1: 2020/11/21(土) 18:47:35.80 ID:0OSFsCmx
果林「ほら起きて、ベンチでなんて寝ていたら風邪ひいちゃうわよ~?」
ユサユサ
ユサユサ
彼方「んんぅ……」
果林「揺すっても起きないなんて……もう」
果林「……彼方?」
彼方「zzzz……」
果林「起きなさい」
果林「近江彼方さん?」
果林「………」
果林「……コホンッ」
キョロキョロ
果林「……好き」ボソッ
彼方「ん……んぅ……zzz……」
果林「……何してるのかしら。私」
果林「ほら、彼方っ! 起きなさいって……せめて部室に行きましょう?」
ユサユサ
ユサユサ
彼方「んんぅ……」
果林「揺すっても起きないなんて……もう」
果林「……彼方?」
彼方「zzzz……」
果林「起きなさい」
果林「近江彼方さん?」
果林「………」
果林「……コホンッ」
キョロキョロ
果林「……好き」ボソッ
彼方「ん……んぅ……zzz……」
果林「……何してるのかしら。私」
果林「ほら、彼方っ! 起きなさいって……せめて部室に行きましょう?」
4: 2020/11/21(土) 18:53:05.58 ID:0OSFsCmx
――――――
―――
彼方「いや~あははっ、ごめんよ~」
しずく「あのベンチお気に入りなんですか?」
しずく「前も寝ていましたよね?」
果林「揺すっても起きないからたたき起こしてあげようかと思ったわ」
エマ「叩くのは可哀想だよ~」
彼方「陽の当たりが良くてねぇ……」
彼方「果林ちゃん、ありがとねぇ」
彼方「彼方ちゃん……陽当たりが良い場所でエンカウントできるから、よろしくぅ……」
果林「せめて寝る前に居場所の連絡くらい入れなさい……」
彼方「おぉ……次はそうするねぇ」
―――
彼方「いや~あははっ、ごめんよ~」
しずく「あのベンチお気に入りなんですか?」
しずく「前も寝ていましたよね?」
果林「揺すっても起きないからたたき起こしてあげようかと思ったわ」
エマ「叩くのは可哀想だよ~」
彼方「陽の当たりが良くてねぇ……」
彼方「果林ちゃん、ありがとねぇ」
彼方「彼方ちゃん……陽当たりが良い場所でエンカウントできるから、よろしくぅ……」
果林「せめて寝る前に居場所の連絡くらい入れなさい……」
彼方「おぉ……次はそうするねぇ」
5: 2020/11/21(土) 18:57:40.68 ID:0OSFsCmx
果林「というより、次から部室で寝るようにしなさい」
果林「校内って言っても、何があるか分からないんだから」
果林「変な人に悪戯でもされたらどうするのよ」
彼方「そんな人いるかなぁ……?」
果林「いないとは限らないでしょう?」
果林「彼方だって、別に……」チラッ
彼方「別にぃ?」
果林「……何でもない」
果林「とにかく、気をつけなきゃダメじゃない」
彼方「はぁぃ」
果林「気の抜けた返事しないの」
彼方「イエッサ~」
果林「もぅ……」
エマ「なんだか、果林ちゃんがお母さんみたいだね~」
しずく「ふふっ、そうですね」
果林「校内って言っても、何があるか分からないんだから」
果林「変な人に悪戯でもされたらどうするのよ」
彼方「そんな人いるかなぁ……?」
果林「いないとは限らないでしょう?」
果林「彼方だって、別に……」チラッ
彼方「別にぃ?」
果林「……何でもない」
果林「とにかく、気をつけなきゃダメじゃない」
彼方「はぁぃ」
果林「気の抜けた返事しないの」
彼方「イエッサ~」
果林「もぅ……」
エマ「なんだか、果林ちゃんがお母さんみたいだね~」
しずく「ふふっ、そうですね」
7: 2020/11/21(土) 19:02:23.16 ID:0OSFsCmx
果林「部室でならエマが膝枕してくれるわよ」
彼方「おぉっ?」
エマ「わ、私!?」
エマ「別に良いけど……果林ちゃんはしてあげないの?」
果林「私はモデルのお仕事があるからしてあげられないの」
彼方「モデルのお仕事がなければ……してくれるのかぁ~」
彼方「いやぁ……嬉しいねぇ……」
果林「馬鹿なこと言ってないで、次からは気を付けること。良い?」
彼方「分かったよ~」
果林「……ほんと」
果林「頼んだわよ……?」ボソッ
彼方「おぉっ?」
エマ「わ、私!?」
エマ「別に良いけど……果林ちゃんはしてあげないの?」
果林「私はモデルのお仕事があるからしてあげられないの」
彼方「モデルのお仕事がなければ……してくれるのかぁ~」
彼方「いやぁ……嬉しいねぇ……」
果林「馬鹿なこと言ってないで、次からは気を付けること。良い?」
彼方「分かったよ~」
果林「……ほんと」
果林「頼んだわよ……?」ボソッ
9: 2020/11/21(土) 19:11:05.22 ID:0OSFsCmx
――――――
―――
[翌日]
彼方「zzzz……」
果林「………」
果林「彼方……連絡をしたら良いってわけじゃないのだけど?」
果林「ねぇ……ベンチじゃなく芝生ならオッケーでも無いのだけれど?」
果林「彼方……」
果林「……髪に、草がついちゃってるじゃない……」
サッサッ
彼方「んんぅ……」
果林「……彼方?」
果林「彼方~?」
ユサユサ
ユサユサ
彼方「んぅ……zzz……」
果林「………」
キョロキョロ
果林「……彼方」
ナデナデ
果林「……ふわふわしてるわね。お日様の香り。かしら?」
ナデナデ
モフモフ
果林「……ふふっ」
―――
[翌日]
彼方「zzzz……」
果林「………」
果林「彼方……連絡をしたら良いってわけじゃないのだけど?」
果林「ねぇ……ベンチじゃなく芝生ならオッケーでも無いのだけれど?」
果林「彼方……」
果林「……髪に、草がついちゃってるじゃない……」
サッサッ
彼方「んんぅ……」
果林「……彼方?」
果林「彼方~?」
ユサユサ
ユサユサ
彼方「んぅ……zzz……」
果林「………」
キョロキョロ
果林「……彼方」
ナデナデ
果林「……ふわふわしてるわね。お日様の香り。かしら?」
ナデナデ
モフモフ
果林「……ふふっ」
10: 2020/11/21(土) 19:16:52.93 ID:0OSFsCmx
果林「エマの膝枕は好き?」
果林「しずくちゃんのはどうかしら?」
果林「………」
ナデナデ
彼方「ん……zzz……」
果林「彼方の髪、柔らかいわね」
果林「彼方の髪……良い匂いがする……」
果林「……膝に乗せたら、気持ちいいのかしら」
ナデナデ
モフモフ
果林「……」フルフル
果林「彼方~」
果林「彼方。起きて」
果林「こんな場所で寝ていたら、制服まで汚れちゃうわよ」
ユサユサ
ユサユサ
彼方「あと5分~zzzz……」
果林「ふふっ……もぅ……あと5分だけよ?」ナデナデ
果林「しずくちゃんのはどうかしら?」
果林「………」
ナデナデ
彼方「ん……zzz……」
果林「彼方の髪、柔らかいわね」
果林「彼方の髪……良い匂いがする……」
果林「……膝に乗せたら、気持ちいいのかしら」
ナデナデ
モフモフ
果林「……」フルフル
果林「彼方~」
果林「彼方。起きて」
果林「こんな場所で寝ていたら、制服まで汚れちゃうわよ」
ユサユサ
ユサユサ
彼方「あと5分~zzzz……」
果林「ふふっ……もぅ……あと5分だけよ?」ナデナデ
12: 2020/11/21(土) 19:25:10.12 ID:0OSFsCmx
果林「……5分」チラッ
サワサワ
ムニッ
果林「……頬、柔らかい」
彼方「んぅ……」
果林「ふふっ……唇に触ったら咥えたりしないかしら」
果林「……」
プニプニ
ムニッ
果林「……唇、少し渇いてるわね。彼方」
果林「リップクリーム……部室にならあるけれど」
果林「………」チラッ
果林(さっき唇に塗ったばっかりだから……今なら……)
彼方「ん……zzzz……」
果林「……だめ、ダメよね。さすがに」
果林(馬鹿なこと考えたらだめよ……朝香果林)
サワサワ
ムニッ
果林「……頬、柔らかい」
彼方「んぅ……」
果林「ふふっ……唇に触ったら咥えたりしないかしら」
果林「……」
プニプニ
ムニッ
果林「……唇、少し渇いてるわね。彼方」
果林「リップクリーム……部室にならあるけれど」
果林「………」チラッ
果林(さっき唇に塗ったばっかりだから……今なら……)
彼方「ん……zzzz……」
果林「……だめ、ダメよね。さすがに」
果林(馬鹿なこと考えたらだめよ……朝香果林)
14: 2020/11/21(土) 19:31:06.58 ID:0OSFsCmx
――――――
―――
彼方「えぇっ? 借りて良いの?」
果林「唇が渇いてたから、塗っておきなさい」
果林「仮にもスクールアイドル。そうじゃなくても女の子なんだから」
果林「カサついた唇なんて、見せたらダメよ」
彼方「ありがとねぇ……」
彼方「………」
果林「……どうしたの?」
彼方「鏡、持ってる?」
果林「かすみちゃんが持って……あぁ、今いないのね」
果林「お手洗いで……」
果林「いや、ここからじゃ遠いのよね……確か」
彼方「果林ちゃん、塗って~」
果林「ん……」
果林「……えっ!?」
―――
彼方「えぇっ? 借りて良いの?」
果林「唇が渇いてたから、塗っておきなさい」
果林「仮にもスクールアイドル。そうじゃなくても女の子なんだから」
果林「カサついた唇なんて、見せたらダメよ」
彼方「ありがとねぇ……」
彼方「………」
果林「……どうしたの?」
彼方「鏡、持ってる?」
果林「かすみちゃんが持って……あぁ、今いないのね」
果林「お手洗いで……」
果林「いや、ここからじゃ遠いのよね……確か」
彼方「果林ちゃん、塗って~」
果林「ん……」
果林「……えっ!?」
15: 2020/11/21(土) 19:31:45.84 ID:0OSFsCmx
ちょっと離席
落ちたら後日立て直す
落ちたら後日立て直す
27: 2020/11/21(土) 20:01:35.12 ID:0OSFsCmx
彼方「いや~実は前に塗ったとき、しずくちゃんに大雑把すぎますって言われちゃってねぇ」
彼方「鏡使ってくださいって言われたけど、今ないし……」
果林「その時、まさかしずくちゃんにやって貰ったの?」
彼方「あはは……面目次第もございませんなぁ」
果林「はぁ……まったくもう」
果林「彼方はどうしてそう……」ボソッ
彼方「ん~?」
果林「なんでもないわ」
果林「じゃぁ、塗ってあげるから。貸して」
彼方「借りてるのは彼方ちゃんだけどねぇ」
彼方「お願いしま~す……」
果林「………」
果林(えっ、ちょっと……なんで目を瞑ってるのよ)
果林(見つめるのが気まずいのかもしれないけど)
果林(なに、なんで……キスして良いの!?)
果林(良いわけないでしょう、馬鹿なの!?)
果林「ん゛ん゛っ……ん……コホンッ」
パチッ
彼方「果林ちゃんどうかした?」
果林「何でもないわ。大丈夫」
果林「……じっとしててね」
彼方「はぁい」
彼方「鏡使ってくださいって言われたけど、今ないし……」
果林「その時、まさかしずくちゃんにやって貰ったの?」
彼方「あはは……面目次第もございませんなぁ」
果林「はぁ……まったくもう」
果林「彼方はどうしてそう……」ボソッ
彼方「ん~?」
果林「なんでもないわ」
果林「じゃぁ、塗ってあげるから。貸して」
彼方「借りてるのは彼方ちゃんだけどねぇ」
彼方「お願いしま~す……」
果林「………」
果林(えっ、ちょっと……なんで目を瞑ってるのよ)
果林(見つめるのが気まずいのかもしれないけど)
果林(なに、なんで……キスして良いの!?)
果林(良いわけないでしょう、馬鹿なの!?)
果林「ん゛ん゛っ……ん……コホンッ」
パチッ
彼方「果林ちゃんどうかした?」
果林「何でもないわ。大丈夫」
果林「……じっとしててね」
彼方「はぁい」
29: 2020/11/21(土) 20:10:05.51 ID:0OSFsCmx
スッ....
彼方「ん……」
果林(ほんと、無防備というかなんというか)
果林(ここでキスしたらどうなるのかしら……なんて)
果林(バカみたいなこと考えさせてくれちゃうんだから……)
果林(彼方って、160もないのよね……)
果林(小さい……なんだか、可愛いわね……)
果林(いや、待って……何考えてるの私)ドキドキ
………
サッ
果林「……は、はい。終わったわ!」
彼方「ん……」
果林「あとは自分で軽く唇合わせて、薄くしたら大丈夫だから……」
彼方「んっ……ありがとねぇ」
果林「どう、いたしまして」ドキドキ
彼方「ん……」
果林(ほんと、無防備というかなんというか)
果林(ここでキスしたらどうなるのかしら……なんて)
果林(バカみたいなこと考えさせてくれちゃうんだから……)
果林(彼方って、160もないのよね……)
果林(小さい……なんだか、可愛いわね……)
果林(いや、待って……何考えてるの私)ドキドキ
………
サッ
果林「……は、はい。終わったわ!」
彼方「ん……」
果林「あとは自分で軽く唇合わせて、薄くしたら大丈夫だから……」
彼方「んっ……ありがとねぇ」
果林「どう、いたしまして」ドキドキ
30: 2020/11/21(土) 20:25:10.83 ID:0OSFsCmx
果林「そう言えば……また、外で寝てたわね?」
彼方「外が気持ちいいのがいけないんだぜ~」
彼方「気づいたときには、ふらりと……ね」
果林「ふらりと……ね。じゃないでしょう……?」
果林「そんな可愛い顔したって、言わせて貰うわよ」
果林「制服に土がつくし、草だってつく」
果林「せっかく綺麗なのに、髪だって汚れちゃうんだから」
果林「少しは身だしなみに気を使いなさい」
彼方「ぉ、ぉぅ……」フィッ
果林「なに目を逸らしてるのよ、ちゃんと聞いてるの?」
彼方「き、聞いてる聞いてる……」
彼方「可愛いとか綺麗とか……言われるとは思ってなくて……」
果林「 えっ? 」
彼方「いやぁ……ありがとねぇ」
彼方「綺麗な果林ちゃんにいって貰えると、嬉しいよ~」ニコッ
果林「……ふ、ふふっ」
果林「それは、良かったわ……」
果林(なに口走ってるのよ……私ぃ!)
彼方「外が気持ちいいのがいけないんだぜ~」
彼方「気づいたときには、ふらりと……ね」
果林「ふらりと……ね。じゃないでしょう……?」
果林「そんな可愛い顔したって、言わせて貰うわよ」
果林「制服に土がつくし、草だってつく」
果林「せっかく綺麗なのに、髪だって汚れちゃうんだから」
果林「少しは身だしなみに気を使いなさい」
彼方「ぉ、ぉぅ……」フィッ
果林「なに目を逸らしてるのよ、ちゃんと聞いてるの?」
彼方「き、聞いてる聞いてる……」
彼方「可愛いとか綺麗とか……言われるとは思ってなくて……」
果林「 えっ? 」
彼方「いやぁ……ありがとねぇ」
彼方「綺麗な果林ちゃんにいって貰えると、嬉しいよ~」ニコッ
果林「……ふ、ふふっ」
果林「それは、良かったわ……」
果林(なに口走ってるのよ……私ぃ!)
36: 2020/11/21(土) 21:26:43.86 ID:0OSFsCmx
彼方「リップ、ありがと」
果林「良いわよ、別に」
果林「一塗り二塗り使ったところで、無くなるわけじゃないし」
彼方「それはそうだけどねぇ」
果林「なに?」
彼方「ん~……いやぁ、何でもないよ~」
果林「何よもう、かすみちゃんみたいな顔して」
彼方「かすみちゃんみたいな~?」
彼方「可愛いってことかな~?」
果林「はいはい、可愛い可愛い」
彼方「雑だぁ……」
果林「……もぅ……貴女も3年生なんだから、あんまりはしゃがないの」
彼方「えへへ~……今は果林ちゃんと二人だから問題ないんだぜ~」
果林「っ……」
果林「………」
果林「煽てたって、甘やかしたりなんてしないわよ……」フイッ
彼方「煽て……?」
彼方「……そうだねぇ~」
果林「良いわよ、別に」
果林「一塗り二塗り使ったところで、無くなるわけじゃないし」
彼方「それはそうだけどねぇ」
果林「なに?」
彼方「ん~……いやぁ、何でもないよ~」
果林「何よもう、かすみちゃんみたいな顔して」
彼方「かすみちゃんみたいな~?」
彼方「可愛いってことかな~?」
果林「はいはい、可愛い可愛い」
彼方「雑だぁ……」
果林「……もぅ……貴女も3年生なんだから、あんまりはしゃがないの」
彼方「えへへ~……今は果林ちゃんと二人だから問題ないんだぜ~」
果林「っ……」
果林「………」
果林「煽てたって、甘やかしたりなんてしないわよ……」フイッ
彼方「煽て……?」
彼方「……そうだねぇ~」
38: 2020/11/21(土) 21:43:24.61 ID:0OSFsCmx
――――――
―――
スタスタスタ....
果林(……ほんと、どうしたものかしら)
果林(私以外のみんなにも彼方はあんな調子だし……)
果林(意識してるわけではないだろうけど)
果林(だからこそ困るって言うか……)
.....スタスタ
キョロキョロ
果林「……あぁもう」
果林「化粧コーナーどこにあるのよ」
果林(いつものドラッグストアが改装で空いてないから適当なお店来たけど……)
果林(コンビニにしたらよかった……)
果林(でも、コンビニだと種類が……)
果林(次に店員居たら聞くしかないわね)
スタスタスタ.....
果林「噂をすれば……」
果林「……あの、すみません――」
彼方「はい? なに……ぁ、果林ちゃん」
果林「か、彼方……!?」
果林「彼方がどうしてこんなところに……っ」
彼方「彼方ちゃ……私はバイトしてるんだよねぇ。ほら、ここの名札」
果林「あぁ……なる、ほど……」
果林(……エプロン……エプロンね)
―――
スタスタスタ....
果林(……ほんと、どうしたものかしら)
果林(私以外のみんなにも彼方はあんな調子だし……)
果林(意識してるわけではないだろうけど)
果林(だからこそ困るって言うか……)
.....スタスタ
キョロキョロ
果林「……あぁもう」
果林「化粧コーナーどこにあるのよ」
果林(いつものドラッグストアが改装で空いてないから適当なお店来たけど……)
果林(コンビニにしたらよかった……)
果林(でも、コンビニだと種類が……)
果林(次に店員居たら聞くしかないわね)
スタスタスタ.....
果林「噂をすれば……」
果林「……あの、すみません――」
彼方「はい? なに……ぁ、果林ちゃん」
果林「か、彼方……!?」
果林「彼方がどうしてこんなところに……っ」
彼方「彼方ちゃ……私はバイトしてるんだよねぇ。ほら、ここの名札」
果林「あぁ……なる、ほど……」
果林(……エプロン……エプロンね)
39: 2020/11/21(土) 21:51:58.06 ID:0OSFsCmx
彼方「果林ちゃん、どうしてここに?」
果林「どうしてって……買い物に来たのよ」
果林「いつも買いに行ってたお店が改装中だから……いいお店ないかと思って」
彼方「……なるほど」
彼方「それで? 探し物はどんな商品?」
果林「ぇ……」
彼方「見つからないから私……店員さんに声をかけたんだよね?」
果林「あ、あぁ……そう。そうだったわね」
果林「リップ……」
彼方「リップ?」
果林「ち、違う……スキンケアを探してるの」
果林「そう、化粧品よ。化粧品」
果林「リップクリームなんて探してないわ」
果林「ぁ……」
果林「本当よ。本当!」
彼方「あははっ、化粧品ですね。えぇっと……」
彼方「ん~……ちょっと離れてるかな。ついてきて」
果林「え、ええ……」
果林「どうしてって……買い物に来たのよ」
果林「いつも買いに行ってたお店が改装中だから……いいお店ないかと思って」
彼方「……なるほど」
彼方「それで? 探し物はどんな商品?」
果林「ぇ……」
彼方「見つからないから私……店員さんに声をかけたんだよね?」
果林「あ、あぁ……そう。そうだったわね」
果林「リップ……」
彼方「リップ?」
果林「ち、違う……スキンケアを探してるの」
果林「そう、化粧品よ。化粧品」
果林「リップクリームなんて探してないわ」
果林「ぁ……」
果林「本当よ。本当!」
彼方「あははっ、化粧品ですね。えぇっと……」
彼方「ん~……ちょっと離れてるかな。ついてきて」
果林「え、ええ……」
40: 2020/11/21(土) 22:28:04.21 ID:0OSFsCmx
テクテクテク.....
果林「いつも、ここでバイトしてるの?」
彼方「ううん、週に2日か3日」
彼方「ほかの日は別のところ」
果林「そう……じゃぁ、今日は偶々ね」
彼方「そうだねぇ」
果林(彼方のバイトしてる姿……)
果林(初めて見たけれど……ちゃんとしてるわね……)
果林(学校での姿が嘘みたい……)
果林(どっちが、本当の……ううん)
果林(どっちも彼方よね……)
テクテクテク.....
ピタッ
彼方「果林ちゃん、ここだよ」
果林「……あら、ありがとう」
彼方「それじゃ、私戻るから」
果林「ええ。また明日ね。彼方」
果林「………」
果林「お疲れ様……なんて……」フルフル
果林(……リップクリーム……)
果林(……ちょっと、良い匂いがするのにしようかしら)
果林「いつも、ここでバイトしてるの?」
彼方「ううん、週に2日か3日」
彼方「ほかの日は別のところ」
果林「そう……じゃぁ、今日は偶々ね」
彼方「そうだねぇ」
果林(彼方のバイトしてる姿……)
果林(初めて見たけれど……ちゃんとしてるわね……)
果林(学校での姿が嘘みたい……)
果林(どっちが、本当の……ううん)
果林(どっちも彼方よね……)
テクテクテク.....
ピタッ
彼方「果林ちゃん、ここだよ」
果林「……あら、ありがとう」
彼方「それじゃ、私戻るから」
果林「ええ。また明日ね。彼方」
果林「………」
果林「お疲れ様……なんて……」フルフル
果林(……リップクリーム……)
果林(……ちょっと、良い匂いがするのにしようかしら)
43: 2020/11/21(土) 23:37:31.57 ID:0OSFsCmx
――――――
―――
[翌日]
果林「………」
彼方「おはよ~」
果林「おはよう。彼方」
ガサッ.....
果林「彼方、コレ」
彼方「ん~?」
果林「リップクリーム……唇、大事にして欲しいから」
彼方「……そんな、わざわざ……?」
彼方「ちょっと高そうなやつだし……受け取れないよ~っ」
グイッ
果林「良いからっ!」
果林「私が大事にして欲しいから、渡すの」
果林「私のわがまま……だから」
果林「要らなければ……遥ちゃんにあげても別にいいから」
果林「受け取るだけ、受け取って頂戴」
彼方「果林ちゃん……」
―――
[翌日]
果林「………」
彼方「おはよ~」
果林「おはよう。彼方」
ガサッ.....
果林「彼方、コレ」
彼方「ん~?」
果林「リップクリーム……唇、大事にして欲しいから」
彼方「……そんな、わざわざ……?」
彼方「ちょっと高そうなやつだし……受け取れないよ~っ」
グイッ
果林「良いからっ!」
果林「私が大事にして欲しいから、渡すの」
果林「私のわがまま……だから」
果林「要らなければ……遥ちゃんにあげても別にいいから」
果林「受け取るだけ、受け取って頂戴」
彼方「果林ちゃん……」
46: 2020/11/21(土) 23:51:46.68 ID:0OSFsCmx
彼方「………」
彼方「昨日……お店に来たのって、これ買うため?」
果林「……あそこで会うとは思わなくて」
果林「とっさに言い訳したら、しようとし過ぎて答えちゃったのよ……」
果林「ほんと、タイミングが悪かったわ……」
彼方「………」
彼方「ありがとね、果林ちゃん」
彼方「大事に、使わせて貰うよ~」ニコッ
果林「ん……」フイッ
果林「い、一応そういうのでも使用期限があるから……ちゃんと使い切って頂戴」
果林「勿体ないからってたまにしか使わないとかは、なしだから」
彼方「うん……分かってるよ~……」
彼方「……えへへ」
彼方「どうしよ~……」
彼方「使ってきていい?」
果林「ええ、好きに使っていいわ」
彼方「ありがとねぇ~……お礼は、今度ちゃんとさせて貰うからねぇ~」
タタタッ
果林「………っ」
果林(喜びすぎよ……彼方)
果林(あぁもう……)ドキドキ
果林(あぁもうっ!)
彼方「昨日……お店に来たのって、これ買うため?」
果林「……あそこで会うとは思わなくて」
果林「とっさに言い訳したら、しようとし過ぎて答えちゃったのよ……」
果林「ほんと、タイミングが悪かったわ……」
彼方「………」
彼方「ありがとね、果林ちゃん」
彼方「大事に、使わせて貰うよ~」ニコッ
果林「ん……」フイッ
果林「い、一応そういうのでも使用期限があるから……ちゃんと使い切って頂戴」
果林「勿体ないからってたまにしか使わないとかは、なしだから」
彼方「うん……分かってるよ~……」
彼方「……えへへ」
彼方「どうしよ~……」
彼方「使ってきていい?」
果林「ええ、好きに使っていいわ」
彼方「ありがとねぇ~……お礼は、今度ちゃんとさせて貰うからねぇ~」
タタタッ
果林「………っ」
果林(喜びすぎよ……彼方)
果林(あぁもう……)ドキドキ
果林(あぁもうっ!)
47: 2020/11/21(土) 23:52:51.86 ID:0OSFsCmx
続きは明日
58: 2020/11/22(日) 09:22:31.98 ID:Jxoc62Zt
果林(下級生や、小学生……小さな子供をかわいいと言うのは分かる)
果林(同級生や、年上の人だとしても)
果林(可愛い? と同意を求めてくる人に対して、"その服"、"その装飾品"が可愛いと暗に思いながら口にすることはある)
果林(綺麗な人には、羨望と敬意をこめて綺麗だと言うこともあるけれど……)
果林(けれど、彼方は違う)
果林(可愛いかどうかなんて、同意を求めてきていたわけじゃない)
果林(いつもの装飾品、変わらない制服……なのに、可愛いと、思わされてしまった)
果林「……はぁ」
ドクンッ
ドクンッ
トクンッ
トクンッ
果林(……まずいわね。これは)
果林(心不全かしら……病院行かないといけないわね)
果林(なんて……)
果林(同級生や、年上の人だとしても)
果林(可愛い? と同意を求めてくる人に対して、"その服"、"その装飾品"が可愛いと暗に思いながら口にすることはある)
果林(綺麗な人には、羨望と敬意をこめて綺麗だと言うこともあるけれど……)
果林(けれど、彼方は違う)
果林(可愛いかどうかなんて、同意を求めてきていたわけじゃない)
果林(いつもの装飾品、変わらない制服……なのに、可愛いと、思わされてしまった)
果林「……はぁ」
ドクンッ
ドクンッ
トクンッ
トクンッ
果林(……まずいわね。これは)
果林(心不全かしら……病院行かないといけないわね)
果林(なんて……)
59: 2020/11/22(日) 09:43:57.78 ID:Jxoc62Zt
....ギュッ
果林「っ!?」
彼方「戻ったよ~」
果林「ちょ、ちょっと……彼方っ!?」
果林「どうして後ろから抱き着いてくるのよ……」
果林「普通に前から来たら良いじゃないっ」
彼方「むふふ~」
彼方「果林ちゃんの背中、がら空きだったぜ~?」
果林「っ……」
果林(息が耳に……っ)
果林(リップクリームの匂い……)
果林(彼方の……)
....フルフル
果林「ほらっ、離れてっ……早くっ」
パッ.....
彼方「はぁい~」
彼方「どう? ちゃんと塗れてる~?」チュッ
果林「ぬ、塗れてるわ。大丈夫」フィッ
彼方「彼方ちゃん渾身の投げキッスが……」
果林「はいはいありがと、嬉しいわ」
果林「馬鹿なこと言ってないで戻りなさいよ……」
彼方「むぅ……は~い」
果林「っ!?」
彼方「戻ったよ~」
果林「ちょ、ちょっと……彼方っ!?」
果林「どうして後ろから抱き着いてくるのよ……」
果林「普通に前から来たら良いじゃないっ」
彼方「むふふ~」
彼方「果林ちゃんの背中、がら空きだったぜ~?」
果林「っ……」
果林(息が耳に……っ)
果林(リップクリームの匂い……)
果林(彼方の……)
....フルフル
果林「ほらっ、離れてっ……早くっ」
パッ.....
彼方「はぁい~」
彼方「どう? ちゃんと塗れてる~?」チュッ
果林「ぬ、塗れてるわ。大丈夫」フィッ
彼方「彼方ちゃん渾身の投げキッスが……」
果林「はいはいありがと、嬉しいわ」
果林「馬鹿なこと言ってないで戻りなさいよ……」
彼方「むぅ……は~い」
61: 2020/11/22(日) 10:09:32.38 ID:Jxoc62Zt
――――――
―――
果林「……で、またベンチで寝るのね。彼方は」
彼方「zzz……」
果林「……」チラッ
果林(なにが、彼方ちゃんはここにいまーす。よ)
果林(すやすや寝ちゃって……)
ナデナデ
彼方「ん……」
果林「……彼方」
果林「彼方……彼方……」
ナデナデ
サワ....
果林「……貴女はどうして、そんなに無防備なの?」
彼方「んんぅ……zzzz……」
果林「……バカね」
―――
果林「……で、またベンチで寝るのね。彼方は」
彼方「zzz……」
果林「……」チラッ
果林(なにが、彼方ちゃんはここにいまーす。よ)
果林(すやすや寝ちゃって……)
ナデナデ
彼方「ん……」
果林「……彼方」
果林「彼方……彼方……」
ナデナデ
サワ....
果林「……貴女はどうして、そんなに無防備なの?」
彼方「んんぅ……zzzz……」
果林「……バカね」
62: 2020/11/22(日) 10:39:01.71 ID:Jxoc62Zt
果林「……彼方」
ナデナデ
サワサワ
彼方「ん……zzz……」
果林「……膝枕、させて?」
果林「……ダメ?」
果林「………」
彼方「んぅ……zzz」
果林「……枕、取っちゃうわよ」ボソッ
果林(なんて……)
果林(そんなことできるわけないじゃない)
果林「唇、ちゃんとしてるわね……」
果林「……彼方」ボソッ
果林(……貴女を見ていると、ドキドキさせられちゃうわ)
果林(だからお願い、無防備な貴女を私に魅せないで)
ナデナデ
サワサワ
彼方「ん……zzz……」
果林「……膝枕、させて?」
果林「……ダメ?」
果林「………」
彼方「んぅ……zzz」
果林「……枕、取っちゃうわよ」ボソッ
果林(なんて……)
果林(そんなことできるわけないじゃない)
果林「唇、ちゃんとしてるわね……」
果林「……彼方」ボソッ
果林(……貴女を見ていると、ドキドキさせられちゃうわ)
果林(だからお願い、無防備な貴女を私に魅せないで)
63: 2020/11/22(日) 11:11:27.98 ID:Jxoc62Zt
果林「……彼方」
ナデナデ
....ムニッ
果林「あんまり柔らかい頬してると、食べちゃうわよ……?」
彼方「zzzz……」
果林「……もぅ」
果林「暢気に寝てくれちゃうんだから……」
プニプニ……
果林「……」
ナデナデ
キョロキョロ
果林「っ……」ドキドキ
果林「ふー……」
果林(落ち着きなさい、私)
果林(ダメだからね……ほんと)
果林(こうして、隣で愛でられるだけで良い)
果林(そうでしょう?)
果林「好き……」ボソッ
ナデナデ
彼方「ん……んぅ……zzz……」
ナデナデ
....ムニッ
果林「あんまり柔らかい頬してると、食べちゃうわよ……?」
彼方「zzzz……」
果林「……もぅ」
果林「暢気に寝てくれちゃうんだから……」
プニプニ……
果林「……」
ナデナデ
キョロキョロ
果林「っ……」ドキドキ
果林「ふー……」
果林(落ち着きなさい、私)
果林(ダメだからね……ほんと)
果林(こうして、隣で愛でられるだけで良い)
果林(そうでしょう?)
果林「好き……」ボソッ
ナデナデ
彼方「ん……んぅ……zzz……」
66: 2020/11/22(日) 12:08:38.78 ID:Jxoc62Zt
――――――
―――
[翌日]
果林「……珍しく部室にいると思ったら、どうしたの?」
彼方「……」ウツラウツラ
彼方「……ん……あぁ、果林ちゃん……」
果林「大丈夫? 寝るななんて私は一言も……」
彼方「いやぁ……枕もお洗濯しないといけなくてねぇ……」
彼方「持って帰ったは、良いんだけどねぇ……」ウツラウツラ
果林「忘れちゃったのね……」
果林「……ねぇ、少し歩けるかしら」
彼方「ん~……運んで~」
果林「ふふっ……子供じゃないんだから……」
果林「けど、肩は貸してあげる」
彼方「背中貸して~……」
果林「私、彼方をおんぶできるほどの力はないのよ。悪いけど」
ナデナデ
果林「少しだから。ね?」
彼方「ん~……」
彼方「彼方ちゃん頑張るぅ~……」
果林「えぇ、頑張って」
―――
[翌日]
果林「……珍しく部室にいると思ったら、どうしたの?」
彼方「……」ウツラウツラ
彼方「……ん……あぁ、果林ちゃん……」
果林「大丈夫? 寝るななんて私は一言も……」
彼方「いやぁ……枕もお洗濯しないといけなくてねぇ……」
彼方「持って帰ったは、良いんだけどねぇ……」ウツラウツラ
果林「忘れちゃったのね……」
果林「……ねぇ、少し歩けるかしら」
彼方「ん~……運んで~」
果林「ふふっ……子供じゃないんだから……」
果林「けど、肩は貸してあげる」
彼方「背中貸して~……」
果林「私、彼方をおんぶできるほどの力はないのよ。悪いけど」
ナデナデ
果林「少しだから。ね?」
彼方「ん~……」
彼方「彼方ちゃん頑張るぅ~……」
果林「えぇ、頑張って」
69: 2020/11/22(日) 12:50:12.74 ID:Jxoc62Zt
テクテク
ズルズル
テクテ....
彼方「外に何かあるの~?」
果林「外にはベンチがあるわ」
果林「……そこ、座って」
彼方「ん……」
果林「………」
果林「……ほら」ポンポン
彼方「果林ちゃん?」
果林「少しだけ……貸してあげる」
彼方「……良いの?」
果林「私の気が変わらないうちに、頭を乗せちゃいなさい」
彼方「じゃぁ……失礼しま~す」
....ポスッ
果林「……エマに比べたら、寝心地悪いかもしれないけれど」
彼方「ん~ん……良いお足ですぞ~」
サスサス....
……ムニッ
果林「指で遊ばないで」
彼方「えへへ……はぁい~……」
ズルズル
テクテ....
彼方「外に何かあるの~?」
果林「外にはベンチがあるわ」
果林「……そこ、座って」
彼方「ん……」
果林「………」
果林「……ほら」ポンポン
彼方「果林ちゃん?」
果林「少しだけ……貸してあげる」
彼方「……良いの?」
果林「私の気が変わらないうちに、頭を乗せちゃいなさい」
彼方「じゃぁ……失礼しま~す」
....ポスッ
果林「……エマに比べたら、寝心地悪いかもしれないけれど」
彼方「ん~ん……良いお足ですぞ~」
サスサス....
……ムニッ
果林「指で遊ばないで」
彼方「えへへ……はぁい~……」
70: 2020/11/22(日) 13:58:32.55 ID:Jxoc62Zt
ナデナデ
ナデナデ.....
彼方「zzzz……」
果林(本当は、こういうこと……あんまりよくないのだけど)
果林(駄目ね……彼方にはしたいって思っちゃう)
ナデナデ....
果林「……自分の足の上で彼方が寝てるのを見るのって、なんだか不思議な気分」
果林(足が、彼方の体温で温かくなる)
果林(彼方の髪の感触、匂い)
果林(リップクリーム……ちゃんと使ってくれてる)
スッ....
ナデナデ
彼方「ん……zzz……」
果林(……膝を貸してあげる分)
果林「……彼方」
……チュッ
果林(貴女が私に無防備な仕返し)
果林「彼方の頬……柔らかくて好きよ」
果林「私の膝枕はどうかしら……」
果林(いつもの枕に比べたら、寝心地悪いんでしょうけど)
彼方「っ……ん……zzzz……」
サワサワ
果林「好きって……言って欲しいわ」ボソッ
果林(なんて……)
果林「ふふっ……ちょっと、暑くなってきちゃったみたい」
ナデナデ.....
彼方「zzzz……」
果林(本当は、こういうこと……あんまりよくないのだけど)
果林(駄目ね……彼方にはしたいって思っちゃう)
ナデナデ....
果林「……自分の足の上で彼方が寝てるのを見るのって、なんだか不思議な気分」
果林(足が、彼方の体温で温かくなる)
果林(彼方の髪の感触、匂い)
果林(リップクリーム……ちゃんと使ってくれてる)
スッ....
ナデナデ
彼方「ん……zzz……」
果林(……膝を貸してあげる分)
果林「……彼方」
……チュッ
果林(貴女が私に無防備な仕返し)
果林「彼方の頬……柔らかくて好きよ」
果林「私の膝枕はどうかしら……」
果林(いつもの枕に比べたら、寝心地悪いんでしょうけど)
彼方「っ……ん……zzzz……」
サワサワ
果林「好きって……言って欲しいわ」ボソッ
果林(なんて……)
果林「ふふっ……ちょっと、暑くなってきちゃったみたい」
71: 2020/11/22(日) 14:13:11.73 ID:Jxoc62Zt
果林(……こんなの、ほかの誰にも見せられないわね)
果林(させてあげられないって言いながら、膝枕して)
果林(髪を触って……頬に……)
果林「……っ」
パタパタ
パタパタ
果林(陽当たりが良すぎて……暑いわ)
果林(ほんと……)
果林「……彼方、大丈夫?」
彼方「ん……zzzz」
果林「そう、大丈夫なのね」
果林(今の私をエマが見たらなんていうかしら)
果林(笑われるわね、きっと)
果林(悪い意味じゃなく……純粋に)
果林(あぁ……どうか、誰にも見られませんように)
果林(させてあげられないって言いながら、膝枕して)
果林(髪を触って……頬に……)
果林「……っ」
パタパタ
パタパタ
果林(陽当たりが良すぎて……暑いわ)
果林(ほんと……)
果林「……彼方、大丈夫?」
彼方「ん……zzzz」
果林「そう、大丈夫なのね」
果林(今の私をエマが見たらなんていうかしら)
果林(笑われるわね、きっと)
果林(悪い意味じゃなく……純粋に)
果林(あぁ……どうか、誰にも見られませんように)
73: 2020/11/22(日) 14:48:15.55 ID:Jxoc62Zt
――――――
―――
[翌日]
果林「……あら、彼方はまだ部室に来てないのね」
果林(枕が置きっぱなし……)
果林「………」チラッ
果林「ふーっ……」
果林(落ち着きましょう? ね?)
果林(ここは、部室なんだから)
果林「でも……少しだけなら」
ギュッ
果林「……あっ、いい感じの柔らかさだわ」
ギュッ
ギュッ....
果林「彼方の匂い……」
……スンスン
果林(いつも嗅いじゃってるけど……直接じゃないから……)
スンスン
スンスン
果林(なにこれ……好き……)
ギューッ
――ガラッ
果林「!」ビクッ
彼方「あれ……果林ちゃん?」
―――
[翌日]
果林「……あら、彼方はまだ部室に来てないのね」
果林(枕が置きっぱなし……)
果林「………」チラッ
果林「ふーっ……」
果林(落ち着きましょう? ね?)
果林(ここは、部室なんだから)
果林「でも……少しだけなら」
ギュッ
果林「……あっ、いい感じの柔らかさだわ」
ギュッ
ギュッ....
果林「彼方の匂い……」
……スンスン
果林(いつも嗅いじゃってるけど……直接じゃないから……)
スンスン
スンスン
果林(なにこれ……好き……)
ギューッ
――ガラッ
果林「!」ビクッ
彼方「あれ……果林ちゃん?」
76: 2020/11/22(日) 14:56:28.72 ID:Jxoc62Zt
果林(……ね、寝たふりで行けるかしら)
果林(ソファに座ってるし……膝上の枕に顔埋めてるし……大丈夫)
果林(落ち着いて、私は桜坂しずくなんだから……今だけ)
果林「す……すー……すー……」
彼方「……果林ちゃん?」
スタスタスタ
スタスタスタ....
果林「ん……んぅ……」ドキドキ
彼方「……果林ちゃん?」ボソッ
果林(彼方の声が耳元で聞こえる……っ)
果林(起きて良いかしら……足音が聞こえたていで……)
トサッ
果林(な、なんで隣に座るのよ……っ)
キシッ......
彼方「そんな体勢だと、体悪くしちゃうよ~……」
彼方「それくらい、疲れてたのかな~?」
果林(ソファに座ってるし……膝上の枕に顔埋めてるし……大丈夫)
果林(落ち着いて、私は桜坂しずくなんだから……今だけ)
果林「す……すー……すー……」
彼方「……果林ちゃん?」
スタスタスタ
スタスタスタ....
果林「ん……んぅ……」ドキドキ
彼方「……果林ちゃん?」ボソッ
果林(彼方の声が耳元で聞こえる……っ)
果林(起きて良いかしら……足音が聞こえたていで……)
トサッ
果林(な、なんで隣に座るのよ……っ)
キシッ......
彼方「そんな体勢だと、体悪くしちゃうよ~……」
彼方「それくらい、疲れてたのかな~?」
77: 2020/11/22(日) 15:07:02.89 ID:Jxoc62Zt
果林(疲れてなんて……)
彼方「いつも、ありがとねぇ……」
彼方「最初は探しに来てくれて……連絡するようになったら迎えに来てくれて……」
彼方「……必ず、傍にいてくれる」
果林(えっ……ちょっと待って)
果林(起きれなくなるから止めて……体揺すって起こしてっ)
果林(引っぱたいて枕返せって怒鳴っても良いからっ)
果林(ちょっと……っ)
彼方「……果林ちゃん、たまに好きって言ってくれるよね」
果林(んんんんんっ!?)ドキッ
彼方「えへへ……」
彼方「ほっぺ触ったり、ほっぺにちゅってしたり……」
彼方「彼方ちゃんだって、気付かないほど爆睡するのは滅多になかったりするんだぜ~?」
彼方「……果林ちゃんの、え ち」ボソッ
果林(ふぐぅっ!?)ビクッ
彼方「いつも、ありがとねぇ……」
彼方「最初は探しに来てくれて……連絡するようになったら迎えに来てくれて……」
彼方「……必ず、傍にいてくれる」
果林(えっ……ちょっと待って)
果林(起きれなくなるから止めて……体揺すって起こしてっ)
果林(引っぱたいて枕返せって怒鳴っても良いからっ)
果林(ちょっと……っ)
彼方「……果林ちゃん、たまに好きって言ってくれるよね」
果林(んんんんんっ!?)ドキッ
彼方「えへへ……」
彼方「ほっぺ触ったり、ほっぺにちゅってしたり……」
彼方「彼方ちゃんだって、気付かないほど爆睡するのは滅多になかったりするんだぜ~?」
彼方「……果林ちゃんの、え ち」ボソッ
果林(ふぐぅっ!?)ビクッ
81: 2020/11/22(日) 15:18:10.98 ID:Jxoc62Zt
彼方「………」
彼方「彼方ちゃんは撫でられるのも触られるのも……ほっぺにちゅってされるのも」
彼方「別に嫌じゃないよ」
彼方「……だから、私はいつだって人気のない場所で寝てるからね」ボソッ
果林(え……えっ?)
果林(待って、彼方……貴女何言ってるの)
果林(え、嘘……え……えっ!?)ドキドキ
果林(ば、バレてたの……?)
彼方「………ん」
彼方「………」
彼方「……仕返し」
――チュッ
果林(彼方ぁっ!?)ドキッ
彼方「……えへへ」
彼方「なぁんて……」
彼方「起きてるときに言えたら……一番なんだろうなぁ……」
彼方「彼方ちゃんは撫でられるのも触られるのも……ほっぺにちゅってされるのも」
彼方「別に嫌じゃないよ」
彼方「……だから、私はいつだって人気のない場所で寝てるからね」ボソッ
果林(え……えっ?)
果林(待って、彼方……貴女何言ってるの)
果林(え、嘘……え……えっ!?)ドキドキ
果林(ば、バレてたの……?)
彼方「………ん」
彼方「………」
彼方「……仕返し」
――チュッ
果林(彼方ぁっ!?)ドキッ
彼方「……えへへ」
彼方「なぁんて……」
彼方「起きてるときに言えたら……一番なんだろうなぁ……」
84: 2020/11/22(日) 15:28:54.50 ID:Jxoc62Zt
果林(お、起きて良いの?)
果林(私、起きちゃっていいのかしら……ねぇ)
果林(私、起きて良いのかしら……)
果林(今の彼方の顔が見たい)
果林(からかってるのか、からかってないのか)
果林(嘘か実か知りたい)
果林(でも……全部からかいだったら、私死ぬわ……)
果林(……っ)
果林「ん……」
彼方「……あ」
果林「んん……zzz……」ドキドキッ
果林(無理っ……顔なんて見られるわけないじゃない)
彼方「……」
彼方「………好きだよ」ボソッ
果林(無理……モデル生命絶たれるかもしれないけど……動けないっ!)
果林(私、起きちゃっていいのかしら……ねぇ)
果林(私、起きて良いのかしら……)
果林(今の彼方の顔が見たい)
果林(からかってるのか、からかってないのか)
果林(嘘か実か知りたい)
果林(でも……全部からかいだったら、私死ぬわ……)
果林(……っ)
果林「ん……」
彼方「……あ」
果林「んん……zzz……」ドキドキッ
果林(無理っ……顔なんて見られるわけないじゃない)
彼方「……」
彼方「………好きだよ」ボソッ
果林(無理……モデル生命絶たれるかもしれないけど……動けないっ!)
85: 2020/11/22(日) 15:37:11.96 ID:Jxoc62Zt
――ガラッ
エマ「お待たせ~」
歩夢「お待たせしちゃってすみま……あ、果林さん……」
彼方「果林ちゃんは今、おねむみたいなので」
彼方「お静かにねぇ~……」
せつ菜「彼方さんが起きていて果林さんが寝ているなんて珍しいこともありますね」
彼方「そうだねぇ……」
彼方「………」
彼方「まぁ」
彼方「……寝たふりだって、彼方ちゃんにはお見通しだけどねぇ」ボソッ
果林(ん゛!?)
エマ「今何か言った~?」
彼方「何も言ってないよ~」
彼方「今日は……彼方ちゃんが頑張る日なのですよ~」
果林(あぁ……あぁぁぁっ)ドキドキ
果林(もぅ……彼方のバカぁっ!)
エマ「お待たせ~」
歩夢「お待たせしちゃってすみま……あ、果林さん……」
彼方「果林ちゃんは今、おねむみたいなので」
彼方「お静かにねぇ~……」
せつ菜「彼方さんが起きていて果林さんが寝ているなんて珍しいこともありますね」
彼方「そうだねぇ……」
彼方「………」
彼方「まぁ」
彼方「……寝たふりだって、彼方ちゃんにはお見通しだけどねぇ」ボソッ
果林(ん゛!?)
エマ「今何か言った~?」
彼方「何も言ってないよ~」
彼方「今日は……彼方ちゃんが頑張る日なのですよ~」
果林(あぁ……あぁぁぁっ)ドキドキ
果林(もぅ……彼方のバカぁっ!)
88: 2020/11/22(日) 15:39:06.02 ID:Jxoc62Zt
そして、二人は密やかに逢瀬を重ね続けるのでした。
おしまい。
おしまい。
89: 2020/11/22(日) 15:41:06.40 ID:CbHs+tai
>>88
は?
は?
90: 2020/11/22(日) 15:42:55.49 ID:/mPcuSXK
おい待てェ 失礼すんじゃねぇ
91: 2020/11/22(日) 15:48:20.65 ID:+wO2DU6j
重要なのはここからだろォ?
92: 2020/11/22(日) 15:52:49.11 ID:GWmBfht/
もっとかいて
おねがい
おねがい
93: 2020/11/22(日) 15:56:50.31 ID:O+w/0K90
もっとかいてください
おねがいします
おねがいします
94: 2020/11/22(日) 16:20:06.43 ID:mNZ/s+zn
勝手に終わるな
96: 2020/11/22(日) 16:30:04.03 ID:Jxoc62Zt
――――――
―――
[翌日]
果林「……で、どうして私は来ちゃうのよ……」
彼方「zzz……」
果林(本当は起きてるんでしょ?)
果林(……いや、私の言動が影響して起こしちゃってるのかもしれないわ)
果林(そうでなきゃ、彼方はここで寝たふりし続けてるだけになっちゃうじゃない)
果林(ないわね……ない)
果林(もし仮にバレていたとしても、それは私のミス)
果林(彼方の策略に嵌まったわけじゃないわ)
果林「……彼方」ボソッ
果林「……」
果林「彼方の寝顔……可愛いわ」
彼方「ん‥…zzz……」
果林「起きないと……唇にキスしちゃうわよ」
彼方「zzzz………」
果林(唇……艶々していて、美味しそうね……)ドキドキ
―――
[翌日]
果林「……で、どうして私は来ちゃうのよ……」
彼方「zzz……」
果林(本当は起きてるんでしょ?)
果林(……いや、私の言動が影響して起こしちゃってるのかもしれないわ)
果林(そうでなきゃ、彼方はここで寝たふりし続けてるだけになっちゃうじゃない)
果林(ないわね……ない)
果林(もし仮にバレていたとしても、それは私のミス)
果林(彼方の策略に嵌まったわけじゃないわ)
果林「……彼方」ボソッ
果林「……」
果林「彼方の寝顔……可愛いわ」
彼方「ん‥…zzz……」
果林「起きないと……唇にキスしちゃうわよ」
彼方「zzzz………」
果林(唇……艶々していて、美味しそうね……)ドキドキ
97: 2020/11/22(日) 16:33:59.81 ID:Jxoc62Zt
果林(……もう、好きだって言っているのバレているし)
果林(頬にキスしたのとか、イヤじゃないって言われたし)
果林(わざわざ、人気のない場所にいるって彼方が言ってきたわけだし……)
果林(もう、唇にしても許されそうな気がしない……?)
フルフルフル!
果林(いやいやいや!)
果林(待って、待ちなさい果林)
果林(そんなの、私が一番初めに言ってた変な人の悪戯そのものじゃない……)
果林(けれど……彼方は別に良いって)
果林「……彼方、彼方ってば」
ユサユサ
ユサユサ
果林「起きて、お願い……」
果林「さすがに私、寝込みを襲いたくはないわ」
果林(もう襲ってるよね? なんて、言わないで私の理性)
果林(頬にキスしたのとか、イヤじゃないって言われたし)
果林(わざわざ、人気のない場所にいるって彼方が言ってきたわけだし……)
果林(もう、唇にしても許されそうな気がしない……?)
フルフルフル!
果林(いやいやいや!)
果林(待って、待ちなさい果林)
果林(そんなの、私が一番初めに言ってた変な人の悪戯そのものじゃない……)
果林(けれど……彼方は別に良いって)
果林「……彼方、彼方ってば」
ユサユサ
ユサユサ
果林「起きて、お願い……」
果林「さすがに私、寝込みを襲いたくはないわ」
果林(もう襲ってるよね? なんて、言わないで私の理性)
98: 2020/11/22(日) 16:34:53.95 ID:N/vKhVVn
うおおおおおおお
99: 2020/11/22(日) 16:35:48.05 ID:+wO2DU6j
きたあああああああ
100: 2020/11/22(日) 16:37:39.83 ID:Jxoc62Zt
彼方「ん……んぅ……」
果林「彼方っ……彼方っ、起きて!」
彼方「ん……ぅ……」
彼方「……果林ちゃん?」キョロキョロ
彼方「どうしたの?」
果林「どうしたの? なんて寝ぼけた振りしないで……」
果林「……起きてたんでしょう?」
彼方「……?」
彼方「なんの、話……? ふぁ……ぁふ……」
果林「え……」
果林(ほんとに熟睡してたの……?)
果林(私が何かするのを待ってたんじゃなくて……寝てた?)
彼方「彼方ちゃん……いっつも寝てるんだけどなぁ……」
果林「彼方っ……彼方っ、起きて!」
彼方「ん……ぅ……」
彼方「……果林ちゃん?」キョロキョロ
彼方「どうしたの?」
果林「どうしたの? なんて寝ぼけた振りしないで……」
果林「……起きてたんでしょう?」
彼方「……?」
彼方「なんの、話……? ふぁ……ぁふ……」
果林「え……」
果林(ほんとに熟睡してたの……?)
果林(私が何かするのを待ってたんじゃなくて……寝てた?)
彼方「彼方ちゃん……いっつも寝てるんだけどなぁ……」
103: 2020/11/22(日) 16:46:49.85 ID:Jxoc62Zt
彼方「……果林ちゃんが……悪戯……してくるから、起きたこともあったけどねぇ」
果林「じゃ、じゃぁ……本当に、私が自滅してただけ……?」
果林「彼方が実は私を誘ってるとかじゃなく……?」
彼方「居場所を教えるのが誘ってることになるなら……誘ってるかなぁ?」
果林「私が、唇にキスしてたらどうするの……?」
彼方「え~……?」
彼方「ん~……そうだねぇ……」
彼方「……果林ちゃんがキスしたくなる唇になったのかぁ……って、思うかな……」
果林「えっ……」
彼方「だって、果林ちゃんが気持ちいいキスしたいから、リップクリームをプレゼントしてくれたんだよね?」
果林「ん゛っ」
彼方「だからもしかしたらって……彼方ちゃん、毎日毎日ちゃんとケアしてたんだよ~?」
果林「……そ、そんな思惑は、無かったのだけど」
彼方「えっ」
果林「か、彼方の唇が荒れてたら嫌だなって思ったのは……そうだけど……」
果林「キスしたいと思ってはいたけど……大事にして欲しい気持ちの方が大きかったっていうか……」
彼方「ま、またまた~」
果林「ほ、ほんとよ! ほんと……本当にそうだった」
果林「じゃ、じゃぁ……本当に、私が自滅してただけ……?」
果林「彼方が実は私を誘ってるとかじゃなく……?」
彼方「居場所を教えるのが誘ってることになるなら……誘ってるかなぁ?」
果林「私が、唇にキスしてたらどうするの……?」
彼方「え~……?」
彼方「ん~……そうだねぇ……」
彼方「……果林ちゃんがキスしたくなる唇になったのかぁ……って、思うかな……」
果林「えっ……」
彼方「だって、果林ちゃんが気持ちいいキスしたいから、リップクリームをプレゼントしてくれたんだよね?」
果林「ん゛っ」
彼方「だからもしかしたらって……彼方ちゃん、毎日毎日ちゃんとケアしてたんだよ~?」
果林「……そ、そんな思惑は、無かったのだけど」
彼方「えっ」
果林「か、彼方の唇が荒れてたら嫌だなって思ったのは……そうだけど……」
果林「キスしたいと思ってはいたけど……大事にして欲しい気持ちの方が大きかったっていうか……」
彼方「ま、またまた~」
果林「ほ、ほんとよ! ほんと……本当にそうだった」
105: 2020/11/22(日) 16:53:46.84 ID:Jxoc62Zt
彼方「えっ……」
彼方「えぇぇ~……」
彼方「あ、あれぇ……?」
彼方「あっ……あぁぁぁぁっ!」
果林(顔真っ赤になっ――)
ボフッ
果林「ぅぶっ……」
彼方「か、彼方ちゃんのこと見ちゃダメ~っ!」
彼方「今は、今は駄目だからっ」
果林(彼方の枕……良い匂い……じゃ、なくてっ)
果林(照れ隠し……? これが照れ隠しなの……?)
果林(やだ……なにこれ……好き)
彼方「か、彼方ちゃんはてっきり……果林ちゃんがキスしたいって……だから大事にして欲しいって……」
彼方「早とちり……? えぇ……えぇっ……えーっ!」
彼方「えぇぇ~……」
彼方「あ、あれぇ……?」
彼方「あっ……あぁぁぁぁっ!」
果林(顔真っ赤になっ――)
ボフッ
果林「ぅぶっ……」
彼方「か、彼方ちゃんのこと見ちゃダメ~っ!」
彼方「今は、今は駄目だからっ」
果林(彼方の枕……良い匂い……じゃ、なくてっ)
果林(照れ隠し……? これが照れ隠しなの……?)
果林(やだ……なにこれ……好き)
彼方「か、彼方ちゃんはてっきり……果林ちゃんがキスしたいって……だから大事にして欲しいって……」
彼方「早とちり……? えぇ……えぇっ……えーっ!」
109: 2020/11/22(日) 17:02:55.56 ID:Jxoc62Zt
果林(キスしたいとは、思ってた)
果林(日に日にちゃんとしていく彼方の唇を見て……ドキドキしてた)
果林(今日だって、私……キスして良いのかしらって……思ってた)
ガシッ
彼方「ぁっ」
果林「っは……彼方……」
彼方「ま、待ってっ……今見ちゃだーめっ!」
果林「もう遅いわよ……もう、私の脳裏に焼き付いた」
彼方「ぅ……うぅ……」
果林(凄い、真っ赤になってる……)
果林(可愛い……好き……)
果林「昨日、あんなに訳知りのように囁いてくれてたのは何だったの?」
彼方「あ、あれは……」フイッ
果林「……教えて。彼方」
彼方「あれは……ただ……ど、どうせなら……リード奪ってやろう……みたいな……」
彼方「あはは……ははっ……」
彼方「うぅ……」
彼方「うわぁぁぁぁぁ……もう駄目、彼方ちゃんは今日を最後に退学します……探さないでください」
果林「ちょ、ちょっとちょっと! それはさすがに許さないわよ」
果林(日に日にちゃんとしていく彼方の唇を見て……ドキドキしてた)
果林(今日だって、私……キスして良いのかしらって……思ってた)
ガシッ
彼方「ぁっ」
果林「っは……彼方……」
彼方「ま、待ってっ……今見ちゃだーめっ!」
果林「もう遅いわよ……もう、私の脳裏に焼き付いた」
彼方「ぅ……うぅ……」
果林(凄い、真っ赤になってる……)
果林(可愛い……好き……)
果林「昨日、あんなに訳知りのように囁いてくれてたのは何だったの?」
彼方「あ、あれは……」フイッ
果林「……教えて。彼方」
彼方「あれは……ただ……ど、どうせなら……リード奪ってやろう……みたいな……」
彼方「あはは……ははっ……」
彼方「うぅ……」
彼方「うわぁぁぁぁぁ……もう駄目、彼方ちゃんは今日を最後に退学します……探さないでください」
果林「ちょ、ちょっとちょっと! それはさすがに許さないわよ」
112: 2020/11/22(日) 17:17:33.92 ID:Jxoc62Zt
彼方「だ、だってっ!」
果林「好きなのは事実だからっ!」
彼方「っ……」
果林「リップクリームを渡した動機は違うかもしれないけれど」
果林「だとしても……彼方に感じ取られた私の心は間違っていないからっ!」
果林「間違って、無かったのよ……全然」
果林(寝ている傍で好きだと囁いて)
果林(その体に触れて、頬に触れて、キスをして)
果林(そこのどこに間違える要素なんてあるのか知らないけど)
果林「昨日囁かれたとき、心臓止まるかと思ったんだから……」
果林「今日、学校サボるか迷って……ここに来るのだって……躊躇ってたんだから……」
果林「だって……おかしいじゃない」
果林「女の子が女の子になんて……」
果林「彼方がからかってるのかと思った」
果林「私が今日も触れようとしたら、起き上がって罵倒されるかもしれないって……少し思ってた」
彼方「……果林ちゃんは綺麗だから、彼方ちゃんにとっては憧れだった」
果林「そんなっ」
彼方「んーん」フルフル
彼方「だから、そんな果林ちゃんに"好き"って言われてドキドキした」
彼方「果林ちゃんの綺麗な唇に使われてるリップクリームで間接キスした時、気が気じゃなかった」
彼方「バイトしてる姿を見られて、リップクリームを買いに来たって言われて」
彼方「私に使っちゃったからもう使いたくないんじゃないかって、少しだけ怖かった」
彼方「でも……次の日にはリップクリーム贈られちゃって……」
彼方「えへへ……ずっとドキドキさせられっぱなしだったよ」
彼方「ねぇ、果林ちゃん」
果林「なに?」
彼方「今の彼方ちゃんの唇なら……キス、出来る?」
果林「ぇっ……」
果林「好きなのは事実だからっ!」
彼方「っ……」
果林「リップクリームを渡した動機は違うかもしれないけれど」
果林「だとしても……彼方に感じ取られた私の心は間違っていないからっ!」
果林「間違って、無かったのよ……全然」
果林(寝ている傍で好きだと囁いて)
果林(その体に触れて、頬に触れて、キスをして)
果林(そこのどこに間違える要素なんてあるのか知らないけど)
果林「昨日囁かれたとき、心臓止まるかと思ったんだから……」
果林「今日、学校サボるか迷って……ここに来るのだって……躊躇ってたんだから……」
果林「だって……おかしいじゃない」
果林「女の子が女の子になんて……」
果林「彼方がからかってるのかと思った」
果林「私が今日も触れようとしたら、起き上がって罵倒されるかもしれないって……少し思ってた」
彼方「……果林ちゃんは綺麗だから、彼方ちゃんにとっては憧れだった」
果林「そんなっ」
彼方「んーん」フルフル
彼方「だから、そんな果林ちゃんに"好き"って言われてドキドキした」
彼方「果林ちゃんの綺麗な唇に使われてるリップクリームで間接キスした時、気が気じゃなかった」
彼方「バイトしてる姿を見られて、リップクリームを買いに来たって言われて」
彼方「私に使っちゃったからもう使いたくないんじゃないかって、少しだけ怖かった」
彼方「でも……次の日にはリップクリーム贈られちゃって……」
彼方「えへへ……ずっとドキドキさせられっぱなしだったよ」
彼方「ねぇ、果林ちゃん」
果林「なに?」
彼方「今の彼方ちゃんの唇なら……キス、出来る?」
果林「ぇっ……」
114: 2020/11/22(日) 17:22:22.84 ID:Jxoc62Zt
彼方「ん……」
果林「か、彼方……」
果林(なんで目を閉じるのよ……)
果林(良いの……?)
果林(しちゃって……唇に……私が……)
果林(え……ほんとに……?)
ドクンッ
ドクンッ
ドクンッ
ドクンッ
果林「っ……」ゴクッ
果林「………」
彼方「………」
――チュッ
果林「っふ……」
彼方「……っ」
果林「……好きよ。彼方」
果林「か、彼方……」
果林(なんで目を閉じるのよ……)
果林(良いの……?)
果林(しちゃって……唇に……私が……)
果林(え……ほんとに……?)
ドクンッ
ドクンッ
ドクンッ
ドクンッ
果林「っ……」ゴクッ
果林「………」
彼方「………」
――チュッ
果林「っふ……」
彼方「……っ」
果林「……好きよ。彼方」
116: 2020/11/22(日) 17:27:36.97 ID:Jxoc62Zt
果林(どうせ、真っ赤なんでしょうね。私)
果林(何でもないようなことのように言いながら……締まりがない顔してるんでしょうね……)
彼方「………」
彼方「ぁ……」
サワッ.....
彼方「……えへっ」
果林(自分の唇触って照れ笑いするって……何なの)
果林(何なのよ、彼方……っ!)
果林「……一回で良いの?」
彼方「え……」
果林「今度は、彼方の"返事"が欲しいわ」
果林(リードしたくなっちゃうじゃない……っ)
彼方「っ……」
彼方「目……目を閉じてくれなきゃ、出来ないよ……」
果林(好き)
果林(何でもないようなことのように言いながら……締まりがない顔してるんでしょうね……)
彼方「………」
彼方「ぁ……」
サワッ.....
彼方「……えへっ」
果林(自分の唇触って照れ笑いするって……何なの)
果林(何なのよ、彼方……っ!)
果林「……一回で良いの?」
彼方「え……」
果林「今度は、彼方の"返事"が欲しいわ」
果林(リードしたくなっちゃうじゃない……っ)
彼方「っ……」
彼方「目……目を閉じてくれなきゃ、出来ないよ……」
果林(好き)
118: 2020/11/22(日) 17:34:07.54 ID:Jxoc62Zt
果林「……じゃぁ」
果林「ん……」
果林(もう少し見ていたいけれど……)
果林(彼方を虐めたいわけではないし……)ドキドキ
彼方「………」
果林(制服の擦れる音がする)
果林(風もないのに、彼方の匂いが強く感じる)
果林(……彼方の、息を感じる)
――チュッ
果林「ん……っ」
彼方「っは……はっ……はぁ……」
果林「彼方……」
彼方「………」フイッ
彼方「つ、次は……彼方ちゃんがリードさせて貰うから……」
果林「あら……それは楽しみね」
彼方「………」
......ギュッ
果林「好きよ。彼方」
彼方「……うん、彼方ちゃんも、果林ちゃんが好きだよ」
果林「ん……」
果林(もう少し見ていたいけれど……)
果林(彼方を虐めたいわけではないし……)ドキドキ
彼方「………」
果林(制服の擦れる音がする)
果林(風もないのに、彼方の匂いが強く感じる)
果林(……彼方の、息を感じる)
――チュッ
果林「ん……っ」
彼方「っは……はっ……はぁ……」
果林「彼方……」
彼方「………」フイッ
彼方「つ、次は……彼方ちゃんがリードさせて貰うから……」
果林「あら……それは楽しみね」
彼方「………」
......ギュッ
果林「好きよ。彼方」
彼方「……うん、彼方ちゃんも、果林ちゃんが好きだよ」
120: 2020/11/22(日) 17:37:52.61 ID:Jxoc62Zt
二人は幸せなキスをして終了
今度こそ終わり
今度こそ終わり
123: 2020/11/22(日) 18:01:45.50 ID:yz1Q8Mv7
なんでこんなにときめくんでしょうなあ
121: 2020/11/22(日) 17:38:43.97 ID:rd2eD8GX
3年ぶりくらいに生きてて良かったって思った
119: 2020/11/22(日) 17:36:30.37 ID:UHYmzgcD
158センチと167センチか
キスしやすそうな身長差ですねえ
キスしやすそうな身長差ですねえ
124: 2020/11/22(日) 18:08:47.74 ID:ujmC/RSA
神らっかせいありがとう……
127: 2020/11/22(日) 18:55:36.00 ID:AB8J9oXH
かなかり良かったぞ
ニヤニヤした
ニヤニヤした
128: 2020/11/22(日) 18:57:33.15 ID:8VMnhLPU
バイトから帰って来たらいつの間にか天国になってるじゃねぇか
131: 2020/11/22(日) 20:01:21.93 ID:1q2TcA88
サイッコーにときめきました!!
133: 2020/11/23(月) 04:37:14.84 ID:uCDm51wb
心が満たされた
134: 2020/11/24(火) 00:52:13.83 ID:GNVW1nmL
此処にライフデザイン学科を立てよう
135: 2020/11/24(火) 13:56:03.44 ID:jveCWrO9
未来ハーモニーのこの2人好き
137: 2020/11/24(火) 15:29:43.83 ID:qV8nCySh
>>135
めっちゃわかる
未来ハーモニーはマジでフルバージョンのMV作って欲しい
めっちゃわかる
未来ハーモニーはマジでフルバージョンのMV作って欲しい
136: 2020/11/24(火) 14:50:08.09 ID:CpV5aqt3
絵になるよなぁ~~~
最高
最高
138: 2020/11/24(火) 18:04:17.99 ID:H10rhrqv
神を見た
139: 2020/11/24(火) 19:28:17.54 ID:LTavUdUU
素晴らしい あまりにも
141: 2020/11/24(火) 23:18:22.38 ID:+LPpws6h
お前はまた今度書いてくれ
絶対見るから
絶対見るから
142: 2020/11/25(水) 01:00:45.38 ID:0oZmer/K
ありがとう
理想のかなかりだった…
理想のかなかりだった…
143: 2020/11/25(水) 08:02:49.40 ID:9dmD3JLO
かなかりの好きなところは、一番普通の(良い)カップルらしいところ
ありがとうございます
ありがとうございます
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1605952055/