1: 2021/01/30(土) 18:35:01.60 ID:Jwdi7Oxg
「わあい!ほっぺのおねえちゃんまたきてくれたのー!」
かすみ「かすみんはほっぺのおねえちゃんじゃないです。かすみんおねえちゃんでふ───」
「わあ!やっぱりほっぺもちもちー」
かすみ「ほ、ほひゃあ…!いはふらははふぇふぇふふぉー!」
「きゃははは!」
侑「あはは、かすみちゃんはちっちゃい子にモテモテだねえ」
かすみ「ふええ…。かすみんのほっぺが伸びちゃいますぅ…」
侑「大丈夫。おもちみたいなかすみちゃんも可愛いよ」
かすみ「もう侑先輩、最近褒め方が雑ですよ」
侑「本当に可愛いのになあ」
かすみ「かすみんはほっぺのおねえちゃんじゃないです。かすみんおねえちゃんでふ───」
「わあ!やっぱりほっぺもちもちー」
かすみ「ほ、ほひゃあ…!いはふらははふぇふぇふふぉー!」
「きゃははは!」
侑「あはは、かすみちゃんはちっちゃい子にモテモテだねえ」
かすみ「ふええ…。かすみんのほっぺが伸びちゃいますぅ…」
侑「大丈夫。おもちみたいなかすみちゃんも可愛いよ」
かすみ「もう侑先輩、最近褒め方が雑ですよ」
侑「本当に可愛いのになあ」
4: 2021/01/30(土) 18:43:01.40 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「侑先輩こそ、またツインテールをハンドルにされてるじゃないですか」
侑「ちっちゃい子たちにはそう見えるのかもねえ」
「あははは!ネギのおねえちゃん!いけー!」
侑「よーし、いくぞー!びゅーん!」
キャハハハ!
モットモットハヤクナルヨー!ソレー!
ワーイワーイ!
かすみ(ふふ、侑先輩。休みの日に子供と遊ぶお父さんみたいです)
かすみ(久しぶりにこうやって、近くの公園の子たちと遊ぶのもいいものですねえ)
侑「ちっちゃい子たちにはそう見えるのかもねえ」
「あははは!ネギのおねえちゃん!いけー!」
侑「よーし、いくぞー!びゅーん!」
キャハハハ!
モットモットハヤクナルヨー!ソレー!
ワーイワーイ!
かすみ(ふふ、侑先輩。休みの日に子供と遊ぶお父さんみたいです)
かすみ(久しぶりにこうやって、近くの公園の子たちと遊ぶのもいいものですねえ)
5: 2021/01/30(土) 18:45:49.74 ID:Jwdi7Oxg
「ねえねえ、ほっぺのおねえちゃん!ネギのおねえちゃんとなかよしなの?」
かすみ「そうですよー!もうあのおねえちゃんとは、ちょーラブラブです♡」
「らぶらぶ?おとうさんとおかあさんみたいなかんじ?」
かすみ「ま、まあそんな感じかな!」
「そっかー。わたしもあのことらぶらぶなんだ!しょうらいけっこんしようっていってるの!」
かすみ「あらあら、おませさんですねえ」
「おませさん?」
かすみ「大人っぽいって意味ですよー」
「そうかも!もうあのことはちゅーもしちゃったよ!」
かすみ「へ?」
「ねー!ネギのおねえちゃん!ちょっとこっち来てー!」
かすみ「そうですよー!もうあのおねえちゃんとは、ちょーラブラブです♡」
「らぶらぶ?おとうさんとおかあさんみたいなかんじ?」
かすみ「ま、まあそんな感じかな!」
「そっかー。わたしもあのことらぶらぶなんだ!しょうらいけっこんしようっていってるの!」
かすみ「あらあら、おませさんですねえ」
「おませさん?」
かすみ「大人っぽいって意味ですよー」
「そうかも!もうあのことはちゅーもしちゃったよ!」
かすみ「へ?」
「ねー!ネギのおねえちゃん!ちょっとこっち来てー!」
6: 2021/01/30(土) 18:47:53.29 ID:Jwdi7Oxg
────
侑「はい。おしまいだよ」
「ありがとー!おねえちゃん!」
「おかえりー!ねえ、いまほっぺのおねえちゃんに、わたしたちがらぶらぶだっておはなししてたの」
「ほんと!じゃあまたあれする?」
「するするー!わたしからね!」
ちゅっ
かすみ「ふえっ!?」
「きゃー!じゃあおかえし♡」
ちゅっ
かすみ「!?!?」
「えへへー、ありがとう」
「どう?ほっぺのおねえちゃん!わたしたち、らぶらぶでしょう?」
かすみ「そ、そうだね!とってもラブラブでメロメロになっちゃったよお!」
かすみ(うそお!最近のちっちゃい子ってこんなに進んでるのお!?)
かすみ(かすみんでさえ、MVで投げキッスくらいしかしたことないのに!)
侑「はい。おしまいだよ」
「ありがとー!おねえちゃん!」
「おかえりー!ねえ、いまほっぺのおねえちゃんに、わたしたちがらぶらぶだっておはなししてたの」
「ほんと!じゃあまたあれする?」
「するするー!わたしからね!」
ちゅっ
かすみ「ふえっ!?」
「きゃー!じゃあおかえし♡」
ちゅっ
かすみ「!?!?」
「えへへー、ありがとう」
「どう?ほっぺのおねえちゃん!わたしたち、らぶらぶでしょう?」
かすみ「そ、そうだね!とってもラブラブでメロメロになっちゃったよお!」
かすみ(うそお!最近のちっちゃい子ってこんなに進んでるのお!?)
かすみ(かすみんでさえ、MVで投げキッスくらいしかしたことないのに!)
7: 2021/01/30(土) 18:50:20.73 ID:Jwdi7Oxg
侑「あはは、ちっちゃい子同士のキスは微笑ましいね」
かすみ「へっ!?そ、そうですね!」
かすみ(侑先輩おちついてるぅ!?かすみんがウブなだけですか!?)
侑「私も幼稚園の頃、歩夢としたよ」
かすみ「えっっ!?!?」
侑「ほっぺとおでこに、だけどね」
かすみ「で、ですよねー」
侑「かすみちゃん、なんかさっきからリアクション大きくない?」
かすみ「そんなことありませんよー!ねー?」
「ねえねえ!ほっぺとネギのおねえちゃんもらぶらぶなんでしょう?」
「ほんとう!?ちゅーしてちゅー!」
かすみ「こ、こら!あまりお姉ちゃんをからかっちゃダメです!」
侑「ははは、かすみちゃん。私はいいよ?」
かすみ「なんで侑先輩もノリノリなんですか!?///」
侑「良いんじゃない?この子達が喜ぶなら、ほっぺくらい」
かすみ「ほ、ほっぺくらいって///う、うう…///」
かすみ「へっ!?そ、そうですね!」
かすみ(侑先輩おちついてるぅ!?かすみんがウブなだけですか!?)
侑「私も幼稚園の頃、歩夢としたよ」
かすみ「えっっ!?!?」
侑「ほっぺとおでこに、だけどね」
かすみ「で、ですよねー」
侑「かすみちゃん、なんかさっきからリアクション大きくない?」
かすみ「そんなことありませんよー!ねー?」
「ねえねえ!ほっぺとネギのおねえちゃんもらぶらぶなんでしょう?」
「ほんとう!?ちゅーしてちゅー!」
かすみ「こ、こら!あまりお姉ちゃんをからかっちゃダメです!」
侑「ははは、かすみちゃん。私はいいよ?」
かすみ「なんで侑先輩もノリノリなんですか!?///」
侑「良いんじゃない?この子達が喜ぶなら、ほっぺくらい」
かすみ「ほ、ほっぺくらいって///う、うう…///」
8: 2021/01/30(土) 18:52:29.86 ID:Jwdi7Oxg
「あれー?ふたりはほんとはらぶらぶじゃないの?」
侑「うーん、らぶらぶ?かは分からないけど、仲良しだよ?」
かすみ「そ、そう!なかよし!さっきはちょっと話を盛っちゃったの!」
「そっかあ…。らぶらぶじゃないのかあ…」
かすみ「ああ、そんなに落ち込まないで!」
「じゃあ、ほんとはらぶらぶ?」
かすみ「そ、それは…///」
侑「かすみちゃん」
ちゅっ
かすみ「~~~~~~!!///」
『わあ、すごーい!らぶらぶー!』
かすみ「ゆ、ゆゆゆ、侑先輩!今、ななな、何をっ…!///」
侑「ん?ほっぺにキス」
かすみ「そんなにあっさり!?」
侑「だってこの子達が寂しそうだったから…」
かすみ(ええっ!いくらなんでもお人好しがすぎます!)
「ほっぺのおねえちゃんはしないのー?」
かすみ「へ!?」
侑「うーん、らぶらぶ?かは分からないけど、仲良しだよ?」
かすみ「そ、そう!なかよし!さっきはちょっと話を盛っちゃったの!」
「そっかあ…。らぶらぶじゃないのかあ…」
かすみ「ああ、そんなに落ち込まないで!」
「じゃあ、ほんとはらぶらぶ?」
かすみ「そ、それは…///」
侑「かすみちゃん」
ちゅっ
かすみ「~~~~~~!!///」
『わあ、すごーい!らぶらぶー!』
かすみ「ゆ、ゆゆゆ、侑先輩!今、ななな、何をっ…!///」
侑「ん?ほっぺにキス」
かすみ「そんなにあっさり!?」
侑「だってこの子達が寂しそうだったから…」
かすみ(ええっ!いくらなんでもお人好しがすぎます!)
「ほっぺのおねえちゃんはしないのー?」
かすみ「へ!?」
9: 2021/01/30(土) 18:54:34.00 ID:Jwdi7Oxg
「ネギのおねえちゃんのこと、すきじゃないの?」
かすみ「そ、それは……すき…だけど」ゴニョゴニョ
「じゃあ、ちゅーしようよ!」
かすみ「う、うう///」
侑「かすみちゃん、私は良いよ。ほら」トントン
かすみ(あっ…///)
かすみ(侑先輩がほっぺを叩いて誘ってきてる)
かすみ(ううっ…かすみん初めてなのにぃ…)
かすみ(~~~っ!すみません、侑先輩!)
ちゅっ
『わーお!』
かすみ「そ、それは……すき…だけど」ゴニョゴニョ
「じゃあ、ちゅーしようよ!」
かすみ「う、うう///」
侑「かすみちゃん、私は良いよ。ほら」トントン
かすみ(あっ…///)
かすみ(侑先輩がほっぺを叩いて誘ってきてる)
かすみ(ううっ…かすみん初めてなのにぃ…)
かすみ(~~~っ!すみません、侑先輩!)
ちゅっ
『わーお!』
11: 2021/01/30(土) 18:56:37.33 ID:Jwdi7Oxg
侑「えへへ。ありがとう、かすみちゃん」
かすみ「/////////」
「あははは、ほっぺのおねえちゃんかおまっかっか!」
「おみみまでまっかっかー!」
かすみ「ほ、ほら!これでいいでしょ!///」
かすみ「もうお姉ちゃんたち、かえりますからね!」
『うん、ありがとう!おねえちゃーん!』
かすみ「/////////」
「あははは、ほっぺのおねえちゃんかおまっかっか!」
「おみみまでまっかっかー!」
かすみ「ほ、ほら!これでいいでしょ!///」
かすみ「もうお姉ちゃんたち、かえりますからね!」
『うん、ありがとう!おねえちゃーん!』
13: 2021/01/30(土) 18:58:16.61 ID:Jwdi7Oxg
────
かすみ「ううっ、侑先輩ごめんなさい…」
かすみ「かすみんの身から出たサビに巻き込んだあげくに、キスなんて…」
侑「全然気にしてないよ。ファンを笑顔にするのがスクールアイドルでしょ?」
かすみ「そ、そうですけど…!侑先輩は違いますし…」
侑「なに水くさいこと言ってるの」
侑「かすみちゃんのマネージャーなんだから、これくらい協力するよ」
侑「ほんとに大丈夫だから。ね」
かすみ「うわぁん、優しいですぅ…!」ダキッ
侑「よしよし」ナデナデ
かすみ「えへへ…♡」
かすみ「ううっ、侑先輩ごめんなさい…」
かすみ「かすみんの身から出たサビに巻き込んだあげくに、キスなんて…」
侑「全然気にしてないよ。ファンを笑顔にするのがスクールアイドルでしょ?」
かすみ「そ、そうですけど…!侑先輩は違いますし…」
侑「なに水くさいこと言ってるの」
侑「かすみちゃんのマネージャーなんだから、これくらい協力するよ」
侑「ほんとに大丈夫だから。ね」
かすみ「うわぁん、優しいですぅ…!」ダキッ
侑「よしよし」ナデナデ
かすみ「えへへ…♡」
16: 2021/01/30(土) 19:00:56.32 ID:Jwdi7Oxg
────
──その日の夜、かすみの部屋──
かすみ「うわあああ!ほっぺだけど、かすみんキスしちゃったあ!」
かすみ「しかも、侑先輩に!」
かすみ「あうぅぅ………///」ベッドバフバフ
かすみ「───でも、もったいないことしちゃった…」
かすみ「頭の中ぐるぐるだったから、キスの感触が全然思い出せない…」
かすみ「──あの状況だったからできたけど、2度目はさすがにしてもらえないし、許してもらえないよね…」
かすみ「それに……」
『全然気にしてないよ。ファンを笑顔にするのがスクールアイドルでしょ?』
かすみ「侑先輩にとって、あれはビジネスなキスだったのかな…」
かすみ「テレビドラマで俳優さんと女優さんがするのと、変わらない……」
かすみ「…………」
かすみ「そ、そりゃそうだよね!かすみんと侑先輩は恋人じゃないもん!」
かすみ「だから、あのキスに特別な意味なんて……」
かすみ「……………」
かすみ「侑先輩…」
かすみ「かすみん…もっとキスしたいですよ……」
──その日の夜、かすみの部屋──
かすみ「うわあああ!ほっぺだけど、かすみんキスしちゃったあ!」
かすみ「しかも、侑先輩に!」
かすみ「あうぅぅ………///」ベッドバフバフ
かすみ「───でも、もったいないことしちゃった…」
かすみ「頭の中ぐるぐるだったから、キスの感触が全然思い出せない…」
かすみ「──あの状況だったからできたけど、2度目はさすがにしてもらえないし、許してもらえないよね…」
かすみ「それに……」
『全然気にしてないよ。ファンを笑顔にするのがスクールアイドルでしょ?』
かすみ「侑先輩にとって、あれはビジネスなキスだったのかな…」
かすみ「テレビドラマで俳優さんと女優さんがするのと、変わらない……」
かすみ「…………」
かすみ「そ、そりゃそうだよね!かすみんと侑先輩は恋人じゃないもん!」
かすみ「だから、あのキスに特別な意味なんて……」
かすみ「……………」
かすみ「侑先輩…」
かすみ「かすみん…もっとキスしたいですよ……」
17: 2021/01/30(土) 19:03:56.38 ID:Jwdi7Oxg
───
ちゅ……ちゅっ……ちゅう……
かすみ「うむむ……」
かすみ「キスの練習は、手の甲や二の腕ですると良いって言うけど…」
かすみ「これ、上手にできてるのかな?」
かすみ「はぁ…かすみん何やってるんだろう」
かすみ「練習したところで、また侑先輩とキスするときなんて来るはずないのに…」
ちゅっ…ちゅう…んむ……ちぅ…
かすみ「こんなことしてるかすみん…可愛いかな?」
かすみ「ま、まあ?かすみんは可愛いから、こういう姿も似合っちゃうよねえ」
かすみ「──なーんて、ごまかしてみたけど、やっぱり恥ずかしい///」バフバフ
かすみ「うう、ダメダメ!今日はなんかダメ!もう寝る!」
─────────
──────
────
ちゅ……ちゅっ……ちゅう……
かすみ「うむむ……」
かすみ「キスの練習は、手の甲や二の腕ですると良いって言うけど…」
かすみ「これ、上手にできてるのかな?」
かすみ「はぁ…かすみん何やってるんだろう」
かすみ「練習したところで、また侑先輩とキスするときなんて来るはずないのに…」
ちゅっ…ちゅう…んむ……ちぅ…
かすみ「こんなことしてるかすみん…可愛いかな?」
かすみ「ま、まあ?かすみんは可愛いから、こういう姿も似合っちゃうよねえ」
かすみ「──なーんて、ごまかしてみたけど、やっぱり恥ずかしい///」バフバフ
かすみ「うう、ダメダメ!今日はなんかダメ!もう寝る!」
─────────
──────
────
18: 2021/01/30(土) 19:05:44.73 ID:Jwdi7Oxg
──ゃん…
───…ちゃん…すみちゃん……!
────かすみちゃん!
侑「かすみちゃん!!」
かすみ「わ゛あ゛あ゛っ!な、なんですか!?」
侑「良かったあ。起きてくれた」
侑「かすみちゃんが居眠りなんて珍しいね」
かすみ「えっ!?ご、ごめんなさい!かすみんつかれてたのかな?」
侑「今は次のSIFでやるかすみちゃんのステージについて話し合ってるんだから、ちゃんと起きててね」
かすみ「はい…」
───…ちゃん…すみちゃん……!
────かすみちゃん!
侑「かすみちゃん!!」
かすみ「わ゛あ゛あ゛っ!な、なんですか!?」
侑「良かったあ。起きてくれた」
侑「かすみちゃんが居眠りなんて珍しいね」
かすみ「えっ!?ご、ごめんなさい!かすみんつかれてたのかな?」
侑「今は次のSIFでやるかすみちゃんのステージについて話し合ってるんだから、ちゃんと起きててね」
かすみ「はい…」
22: 2021/01/30(土) 19:07:16.84 ID:Jwdi7Oxg
侑「まだ眠いなら、私が目の覚めるおまじないしてあげよっか?」
かすみ「おまじない?」
かすみ「そんなあ、かすみんはわがままプリンセスなので、おはようのキスくらいしてもらわないと──」
ちゅっ
かすみ(─────!!///)
侑「えへへ、どう?目が覚めた?」
かすみ(あわわわ、ゆゆゆ、侑先輩が、かかかか、かすみんにきききき、キス!?)
かすみ(しかも…おくち…に───────)
侑「あ、あれ?かすみちゃん?かすみちゃん!?」
かすみ「─────」
侑「気絶してる!?かすみちゃーん!!」
─────────
──────
───
かすみ「おまじない?」
かすみ「そんなあ、かすみんはわがままプリンセスなので、おはようのキスくらいしてもらわないと──」
ちゅっ
かすみ(─────!!///)
侑「えへへ、どう?目が覚めた?」
かすみ(あわわわ、ゆゆゆ、侑先輩が、かかかか、かすみんにきききき、キス!?)
かすみ(しかも…おくち…に───────)
侑「あ、あれ?かすみちゃん?かすみちゃん!?」
かすみ「─────」
侑「気絶してる!?かすみちゃーん!!」
─────────
──────
───
24: 2021/01/30(土) 19:09:24.68 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「うわあっ!!」
チュンチュン…チュンチュン…
かすみ「あ、あれ…?朝……?夢……?」
かすみ「────えっ?///」
かすみ「か、かすみん……侑先輩と……きす…しちゃった…///」
かすみ「───はっ!」
かすみ「もう1回寝たら夢の続きが見られるかも…!」
────
────────
────
かすみ「って、寝られるわけなーい!!」
かすみ「あんな夢見たら、かすみんのハートどきどきしちゃって落ち着かないよお///」
かすみ「うう…大人しく起きよう…」
チュンチュン…チュンチュン…
かすみ「あ、あれ…?朝……?夢……?」
かすみ「────えっ?///」
かすみ「か、かすみん……侑先輩と……きす…しちゃった…///」
かすみ「───はっ!」
かすみ「もう1回寝たら夢の続きが見られるかも…!」
────
────────
────
かすみ「って、寝られるわけなーい!!」
かすみ「あんな夢見たら、かすみんのハートどきどきしちゃって落ち着かないよお///」
かすみ「うう…大人しく起きよう…」
25: 2021/01/30(土) 19:10:30.52 ID:Jwdi7Oxg
始まったばかりですみませんが即死回避まで来たので一旦休憩します
20時前くらいに再開します
20時前くらいに再開します
29: 2021/01/30(土) 19:58:44.39 ID:Jwdi7Oxg
──放課後──
かすみ「はあ……今日の授業全然集中できなかったよお…」
かすみ「ずっとあの夢のことが忘れられない…」
かすみ「なのにキスの感触は、もう曖昧にしか思い出せない…」
かすみ「ああん、もどかしくてくやしい!」
かすみ「うう…でも気にしてたらダメ!この後は練習で、本物の侑先輩に会えるんだから!」
かすみ「────」
かすみ「って、いったいどんな顔して会えばいいの…///」
かすみ「侑先輩の顔をまともに見られないよ、きっと…///」
かすみ「はぁ…会いたいような会いたくないようなだよ…」
かすみ「はあ……今日の授業全然集中できなかったよお…」
かすみ「ずっとあの夢のことが忘れられない…」
かすみ「なのにキスの感触は、もう曖昧にしか思い出せない…」
かすみ「ああん、もどかしくてくやしい!」
かすみ「うう…でも気にしてたらダメ!この後は練習で、本物の侑先輩に会えるんだから!」
かすみ「────」
かすみ「って、いったいどんな顔して会えばいいの…///」
かすみ「侑先輩の顔をまともに見られないよ、きっと…///」
かすみ「はぁ…会いたいような会いたくないようなだよ…」
30: 2021/01/30(土) 20:01:08.06 ID:Jwdi7Oxg
──部室──
かすみ「おはようございまーす」
侑「わあっ!かすみちゃん!」
かすみ「わわわ、侑先輩///……って、なんでそんな驚くんですか!」
侑「きょ、今日は早いなって!」
かすみ「ゆ、ゆゆゆ、侑先輩こそ!///」
侑「な、なんか声が震えてない?」
かすみ「あは、あははは…///」
かすみ「な、なんでもありません!かすみんは元気ですよー!///」
侑「ならいいんだけど…。その割には、なんか顔色が熱っぽくない?」
かすみ「え、ええ、えと、それは……そう!かすみん、今日は練習のやる気めちゃMAXで、ここまで走ってきたので!」
侑「あはは。やる気があるのは良いけど、廊下は走っちゃダメだよ?」
かすみ「はーい」
かすみ「おはようございまーす」
侑「わあっ!かすみちゃん!」
かすみ「わわわ、侑先輩///……って、なんでそんな驚くんですか!」
侑「きょ、今日は早いなって!」
かすみ「ゆ、ゆゆゆ、侑先輩こそ!///」
侑「な、なんか声が震えてない?」
かすみ「あは、あははは…///」
かすみ「な、なんでもありません!かすみんは元気ですよー!///」
侑「ならいいんだけど…。その割には、なんか顔色が熱っぽくない?」
かすみ「え、ええ、えと、それは……そう!かすみん、今日は練習のやる気めちゃMAXで、ここまで走ってきたので!」
侑「あはは。やる気があるのは良いけど、廊下は走っちゃダメだよ?」
かすみ「はーい」
31: 2021/01/30(土) 20:02:40.38 ID:Jwdi7Oxg
かすみ(ふう、ごまかせた…)
かすみ(っていうか、今日は侑先輩もそわそわして…少し落ち着きがないような…)
かすみ(かすみんが可愛いから──じゃあ無いよね…)
かすみ(はあ…でも実際に会うと──)
かすみ(昨日あんな夢見たから…ドキドキしちゃうよ)
かすみ(今日は本当にやる気をだして、あまり侑先輩のこと気にしないようにしないと!)
侑「あ、そうそう!かすみちゃん、今日の練習後って時間空いてる?」
かすみ「は、はい…。空いてますけど…」
侑「良かった。なら、次のSIFでやるステージのことで、2人で話し合いたいんだけど、良い?」
かすみ「え!?」
かすみ(っていうか、今日は侑先輩もそわそわして…少し落ち着きがないような…)
かすみ(かすみんが可愛いから──じゃあ無いよね…)
かすみ(はあ…でも実際に会うと──)
かすみ(昨日あんな夢見たから…ドキドキしちゃうよ)
かすみ(今日は本当にやる気をだして、あまり侑先輩のこと気にしないようにしないと!)
侑「あ、そうそう!かすみちゃん、今日の練習後って時間空いてる?」
かすみ「は、はい…。空いてますけど…」
侑「良かった。なら、次のSIFでやるステージのことで、2人で話し合いたいんだけど、良い?」
かすみ「え!?」
33: 2021/01/30(土) 20:04:39.37 ID:Jwdi7Oxg
侑「ごめん。なんかまずかった?」
かすみ「い、いえ!全然大丈夫です!お願いします!」
侑「ふふ、良かった。良いステージになるよう頑張ろうね!」
かすみ(うそー!これ、完全に昨日見た夢と同じ展開になるじゃん!)
かすみ(え?じゃあ、このままだともしかして…かすみんは侑先輩と…///)
かすみ(ああん、もう!せっかく考えないようにしたのにぃ…!)
かすみ(これじゃあ練習まで集中できなくなっちゃいそうだよ…)
かすみ(今日は少しだけ、侑先輩と離れたところで練習しよ…)
かすみ「い、いえ!全然大丈夫です!お願いします!」
侑「ふふ、良かった。良いステージになるよう頑張ろうね!」
かすみ(うそー!これ、完全に昨日見た夢と同じ展開になるじゃん!)
かすみ(え?じゃあ、このままだともしかして…かすみんは侑先輩と…///)
かすみ(ああん、もう!せっかく考えないようにしたのにぃ…!)
かすみ(これじゃあ練習まで集中できなくなっちゃいそうだよ…)
かすみ(今日は少しだけ、侑先輩と離れたところで練習しよ…)
34: 2021/01/30(土) 20:07:25.31 ID:Jwdi7Oxg
──練習後・部室──
かすみ(な、何とか乗りきった…///)ゼェゼェ
かすみ(けど、やっぱり集中できなかったよ…)
かすみ(侑先輩のことが気になるのもそうだけど、なんだか身体が重いなあ…)
かすみ(それに……熱い……///)
しずく「ちょっと、かすみさん!…大丈夫?なんか顔真っ赤じゃない?」
かすみ「あ、しず子。大丈夫だよぉ!かすみんは元気だよー!」テヘペロ
璃奈「本当?練習中見てたけど、なんだか危なそうだったよ」
かすみ「もう、りな子まで!2人とも心配性だなあ──」
フラッ……
かすみ(あ、あれ……かすみん…どうなって…?)
ドサッ…
しずく「きゃあっ!かすみさん…!」
璃奈「侑さん!かすみちゃんがっ…!」
かすみ(な、何とか乗りきった…///)ゼェゼェ
かすみ(けど、やっぱり集中できなかったよ…)
かすみ(侑先輩のことが気になるのもそうだけど、なんだか身体が重いなあ…)
かすみ(それに……熱い……///)
しずく「ちょっと、かすみさん!…大丈夫?なんか顔真っ赤じゃない?」
かすみ「あ、しず子。大丈夫だよぉ!かすみんは元気だよー!」テヘペロ
璃奈「本当?練習中見てたけど、なんだか危なそうだったよ」
かすみ「もう、りな子まで!2人とも心配性だなあ──」
フラッ……
かすみ(あ、あれ……かすみん…どうなって…?)
ドサッ…
しずく「きゃあっ!かすみさん…!」
璃奈「侑さん!かすみちゃんがっ…!」
35: 2021/01/30(土) 20:09:17.96 ID:Jwdi7Oxg
侑「かすみちゃん!」
侑「練習中ほとんど姿を見かけないと思ったら──」オデコピトッ
侑「うわっつ、すごい熱だ! 」
しずく「と、とりあえず保健室まで運びましょう!」
侑「そうだね。私がかすみちゃんをおぶっていくよ」
璃奈「かすみちゃんの着替えと荷物は、私としずくちゃんで運ぶ」
侑「ありがとう。他の皆は先に帰ってて!」
侑「練習中ほとんど姿を見かけないと思ったら──」オデコピトッ
侑「うわっつ、すごい熱だ! 」
しずく「と、とりあえず保健室まで運びましょう!」
侑「そうだね。私がかすみちゃんをおぶっていくよ」
璃奈「かすみちゃんの着替えと荷物は、私としずくちゃんで運ぶ」
侑「ありがとう。他の皆は先に帰ってて!」
36: 2021/01/30(土) 20:11:31.05 ID:Jwdi7Oxg
───
──保健室──
かすみ「……………」
かすみ「………んん……うーん…」
かすみ「……あれ?かすみん、なんでベッドの上に?」
しずく「かすみさん!」
かすみ「わあっ!しず子!?りな子まで!」
璃奈「良かった。急に倒れるからびっくりしたんだよ」
かすみ「え!?かすみん倒れたの!?」
しずく「うん、練習終わってすぐにふらっ、て」
かすみ「ええ…。私、どれくらい寝てた?」
璃奈「1時間くらいかな…?顔色はさっきより良いみたいだから、もう心配なさそうだけど」
かすみ「そっか…。うん、今はなんともない」
かすみ「2人ともありがとう。それとごめんね。迷惑かけて…」
──保健室──
かすみ「……………」
かすみ「………んん……うーん…」
かすみ「……あれ?かすみん、なんでベッドの上に?」
しずく「かすみさん!」
かすみ「わあっ!しず子!?りな子まで!」
璃奈「良かった。急に倒れるからびっくりしたんだよ」
かすみ「え!?かすみん倒れたの!?」
しずく「うん、練習終わってすぐにふらっ、て」
かすみ「ええ…。私、どれくらい寝てた?」
璃奈「1時間くらいかな…?顔色はさっきより良いみたいだから、もう心配なさそうだけど」
かすみ「そっか…。うん、今はなんともない」
かすみ「2人ともありがとう。それとごめんね。迷惑かけて…」
37: 2021/01/30(土) 20:13:50.71 ID:Jwdi7Oxg
しずく「気にしないで。たぶん、疲れてたんだよ」
璃奈「お礼は侑さんにも。かすみちゃんをここまで運んだの、あの人だから」
かすみ「うええっ!///本当に…!?」
しずく「うん。っていうか、また顔赤くなってるけど、本当に大丈夫?」
かすみ「だ、大丈夫だと思うけど…。──侑先輩は?」
璃奈「職員室へ同好会の活動日誌を提出しに行ってるよ」
璃奈「私たちは、かすみちゃんが目を覚ますまで見てあげて、って頼まれたんだ」
かすみ「そうなんだ。ううっ、恥ずかしいところ見られちゃったなあ」
かすみ「しず子は帰らなくて大丈夫?おうち遠いでしょ?」
しずく「安心して。かすみさんの無事を確認したし、もう帰るところ」
璃奈「私も侑さんが戻ってきたら帰るつもり。今日、久しぶりにお父さんとお母さんが家にいるから」
かすみ「うう…。本当にありがとうね…」
璃奈「お礼は侑さんにも。かすみちゃんをここまで運んだの、あの人だから」
かすみ「うええっ!///本当に…!?」
しずく「うん。っていうか、また顔赤くなってるけど、本当に大丈夫?」
かすみ「だ、大丈夫だと思うけど…。──侑先輩は?」
璃奈「職員室へ同好会の活動日誌を提出しに行ってるよ」
璃奈「私たちは、かすみちゃんが目を覚ますまで見てあげて、って頼まれたんだ」
かすみ「そうなんだ。ううっ、恥ずかしいところ見られちゃったなあ」
かすみ「しず子は帰らなくて大丈夫?おうち遠いでしょ?」
しずく「安心して。かすみさんの無事を確認したし、もう帰るところ」
璃奈「私も侑さんが戻ってきたら帰るつもり。今日、久しぶりにお父さんとお母さんが家にいるから」
かすみ「うう…。本当にありがとうね…」
38: 2021/01/30(土) 20:17:00.85 ID:Jwdi7Oxg
しずく「先に帰る代わりと言ったらなんだけど、かすみさんにこれあげるね」
かすみ「わっ、レモンあめじゃん!さすがしず子!かすみんの好みを分かってるうぅ!」
しずく「元は演劇部で喉痛めないように買ったものだけどね。はい、璃奈さんにも」
璃奈「ありがとう」
しずく「かすみさんに大袋ごとあげるから、戻ってきたら侑さんにも分けてあげて」
かすみ「うん!侑先輩も喜んでくれるよ!」
しずく「ふふっ、お大事にね。それじゃあ、また明日」
かすみ「わっ、レモンあめじゃん!さすがしず子!かすみんの好みを分かってるうぅ!」
しずく「元は演劇部で喉痛めないように買ったものだけどね。はい、璃奈さんにも」
璃奈「ありがとう」
しずく「かすみさんに大袋ごとあげるから、戻ってきたら侑さんにも分けてあげて」
かすみ「うん!侑先輩も喜んでくれるよ!」
しずく「ふふっ、お大事にね。それじゃあ、また明日」
39: 2021/01/30(土) 20:18:42.23 ID:Jwdi7Oxg
───
かすみ「うーん、やっぱり美味しいなあレモンあめ」カラコロ
璃奈「倒れた時の真っ赤な顔が嘘みたい」カラコロ
かすみ「たぶん知恵熱みたいなものかなあ。今日は頭の中ずっともやもやしてて、それで頑張らなきゃ!って張り切っちゃったから」
璃奈「かすみちゃんでも、知恵熱出すことあるんだね」
かすみ「ちょっとりな子ぉ、それどういう意味?」
璃奈「いつも元気いっぱいだから、あまり悩んだりするイメージが湧かなくて」
かすみ「かすみんだって悩むことくらいあるよぉ」
璃奈「──もしかして、侑さんのこと?」
かすみ「え゛っ!?なんで分かるの!?」
かすみ「うーん、やっぱり美味しいなあレモンあめ」カラコロ
璃奈「倒れた時の真っ赤な顔が嘘みたい」カラコロ
かすみ「たぶん知恵熱みたいなものかなあ。今日は頭の中ずっともやもやしてて、それで頑張らなきゃ!って張り切っちゃったから」
璃奈「かすみちゃんでも、知恵熱出すことあるんだね」
かすみ「ちょっとりな子ぉ、それどういう意味?」
璃奈「いつも元気いっぱいだから、あまり悩んだりするイメージが湧かなくて」
かすみ「かすみんだって悩むことくらいあるよぉ」
璃奈「──もしかして、侑さんのこと?」
かすみ「え゛っ!?なんで分かるの!?」
40: 2021/01/30(土) 20:21:37.78 ID:Jwdi7Oxg
璃奈「練習中もちらちら見てたし──」
璃奈「侑さんがかすみちゃんを運んだって話したら、リアクション大きかったから」
璃奈「たぶん、しずくちゃんも分かってたと思う」
かすみ「ううっ…バレバレだったのかあ」
璃奈「かすみちゃんは分かりやすいよ。私の表情よりずっと」
かすみ「自分でネタにしていくんだ…」
璃奈「ごめん、ちょっと絡みづらかったかも。璃奈ちゃんボード『反省』」
かすみ「ああっ!気にしないでよ!りな子はかすみんを元気付けようとしてくれたんでしょ!嬉しいよ!」
璃奈「ありがとう。良かったら、話してほしい」
璃奈「かすみちゃんの悩み」
かすみ「──ううっ…///笑わないでね」
りな子に全てを打ち明けてみた。
昨日、侑先輩と成り行きでキスしたこと。
その日の夜に、夢の中でキスしたこと。
そしてその夢が正夢になりそうで、ドキドキして練習に集中できなかったこと。
とにかく昨日から今日までのことを全部。
璃奈「侑さんがかすみちゃんを運んだって話したら、リアクション大きかったから」
璃奈「たぶん、しずくちゃんも分かってたと思う」
かすみ「ううっ…バレバレだったのかあ」
璃奈「かすみちゃんは分かりやすいよ。私の表情よりずっと」
かすみ「自分でネタにしていくんだ…」
璃奈「ごめん、ちょっと絡みづらかったかも。璃奈ちゃんボード『反省』」
かすみ「ああっ!気にしないでよ!りな子はかすみんを元気付けようとしてくれたんでしょ!嬉しいよ!」
璃奈「ありがとう。良かったら、話してほしい」
璃奈「かすみちゃんの悩み」
かすみ「──ううっ…///笑わないでね」
りな子に全てを打ち明けてみた。
昨日、侑先輩と成り行きでキスしたこと。
その日の夜に、夢の中でキスしたこと。
そしてその夢が正夢になりそうで、ドキドキして練習に集中できなかったこと。
とにかく昨日から今日までのことを全部。
41: 2021/01/30(土) 20:25:31.98 ID:Jwdi7Oxg
璃奈「──つまり、かすみちゃんは侑さんが好きってこと?」
かすみ「わ゛あ゛あ゛っ!なんでそんなあっさりまとめちゃうの!」
璃奈「違う?」
かすみ「ちが……わないけど///」
璃奈「知恵熱じゃなくて、恋の病だったね」
かすみ「う、うう…///」
かすみ「で、でも!侑先輩にその気はなさそうだし…」
かすみ「もう夢は正夢じゃなくなっちゃったし…」
かすみ「はぁ……」
璃奈「───」
璃奈「私は、かすみちゃんの気持ちを、そのまま侑さんに伝えたらいいと思う」
かすみ「ええっ!」
かすみ「わ゛あ゛あ゛っ!なんでそんなあっさりまとめちゃうの!」
璃奈「違う?」
かすみ「ちが……わないけど///」
璃奈「知恵熱じゃなくて、恋の病だったね」
かすみ「う、うう…///」
かすみ「で、でも!侑先輩にその気はなさそうだし…」
かすみ「もう夢は正夢じゃなくなっちゃったし…」
かすみ「はぁ……」
璃奈「───」
璃奈「私は、かすみちゃんの気持ちを、そのまま侑さんに伝えたらいいと思う」
かすみ「ええっ!」
42: 2021/01/30(土) 20:27:48.72 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「で、でも、こんなに思い詰めちゃうかすみん、きっと可愛くないよ…」
璃奈「そんなことない」
璃奈「私、羨ましいんだ」
璃奈「かすみちゃんが素直に思いを伝えられるところ」
璃奈「そういうかすみちゃんはとても可愛いと思うし、魅力的」
璃奈「侑さんもきっと──そんなかすみちゃんだから、照れずにキスしてくれたんだと思う」
璃奈「いつものかすみちゃんらしく、ぶつかってみたらいい」
かすみ「りな子……」
璃奈「もし砕けてしまっても、その時は私としずくちゃんで思いっきり慰めるから」
璃奈「だから、『ファイト』!」
璃奈「そんなことない」
璃奈「私、羨ましいんだ」
璃奈「かすみちゃんが素直に思いを伝えられるところ」
璃奈「そういうかすみちゃんはとても可愛いと思うし、魅力的」
璃奈「侑さんもきっと──そんなかすみちゃんだから、照れずにキスしてくれたんだと思う」
璃奈「いつものかすみちゃんらしく、ぶつかってみたらいい」
かすみ「りな子……」
璃奈「もし砕けてしまっても、その時は私としずくちゃんで思いっきり慰めるから」
璃奈「だから、『ファイト』!」
43: 2021/01/30(土) 20:36:27.66 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「───うん、ありがとう」
かすみ「えへへ、ちょっとメランコリックかすみんになってた!」
かすみ「私は私らしく、かすみんはかすみんらしくが1番だよね!」
璃奈「いつものかすみちゃんになって良かった」
璃奈「メランコリックも可愛いけど、私はそっちのかすみちゃんのが好き」
かすみ「ふっふっふ~、りな子~。かすみんは侑先輩が好きだから、その気持ちには答えられないの~」
璃奈「ライクとラブの違うのに」
璃奈「でも、かすみちゃんは友達としてもラブかも」
かすみ「ありがとう!そういうりな子も可愛いYO!」
璃奈「なんだかその言い方、侑さんに似てる」
璃奈「かすみちゃんは、好きな人に似るタイプだね」
かすみ「こういうかすみんも可愛いよね~?」
璃奈「うん。璃奈ちゃんボード『ラブラブ』!」
かすみ「えへへ、ちょっとメランコリックかすみんになってた!」
かすみ「私は私らしく、かすみんはかすみんらしくが1番だよね!」
璃奈「いつものかすみちゃんになって良かった」
璃奈「メランコリックも可愛いけど、私はそっちのかすみちゃんのが好き」
かすみ「ふっふっふ~、りな子~。かすみんは侑先輩が好きだから、その気持ちには答えられないの~」
璃奈「ライクとラブの違うのに」
璃奈「でも、かすみちゃんは友達としてもラブかも」
かすみ「ありがとう!そういうりな子も可愛いYO!」
璃奈「なんだかその言い方、侑さんに似てる」
璃奈「かすみちゃんは、好きな人に似るタイプだね」
かすみ「こういうかすみんも可愛いよね~?」
璃奈「うん。璃奈ちゃんボード『ラブラブ』!」
44: 2021/01/30(土) 20:38:04.75 ID:Jwdi7Oxg
───
ガララ…
侑「遅くなってごめーん!職員室行ったら、担任の先生に捕まっちゃってさ」
璃奈「侑さん、おかえりなさい。かすみちゃん、元気になったよ」
かすみ「侑せんぱーい♡かすみんを保健室に運んでくれたんですよね!ありがとうございますぅ♡」
侑「あはは、良かった。いつものかすみちゃんだ」
璃奈「侑さんも戻ってきたし、私は帰るね。また明日」
侑「ありがとね、璃奈ちゃん」
かすみ「ばいばーい、りな子ー!」
ガララ…
侑「遅くなってごめーん!職員室行ったら、担任の先生に捕まっちゃってさ」
璃奈「侑さん、おかえりなさい。かすみちゃん、元気になったよ」
かすみ「侑せんぱーい♡かすみんを保健室に運んでくれたんですよね!ありがとうございますぅ♡」
侑「あはは、良かった。いつものかすみちゃんだ」
璃奈「侑さんも戻ってきたし、私は帰るね。また明日」
侑「ありがとね、璃奈ちゃん」
かすみ「ばいばーい、りな子ー!」
45: 2021/01/30(土) 20:41:40.08 ID:Jwdi7Oxg
───
かすみ「ごめんなさい…。かすみんが倒れたせいで、ステージの話し合いの時間無くなっちゃって…」
侑「気にしないで。それはまた今度、まとまった時間があるときにしよう」
侑「それより体は本当に大丈夫?」
かすみ「はい!今はもうびっくりするくらい気分が良いですよ♡」
かすみ「侑先輩とも保健室で2人きりですし♡」
侑「そ、そうだね///」
かすみ「おやおや~、なんか顔が赤くありませんか~?」
かすみ「まあ可愛いかすみんと一緒なら、仕方ないですよね~♡」
侑「こ、こら!あまり先輩をあまりからかっちゃダメだよ!」
侑「もう…心配だから、せっかく家まで送っていってあげようかな、と思ったのに。どうしよっかなー?」
かすみ「わ゛あ゛あ゛!すみません!心配してくれてありがとうございますぅ!」
かすみ「かすみん、侑先輩と一緒に帰りたいですぅ!」
かすみ「ごめんなさい…。かすみんが倒れたせいで、ステージの話し合いの時間無くなっちゃって…」
侑「気にしないで。それはまた今度、まとまった時間があるときにしよう」
侑「それより体は本当に大丈夫?」
かすみ「はい!今はもうびっくりするくらい気分が良いですよ♡」
かすみ「侑先輩とも保健室で2人きりですし♡」
侑「そ、そうだね///」
かすみ「おやおや~、なんか顔が赤くありませんか~?」
かすみ「まあ可愛いかすみんと一緒なら、仕方ないですよね~♡」
侑「こ、こら!あまり先輩をあまりからかっちゃダメだよ!」
侑「もう…心配だから、せっかく家まで送っていってあげようかな、と思ったのに。どうしよっかなー?」
かすみ「わ゛あ゛あ゛!すみません!心配してくれてありがとうございますぅ!」
かすみ「かすみん、侑先輩と一緒に帰りたいですぅ!」
46: 2021/01/30(土) 20:45:04.49 ID:Jwdi7Oxg
侑「よしよし、いつものかすみちゃんだ」
かすみ「どういう意味ですか?」
侑「可愛いって意味」
かすみ「もう~!からかってるのはどっちですか~!その可愛いは違いますぅ!」ポカポカ
侑「いててて…。あはは、本当に元気になったみたいで良かった」
──う゛う゛っ……いつもの可愛いかすみんで行ったつもりが、いつもの侑先輩で反撃された…。
けど、少しだけ違和感があったかも。
かすみんをちょっと子供扱いして適当に可愛いと言ってくるのは、ここ最近の通りだけど──
いつもはもっと私の扱いに慣れてるというか、余裕のある感じなのに。
照れ隠ししたり、拗ねたり、あまり見たことのない先輩だった。
かすみんが疲れてるから、そう見えるのかな?
うーん、考えても仕方ない!
それよりも先輩が一緒に帰ってくれるなんて、千載一遇のチャンス!
絶対ものにしなきゃ!
かすみ「どういう意味ですか?」
侑「可愛いって意味」
かすみ「もう~!からかってるのはどっちですか~!その可愛いは違いますぅ!」ポカポカ
侑「いててて…。あはは、本当に元気になったみたいで良かった」
──う゛う゛っ……いつもの可愛いかすみんで行ったつもりが、いつもの侑先輩で反撃された…。
けど、少しだけ違和感があったかも。
かすみんをちょっと子供扱いして適当に可愛いと言ってくるのは、ここ最近の通りだけど──
いつもはもっと私の扱いに慣れてるというか、余裕のある感じなのに。
照れ隠ししたり、拗ねたり、あまり見たことのない先輩だった。
かすみんが疲れてるから、そう見えるのかな?
うーん、考えても仕方ない!
それよりも先輩が一緒に帰ってくれるなんて、千載一遇のチャンス!
絶対ものにしなきゃ!
47: 2021/01/30(土) 20:48:41.24 ID:Jwdi7Oxg
──帰り道──
かすみ「えへへ、侑先輩と帰るなんて初めてかもしれませんね♡」
侑「そうだねえ。かすみちゃんとは方向違うから」
かすみ「こっちの街並みも素敵だと思いません?ほら、あの街灯とか」
侑「本当。夏服だとちょっぴり肌寒い季節になってきたから、白熱灯の光が温かいね」
かすみ「くふふ、寒いなら、かすみんがくっついてあげますよお♡」
侑「本当?なら……そうしてもらおうかな?」
かすみ「わーい!えい!♡」
ダキッ
かすみ「えへへ♡侑先輩の腕、温かいです♡」
侑「かすみちゃんだって温かいよ」
かすみ「当然です!だって、侑先輩とくっついてるんですから♡」
侑「そうだね。ドキドキで体が熱くなっちゃう」
かすみ「え?ドキドキしてくれるんですか?」
侑「う…うん///」ホッペカキカキ
かすみ「えへへ、侑先輩と帰るなんて初めてかもしれませんね♡」
侑「そうだねえ。かすみちゃんとは方向違うから」
かすみ「こっちの街並みも素敵だと思いません?ほら、あの街灯とか」
侑「本当。夏服だとちょっぴり肌寒い季節になってきたから、白熱灯の光が温かいね」
かすみ「くふふ、寒いなら、かすみんがくっついてあげますよお♡」
侑「本当?なら……そうしてもらおうかな?」
かすみ「わーい!えい!♡」
ダキッ
かすみ「えへへ♡侑先輩の腕、温かいです♡」
侑「かすみちゃんだって温かいよ」
かすみ「当然です!だって、侑先輩とくっついてるんですから♡」
侑「そうだね。ドキドキで体が熱くなっちゃう」
かすみ「え?ドキドキしてくれるんですか?」
侑「う…うん///」ホッペカキカキ
48: 2021/01/30(土) 20:52:52.39 ID:Jwdi7Oxg
──あれ?なんかこの反応も、なんだかいつもの先輩らしくない。
普段なら、逆にこっちが照れさせられるような返しをしてくるのに。
こんな照れた顔を見せる侑先輩珍しい。
大胆かな、と思ったけど、いつものかすみんらしく、くっついてみて良かった♡
これ、 なんだかいい雰囲気じゃない?
大好きな先輩と一緒に帰るなんて、王道中の王道シチュエーション!
かすみん、今すっごく青春してる!
──学校を出てきた頃は、おひさまが沈みかけて薄暗い空だったのに、
今はすっかりお月様がお空にのぼってる。
今日は満月で綺麗だなあ。
かすみんと侑先輩を照らしてくれるなんて、本当にロマンチック。
──あ、赤信号だ。
侑「かすみちゃん、ちょっとだけ手を離してもらっていい?」
かすみ「はい。どうしたんですか?」
侑「リップクリーム。赤信号のうちに塗っちゃおうと思って」
かすみ「この頃、乾燥してきましたもんねえ。どうぞ~」
普段なら、逆にこっちが照れさせられるような返しをしてくるのに。
こんな照れた顔を見せる侑先輩珍しい。
大胆かな、と思ったけど、いつものかすみんらしく、くっついてみて良かった♡
これ、 なんだかいい雰囲気じゃない?
大好きな先輩と一緒に帰るなんて、王道中の王道シチュエーション!
かすみん、今すっごく青春してる!
──学校を出てきた頃は、おひさまが沈みかけて薄暗い空だったのに、
今はすっかりお月様がお空にのぼってる。
今日は満月で綺麗だなあ。
かすみんと侑先輩を照らしてくれるなんて、本当にロマンチック。
──あ、赤信号だ。
侑「かすみちゃん、ちょっとだけ手を離してもらっていい?」
かすみ「はい。どうしたんですか?」
侑「リップクリーム。赤信号のうちに塗っちゃおうと思って」
かすみ「この頃、乾燥してきましたもんねえ。どうぞ~」
49: 2021/01/30(土) 20:56:01.63 ID:Jwdi7Oxg
………───。
リップを塗る侑先輩を、つい見つめてしまう。
スクールアイドルじゃないし、普段のお出かけでもお化粧しない人だから──
たまに見せる女の子らしさが、新鮮で可愛い。
くちびるをぱっぱっと鳴らして、クリームを馴染ませる仕草がちょっと色っぽくて、ドキッとしちゃう。
今はきっと、すごくぷるぷるなんだろうなあ。
────。
侑先輩と──キスしたい。
───ダメ。
今のこの時間だって十分幸せじゃん。一緒に帰れてるんだよ?
焦ることない。
でも──
ゆっくりしてたら侑先輩のこのくちびるが、いつか誰かに取られちゃう。
いや、もう誰かのものかも……。
────気になる……。
リップを塗る侑先輩を、つい見つめてしまう。
スクールアイドルじゃないし、普段のお出かけでもお化粧しない人だから──
たまに見せる女の子らしさが、新鮮で可愛い。
くちびるをぱっぱっと鳴らして、クリームを馴染ませる仕草がちょっと色っぽくて、ドキッとしちゃう。
今はきっと、すごくぷるぷるなんだろうなあ。
────。
侑先輩と──キスしたい。
───ダメ。
今のこの時間だって十分幸せじゃん。一緒に帰れてるんだよ?
焦ることない。
でも──
ゆっくりしてたら侑先輩のこのくちびるが、いつか誰かに取られちゃう。
いや、もう誰かのものかも……。
────気になる……。
50: 2021/01/30(土) 20:59:23.74 ID:Jwdi7Oxg
侑「かすみちゃん、信号変わったよ」
かすみ「え?ああっ、すみません!考え事してました!」
侑「ふふっ。離れないように、もう一度私にくっついて?」
かすみ「はい♡」
かすみ「あっ、その前に──」ガサゴソ
かすみ「じゃーん!先輩にレモンあめあげまーす!学校でしず子がくれたんですよお」
侑「わっ!ありがとうかすみちゃん!」
かすみ「はい、あーん、ってしてください♡」
侑「えっ?」
かすみ「かすみんがぽいっ、とおくちに入れてあげますよ♡はい、あーん」
侑「あ、あーん…///」
コロン
かすみ「え?ああっ、すみません!考え事してました!」
侑「ふふっ。離れないように、もう一度私にくっついて?」
かすみ「はい♡」
かすみ「あっ、その前に──」ガサゴソ
かすみ「じゃーん!先輩にレモンあめあげまーす!学校でしず子がくれたんですよお」
侑「わっ!ありがとうかすみちゃん!」
かすみ「はい、あーん、ってしてください♡」
侑「えっ?」
かすみ「かすみんがぽいっ、とおくちに入れてあげますよ♡はい、あーん」
侑「あ、あーん…///」
コロン
51: 2021/01/30(土) 21:01:27.65 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「えへへ、どうですか?」
侑「かすみちゃんがドキドキさせてくるから、味がよく分からないな///」カラコロ
かすみ「え?」
侑「うそうそ!とっても美味しいよ」
かすみ「なら、良かったです♡涼しくなってくると、お口も喉も乾燥しちゃいますからね~」
かすみ「今日のかすみんじゃないですけど、侑先輩も体調に気をつけてくださいね♡」
侑「うん。かすみちゃんは優しいね」
かすみ「でへへ~♡じゃあ、もう一度温まるためにくっつきましょう♡」ダキッ
侑「離れないように、でしょ?もう…///」
侑「かすみちゃんがドキドキさせてくるから、味がよく分からないな///」カラコロ
かすみ「え?」
侑「うそうそ!とっても美味しいよ」
かすみ「なら、良かったです♡涼しくなってくると、お口も喉も乾燥しちゃいますからね~」
かすみ「今日のかすみんじゃないですけど、侑先輩も体調に気をつけてくださいね♡」
侑「うん。かすみちゃんは優しいね」
かすみ「でへへ~♡じゃあ、もう一度温まるためにくっつきましょう♡」ダキッ
侑「離れないように、でしょ?もう…///」
52: 2021/01/30(土) 21:04:10.11 ID:Jwdi7Oxg
───閑静な住宅街──
侑「あっ、かすみちゃんのお家が見えてきたね」
かすみ「そうですね…」
侑「かすみちゃんがさっきくれたレモンあめも、ちょうど溶けたところだよ」
かすみ「そうですね…」
侑「……かすみちゃん?なんかぼーっとしてない?」
かすみ「わ!すみません!また考え事してて!」
侑「悩み事があるなら聞くよ?」
かすみ「だ、大丈夫です!これは……そう!どうやったらかすみんがもーっと可愛くなれるかなーって!」
侑「そっか。こんな時でもかすみちゃんは頑張り屋さんだね」
侑「だけど、無理してまた倒れたらダメだよ?」
かすみ「えへへ、心配してくれてありがとうございまーす♡」
侑「あっ、かすみちゃんのお家が見えてきたね」
かすみ「そうですね…」
侑「かすみちゃんがさっきくれたレモンあめも、ちょうど溶けたところだよ」
かすみ「そうですね…」
侑「……かすみちゃん?なんかぼーっとしてない?」
かすみ「わ!すみません!また考え事してて!」
侑「悩み事があるなら聞くよ?」
かすみ「だ、大丈夫です!これは……そう!どうやったらかすみんがもーっと可愛くなれるかなーって!」
侑「そっか。こんな時でもかすみちゃんは頑張り屋さんだね」
侑「だけど、無理してまた倒れたらダメだよ?」
かすみ「えへへ、心配してくれてありがとうございまーす♡」
53: 2021/01/30(土) 21:07:13.02 ID:Jwdi7Oxg
危ない危ない。いつものかすみんで乗り切った。
けど───
核心的なことは何も言えないまま、ここまで帰ってきてしまった。
この赤信号が変わったら、侑先輩とお別れ。
2人きりの時間ともバイバイ。
今度いつ、こんな夢のようなシチュエーションが来る?
少しだけ肌寒くて澄んだ空気。
綺麗にかがやくお月様。
これだけならまた来るかもしれないけど…
同じ今日は、きっと二度と来ない!
今こそ頑張るんだよかすみん!
可愛い可愛いいつものかすみんなら行けるよ!
侑先輩に──思いを伝えるんだよ!
───よし!
けど───
核心的なことは何も言えないまま、ここまで帰ってきてしまった。
この赤信号が変わったら、侑先輩とお別れ。
2人きりの時間ともバイバイ。
今度いつ、こんな夢のようなシチュエーションが来る?
少しだけ肌寒くて澄んだ空気。
綺麗にかがやくお月様。
これだけならまた来るかもしれないけど…
同じ今日は、きっと二度と来ない!
今こそ頑張るんだよかすみん!
可愛い可愛いいつものかすみんなら行けるよ!
侑先輩に──思いを伝えるんだよ!
───よし!
54: 2021/01/30(土) 21:09:19.59 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「侑先輩!」
侑「なに?」
かすみ「先輩って、キスしたことありますか?」
侑「──昨日、かすみちゃんとしたけど?」
かすみ「そうじゃなくて、くちです!まうすとぅまうす、です!」
侑「そ、そっちかー」
侑「恥ずかしいんだけど、まだ無いんだ。もう高校2年生なのにね」
かすみ「そんなことないですよお!かすみんだってまだですから!」
侑「なら私たち、仲間だね!」
かすみ「ですね~♡」
侑「なに?」
かすみ「先輩って、キスしたことありますか?」
侑「──昨日、かすみちゃんとしたけど?」
かすみ「そうじゃなくて、くちです!まうすとぅまうす、です!」
侑「そ、そっちかー」
侑「恥ずかしいんだけど、まだ無いんだ。もう高校2年生なのにね」
かすみ「そんなことないですよお!かすみんだってまだですから!」
侑「なら私たち、仲間だね!」
かすみ「ですね~♡」
55: 2021/01/30(土) 21:12:46.12 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「───」
かすみ「───でも…」
かすみ「それならかすみんと一緒に──」
かすみ「おくち同士でキスしたことある仲間に、なってくれませんか?」
侑「…………かすみちゃん?」
かすみ「私は───なりたい!」
「私、侑先輩が大好きです!」
「先輩のファーストキス……かすみんにください!」
かすみ「───でも…」
かすみ「それならかすみんと一緒に──」
かすみ「おくち同士でキスしたことある仲間に、なってくれませんか?」
侑「…………かすみちゃん?」
かすみ「私は───なりたい!」
「私、侑先輩が大好きです!」
「先輩のファーストキス……かすみんにください!」
56: 2021/01/30(土) 21:15:59.57 ID:Jwdi7Oxg
言っちゃった…。
告白……しちゃった。
心臓がすっごくドキドキしてる…。
怖くて思わず目を閉じちゃう。
どんな言葉が返ってくるのか不安で、侑先輩の顔を見られない。
さっきまでの勇気は──
自信満々でキュートないつものかすみんはどうしたの?
告白……しちゃった。
心臓がすっごくドキドキしてる…。
怖くて思わず目を閉じちゃう。
どんな言葉が返ってくるのか不安で、侑先輩の顔を見られない。
さっきまでの勇気は──
自信満々でキュートないつものかすみんはどうしたの?
57: 2021/01/30(土) 21:18:31.59 ID:Jwdi7Oxg
──まだ侑先輩からの返事は無い。
今、どんなことを思っているのかな?
驚かせちゃったよね…。
こんなかすみん、初めてだもん…。
もし振られるなら、すぱっ!と振ってくれたほうが…
ああ、けど先輩のくちびるだけでも……
──なんて、そんな欲張りなかすみん可愛くない。
やっぱり私は、侑先輩にとってただの一スクールアイドルで──
ただのこうは───
ちゅう…
────────!!
え?
私のくちびるに──
柔らかい感触が押し当てられた。
今、どんなことを思っているのかな?
驚かせちゃったよね…。
こんなかすみん、初めてだもん…。
もし振られるなら、すぱっ!と振ってくれたほうが…
ああ、けど先輩のくちびるだけでも……
──なんて、そんな欲張りなかすみん可愛くない。
やっぱり私は、侑先輩にとってただの一スクールアイドルで──
ただのこうは───
ちゅう…
────────!!
え?
私のくちびるに──
柔らかい感触が押し当てられた。
59: 2021/01/30(土) 21:23:12.92 ID:Jwdi7Oxg
少しだけ目を開けると、すぐそこに侑先輩の顔があった。
目を閉じて、私のくちびるに自分のを重ねてくれている。
かすみん、先輩とキスしちゃってる…!
…………。
何が起きたのかを理解した私は、もう一度目を閉じる。
ああ…。
夢でした時と違う。
ゆっくりと、時間をかけて、包み込んでくれる。
これが…私と侑先輩のファーストキス。
レモンあめと、先輩がさっきしていたリップ──これは、はちみつの香りかな?
2つが混ざりあった、はちみつレモンの味。
はじめてのキスは甘酸っぱいって言うけど、本当だったんだ。
静かに、私たちの唇が離れる。
長かったような、短かったようなひととき。
「えへへ。これで私たち、仲間だね」
にかっ、と侑先輩がはにかむ。
大好きな人とキスをしたという実感が、徐々に湧いてきて顔を熱くなる。
目を閉じて、私のくちびるに自分のを重ねてくれている。
かすみん、先輩とキスしちゃってる…!
…………。
何が起きたのかを理解した私は、もう一度目を閉じる。
ああ…。
夢でした時と違う。
ゆっくりと、時間をかけて、包み込んでくれる。
これが…私と侑先輩のファーストキス。
レモンあめと、先輩がさっきしていたリップ──これは、はちみつの香りかな?
2つが混ざりあった、はちみつレモンの味。
はじめてのキスは甘酸っぱいって言うけど、本当だったんだ。
静かに、私たちの唇が離れる。
長かったような、短かったようなひととき。
「えへへ。これで私たち、仲間だね」
にかっ、と侑先輩がはにかむ。
大好きな人とキスをしたという実感が、徐々に湧いてきて顔を熱くなる。
60: 2021/01/30(土) 21:25:26.69 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「ゆう…せんぱい…」
侑「かすみちゃんの気持ち、知ってたよ」
かすみ「えっ!?」
侑「璃奈ちゃんと保健室で話してるの、外で聞いてたんだ」
侑「先生に捕まったのは本当だけど、戻ってきたら、なんだか入っていきづらい雰囲気だったから…」
かすみ「そんな…かすみん恥ずかしいです……///」
侑「盗み聞きみたいな真似してごめんね」
侑「バレバレだったかもしれないけど──」
侑「今日はずっと、かすみちゃんにドキドキしてたんだよ?」
かすみ「ふぇっ?」
侑「かすみちゃんの気持ち、知ってたよ」
かすみ「えっ!?」
侑「璃奈ちゃんと保健室で話してるの、外で聞いてたんだ」
侑「先生に捕まったのは本当だけど、戻ってきたら、なんだか入っていきづらい雰囲気だったから…」
かすみ「そんな…かすみん恥ずかしいです……///」
侑「盗み聞きみたいな真似してごめんね」
侑「バレバレだったかもしれないけど──」
侑「今日はずっと、かすみちゃんにドキドキしてたんだよ?」
かすみ「ふぇっ?」
61: 2021/01/30(土) 21:27:23.30 ID:Jwdi7Oxg
侑「私も…昨晩夢を見たんだ」
侑「今と同じ景色の中、かすみちゃんに告白されて、キスをする夢」
かすみ「侑先輩も…。ていうかそれ…正夢じゃないですか!」
侑「ううん、ちょっと違う」
侑「その夢では、かすみちゃんの方から私にしてくれたんだ」
かすみ「う゛っ…夢の中のかすみん、大胆ですね…」
侑「あはは。だからさ──」
侑「その夢を、正夢にしてくれないかな?」
かすみ「──それって……」
侑「かすみちゃんから、私にキスして?」
かすみ「うぇええっ…!!///」
侑「今と同じ景色の中、かすみちゃんに告白されて、キスをする夢」
かすみ「侑先輩も…。ていうかそれ…正夢じゃないですか!」
侑「ううん、ちょっと違う」
侑「その夢では、かすみちゃんの方から私にしてくれたんだ」
かすみ「う゛っ…夢の中のかすみん、大胆ですね…」
侑「あはは。だからさ──」
侑「その夢を、正夢にしてくれないかな?」
かすみ「──それって……」
侑「かすみちゃんから、私にキスして?」
かすみ「うぇええっ…!!///」
62: 2021/01/30(土) 21:29:04.94 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「──そ、そんな…!かすみんそんなの無理です…!昨日のほっぺでさえ恥ずかしかったのに…!!」
侑「ううん、して欲しい」
かすみ「そりゃかすみんだってもっとしたいですけど…!うう…///」
かすみ「侑先輩は…本当にかすみんのこと、好きなんですか?」
侑「好きじゃなかったら、キスだってしないし、こんなこと言わないよ」
かすみ「確かにかすみんは可愛いから、好きになるのも無理はないですけどっ──」
かすみ「ちゃんと…侑先輩の気持ちを──先輩の言葉で聞きたいです…」
侑「───」
侑「───ちょっと恥ずかしいんだけどね」
侑「ううん、して欲しい」
かすみ「そりゃかすみんだってもっとしたいですけど…!うう…///」
かすみ「侑先輩は…本当にかすみんのこと、好きなんですか?」
侑「好きじゃなかったら、キスだってしないし、こんなこと言わないよ」
かすみ「確かにかすみんは可愛いから、好きになるのも無理はないですけどっ──」
かすみ「ちゃんと…侑先輩の気持ちを──先輩の言葉で聞きたいです…」
侑「───」
侑「───ちょっと恥ずかしいんだけどね」
63: 2021/01/30(土) 21:33:06.85 ID:Jwdi7Oxg
侑「私は先輩だから、かすみちゃんの前ではずっと余裕ぶってたんだ」
侑「かすみちゃんがいつでも安心して甘えられる──頼りたいって思ってもらえるような、かっこいい先輩でいなきゃ、って」
侑「かすみちゃんもきっと、そんな先輩としての私が好きなんだろう、って」
侑「けど、夢の中でかすみちゃんとキスをして──」
侑「保健室の前で、かすみちゃんの純粋な想いを聞いて──」
侑「スクールアイドルや後輩じゃなくて、1人の女の子として意識しちゃってた」
侑「私、かすみちゃんに恋しちゃったんだ」
侑「今日もずっと先輩らしくいようと思ったけど、なんかいつもの調子じゃなくてさ──」
侑「かすみちゃんの可愛さや甘えてくる仕草に、今までに無いくらい心が揺さぶられてた」
侑「気づいたら私、かすみちゃんにとって、一人の女の子になりたいって思った」
侑「こうして家まで送るのだって、心配だったのももちろんあるけど──」
侑「かすみちゃんと、もっと一緒に居たくて」
侑「普段はしないリップもしてみたり──」
侑「今日、もしかしたら夢みたいにキスできないかな、とか淡い期待しちゃってさ」
かすみ「ゆう…先輩……」
侑「あ、あはは…。変だよね、私」
侑「こんな小さなきっかけで、かすみちゃんを好きになって…、らしくない事までしちゃって…」
かすみ「───」
かすみ「───かわいい」
侑「え?」
侑「かすみちゃんがいつでも安心して甘えられる──頼りたいって思ってもらえるような、かっこいい先輩でいなきゃ、って」
侑「かすみちゃんもきっと、そんな先輩としての私が好きなんだろう、って」
侑「けど、夢の中でかすみちゃんとキスをして──」
侑「保健室の前で、かすみちゃんの純粋な想いを聞いて──」
侑「スクールアイドルや後輩じゃなくて、1人の女の子として意識しちゃってた」
侑「私、かすみちゃんに恋しちゃったんだ」
侑「今日もずっと先輩らしくいようと思ったけど、なんかいつもの調子じゃなくてさ──」
侑「かすみちゃんの可愛さや甘えてくる仕草に、今までに無いくらい心が揺さぶられてた」
侑「気づいたら私、かすみちゃんにとって、一人の女の子になりたいって思った」
侑「こうして家まで送るのだって、心配だったのももちろんあるけど──」
侑「かすみちゃんと、もっと一緒に居たくて」
侑「普段はしないリップもしてみたり──」
侑「今日、もしかしたら夢みたいにキスできないかな、とか淡い期待しちゃってさ」
かすみ「ゆう…先輩……」
侑「あ、あはは…。変だよね、私」
侑「こんな小さなきっかけで、かすみちゃんを好きになって…、らしくない事までしちゃって…」
かすみ「───」
かすみ「───かわいい」
侑「え?」
65: 2021/01/30(土) 21:35:22.08 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「侑先輩、すっごく可愛いです!かすみんに負けないくらい可愛いです!」
侑「そ、そんなことないよ…!かすみちゃんのほうがずっと可愛いって!」
かすみ「いいえ、かすみん嬉しくてトキメいちゃいました!」
かすみ「ほら、顔を近づけてかすみんの目をよく見てください!」
かすみ「今、目が♡になってますよ」
侑「え?ほんと───」
ちゅっ
侑「───っ///」
かすみ「えへへ、これで正夢になりましたね♡」
侑「ふ、ふいうちなんて反則だよ…かすみちゃん」
かすみ「かすみんだって、いきなり侑先輩にキスされたので、おあいこです♡」
侑「もう…かすみちゃんったら」
侑「そ、そんなことないよ…!かすみちゃんのほうがずっと可愛いって!」
かすみ「いいえ、かすみん嬉しくてトキメいちゃいました!」
かすみ「ほら、顔を近づけてかすみんの目をよく見てください!」
かすみ「今、目が♡になってますよ」
侑「え?ほんと───」
ちゅっ
侑「───っ///」
かすみ「えへへ、これで正夢になりましたね♡」
侑「ふ、ふいうちなんて反則だよ…かすみちゃん」
かすみ「かすみんだって、いきなり侑先輩にキスされたので、おあいこです♡」
侑「もう…かすみちゃんったら」
66: 2021/01/30(土) 21:38:33.55 ID:Jwdi7Oxg
かすみ「理由なんて関係ありません」
かすみ「侑先輩に好きになってもらえて、かすみん幸せです!」
かすみ「───」
かすみ「だから───」
かすみ「もう一度、侑先輩にキスしていいですか?」
かすみ「せっかく想いを確かめあったんですもん」
かすみ「もっともーっと…したいです」
侑「もう恥ずかしくない?」
かすみ「はい。侑先輩の気持ちを聞いたら──」
かすみ「恥ずかしさよりも、かすみんの気持ちをいっぱい伝えたいって気持ちのが、大きくなっちゃいました」
侑「──分かった。来て」
侑「………ん」
──あっ…。
侑先輩が目を閉じて、くちびるをほんのりつんととがらせる。
私の気持ちを、受け止めようとしてくれてる。
月明かりしかない夜の中でもわかるくらい、ほっぺが赤くなって可愛い。
こんな表情、きっとかすみんしか知らないよね?
今の侑先輩は、かすみんだけの女の子ですよ。
かすみ「侑先輩に好きになってもらえて、かすみん幸せです!」
かすみ「───」
かすみ「だから───」
かすみ「もう一度、侑先輩にキスしていいですか?」
かすみ「せっかく想いを確かめあったんですもん」
かすみ「もっともーっと…したいです」
侑「もう恥ずかしくない?」
かすみ「はい。侑先輩の気持ちを聞いたら──」
かすみ「恥ずかしさよりも、かすみんの気持ちをいっぱい伝えたいって気持ちのが、大きくなっちゃいました」
侑「──分かった。来て」
侑「………ん」
──あっ…。
侑先輩が目を閉じて、くちびるをほんのりつんととがらせる。
私の気持ちを、受け止めようとしてくれてる。
月明かりしかない夜の中でもわかるくらい、ほっぺが赤くなって可愛い。
こんな表情、きっとかすみんしか知らないよね?
今の侑先輩は、かすみんだけの女の子ですよ。
67: 2021/01/30(土) 21:41:02.99 ID:Jwdi7Oxg
ちゅむ…
侑先輩の顔をそっと手で包んで、キスをした。
さっきの重ねるだけのキスとは違う。
唇で甘噛みするように、はむはむする。
柔らかくて、温かくて、好きって気持ちが溢れてくる。
夢に見るほど求めた、幸せな時間。
家でも練習しちゃうくらい、したかったもん。
もう侑先輩の味を、感触を、夢のように忘れたくないもん。
侑先輩の顔をそっと手で包んで、キスをした。
さっきの重ねるだけのキスとは違う。
唇で甘噛みするように、はむはむする。
柔らかくて、温かくて、好きって気持ちが溢れてくる。
夢に見るほど求めた、幸せな時間。
家でも練習しちゃうくらい、したかったもん。
もう侑先輩の味を、感触を、夢のように忘れたくないもん。
68: 2021/01/30(土) 21:42:40.06 ID:Jwdi7Oxg
侑先輩も返すように、私のくちびるをはむはむしてくる。
かすみんの一方通行じゃない。
求めるようなキスに、 心がきゅうっ、と初めての感覚に締め付けられた。
侑先輩のこの気持ちを──
私を好きになってくれた気持ちを、大事にしたい。
先輩にとって、一番素敵な女の子でいたい。
大好き──大好きです、侑先輩。
かすみんの一方通行じゃない。
求めるようなキスに、 心がきゅうっ、と初めての感覚に締め付けられた。
侑先輩のこの気持ちを──
私を好きになってくれた気持ちを、大事にしたい。
先輩にとって、一番素敵な女の子でいたい。
大好き──大好きです、侑先輩。
69: 2021/01/30(土) 21:45:04.08 ID:Jwdi7Oxg
お互い名残惜しげにくちびるを離す。
時間を忘れるほどキスをしたいけど、侑先輩はおうちに帰らなくちゃ。
「ありがとう、かすみちゃん」
「大好き」
最後にぎゅっ、と抱きしめてくれた。
かすみんもぎゅっ、と抱き返す。
これまでも侑先輩とくっついたことは何度もあったけど──
今が一番、温かかった。
私のことを大切に思ってくれていることが、ハグの強さから伝わってきて──
ちょっと泣きそうになっちゃう。
「かすみんも、大好きです」
涙をこらえて、そう返した。
気がついてみれば私たち、ずっとこの住宅街の中でこうしていたんだ。
あまりに静かすぎて、世界にはかすみんと侑先輩しか居ないように感じたし──
私の目には、ずっと侑先輩しか映っていなかった。
時間を忘れるほどキスをしたいけど、侑先輩はおうちに帰らなくちゃ。
「ありがとう、かすみちゃん」
「大好き」
最後にぎゅっ、と抱きしめてくれた。
かすみんもぎゅっ、と抱き返す。
これまでも侑先輩とくっついたことは何度もあったけど──
今が一番、温かかった。
私のことを大切に思ってくれていることが、ハグの強さから伝わってきて──
ちょっと泣きそうになっちゃう。
「かすみんも、大好きです」
涙をこらえて、そう返した。
気がついてみれば私たち、ずっとこの住宅街の中でこうしていたんだ。
あまりに静かすぎて、世界にはかすみんと侑先輩しか居ないように感じたし──
私の目には、ずっと侑先輩しか映っていなかった。
70: 2021/01/30(土) 21:46:46.46 ID:Jwdi7Oxg
視界の端に、緑の光が──ちょうど青信号みたい。
お別れの時間。
「バイバイかすみちゃん、また明日ね」
「はい、また明日です。侑先輩」
横断歩道を渡り、少し歩いたところで玄関の前に着く。
歩いてきた道を振り返って見てみると、侑先輩の背中が遠くに小さく見えた。
聞こえるわけないけれど、ぽつりと呟く。
「明日もいっぱい、キスしましょうね♡」
────────
─────
──
お別れの時間。
「バイバイかすみちゃん、また明日ね」
「はい、また明日です。侑先輩」
横断歩道を渡り、少し歩いたところで玄関の前に着く。
歩いてきた道を振り返って見てみると、侑先輩の背中が遠くに小さく見えた。
聞こえるわけないけれど、ぽつりと呟く。
「明日もいっぱい、キスしましょうね♡」
────────
─────
──
71: 2021/01/30(土) 21:49:23.17 ID:Jwdi7Oxg
────
──ゃん…
───…ちゃん…すみちゃん……!
────かすみちゃん!
侑「かすみちゃん!!」
かすみ「わ゛あ゛あ゛っ!な、なんですか!?」
侑「良かったあ。起きてくれた」
侑「かすみちゃんが居眠りなんて珍しいね」
かすみ「えっ!?ご、ごめんなさい!かすみんつかれてたのかな?」
侑「今は昨日できなかった話し合いの最中だよ。ちゃんと起きててね」
かすみ「はい…」
侑「まだ眠いなら、私が目の覚めるおまじないしてあげよっか?」
かすみ「おまじない?」
かすみ「そんな~、かすみんはわがままプリンセスなので、おはようのキスくらいしてもらわないと──」
ちゅっ
侑「どう?目、覚めた?」
かすみ「はい…///」
かすみ「───えへへ♡」
侑「どうしたの?」
「かすみんの夢も、正夢になっちゃいました♡」
おわり
──ゃん…
───…ちゃん…すみちゃん……!
────かすみちゃん!
侑「かすみちゃん!!」
かすみ「わ゛あ゛あ゛っ!な、なんですか!?」
侑「良かったあ。起きてくれた」
侑「かすみちゃんが居眠りなんて珍しいね」
かすみ「えっ!?ご、ごめんなさい!かすみんつかれてたのかな?」
侑「今は昨日できなかった話し合いの最中だよ。ちゃんと起きててね」
かすみ「はい…」
侑「まだ眠いなら、私が目の覚めるおまじないしてあげよっか?」
かすみ「おまじない?」
かすみ「そんな~、かすみんはわがままプリンセスなので、おはようのキスくらいしてもらわないと──」
ちゅっ
侑「どう?目、覚めた?」
かすみ「はい…///」
かすみ「───えへへ♡」
侑「どうしたの?」
「かすみんの夢も、正夢になっちゃいました♡」
おわり
72: 2021/01/30(土) 21:50:52.27 ID:Cldm/4lI
乙
ありがとう…ただひたすらにありがとう
ありがとう…ただひたすらにありがとう
73: 2021/01/30(土) 21:52:27.67 ID:3QjeIf9N
心が洗われた
ありがとう
ありがとう
74: 2021/01/30(土) 21:54:21.60 ID:PAy6Y7hx
乙
ゆうかす好き好き
ゆうかす好き好き
75: 2021/01/30(土) 22:10:01.10 ID:AJqlu+6D
はぁ…すき
76: 2021/01/30(土) 22:12:04.18 ID:YBCXnWhs
とてもよかったです
うまく言えないけど信号の表現が好きでした
うまく言えないけど信号の表現が好きでした
78: 2021/01/30(土) 22:47:28.16 ID:9+a6T28B
ありがとう 最高だった
79: 2021/01/30(土) 22:48:57.66 ID:a7nQfWVY
乙
文章うますぎる
文章うますぎる
80: 2021/01/30(土) 23:03:39.52 ID:hD2JrCQC
最高
81: 2021/01/31(日) 00:50:16.95 ID:L/ni8+Fe
素晴らしい作品をありがとうございます!
82: 2021/01/31(日) 02:12:43.80 ID:Z7CgniYQ
いいもん見させてもらった
ありがとう
構成がきれいで、描写も丁寧だなと思いました。あと侑なら本当にこう言いそうって感じの台詞だった全編
乙!
ありがとう
構成がきれいで、描写も丁寧だなと思いました。あと侑なら本当にこう言いそうって感じの台詞だった全編
乙!
84: 2021/01/31(日) 11:37:29.22 ID:mHW/+ehg
丁寧な心理描写がとても良き……
素晴らしいゆうかすをありがとうございました!!!!!
素晴らしいゆうかすをありがとうございました!!!!!
83: 2021/01/31(日) 07:26:11.53 ID:tWz/R4KX
前にもゆうかす書いてくれた人かな?
心が最高に幸せになったよありがとう
心が最高に幸せになったよありがとう
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1611999301/