1: 2020/05/04(月) 15:10:17.97 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日バレー部の助っ人に行ってきたんだけどさ、ガチの試合で緊張感ヤバかった~!」
美里「ふふっ、でも愛ちゃんのことだから大活躍だったんじゃない?」
愛「ん~ん、アタシはちょっと手助けしただけ。綺麗に勝てたのはバレー部のみんなが凄かったからだよ!」
美里「ちょっとくらい偉ぶっても良いのに」
愛「いやいや~!部外者のアタシが入ってもチームワークが乱れなかったのは、チームメイトの指示がちゃんとしてたからだし」
美里「じゃあ、バレー部の人たちも愛ちゃんも頑張ったってことね」
愛「えへへ…それならそうかも」
美里(『部外者』…ね)
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日バレー部の助っ人に行ってきたんだけどさ、ガチの試合で緊張感ヤバかった~!」
美里「ふふっ、でも愛ちゃんのことだから大活躍だったんじゃない?」
愛「ん~ん、アタシはちょっと手助けしただけ。綺麗に勝てたのはバレー部のみんなが凄かったからだよ!」
美里「ちょっとくらい偉ぶっても良いのに」
愛「いやいや~!部外者のアタシが入ってもチームワークが乱れなかったのは、チームメイトの指示がちゃんとしてたからだし」
美里「じゃあ、バレー部の人たちも愛ちゃんも頑張ったってことね」
愛「えへへ…それならそうかも」
美里(『部外者』…ね)
2: 2020/05/04(月) 15:10:51.56 ID:WOFdLZhI
美里「愛ちゃんは本当に部活に入らないの?」
愛「前にも言ったけど、どっか1つに決めちゃったらさ、他の楽しいことを見落としちゃうじゃん?」
愛「もちろん1つのことに打ち込んでる子たちはすごいと思うし、楽しそうだし、カッコいいけど」
愛「アタシはまだまだいろんな世界を見てみたいんだ!だからあちこち顔出してるの!」
美里「そう…」
美里(…きっと本音なんだろうけど、多分原因の1つは私なのよね)
美里(体が弱い私の代わりに、いろんな景色を見て、私にお話ししようとしてくれてる)
美里(お話ししてる愛ちゃんは心から楽しそうだけど…)
美里(最初から選択肢が無いって風には、思ってほしくないな)
愛「前にも言ったけど、どっか1つに決めちゃったらさ、他の楽しいことを見落としちゃうじゃん?」
愛「もちろん1つのことに打ち込んでる子たちはすごいと思うし、楽しそうだし、カッコいいけど」
愛「アタシはまだまだいろんな世界を見てみたいんだ!だからあちこち顔出してるの!」
美里「そう…」
美里(…きっと本音なんだろうけど、多分原因の1つは私なのよね)
美里(体が弱い私の代わりに、いろんな景色を見て、私にお話ししようとしてくれてる)
美里(お話ししてる愛ちゃんは心から楽しそうだけど…)
美里(最初から選択肢が無いって風には、思ってほしくないな)
3: 2020/05/04(月) 15:11:15.54 ID:WOFdLZhI
愛「どしたの?むずかしー顔してるよ」
美里「なんでもないよ。愛ちゃんはとっても素敵な子だなって、改めて思ったの」
愛「えぇっ!?な、なんで急に!」
美里「なんでもないよ。愛ちゃんはとっても素敵な子だなって、改めて思ったの」
愛「えぇっ!?な、なんで急に!」
4: 2020/05/04(月) 15:11:55.34 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「アタシ、部活に入ることになったよ!」
美里「ほ、本当!?」
愛「あははっ!おねーちゃん目がまんまる~!そんなに意外だった?」
美里「ええ、だって色んな部活に熱心に勧誘されても断ってたでしょ?」
美里「どんな部?バレー部とかソフトボール部かしら」
愛「ううん、違うよ。スクールアイドル同好会、って言うんだって」
美里「スクールアイドル…アイドルって言うことは、歌ったり踊ったりするの?」
愛「みたいだね!」
美里「えっ、詳しくは知らないの?」
愛「それでも入りたくなるくらい、すっごい情熱的な勧誘だったんだ!見たことない景色が見れるとか、一度知ったらやめられないとか…」
美里「熱烈ね…それだけ愛ちゃんに入って欲しかったのね、勧誘してくれた子達は」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「アタシ、部活に入ることになったよ!」
美里「ほ、本当!?」
愛「あははっ!おねーちゃん目がまんまる~!そんなに意外だった?」
美里「ええ、だって色んな部活に熱心に勧誘されても断ってたでしょ?」
美里「どんな部?バレー部とかソフトボール部かしら」
愛「ううん、違うよ。スクールアイドル同好会、って言うんだって」
美里「スクールアイドル…アイドルって言うことは、歌ったり踊ったりするの?」
愛「みたいだね!」
美里「えっ、詳しくは知らないの?」
愛「それでも入りたくなるくらい、すっごい情熱的な勧誘だったんだ!見たことない景色が見れるとか、一度知ったらやめられないとか…」
美里「熱烈ね…それだけ愛ちゃんに入って欲しかったのね、勧誘してくれた子達は」
5: 2020/05/04(月) 15:12:27.50 ID:WOFdLZhI
愛「同級生の子ふたりと後輩ふたりで突撃~!って感じで来てさ」
愛「必死なのもあったんだけど、それ以上に目がキラッキラしてて、この中で過ごせたら楽しそうだな~って思ったんだ!」
愛「りなりーも一緒だし!それに、アタシのダジャレを分かってくれる子もいたんだ~」ニコニコ
美里「そうなの?ふふっ、楽しい部活になると良いわね」
愛「うん!だから部員集めも頑張らないと」
愛「早く部活として始動したいし!」
美里「…えっ?」
美里(部員集め?始動?そこから始まるの!?)
愛「おねーちゃん聞いてよ~!同好会のメンバー、個性的な子ばっかでさ~!」ニコニコ
美里(でも今の愛ちゃん…とっても楽しそう)
美里「うん、愛ちゃんの新しいお友達のこと、いっぱい聞かせてね♪」
愛「必死なのもあったんだけど、それ以上に目がキラッキラしてて、この中で過ごせたら楽しそうだな~って思ったんだ!」
愛「りなりーも一緒だし!それに、アタシのダジャレを分かってくれる子もいたんだ~」ニコニコ
美里「そうなの?ふふっ、楽しい部活になると良いわね」
愛「うん!だから部員集めも頑張らないと」
愛「早く部活として始動したいし!」
美里「…えっ?」
美里(部員集め?始動?そこから始まるの!?)
愛「おねーちゃん聞いてよ~!同好会のメンバー、個性的な子ばっかでさ~!」ニコニコ
美里(でも今の愛ちゃん…とっても楽しそう)
美里「うん、愛ちゃんの新しいお友達のこと、いっぱい聞かせてね♪」
6: 2020/05/04(月) 15:13:08.86 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日は同好会の2年生でランチ会したんだ!同じ釜の飯…とまでは行かないけど、めっちゃ仲良くなれた気がする!」
美里「愛ちゃん、企画思いついたーって言ってた時からずっと楽しみにしてたものね」
愛「歩夢のお弁当チョ~美味しくてさ!しかもお母さんと一緒に自分でも作ってるんだって!凄くない?」
美里「歩夢ちゃんって、寮とかではないのよね?それでも自分の分を用意するなんて、真面目な子なんだ」
愛「たまにぶちょーの分も作ったりするんだって。丸々あのお弁当を食べられるぶちょー、羨ましいな~」
美里「そうね、でも、愛ちゃんの作るもんじゃ焼きもとっても美味しいわよ?」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日は同好会の2年生でランチ会したんだ!同じ釜の飯…とまでは行かないけど、めっちゃ仲良くなれた気がする!」
美里「愛ちゃん、企画思いついたーって言ってた時からずっと楽しみにしてたものね」
愛「歩夢のお弁当チョ~美味しくてさ!しかもお母さんと一緒に自分でも作ってるんだって!凄くない?」
美里「歩夢ちゃんって、寮とかではないのよね?それでも自分の分を用意するなんて、真面目な子なんだ」
愛「たまにぶちょーの分も作ったりするんだって。丸々あのお弁当を食べられるぶちょー、羨ましいな~」
美里「そうね、でも、愛ちゃんの作るもんじゃ焼きもとっても美味しいわよ?」
7: 2020/05/04(月) 15:13:36.13 ID:WOFdLZhI
愛「そりゃもう長いこと作ってるからね!いつか同好会のみんなにも食べて欲しいなー」
愛「まさか学校に鉄板持ち込むわけにはいかないし」
美里「学校で鉄板料理なんてしだしたら、学園祭みたいになっちゃうわね」クスッ
愛「あっ、でもライフデザイン学科の使ってる調理室って超でっかいんだよね。もしかしてワンチャン…?」
美里「お昼休みにもんじゃの良い匂いがしてきたら、調理室に行列が出来ちゃいそう」
愛「平気平気、並行して焼くのなんて慣れっこだもん!行列くらいなんぼのもんじゃ、ってね!」
愛「まさか学校に鉄板持ち込むわけにはいかないし」
美里「学校で鉄板料理なんてしだしたら、学園祭みたいになっちゃうわね」クスッ
愛「あっ、でもライフデザイン学科の使ってる調理室って超でっかいんだよね。もしかしてワンチャン…?」
美里「お昼休みにもんじゃの良い匂いがしてきたら、調理室に行列が出来ちゃいそう」
愛「平気平気、並行して焼くのなんて慣れっこだもん!行列くらいなんぼのもんじゃ、ってね!」
8: 2020/05/04(月) 15:14:11.40 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日のカラオケ、めっちゃくちゃ楽しかったよ~!かすみんにカナちゃんにぶちょーに他校の友だちにー…!」
美里「ふふっ、愛ちゃんの目がキラキラしてる。本当に楽しかったのね」
愛「サイコーだった!それにね、アタシがスクールアイドルになったって聞いたら、他校の子みんな同好会のことを友だちに教えてあげるって言っててさ!」
愛「楽しく遊んで、同好会の広報にも貢献できて、みんなの歌まで聞けちゃうって、うぇいうぇいな関係過ぎるでしょ~!!」
美里「楽しみながらバッチリ宣伝までしちゃえるなんて、さすが愛ちゃんね♪」
愛「上手くいって良かった~!それにね、かすみんもカナちゃんも歌がすっごく上手いの!それぞれベクトルは違うんだけど、聴いてたら夢中になっちゃう!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日のカラオケ、めっちゃくちゃ楽しかったよ~!かすみんにカナちゃんにぶちょーに他校の友だちにー…!」
美里「ふふっ、愛ちゃんの目がキラキラしてる。本当に楽しかったのね」
愛「サイコーだった!それにね、アタシがスクールアイドルになったって聞いたら、他校の子みんな同好会のことを友だちに教えてあげるって言っててさ!」
愛「楽しく遊んで、同好会の広報にも貢献できて、みんなの歌まで聞けちゃうって、うぇいうぇいな関係過ぎるでしょ~!!」
美里「楽しみながらバッチリ宣伝までしちゃえるなんて、さすが愛ちゃんね♪」
愛「上手くいって良かった~!それにね、かすみんもカナちゃんも歌がすっごく上手いの!それぞれベクトルは違うんだけど、聴いてたら夢中になっちゃう!」
9: 2020/05/04(月) 15:14:35.33 ID:WOFdLZhI
美里「愛ちゃんも歌がとっても上手よね。今日はなにを歌ったの?」
愛「アタシ?アタシはほら、盛り上げ曲担当だから!ノリノリの曲でバッチリ盛り上げてきたよー!」
美里「うん、お話を聞いてると、私もその場にいたみたいに楽しくなっちゃうな」
美里「今日は最高の休日だったのね」
愛「うん!!あー、でも心残りが一個もないって言ったら違うかな?」
美里「あら…そうなの?」
愛「アタシ?アタシはほら、盛り上げ曲担当だから!ノリノリの曲でバッチリ盛り上げてきたよー!」
美里「うん、お話を聞いてると、私もその場にいたみたいに楽しくなっちゃうな」
美里「今日は最高の休日だったのね」
愛「うん!!あー、でも心残りが一個もないって言ったら違うかな?」
美里「あら…そうなの?」
10: 2020/05/04(月) 15:15:12.91 ID:WOFdLZhI
愛「2時間いたんだけどさぁ、ぶちょーの歌が一回も聴けなかったんだよ!自分はみんなの歌にコールするのが一番楽しいって」ムー
美里「部長さん、確か音楽科なんだっけ」
愛「そうそう!音楽科って楽器ごとに細かい専攻が分かれてるけど、どのコースでも声楽のレッスンはあるって友達に聞いたことあるもん!なのにぜーんぜん聞けないなんてなぁ~…」
愛「タンバリンとかマラカスはめちゃくちゃノリノリで上手にやってくれたのに」
美里「まあまあ愛ちゃん。部長さんにもきっと言い分があるのよ。いつか聞かせてくれる日まで待ちましょう?」
美里「友達だもの。これからチャンスはまだまだあるわ」
愛「ん…そうだね!ありがと、おねーちゃん!」
美里「部長さん、確か音楽科なんだっけ」
愛「そうそう!音楽科って楽器ごとに細かい専攻が分かれてるけど、どのコースでも声楽のレッスンはあるって友達に聞いたことあるもん!なのにぜーんぜん聞けないなんてなぁ~…」
愛「タンバリンとかマラカスはめちゃくちゃノリノリで上手にやってくれたのに」
美里「まあまあ愛ちゃん。部長さんにもきっと言い分があるのよ。いつか聞かせてくれる日まで待ちましょう?」
美里「友達だもの。これからチャンスはまだまだあるわ」
愛「ん…そうだね!ありがと、おねーちゃん!」
11: 2020/05/04(月) 15:15:45.14 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「りなりーと歩夢とぶちょーが、おばーちゃんのぬか漬け美味しいって褒めてくれたんだ!」
美里「いつ食べても美味しいものね、あのぬか漬け。他の料理も全部美味しいし」
愛「でしょー?自分の好きなものが褒められるとすっごい嬉しいよね!」
愛「好きなものと言えば…そうそう!みんなにおねーちゃんのこともちょっとだけ話したんだ」
美里「ええ!?私のこと?」
愛「うん!血は繋がってないけど本当のお姉ちゃんみたいな存在で」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「りなりーと歩夢とぶちょーが、おばーちゃんのぬか漬け美味しいって褒めてくれたんだ!」
美里「いつ食べても美味しいものね、あのぬか漬け。他の料理も全部美味しいし」
愛「でしょー?自分の好きなものが褒められるとすっごい嬉しいよね!」
愛「好きなものと言えば…そうそう!みんなにおねーちゃんのこともちょっとだけ話したんだ」
美里「ええ!?私のこと?」
愛「うん!血は繋がってないけど本当のお姉ちゃんみたいな存在で」
12: 2020/05/04(月) 15:16:16.42 ID:WOFdLZhI
愛「あともんのすごい美人だって紹介したよ!」
美里「も、もう愛ちゃん!お友達相手にそんな冗談言わないで…!」
愛「冗談じゃないって!おねーちゃんすっごい美人じゃん。小さいときからずっとそう思ってんの!」
愛「みんなもおねーちゃんに会ってみたいって言ってたよ!」
美里「そ、そうなの…?」
美里「なんだか知らないうちにハードルが上がってるけど、私もみんなに会ってみたいわ」
愛「やった!えへへ、みんなおねーちゃんに会ったら驚くだろうな~。こんなキレーなんだし」
美里「こら愛ちゃん、からかわないのっ」
愛「ホントのこと言っただけなのにー」
美里(愛ちゃん、今までもキラキラしていたけど、今はもっと毎日が楽しそう)
美里(もっと素敵な子にしてくれたお友達…会ってみたいな)
美里「も、もう愛ちゃん!お友達相手にそんな冗談言わないで…!」
愛「冗談じゃないって!おねーちゃんすっごい美人じゃん。小さいときからずっとそう思ってんの!」
愛「みんなもおねーちゃんに会ってみたいって言ってたよ!」
美里「そ、そうなの…?」
美里「なんだか知らないうちにハードルが上がってるけど、私もみんなに会ってみたいわ」
愛「やった!えへへ、みんなおねーちゃんに会ったら驚くだろうな~。こんなキレーなんだし」
美里「こら愛ちゃん、からかわないのっ」
愛「ホントのこと言っただけなのにー」
美里(愛ちゃん、今までもキラキラしていたけど、今はもっと毎日が楽しそう)
美里(もっと素敵な子にしてくれたお友達…会ってみたいな)
13: 2020/05/04(月) 15:17:29.39 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「もうすぐライブ本番が来ちゃう~!歌詞とかダンスとか間違えちゃったらどうしよー!」
美里「愛ちゃんがここまで弱気になってるのは珍しいわね…練習でどこか不安なところがあったの?」
愛「ううん、今のとこ無いよ」
愛「でもさ、だからこそ本番で失敗したらーって考えちゃう」
美里「…それだけ、楽しみにしてる大切な場なのね」
愛「え?」
美里「どうでもいいことなら、失敗なんて気にしないものでしょう?」
美里「いつもポジティブな愛ちゃんがこれだけ心配しちゃうってことは、本当に本番が楽しみで、絶対成功させるぞ!って思ってるからだと思うの」
愛「…うん」
愛「アタシ、怖いけど楽しみなんだ。なんだか変な感覚」
愛「早くライブしたーい!って気持ちと、まだ待ってー!って気持ちが心の中でぶつかってる」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「もうすぐライブ本番が来ちゃう~!歌詞とかダンスとか間違えちゃったらどうしよー!」
美里「愛ちゃんがここまで弱気になってるのは珍しいわね…練習でどこか不安なところがあったの?」
愛「ううん、今のとこ無いよ」
愛「でもさ、だからこそ本番で失敗したらーって考えちゃう」
美里「…それだけ、楽しみにしてる大切な場なのね」
愛「え?」
美里「どうでもいいことなら、失敗なんて気にしないものでしょう?」
美里「いつもポジティブな愛ちゃんがこれだけ心配しちゃうってことは、本当に本番が楽しみで、絶対成功させるぞ!って思ってるからだと思うの」
愛「…うん」
愛「アタシ、怖いけど楽しみなんだ。なんだか変な感覚」
愛「早くライブしたーい!って気持ちと、まだ待ってー!って気持ちが心の中でぶつかってる」
14: 2020/05/04(月) 15:18:03.01 ID:WOFdLZhI
愛「この前の部活で、せっつーとぶちょーと話してたんだ。ざっくり言うと、誰かを笑顔にして自分も笑顔になるうぇいうぇいな関係って良いよねって」
愛「そしたら、『スクールアイドルも同じだよ』ってぶちょーに言われたの」
愛「せっつーもぶちょーも目をキラキラさせてて、きっとホントにそうなんだろうなって感じたんだ」
愛「…アタシ、まだ始めたばっかで全然分かんないけど、見てくれる人にはいっぱい楽しんでほしい。見たことない景色っていうの、見てみたい」
愛「…だから、絶対失敗したくないんだ」
美里「……ねえ、愛ちゃん?」
美里「人が笑顔になりたいとき、癒されたいとき、どんな風に考えると思う?」
美里「例えば、今回のライブに来てくれるお客さんは」
愛「え…?」
愛「そしたら、『スクールアイドルも同じだよ』ってぶちょーに言われたの」
愛「せっつーもぶちょーも目をキラキラさせてて、きっとホントにそうなんだろうなって感じたんだ」
愛「…アタシ、まだ始めたばっかで全然分かんないけど、見てくれる人にはいっぱい楽しんでほしい。見たことない景色っていうの、見てみたい」
愛「…だから、絶対失敗したくないんだ」
美里「……ねえ、愛ちゃん?」
美里「人が笑顔になりたいとき、癒されたいとき、どんな風に考えると思う?」
美里「例えば、今回のライブに来てくれるお客さんは」
愛「え…?」
15: 2020/05/04(月) 15:18:33.12 ID:WOFdLZhI
美里「詳しくは分からないけど、ソロ部門は新しい部門なのよね」
美里「出場資格も無いなら、きっとお客さんも新人の子たちがたくさん出るんだろうなって分かってると思うの」
美里「そういうときに考えるのは、頑張ってほしいなとか、楽しんでほしいなとか、一緒に盛り上がろうとか」
美里「…きっと、舞台に立つみんなと近いことだと思うわ。だって、お互いに笑顔で盛り上がれたら、これ以上素敵なことはないでしょ?」ナデナデ
愛「…ん」
美里「だからね、心配しないでなんて言えないけど…一番大事なことは忘れないで」
愛「大事なこと?」
美里「会場の誰よりも、愛ちゃんが一番ステージを楽しむこと」
美里「私、愛ちゃんが楽しそうにしてる姿が大好きなの。見てるだけで笑顔になっちゃう!」
美里「きっとみんなもそう。だから、愛ちゃんの周りにはお友達がたくさんいるんだと思うわ」
美里「出場資格も無いなら、きっとお客さんも新人の子たちがたくさん出るんだろうなって分かってると思うの」
美里「そういうときに考えるのは、頑張ってほしいなとか、楽しんでほしいなとか、一緒に盛り上がろうとか」
美里「…きっと、舞台に立つみんなと近いことだと思うわ。だって、お互いに笑顔で盛り上がれたら、これ以上素敵なことはないでしょ?」ナデナデ
愛「…ん」
美里「だからね、心配しないでなんて言えないけど…一番大事なことは忘れないで」
愛「大事なこと?」
美里「会場の誰よりも、愛ちゃんが一番ステージを楽しむこと」
美里「私、愛ちゃんが楽しそうにしてる姿が大好きなの。見てるだけで笑顔になっちゃう!」
美里「きっとみんなもそう。だから、愛ちゃんの周りにはお友達がたくさんいるんだと思うわ」
16: 2020/05/04(月) 15:19:04.88 ID:WOFdLZhI
美里「例えば歌詞を間違えたって、踊りを間違えたって、楽しそうに伸び伸びステージに立っていられたら、多分それは失敗じゃないの」
美里「逆に、失敗しないようにーってカチカチになった愛ちゃんを見たら、それこそびっくりして心配しちゃうかも」クスッ
愛「も、もー!おねーちゃんっ!」
美里「ごめんね?でも、伝わってくれたら嬉しいな」
愛「…うん、アタシ、大事なこと見失いかけてた」
愛「きちんと心の中にある『楽しみ!!』って気持ちを、みんなに伝えなきゃだよね!」
美里「ええ。楽しんでる愛ちゃんは最強に輝いてるもの。会場に来てくれるお客さんに、その姿を見せてあげて」
愛「───よーっし!やる気出てきたー!なら一層カンッペキに仕上げなきゃ!!」
愛「これは失敗が怖いんじゃなくって、もっと良いものを見て欲しいから!」
美里「ふふっ、いつもの愛ちゃんになったわね」
愛「もうバッチリ!ありがと、おねーちゃん!」ニッ!
美里「逆に、失敗しないようにーってカチカチになった愛ちゃんを見たら、それこそびっくりして心配しちゃうかも」クスッ
愛「も、もー!おねーちゃんっ!」
美里「ごめんね?でも、伝わってくれたら嬉しいな」
愛「…うん、アタシ、大事なこと見失いかけてた」
愛「きちんと心の中にある『楽しみ!!』って気持ちを、みんなに伝えなきゃだよね!」
美里「ええ。楽しんでる愛ちゃんは最強に輝いてるもの。会場に来てくれるお客さんに、その姿を見せてあげて」
愛「───よーっし!やる気出てきたー!なら一層カンッペキに仕上げなきゃ!!」
愛「これは失敗が怖いんじゃなくって、もっと良いものを見て欲しいから!」
美里「ふふっ、いつもの愛ちゃんになったわね」
愛「もうバッチリ!ありがと、おねーちゃん!」ニッ!
17: 2020/05/04(月) 15:19:34.67 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!!!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日のライブ、すっっっごかったー!!!」
美里「まだ興奮覚めやらぬ、っていう感じね」
愛「ホントにそうだよ!もう今日は眠れないかもしんない!」
愛「イベントのプログラムにペンライトの推奨色?っていうのも書いてあってさ!ぶちょーが出しといてくれたらしいんだけど、ステージに出たらもー凄くて!」
愛「一面ピッカピカのオレンジなの!前に出てた子とは違う色なのに、みんなアタシのために変えてくれたんだよ!」
愛「それにステージからみんなの顔って結構見えるんだね!みんな笑顔で、アタシと一緒に盛り上がってくれて、その笑顔ももっとどんどん楽しそうになって…!」
愛「っあぁー!思い出しただけで踊っちゃいそう!!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日のライブ、すっっっごかったー!!!」
美里「まだ興奮覚めやらぬ、っていう感じね」
愛「ホントにそうだよ!もう今日は眠れないかもしんない!」
愛「イベントのプログラムにペンライトの推奨色?っていうのも書いてあってさ!ぶちょーが出しといてくれたらしいんだけど、ステージに出たらもー凄くて!」
愛「一面ピッカピカのオレンジなの!前に出てた子とは違う色なのに、みんなアタシのために変えてくれたんだよ!」
愛「それにステージからみんなの顔って結構見えるんだね!みんな笑顔で、アタシと一緒に盛り上がってくれて、その笑顔ももっとどんどん楽しそうになって…!」
愛「っあぁー!思い出しただけで踊っちゃいそう!!」
18: 2020/05/04(月) 15:20:06.16 ID:WOFdLZhI
美里「イベントの前は失敗したらどうしようって慌ててたのが嘘みたいね♪」
愛「でも、怖がらずに飛び出していけたのはおねーちゃんが話してくれたからだよ」
愛「そんでみんなの顔見たら、マイナスな気持ち全部どっか行っちゃった!」ニカッ!
愛「ぶちょーが運営さんから映像もらったみたいだから、今度一緒に観ようね!」
美里「ええ、とっても楽しみ!本当は愛ちゃんの初舞台、観に行きたかったんだけど…」
愛「今日のはオールスタンディングで長丁場だったからね~」
愛「でもでも、絶対おねーちゃんやおばーちゃんに観に来てもらえるようなイベント、出来るようになるから。あとちょっとだけ待っててね」
美里「ありがとう、愛ちゃん♪」
美里(今まで助っ人で試合に勝った時も、ここまで大はしゃぎすることなんてほとんど無かった)
美里(自分のために取り組んで、上を目指していこうと思えるもの)
美里(きっと愛ちゃんは、それを見つけられたのね)
愛「でも、怖がらずに飛び出していけたのはおねーちゃんが話してくれたからだよ」
愛「そんでみんなの顔見たら、マイナスな気持ち全部どっか行っちゃった!」ニカッ!
愛「ぶちょーが運営さんから映像もらったみたいだから、今度一緒に観ようね!」
美里「ええ、とっても楽しみ!本当は愛ちゃんの初舞台、観に行きたかったんだけど…」
愛「今日のはオールスタンディングで長丁場だったからね~」
愛「でもでも、絶対おねーちゃんやおばーちゃんに観に来てもらえるようなイベント、出来るようになるから。あとちょっとだけ待っててね」
美里「ありがとう、愛ちゃん♪」
美里(今まで助っ人で試合に勝った時も、ここまで大はしゃぎすることなんてほとんど無かった)
美里(自分のために取り組んで、上を目指していこうと思えるもの)
美里(きっと愛ちゃんは、それを見つけられたのね)
19: 2020/05/04(月) 15:20:41.61 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「手作り系の雑貨って、やり始めると結構ハマっちゃうもんだねー」
美里「ソロイベントに来てくれる人へ配るのよね?」
愛「うん!まだ駆け出しのアタシのイベントへ来て応援してくれるんだもん、アタシからも感謝の気持ちを届けたいんだ」
愛「それにみんなと仲良くなりたいから!おソロのアイテムってやっぱ定番だよね」
美里「この前のライブの反応、とっても良かったって言ってたものね。ファンもしっかりゲットしちゃったんじゃない?」
愛「そ、そうかな?えへへ、そうだったら嬉しい!」
美里「応援してる人から逆に贈り物を貰っちゃえるなんて、ファンの人もびっくりしちゃうわね」
愛「…あのさ、もしおねーちゃんだったら、嬉しい?こーゆー風にプレゼントがあるのって」
美里「ええ、とっても」
愛「そう?そっか…じゃあ、これ!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「手作り系の雑貨って、やり始めると結構ハマっちゃうもんだねー」
美里「ソロイベントに来てくれる人へ配るのよね?」
愛「うん!まだ駆け出しのアタシのイベントへ来て応援してくれるんだもん、アタシからも感謝の気持ちを届けたいんだ」
愛「それにみんなと仲良くなりたいから!おソロのアイテムってやっぱ定番だよね」
美里「この前のライブの反応、とっても良かったって言ってたものね。ファンもしっかりゲットしちゃったんじゃない?」
愛「そ、そうかな?えへへ、そうだったら嬉しい!」
美里「応援してる人から逆に贈り物を貰っちゃえるなんて、ファンの人もびっくりしちゃうわね」
愛「…あのさ、もしおねーちゃんだったら、嬉しい?こーゆー風にプレゼントがあるのって」
美里「ええ、とっても」
愛「そう?そっか…じゃあ、これ!」
20: 2020/05/04(月) 15:21:08.73 ID:WOFdLZhI
愛「はい、おねーちゃん!アタシのお手製バッジ!」
美里「これ…私が貰っちゃって良いの?」
愛「もっちろん!おねーちゃんはいつもアタシの話を聞いたり、本の話を聞かせたりしてくれるじゃん」
愛「いつもすっごい力貰ってるんだよ。だからこれはひとつのお礼!」
美里「ありがとう…!とっても嬉しいわ。大切にするわね」キュッ
美里(けれどきっと、たくさん元気を貰っているのは私の方)
美里(愛ちゃんのために、何かしてあげられることは無いかしら…)
美里「これ…私が貰っちゃって良いの?」
愛「もっちろん!おねーちゃんはいつもアタシの話を聞いたり、本の話を聞かせたりしてくれるじゃん」
愛「いつもすっごい力貰ってるんだよ。だからこれはひとつのお礼!」
美里「ありがとう…!とっても嬉しいわ。大切にするわね」キュッ
美里(けれどきっと、たくさん元気を貰っているのは私の方)
美里(愛ちゃんのために、何かしてあげられることは無いかしら…)
21: 2020/05/04(月) 15:21:35.66 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日、ソロイベントの打ち上げで初めてぶちょーがウチに来てくれたんだ!」
愛「いっぱい褒めてくれて、愛さんスペシャルも美味しいって言ってくれて」
愛「イベントは終わったのに嬉しいことが盛りだくさん!今日もサイコーな1日だった!」
美里「ソロイベントが終わった日、初ライブのときかそれ以上に大はしゃぎだったものね」
美里「って…えっ?部長さん、愛ちゃん家のお店に来てたの?」
愛「うん、そうだよ?」
美里「……」
愛「お、おねーちゃん?」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日、ソロイベントの打ち上げで初めてぶちょーがウチに来てくれたんだ!」
愛「いっぱい褒めてくれて、愛さんスペシャルも美味しいって言ってくれて」
愛「イベントは終わったのに嬉しいことが盛りだくさん!今日もサイコーな1日だった!」
美里「ソロイベントが終わった日、初ライブのときかそれ以上に大はしゃぎだったものね」
美里「って…えっ?部長さん、愛ちゃん家のお店に来てたの?」
愛「うん、そうだよ?」
美里「……」
愛「お、おねーちゃん?」
22: 2020/05/04(月) 15:21:57.42 ID:WOFdLZhI
美里「なんで呼んでくれないの~っ!」プンプン
愛「え、ええっ?呼んでほしかったの?」
愛「え、ええっ?呼んでほしかったの?」
23: 2020/05/04(月) 15:22:27.66 ID:WOFdLZhI
美里「近所だし、呼んでくれたらすぐ行けたのにっ」プクッ
愛「いや、アタシの部活の友達だし…今までも家に友達呼ぶことはあったけど、おねーちゃんが来たいって言ったことなかったし」
美里「だって、愛ちゃんをスクールアイドルに勧誘して、色々支えてくれてる子なんでしょう?」
美里「最近はいっぱい部長さんの話を聞いてるし…私も会ってみたーい!」パタパタ
愛「えぇ…こんなおねーちゃん初めて見た…」
愛「んー、それなら今度ぶちょーに聞いてみるね?部活終わりに時間があるとき、おねーちゃんと会ってみないかーって」
美里「本当?」
愛「うん、ぶちょーも前に会ってみたいって言ってたから、丁度いい機会じゃない?」
美里「…でも打ち上げには呼んでくれなかったのね」
愛「も~っ、おねーちゃんがそこまで会いたがってたなんて知らなかったんだから、拗ねないでよーっ」
愛「いや、アタシの部活の友達だし…今までも家に友達呼ぶことはあったけど、おねーちゃんが来たいって言ったことなかったし」
美里「だって、愛ちゃんをスクールアイドルに勧誘して、色々支えてくれてる子なんでしょう?」
美里「最近はいっぱい部長さんの話を聞いてるし…私も会ってみたーい!」パタパタ
愛「えぇ…こんなおねーちゃん初めて見た…」
愛「んー、それなら今度ぶちょーに聞いてみるね?部活終わりに時間があるとき、おねーちゃんと会ってみないかーって」
美里「本当?」
愛「うん、ぶちょーも前に会ってみたいって言ってたから、丁度いい機会じゃない?」
美里「…でも打ち上げには呼んでくれなかったのね」
愛「も~っ、おねーちゃんがそこまで会いたがってたなんて知らなかったんだから、拗ねないでよーっ」
24: 2020/05/04(月) 15:22:53.42 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…今日のことなんだけど」
美里「部長さん、聞いてた通りとっても良い子だったわね。愛ちゃんのこともきちんと見てくれてて、誠実さが伝わってきた」
愛「…おねーちゃん、色々喋り過ぎ!アタシ明日まともにぶちょーの顔見らんないよー!」
美里「色々って、愛ちゃんが部長さんの話をたくさんしてくれるってこと?」
愛「うっ…あ、改めて言わないでってば…」
美里「んー、部長さんは嬉しそうにしてたけどな」
愛「そ、それとこれとは別だって」
美里「部長さん、いつも愛ちゃんはかっこいいけど、こういう一面もあったんだって言ってたわ」
愛「うぅ~っ、素直に喜べない…!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…今日のことなんだけど」
美里「部長さん、聞いてた通りとっても良い子だったわね。愛ちゃんのこともきちんと見てくれてて、誠実さが伝わってきた」
愛「…おねーちゃん、色々喋り過ぎ!アタシ明日まともにぶちょーの顔見らんないよー!」
美里「色々って、愛ちゃんが部長さんの話をたくさんしてくれるってこと?」
愛「うっ…あ、改めて言わないでってば…」
美里「んー、部長さんは嬉しそうにしてたけどな」
愛「そ、それとこれとは別だって」
美里「部長さん、いつも愛ちゃんはかっこいいけど、こういう一面もあったんだって言ってたわ」
愛「うぅ~っ、素直に喜べない…!」
25: 2020/05/04(月) 15:23:33.28 ID:WOFdLZhI
美里「ふふっ、なんだかこういう愛ちゃんって新鮮」
愛「アタシだってこういうおねーちゃんは新鮮だよぉ…」
美里「そんなに恥ずかしがることでもないと思うんだけどな?」
愛「だ、だって普段アタシそーゆー感じじゃないし、見せてないところを急に暴露されたら誰だって恥ずかしいって!」
愛「あんまりからかうなら、ぶちょーを連れてくる回数減らしちゃうからね!」
美里「あら、それは困っちゃうわ。私も部長さんと仲良くなりたいもの」
美里(ここで嘘でも「もう連れてこない」ってならないのが愛ちゃんの良いところよね)
愛「ふーんだ!」ツーン
美里「ごめんごめん、拗ねないで?」
美里(でも、この様子だと…)
美里(部長さんと連絡先交換してること、まだ内緒にしておいた方がよさそうね)フフッ
愛「アタシだってこういうおねーちゃんは新鮮だよぉ…」
美里「そんなに恥ずかしがることでもないと思うんだけどな?」
愛「だ、だって普段アタシそーゆー感じじゃないし、見せてないところを急に暴露されたら誰だって恥ずかしいって!」
愛「あんまりからかうなら、ぶちょーを連れてくる回数減らしちゃうからね!」
美里「あら、それは困っちゃうわ。私も部長さんと仲良くなりたいもの」
美里(ここで嘘でも「もう連れてこない」ってならないのが愛ちゃんの良いところよね)
愛「ふーんだ!」ツーン
美里「ごめんごめん、拗ねないで?」
美里(でも、この様子だと…)
美里(部長さんと連絡先交換してること、まだ内緒にしておいた方がよさそうね)フフッ
26: 2020/05/04(月) 15:24:00.17 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん」
愛「どうしよ~っ!楽しみなことと大変なことがいっぺんに来て混乱しちゃってる!」
美里「愛トモに向けてのソロイベントと、作詞…だったかしら」
愛「そうなんだよーっ!イベントに向けて色々考えるっていうのは経験あるけど、まさか作詞をすることになるとは…!」
美里「一曲目の作詞は部長さんなんだっけ?」
愛「そうそう、アタシ以外のメンバーの曲の作詞もしてるの。今までもすごいなーって思ってたけど、自分がやろうとしてみるとめっちゃ難しい!」
愛「っはー、普段アタシがカラオケで歌ってる歌にも、みんな作曲したり作詞したり編曲したりしてる人がいるんだよね…」
愛「当たり前なんだけど、その当たり前に今になって気付かされたよ…」
美里「なあに、愛ちゃん」
愛「どうしよ~っ!楽しみなことと大変なことがいっぺんに来て混乱しちゃってる!」
美里「愛トモに向けてのソロイベントと、作詞…だったかしら」
愛「そうなんだよーっ!イベントに向けて色々考えるっていうのは経験あるけど、まさか作詞をすることになるとは…!」
美里「一曲目の作詞は部長さんなんだっけ?」
愛「そうそう、アタシ以外のメンバーの曲の作詞もしてるの。今までもすごいなーって思ってたけど、自分がやろうとしてみるとめっちゃ難しい!」
愛「っはー、普段アタシがカラオケで歌ってる歌にも、みんな作曲したり作詞したり編曲したりしてる人がいるんだよね…」
愛「当たり前なんだけど、その当たり前に今になって気付かされたよ…」
27: 2020/05/04(月) 15:24:26.75 ID:WOFdLZhI
美里「部長さんは音楽科だけど、愛ちゃんは専門分野外だものね。覚えなきゃいけないことも盛りだくさんそう」
愛「うん、図書館でちょっと見ただけでも作詞の本がたくさん置いてあってびっくりしちゃった」
愛「忘れがちだけど、こういうのも技術で、学問なんだよね」
美里「愛ちゃんからしたら、未知の学問に独学で一から挑戦って感じになるのかしら」
愛「そうなるかな。でも頑張る!あんだけぶちょーにアタシならやれるって言ってもらえたんだし、アタシだってみんなに良いもの聞いてほしい!」
美里「ふふっ、愛ちゃんの挑戦心の原動力は部長さんの言葉なのね」
愛「ぅえっ?も、もちろんそれもあるけど…」
愛「うん、図書館でちょっと見ただけでも作詞の本がたくさん置いてあってびっくりしちゃった」
愛「忘れがちだけど、こういうのも技術で、学問なんだよね」
美里「愛ちゃんからしたら、未知の学問に独学で一から挑戦って感じになるのかしら」
愛「そうなるかな。でも頑張る!あんだけぶちょーにアタシならやれるって言ってもらえたんだし、アタシだってみんなに良いもの聞いてほしい!」
美里「ふふっ、愛ちゃんの挑戦心の原動力は部長さんの言葉なのね」
愛「ぅえっ?も、もちろんそれもあるけど…」
28: 2020/05/04(月) 15:24:48.87 ID:WOFdLZhI
愛「アタシのために愛トモのグループを作ってくれたみんなとか、同好会のみんな、その全部がアタシのエネルギーだよ!」
美里(同好会の話をすると本当に良い顔するな、愛ちゃん)
美里(愛トモのためにこれだけ頑張ってくれてる愛ちゃんに、何かお返しができないかしら)
美里(良いアイディアがあると良いんだけど…そうだ!)
美里(同好会の話をすると本当に良い顔するな、愛ちゃん)
美里(愛トモのためにこれだけ頑張ってくれてる愛ちゃんに、何かお返しができないかしら)
美里(良いアイディアがあると良いんだけど…そうだ!)
29: 2020/05/04(月) 15:25:14.62 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「歌詞のことで、ぶちょーに良いアドバイスが貰えたよ!」
美里「良かったじゃない!作詞、進みそう?」
愛「うん!最初に作った歌詞に『アタシらしくない』って言われちゃったときは、ちょっとだけ心がキュってなっちゃったけど…」
愛「その後にもらったアドバイスを聞いて、そうなんだって目の前が開けた気分になったよ!」
美里「本当に嬉しそう。どんなアドバイスかは聞かない方が良いかしら」
愛「うーん、どうだろ?まだ歌詞も出来てないし、それくらいは良いかな」
愛「もしダメだったら大人しく怒られるってことで!」
美里「もう、愛ちゃんったら」フフッ
愛「…ぶちょーはね、そのままのアタシらしい歌詞が一番良いんじゃないかって言ってくれたんだ」
美里「そのままの歌詞…」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「歌詞のことで、ぶちょーに良いアドバイスが貰えたよ!」
美里「良かったじゃない!作詞、進みそう?」
愛「うん!最初に作った歌詞に『アタシらしくない』って言われちゃったときは、ちょっとだけ心がキュってなっちゃったけど…」
愛「その後にもらったアドバイスを聞いて、そうなんだって目の前が開けた気分になったよ!」
美里「本当に嬉しそう。どんなアドバイスかは聞かない方が良いかしら」
愛「うーん、どうだろ?まだ歌詞も出来てないし、それくらいは良いかな」
愛「もしダメだったら大人しく怒られるってことで!」
美里「もう、愛ちゃんったら」フフッ
愛「…ぶちょーはね、そのままのアタシらしい歌詞が一番良いんじゃないかって言ってくれたんだ」
美里「そのままの歌詞…」
30: 2020/05/04(月) 15:25:48.85 ID:WOFdLZhI
愛「アタシ、本読んだり曲聞いたりして、愛トモの前ではいいとこを見せたいって思ってたんだけどさ?」
美里「ええ、愛ちゃん、色々頑張ってたものね」
愛「それは間違い…じゃないけど、肩肘張り過ぎてたんだ。だからアタシらしくないって言われちゃった」
愛「みんなは、そのまんまで出てくるアタシのステージを良いって思ってくれて、だからアタシを応援してくれてるんだよね」
愛「だからそのまんまの気持ちで、伝えたい言葉を歌にするよ」
美里「…そうなんだ」
美里「私も、部長さんの言ってること、分かるな」
愛「おねーちゃんも?」
美里「もちろん、愛ちゃんが勉強を一生懸命して作った歌詞も聞いてみたい」
美里「でも、それと同じくらい───もしかしたらそれ以上に、愛ちゃんのありのままの声を聞かせてほしい、表現して欲しいって思う気持ちがあるの」
美里「だから、どんな言葉が聞けるんだろうって、今からワクワクしてるわ」
愛「…うん!まだ方向性が決まったばっかりだけど、全部全部伝えられるように頑張るからね!」
美里「ええ、愛ちゃん、色々頑張ってたものね」
愛「それは間違い…じゃないけど、肩肘張り過ぎてたんだ。だからアタシらしくないって言われちゃった」
愛「みんなは、そのまんまで出てくるアタシのステージを良いって思ってくれて、だからアタシを応援してくれてるんだよね」
愛「だからそのまんまの気持ちで、伝えたい言葉を歌にするよ」
美里「…そうなんだ」
美里「私も、部長さんの言ってること、分かるな」
愛「おねーちゃんも?」
美里「もちろん、愛ちゃんが勉強を一生懸命して作った歌詞も聞いてみたい」
美里「でも、それと同じくらい───もしかしたらそれ以上に、愛ちゃんのありのままの声を聞かせてほしい、表現して欲しいって思う気持ちがあるの」
美里「だから、どんな言葉が聞けるんだろうって、今からワクワクしてるわ」
愛「…うん!まだ方向性が決まったばっかりだけど、全部全部伝えられるように頑張るからね!」
31: 2020/05/04(月) 15:26:15.01 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「またじゃん!」
美里「また?」
愛「おねーちゃん、またぶちょーに全部喋った!!」
美里「喜んでたって知って部長さんも嬉しそうだったわよ?」
愛「本人にも伝えてるんだから改めて言わないでよー!伝聞って一番恥ずかしいやつ!」
愛「この前だって次の日の練習で顔合わせたときずーっと気恥ずかしかったのに、今回は打ち合わせとかでもっと一緒にいる機会多いんだよ?」
愛「多分気遣ってあんまり触れてこないと思うけど…ああああー!!」
美里「そ、そこまでならなくても…」
愛「他人事だからってぇ~…」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「またじゃん!」
美里「また?」
愛「おねーちゃん、またぶちょーに全部喋った!!」
美里「喜んでたって知って部長さんも嬉しそうだったわよ?」
愛「本人にも伝えてるんだから改めて言わないでよー!伝聞って一番恥ずかしいやつ!」
愛「この前だって次の日の練習で顔合わせたときずーっと気恥ずかしかったのに、今回は打ち合わせとかでもっと一緒にいる機会多いんだよ?」
愛「多分気遣ってあんまり触れてこないと思うけど…ああああー!!」
美里「そ、そこまでならなくても…」
愛「他人事だからってぇ~…」
32: 2020/05/04(月) 15:26:44.02 ID:WOFdLZhI
美里「ごめんなさいね。でも、部長さんに会えたから私も用意が済んで助かったわ」
愛「そういえば、ぶちょーへの用事って何だったの?聞かない方が良い系?」
美里「そうねえ。個人的なことだから、内緒で良いかな?」
美里(折角のサプライズ企画だもの。ちょっとだけ嘘が混ざっちゃうけど許してね)
愛「個人的な用事…おねーちゃんが、ぶちょーに…」
美里「愛ちゃん?」
愛「…あっ、ううん、なんでもない!」
美里「そう、それなら良いんだけど…」
美里(部長さんから素敵なアイディアももらえたし…愛ちゃんに喜んでもらえるTシャツを作らないとね♪)
愛「そういえば、ぶちょーへの用事って何だったの?聞かない方が良い系?」
美里「そうねえ。個人的なことだから、内緒で良いかな?」
美里(折角のサプライズ企画だもの。ちょっとだけ嘘が混ざっちゃうけど許してね)
愛「個人的な用事…おねーちゃんが、ぶちょーに…」
美里「愛ちゃん?」
愛「…あっ、ううん、なんでもない!」
美里「そう、それなら良いんだけど…」
美里(部長さんから素敵なアイディアももらえたし…愛ちゃんに喜んでもらえるTシャツを作らないとね♪)
33: 2020/05/04(月) 15:27:08.40 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…新しい曲、できたよ!」
美里「!」
愛「アタシがアタシらしく、みんなへの感謝と、大好きだよって気持ちを伝える歌」
愛「いろんな言葉でちゃんと伝える歌とは違うけど、アタシとぶちょーで作った、アタシだけの歌」
愛「…ソロイベント、楽しみにしてて!ぜ~ったいに最高のステージにするからね!!」
美里「ええ、今からとっても楽しみにしてる」
美里「愛ちゃんの言葉も歌も踊りも…ひとつひとつ、大切に受け取るわ」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…新しい曲、できたよ!」
美里「!」
愛「アタシがアタシらしく、みんなへの感謝と、大好きだよって気持ちを伝える歌」
愛「いろんな言葉でちゃんと伝える歌とは違うけど、アタシとぶちょーで作った、アタシだけの歌」
愛「…ソロイベント、楽しみにしてて!ぜ~ったいに最高のステージにするからね!!」
美里「ええ、今からとっても楽しみにしてる」
美里「愛ちゃんの言葉も歌も踊りも…ひとつひとつ、大切に受け取るわ」
34: 2020/05/04(月) 15:27:41.00 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん」
愛「この愛トモTシャツ、アタシももらって良いの?」
美里「もちろん。愛ちゃんだって愛トモのメンバーだでしょう?」
愛「やったー!ありがとうおねーちゃん!」ピョンピョン
愛「客席を見て、みんなお揃いで良いなーって思ってたんだ!おんなじもの着れるなんて嬉しいよ!」
美里「愛ちゃんが喜んでくれて良かったわ。デザインもいくつか案が出て、決めるのに迷っちゃったけど…」
愛「めーっちゃ気に入ってるよ!だってこれ、見たら一発で愛トモだって分かるもん!」
愛「大きく『愛トモ』って書いてあるから、ステージの上から見てもすぐ分かるし!」
美里「こんなに喜んでもらえたなら、作った甲斐があたわ」
美里「なあに、愛ちゃん」
愛「この愛トモTシャツ、アタシももらって良いの?」
美里「もちろん。愛ちゃんだって愛トモのメンバーだでしょう?」
愛「やったー!ありがとうおねーちゃん!」ピョンピョン
愛「客席を見て、みんなお揃いで良いなーって思ってたんだ!おんなじもの着れるなんて嬉しいよ!」
美里「愛ちゃんが喜んでくれて良かったわ。デザインもいくつか案が出て、決めるのに迷っちゃったけど…」
愛「めーっちゃ気に入ってるよ!だってこれ、見たら一発で愛トモだって分かるもん!」
愛「大きく『愛トモ』って書いてあるから、ステージの上から見てもすぐ分かるし!」
美里「こんなに喜んでもらえたなら、作った甲斐があたわ」
35: 2020/05/04(月) 15:28:16.88 ID:WOFdLZhI
愛「えへへ、次のソロイベント、アンコールでこれ着て出てっちゃおうかな~♪」ニコニコ
愛「アタシもおねーちゃんも愛トモのみんなも、全員会場でおんなじカッコ!前のイベントよりもみんなと一体化しちゃえるかも!」ルンルン
美里「Tシャツ作りに関わってくれたメンバーに、愛ちゃんがすっごく嬉しがってたって伝えたら、みんなとっても喜んでくれたわ♪」
愛「そうなの?…アタシが喜ぶと、嬉しくなってくれる人たちがいるんだ」
愛「なんか良いね、こういうの!」
美里「ええ、本当に」
美里「…ありがとう、愛ちゃん。新しい歌、愛ちゃんの言葉、まっすぐ心に届いた」
美里「これからもそばで、応援させてね」
愛「えぇ!?なになに急に、泣かす気~!?」
愛「アタシもおねーちゃんも愛トモのみんなも、全員会場でおんなじカッコ!前のイベントよりもみんなと一体化しちゃえるかも!」ルンルン
美里「Tシャツ作りに関わってくれたメンバーに、愛ちゃんがすっごく嬉しがってたって伝えたら、みんなとっても喜んでくれたわ♪」
愛「そうなの?…アタシが喜ぶと、嬉しくなってくれる人たちがいるんだ」
愛「なんか良いね、こういうの!」
美里「ええ、本当に」
美里「…ありがとう、愛ちゃん。新しい歌、愛ちゃんの言葉、まっすぐ心に届いた」
美里「これからもそばで、応援させてね」
愛「えぇ!?なになに急に、泣かす気~!?」
36: 2020/05/04(月) 15:28:46.57 ID:WOFdLZhI
愛「…ねえねえおねーちゃん」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…えっと、今日夜、すごい雨が来るらしいじゃん?そんで、雷もすごいって…」オズオズ
美里「朝には収まるみたいだけど、交通機関とか混乱しないと良いわねぇ」
愛「───もー!分かって言ってるでしょ!今日泊めて!一緒に寝て!!」
美里「ふふっ、遠回しにしてきたのは愛ちゃんよ?」
愛「うぅー…こんなときに限って親は町内会の旅行だし、おばーちゃんは友達の家にお泊りって言うし」
美里「雷が怖いの、昔から変わらないわね」
愛「これはおばーちゃんにも責任があるよ。小さい時にあんなこと言われちゃったら怖いもん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…えっと、今日夜、すごい雨が来るらしいじゃん?そんで、雷もすごいって…」オズオズ
美里「朝には収まるみたいだけど、交通機関とか混乱しないと良いわねぇ」
愛「───もー!分かって言ってるでしょ!今日泊めて!一緒に寝て!!」
美里「ふふっ、遠回しにしてきたのは愛ちゃんよ?」
愛「うぅー…こんなときに限って親は町内会の旅行だし、おばーちゃんは友達の家にお泊りって言うし」
美里「雷が怖いの、昔から変わらないわね」
愛「これはおばーちゃんにも責任があるよ。小さい時にあんなこと言われちゃったら怖いもん!」
37: 2020/05/04(月) 15:29:16.31 ID:WOFdLZhI
美里「おヘソがとられる、って話よね。私も聞いたことはあるけど…」
愛「も、もう!それは良いでしょ!怖いものは怖いんだから!」
美里「ふふ、ごめんね。意地悪し過ぎちゃったわ」
愛「こないだ原宿に行ったときぶちょーにもバレちゃったし…」
美里「部長さんに?」
愛「一緒に出かけてるときに夕立が来て、雨宿り中に雷が鳴って…」
美里「様子が変わったのに気づかれちゃったんだ。部長さんはなんて言ってたの?」
愛「アタシに怖いものがあるのが意外だった、って…それと」
美里「それと?」
愛「あっ、な、なんでもない!」
美里「気になるじゃない。一緒に寝てあげる代わりに教えて?」
愛「それを出すのはずるいよ、おねーちゃんっ」
愛「も、もう!それは良いでしょ!怖いものは怖いんだから!」
美里「ふふ、ごめんね。意地悪し過ぎちゃったわ」
愛「こないだ原宿に行ったときぶちょーにもバレちゃったし…」
美里「部長さんに?」
愛「一緒に出かけてるときに夕立が来て、雨宿り中に雷が鳴って…」
美里「様子が変わったのに気づかれちゃったんだ。部長さんはなんて言ってたの?」
愛「アタシに怖いものがあるのが意外だった、って…それと」
美里「それと?」
愛「あっ、な、なんでもない!」
美里「気になるじゃない。一緒に寝てあげる代わりに教えて?」
愛「それを出すのはずるいよ、おねーちゃんっ」
38: 2020/05/04(月) 15:29:40.48 ID:WOFdLZhI
愛「んと…えっとね」
美里「うん」
愛「ギャップがあって……可愛い、って」
美里「…そうなの」ナデナデ
愛「ん…」
美里「……」ナデナデ
愛「っあぁああ~!!恥ずかしー!!なんかリアクションしてくんないと恥ずかしいよ!」
美里「だって、部長さんの気持ちがよく分かっちゃうから」
愛「お、お姉ちゃんまで…!」
美里「もうちょっとそういうところ、みんなに見せていってもいいと思うんだけどな?」
愛「えぇー、いいよ、これは秘密なの!」
美里「あら、残念」
美里「うん」
愛「ギャップがあって……可愛い、って」
美里「…そうなの」ナデナデ
愛「ん…」
美里「……」ナデナデ
愛「っあぁああ~!!恥ずかしー!!なんかリアクションしてくんないと恥ずかしいよ!」
美里「だって、部長さんの気持ちがよく分かっちゃうから」
愛「お、お姉ちゃんまで…!」
美里「もうちょっとそういうところ、みんなに見せていってもいいと思うんだけどな?」
愛「えぇー、いいよ、これは秘密なの!」
美里「あら、残念」
39: 2020/05/04(月) 15:30:13.84 ID:WOFdLZhI
愛「…おねーちゃんさ?」
美里「なあに?」
愛「最近、ちょっと変わった?」
美里「…私が?」
愛「うん、なんていうかね。笑い方が前よりもっと元気になったよ」
美里「そうなの?…自分では分からないけど、愛ちゃんが言うならきっとそうなのね」
美里(私の変化。理由があるとしたら、愛ちゃんが同好会に入ってから)
美里(部長さんや、愛トモのみんな…愛ちゃんの世界が広がるたびに、私の世界も広がって)
美里(今までよりも、毎日を楽しいって思えてるから…)
愛「まあ、さっきみたいにからかってくるのも増えたけど~」プクー
美里「ごめんね、可愛くって。雷がもっと酷くなる前に寝ちゃいましょうか」
愛「…うん。おやすみ、おねーちゃん」
美里「おやすみ、愛ちゃん」
美里「なあに?」
愛「最近、ちょっと変わった?」
美里「…私が?」
愛「うん、なんていうかね。笑い方が前よりもっと元気になったよ」
美里「そうなの?…自分では分からないけど、愛ちゃんが言うならきっとそうなのね」
美里(私の変化。理由があるとしたら、愛ちゃんが同好会に入ってから)
美里(部長さんや、愛トモのみんな…愛ちゃんの世界が広がるたびに、私の世界も広がって)
美里(今までよりも、毎日を楽しいって思えてるから…)
愛「まあ、さっきみたいにからかってくるのも増えたけど~」プクー
美里「ごめんね、可愛くって。雷がもっと酷くなる前に寝ちゃいましょうか」
愛「…うん。おやすみ、おねーちゃん」
美里「おやすみ、愛ちゃん」
40: 2020/05/04(月) 15:30:43.44 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日ソフト部の助っ人に行ってきたんだけどさ、ひとまず役に立てて良かったー!」
愛「その後にスクールアイドルのイベントも見てきたし、盛りだくさんだったよ」
美里「愛ちゃん、助っ人に行くといつも大活躍ね」
愛「いやぁ、やっぱあーいうのはチームメイトがいてこそっしょ。ずっとソフトに捧げてきた人たちは動きからもう違うっていうか」
美里「…でも、今日の愛ちゃんが一味違ったのは本当じゃない?」
愛「へっ?」
美里「部長さん、応援に来てくれたんでしょ?」
愛「え、えっ!?アタシまだ喋ってないのになんで知ってるの!?」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「今日ソフト部の助っ人に行ってきたんだけどさ、ひとまず役に立てて良かったー!」
愛「その後にスクールアイドルのイベントも見てきたし、盛りだくさんだったよ」
美里「愛ちゃん、助っ人に行くといつも大活躍ね」
愛「いやぁ、やっぱあーいうのはチームメイトがいてこそっしょ。ずっとソフトに捧げてきた人たちは動きからもう違うっていうか」
美里「…でも、今日の愛ちゃんが一味違ったのは本当じゃない?」
愛「へっ?」
美里「部長さん、応援に来てくれたんでしょ?」
愛「え、えっ!?アタシまだ喋ってないのになんで知ってるの!?」
41: 2020/05/04(月) 15:31:12.66 ID:WOFdLZhI
美里「あら、当たり?」
愛「え……───ッ!!」カアァッ
愛「やだー!もー!カマかけないでー!!」
美里「だって、スクールアイドルのイベントを見てくるときって、いつも部長さんと一緒じゃない」
美里「部長さんのことだから、その前に試合があるって知ったら、用事が他になければ応援しに来てくれるんじゃないかなって」
愛「合ってるけど…合ってるけどさぁ…!」
美里「それで、イベントはどうだった?」
愛「楽しかったし、勉強になったよ…あー、顔あっつい…」
美里(色んな表情の愛ちゃんを見てきたけど、こういう風に慌ててる姿は珍しいかも)
美里(可愛い反応するから、ついついからかっちゃうのよね)クスッ
愛「え……───ッ!!」カアァッ
愛「やだー!もー!カマかけないでー!!」
美里「だって、スクールアイドルのイベントを見てくるときって、いつも部長さんと一緒じゃない」
美里「部長さんのことだから、その前に試合があるって知ったら、用事が他になければ応援しに来てくれるんじゃないかなって」
愛「合ってるけど…合ってるけどさぁ…!」
美里「それで、イベントはどうだった?」
愛「楽しかったし、勉強になったよ…あー、顔あっつい…」
美里(色んな表情の愛ちゃんを見てきたけど、こういう風に慌ててる姿は珍しいかも)
美里(可愛い反応するから、ついついからかっちゃうのよね)クスッ
42: 2020/05/04(月) 15:31:41.85 ID:WOFdLZhI
愛「ねえねえおねーちゃん」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…アタシ、スクールアイドルになってホントに良かった」
美里「どうしたの?改まって」
愛「ぶちょーにも今日話したんだけどね」
愛「アタシがスクールアイドルになってから、おねーちゃんも毎日が楽しそうなんだもん!」
愛「今日だって愛トモのみんなとおしゃべりしてたんでしょ?今までよりももっと生き生きしてて、素敵になってる」
美里「愛ちゃん…」
愛「アタシが楽しいだけじゃない、身近な人にも楽しいって思って貰えてるって分かって、それがすっごく嬉しいんだ!」
美里「そんな風に、思ってくれてたのね」
愛「当たり前だよ~!小さいときからずーっと近くにいるんだもん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
愛「…アタシ、スクールアイドルになってホントに良かった」
美里「どうしたの?改まって」
愛「ぶちょーにも今日話したんだけどね」
愛「アタシがスクールアイドルになってから、おねーちゃんも毎日が楽しそうなんだもん!」
愛「今日だって愛トモのみんなとおしゃべりしてたんでしょ?今までよりももっと生き生きしてて、素敵になってる」
美里「愛ちゃん…」
愛「アタシが楽しいだけじゃない、身近な人にも楽しいって思って貰えてるって分かって、それがすっごく嬉しいんだ!」
美里「そんな風に、思ってくれてたのね」
愛「当たり前だよ~!小さいときからずーっと近くにいるんだもん!」
44: 2020/05/04(月) 15:32:19.49 ID:WOFdLZhI
愛「あっ、そういえば、ぶちょーがおねーちゃんのこと気にしてたよ。体調崩してないかな、元気かなって」
美里「私の体のことも知ってるんだものね。その気持ちが嬉しいな…」
美里(部長さん、私の体に障らないようにって、向こうからの連絡は遠慮してるものね)
愛「だよねだよね!最近寝込んでたけど、今はもう大丈夫って伝えといたよー」
美里「それなら良かった。実際もう治ってるし、心配かけちゃったらいけないし」
愛「もし体調崩したって聞いたら、慌ててお見舞いとか差し入れに来そうだからね」
美里「そうそう、部長さんといえば…まだ聞いてない話があるわよ?」
愛「え?」
美里「今日は部長さんとラブラブデートだったんでしょ?どんな風に過ごしたのか聞きたいな」
愛「ちょっ…自分で言うのは良いけど、他の人にそういう言い方されると恥ずかしいんだってばーっ!」
美里「私の体のことも知ってるんだものね。その気持ちが嬉しいな…」
美里(部長さん、私の体に障らないようにって、向こうからの連絡は遠慮してるものね)
愛「だよねだよね!最近寝込んでたけど、今はもう大丈夫って伝えといたよー」
美里「それなら良かった。実際もう治ってるし、心配かけちゃったらいけないし」
愛「もし体調崩したって聞いたら、慌ててお見舞いとか差し入れに来そうだからね」
美里「そうそう、部長さんといえば…まだ聞いてない話があるわよ?」
愛「え?」
美里「今日は部長さんとラブラブデートだったんでしょ?どんな風に過ごしたのか聞きたいな」
愛「ちょっ…自分で言うのは良いけど、他の人にそういう言い方されると恥ずかしいんだってばーっ!」
45: 2020/05/04(月) 15:32:42.05 ID:WOFdLZhI
美里「ねえ、愛ちゃん」
愛「なーに、おねーちゃん」
美里「今、楽しい?」
愛「いきなりどしたの───いや、そうじゃないか」
愛「もっちろん!色々あるけどさ、今までもこれからも、アタシは毎日楽しーよ!」ニッ!
愛「あっ、そうだ!楽しいことと言えば、他にも話したいことがあったんだ!」
愛「なーに、おねーちゃん」
美里「今、楽しい?」
愛「いきなりどしたの───いや、そうじゃないか」
愛「もっちろん!色々あるけどさ、今までもこれからも、アタシは毎日楽しーよ!」ニッ!
愛「あっ、そうだ!楽しいことと言えば、他にも話したいことがあったんだ!」
46: 2020/05/04(月) 15:33:12.88 ID:WOFdLZhI
愛「───ねえねえおねーちゃん!」
美里「なあに、愛ちゃん?」
おわり
美里「なあに、愛ちゃん?」
おわり
47: 2020/05/04(月) 15:33:18.70 ID:bM8I+WeT
友達とお泊まりするおばあちゃんかわいい
48: 2020/05/04(月) 15:48:53.95 ID:6C/KlnXE
こういう読み込んだ上での補完みたいになる作品、好き
乙でした
乙でした
50: 2020/05/04(月) 15:56:50.45 ID:K5Rc6FY8
こういうのでいいんよ
51: 2020/05/04(月) 16:04:04.01 ID:LFXrN52z
めっちゃよかった
52: 2020/05/04(月) 16:14:41.52 ID:ePU6FMwL
ほんのりあなあいも感じられて良かった、乙
53: 2020/05/04(月) 16:32:08.78 ID:xK10f4Rb
すき
54: 2020/05/04(月) 16:42:03.98 ID:M0akYBG0
こういうのいいね
乙
乙
55: 2020/05/04(月) 17:22:13.08 ID:jNXPAvTd
ふーっ...満足感と物足りなさあるぜ
なぜなら愛さんの絆エピソード見てないから
今から見るか、これで3人目だ
なぜなら愛さんの絆エピソード見てないから
今から見るか、これで3人目だ
56: 2020/05/04(月) 17:46:06.44 ID:JBaTCIXs
乙
このSS待ってた
このSS待ってた
57: 2020/05/04(月) 18:31:23.00 ID:xnxwk+l+
ありがとう…素敵な愛さんをありがとう…
58: 2020/05/04(月) 19:34:50.96 ID:43zNNk0j
愛さんの魅力もっと広まれ
59: 2020/05/04(月) 22:32:23.22 ID:bU+ZUbhK
病弱の美里さんがベッドの上で会話聞いてるんだと思うとせつない
60: 2020/05/04(月) 22:47:50.84 ID:zyJ7N3R0
昔のアルパカさんみたいなノリ
こういう心が温まるSSいいね
こういう心が温まるSSいいね
62: 2020/05/05(火) 01:24:49.37 ID:hcrPqcXR
こういうのがずっっっと欲しかったんだ
よく形にしてくれた
本当にありがとう…
よく形にしてくれた
本当にありがとう…
67: 2020/05/07(木) 03:20:04.99 ID:Vqw5Rrgp
貴重な美里さんのSSでこんないい話が読めるとは
良かった
良かった
61: 2020/05/04(月) 23:33:10.62 ID:A4M27iat
貴重なあいみさssをありがとう
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1588572617/