かすみ「私は桜坂しずくのこと、大好きだから!!!」【SS】

しずかす SS


1: 2021/01/21(木) 00:08:26.66 ID:9pbBotg0
かすみ「こんにっちわ~♡ 今日も練習頑張っちゃいますよぉ~♪」

侑「かすみちゃん、お疲れ様!」

せつ菜「お疲れ様です! SIFは終わりましたが、次なる目標に向けて頑張りましょう!」

歩夢「かすみちゃんのヘアピン、いつ見ても可愛いね。すっごく似合ってるよ!」

かすみ「えへへ…じゃなくて! 一番可愛いのはペアピンをつけてるかすみんなんだからねっ!」

かすみ(思わず照れ隠ししちゃいましたが…内心はとっても嬉しいです)

かすみ(しず子からヘアピンをもらったあの時…ううん、そのもっと前から)

かすみ(私の中でのしず子への感情は特別なものになりつつ…あります)

かすみ(けど…その正体が何かは、自分でもよく分かってません)

せつ菜「ふふっ。さあ皆さんお揃いのようですし、早速練習を始めましょう!」

かすみ「せつ菜先輩! まだしず子が来てませんけど…」

侑「しずくちゃん、演劇部の発表会に向けて集中的に練習するみたいでね?今週からしばらくはお休みなんだ」

かすみ「そっ、そうなんですかぁ?」

かすみ(発表会の事は聞いてたけど、お休みするなんて聞いてません…)

せつ菜「? かすみさん、もしかして寂しいんですか?」

かすみ「なっ…!? 何を言ってるんですかせつ菜先輩! 逆にしず子と差をつけるチャンスですよ! さぁ皆さん、練習を始めましょう!」

6: 2021/01/21(木) 00:12:57.87 ID:9pbBotg0
しずく「かすみさん、お待たせ!遅くなってごめんね」

かすみ「…ふんっ」

しずく「あれ?かすみさん…怒ってる?」

かすみ「…怒ってないもん」

しずく「うそ。顔見れば分かるよ?」

かすみ「…遅くなった事には怒ってないもん」

しずく「じゃあ、別のこと?」

かすみ「…なんで同好会休むって教えてくれなかったの?」

しずく「あ、あれ…? かすみさんには話したつもりだったんだけど…話してなかった?」

かすみ「…聞いてないもん」

しずく「ご、ごめんね? 発表会の事で頭が混乱しちゃてて…本当にごめん」

かすみ「…しず子の薄情者」プイッ

かすみ「…かすみん、寂しかったんだよ?」

かすみ(…あれ?かすみんこんな事言うつもりは…)

しずく「…私も寂しかったよ? かすみさんと練習して…もっと一緒にいたかった」

しずく「でも、今は発表会に向けて集中したくって…ごめん」

かすみ「…発表会絶対見に行くから、絶対いいステージ見せてね?」

しずく「もちろん! 演劇祭の時よりも魅力的な私を演じられるよう頑張るね!」

かすみ(まただ…最近しず子と話してると思ってもないことが口から出ちゃいます)

かすみ(モヤモヤして…ドキドキする、不思議な気持ち)

かすみ(こんな気持ちになるのは…しず子だけ。でもこの気持ちは何なんでしょう…?)

13: 2021/01/21(木) 00:27:13.91 ID:9pbBotg0
かすみ「授業おーわり! 同好会の時間です!」

かすみ(けど…)

かすみ(昨日の帰りにしず子と話してから…ずっと変な気持ちのままです)

かすみ(うー! こんな時は練習に集中するのが一番です! 今日も張り切って練習しちゃいますよ!)

タッタッタッ

かすみ(ん?あそこの教室…にいるのは…しず子?)

しずく「アナ…コ…ス…デス…」

???「ワタ…モ…キデス!」

かすみ(微かに声が聞こえてくる。それにしてもあの子…誰なんだろう。それに距離がすっごく近い)

かすみ(ダメダメ! 盗み見なんてよくありませんし、早く同好会へ…)

かすみ(でも…しず子があの子と何してるのかが気になって…足が動かないです)

しずく「…!」チュッ

???「///」

かすみ「!」

かすみ(うそ…しず子とあの子が…キス…した…?)

かすみ「…っ」

ガチャン!
タッタッタッ…

???「扉が…?一体何だろう?」

しずく「私、見てきます!」

しずく「…誰もいない? ホントに何だったんだろ…」

17: 2021/01/21(木) 00:31:27.98 ID:9pbBotg0
かすみ(しず子のキスを見て思わず…飛び出してきちゃった)

かすみ(…しず子、すっごく嬉しそうな顔してた)

かすみ(あの顔を思い出すと心の中がすっごくモヤモヤして…ムカムカします…)

かすみ(…あれ?でもかすみん何に…苛立ってるんだろ?)

しずく「かすみさん、こんなところにいたんだ。探したんだよ?」

かすみ「…」

しずく「かすみさん、どうしたの?帰らないの?」

かすみ「…しらない」

しずく「もしかして…今日も怒ってる?」

かすみ「…しらない、放っといて」

しずく「かすみさんってば…本当にどうしたの?」

かすみ「…何かあったのはしず子のほうでしょ?」

しずく「…どういうこと?」

かすみ「かすみん、見たんだよ。教室でしず子が知らない女の子と…キス…してるの」

しずく「!? もしかしてかすみさん…あの教室でのこと…見て…?」

かすみ「…」

しずく「ち、ちがうの。聞いてかすみさん。あれはね…」

かすみ「ききたくないよ!」

しずく「!」

かすみ「しず子のすっごく嬉しそうな顔してた。しず子のあんな顔…見たくなかった」

しずく「かすみさん待って、話を聞いて…」

かすみ「きかない! しず子なんて…だいっきらい!」

しずく「…!かすみさん!」

かすみ「…」グズッ

タタタタタタ…

しずく「…待って!かすみさん!」

しずく「…違うの!違うんだよ、かすみさん…」

24: 2021/01/21(木) 00:49:24.31 ID:bX2UCurt
かすみ「…うっ…うう」

かすみ(…なんであんな事言っちゃったんだろ)

かすみ(しず子…すっごく悲しい顔してた)

かすみ(かすみんがしず子のこと、傷つけちゃったんだ)

かすみ「ごめん…ごめんね…しず子…」

歩夢「あれ?かすみちゃん?」

かすみ「あ…歩夢先輩…?」

歩夢「とっても辛そうな顔してるけど…大丈夫? 」

かすみ「うっ…歩夢せんぱぁい~!」ダキッ

歩夢「わっ! ふふっ…落ち着いてからでいいから、何があったのか教えて欲しいな?」

26: 2021/01/21(木) 00:50:28.00 ID:bX2UCurt
歩夢「…そっか。そんな事があったんだね」

かすみ「わたし…しず子の事嫌いなんかじゃないのに…」

かすみ「気がついたら勝手に…口から嫌いって言葉が出ちゃってました」

かすみ「かすみん、最近変なんです」

かすみ「しず子に思ってもないことを勝手に言っちゃったり…」

かすみ「しず子の事考えると胸がキュッってなって、モヤモヤして…」

かすみ「歩夢先輩…この気持ちって何なんでしょうか…かすみんにはもう分かりませんっ…」

歩夢「…かすみちゃん、それってね?」

歩夢「…」

歩夢「恋…って言うんじゃないかな?」

かすみ「…それって」

かすみ「それって、かすみん…しず子のことが好き…ってことですか?」

32: 2021/01/21(木) 01:07:43.16 ID:bX2UCurt
歩夢「…私もね? かすみちゃんと似たような気持ちになったことがあるから分かるんだ」

かすみ「えっ…?」

歩夢「あの子がね…別の女の子と私の知らないところで仲良くなって…いい雰囲気になってるところを見ちゃったの」

歩夢「その時は…すっごく悲しくて、モヤモヤして…嫉妬しちゃってた」

かすみ「…」

歩夢「私もその時は自分の気持ちが分からなかったったんだ。あの子の事が恋愛対象として好きだから…嫉妬しちゃったのかなって思ったりもしたんだ」

歩夢「でも、違ったの」

歩夢「私は、あの子が私の知らないあの子に変わっていく…私もあの子が知らない私に変わっていく…それが怖かったんだって」

歩夢「自分の気持ちの正体が不安だったんだって気づいたの」

歩夢「でも…そんな私だから分かるんだ。今のかすみちゃんはあの時の私とは違うって。今のかすみちゃんの気持ちの正体は…好きって気持ち…愛なんだってこと」

かすみ「…」

かすみ(…かすみん、本当は自分でも分かってました)

かすみ(自分の気持ちの正体に、気づかないフリをしてただけだったんです)

かすみ(かすみん…しず子のこと好き…なんだ)

かすみ(でもこの気持ちを…しず子には…)

34: 2021/01/21(木) 01:09:34.61 ID:bX2UCurt
歩夢「…私ね、自分が悩んで立ち止まってしまいそうだった時…あの子と仲良くなった子にこう言われたんだ?」

歩夢『始まったのなら、貫くのみです!』

歩夢「って」

かすみ「…!」

歩夢「私はその言葉で気づいたの、止めちゃいけない、我慢しちゃいけないって」

歩夢「だからかすみちゃんにも…自分の気持ちを貫いて…止まらないで、我慢しないで欲しいの」

かすみ「歩夢せんぱい…」

かすみ「…ありがとうございます!
私、いきます!」

タッタッタッ…

歩夢「…頑張って、かすみちゃん」

36: 2021/01/21(木) 01:22:46.20 ID:bX2UCurt
しずく「…」

しずく(嫌われちゃたのかな…わたし)

しずく(このまま誤解されたまま…疎遠になっちゃうの…悲しいな)

しずく(もうかすみさんのあの笑顔…私に向けらること、無いのかな)

しずく「うっ、うう」

しずく「かすみさん、かすみさぁん…」ポロポロ

シズコ…シズコ…

しずく(これって…かすみさんの声?)

シズコ…マッテシズコ…

しずく(かすみさんがこんなところにいるはずないのに…私、おかしくなっちゃったんだ)

シズコッ…シズコ!

かすみ「待って!しず子っ! 」

37: 2021/01/21(木) 01:24:01.19 ID:bX2UCurt
しずく「…えっ? かすみさん?幻じゃ…ないよね…?」

かすみ「はぁ、はぁはぁ…幻じゃ、ないよ」

かすみ「はぁ…私ね、しず子に…どうしても伝えなきゃいけないことがあるの」

しずく「…」

かすみ「…かすみんね…ううん。中須かすみは」

かすみ「桜坂しずくのこと、大好きだから!!!」

しずく「…えっ?」///

しずく「それは…あの時…演劇祭の前に励ましてくれた時と…同じ意味?」

かすみ「違わないけど…違う。私はしず子の事…好きなの!!!


かすみ「…しず子にかすみんとお付き合いして欲しいの!!!」



しずく「かすみ…さん…」

かすみ「かすみん最近…しず子のこと考えると…胸がギュッてなって、ドキドキして、モヤモヤして…」

かすみ「思ってもないこと言っちゃったり…嫉妬したり…それで今日もしず子に嫌いって、八つ当たりしちゃって」

かすみ「っ~~~とにかく! かすみん、もうしず子のことしか考えられないくらい、しず子の事が大好きなの! !」

しずく「…」ポロッ

かすみ「…しず子? 泣いてる!? 大丈夫??」

しずく「大丈夫…大丈夫だよ。私、嬉しかったの」

しずく「かすみさんも…私と同じ気持ちなんだって分かったのが嬉しいの」

38: 2021/01/21(木) 01:28:56.30 ID:bX2UCurt
かすみ「…しず子?」

しずく「私ね、演劇祭の前に教室で1人で悩んで泣いてた時…かすみさんに好きって言ってもらったあの時」

しずく「ありのままの私を肯定してくれる、たとえこの世界中の全員が私のことを嫌いって言っても好きでいてくれる、かすみさんのことが」

しずく「私の中で特別な存在になっていったの…」

しずく「かすみさんに…SIFの日にヘアピンを渡したあの時」

しずく「かすみさん、すっごく喜んでくれてたよね? あの笑顔を見て…私の中での特別ってなんなのか、気づいたの」

かすみ「しず子…」

しずく「だから私ね?かすみさんにとっても私は特別なんだって、同じ気持ちだったんだって分かったのがとっても嬉しくて…それで泣いちゃったの…」

かすみ「しず子…」

しずく「今度は私の番…だね…」

しずく「桜坂しずくは…中須かすみのこと」

しずく「大好きだから!!!」

しずく「わたしとお付き合い…して下さい」

かすみ「~~~!!!!」

かすみ「しず子…しず子っ!」ダキッ

しずく「…かすみさん、重たいよ」

しずく「でもかすみさん…あったかい」

かすみ「大好き。大好きっ…」

しずく「…私も大好き。大好きだよっ…!」

41: 2021/01/21(木) 01:39:33.28 ID:bX2UCurt
歩夢「発表会、面白かったね!」

かすみ「うっ…うう~!」

侑「あはは…かすみちゃん、まだ泣いてるの?」

かすみ「だって…だってぇ」

侑「しずくちゃんの演技、本当に凄かったね! 特にキスシーンは情熱的で…ちょっとエ チで…ドキドキしちゃったよ!」

歩夢「ちょっ…ちょっと侑ちゃん?」チラッ

かすみ「…」

かすみ「…かすみんだって、しずくとあれ以上に情熱的で、エ チなキスしてますけど!?」

侑「えっ!? しずく? エ チ?…キス?」

歩夢「侑ちゃん…つまり…そういう事だよ?」

侑「えっ…えええ~~~~!?」

おしまい

48: 2021/01/21(木) 01:54:41.99 ID:bX2UCurt
お付き合い頂いた皆さま、ありがとうございました。
きれいなしずかすの供給が足りていないと某スレで見たので、
それなら書いてみようと思い、書かせて頂きました。

過去作 全部単品です。もしよろしければこちらも…

侑「歩夢に内緒でせつ菜ちゃんとデート…?」
侑「歩夢に内緒でせつ菜ちゃんとデート…?」【SS】
侑「うーん」 侑「せつ菜ちゃんに戦隊ヒーローショーを見に遊園地へ行こうって誘われて、二つ返事でオッケーしちゃったけど」 侑「よくよく考えてみたらこれってデートだよね…」 侑「歩夢と付き合ってるのに他の女の子と遊びに行くなんて歩夢が知ったら怒るよね…」 侑「でもせつ菜ちゃんにはオッケーって言ったのを今更断るのも申し訳ないし…」 侑「どうすればいいんだろ…」 ハテシナイミチデモイッポイッポ~♪ 侑「ってうわ、歩夢からだ」 歩夢「こんばんは、侑ちゃん」 侑「こんばんは、どうしたの?」 歩夢「あのね、明日って空いてるかな? 最近駅前に新しくカフェがオープンしててね、一緒に行きたいなと思ったんだけど…」 侑「(明日って…せつ菜ちゃんに誘われてる日だ。どうしよう…)」 侑「ご、ごめんね。明日は他校のスクールアイドル部を見学させてもらうことになってて…また別の日じゃダメかな?」 歩夢「そうなの? それなら私も一緒に…」 侑「そ、それが外部からの出入りが厳しい学校で、事前申請した人しか入れないんだってさ」 歩夢「そっか…この時間からじゃ申請も間に合わないし仕方ないね。じゃあカフェはまた別の日に行こっか」 侑「ごめんね…せっかくのデートの誘いを断っちゃって」 歩夢「ふふ、侑ちゃんとのデートはいつでもできるけど、他校のスクールアイドル部を見学できる機会なんてそうそう無いもんね。私たちの分まで色々な事を勉強してきてね」 侑「う、うん! 頑張って勉強してくるね! それじゃ!」 プープー 侑「(ど、どうしよ~! 歩夢に思いっ切り嘘ついちゃった…うう…)」 侑「(でも今更せつ菜ちゃんの誘いを断る訳にもいかないし…ごめん歩夢!)」 歩夢「…」


せつ菜「来週の日曜日は侑さんと付き合って1ヶ月記念日です!」
せつ菜「来週の日曜日は侑さんと付き合って 1ヶ月記念日です!」【SS】
1月×日 日曜日 ~~~~~~~~~~ せつ菜「来週の日曜日はついに侑さんと交際をはじめてから1ヶ月ですか…」 せつ菜「こういうの、記念日というんですよね…?」 せつ菜「記念日…というくらいですし、何か特別な事をするのものなのでしょうが…何をすればよいのか全く分かりません…」 せつ菜「あ、そういえば、最近買ったラノベの帯に記念日がどうと書いた作品があったはず…」ガサガサ せつ菜「え~と…ありました! これを読んで記念日について勉強です!」 ~~~~~~~~~ せつ菜「なるほど…記念日というのは、普段行かないようなところでデートしたり、ちょっとお高いディナーを楽しんだり、お揃いで使えるものをサプライズでプレゼントしたりするものなのですね…」 せつ菜「私達は高校生なのであまりお金のかかる事は出来ませんが…普段行かないようなところでデートしたり、サプライズでプレゼントを渡す、というのはアイディア次第では可能ですね!」 せつ菜「よーし! 侑さんがとっても喜んでくれる、記念日デートプランを立ててみせますよ!」

42: 2021/01/21(木) 01:40:26.30 ID:vhhUJPO6
脳が回復した

43: 2021/01/21(木) 01:41:43.06 ID:rPtDp3a2
从cι˘σ ᴗ σ˘* あなたは最高です!!

44: 2021/01/21(木) 01:42:29.66 ID:/nMjvyIZ
脳が回復されるみん♪

45: 2021/01/21(木) 01:48:15.52 ID:79MDHSO6
|c||^.-^||「これはいいしずかすでしたわ」

46: 2021/01/21(木) 01:48:52.25 ID:1ApU5y0e
すばらしい

47: 2021/01/21(木) 01:51:00.91 ID:XVCGNWxJ
直球勝負イイネ

54: 2021/01/21(木) 04:38:42.22 ID:DptVUXKC
|c||^.-^||b

56: 2021/01/21(木) 06:24:10.75 ID:R798gR97
jΣミイ˶º ᴗº˶リ乙

52: 2021/01/21(木) 02:57:13.04 ID:Tcw1+bGP
こういうのでいいんだよ

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1611155306/

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