【SS】色葉「結局、浅希って誰推しなの？」【ラブライブ！虹ヶ咲】

色葉「この間のスクールアイドルフェスティバル、楽しかったね！」

浅希「うん！また開催してほしいよね！」

今日子「歩夢ちゃん可愛かったなぁ～！」

色葉「愛先輩のライブで私もテンアゲだったよ！！」

浅希「ふふっ、二人とも相変わらずだね」

色葉「…そういえばさ」

色葉「結局、浅希って誰推しなの？」

浅希「え？推し？」

色葉「いやいや、同好会のアイドルで一番好きな人のことだよ！」

浅希「あ～…」

今日子「私は歩夢ちゃんっ！」

色葉「私だと愛先輩！みたいな！」

今日子「浅希ちゃんのそういうの聞いたことないよね」

浅希「私？私は特にそういう人はいないかな～」

色葉・今日子「「え～」」

今日子「じゃあさ、浅希ちゃんは誰のライブが一番良かったと思う？」

浅希「う～ん…」

浅希「どのライブも楽しかったから考えたことないなぁ」

色葉「なるほど～浅希は箱推しか～」

浅希「箱推し？」

色葉「いや、なんでもない」

今日子「私たちみたいな特定を推す人がいれば、そういうのないな～って人もいるからね」

色葉「そうそう、浅希はそのタイプだね！」

浅希「そうなんだ」

今日子「スクールアイドルフェスティバルも浅希ちゃんは璃奈ちゃんのステージ手伝ってたもんね」

色葉「…そういえば！」

今日子「私が歩夢ちゃんで、色葉ちゃんが愛先輩の手伝いに行くからって、浅希ちゃんは璃奈ちゃんの手伝いに残ってくれたもんね！」

浅希「うんっ！璃奈のステージで何回もゲームできて楽しかったな♪璃奈もすごく喜んでたし～！」ﾆｯｺﾘ

今日子「璃奈ちゃんのライブもまた見たいな～！」

浅希「うんうん♪」

色葉「…浅希ってさ」

浅希「ん？」

色葉「実は璃奈推しだったり～…なんて…」

浅希「え？何で？」

色葉「いや、私が愛先輩で今日子が歩夢先輩のところにいるときに璃奈と一緒にいたのなら」

色葉「そうなのかな～ってなんとなく思ったり～」

浅希「友達を手伝うのは当然だよ？何か変かな？」

色葉「だ、だよねぇ～」

浅希「それに今日子も浅希も璃奈のステージ手伝ってくれたじゃない？」

浅希「私はその…『推し』？…がいなかったから関わる時間が多かっただけじゃないかな？」

色葉「う、うん…そうだよね…ごめん…」



ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

璃奈「みんな」

浅希「あ、璃奈！」

今日子「噂をすれば！」

璃奈「うわさ？」

色葉「ううん、何でもない」

浅希「どうしたの？」

璃奈「あのね…この間のフェスティバル、みんなのおかげですごく楽しかった！」

璃奈「だから私、お礼がしたくて…私もクッキー、作ってみたの…食べて、くれる？」ﾋｮｺ

浅希「本当！？食べる食べる！！」

今日子「わぁ～！すごい！璃奈ちゃんありがとう！」

色葉「みんなで一緒に食べよう！ありがとうね、璃奈！」

璃奈「…璃奈ちゃんボード『テレテレ』」

浅希「すごくおいしいよ！璃奈！」

璃奈「喜んでもらえて良かった…！」

浅希「焼き菓子同好会にも入ってほしいくらいだよ～！」

今日子「うんうん！今度一緒にお菓子作りしよ！」」

璃奈「うん、一緒に作りたい！…璃奈ちゃんボード『にっこりん』」

浅希「ふふっ、今日も璃奈ちゃんボード可愛いね♪」

璃奈「テレテレ」

ｱﾊﾊﾊﾊｯ

色葉「…」

色葉（やっぱり怪しい…）

浅希「じゃあさ…さっそく今度の日曜にうちこない？一緒にお菓子作ろうよ！」

浅希「…璃奈さえよかったら…だけど」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

璃奈「うん、その日なら問題ない！行きたい！」

浅希「よ、良かった～！今から楽しみだね♪」

浅希「あっ、今日子も色葉も来るよね？」

今日子「うん！もちろん…」

色葉「あー、ごめん！私と今日子は少し約束があっていけないや！」

今日子「え」

浅希「そうだったの？じゃあ別の日に」

色葉「私たちに気にせず、たまには二人で遊んだりしてもいいんじゃない？」

浅希「そ、それなら…？璃奈もいい…？」

璃奈「うん」

今日子「ちょ、ちょっと…！色葉ちゃん私聞いてないんだけど」ﾋｿﾋｿ

色葉「あの反応、浅希はああ言ってるけど絶対璃奈のこと推してるんだと思うんだよね」ﾋｿﾋｿ

色葉「璃奈が来てからすごく嬉しそうじゃん」ﾋｿﾋｿ

今日子「言われてみれば…」ﾋｿﾋｿ

色葉「まぁ、本人は自覚なさそうだけどさ」ﾋｿﾋｿ

今日子「そういうことなら浅希ちゃんと璃奈ちゃんを二人きりにしてあげようってことだね！」

色葉「そうそう！」

浅希「二人とも何をヒソヒソ話してるの？」ﾋｮｺｯ

色葉・今日子「「な、なんでもない！！」」

【日曜日・浅希の家】

璃奈「一緒にお菓子作るの、楽しいね」

浅希「そ、そうだね…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

浅希（璃奈とはいつも一緒にするのに今日は緊張するなぁ…なんでだろう）

浅希（こうやって近くで見ると、やっぱり璃奈って可愛いよね）

浅希（この気持ち、色葉が言ってた『推し』ってことなのかな）

璃奈「すき」

浅希「えええええっ！？」

璃奈「えっ？浅希ちゃん、どうしたの？」

浅希「り、璃奈…今すきって…」ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ

璃奈「お菓子作り、すきだなって」

浅希「ああ、お菓子作りがね…」

璃奈「ごめんなさい、やっぱり璃奈ちゃんボードがないと、言葉がうまく伝わらないかも…」ｼｭﾝ

浅希「ちっ！違うの！私が少し考え事してボーっとしてて」

璃奈「え？大丈夫？もしかして具合でも悪いの？」

浅希「えっと、そうじゃなくて、あ！そうそう！トイレを我慢してた！」

浅希（って私何言ってるの！？）

璃奈「え？我慢は良くないよ？」

浅希「う、うん！じゃあ行ってくるねー！」ﾀﾞｯ

浅希（どうしよう絶対変な子だと思われたー！！）



浅希（この日の私はずっと緊張しっぱなしで、璃奈とうまく話せませんでした）

【次の日・放課後】

色葉「浅希！昨日のお菓子作りどうだった～？」

浅希「うん、楽しかったよ♪はいお土産」ﾋｮｲ

今日子「わぁ～！これが璃奈ちゃんと作ったクッキー？ありがとう！」

色葉（そうじゃなくてさ…まあ、いいや）「ありがと～」

浅希「それはそうと、二人に言いたいことがあって…」

今日子「ん？」

浅希「こないだ色葉が同好会の推しについて話したじゃない？」

色葉「うん…浅希まさか！」

浅希「私、璃奈推しかもしれない」

色葉・今日子「「おお～！！」」

浅希「昨日、璃奈と二人だとドキドキしっぱなしで」

今日子「うんうん！」ﾆﾔﾆﾔ

浅希「改めて見ると可愛いな～って思って」

色葉「ほうほう！」ﾆﾔﾆﾔ

浅希「フェスティバルの時も、友達だから贔屓目で見てたのかと思ってたんだけどね」

浅希「二人が好きな人のように、璃奈のこと、好きだと思うの！」

色葉・今日子「「そっかぁ～！！」」

浅希「あ、でも璃奈には内緒ね…恥ずかしいから…」

色葉・今日子「「しますともしますとも！！」」

【下校時間】

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

璃奈「みんな」

浅希「あ、璃奈っ♪」

色葉・今日子（（あらあら））ﾆﾔﾆﾔ

今日子「璃奈ちゃん、練習終わり？」

璃奈「うん、良かったら一緒に帰ろう」

浅希「もちろん！」

色葉「あ、私と今日子はもう少し残ってやるから」ﾆﾔﾆﾔ

今日子「二人で先に帰っててよ」ﾆﾔﾆﾔ

浅希「えっ」

色葉「ほらほら、璃奈と二人で帰れるチャンスじゃん？」ﾋｿﾋｿ

今日子「私たちに遠慮せずに、さあさあ」ﾋｿﾋｿ

浅希「も、もう～」

璃奈「同好会にクッキー渡したらみんな喜んでくれたの」

浅希「よ、良かったじゃにゃい！」

浅希（やばっ…また噛んじゃった…うまく話せないよ～）

璃奈「うん、浅希ちゃんのおかげ、ありがとう」

浅希「」ｷｭﾝ

璃奈「また一緒に作りたい」

浅希「も、もちろん！いつでもいいよっ！」

浅希（やっぱり璃奈、可愛いなぁ！二人がアイドルに夢中になる気持ちがやっとわかった気がする）

浅希「じゃあさ、今度の日曜は…」



愛「おーい！りなりー！」

左から色葉、今日子、浅希だっけ

璃奈「あ、愛さん」

璃奈「助っ人終わったところ？」

愛「うん、今帰るとこだよ」

浅希「こ、こんにちは」

愛「あれ？そっちにいるのは…」

璃奈「焼き菓子同好会の浅希ちゃん、昨日一緒にお菓子作った」

愛「あー！いろはっちの友達の！」

愛「あのお菓子めっちゃ美味しかったよ！ありがとねー！」

浅希「い、いえいえ」

愛「愛さんも一緒していい？」

璃奈「うん、いいよ」

浅希（え…）

璃奈「色葉ちゃん、いなくて残念…」

浅希「そ、そうだね～」

浅希（前から思ってたけど、璃奈って同好会の中でも特に愛先輩と仲が良いんだよね…）

浅希（…なんだろう、この気持ち）

浅希（アイドル二人と下校なんて浮かれる気持ちになると思ってたのに…）

愛「りなりー！次の日曜暇だったら愛さんとゲーセン行こうよ！」

浅希「っ！」

璃奈「うん、いいよ、行こう」

愛「よっしゃー！めっちゃ遊ぶぞー！」

璃奈「楽しみ！」

愛「おっ！りなりー！もうウキウキしてるぞー！」

璃奈「そうかな？」

浅希「…」

璃奈「そうだ！良かったら浅希ちゃんたちも…」

浅希「ごめんね璃奈、忘れ物したから戻らないと…先帰っててくれる？」

璃奈「え？そうなの？」

浅希「じゃあまた明日ね」ﾆｺｯ

璃奈「うん」

浅希「愛先輩もすみません、失礼します」ﾀﾞｯ

愛「あっ！ちょっと！」



浅希「はあ、はあ、はあ」

浅希（忘れ物なんてないのに…私何やってるんだろう…）

璃奈「愛さん、浅希ちゃんたちもゲーセン、誘っていい？」

愛「もちろん！…っていうか、実はアタシもりなりーの友達みんなと仲良くなりたくて一緒に遊ぼうと思ってたんだよね」

璃奈「そうなんだ、私も浅希ちゃんたちとずっと前から一緒にゲーセン行ってみたいと思ってた」

璃奈「みんなで遊ぶの、すき」

愛「うん、愛さんも！…そうだ！歩夢とゆうゆも誘って、こないだみたいにみんなでパーッと遊ぼうよ！」

璃奈「そうしよう、今日子ちゃん、絶対喜ぶ！」

愛「あ、じゃあ愛さんこっちだから、また明日ね！」

璃奈「うん、また明日」



璃奈（今日の浅希ちゃん、少し元気ないように見えた）

璃奈（こういう時、友達なら…）

【次の日・朝】

浅希「おはよー」ｽﾞｰﾝ

今日子「ど、どうしたの浅希ちゃん…元気ないよ？」

色葉「もしかして昨日、何かあった？」

璃奈「おはよう」

浅希「り、璃奈、おはよう！」

浅希「私トイレ！」ﾀﾞｯ

璃奈「あ、浅希ちゃん…」

色葉「璃奈、昨日浅希と何かあったの？」

今日子「朝から変で…」

璃奈「昨日も少し元気なかった…心配…」

璃奈（トイレ…もしかしたら人に言いづらいことかも…）

【放課後】

浅希「」ｽﾞｰﾝ

今日子「本当にどうしたの浅希ちゃん…」

浅希「あれ？色葉は？」

今日子「さっき、愛先輩に焼き菓子渡しに行っちゃったよ」

今日子「それより今日ずっとその調子じゃない」

浅希「私にもよくわからない…」

今日子「どういうこと？」

今日子「私でよかったら相談に乗るよ？」

浅希「ありがとう…実は…」

今日子「そっか、そんなことがあったんだね」

浅希「うん…自分でも何でこんなに落ち込んでるのかわからないんだ…」

浅希「私にとって璃奈は友達で、推しで、それだけなのに」

浅希「璃奈は自分より愛先輩の方を慕っているって考えたら胸が苦しくなっちゃって…」

浅希「私って変だよね…あはは…」

今日子「変じゃないよ！」

浅希「え？」

今日子「私の話になっちゃうけど、ほら、歩夢ちゃんって侑先輩とすっごく仲いいじゃない？」

浅希「うん、幼馴染って言ってたね」

今日子「そうなの～、歩夢ちゃんの中で侑先輩がすごい特別って考えたらむうってしちゃうこと、私もあるもん！」

今日子「だから、浅希ちゃんは変じゃないよっ！」

浅希「今日子…」

今日子「璃奈ちゃんにとって愛先輩は特別かもしれないけど、浅希ちゃんにしかない特別だってあるはずだよ！」

今日子「だから、愛先輩に負けないように、もっと璃奈ちゃんと仲良くなろう！私、応援するから！」

浅希「ありがとう…」ｳﾙｳﾙ

今日子「よし、今から同好会行っちゃおー！！」

浅希「え！？今から！？」

今日子「ちょうど、私たちのクッキーもできたし、また渡しに行こうよ！ほらほら」

浅希「ちょ、ちょっと…まだ心の準備が…」


ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

璃奈「浅希ちゃんっ！！」

浅希「ってえええっ！？璃奈っ！？」

璃奈「浅希ちゃん、きて」ｸﾞｲｯ

浅希「へ？」ﾄﾞｷｯ

今日子（おおっ…）

璃奈「ごめん今日子ちゃん、浅希ちゃん、借りる！」

今日子「ご自由にー」

浅希「りりり、璃奈っ！突然どどどどうしたのっ！？」

浅希（まだ手の感触が残ってる…）

璃奈「浅希ちゃん、悩んでいることあるなら、言ってほしい！」

浅希「えええっ！？」

璃奈「最近の浅希ちゃん、少し元気ないかなって思って…その…」

璃奈「もしかしたら…人に言いづらいこととか…恥ずかしいこととか…あると思う！」

璃奈「だから…一人で抱え込まずに、誰かに相談してほしいの！」

浅希（ええええええええええっ！？）

浅希（どどどどど、どうしよう…もしかして…璃奈を推してるの事がバレたのかな…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

浅希（態度には出ないように気を付けてたつもりなのに…）



璃奈（高校生なのにトイレの悩みって、絶対に人には言いづらいはず）

璃奈（でも私、友達の力になりたい！）ﾌﾝｽ

浅希（なんとかごまかす方法は…そうだ、またトイレに行くふりをして…）

浅希（…ううん、今日子にも言われたじゃん！このままじゃ愛先輩に劣等感を感じたままだ！）

浅希（もう隠すのは…やめる！）

浅希「璃奈…実は…」

璃奈「うん」

浅希「私、璃奈のことが好きなの！！」

璃奈「…」

璃奈「！？」（璃奈ちゃんボード『！？』）

浅希「…びっくりしたよね」

璃奈「…う、うん」

浅希「今まで隠しててごめんね、璃奈には内緒にしたかったんだけど」

浅希「璃奈にはバレてたよね」

璃奈（全然気が付かなかった）

浅希「友達に…その、そう思われるのって、やっぱり戸惑うよね…」

浅希「でも、もう璃奈にな嘘はつかないよ！私は璃奈が好き！」

璃奈「浅希ちゃん…」

璃奈「浅希ちゃん、ありがとう」

璃奈「浅希ちゃんの気持ち、すごく嬉しい」

浅希「…そ、そっか」ﾎｯ

浅希「それでね、ここからは勝手なお願いになっちゃうんだけど…」

璃奈「はい…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

浅希「璃奈には、今まで通り変わらず、友達として接してほしいの」

璃奈「えっ…！？」

浅希「私は璃奈のことが好きだから、ついグイグイいっちゃうかもしれないけど、友達でいたいの！」

浅希「いい…？」

璃奈「それはもちろん良いけど…浅希ちゃん…それって…」

浅希「よ、よかった～！」

浅希「璃奈ちゃん、ありがとう！」

浅希「迷惑かけちゃうかもだけど、これからもよろしくね♪」ﾆｺｯ

璃奈「う、うん」

【焼き菓子同好会】

今日子「そっか！それで璃奈ちゃんにファンだって言っちゃったんだ！」

浅希「緊張したけど言えてよかった～」

浅希「今日子、本当にありがとう～！」

今日子「ううん、浅希ちゃんが元気になって良かったよ～」

浅希「それにしてもファンでいる私と友達でいてくれるなんて、やっぱり天使だよ…璃奈…」

今日子「アイドルとファンのふれあいがあるのもスクールアイドルの良いところだよね！」

浅希「よし、これからは愛先輩に負けずに璃奈ともっと仲良くなるぞー！！」

今日子「ふふっ、がんばれ！」



【スクールアイドル同好会】

璃奈（まさか浅希ちゃんに好きだって告白されるなんて…）

璃奈（女の子から告白されたのは初めてだし、正直まだ混乱してるけど）

璃奈（これから浅希ちゃんとどう接したら…）ﾎﾞｰｯ

かすみ「りな子！ボーっとしてどうしたの？大丈夫？」

璃奈「なななな、なんでもないよ？璃奈ちゃんボード『にっこりん』」（璃奈ちゃんボード『怒』）

かすみ「ひえええええっ！りな子が怒ったああっ！ごめんなさいぃぃぃ！」

璃奈「ごめん、ボード間違えた」

【日曜日・ゲーセン】

今日子「歩夢ちゃん！一緒にプリクラ撮りませんか？」

歩夢「うん、もちろん！じゃあ侑ちゃんも！」

侑「撮ろう撮ろう！」

今日子「むぅ…」

浅希「あはは…がんばれ今日子」

色葉「それにしても愛先輩と一緒にゲームセンターに行けるなんて…今日を一生忘れません！」

愛「あははっ！大げさだぞ～！」

璃奈「愛さん、良かったらあっちで格ゲーやろう」

愛「おっ、いいぞ～」ｽｯ

浅希「！！りなっ！！私、璃奈と格ゲーやりたい！！」ｷﾞｭｯ

璃奈「っ！！！///」

色葉（おお…）

浅希「ダメ…かな…？」

璃奈「わ、私、トイレ！！」ﾀﾞｯ

浅希「あああ…璃奈…」

色葉「浅希、あんた大胆になったね」

浅希「私、もう大好きを隠さないようにしたんだよ！」

色葉「そ、そっか…」

色葉（浅希にいったい何が…）

愛「あははっ！りなりー照れちゃって！」

愛「アサッキー、これからもりなりーを応援してくれると、愛さん嬉しいよ！」ﾆｶｯ

浅希「もちろんです！」

浅希（…私、愛先輩以上に璃奈の特別になって見せますから！！）

【後日】

璃奈（最近、浅希ちゃんのことばかり、考えてしまう）

璃奈（浅希ちゃんに告白されてから、心がモヤモヤしっぱなし）

璃奈（浅希ちゃんに今の私の気持ちをちゃんと、伝えたい）

璃奈（でも、どうやって伝えれば…）

璃奈（こんなこと、いったい誰に相談すれば…）

璃奈（こういうことに詳しそうな人は…）



果林「へぇ～、女の子から告白ねぇ～？」

璃奈「果林さんなら、そういうことに詳しいと思って」

璃奈「女の子にも告白されたこと、ありそう」

果林「そうねぇ、ラブレターなら数えきれないほどもらったことあるわ？」

璃奈「さ、さすが…璃奈ちゃんボード『キラキラ』」


果林（多分、ファンレターだったような気もするけど、まあ似たようなものよね）

果林「璃奈ちゃんは、その子の想いに答えたいってことよね」

璃奈「うん」

璃奈「私が今ドキドキしていること、モヤモヤしていること、全部伝えたい」

璃奈「でも、言葉と璃奈ちゃんボードだけじゃ、緊張してうまく伝えられる自信がない…」

果林「なるほどね」

果林「だったら、スクールアイドルならではの、伝え方があるじゃない！」

璃奈「スクールアイドルならではの…」

果林「璃奈ちゃんは、いや、同好会のみんながその方法を知ってるはずよ！」ｷﾘｯ

璃奈「…それだ！」

【さらに後日】

浅希（璃奈にいきなり私だけ体育館に呼ばれたけど、いったいどうしたんだろう）ｽｯ

璃奈「浅希ちゃん、待ってた」

浅希「璃奈！」

浅希（衣装かわいい…）

璃奈「私、浅希ちゃんに伝えたいことがあるの」

浅希「私に？」

璃奈「でも私、言葉ではうまく伝えられないから」

浅希「今から浅希ちゃんのために歌う、聴いてほしい」

浅希「！！」

浅希（璃奈から私へのライブ、それは）

浅希（私の事が特別だって言ってくれているようで）

浅希（とっても幸せな気持ちになりました♪）

璃奈「はぁ、はぁ」

璃奈「浅希ちゃん、私の気持ち…届いた？」

浅希「…」ｳﾙｳﾙ

浅希「璃奈っ！！」ﾀﾞｷｯ

璃奈「あ、浅希ちゃん！///」

浅希「ありがとう、璃奈！璃奈の気持ち、届いたよ」

璃奈「本当？」

浅希「うん！これからも、ずっと友達でいようね！」

璃奈（…え）

浅希「璃奈、大好きっ！」ｷﾞｭｰｯ

璃奈「…うん」

璃奈「私も、浅希ちゃん、すき！」ｷﾞｭｰｯ

浅希（私、ついに璃奈と特別な友達になれちゃったみたい♪）

浅希（これからもずーっと応援し続けるからね、璃奈！）


璃奈（今の私じゃ、浅希ちゃんに全部、伝えきれないみたい…）

璃奈（私が一人前のスクールアイドルになったら、もう一度伝える…！）

璃奈（その日まで、応援しててね、浅希ちゃん）



璃奈「あの…気が緩んだら…その…トイレ行きたくなっちゃった…」

浅希「ふふっ、私も！」

璃奈「じゃあ、一緒に行こう」

浅希「うん！」



完

読んでくださった方、本当にありがとうございました。

私の中の私の脳が回復する素晴らしいSSでした！
いつか私が璃奈の気持ちに気づける日は来るのかな……？

私「続編待ってる」

りなりーがグイグイいくのもいいな

あくまでアイドルとファンの一線を守る私はやっぱり私だなって思ったよ
乙

一線を越えるのは卒業の時かな

あさりなよき