1: 2021/01/01(金) 19:58:38.55 ID:+0muNQDF
愛「ハッピーニューイヤー!愛さんがみんなの初笑いを奪いに来たよ!」
愛「まずは>>3(アニガサキ同好会メンバー)に)>>6しに行こうかい!とーっ!」バッ
愛「まずは>>3(アニガサキ同好会メンバー)に)>>6しに行こうかい!とーっ!」バッ
3: 2021/01/01(金) 19:59:19.83 ID:De297VGu
副会長
6: 2021/01/01(金) 20:00:05.58 ID:GSQA906Y
せつ菜の正体をバラす
12: 2021/01/01(金) 20:17:14.26 ID:+0muNQDF
再安価
↓3(アニガサキ同好会メンバー限定)
↓6(やる事)
↓9(↓3は今なにしてるか)
↓3(アニガサキ同好会メンバー限定)
↓6(やる事)
↓9(↓3は今なにしてるか)
15: 2021/01/01(金) 20:22:12.63 ID:RC8WYds7
歩夢
18: 2021/01/01(金) 20:23:55.33 ID:qVmqd92a
どろぼう
20: 2021/01/01(金) 20:25:42.55 ID:+jqkVT2t
クソゲー
22: 2021/01/01(金) 20:40:43.12 ID:+0muNQDF
歩夢宅
歩夢「……うーん、しばらくやってなかったから腕落ちちゃったかな……」アミアミ
歩夢「えへへっ、喜んでくれるといいな……///」アミアミ
トントンッ
歩夢「? 誰か窓叩いてる……侑ちゃんかな?」シャッ
愛「歩夢っ! あけおめー!」
歩夢「愛ちゃん!? え、どうやってここに!?」ガララッ
愛「ふふふっ、カイトでここまで飛んできたのさ! 怪盗、だけに!」ガタガタガタッ
歩夢「すっごい震えてるけど!? 部屋入って! い、今温かいもの持ってくるから……」タタタッ
愛「ふぅ……さてと……」
愛(歩夢にやることは、「無くしたと思っていたものが実は愛さんが持っていました作戦!」)
愛(どんなものでも大切にしていそうな歩夢が何か無くしたらきっと不安がるに違いない。そこで「ごめーん、愛さん間違って持ってきちゃったー」とそれをみせれば、歩夢は安堵で笑顔になるはずだよ!)
愛(さて、何を盗もうかな……?)
↓3愛が盗むもの
ゾロ目ボーナスあり
歩夢「……うーん、しばらくやってなかったから腕落ちちゃったかな……」アミアミ
歩夢「えへへっ、喜んでくれるといいな……///」アミアミ
トントンッ
歩夢「? 誰か窓叩いてる……侑ちゃんかな?」シャッ
愛「歩夢っ! あけおめー!」
歩夢「愛ちゃん!? え、どうやってここに!?」ガララッ
愛「ふふふっ、カイトでここまで飛んできたのさ! 怪盗、だけに!」ガタガタガタッ
歩夢「すっごい震えてるけど!? 部屋入って! い、今温かいもの持ってくるから……」タタタッ
愛「ふぅ……さてと……」
愛(歩夢にやることは、「無くしたと思っていたものが実は愛さんが持っていました作戦!」)
愛(どんなものでも大切にしていそうな歩夢が何か無くしたらきっと不安がるに違いない。そこで「ごめーん、愛さん間違って持ってきちゃったー」とそれをみせれば、歩夢は安堵で笑顔になるはずだよ!)
愛(さて、何を盗もうかな……?)
↓3愛が盗むもの
ゾロ目ボーナスあり
25: 2021/01/01(金) 20:48:35.60 ID:TzhDXuWA
心です
28: 2021/01/01(金) 20:56:00.72 ID:+0muNQDF
愛(……うーん、こうやって歩夢の私物見てみると、どれも大切に使われてるのがわかるなー)
愛(なんか一時的とはいえ、盗むのが申し訳なくなってきたよ……)
愛(やっぱりやめようかな……でも歩夢を笑わせたいしなー……)ウーンッ
ガチャ
歩夢「愛ちゃんおまたせ。ホットミルク入れてきたよー」
愛「あっ、ありがと……(やばっ、結局なんも盗めなかった……!)」
歩夢「もーびっくりしたよ。こんな寒い日に―――」
ガタッ
歩夢「―――えっ?」
愛(あっ! さっき取り出したおもちゃに躓いて―――)
愛「歩夢!」
バシャッ!
愛(なんか一時的とはいえ、盗むのが申し訳なくなってきたよ……)
愛(やっぱりやめようかな……でも歩夢を笑わせたいしなー……)ウーンッ
ガチャ
歩夢「愛ちゃんおまたせ。ホットミルク入れてきたよー」
愛「あっ、ありがと……(やばっ、結局なんも盗めなかった……!)」
歩夢「もーびっくりしたよ。こんな寒い日に―――」
ガタッ
歩夢「―――えっ?」
愛(あっ! さっき取り出したおもちゃに躓いて―――)
愛「歩夢!」
バシャッ!
29: 2021/01/01(金) 21:04:42.38 ID:+0muNQDF
愛「あつっ……」
歩夢「あ、愛ちゃん!?」
愛「あ、歩夢、怪我ない……?」
歩夢「わ、私は大丈夫……それよりも、愛ちゃんが!」
愛「へ、へーきへーき! それよりも歩夢が無事でよかったよ! かわいい歩夢に怪我させるわけにはいかないからね!」
歩夢「っ……も、もう! 愛ちゃんったら……!///」カァァァッ
愛(……あれ? 歩夢ってこんなに可愛かったっけ?)
愛(いや可愛いのは知ってたけど、改めて近くで見ると、まつ毛長いし肌白いし柔らかそう……)ドキドキ
愛(そういえば昔のアニメで、『心を盗んだ』みたいなセリフあったっけ……)ドキドキ
歩夢「あ、ひ、冷やすもの、持ってくるから! 待ってて……!」
愛(な、なんだろ、この感じ……もしかして愛さん、歩夢のこと……!///)ドキドキ
トサッ
愛の手に触れた歩夢の編み物。そこに書いてあった名前は?
↓3
歩夢「あ、愛ちゃん!?」
愛「あ、歩夢、怪我ない……?」
歩夢「わ、私は大丈夫……それよりも、愛ちゃんが!」
愛「へ、へーきへーき! それよりも歩夢が無事でよかったよ! かわいい歩夢に怪我させるわけにはいかないからね!」
歩夢「っ……も、もう! 愛ちゃんったら……!///」カァァァッ
愛(……あれ? 歩夢ってこんなに可愛かったっけ?)
愛(いや可愛いのは知ってたけど、改めて近くで見ると、まつ毛長いし肌白いし柔らかそう……)ドキドキ
愛(そういえば昔のアニメで、『心を盗んだ』みたいなセリフあったっけ……)ドキドキ
歩夢「あ、ひ、冷やすもの、持ってくるから! 待ってて……!」
愛(な、なんだろ、この感じ……もしかして愛さん、歩夢のこと……!///)ドキドキ
トサッ
愛の手に触れた歩夢の編み物。そこに書いてあった名前は?
↓3
32: 2021/01/01(金) 21:06:22.10 ID:xGGM8zXF
エマ
36: 2021/01/01(金) 21:17:33.81 ID:+0muNQDF
愛(……あれ、これさっき歩夢が編んでた……マフラー?)
愛(E、M、M、A……これって、エマっちのこと?)
愛(なんでエマっちに……もしかして歩夢、エマっちのことが……)
歩夢「愛ちゃん! はい、保冷剤。これでかかったところ冷やして!」
愛「あ、うん……ありがと……」ピタッ
歩夢「あと痛いところとかない? 大丈夫?」
愛「だ、大丈夫だよ! このくらい、愛さんスポーツで怪我することだってあるし!」
歩夢「ダメだよ! 火傷は痕になっちゃうこともあるんだよ? 愛ちゃんも女の子なんだから、もっと自分の身体大事にしてあげて?」
愛「歩夢……」
愛(かっこいいとか、イケメンとか、そういう事言われたことはあるけど、こんなはっきりと女の子扱いされたのって初めてかも……)ドキドキ
愛「あの、歩夢……あの編み物って……」
歩夢「あぁ、あれは―――」
↓3
偶数→歩夢はエマのことが好き
奇数→ただの感謝の気持ち
ゾロ目→侑乱入
愛(E、M、M、A……これって、エマっちのこと?)
愛(なんでエマっちに……もしかして歩夢、エマっちのことが……)
歩夢「愛ちゃん! はい、保冷剤。これでかかったところ冷やして!」
愛「あ、うん……ありがと……」ピタッ
歩夢「あと痛いところとかない? 大丈夫?」
愛「だ、大丈夫だよ! このくらい、愛さんスポーツで怪我することだってあるし!」
歩夢「ダメだよ! 火傷は痕になっちゃうこともあるんだよ? 愛ちゃんも女の子なんだから、もっと自分の身体大事にしてあげて?」
愛「歩夢……」
愛(かっこいいとか、イケメンとか、そういう事言われたことはあるけど、こんなはっきりと女の子扱いされたのって初めてかも……)ドキドキ
愛「あの、歩夢……あの編み物って……」
歩夢「あぁ、あれは―――」
↓3
偶数→歩夢はエマのことが好き
奇数→ただの感謝の気持ち
ゾロ目→侑乱入
39: 2021/01/01(金) 21:21:06.57 ID:R2NoZDiF
Go
40: 2021/01/01(金) 21:32:53.31 ID:+0muNQDF
歩夢「ほら、来月エマさんの誕生日でしょ? 誕生日プレゼントに作ってたんだけど……最近編み物してなかったからなかなか進まなくて……」
愛「……あ、あー誕生日! 誕生日ね!」
愛(歩夢の様子から本当に他意は無さそう……)ホッ
愛(あれ、なんで愛さん安心してるんだろう……ううん、そんなのもう答えは出てる)
歩夢「愛ちゃん、どうしたの? どこか具合悪い……?」
愛(心配そうに見つめてくる歩夢。そんな顔もやっぱり可愛くて、こんな幼馴染をもっていながら、ゆうゆはいったい何をしてたの?)
愛(愛さんがゆうゆなら、もうとっくに―――)
↓3
偶数→キスする
奇数→ベッドに押し倒す
ゾロ目→偶数or奇数の展開+侑乱入
愛「……あ、あー誕生日! 誕生日ね!」
愛(歩夢の様子から本当に他意は無さそう……)ホッ
愛(あれ、なんで愛さん安心してるんだろう……ううん、そんなのもう答えは出てる)
歩夢「愛ちゃん、どうしたの? どこか具合悪い……?」
愛(心配そうに見つめてくる歩夢。そんな顔もやっぱり可愛くて、こんな幼馴染をもっていながら、ゆうゆはいったい何をしてたの?)
愛(愛さんがゆうゆなら、もうとっくに―――)
↓3
偶数→キスする
奇数→ベッドに押し倒す
ゾロ目→偶数or奇数の展開+侑乱入
43: 2021/01/01(金) 21:34:31.76 ID:SW+vrp06
kskst
46: 2021/01/01(金) 21:55:19.67 ID:+0muNQDF
―――唇に柔らかい感触と、甘い香り。
気づけば愛は、歩夢に口づけしていた。なぜ、自分がそんな行動をとっているのか、愛自身にもわからない。胸の奥から沸き起こる歩夢への愛しさからか、はたまた今隣の部屋にいるであろう彼女の幼馴染への嫉妬心からか。
いや、おそらくその両方であろう。愛はそんな自分の行動に驚きつつも、その唇を離そうとしなかった。
対して歩夢は、目を見開いて放心していた。完全に不意を突かれたその行動に脳の処理がおいついていない。そんな顔も可愛いなと、愛は思いながら一度唇を離すが、すぐにまた唇を合わせる。
愛にとって、それはファーストキスだった。むかし子供のころに両親と、または友達とおふざけでやったことはあるかもしれない。しかし明確な相手への好意を乗せた口づけは、これが初めてだった。
そしてその気持ちは口づけをするたびにあふれてくる。衝動に身を任せたまま、愛は少し強めに、しかし歯がぶつからない程度に唇を押し付ける。
時間にして数十秒放心状態だった歩夢は意識を取り戻していく―――。
歩夢の反応
↓3
偶数→拒否
奇数→受け入れる
ゾロ目→偶数or奇数の展開で侑乱入
気づけば愛は、歩夢に口づけしていた。なぜ、自分がそんな行動をとっているのか、愛自身にもわからない。胸の奥から沸き起こる歩夢への愛しさからか、はたまた今隣の部屋にいるであろう彼女の幼馴染への嫉妬心からか。
いや、おそらくその両方であろう。愛はそんな自分の行動に驚きつつも、その唇を離そうとしなかった。
対して歩夢は、目を見開いて放心していた。完全に不意を突かれたその行動に脳の処理がおいついていない。そんな顔も可愛いなと、愛は思いながら一度唇を離すが、すぐにまた唇を合わせる。
愛にとって、それはファーストキスだった。むかし子供のころに両親と、または友達とおふざけでやったことはあるかもしれない。しかし明確な相手への好意を乗せた口づけは、これが初めてだった。
そしてその気持ちは口づけをするたびにあふれてくる。衝動に身を任せたまま、愛は少し強めに、しかし歯がぶつからない程度に唇を押し付ける。
時間にして数十秒放心状態だった歩夢は意識を取り戻していく―――。
歩夢の反応
↓3
偶数→拒否
奇数→受け入れる
ゾロ目→偶数or奇数の展開で侑乱入
49: 2021/01/01(金) 21:59:04.71 ID:iwgiFhI5
はい
54: 2021/01/01(金) 22:30:32.81 ID:+0muNQDF
物語に出てくるお姫様のようになりたい。
女の子ならだれでも一度は想像したことがあるだろう。
もちろん、上原歩夢もその一人だった。
物語に出てくるヒロインはどれも可愛くて、憧れで、いつか自分にも白馬の王子様が現れてくれるのだと、本気で信じていたときもあった
けれど、年を重ねるごとにそれは物語の話でしかないのだと、割り切るようになって。
それでも、せめてお姫様みたいに、女の子らしくはありたいと、自分なりに努力を続けてきた。
昔から一緒の幼馴染は、いつも自分のことを可愛いと言ってくれて、それはもちろんうれしい。
けど。
けれど。
「んっ……ふぅっ……」
子猫のような甘く小さな声が漏れる。唇の隙間から必死に酸素を取り込みながら、歩夢は目の前の『友達』を見つめる。
宮下愛。彼女の第一印象は、実は彼女の中であまりいいものではなかった。
女の子らしくありたいと、いつも身だしなみを整えている自分とは、正反対とは言わないまでも、対極の位置にいるであろう彼女の見た目。
ギャル、と呼ばれる存在を知ってはいるものの、自分とは無縁のものだと思っていた。
しかし愛は、歩夢が偏見を持っていたギャルとはまったく違っていて、彼女に対する苦手意識が消え、むしろ好意的に思うようになるのに時間はかからなかった。
一度彼女は助っ人に呼ばれたバスケの試合を見に行ったことがあった。
急遽入った助っ人でありながら、他の選手を圧倒するその姿。かっこいい、と。同性に思ったのは初めてだった。
強くて、優しくて、明るくて、学校の人気者。
まるで、そう。
物語に出てくる、王子様のようだ。と。
思ったことがある。
女の子ならだれでも一度は想像したことがあるだろう。
もちろん、上原歩夢もその一人だった。
物語に出てくるヒロインはどれも可愛くて、憧れで、いつか自分にも白馬の王子様が現れてくれるのだと、本気で信じていたときもあった
けれど、年を重ねるごとにそれは物語の話でしかないのだと、割り切るようになって。
それでも、せめてお姫様みたいに、女の子らしくはありたいと、自分なりに努力を続けてきた。
昔から一緒の幼馴染は、いつも自分のことを可愛いと言ってくれて、それはもちろんうれしい。
けど。
けれど。
「んっ……ふぅっ……」
子猫のような甘く小さな声が漏れる。唇の隙間から必死に酸素を取り込みながら、歩夢は目の前の『友達』を見つめる。
宮下愛。彼女の第一印象は、実は彼女の中であまりいいものではなかった。
女の子らしくありたいと、いつも身だしなみを整えている自分とは、正反対とは言わないまでも、対極の位置にいるであろう彼女の見た目。
ギャル、と呼ばれる存在を知ってはいるものの、自分とは無縁のものだと思っていた。
しかし愛は、歩夢が偏見を持っていたギャルとはまったく違っていて、彼女に対する苦手意識が消え、むしろ好意的に思うようになるのに時間はかからなかった。
一度彼女は助っ人に呼ばれたバスケの試合を見に行ったことがあった。
急遽入った助っ人でありながら、他の選手を圧倒するその姿。かっこいい、と。同性に思ったのは初めてだった。
強くて、優しくて、明るくて、学校の人気者。
まるで、そう。
物語に出てくる、王子様のようだ。と。
思ったことがある。
57: 2021/01/01(金) 22:53:47.15 ID:+0muNQDF
だから、そんな彼女が今、必死に唇で愛を伝えてくれていることは、自分を求めてくれていることは。
「……ぁっ、ふぅ、んっ……」
決して、悪い気はしない。
「んっ……あい、ちゃん……」
歩夢が名前を呼ぶと、愛の身体が小さく跳ね、唇を離す。
その顔は真っ赤に染まりながら、罪悪感のようなものがにじみ出ていた。
大方優しい愛のことだ。勢いでやってしまったことに、いまさらながら後悔しているのだろう。
「あ、歩夢っ、その……ご、ごめっ―――」
息も絶え絶えの彼女の唇を自分の唇でふさぐ。謝罪なんて、聞きたくなかった。愛がどんな気持ちで自分に口づけをしたのか定かではないけれど、少なくともさっきまで自分を求めてくれてた彼女を、なかったことにはしたくなかった。
唇を重ねては、見つめ合い、離し、重ねる。自分からねだるようにするその行為がはしたないことに思えても、歩夢はもう止まれない。
「っ……んぅ、ふっ……」
数瞬前までの積極性が失われ遠慮がちだった愛も、やがて自分から歩夢を求め始める。
対して歩夢は愛が動き始めると、彼女に身を任せるように脱力した。
もともとは貴方が始めたことなんだからね。そんな言い訳を胸に歩夢は愛の服の裾を握る。
どれくらい口づけを交わしていたかわからない。暖房のきいた部屋で二人の身体は汗ばんでくる。
激しさを増す口づけの水音と二人の吐息が部屋中にあふれる。しかし、突然終わりを迎えた。
「―――ぷはっ!」
弾けるように愛が顔を離し、息を吸い込む。お互い初めての口づけに、息をすることも忘れて夢中になっていた。
歩夢も半ば酸欠のような状態でぼーっと愛を見つめていたが、口の端から粘液が垂れる感覚にあわてて口元をぬぐう。
お互い理性を半分失っていた行為。しかし一度中断されてしまえば、戻ってきた理性が二人の間に気まずい空気を作る。
なにか、なにか話さなければ。
シンと静まり返った室内の中。最初に口を開いたのは、以外にも歩夢だった。
↓3
偶数→「なんで、キスしたの?」
奇数→「私、愛ちゃんのこと、好き、かも」
ゾロ目→「もっと……触れてほしい、な……」
「……ぁっ、ふぅ、んっ……」
決して、悪い気はしない。
「んっ……あい、ちゃん……」
歩夢が名前を呼ぶと、愛の身体が小さく跳ね、唇を離す。
その顔は真っ赤に染まりながら、罪悪感のようなものがにじみ出ていた。
大方優しい愛のことだ。勢いでやってしまったことに、いまさらながら後悔しているのだろう。
「あ、歩夢っ、その……ご、ごめっ―――」
息も絶え絶えの彼女の唇を自分の唇でふさぐ。謝罪なんて、聞きたくなかった。愛がどんな気持ちで自分に口づけをしたのか定かではないけれど、少なくともさっきまで自分を求めてくれてた彼女を、なかったことにはしたくなかった。
唇を重ねては、見つめ合い、離し、重ねる。自分からねだるようにするその行為がはしたないことに思えても、歩夢はもう止まれない。
「っ……んぅ、ふっ……」
数瞬前までの積極性が失われ遠慮がちだった愛も、やがて自分から歩夢を求め始める。
対して歩夢は愛が動き始めると、彼女に身を任せるように脱力した。
もともとは貴方が始めたことなんだからね。そんな言い訳を胸に歩夢は愛の服の裾を握る。
どれくらい口づけを交わしていたかわからない。暖房のきいた部屋で二人の身体は汗ばんでくる。
激しさを増す口づけの水音と二人の吐息が部屋中にあふれる。しかし、突然終わりを迎えた。
「―――ぷはっ!」
弾けるように愛が顔を離し、息を吸い込む。お互い初めての口づけに、息をすることも忘れて夢中になっていた。
歩夢も半ば酸欠のような状態でぼーっと愛を見つめていたが、口の端から粘液が垂れる感覚にあわてて口元をぬぐう。
お互い理性を半分失っていた行為。しかし一度中断されてしまえば、戻ってきた理性が二人の間に気まずい空気を作る。
なにか、なにか話さなければ。
シンと静まり返った室内の中。最初に口を開いたのは、以外にも歩夢だった。
↓3
偶数→「なんで、キスしたの?」
奇数→「私、愛ちゃんのこと、好き、かも」
ゾロ目→「もっと……触れてほしい、な……」
60: 2021/01/01(金) 23:03:31.10 ID:Iti4yPXK
ん
64: 2021/01/01(金) 23:38:01.74 ID:+0muNQDF
「ねぇ、愛ちゃん。なんで……キス、したの……?」
か細く、不安げな声で歩夢が訪ねる。覚悟はあったはずだ。さっきの謝罪の時から、もしかしたらそこに特別な意味なんてなかったのかもしれないと。
それでも、もしそうだとしても、歩夢は愛を責めるつもりはなくて、明日からまた普通の友達でいようと、その覚悟をしたつもりだった。
けれどそれはつまり、生まれてしまった、自覚してしまった気持ちを〇さなければならない。その不安が、そのまま声に乗ってしまう。
そして、それに気づかない宮下愛ではない。どうしてキスしたか?そんなの答えは決まってる。
自分は幼馴染ではないし、まだ歩夢のことをそれほど知っているわけでもない。
だが、胸の奥にあふれるこの気持ちは、嘘ではないと断言できる。
そしてその気持ちを、勇気を出して聞いてくれた彼女に、伝えなきゃいけない。
「……突然しちゃったのは、謝る。ごめん。でも、ただしたかったからとか、そんないい加減な気持ちでは、無いよ」
飾った言葉も、ダジャレも、今は必要ない。今の気持ちを誠心誠意、自分の言葉で伝えるだけだ。
「私ね、歩夢のことが好き。一人の女の子として、大好きなんだ」
か細く、不安げな声で歩夢が訪ねる。覚悟はあったはずだ。さっきの謝罪の時から、もしかしたらそこに特別な意味なんてなかったのかもしれないと。
それでも、もしそうだとしても、歩夢は愛を責めるつもりはなくて、明日からまた普通の友達でいようと、その覚悟をしたつもりだった。
けれどそれはつまり、生まれてしまった、自覚してしまった気持ちを〇さなければならない。その不安が、そのまま声に乗ってしまう。
そして、それに気づかない宮下愛ではない。どうしてキスしたか?そんなの答えは決まってる。
自分は幼馴染ではないし、まだ歩夢のことをそれほど知っているわけでもない。
だが、胸の奥にあふれるこの気持ちは、嘘ではないと断言できる。
そしてその気持ちを、勇気を出して聞いてくれた彼女に、伝えなきゃいけない。
「……突然しちゃったのは、謝る。ごめん。でも、ただしたかったからとか、そんないい加減な気持ちでは、無いよ」
飾った言葉も、ダジャレも、今は必要ない。今の気持ちを誠心誠意、自分の言葉で伝えるだけだ。
「私ね、歩夢のことが好き。一人の女の子として、大好きなんだ」
65: 2021/01/01(金) 23:53:48.24 ID:+0muNQDF
なんのひねりもない、真っ直ぐな言葉。だからこそ、それは人の心にも真っ直ぐ届く。
「愛ちゃん……私も、愛ちゃんのことが好き。大好き―――」
涙を流す歩夢を、愛は抱きしめる。ひっく、ひっくと嗚咽を漏らす歩夢。やがてそれがおさまると二人は離れ、どちらからともなく口づけを交わした。
何度も、何度も、やがてそれは深く長くなっていき、二人の身体はベッドへと倒れる。
熱く、長く、幸せな夜が過ぎていった―――。
「愛ちゃん……私も、愛ちゃんのことが好き。大好き―――」
涙を流す歩夢を、愛は抱きしめる。ひっく、ひっくと嗚咽を漏らす歩夢。やがてそれがおさまると二人は離れ、どちらからともなく口づけを交わした。
何度も、何度も、やがてそれは深く長くなっていき、二人の身体はベッドへと倒れる。
熱く、長く、幸せな夜が過ぎていった―――。
67: 2021/01/02(土) 00:01:07.63 ID:eJ1PhwIR
互いに一糸まとわぬ姿でベッドに横になる二人。顔に朝日がかかり、目が先に覚めたのは愛の方だった。
静かに眠る歩夢を見つめる。よく手入れされたサラサラの髪に触れると、くすぐったそうに身をよじる。
歩夢の笑顔を見るために参上した怪盗愛さん。しかし結果として盗んだのか、盗まれたのか。
きっと、それはもうどうでもいいことで。
ただ、この幸せそうな顔を独り占めできている今があることが、愛はただ嬉しかった。
「……これからも、ずーっと一緒だからね」
彼女を起こさないように、手を取りその甲に口づけをする。
それは、お姫様に誓いを立てるように―――。
その後、隣の部屋で昨夜の情事をガッツリ聞かれていた侑と一悶着あったのだが、それはまた別のお話。
終わり
静かに眠る歩夢を見つめる。よく手入れされたサラサラの髪に触れると、くすぐったそうに身をよじる。
歩夢の笑顔を見るために参上した怪盗愛さん。しかし結果として盗んだのか、盗まれたのか。
きっと、それはもうどうでもいいことで。
ただ、この幸せそうな顔を独り占めできている今があることが、愛はただ嬉しかった。
「……これからも、ずーっと一緒だからね」
彼女を起こさないように、手を取りその甲に口づけをする。
それは、お姫様に誓いを立てるように―――。
その後、隣の部屋で昨夜の情事をガッツリ聞かれていた侑と一悶着あったのだが、それはまた別のお話。
終わり
69: 2021/01/02(土) 00:06:14.74 ID:eJ1PhwIR
トキメキきりました。
過去作
【安価SS】
・ちょいエ かすみん
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1608995022/l50
・ビターなしずかす
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609076325/l50
・りなかりと見せかけたあいりな
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609165242/l50
・同好会が能力者に目覚める
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609331503/l50
・エマのご奉仕(意味深)
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609373921/l50
【通常SS】
・しずかすのようなもの
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609406660/
・りなりーが頑張る話
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609489827/l50
過去作
【安価SS】
・ちょいエ かすみん
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1608995022/l50
・ビターなしずかす
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609076325/l50
・りなかりと見せかけたあいりな
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609165242/l50
・同好会が能力者に目覚める
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609331503/l50
・エマのご奉仕(意味深)
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609373921/l50
【通常SS】
・しずかすのようなもの
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609406660/
・りなりーが頑張る話
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609489827/l50
71: 2021/01/02(土) 00:28:07.28 ID:fepPr2xQ
途中急に本気出すもんじゃ好き
72: 2021/01/02(土) 00:39:20.70 ID:d4tYKUAc
ときめいちゃったなあ
74: 2021/01/02(土) 12:42:51.33 ID:Jh4livvN
安価とは思えない良い話だった
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609498718/