【SS】かすみ「一緒に帰るの久しぶりだね」しずく「うん…」【ラブライブ!虹ヶ咲】

しずかす SS


1: 2021/02/17(水) 22:20:47.00 ID:lpmYCdjM
しずかすSSです

4: 2021/02/17(水) 22:23:19.96 ID:lpmYCdjM
しずく「同好会の方はイベントの出席依頼とかは来てるの?」

かすみ「再来月にエマ先輩と彼方先輩とりな子でライブやるよ~!」

スクールアイドルフェスティバルが終わってからと言うものの、私たちはいろいろなイベントに招待されている。

かすみ「それまでにかすみんの可愛さがランクアップすればいいんだけどなぁ~」

しずく「かすみさんは今のままでも十分可愛いと思うよ?」

かすみ「そーやってからうのはなしだよしず子!」

私は本気で思ってるんだけどな…。

かすみ「そういうしず子だって可愛いよ?『演劇部のお月様』だしね!」

しずく「やめてよかすみさん…お月様だなんて…いきなり言われると恥ずかしいな…」

合同演劇祭が終わってから私のことを「お月様」なんて呼ぶ人が増え始めた。

かすみ「えへへ~、さっきのお返しだよ!」

そう言って彼女は弾けるように笑う。

こういった時間が私が今一番欲しいものなのかもしれない。

9: 2021/02/17(水) 22:28:15.28 ID:lpmYCdjM
かすみ「そう言えばさ、来月に花火大会あるんだけどさ…」

かすみ「演劇部とか同好会の活動がなかったら一緒に観に行かない?」

しずく「学園の近くで毎年開かれてる花火大会?」

かすみ「うん。久々に一緒にいっぱい遊びたいなーって思って」

かすみ「…いい?」

確かにここ最近は演劇部と同好会の活動でかすみさんと一緒に過ごす時間が極端に減っている。

下校の時さえ一緒に帰ることができない。

私に一番欲しいものをかすみさんから提案してくれる。すごく嬉しい。

しずく「もちろんだよかすみさん。私もかすみさんと行きたいな」

かすみ「ほんとに?!演劇部の練習とかはないの?」

しずく「もしあっても休みを入れるから大丈夫だよ」

11: 2021/02/17(水) 22:33:10.33 ID:lpmYCdjM
かすみ「かすみんのためにそこまで無理しなくてもいいんだよ?」

かすみさんは少しだけ心配そうな顔をする。

自分のことよりも私を大切にしてくれる。…そういうところなんだからね、かすみさん。

しずく「本当に大丈夫だってば。私もかすみさんと行きたいって言ったでしょ?」

かすみ「…わかった!じゃあかすみんに似合う浴衣着てくから楽しみにしててね!」

そういう笑顔を待ってたよ。

しずく「私は浴衣持ってないか…」

ピロンッ

突然電話が鳴る。部長からだ。

12: 2021/02/17(水) 22:38:26.81 ID:lpmYCdjM
部長「もしもししずく?今少しだけ話せる?」

しずく「はい、大丈夫です。どうかされたんですか?」

部長「急に演劇の出席依頼が入っちゃって」

部長「来月のことなんだけどさ…えーっと、花火大会の日かな?発表会をやることになったんだけど」

しずく「…………え?」

部長「しずくに主役を頼みたいんだけど…できる?」

しずく「えぇと…」

先にかすみさんとの約束をしたのだからそちらを優先したい。

だけど発表会となると話は変わってくる。

しずく「…明後日までに決めておきます」

部長「予定が入ってたりしてるの?」

しずく「えぇ、一応…」

部長「そっか…最終的な判断はしずくに任せるよ!」

ツーツー

13: 2021/02/17(水) 22:43:14.47 ID:lpmYCdjM
かすみ「しず子…大丈夫?顔真っ青だよ?」

かすみ「もしかして…演劇部の予定入っちゃったの?」

しずく「……うん」

かすみ「じゃあ今年はやめとこっか」

かすみ「来年もあるしその時また行こ?」

そう言って乾いたような笑みを見せる。

しずく「それだけはだめ!」

かすみ「うわぁ!いきなりおっきい声出さないでよしず子!」

しずく「あ、ごめんなさい」

しずく「ええと、だめっていうか…」

しずく「…私はかすみさんも演劇もどっちも同じくらい大事って思ってるから」

しずく「少しだけ1人で考えてもいい?」

かすみ「ほんとに発表会を優先していいんだからね?」

そんな不安そうな顔でそんなこと言われると胸が苦しい。

かすみ「じゃあまた今度!」

しずく「あ、かすみさん…」

かすみさんの背中が遠のいていく。

しずく「本当にどうしよう…」

14: 2021/02/17(水) 22:48:26.10 ID:lpmYCdjM
翌日 放課後

結局昨日のうちに決めることはできなかった。

今日は演劇と同好会、どちらも休みだけれど…

今日は1人で頭を冷やしてみようかな。明日には部長に連絡もしないと。


レンボーブリッジ橋上

………

夕日に照らされ、オレンジ色に染まるレインボーブリッジを渡る。

湾からやってくる風が私の頬を撫でる。すごく気持ちいい。

だけど…一人ぼっちで歩くのはやっぱり寂しい。

本当にどうしよう。私にとってはどっちも大切なもの…。

今まで演劇が私の心を満たす唯一のものだったのに、同好会…特にかすみさんの存在が演劇と同じくらい大きなものになっていた。

ほんとあの人ってずるい。

「あれ?しずくちゃん?おーい!」

聴き慣れた声がする。優しい声だ。

15: 2021/02/17(水) 22:53:11.03 ID:lpmYCdjM
しずく「エマさんと果林さん?なんでここにいるんですか?」

エマ「私と果林ちゃんは散歩してるんだ~」

果林「今日は同好会もなかったしたまにはのんびりね?」

果林「しずくこそなんでここにいるのよ?」

しずく「…私は…色々あって落ち着きたくてここにきました」

果林「確かにここって風がよく通って気持ちいいわね。悩み事があったら忘れられそうだわ」

エマ「夏なのに涼しいね!ちょっとクセになりそうだよ~」

少しの静寂の後、エマさんが口を開く。

エマ「…ねぇ、しずくちゃん、何か悩みがあったら言ってね?」

エマさんは本当に優しい。エマさんの前では本音を言いたくなってしまう。

しずく「え…でも…」

これは私個人の問題だ。できれば自分で道を開きたいと思う。

果林「心の中にモヤモヤしてるものがあるでしょ?自分の中に気持ちを押し込めるのは一番良くないわ。どんな形であれ、相談っていうのは意外と大事なモノなのよ?」

16: 2021/02/17(水) 22:58:04.72 ID:lpmYCdjM
しずく「果林さんは本当にすごいですね。初めから全部わかってる感じというか…」

果林「いろんな人と関わってると顔の表情だけで結構わかってくるモノなのよ」

確かにこの2人なら相談してもいいのかもしれない。

しずく「…じゃあ…お言葉に甘えて質問します」

しずく「どちらも同じくらい大事なものが2つあります。…でもその1つしか取ることができません」

しずく「エマさん、果林さん、2人ならどうしますか?」

エマ「うーん、難しいね……」

エマ「私なら心がポカポカする方かな?」

しずく「心が?」

エマ「うん!故郷で動物たちと一緒に遊ぶのも心がポカポカしたけど、スクールアイドルを知った時は心の底からポカポカが湧いんだよね!」

エマ「侑ちゃんが言うなら『トキメキ』って感じかな~?」

演劇の発表会とかすみさんとの花火大会…どちらの方が心がポカポカしたりトキメキが生まれるのだろう。

そう考えると花火大会の方なのかも知れないけれど…演劇の方もトキメキがないわけではない。

17: 2021/02/17(水) 23:03:25.55 ID:lpmYCdjM
果林「私は…正直どちらを選んでも変わらないと思うわ」

果林「大事なのは…その選択肢を選んで後悔しないことなんじゃないかしら」

しずく「後悔しない…」

果林「そう、後悔はしちゃダメよ?1つしか選べないのなら尚更よ」

果林「それともう一つ」

果林「3年になったからこそ実感できるけれど、『青い春』は長いようで意外と短いということを覚えていた方がいいわよ?」

しずく「…っ!///」

果林さんは悪戯っぽく笑う。

果林「ふふっ…。やっぱりそういう感じなのね?顔に気持ちが出ているわよ?」

しずく「うぅ…それもあるんですけど…」

18: 2021/02/17(水) 23:08:32.46 ID:lpmYCdjM
エマ「果林ちゃん、『青い春』ってどういう意味?」

果林「言葉にするのは難しいわね…。あえて言うならこの『一瞬、一秒』かしらね…。まぁ、他にも意味はあるんだけどね?」

そう言うと果林さんは私に向かってウインクをする。

エマ「『一瞬、一秒』…なるほど!確かにそう言う意味なら青い春は長いようで短いね!私もこの学園に留学してから結構経つけど本当にあっという間だよ~」

果林「ともかく、あとは自分の心次第よ?頑張ってね。エマ、行きましょ?」

エマ「うん!じゃあまた今度ね、しずくちゃん!」

しずく「お二人とも本当にありがとうございますっ!」

19: 2021/02/17(水) 23:13:10.75 ID:lpmYCdjM
再び橋には私だけの世界になる。

しずく「………」

トキメキ、ポカポカする方…青い春…。

もう心の中は決まった。

早速かすみさんに連絡しないと。

…もしかしたら、今から会えるかな。

しずく「もしもしかすみさん?」

かすみ「どうしたの?」

しずく「今から会える?」

かすみ「…うん。どこにいるの?」

かすみ「かすみんはおっきいロボットのところにいるけど…」

しずく「わかった!すぐ行くね!」

20: 2021/02/17(水) 23:18:19.63 ID:lpmYCdjM
かすみ「うん…かすみんはいいけど、いいけどさぁ…」

かすみさんは俯いて顔を隠してるけど…

しずく「かすみさん、笑顔隠せてないよ?」

かすみ「うぅ~!!だってすっごく嬉しかったんだもん!」

かすみ「しず子がずっと大事にしてた演劇よりもかすみんを選んでくれるなんてあり得ないと思ってたしぃ!」

かすみ「…なんか恥ずかしいから帰る!」

しずく「かすみさん?!」

…行ってしまった。

しずく「『演劇よりもかすみんを選んでくれる』…。ふふっ…」

自然と笑みが溢れてしまう。

もしかしたら演劇よりも…なんてね。

21: 2021/02/17(水) 23:23:07.04 ID:lpmYCdjM
ピロンッ

スマホの通知がなる。かすみさんからだ。

かすみとのメッセージ

かすみ(花火大会の日どこに集合する~?)

さっきまですごい恥ずかしそうな顔してたのに…きっと笑顔で文章打っているんだろうな。

私も自然と笑みが溢れる。

かすみ(ちょっと~しず子~?既読無視はひどくない??)

しずく(ごめんごめん、というか花火大会まで2週間くらいあるよね?いくらなんでも決めるのは早くない?)

かすみ(決まったからにはそういうのは早く決めたいなーって思って!)

かすみ(家に帰ってきたら電話しながら決めよ?)

かすみ(帰ってきたらすぐ連絡してね!今日はお話ししたいこといっぱいあるよ!)

…本当にこの人は私の心を掴むのが上手い。

22: 2021/02/17(水) 23:28:10.09 ID:lpmYCdjM
しずくの家

夕食や家族との団欒を済ませ、私の部屋に向かう。

かすみさんと電話でお話しするの、何日ぶりだろう…。

いろんなお話ができるといいな。

ピロンッとスマホの着信音が鳴る。

…久しぶりの電話だからか、すごく緊張する…。

お風呂に入ったばかりなのかもしれないけれど、体がすごく熱い。

かすみ「もしもーし!しず子~?聞こえる~?」

しずく「ちゃんと聞こえてるよ、かすみさん」

かすみ「こうやって電話でやりとりするの久しぶりだよね!2週間ぶりとか?」

しずく「そうだね、家に帰っても疲れてすぐ寝ちゃうから…」

かすみ「それすっごくわかる~!他の学校のスクールアイドルの動画いっぱい見たいのにそれどころじゃないよぉ~…」

24: 2021/02/17(水) 23:33:25.17 ID:lpmYCdjM
かすみ「ねーねー、それよりもさ~今日の小テストまた居残りでさぁ~」

しずく「ちゃんと復習しなきゃダメだよ?あと授業もちゃんと聞くこと!」

かすみ「だって最近忙し過ぎて授業中くらいしかゆっくりできる時間がないんだもん~」

しずく「授業中がゆっくりできる時間なんて初めて聞いたよ…」

かすみ「しず子が先生やってよ~!しずく先生だったら授業もちゃんと聴きます!」

しずく「かすみさんってば…」

幸せが詰まった時間。気づけば1時間ほど会話をしていた。

声だけじゃなくて顔も見ながら会話したいな。

そんな私の願い叶えるかのようにかすみさんはある提案をする。

かすみ「…あのさ」

しずく「どうしたの?」

かすみ「せっかくだからビデオ通話しない?」

しずく「…っ!」

しずく「…うん、いいよ」

25: 2021/02/17(水) 23:38:22.97 ID:lpmYCdjM
少しの静寂の後、かすみさんの笑顔が画面いっぱいに映し出される。

かすみ「えへへ~こんばんは、しず子!」

天使のような笑顔。本当に可愛い。

しずく「こんばんは、かすみさん」

かすみ「なんかしず子の顔真っ赤だけど大丈夫?」

しずく「…さっきお風呂入ったばかりだからそう見えるだけだよ」

かすみ「わかる!最近暑いから余計だよね~」

かすみ「ってあれ?その髪留め…」

しずく「あっ!」

そういえばかすみさんにあげたやつと同じ髪留めをつけてるの忘れてた…。

学校につけていくのは恥ずかしいから家でしか付けてなかったんだ。

かすみ「私とお揃いのやつ!いつ買ったの?!」

しずく「スクールアイドルフェスティバルが終わった後に…一人で……」

恥ずかし過ぎて言葉が尻すぼみになってしまう。

28: 2021/02/17(水) 23:43:06.39 ID:lpmYCdjM
かすみ「えー!かすみんも連れて行ってよ~!」

かすみ「すっごい似合ってる!!可愛いから学校にもつけてってよ!」

しずく「でもすごく恥ずかしいよ…」

かすみ「かすみんとお揃いなんだから似合わないわけないよ!」

しずく「そう言うわけじゃなくてね…?」

かすみ「ともかく、明日は絶対つけていってね!」

かすみ「一緒に写真撮ろうね!」

しずく「…うん!」

かすみさんの笑顔が見られるなら…恥ずかしくてもつけていこうかな。

30: 2021/02/17(水) 23:48:12.04 ID:lpmYCdjM
翌日

今日はちゃんと髪留めつけてきたけど…やっぱり恥ずかしいな。

かすみさんと一緒に登校してたら色々な感情で頭が爆発してたかも…。

教室に入って早々、いろんな人に話しかけられる。

「しずくちゃんの髪留めめっちゃ可愛いじゃん!」

「さすがお月様…可愛い髪留めで綺麗がレベルアップしてる…」

しずく「お月様って…そんな…」

「ってか、その髪留めどっかで見たことあるんだよねーどこだったっけ…」

「あ!スクールアイドルの中須かすみちゃんと同じ髪留めじゃん!」

「お揃いのなんだ!あーすっごく尊い!」

やっぱりバレちゃうよね…

32: 2021/02/17(水) 23:53:04.48 ID:lpmYCdjM
「あ、もしかしてそう言う関係!?」

「朝からいいもの見せてくるね~」

しずく「そう言う関係じゃないからっ!」

「でも顔真っ赤じゃん!」

「私たちは陰で応援してるから気にしないで!」

しずく「だからそう言う関係じゃ…!」

やっぱりすごく恥ずかしいけれど…

…心の底から嬉しい、って思う。

33: 2021/02/17(水) 23:58:21.06 ID:lpmYCdjM
お昼 食堂

しずく「かすみさん!」

かすみ「あ!しず子!すっごい似合ってる!」

しずく「…ありがとう」

かすみ「今すぐ撮りたいのに~!休み時間くらいスマホ使わせてよ~!」

しずく「今日の同好会の活動時間は短いって聞いたよ?演劇部も今日は短いから放課後撮ろうね?」

かすみ「放課後なんて待ちきれないよ~!」

なんて会話をしているうちにふと遠くから声が聞こえる。

「あの二人の髪留め見てよ!」ヒソヒソ

「死ぬほど可愛い…私本当に死ぬかも」ヒソヒソ

「青春してるなぁ~」ヒソヒソ

かすみさんもこの声に気づいたらしく、少しだけ頬を染める。

かすみ「…ちょっと外行かない?」

しずく「そうだね…」

34: 2021/02/18(木) 00:03:13.30 ID:UOnIJxC6
屋上

かすみ「結構話題になるんだねああ言うのって…」

しずく「お互い学園内では有名になってきているらしいし…仕方ないのかもね」

かすみ「もっと伸び伸びと一緒にいたいのに~!」

しずく「気持ちはわかるけどね…」

かすみ「……」

しずく「…………」

湾からの生ぬるい風が私たちを撫でる。

かすみ「ねぇ、しず子」

しずく「ん?どうしたの?」

かすみ「…しず子はあんなこと言われて、嬉しい?」

しずく「それは…」

言い淀んでしまう。まぁ、嬉しいけれど…

キーンコーンカーンコーン

お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。

かすみ「あ、なっちゃった…じゃあ放課後ね!」

しずく「あ、かすみさん…」

…嬉しいけど、好きな人に向かって嬉しいなんて言えるわけないよ…。

35: 2021/02/18(木) 00:08:11.24 ID:UOnIJxC6
放課後 演劇部室

かすみさんに会う前に部長に欠席の連絡をしないと。

しずく「部長、来月の演劇会はお休みをいただきます」

部長「連絡ありがと!でも部活にはちゃんときてね?しずくには演劇の指導をお願いしたいからね」

しずく「わかりました。主演は誰にする予定なんですか?」

部長「久しぶりに私がやってみようと思うよ!最近は後輩たちに追い上げられてディフェンディングチャンピョンになっている気がするからね~」

しずく「部長が主役を張るなら私は必要ないと思いますよ?」

部長「私も至らないところがいっぱいあるからね!客観的な視点は大事!」

やっぱりすごい人だ、この人は。

部長「あ、客観的な視点といえば…」

部長は思い出したようにニヤリと笑う。

部長「ああいうのはもっとゆっくりやらないと相手が変に気を遣っちゃうからね?」

しずく「ですからあれは……!!」

37: 2021/02/18(木) 00:13:24.27 ID:UOnIJxC6
虹ヶ咲学園正門

かすみ「しず子~!」

しずく「かすみさん!」

やっと2人きりの時間ができる。

しずく「今日は少し寄り道してく?」

かすみ「かすみん今日は行きたいところがあるんだけど行っていい?」

しずく「どこに行くの?」

かすみ「着いてからのお楽しみだよ!ほら早く!」

かすみさんは私の手首を掴み走り出す。

私の顔は真っ赤だけど…夕日の光で誤魔化せているかな…。

38: 2021/02/18(木) 00:13:54.00 ID:UOnIJxC6
今日はここまでにします。
今日の夜にはあげられると思います

51: 2021/02/18(木) 21:42:29.55 ID:UOnIJxC6
保守本当にありがとうございます!続きです




しずく「ここは?」

かすみ「愛先輩に教えてもらったの~!すごく有名なお店でかなり昔から営業してるんだって!」

大正13年創業と書かれているその呉服店は色とりどりの着物や浴衣が売られている。

しずく「もしかして花火大会に着てく浴衣を買いに?」

かすみ「大正解!しず子って浴衣持ってないって言ってたから、ここでしず子に似合う浴衣をかすみんが選んであげる!」

しずく「確かに浴衣は持ってないけれど、浴衣持ってないなんてかすみさんに言ってたかな?」

かすみ「あれ~?しず子ってば自分で言ったこと覚えてないのぉ~?」

かすみ「この前演劇の電話が来る前に言ってたじゃん!」

ちゃんと覚えてくれるなんて…。

かすみ「これから一緒に帰れる時間があるかわからないもんね!」

しずく「そうだね、じゃあお言葉に甘えて選んでもらおうかな?」

かすみ「かすみんに全部お任せだよしず子!」

53: 2021/02/18(木) 21:47:08.72 ID:UOnIJxC6
20分ほど経っただろうか。かすみさんは2つの浴衣を持ってくる。

かすみさんが選んだのは紺を基調とし、黄色いお花があちこちに散りばめられられている浴衣と、緑と紫の紫陽花が色路られている浴衣。

かすみ「うーん、この2つまで絞れたけどなかなか決まらないよぉ…」

その2つだったら私はもう決まっているんだけどな…。

かすみ「しず子はどっちがいい?」

それはもちろん。

しずく「私はこっちがいいかな」

黄色いお花がある方に決まってるよね。

54: 2021/02/18(木) 21:52:20.39 ID:UOnIJxC6
しずく「かすみさんは買わなかったけどいいの?」

かすみ「今日はとりあえずしず子の浴衣をどうしても選びたかったからね!」

しずく「そっか…今日はありがとう。ずっと大切にするね!」

かすみ「…うん」

かすみさんの顔はよく見えなかったけれど…嬉しそうな顔をしてくれると嬉しいな。

もっとかすみさんを見ていたいなぁ…

しずく「せっかくだから一緒に夜ご飯食べない?」

なんていう提案もしてみる。

かすみ「うん…!うん!一緒に食べよ!」

かすみ「愛先輩のお店も近いし愛先輩のところ行こっ!」

私の願い通り、かすみさんは心の底から嬉しそうな笑顔を浮かべていた。

55: 2021/02/18(木) 21:57:10.14 ID:UOnIJxC6
愛のお店

愛「いらっしゃいま…ってかすかすとしずく!」

かすみ「かすかすじゃなくてかすみんですぅ!」

しずく「こんばんは。愛さん」

愛「うん!なんか久しぶりって感じ!」

しずく「そうですね。あんまり同好会に行けなくてごめんなさい…」

愛「まぁ掛け持ちはすごく大変だからね~。元気でやってるだけ100点満点だよ!」

しずく「そう言ってもらえると元気が出ますっ」

かすみ「ちょっとぉ!かすみんを置いていかないでください!」

愛「ごめんごめん、ってか今日はご飯食べにきた感じかな?」

56: 2021/02/18(木) 22:02:18.50 ID:UOnIJxC6
かすみ「はい!たまたま近くにいたので来ちゃいました!」

愛「近くってことはあそこに寄ったのかな?なかなか良いもの揃ってたでしょ?」

かすみ「さすがでしたよ愛先輩!すごく良かったです!」

愛「それは良かった!お隣さんも嬉しそうな顔してるし大満足かな?」ニコッ

そう言って愛さんは私に微笑みかける。

しずく「うぅ…まあとてもうれしかったですけど…」

愛「うんうん!素直が一番だよ!しずく!」

愛「じゃあ今日は愛さん特製のもんじゃ、愛を込めて作ってあげるからね~!愛だけに!」

57: 2021/02/18(木) 22:07:09.11 ID:UOnIJxC6
しずく「ふぅ…もうお腹いっぱいです…」

愛「3人でギリギリだったね~ちょっと張り切りすぎちゃったかな?」

愛さん特製のもんじゃを食べ終えた私たちは少し休憩を取る。

かすみ「愛先輩、お手洗いってどこにありますか?」

愛「入口の近くにあるよ!」

かすみ「ありがとうございます!」

お店の中は私と愛さんだけになる。

しずく「そういえばかすみさんに呉服店教えたのって愛さんだったんですね」

愛「そうそう!かすみんってば昨日急に『浴衣売ってるお店知ってますか?!』なんていきなり電話かけてきたんだよね~」

しずく「昨日ですか…」

愛「しずく、笑顔隠せてないよ」ニヤニヤ

しずく「愛さんだってニコニコしてるじゃないですか///」

愛「愛さんこういう話ほんと好きなんだよね~初々しいなぁ~ほんと!」

58: 2021/02/18(木) 22:12:07.03 ID:UOnIJxC6
愛「そういえば花火大会の日、演劇の発表会があるって聞いたけどそれは大丈夫なの?」

しずく「はい。今回は見送りしようと思います」

愛「…正直、結構迷ったでしょ?」

しずく「はい…エマさんと果林さんに相談して決めることができました」

愛「なるほどね!確かにあの2人なら信頼できるもんね!」

しずく「愛さん含め、私は本当にいい仲間を持ちました」

同好会の皆さんには本当に感謝しかない。

愛「おっと、褒める相手を間違えてるぞ~?」

しずく「どう言う意味です?」

かすみ「お待たせです~」

愛「褒める人は1人に絞らなきゃ嫉妬する人も出てくるよ?」ヒソヒソ

しずく「愛さんまでっ…!///」ヒソヒソ

60: 2021/02/18(木) 22:17:15.58 ID:UOnIJxC6
かすみ「かすみん抜きでなに話してるんですかー!」

愛「かすかすっていうニックネームって普通に可愛いと思うんだけどなぁ~って感じの話ししてた!」

かすみ「だーかーらー!かすかすはダメなんです!!」

愛「怒ってるかすみんも可愛いぞ!」

かすみ「そーゆー煽てはいいですからぁ!」

しずく「ふふっ…」

かすみ「あー!しず子まで!かすみん怒っちゃうよ!」

しずく「ごめんごめん、愛さんお会計お願いします」

愛「おっけー!またきてね!」

しずく&かすみ「ごちそうさまでした!」

61: 2021/02/18(木) 22:22:20.35 ID:UOnIJxC6
かすみ「もうお腹いっぱいだよ~」

しずく「かすみさんいっぱい食べてたね、幸せそうな顔してたよ?」

かすみ「しず子もいっぱい食べてたじゃん!お揃いだよ?」

しずく「ふふふっ…そうだね」

かすみ「…」

しずく「ん?どうしかしたの?」

かすみ「ううん!なんでもないよ!」

かすみ「それよりさ、早く写真撮ろーよ!」

しずく「愛さんのお店で撮ればよかったね…」

かすみ「かすみん完全に忘れてたよ~」

かすみ「どこか良いところないかな~?」

この髪飾りが綺麗に映えるところ…どこだろう…。

そうだ。

しずく「かすみさん、行きたいところがあるんだけど、そこで写真撮らない?」

62: 2021/02/18(木) 22:27:29.61 ID:UOnIJxC6
かすみ「ここって…」

しずく「ここなら綺麗に写真撮れるかなって思って。

今日のレインボーブリッジは黄色と青に輝いている。

しずく「かすみさんは来たことあるの?」

かすみ「うん、少し前1人で来たことあるよ」

しずく「そうなんだ…綺麗だよね。ここ」

かすみ「ここまで綺麗だったかな…?」

しずく「どういう意味?」

かすみ「かすみんが前来た時は独りぼっちだったから…」

かすみ「しず子と来ると綺麗に見えるなって思って」

しずく「私も一人でここに来たけど確かにかすみさんといる方が綺麗に見えるよ」

かすみ「かすみんが言い出したことだけどなんか恥ずかしいよぉ…」

63: 2021/02/18(木) 22:32:05.45 ID:UOnIJxC6
かすみ「…う~ん、この話はもうおしまい!早く撮ろ?」

しずく「そうだね。かすみさんのスマホでいいかな?」

かすみ「わかった!じゃあもっと近づいて?」グイッ

しず子「かすみさん!?」

かすみさんは私の腕を引っ張る。シルバーアッシュの髪がすぐそこまで…。

かすみ「行くよ~?」

パシャッ

かすみ「すっごい綺麗に撮れたはず!」

写真が私のスマホに送られてくる。

2人とも顔が真っ赤っかだ。

かすみ「……」

でも…2人とも写真の中で幸せな顔をしているのは間違いなかった。

私が幸せな顔をしているのは言うまでもない。

かすみさんは…その写真を見ているかすみさんは…

すごく幸せな顔で写真を見ているのだから。

65: 2021/02/18(木) 22:37:14.84 ID:UOnIJxC6
あっという間に橋の反対側に着く。

あのあと、変な雰囲気になってしまってお互いにおしゃべりすることはなかったけれど…1秒1秒、ここまでの道のりを堪能した。

かすみ「そういえば明日からは会えなくなっちゃうの?」

しずく「そうだね…演劇の活動が忙しくなっちゃって来月までお休みがないかも…」

かすみ「そうなんだ…」

しずく「そんな悲しい顔しないで。確かに学科が違うからあんまり会えないのかもしれないけれど…お昼休みとかでまた会えるよ」

かすみ「そうだけどさぁ…やっぱりお昼休みだけじゃ寂しいよ…」

しずく「私も同じ気持ちだよ。本当はずっと一緒にいたいんだから」

そう。ずっと一緒に。学園生活が終わってからでも、ずっと…

ずっと一緒…

しずく「…そうだ」

かすみ「しず子?」

66: 2021/02/18(木) 22:42:22.39 ID:UOnIJxC6
しずく「じゃあこの髪飾り、花火大会の日まで交換しよ?」

かすみ「…え?」

私は髪飾りを外しかすみさんの手のひらに包ませるように渡す。

その髪飾りに目一杯の思いを込めて。

しずく「会える時間は少ないのかもしれないけど…私はいつでもかすみさんのそばにいるよ」

かすみ「しず子…」

かすみさんの顔が歪む。その顔を隠すようにかすみさんは下を向きながら彼女の髪飾りを外す。

かすみ「わかった。しず子にも私がそばにいるから…」

かすみさんは髪飾りを私の手のひらに乗せる。

私の思いを込めた髪飾りはかすみさんの髪に、かすみさんの思いを込めた髪飾りは私の髪にそっと触れる。

しずく「似合ってるよ、かすみさん」ニコッ

かすみ「しず子もね!」ニコッ

悲しい顔なんて似合わないよ。かすみさんはこういう笑顔でなくっちゃ。

かすみ「なんか走りたくなってきちゃった!エレベーターから降りたら競走しよっ!」

しずく「転んで怪我しないようにね?」

かすみ「大丈夫だよ!今のかすみんは無敵だからね!」

この2日間、大きい悩み事もあったけれど本当に幸せだった。そう思いながら私はかすみさんの背中を追いかける。

あの小さな背中に私への想いが詰まっていると信じて。

67: 2021/02/18(木) 22:47:39.18 ID:UOnIJxC6
翌日からはかすみさんと一緒に過ごすことは無くなってしまった。

お昼休みに会える時間があると思ったのだが、かすみさんはコッペパン同好会やスクールアイドル同好会の部員たちと一緒に過ごしていたり、私は演劇部の昼休みミーティングに追われたりと、驚くほどに会う機会がなかった。

でも不思議と落ち込みはしなかった。

かすみさんもきっと同じ気持ちだったはずだ。

あの髪飾りで繋がれている、と思うことができたのだから。

そして―――。


花火大会当日

68: 2021/02/18(木) 22:52:24.89 ID:UOnIJxC6
私はかすみさんと一緒に選んだあの浴衣でかすみさんを待っている。もちろん、あの髪飾りも一緒に。

かすみ「しず子~!お待たせ~!」

メッセージでやりとりはしていたけど、やっぱり実際に…

…あっ

その浴衣は…

見間違えるはずもない。

紺を基調とし、黄色いお花が散りばめられているあの浴衣。

しずく「かすみさん、その浴衣は…」

かすみ「どう?似合ってる?」

しずく「すごい似合ってるよ。私にあわせてくれたの?」

かすみ「そうだよ!しず子のを買った後にお店の人に頼んで作ってもらったの!」

しずく「そんなことまでしなくても…」

かすみ「かすみんに似合う浴衣着てくって言ったでしょ?」

かすみ「しず子にすごく似合うって言ってくれたし買っといてよかったよぉ~」

69: 2021/02/18(木) 22:57:07.52 ID:UOnIJxC6
かすみさんは私のために沢山考えてくれてる。

私はどうなんだろう。私はかすみさんのために行動しているのだろうか。

かすみ「ほら!もう始まっちゃうから早く行こっ!」

かすみさんは呉服店に行く時と同じように私の手首を持って走り出そうとする。

しずく「かすみさん待って!」

かすみ「どうしたの?」

今度は…

しずく「今日は一緒に歩こ?」

かすみ「…うん!わかった!」

70: 2021/02/18(木) 23:02:23.91 ID:UOnIJxC6
私たちはダイバーシティでわたあめを買い、花火がよく見える場所を探していた。

途中、家族と一緒に過ごす璃奈さんや歩夢さん、侑さん、愛さんの2年生方、妹さんと楽しそうに過ごす彼方さんを見かける。

みんな幸せそうな顔だ。

かすみ「ほんとに花火って夏って感じがして好きなんだよね~!」モグモグ

しずく「こうやってわたあめを歩きながら食べるのも夏って感じだよね」モグモグ

かすみ「もっと花火がよく見えるところに行きたいけど…」

しずく「ここじゃ少し人が多いよね…」

今日のお台場は花火大会の観客でいつも以上に人で溢れている。

人の多さで言ったらスクールアイドルフェスティバルの2倍はあるのかもしれない。

かすみ「見て!ヴィーナスフォートまで人がいっぱいいる!」

かすみ「来年のスクールアイドルフェスティバルもこのくらいきてほしいなぁ…」

しずく「来年は絶対このくらい盛り上がると思うよ?」

かすみ「そうだね!かすみんも可愛さをレベルアップさせちゃうぞ~!!」

かすみ「しず子もお月様からパワーアップするのかな??」

しずく「かすみさんってば…」

71: 2021/02/18(木) 23:07:04.96 ID:UOnIJxC6
かすみ「かすみんは本気でしず子のことお月様だと思ってるからね?」

しずく「かすみさんもお星様みたいで素敵だよ」

かすみ「そうやってからかうのはなしー!!」ポンポン

しずく「私も本気で思ってるんだからね?」

かすみ「むぅ!」

かすみさんは顔を膨らませる。

しずく「そういう全力の顔がいいんだからね?」

かすみ「またからかった!!」

しずく「からかってないってば」

そんな会話をしていると「どん!」という音とともに火薬の匂いが風に乗って流れてくる。

かすみ「うわぁ…すっごきれい…」

しずく「うん…」

しばらく私たちは無言で花火を見つめる。

周りの喧騒が聞こえなくなって、まるでわたしとかすみさんの2人きりでこの花火を堪能している感覚になる。

かすみ「…しず子、花火がすごくきれいに見える場所思い出したんだけど今から行かない?」

しずく「うん?いいよ、一緒に行こ?」

72: 2021/02/18(木) 23:12:03.95 ID:UOnIJxC6
しずく「ここは…」

かすみ「言ったでしょ?しず子とここにくると景色がきれいに見えるって」

かすみ「だから花火も綺麗に見えるかなーって」

かすみ「しかも今日のレインボーブリッジは虹色だよ!綺麗だね!」

しずく「…うん」

しずく「………」

花火会場からとても近いのに誰もいない。本当の意味で私たちだけの空間。

暗闇の夜空に煌めく、星のような花火たちをかすみさんと2人きりで観られる。

かすみ「もう少しでクライマックスかな」

時計を見ると終了時刻に近づいていた。

しずく「そっか…もう終わっちゃうんだね」

明日からはまたいつもの日常が始まる。

その日常もとても楽しいけれど、この2週間ほど世界が輝いては見えないだろう。

ジワリ

花火が歪んで見える。なんでだろう。かすみさんといるのはこんなにも幸せなのに。

73: 2021/02/18(木) 23:17:18.40 ID:UOnIJxC6
かすみ「しず子?涙目になってない?」

しずく「こんな楽しい時間がもう終わっちゃう…って思ったらちょっと寂しくなっちゃった」

かすみ「…そんなことないよ」

かすみ「楽しい時間はまだまだ続くよ!」

しずく「どういうこと?」

かすみ「だってしず子はどんな時でもかすみんのそばにいるんだからね!」

しずく「髪飾りのこと?」

違う、髪飾りだけじゃない。私は本当の意味でかすみさんと…。

74: 2021/02/18(木) 23:22:10.29 ID:UOnIJxC6
かすみ「んも~!しず子ってば~!」

かすみ「この際だからかすみんから言うけどさ!」

かすみ「かすみんは!」

かすみ「桜坂しずくとずっと一緒にいたいって言ってるの!!」

かすみ「ずっとっていうのは高校卒業してからも、大学卒業してからもずっとってこと!!」

かすみ「この髪飾りのお月様とお星様みたいにずっと!!くっついていたいの!!」

しずく「かすみさん…」

大粒の雫が私の頬を伝う。

かすみ「かすみんにこんなこと言わせたからには『いいよ』っていう言葉以外認めないからね!!」

花火の光でかすみさんの顔が鮮明に映る。ビンク色の顔に染まった顔と少しだけ輝いているその瞳は私の返答を待っている。

75: 2021/02/18(木) 23:27:09.69 ID:UOnIJxC6
しずく「うん…!うん!いいよ…!」

私も返さなきゃ。

しずく「私がかすみさんにとってのお月様なら…」

しずく「かすみさんは私にとってのお星様になってください…!」

かすみ「そんな涙流しながら言わなくても…」

かすみ「…いいよ」

かすみ「いいに決まってるじゃん」ニコッ

しずく「ふふ…」

かすみ「えへへ…」

私たちは互いに笑い合う。

かすみ「これで恋人同士になったんだからこういうのもありだよね!」

そう言うとかすみさんは彼女の指と私の指を絡ませる。

恋人繋ぎ、って言うんだっけ。

76: 2021/02/18(木) 23:32:18.02 ID:UOnIJxC6
かすみ「こういうの1回やってみたかったんだよね~」

しずく「1回だけでいいの?」

かすみ「あ!またしず子がからかった!」

かすみ「じゃあ…かすみんはあと100回やりたい!」

しずく「じゃあ私は1万回かな」

かすみ「むぅー!だったらかすみんは…」

「どーーん!」

最後の花火が花開く。

散っていった花火の後ろにはお月様とお星様が仲良く煌めいている。

あのお月様とお星様みたいに…

私もかすみさんと…

かすみ「これからもずっと!」
しずく「これからもずっと」

幸せに過ごしていくことを心の底から願った。



おしまい

77: 2021/02/18(木) 23:38:29.87 ID:UOnIJxC6
最後までご覧いただきありがとうございました!

78: 2021/02/18(木) 23:39:13.00 ID:XGkwT8Ix
サイコーだよしず子!

79: 2021/02/18(木) 23:40:08.64 ID:C+44pvAL
癒されて浄化されまくったし、雰囲気が尊かった
っていうか花火大会の最後でやっと恋人同士になったのか、信じられん
最初からずっと相思相愛だったし前回SSも相愛だったから
とっくに恋人同士の関係だと思って読んでたけど  とにかく素晴らしかった

80: 2021/02/18(木) 23:47:42.80 ID:h8TpC8Hk
描写が最高だった
もしも前回との2作品だけでなくトータル4作品のしずかすSSを書いてるのだとすれば全部好きだ

81: 2021/02/18(木) 23:58:52.10 ID:Mujcgrs8
|c||^.- ^||ありがとうございます

82: 2021/02/19(金) 00:00:08.34 ID:b2EAC/OJ
甘すぎます最高です

83: 2021/02/19(金) 00:29:54.13 ID:jAq/mmnw
サイコーのSSだった
ただ、髪飾り呼びか髪留め呼びか統一してくれると嬉しい

↓個人的にかすみのアレの呼称のイメージはこんな感じ、おのおの好きに呼ぶといいけど

髪飾り:価値は重く感じるがかしこまってる感じもする
髪留め:中間
ヘアピン:かしこまっていないが軽く感じる

内容は完璧な甘さです、乙

84: 2021/02/19(金) 00:56:00.31 ID:+67nbSVB

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1613568047/

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