【SS】ダイヤ「何度やってもバレずに砂浜にAqoursと書くのは無理ですわ…」【ラブライブ！サンシャイン!!】

ダイヤ「私は高校１年生の頃、果南さん鞠莉さんと三人でスクールアイドルをすることとなりAqoursを結成しました」

ダイヤ「…しかし、色々あってAqoursは解散」

ダイヤ「鞠莉さんは留学、果南さんは学校を休学」

ダイヤ「その後、鞠莉さんも果南さんも復学しますが三人の心の距離は離れたまま…」

ダイヤ「結局、仲直りすることなくみんな卒業し浦の星も廃校となり離れ離れになってしまいました…」

ダイヤ「できることなら仲直りしてもう一度お二人とスクールアイドルがしたかったな…」

ダイヤ「願いが叶うならばもう一度高校生活をやり直したい…」

？「その願い叶えてしんぜよう」ペカー

　
　

ダイヤ「あ、あなたはいったい…？」

（ ︶∣︶ ）「オレはスクールアイドルの神様だよ」

ダイヤ「ス、スクールアイドルの神様！？あのちょぼらうにょぽみ先生の漫画にも出てきた！？」

（ ︶∣︶ ）「そうだ。黒澤ダイヤ、君が本当に心がキレイな娘だから現れたんだ」

ダイヤ「まあ！？」

（ ︶∣︶ ）「やり直したいと言ってたな」

ダイヤ「はい…」

（ ︶∣︶ ）「では、時間を巻き戻す能力を授けよう。まどマギとかシュタゲでよくある的な能力だよ」

ダイヤ「ほむほむやオカリンみたいになれるんですの！？」

　
　

（ ︶∣︶ ）「その能力を使って願いを叶えるといいよ」

ダイヤ「あ、ありがとうございます！スクールアイドルの神様！」

（ ︶∣︶ ）「ところで…」

ダイヤ「はい？」

（ ︶∣︶ ）「次のポ●モン買う？」

ダイヤ「あ、買います」

　
　

ダイヤ「こうして私は時を巻き戻す能力を使い、鞠莉さんが留学から帰ってきた高校三年生４月の時期に戻ってきました」

ダイヤ「何としてでもAqoursを再結成し鞠莉さんと果南さんを仲直りしなくては…！」

ダイヤ「そこで私はμ'sに憧れてスクールアイドルを始めた高海千歌さんに目を付けました」

ダイヤ「μ'sファンとしてはニワカすぎるのが引っかかりますが、あの人には強い情熱と可能性を感じますわ」

　
　

ダイヤ「本来の歴史ですと千歌さんは梨子さんと曜さんとスクールアイドルグループ『スリーマーメイド』を結成…しかし大した成果を出すこともなく浦の星の廃校とともに解散となりました」

ダイヤ「私が評価するところ千歌さんたちが上手くいかなかったのは名前がパッとしなかったのが理由の一つだと思われます」

ダイヤ「ですので、千歌さんたちにAqoursの名前を受け継いでもらう」

ダイヤ「そうすることにより果南さん、鞠莉さんが触発され仲直りの切っ掛けを作る」

ダイヤ「そして、私たちも千歌さんたちのAqoursと合流する…」

ダイヤ「最終的には新しいAqoursでラブライブ優勝！！」

ダイヤ「ふふっ…完璧な作戦ですわ！！」

　
　

ダイヤ「問題はどうAqoursの名前を受け継いでもらうか…」

千歌「グループ名どうしようか…」

曜「うーん…」

ダイヤ「千歌さんたちの練習をストーキングしていたらチャンスがキマシタワー！！」

ダイヤ（問題はどうやって、Aqoursの名前を伝えるか…普通に言葉で伝える…いいえ駄目ですわ。スクールアイドル？認められないわァした生徒会長の言葉なんて素直に聞くはずがありません）

ダイヤ（一体どうすれば…そうですわ！）

ダイヤ「ここは砂浜！そこにAqoursの文字を書いて千歌さんたちがそれを見つけてくれれば…」

　
　

ダイヤ「それでは早速書きますわ！えーと砂浜に文字を書くのに適した枝とかなかなかありませんわね…」

ダイヤ「あった！よしこれで…」

ダイヤ「意外と砂浜に誰でも見て分かるようなくっきりとした文字を書くのって難しいですわね…」

千歌「あー！生徒会長のダイヤさんだ！」

梨子「何をしているのかしら」

ダイヤ「あっ」

　
　

ダイヤ「書いてる途中、千歌さんたちに見つかり計画は頓挫」

ダイヤ「結局、Aqoursの名前を受け継いでもらうことは叶わず本来のと変わらぬ歴史をたどることとなりました…」

ダイヤ「私は時をもう一度巻き戻すことにします」

ダイヤ「次こそ、Aqoursの名前を受け継いでもらいますわ！」

　
　

ダイヤ「今度は先に砂浜に書くための枝を用意しましたし砂浜に字を早く書く練習もバッチリです」

千歌「グループ名どうしようか…」

曜「うーん…」

ダイヤ「来ましたわね…」

ダイヤ「サラサラっと書きますわ」

ダイヤ「ヨシ！砂浜に『Aqours』完成しましたわ！」

　
　

ダイヤ「後は千歌さん達にバレないように逃げるだけ…」

梨子「あれ？あそこで走ってるの生徒会長じゃないかしら？」

千歌「本当だ！何してるのかなー」

曜「アレ？砂浜に何か書かれてるよ」

梨子「生徒会長が書いたものかしら…」

千歌「生徒会長もこの謎の文字も怪しいのだ…」

ダイヤ「ダダっ広い砂浜で見つからないようにって無理ですわ…」

　
　

ダイヤ「結局、千歌さんたちはAqoursの文字を怪しんでグループ名に使用することはありませんでした…」

ダイヤ「μ'sのようにスクールアイドルのグループ名は誰が名前を付けたのか分からないという神秘性が必要なのでしょう」

希「グループの命名者は東條希さんですが、それをメンバー加入まで隠し通した彼女の偉大さが今なら分かります…」

ダイヤ「もう一度、時を戻してチャレンジです！」

　
　

ダイヤ「『Aqours』を書き終えて…」

千歌「グループ名どうしようか…」

曜「うーん…」

ダイヤ「今度の逃走経路は海ですわ！」

ダイヤ「トゥ！」

ザッブーン

　
　

ダイヤ「…」

ダイヤ「ぷっはー！タダでさえ４月のまだまだ寒い時期なのに、バレないようにずっと潜っているなんて無理無理ですわー！」

千歌「あれ？生徒会長のダイヤさん？」

梨子「大丈夫かしら？溺れたりしない？」

　
　

ダイヤ「結局、今度も失敗しました…」

ダイヤ「でも、まだまだ諦めませんわ！」

　
　

ダイヤ「酸素ボンベを持って…」

ダイヤ「重くて千歌さん達にバレないように素早く海に入るとか無理ですわ！」

ダイヤ「次！！」

　
　

ダイヤ「こんな簡単なことに気づかないなんて…」

ダイヤ「千歌さんたちが砂浜に来るよりもっと前に『Aqours』の文字を書いておけば良かったのですわ」

ダイヤ「…波によって洗い流されたり砂浜に来た別の人が走ったり遊んだりして文字が消えてしまいましたわ」

　
　

ダイヤ「どうして？…どうしてなの？何度やっても、『Aqours』の文字が書けない…」

ダイヤ「数えきれないほどの時間を繰り返しても結局は同じ道筋をたどってしまう…」

（ ︶∣︶ ）「諦めてはいけないよ」ぺかー

ダイヤ「あなたはスクールアイドルの神様！！」

　
　

（ ︶∣︶ ）「君が憧れていたμ'sは決して諦めたりしなかったぞ」

ダイヤ「でも何度やっても無理なんです…」

（ ︶∣︶ ）「甘ったれるな！ゲタウェーイ！！」

ダイヤ「ゲフッ！？」

（ ︶∣︶ ）「今の君には努力が足りていない！せっかく時を巻き戻せる能力を持っているんだぞ」

ダイヤ「ハッ！そうだ私には無限に時間がある」

（ ︶∣︶ ）「そうだ」

ダイヤ「ありがとうございます！スクールアイドルの神様！」

（ ︶∣︶ ）「うむ！それと毎月５の倍数の日に更新してるちょぼらうにょぽみ先生作『叛逆のニジガサキ』応援してね！」

　
　

ダイヤ「どうすれば問題を解決できるか…単純な発想です。とにかく早く動けるようにすれば良いのです」

ダイヤ「私は時を巻き戻す能力を利用して身体を鍛えに鍛えました」

ダイヤ「幸運なことに時を巻き戻しても能力引継ぎだったのです」

ダイヤ「おかげでめっちゃ素早く砂浜に文字を書けるようになり、めっちゃ素早く逃走することもできるようになったのですわ！」

　
　

５万回ぐらいのループ後…

千歌「グループ名どうしようか…」

曜「うーん…」

ダイヤ「きましたわね」

ダイヤ「『Aqours』と砂浜に書くのに１秒。そして目にも止まらず逃走！」

　
　

千歌「あっ？」

千歌「これ…なんて読むの？」

千歌「A、q、ours？」

梨子「アキュア？」

曜「もしかしてアクア？」

　
　

ダイヤ「こうして新生『Aqours』が結成されたのです」

ダイヤ「…それにしても身体を鍛えたおかげで色々と役に立ちましたわ」

ダイヤ「千歌さん達が体育館でライブをした時に停電するというアクシデントがあった時も、鍛えた身体のおかげで発電機をすぐに持ってくることができました」

ダイヤ「おかげで千歌さんたちはAqoursとしてスクールアイドルを続けることができるようになり、そしてそのことが果南さんと鞠莉さんを仲直りさせることに繋がり私も含めてAqoursに再加入することもできました」

ダイヤ「そして、身体を鍛えたおかげで華やかさと存在感を得ることができ、そのおかげでAqoursはラブライブ優勝を果たしたのです！！」


終わり

　
　

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

フィナーレライブで小宮さんが砂浜に『Aqours』と書いていたのを見て思いついたSSです
フィナーレライブからもう一ヵ月だしTVアニメ１期からもう９年だし時間が経つのは早いもんだなぁ