【SS】千歌「後ろの正面だあれ?」【ラブライブ!サンシャイン!!】

AqoursーSS


1: 2017/05/21(日) 04:32:47.73 ID:YBdvM4H4.net
かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?

諸説ある『かごめかごめ』
果たしてどれが本当なのでしょうか。
それとも、全て嘘?
真実は必ずしも世の中に出回っているとは限りません。
耳をすませば今宵もどこかであの歌が聞こえるでしょう?
ほら、今も……。

2: 2017/05/21(日) 04:33:27.01 ID:YBdvM4H4.net
―――

千歌「ねぇ梨子ちゃん、かごめかごめって知ってる?」

梨子「かごめかごめ…童話のやつ?」

千歌「そうそう!」

梨子「それがどうしたの?」

千歌「あれをね、夜中に一人でやると異世界に連れていかれちゃうんだって!」

梨子「異世界に?」

千歌「あー信じてないなー?」

77: 2017/05/21(日) 12:35:19.16 ID:YBdvM4H4.net
また夜に投下します
>>2
童話じゃなくて童謡でした…
誤字が所々あるけど脳内補正してくれるとありがたいです

3: 2017/05/21(日) 04:34:10.04 ID:YBdvM4H4.net
ガラッ

曜「お待たせーなんの話?」

千歌「曜ちゃんおかえりー。あのね、かごめかごめを夜中に一人でやると異世界に連れていかれるって話!」

曜「……それ、誰から聞いたの?」

千歌「美渡姉!」

曜「あはは…なるほど」

梨子「だいたい、かごめかごめって一人じゃできなくない?」

千歌「むむ…たしかに」

4: 2017/05/21(日) 04:34:35.90 ID:YBdvM4H4.net
曜「一人かくれんぼとかは聞いたことあるけど…」

千歌「それだ!」

曜「へ?」

千歌「人形を使えばいーんだよ!」

曜「いやいや…まさか、本気でやる気なの?」

千歌「嘘じゃないってしょーめい!」

梨子「やめた方がいいと思うけど…」

千歌「大丈夫大丈夫!ひとりかくれんぼとかもやってみた!みたいな動画あるし…まぁ暇つぶしみたいな!」

5: 2017/05/21(日) 04:35:05.61 ID:YBdvM4H4.net
曜「いや、でも…」

千歌「へーきだって!」

梨子「怖いことになっても知らないわよ?」

千歌「もー心配性だなぁ」

曜「……やっぱり、やめた方がいいよ。なんだか…怖いし」

千歌「えー……そう?」

曜「うん…千歌ちゃんいなくなっちゃったら……怖いよ」

千歌「そっ…か……」

6: 2017/05/21(日) 04:35:31.14 ID:YBdvM4H4.net
梨子「曜ちゃん…もうバス来る時間だよ?」

曜「あ、ほんとだ!ばいばい!」

梨子「うん、また明日!」

曜「千歌ちゃん、ほんとに……しちゃだめ、だよ…?」

ガラッ

千歌「……」

梨子「千歌ちゃん…どうしたの?うつむいて……」

千歌「ううん、なんでもない」

7: 2017/05/21(日) 04:35:59.65 ID:YBdvM4H4.net
梨子「え?でも」

千歌「なんでもない、なんでもないから」

梨子「…っ」ゾクッ

千歌「えへへ、なんてね!」ニコッ

千歌「なーんか変な空気になっちゃったねー!もう少しうちにいるでしょ?」

梨子「う、うん…」

千歌「追加のおかし持ってくるから待っててね!」

ガラッ

梨子「ありがと…う…?」

梨子(なんだか千歌ちゃん……変?)

8: 2017/05/21(日) 04:36:25.54 ID:YBdvM4H4.net
千歌「……」テクテク

千歌「かーごめかーごめ…かーごのなーかのとーりーはー……」ブツブツ

千歌「うーむ…やっぱり、気になるなぁ」

千歌「あ、チョコパイある!」

千歌「……」テクテク

ガラッ

千歌「持ってきたよー」

梨子「ありがとー」ジッ

千歌「ん?」

9: 2017/05/21(日) 04:36:52.32 ID:YBdvM4H4.net
梨子「いや……なんでもないよ」

千歌「そーお?」

梨子「…うん」

梨子「私…やっぱりもう帰ろうかな」

千歌「ん、そっか。また明日ね」

梨子「うん。千歌ちゃん、あのね」

千歌「なぁに?」

梨子「かごめかごめ…やらない、よね?」

千歌「……やらないよ?」

10: 2017/05/21(日) 04:37:17.15 ID:YBdvM4H4.net
梨子「…それなら、いいんだけど」

千歌「どうして二人ともそんなに止めるの?ただのお遊びなのに…」

梨子「千歌…ちゃん……?」

千歌「あーもう、やらない、やらないよ!そんな顔しないでってばー…」

梨子「……また明日、ね」

千歌「うん、ばいばーい」

ガラッ

11: 2017/05/21(日) 04:37:43.51 ID:YBdvM4H4.net
千歌「……」カタカタ

地域によって歌詞が変わるらしい。
後ろの正面だったり、後ろの少年だったり。
鍋の底が抜けたり?
私が知ってるやつは……
『かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?』…これだ。
解釈の仕方にもいろいろあって、なんだかどれも嘘くさい。
どのサイトを見ても同じようなことばかりで、美渡姉の言っていた異世界、なんて言葉はどこにもなかった。
やっぱり、美渡姉に騙されたのか。

12: 2017/05/21(日) 04:38:09.74 ID:YBdvM4H4.net
千歌「……」チラッ

千歌(一昨年の誕生日プレゼントで曜ちゃんに買ってもらったくまのぬいぐるみ…)

千歌(……いやいや、やらないよ?)

チカーゴハンダヨー!

千歌「はーい!」

千歌(………やらないってば)

ガラッ

トテトテ

13: 2017/05/21(日) 04:38:42.06 ID:YBdvM4H4.net
美渡「遅いぞ千歌」モグモグ

千歌「ちょ、それ私の唐揚げだよね!?」

美渡「遅いのが悪い」

千歌「むっ……そういえば美渡姉また嘘ついたでしょ!」

美渡「嘘?」

千歌「かごめかごめのやつ!」

美渡「嘘じゃないよ。あれ志満姉から聞いたやつだし」

志満「んー?私、そんな話したっけ?」

14: 2017/05/21(日) 04:39:08.60 ID:YBdvM4H4.net
美渡「えー、覚えてないの?ほら、千歌がまだ小学生くらいのときにさー」

志満「あれは千歌にいじわるばかりする美渡ちゃんをこらしめるための嘘だったけど…」

美渡「まじかよ!ずっと騙されてたー!」

千歌「ぷぷっ!かっこわるー」

美渡「騙されてた私に騙されてた千歌はもっとかっこ悪いぞ」ムニーッ

千歌「いふぁいれふ」

志満「ほらほら、早く食べちゃって!」

千歌「はーい」

16: 2017/05/21(日) 04:39:54.05 ID:YBdvM4H4.net
ほら、やっぱり。
よく考えたらおかしいと思ったんだよ。
だって、異世界、って……もしそれが本当なら、一体誰がそれを伝えたんだってことになるよね?
どうやって戻ってきたんだ!って…。
なのに、どうしてだろう。
私は――どこかワクワクしているんだ。
好奇心って、怖い。
なんでもできちゃうような気がする。

千歌「ごちそうさまー」

17: 2017/05/21(日) 04:40:26.47 ID:YBdvM4H4.net
足早に部屋に向かう。
調べても出てこなかったから、自分で考え ってことなのかな。
人形を囲んで…歌えばいいのかな?
深夜って、何時?
やっぱり丑三つ時…深夜2時、かな。
……よし。
1時50分にアラームを設定して、ベッドに潜り込んだ。

18: 2017/05/21(日) 04:40:52.11 ID:YBdvM4H4.net
ピピピピ

時刻は1時50分。
みんなも寝静まって、辺りに聞こえるのは虫の声だけ。
夏の深夜独特なひんやりとした空気が私を包んで心地良い。
ベッドの横に待機させておいたくまのぬいぐるみを持ち上げて、部屋の真ん中に置いた。
ゆっくりとその周りを回り、小さな声で歌い始める。

19: 2017/05/21(日) 04:41:19.93 ID:YBdvM4H4.net
千歌「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?」

20: 2017/05/21(日) 04:42:13.28 ID:YBdvM4H4.net
……もちろん、何も起こらない。

千歌「だよねぇ…はぁ、なんか喉渇いちゃった」

ガラッ

千歌「…………え?」

千歌「なんで……空、赤いの…?」

千歌「ぁ…なに、これ……っ」ゾワッ

ガラッ

千歌「っは……?」

千歌「なに、なになになに!?」

千歌「美渡姉の……嘘、じゃ…」

ピロンッ

千歌「ら、LINE…?」

21: 2017/05/21(日) 04:43:13.10 ID:YBdvM4H4.net
YOU:タ魎ホ、チ、网「、荀テ、ニ、ハ、、、隍ヘ。ト。ゥ

YOU:縺ゥ縺・@縺溘・・滓悃邱エ縺ォ繧よ擂縺ヲ縺ェ縺九▲縺溘¢縺ゥ縲る「ィ驍ェ縺九↑・溷ソ・・縺ァ縺吶?

22: 2017/05/21(日) 04:43:44.28 ID:YBdvM4H4.net
千歌「ひっ…!」ブンッ

ガタッ

千歌「な、に…なんで……」ドッドッドッド

千歌「やだ…助けて、助けて……曜ちゃん…っ」ガタガタ

23: 2017/05/21(日) 04:44:18.17 ID:YBdvM4H4.net
―――

千歌「……」

千歌「………外、行って…みよう、かな」スッ

千歌「すぅ…はぁ…だい、じょうぶ……大丈夫…」

千歌「……空の色がおかしいくらいで、あとは…」キョロキョロ

ギシッ…ギシッ…

千歌「なんか……古い、のかな…」

パチッ

千歌「電気、つかない…見えなくは、ない、けど……」

24: 2017/05/21(日) 04:44:50.98 ID:YBdvM4H4.net
千歌「………ぁ……れ?」

千歌「く ま の ぬ い ぐ る み ど こ 行 っ た の ?」

千歌「ぅぁ…気付きたくなかった……」ゾクゾクッ

千歌「むり……やだ、怖いよ…」ヘタッ

ャン…チ……チャン…チカチャン……

千歌「よ、曜ちゃん…?それに、梨子ちゃんの声、も…」

チカチャン!?コッチ? スグイクカラネ!

千歌「よか、ったぁ……っ」グスッ

千歌「早く、来て……曜ちゃん…梨子ちゃん……っ!」

25: 2017/05/21(日) 04:45:20.45 ID:YBdvM4H4.net
―――――
―――
曜「む…だめだぁ」

梨子「千歌ちゃん、どうしたんだろ…無断で休むなんて……」

曜「……もしかして、昨日の…」

梨子「そうだとしても…異世界、だなんて」

曜「だよねぇ…LINE入れとこ」

曜「千歌ちゃん、大丈夫?どうしたの?朝練にも来てなかったけど。風邪かな?心配です。っと……送ってから気付いたけどさ…なんか、重くない?」

梨子「それも曜ちゃんなりの愛でしょ?」

曜「いや、愛では…って、あれ?既読ついた!?」

26: 2017/05/21(日) 04:45:50.23 ID:YBdvM4H4.net
梨子「え、ほんと?」

曜「グループLINEも梨子ちゃんの個人もダイヤさんの個人もだめだったのに…やっぱり幼なじみパワーですかな?」ニヤニヤ

梨子「はいはい…それにしても返信遅いね?千歌ちゃん、タイピング早いのに…」

曜「これはまさか…」

梨子「未読スルー?」

曜「嘘だ…千歌ちゃんに限ってそんなこと……!」

27: 2017/05/21(日) 04:46:16.20 ID:YBdvM4H4.net
プルルルル

梨子「千歌ちゃん?」

曜「ううん……志満さん、だ」

梨子「千歌ちゃんのお姉さん……?」

曜「もしもし…志満さん、どうしたんですか?」

曜「………え?」

曜「いや、うちにも来てないですし、Aqoursのみんなも知らないみたいで……」

曜「スマホ…あ、さっきLINEの既読はつきました!返信は来てないんですけど……はい、はい…」

曜「わかりました…はい、もちろんです。……はい、失礼します」

28: 2017/05/21(日) 04:46:46.22 ID:YBdvM4H4.net
梨子「……なんだったの?」

曜「千歌ちゃんが……いなくなったんだって」

梨子「い、いなくなった…って」

曜「靴も鞄もお財布も…家にあるみたい。ただ、スマホがないだけで……」

梨子「靴も……?じゃあ、裸足でどこかに行ったってこと?」

曜「も、もし…もしもだよ?」

曜「千歌ちゃんが『かごめかごめ』をやっていたら……?」

梨子「………異世界、だなんて」

29: 2017/05/21(日) 04:47:26.88 ID:YBdvM4H4.net
ピロンッ

梨子「千歌ちゃん!?」

曜「い、いや…グループLINEだよ?」


Aqours(9)

YOU:逡ー荳也阜縺九i蟶ー繧区婿豕輔r隱ー縺具シ?

黒澤ダイヤ:壮大な文字化けですわね…

†堕天使ヨハネ†:どうしたのよ


曜「……は?」

30: 2017/05/21(日) 04:47:58.02 ID:YBdvM4H4.net
梨子「曜、ちゃん…?え、でも今スマホ触ってなかったよね?それに、文字化け……」

曜「なっ…なに、これ……」

曜「絶対……普通じゃ、ない…」ゾクッ

ルビィ「あ、い、いた!曜さん!」

善子「ちょっと、さっきの……って、顔真っ青…どうしたの?」

曜「わたし…送って、ないの」

善子「…はぁ?」

31: 2017/05/21(日) 04:48:24.40 ID:YBdvM4H4.net
曜「通知来て、開いたら……それに、千歌ちゃんもいなくなっちゃ、って…!」

ルビィ「え?千歌、さんが……?」

曜「異世界に……連れていかれちゃったんだ…どうしよう、私がちゃんと止めなかったから……私の、せいで…」

花丸「異世界…って?」

梨子「……千歌ちゃんが昨日…『かごめかごめ』を夜中に一人でやると異世界に連れていかれる、って話をしてて……」

梨子「やけに乗り気で…止めたん、だけど……たぶん、やっちゃったんだと…思う」

32: 2017/05/21(日) 04:49:02.86 ID:YBdvM4H4.net
花丸「かごめかごめって……あの、子どもの頃遊びでやってたやつ?」

梨子「う、うん…」

ルビィ「異世界に連れていかれるなんて…聞いたことないよぉ…」

曜「千歌ちゃん…ごめん、ごめんなさい……千歌ちゃん…っ」

善子「ちょ、落ち着きなさいよ…!とりあえず今は千歌を探さないとでしょ?どこかにいるかもしれないんだし」

曜「ぁ…ごめ……善子、ちゃん」

善子「……」

善子(曜の、異常なまでの千歌に対する依存心は……たまに怖くなる)

33: 2017/05/21(日) 04:49:28.27 ID:YBdvM4H4.net
花丸「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に つるつる滑った 鍋の鍋の底抜け 底抜いてたもれ…」

ルビィ「え?鶴さんと亀さんじゃないよ?それに…後ろの正面だーあれ?って……言わない?」

花丸「え、そうなの?オラがじいちゃんに教えてもらったのはこっちだったずら」

梨子「私が知ってるのは……」

梨子「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?」

曜「……うん、私もそれ…」

34: 2017/05/21(日) 04:51:17.18 ID:YBdvM4H4.net
花丸「知らなかった…なんていうか…すごい、鳥肌が……」

ルビィ「え?そうかな?」

花丸「こ、怖くないの……?鶴と亀が滑る、って…すっごく縁起悪いらしい、よ……」

梨子「そうなんだ……たしかに、この曲は怖いよね…。夜中になんて、絶対歌いたくない」

曜「うん…普通は、そうだよ……」

善子「どうして千歌は、やろうと思ったの……?」

35: 2017/05/21(日) 04:51:44.65 ID:YBdvM4H4.net
ルビィ「とりあえず…お、お姉ちゃんたち呼びませんか……?」

梨子「そうだね!LINEで…」


Aqours(9)

桜内梨子:至急部室にお願いします。千歌ちゃんがピンチです

黒澤ダイヤ:もうすぐ授業ですが…ピンチなら仕方ありません。すぐに向かいます。

36: 2017/05/21(日) 04:52:27.88 ID:YBdvM4H4.net
梨子「…あ、授業……」

曜「それどころじゃないよ!」

梨子「そうだけど…むつちゃんたちに写させてもらわないとね」

善子「緊急事態だし…先生たちもわかってくれるでしょ。………たぶん」

花丸「オラたちも部室に向かおう?」

ルビィ「うん、そうだね…」

38: 2017/05/21(日) 04:53:07.21 ID:YBdvM4H4.net
寝ます

52: 2017/05/21(日) 12:22:11.63 ID:YBdvM4H4.net
―――

ダイヤ「それで、どうしたんですの?」

鞠莉「さっきの文字化けとなにか関係が?」

果南「千歌がピンチって……どういうこと?」

梨子「順に説明しますね――」

53: 2017/05/21(日) 12:22:38.08 ID:YBdvM4H4.net
果南「……かごめかごめで異世界に?」

ダイヤ「にわかには信じられませんが……なにか、文献を調べてみましょうか」

鞠莉「umm…インターネットにはそれらしいものは載ってないわね」

花丸「やっぱりこういうのは本が一番ずら!」

果南「じゃあ図書室?」

ダイヤ「いえ、それよりも――」

54: 2017/05/21(日) 12:23:04.78 ID:YBdvM4H4.net
曜「おぉ……すごい本の量…さすが黒澤家だね…」

ダイヤ「地域史に関する本はこちらの棚ですわね」

ダイヤ「童謡は……確か、こちらに…」

果南「こ、こんなに…?」

曜「早く、見つけないと…」パラパラッ

梨子「そうだね……千歌ちゃん、泣いちゃってるかもしれないし…」パラパラッ

鞠莉「~夜明けの晩に…」

鞠莉「……夜明けの晩、っていつなのかしら」

55: 2017/05/21(日) 12:23:38.09 ID:YBdvM4H4.net
ダイヤ「夜明けの…晩?夜が明けているのに晩、だなんておかしいですわね…」

花丸「存在しない時間、ってことなのかなぁ」

曜「存在しない、時間…」

梨子「さっきの、曜ちゃんから送られたLINEも…もし、いつかの曜ちゃんが千歌ちゃんと同じ異世界に行ってしまって…存在しない時間の中にいたと、して…」

梨子「時空が歪んで、さっき送られてきた…ってことは考えられない?文字化けも、こっちの世界と向こうの世界では時空が違うから文章がちゃんと送れない……みたいな」

曜「い、いやいや…待ってよ。もしそうだとしたら……私、いつ異世界に……」

果南「AqoursのLINEに送られてきたから…Aqoursが活動を始めてから……ここ3.4か月くらいになるね」

曜「いや…私、かごめかごめなんてやってないよ……」

梨子「うーん…まぁ、仮説だし……ね?」

56: 2017/05/21(日) 12:24:04.02 ID:YBdvM4H4.net
善子「一度、歌詞の意味…考えてみない?もしかしたら、今のみたいに発見があるかもしれないし」

ルビィ「賛成!えーと、じゃあ最初から…かーごめかごめ…」

果南「囲め囲め?」

ダイヤ「訛りだとしたら…屈め…とか?」

梨子「メモ取っておくね」カキカキ

花丸「籠の中の鳥はいついつ出やる…」

ルビィ「籠の中の…鳥?と、閉じ込められてるとか…」

善子「自由に飛ぶことができない……?」

57: 2017/05/21(日) 12:24:34.16 ID:YBdvM4H4.net
果南「いついつ出やる……ってのがよくわからないなぁ…いつ出てくるのか?とか…?」

花丸「出やる……出会う、じゃない?」

曜「夜明けの晩に…はさっき出たから……鶴と亀が滑った…も、出たか」

曜「後ろの正面だあれ?」

鞠莉「そのまま…真後ろにいるのはだあれ?ってところかしら?」

梨子「まとめると…」

梨子「囲め囲め(屈め屈め?)自由に飛べない鳥はいつ出会うのか 存在しない時間に 不吉なことが起きた 真後ろにいるのはだあれ?」

58: 2017/05/21(日) 12:25:00.56 ID:YBdvM4H4.net
ルビィ「ひっ…」ゾワッ

曜「いや、不安は増したし逆効果じゃないかなっ!?」ドキドキ

果南「うーん…これじゃ難しいね。解釈もこれで合ってるかわからないし…」

善子「自由に飛べない鳥ってのもよくわからないしね」

花丸「自分で言ったのに…?」

善子「うっ…悪かったわね」

ピロンッ

曜「………え?」

梨子「どうしたの?」

曜「グループLINE……見て」

59: 2017/05/21(日) 12:25:53.29 ID:YBdvM4H4.net
Aqours(9)

YOU:??[??A?N??[

60: 2017/05/21(日) 12:26:28.35 ID:YBdvM4H4.net
善子「二回目…?」

果南「どういう、こと……?」

61: 2017/05/21(日) 12:26:55.48 ID:YBdvM4H4.net
―――

梨子「全然ないね……」

曜「……」

梨子「……曜ちゃん?わかってると思うけど…」

曜「や、やらないよ!」

ダイヤ「っと…もうこんな時間ですか……みなさん、お泊まりになりますか?」

善子「いや…私は帰るわ。リトルデーモンたちに聞いてみたいし」

ルビィ「あぁ、生放送で…」

果南「私も、おじいが待ってるから…おじいにも聞いてみるね」

62: 2017/05/21(日) 12:27:21.47 ID:YBdvM4H4.net
花丸「マルは家の古い書物とか探してみるずら」

鞠莉「私は泊まらせてもらおうかしら♪」

梨子「私も、もう少し調べたいので…」

曜「……私も、今日は帰るね」

ダイヤ「それでは…少しの情報でも、なにかわかったらグループLINEにお願いします」

63: 2017/05/21(日) 12:27:47.83 ID:YBdvM4H4.net
―――

曜「千歌ちゃん…どこ、行っちゃったの……?」グスッ

曜(……私も、あれをやったら千歌ちゃんのところに行けるのかな…)

曜(ぬいぐるみ……あったっけ)

曜(……うちっちーしかないけど、できるよね)

曜(まだ21時過ぎ……ちょっと寝ようかな………えーと、2時くらいにセットして…っと)

64: 2017/05/21(日) 12:28:18.61 ID:YBdvM4H4.net
2時10分

ピピピピ

曜(……ふぅ)

曜(千歌ちゃん、待っててね。すぐ、そっちに行くから)

曜「かーごめかごめ籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った」

曜「後ろの正面だあれ?」

曜「っ…!」

曜(くらくらして……立ってられないっ!)フラッ

曜(っ……おさまってきた…かな)

65: 2017/05/21(日) 12:28:46.37 ID:YBdvM4H4.net
曜「………え?」

曜「なん、で…こんな古い、の……?」

ゾクッ

曜「っ!?なんか……すごく、嫌な空気…」

曜「あ、あれ…うちっちー……?」

曜「と、とりあえず……ここを出よう…壊れそうだし」

曜「か、階段…これ大丈夫かなぁ」

ギシッ…ギシッ…バキッ

曜「いっ…!」

66: 2017/05/21(日) 12:29:16.28 ID:YBdvM4H4.net
曜「ぅぁ…いったぁ…っ」ズキズキ

曜「でもそんなに…深くはない、かな……」

曜「ハンカチを巻いて……っと」ギュッ

曜「痛い、けど………千歌ちゃん、探さなきゃ」フラッ

曜「千歌ちゃんの、家…行ってみよう」

曜「ドア……開かないや」

曜「行儀悪いけど…蹴ったら開く、かな」

曜(怪我してない方の足で……)

ガッ バキッ

曜「……うん、これで出れるね」

67: 2017/05/21(日) 12:29:47.86 ID:YBdvM4H4.net
曜「なんか…霧?みたいなのが出てるなぁ」

曜「はぁ…怖い……楽しい歌、歌お……」

曜「やあやあ!朝から全開!ねぇねぇみんなもね爽快?やあやあ!なんでもできそうだ!?」

曜「………むなしい」グスンッ

曜「それにしても……なんで、こんなにボロボロなんだろう」キョロキョロ

曜「まるで、何十年も放置されたみたいな…」

曜「い、いや…まさか、ね……?」

曜「ぁ、そうだ…LINE、送ってみようかな」

曜「ポケットに入れてたものは持ってこれるのかな…」

68: 2017/05/21(日) 12:30:15.48 ID:YBdvM4H4.net
Aqours(9)

YOU:おーい、誰かー


曜「……あ、もしかしてこれって…」

曜「い、いや…未来からLINEが来たっておかしいでしょ」

曜「あれ…でも、二回来てたよね…?」

曜「それに……もし、そうだとしたら…誰にも、伝わらないんだ」ゾクッ

曜「も、やだ……怖いし、足痛いし…」

曜「千歌ちゃん……早く、会いたい…」

69: 2017/05/21(日) 12:30:45.37 ID:YBdvM4H4.net
曜「………」

曜「千歌ちゃんを見つけて……どうやって、帰るの?」

曜「なにか、なにか見つけないと…」

曜「………海、赤い」

曜「おかしい…絶対、おかしいよ…」

曜「お、お邪魔しまーす……?」

曜「千歌ちゃーん……いるー?」

曜「………だめ、か」

曜「探してみよう…」

70: 2017/05/21(日) 12:31:11.65 ID:YBdvM4H4.net
ズキッ

曜「ったぁ…結構きつい、なぁ」

曜「そんなに深い傷じゃなかったけど…」チラッ

曜「う、わ…血、垂れてるよ……」

曜「人の家汚しちゃったよ…って、誰もいないんだけどね」

曜「………千歌ちゃんは、ここに来た訳じゃないの?」

曜「どうして?」

曜「わたし、千歌ちゃんと同じことしたはず…だよ、ね?」

71: 2017/05/21(日) 12:31:38.81 ID:YBdvM4H4.net
曜「ぅぁ…っちか、ちゃ…」グスッ

曜「………だめ、だめだ」

曜「千歌ちゃんを、助けるんだから」

曜「でも、千歌ちゃんはいなくて…」

曜「どうしよう…せめて、戻る方法がわかれば……」

曜「………あ」

曜「もう一回かごめかごめやったら…戻れるのかな」

曜「やれることは、やろう」

曜「ぬいぐるみ……そうだ、うちっちーは…?」

72: 2017/05/21(日) 12:32:13.05 ID:YBdvM4H4.net
ガタッ

曜「うわぁ!?」

曜「な、んで…ここに……?」

曜「よ、呼んだ……から?」

曜「………」

曜「かごめかごめ――」

73: 2017/05/21(日) 12:32:40.97 ID:YBdvM4H4.net
プルルルル

曜「っ!」

曜「………え?私の、部屋だ…」

曜「ゆ、め…?」ズキッ

曜「足……怪我、してる」

曜「夢じゃ、ないんだ……」

曜「ぁ、で、電話!」

曜「も…もしもし?」

梨子【曜ちゃん!?何やってたの!?連絡もしないで!】

曜「へ?れ、連絡って…」チラッ

曜(10時……?な、なんで?夜中じゃ…)

75: 2017/05/21(日) 12:33:08.22 ID:YBdvM4H4.net
梨子【心配したんだよ!?曜ちゃんまでいなくなったら、私…っ】

曜「ご、ごめん…それで、あの……かごめかごめで、わかったことが少しだけあるから…会える、かな」

梨子【うん…みんなダイヤさんの家にいるから…待ってるね】

曜「わかった…また後でね」

曜「……痛い」ズキズキ

曜「っと…うん、切れてるだけだし……大丈夫かな」

曜「……よし行こう」

曜「千歌ちゃん、もう少しだけ……待っててね」

90: 2017/05/21(日) 20:47:59.56 ID:YBdvM4H4.net
曜(なにが…なにが違ったんだろう)

曜(ちゃんと夜中…多分、千歌ちゃんのことだから丑三つ時にやっただろうし…それに、ぬいぐるみも使ったし…同じ歌を歌った)

曜(あの世界じゃないところに千歌ちゃんがいるのか……それとも、もう…)

曜(い、いやそれはないよ)

曜(既読はついたんだから…きっと、大丈夫……)

曜(あと……うちっちーがなんで出てきたのかが…わからない)

曜(助かったけど……普通に怖い)

曜(あのとき真後ろから落ちてきて……?)

91: 2017/05/21(日) 20:48:33.34 ID:YBdvM4H4.net
曜(後ろの正面だあれ?…ってあれのこと?いや、あのとき歌ってたわけじゃないからそれはおかしいのかな…?)

曜(……あ、着いた)

ピンポーン

ダイヤ「曜さん、どうし…っ!?」

ダイヤ「その、足は…?」

曜「……ちゃんと話す、よ」

ダイヤ「…中へどうぞ」

曜「ありがとう……その、ごめんね」

ダイヤ「いえ…」

92: 2017/05/21(日) 20:49:04.09 ID:YBdvM4H4.net
ガラッ

梨子「曜ちゃん!」

曜「えーと…お、お騒がせしましたー…」

ダイヤ「……それで、その怪我は?」

曜「かごめかごめをやって……異世界に行ってきまして…そのときに」

果南「あれだけやるなって言われてたのに…戻れたからいいけど、戻れなかったらどうするつもりだったの…?」

曜「ごめん、なさい…」

93: 2017/05/21(日) 20:49:30.36 ID:YBdvM4H4.net
ルビィ「それで……千歌さんは…?」

曜「いなかった…もしかしたら、千歌ちゃんが行ったところとは違うのかもしれない…」

善子「……ん?なんで戻ってこれたの?自動で戻ってきたわけじゃないわよね?」

曜「うん…千歌ちゃんが見つからなくて、とりあえず今わかってることだけでもみんなに伝えなきゃって思って…帰る方法考えてて、来たときと同じことを試してみよう!って…」

曜「それで、後ろから私のうちっちーのぬいぐるみが落ちてきて…」

善子「待って待って…うちっちーが落ちてきたの?」

94: 2017/05/21(日) 20:49:58.56 ID:YBdvM4H4.net
曜「うん。向こうに行ったときはうちっちーがいなかったんだけど…なぜか千歌ちゃんの家で…」

曜「えーと、それで…かごめかごめをやったら……梨子ちゃんからの電話で目が覚めた…みたいな感じかな」

花丸「その世界…なにかおかしなところはあった?」

曜「空気がすごく嫌な感じで…あと、すごく古かった、かな」

曜「海も赤くて…霧が出てた」

梨子「古かった…って?」

曜「何十年も放置されてたみたいで…それで、家の階段で板が割れちゃって…怪我しました」

95: 2017/05/21(日) 20:50:23.82 ID:YBdvM4H4.net
花丸「い、痛そうずら…」

ダイヤ「夢では…ない、のですね」

曜「あっはは…まぁ、そんなに痛くないし大丈夫!」

花丸「そうだ……古い巻物を見つけたんだ」

梨子「巻物……?」

花丸「うん、天保の大飢饉…って、覚えてる?授業でやったと思うけど…」

曜「江戸時代の飢饉、だったよね?」

96: 2017/05/21(日) 20:50:49.78 ID:YBdvM4H4.net
花丸「そう。江戸四大飢饉の一つで…この辺りもだいぶ被害があったみたい」

花丸「それで…当時の人たちはどうにかして食い扶持を減らす必要があった。村のお偉いさんたちが集まって決まったのが――小さな子どもたちを減らすこと」

花丸「選ばれた子どもたちは大人たちによって小さな洞窟の中の小さな小さな牢屋に入れられ、そのまま…って書いてあるずら」

善子「あぁ…ってことは、小さいから……屈め屈め…ってことね」

果南「籠の中の鳥は…牢屋に閉じ込められた子ども…?」

97: 2017/05/21(日) 20:51:26.62 ID:YBdvM4H4.net
花丸「ねぇ、曜さん」

曜「ん…?」

花丸「向こうの世界で…洞窟、見なかった?」

曜「うーむ…いや、見てない…かな」

花丸「そっか…」

ルビィ「ま、まさかとは思うけど…その洞窟に入るわけじゃ…ない、よね……?」

花丸「もし、千歌さんがその子どもたちに取り憑かれていたら…その洞窟にいる可能性が高いかな、って」

鞠莉「ってことは…私たちも、その世界に行かなくちゃいけないわけね」

98: 2017/05/21(日) 20:51:57.34 ID:YBdvM4H4.net
ダイヤ「えぇ…ただ、もう少し計画をしてからでないと……なにが起こるか、わかりませんからね」

花丸「洞窟の場所がわかれば…いいんだけど…巻物には書いてなくて…」

曜「なにか……ヒントが、きっと…」

梨子「洞窟、ってことは……海辺、なのかな…」

曜「海……赤かったの、なにか関係がある、とか?」

果南「それじゃあ海辺を探すとして…あとは、戻り方だね。曜ちゃんはぬいぐるみが降ってきたみたいだけど……私たちの時もそうなるとは限らないし…」

99: 2017/05/21(日) 20:52:24.93 ID:YBdvM4H4.net
ルビィ「じ、じゃあこれは!どう、ですか…?ルビィ、二つあるから…ひとつを使って、もう一つはポケットに入れておけば…!」

チャラッ

ダイヤ「マスコット…これは……ぬいぐるみに入るのでしょうか…」

曜「私の使ったうちっちーは大きいやつだし…千歌ちゃんが持ってるぬいぐるみも小さいのはなかった気がするから…どうなのかなぁ……」

鞠莉「ま、物は試しよ!Let 's try!ダメだったとしても…向こうに行けないだけじゃないかしら?」

100: 2017/05/21(日) 20:52:59.20 ID:YBdvM4H4.net
果南「い、いや…でも…」

鞠莉「そうやって怖がって行動をなにも起こさなかったら手遅れになっちゃうかもよ?」

曜「……やろう。私は、やりたい…千歌ちゃんを助けるためにできることなら、なんでもやりたい」

ダイヤ「ふふ…そうですわね。さぁ、そろそろお腹が空いてきた頃ではございませんか?少し休憩にしましょう」

103: 2017/05/21(日) 21:12:12.67 ID:YBdvM4H4.net
―――

ダイヤ「さて、それではまとめますね」

ダイヤ「ルビィの持っている二つのマスコットのうち、一つを使用し、一つをルビィのポケットに入れておきます。帰るときはこちらを使ってまたかごめかごめをしましょう」

ダイヤ「できるだけ千歌さんと条件を揃えるために、深夜2時にこの梨子さんの部屋で行います」

ダイヤ「花丸さん、善子さんは他の部屋で待機しておいてもらい、わたくしたちがいなくなったあとの部屋を確認してもらい、わたくしたちが帰るのを待っていただきます」

104: 2017/05/21(日) 21:12:53.22 ID:YBdvM4H4.net
ダイヤ「向こうに着いたらわたくしとルビィと果南さん、曜さんと梨子さんと鞠莉さん、で別れて海沿いに洞窟がないかを探します。スマホは使えるかわかりませんが、一応持っておきましょう。同じ世界にいれば使えるかもしれませんので…っと、これくらいでしょうか?」

曜「…うん、そうだね。ありがとうダイヤさん」

ダイヤ「……さて、21時過ぎですわね。このくらいの時間にアラームをかけて、仮眠したのですよね?」

曜「うん」

105: 2017/05/21(日) 21:13:19.32 ID:YBdvM4H4.net
花丸「それじゃあオラたちは向こうの部屋に行ってるずら…気を付けてね」

善子「必ず千歌を連れて…みんな無事で帰ってきてよね」

梨子「うん、もちろん」

バタンッ

果南「アラームセットしたよ」

ルビィ「う、うぅ…緊張しちゃって…寝れるかなぁ……?」

鞠莉「大丈夫、深呼吸して…ゆっくりね……」

ルビィ「すぅ…はぁ…」

106: 2017/05/21(日) 21:13:46.53 ID:YBdvM4H4.net
―――

2時00分
ピピピピ

曜「ん…梨子ちゃん、起きて」ユサユサ

梨子「…よぉちゃん?」

曜「寝ぼけてる?ほら、2時だよ」

梨子「ぁ、ごめん!」ガバッ

曜「ううん、平気」

ダイヤ「みなさん、大丈夫ですか?」

鞠莉「ばっちりOKよ」

果南「うん、私も」

ルビィ「そ、それじゃあ…置きますね」

「……」

107: 2017/05/21(日) 21:14:12.41 ID:YBdvM4H4.net
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?」

108: 2017/05/21(日) 21:14:41.60 ID:YBdvM4H4.net
曜「っぁ…また、これ…っ」クラッ

ルビィ「ピギッ…お、お姉、ちゃん…」

ダイヤ「大丈夫ですか…っ?」

梨子「っ…」クラクラ

鞠莉「……ん、慣れてきたわね…」

果南「う、わ…ほんとに来ちゃってる」

ルビィ「あ、あれ…うさぎさんが…」

ダイヤ「やはり、消えてしまうのですか……」

109: 2017/05/21(日) 21:15:10.83 ID:YBdvM4H4.net
曜「みんな、外に出よう…木が腐ってるかもしれないから気を付けてね」

梨子「曜ちゃん、大丈夫?肩、貸すよ」

曜「あ、ありがとう…」

梨子「ほんとは痛いんだよね?わかりやすいよ」コソッ

曜「ぅ…で、でも、内緒だよ?」

梨子「うん、心配させたくないんでしょ?でも…無理はダメよ」

曜「了解であります…」

111: 2017/05/21(日) 21:15:42.33 ID:YBdvM4H4.net
鞠莉「ワォ…Red sea……」

果南「しかも…ただの赤じゃなくて…赤黒い……」

ダイヤ「二手に別れましょう…ルビィ、果南さん、行きますわよ」

ルビィ「は、はい!お姉ちゃん!」

曜「あ、待って!」

ダイヤ「どうしました?」

曜「LINEつながるか、確認しておこうよ」

112: 2017/05/21(日) 21:16:15.70 ID:YBdvM4H4.net
Aqours(9)

YOU:おーい

果南「…!使えるんだ…よかった」

曜「じゃあ何かあったらグループLINEでお願いします!」

鞠莉「気を付けてね」

果南「そっちもね…」

114: 2017/05/21(日) 21:30:44.61 ID:YBdvM4H4.net
―――
ダイヤ「花丸さんの言っていた通りだとしたら…小さなものですから、見つけるのは大変そうですわね…」

ルビィ「で、でも…人が入るくらいなら見つかるんじゃない……?」

果南「うーん…それにしても不気味だね、これ……まるで血…みたいな色してて」

ルビィ「ま、まさか…本物の血じゃ、ない……よね?」

果南「だと…思う、けど……」

115: 2017/05/21(日) 21:31:13.10 ID:YBdvM4H4.net
ダイヤ「………突き当たりまで来てしまいましたね」

果南「ってことは…向こう側なのかな……LINE入れるね」

Aqours(9)

かなん:こっち、端まで来たけど特になにも見つからなかったから、そっち向かうね

YOU:まって

YOU:こっちも…洞窟、なかったよ

果南「……え?」

116: 2017/05/21(日) 21:31:39.18 ID:YBdvM4H4.net
―――
曜「はぁ…二度も来るなんて…」

梨子「だ、大丈夫…?」

曜「でも、一人じゃないから平気!」

鞠莉「確かに…ここに一人で来るのは……怖いわね…おかしくなっちゃいそう」

曜「…千歌ちゃん、大丈夫かな」

梨子「怖くて泣いてたらどうしようか」クスッ

曜「そしたらムービー撮って家宝にするかなーなんてね!」

117: 2017/05/21(日) 21:32:05.31 ID:YBdvM4H4.net
鞠莉「千歌っちのweddingで流さないとね♪」

梨子「あはは……って、あれ…?」

梨子「端に…着いた……?」

曜「え、もう…?この海岸、もっと広くなかったっけ…?」

鞠莉「話してたから?に、しては確かに早すぎるわよね…」

ピロンッ

曜「ん、LINEだ」

Aqours(9)

かなん:こっち、端まで来たけど特になにも見つからなかったから、そっち向かうね

118: 2017/05/21(日) 21:32:38.33 ID:YBdvM4H4.net
曜「……どういう、こと?」

梨子「どこにも洞窟が、ない…?」

鞠莉「ちょ、ちょっと待って…!それじゃ、私たちはどうすれば…」

曜「と、とりあえず!合流…しようか」

曜「えーと、一度合流しよう。さっきの場所で…っと」

曜「よし、戻ろう」

梨子「曜ちゃん…冷静、だね……」

曜「二度目だからかなぁ…慣れたくはないんだけど…あはは…」

121: 2017/05/21(日) 21:46:24.35 ID:YBdvM4H4.net
―――
曜「…ん、いたいた」

ダイヤ「曜さん…!」

梨子「ねぇ…そっち……短くなかった?」

ルビィ「え?」

梨子「狭すぎると思うの…もっと、広かったはずなのに……」

果南「てことは…私たちの知ってる場所じゃない、ってことなのかな…」

果南「こう…なにか……妖怪的なものが作った空間!…みたいな?」

122: 2017/05/21(日) 21:46:50.45 ID:YBdvM4H4.net
鞠莉「一度…千歌っちの家に行ってみない?なにか、あるかもしれないでしょ?」

曜「そうだね…」

テクテク

梨子「お、お邪魔しまーす…」

曜(もし、私が行った世界と同じだとしたら…)

曜「こっちから、行こう」スタスタ

梨子「え、うん…?」

曜(……やっぱり、あった)

123: 2017/05/21(日) 21:47:16.99 ID:YBdvM4H4.net
ルビィ「ひぃっ…!こ、これ…血……?」

曜「私が来たときに汚しちゃったの…それがあるってことは…私が来た後の世界だ……」

果南「あんまり時間が経ってないみたいだね…」

曜「それで…こっちにいるときに後ろからうちっちーが落ちてきて……」

鞠莉「じゃあ、ここから先は行ってない?」

曜「うん、行ってないよ」

124: 2017/05/21(日) 21:48:11.03 ID:YBdvM4H4.net
鞠莉「一番有力なのは千歌っちの部屋ね…来たときは部屋だったはずだから……」

ガッ…ガッ……

鞠莉「……立て付けが悪くなってて開かないわ…」

果南「仕方ないよ…ちょっと下がってて…」スッ

ドッ

ダイヤ「み、見事な蹴りをお持ちで…」

曜「あ、あれ…!」

125: 2017/05/21(日) 21:48:49.77 ID:YBdvM4H4.net
梨子「千歌ちゃんの、スマホだ…」

鞠莉「電源つく?」

梨子「いや…壊れちゃってるみたい…画面も割れてて……それに、なんだか汚れてて…ずっと昔から置いてあるみたい、じゃない…?」

果南「……ね、ねぇみんな…なんか、気持ち悪くない…?」

ルビィ「う、うん…来たときみたいな感じ、で……」

曜「な、なに…?こんなの…知らないっ…!」

クラッ

鞠莉「み、ん…な……?」

曜(視界が白んで……あたまも、ぼーっとする…)

138: 2017/05/21(日) 23:31:23.03 ID:YBdvM4H4.net
―――

2時30分

ピピピピ

花丸「ん…善子ちゃん、起きて」

善子「ぁ…おはよう、はなまる…」

花丸「梨子さんの部屋、見に行こう」

善子「えぇ…行きましょう」

コンコン ガチャッ

花丸「誰もいないね…みんな成功したみたい」

139: 2017/05/21(日) 23:31:59.26 ID:YBdvM4H4.net
善子「ルビィのうさぎさんもいないわね」

花丸「一緒に行ったのかなぁ…?」

ピロンッ…ピロピロピロンッ

善子「ん?なんか一気にLINEが…」


Aqours(9)

YOU:??[?

かなん:????A?[???????????????????????A???????

YOU:???

YOU:?????c??A?A?????

YOU:??x???????B????????

140: 2017/05/21(日) 23:32:30.38 ID:YBdvM4H4.net
善子「……こわ」

花丸「そういえば…変じゃない?」

善子「なにが?」

花丸「文字化けの仕方が…えっと、最初に曜さんから来た文字化けは難しい漢字のやつだったよね?」

花丸「でも、そのあとは全部ハテナと英語で…」

善子「…そう?たまたまなんじゃない?」

善子「でも……確かに、おかしいわよね」

善子「たとえメモしておいたとしても…送るスピードが早すぎる……スタンプならともかく、文章みたいだし…」

141: 2017/05/21(日) 23:33:00.07 ID:YBdvM4H4.net
善子「最初の…曜さんが送ってないのにLINEが来たやつもおかしいし……なんなのよ、これ…」

花丸「……オラたちは、信じて待つことしかできないずら…」

善子「もどかしい…」

花丸「この辺りの地形に関する本を持ってきてるから洞窟探してみようか」

善子「そうね…何かしていないと不安だし……」

142: 2017/05/21(日) 23:33:39.58 ID:YBdvM4H4.net
―――
曜「ぅ…ぁ…?」

曜(あれ、私…確か、倒れて…!)ガバッ

曜「こ、こは…?」

曜(部屋が…きれいに、なってる……?さっき果南ちゃんが蹴破ったはずの障子も元に戻ってて…それに、さっきよりも新しく…いや、それでも古いことには変わりないけど…)

曜(みんな無事みたい…よかった……)チラッ

曜「……え?」

曜「なんで空が真っ赤に染まってるの…?」

143: 2017/05/21(日) 23:34:07.57 ID:YBdvM4H4.net
梨子「っ…よう、ちゃん…?」

曜「あ、梨子ちゃん…」

梨子「な、に…ここ……」

ダイヤ「っつぅ…いったい、なにが…」

ルビィ「あ、あれ!?ここ…さっきと違う…よね?」

鞠莉「……千歌っちのスマホ…新しくなってる…?」

鞠莉「umm…電源はつかないわね。画面も割れたままだし」

曜「果南ちゃん、大丈夫…?」

果南「ん……なんとか」

144: 2017/05/21(日) 23:34:33.11 ID:YBdvM4H4.net
鞠莉「意外ねぇ…果南、こういうの効かなそうなのに」

果南「ちょっと…それ、どういうこと?」

曜「ちょ、そんなことしてる場合じゃ…ほら、外見てよ!?空が赤…く、て……?」

梨子「どうしたの?」ヒョイッ

梨子「あ、あれ……千歌、ちゃん…?」

曜「っ!」ダッ

梨子「曜ちゃん、ダメっ!」

ルビィ「ち、千歌さんって…どういうこと?」

梨子「外…見てみて…私は、曜ちゃんを追いかけるから!」ダッ

145: 2017/05/21(日) 23:34:59.65 ID:YBdvM4H4.net
果南「危ないって!……外、って?」ヒョイッ

果南「あの特徴的なアホ毛は…な、なんで海岸に!?」

ルビィ「それに…なん、だろう……あの、動き…」

ダイヤ「頭を撫でる…みたいな動き、ですね」

鞠莉「って!観察してる場合じゃない!千歌っちのところに行くわよ!」

146: 2017/05/21(日) 23:35:27.65 ID:YBdvM4H4.net
―――
千歌「うんうん、あはは!そーなの?」

千歌「へぇ…えらいね!」ナデナデ

曜「千歌ちゃんっ!?」

千歌「わ…曜ちゃん?」クルッ

曜「っ!」

曜(なんか、変…うまく言えないけど、とにかく、おかしい……)

千歌「どうしたの?…ん、このお姉さんにも遊んでほしいの?」

千歌「よーし、じゃあなにしよっか!」

曜「ち、千歌ちゃん…なに、言ってるの……?」

148: 2017/05/21(日) 23:36:14.27 ID:YBdvM4H4.net
曜「千歌ちゃん以外、誰も……」

千歌「………曜ちゃんこそ、何言ってるの?あ、あぁ!泣かないで?」ナデナデ

千歌「ほら、ダメだよ曜ちゃん…小さい子には優しくしなきゃ……ね?」

曜「小さい、子……?」

『選ばれた子どもたちは大人たちによって小さな洞窟の中の小さな小さな牢屋に入れられ、そのまま…って書いてあるずら』

曜「ま、さか…っ」ゾワッ

千歌「ふむふむ…よーし、曜ちゃんそこに屈んで?」

曜「……え?」

千歌「ほら、はやくー」グイグイッ

曜「こ、う…?」

149: 2017/05/21(日) 23:36:57.86 ID:YBdvM4H4.net
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる…」

曜(なに、これ…たくさんの、子どもの声……からだ、うごかない)

「夜明けの晩に 鶴と亀が滑った…♪」

曜(ぁ……わたし、ここで…)

「後ろの正面だあれ?」

曜「ぁ……っ」パクパク

千歌「あは、時間切れ~♪もう、千歌だったんだよ?」

千歌「ざぁんねん…不正解者には罰ゲーム、だよね?」ケラケラ

曜「ぅ、ぁ…」バクバク

曜(やだ、だれか…たすけて…!)

150: 2017/05/21(日) 23:38:59.51 ID:YBdvM4H4.net
スッ…キュッキュッ

千歌「んふー、よし!」

曜「……へ?」

千歌「あはは!かーわいい!」

梨子「よ、ちゃ…曜ちゃん!千歌ちゃん!」

曜「り、こ…ちゃ……」クルッ

梨子「へ?」

梨子「そ、その顔…どうしたの?」

千歌「あれ、梨子ちゃんもいるんだ」

梨子「な、なにやって…」

千歌「見ての通り…みんなと遊んでたんだよ?」

151: 2017/05/21(日) 23:39:41.25 ID:YBdvM4H4.net
梨子「見ての通りって…誰も……それに、それ…墨?」

千歌「誰も……?」

千歌「曜ちゃんも、梨子ちゃんも…どうしたの?みんないるのに……かわいそう」

梨子「え?」

千歌「ひどいよ…なんで……?悪いことなにもしてないのに…ママもパパも…いつになったら迎えに来てくれるの……?」ボロボロ

千歌「かわいそう…かわいそうな、ワタシたち……ここにいるのに、みんな忘れてしまったんだわ」

千歌「寒い…水が上がって、冷えきってる……みんな、みんな死んじゃった」

152: 2017/05/21(日) 23:40:07.50 ID:YBdvM4H4.net
鞠莉「っはぁ…はぁ…!」

果南「千歌!」

千歌「どうして誰も気付いてくれないの……?ねえ、ワタシたちのこと、気付いてよ。寂しいよ、遊ぼうよ」

ダイヤ「千歌、さん…?」

千歌「もうワガママ言わないから…もう一度、もう一度……」

ギュッ

曜「大丈夫…」

千歌「おねえさん?」

153: 2017/05/21(日) 23:40:33.27 ID:YBdvM4H4.net
曜「つらかったよね、寂しかったんだよね…」ナデナデ

曜「さっきはあんなこと言って、ごめんね?でも、今はちゃんとみんなのこと見えてるから、大丈夫だよ」

曜「あなたたちはなにも悪くないよ。もう、苦しい思いなんて、しなくていいんだよ…」

千歌「……ごめんなさい」モギュッ

千歌「おねえさんの、お友だちを騙しちゃった…遊んでほしくてね、悪いことしちゃったの…」

曜「千歌ちゃんなら許してくれるから大丈夫!いっぱい遊んでもらえた?」

154: 2017/05/21(日) 23:41:12.33 ID:YBdvM4H4.net
千歌「うん…ワタシたち、悪いことしたのに、たくさん遊んで…いっぱい、頭撫でてくれて…褒めてくれたの」

曜「よかったね…楽しかった?」

千歌「楽しかった…ずっといて欲しくて、友達になってほしくて……ちかちゃん、閉じ込めちゃったの…ごめんなさい」

千歌「でも、でもね…もう、平気……ちゃんと、かえすから……」

曜「ま、って…まだ!」

千歌「えへへ…おねえさんのぎゅー、気持ちよかった、よ……」

曜「っ…!」

155: 2017/05/21(日) 23:41:42.82 ID:YBdvM4H4.net
千歌「ん、ぅ……あれ…?」キョロキョロ

千歌「みんなは…?」

ルビィ「もう…帰っちゃったみたい……」

千歌「そっか……」

曜「千歌ちゃん、よかった…」ギュッ

千歌「……あの子たちは、悪くないから…責めないでほしい」

曜「責めないよ…だれも、責めないよ……あんな、幼い子どもを…っ」

果南「……空、快晴になってるね」

鞠莉「………ずっと、ここで…両親を待ってたのかしら」

156: 2017/05/21(日) 23:42:09.00 ID:YBdvM4H4.net
ダイヤ「戻ったら……祠を立てませんか?きっと、話せば…」

ルビィ「うん、そうだね…どうか、安らかに眠れるように…」

梨子「水が上がって、冷えきって……」ボソッ

曜「ん?」

梨子「……そっか、そうだ…」

梨子「洞窟の場所、わかったよ」

曜「ほんと…?そうなら、みんなを出してあげないとだね…」

梨子「うん…海に入らないといけないから……見つけるのは大変だろうけど…」

果南「江戸時代は陸だったところが…今は海の中、だったんだ……そりゃ、見つからないわけだよね」

ダイヤ「では……戻りましょう」

157: 2017/05/21(日) 23:42:35.84 ID:YBdvM4H4.net
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?」

169: 2017/05/22(月) 19:07:02.93 ID:96Xs0vnM.net
―――
果南「お、おぉ…戻ってきてる……?」

バタバタ

花丸「よ、かった…っ!」グスッ

善子「おっそいのよバカ…」

鞠莉「Sorry…」

千歌「あはは…お騒がせしましたー…」

梨子「ん…これ、地図……?」

花丸「うん、江戸時代の地図で洞窟探してたん、だけど…」

ダイヤ「今の地図はありますか?」

花丸「え?うん、こっちに…」

170: 2017/05/22(月) 19:07:32.13 ID:96Xs0vnM.net
ダイヤ「……この辺りになりますね」

善子「へ?なんでわかるのよ?」

ルビィ「ルビィたち…その、子供たちに会ってきたから…」

善子「……まじ?」

千歌「みんな、すごくいい子で…なのに……」

梨子「……曜ちゃん?大丈夫…?」

曜「…え?あ、ごめん……大丈夫、大丈夫だよ」

果南「おじいの知り合いが船貸してくれるって!」

ダイヤ「こちらも何人か出してくださるみたいですわ」

171: 2017/05/22(月) 19:08:06.13 ID:96Xs0vnM.net
善子「じゃあ…その、江戸時代の子どもたちを見つけに……?」

ダイヤ「いえ、わたくしたちはさすがにお留守番ですわ…それに」チラッ

千歌「ん?」

梨子「これからお説教が待ってる人がいるからね…ほら、行くわよ」

千歌「ひっ…やぁぁだぁぁ!助けてぇぇえぇ!!」ズルズル

ルビィ「あ、はは…」

バタンッ

曜「……あ」

鞠莉「どうかした?」

曜「スマホ…ない……」

果南「あちゃー…向こうに置いてきちゃったのかな?」

曜「諦めて新しいの買わなきゃだ…」

172: 2017/05/22(月) 19:08:31.50 ID:96Xs0vnM.net
―――
志満「……千歌」

千歌「ハイ」セイザ

志満「私が言いたいこと、わかる?」

千歌「興味本位で危ないマネをしてすみませんでした」

志満「……うん、それで…」

千歌「洞窟の中に、子どもたちが…だから、ちゃんと供養してあげたくて…果南ちゃんの知り合いの人が船出してくれるらしいし、ダイヤさんのところも供養のための祠作ってくれるらしくて……」

173: 2017/05/22(月) 19:09:15.57 ID:96Xs0vnM.net
そのあと、しばらくしてから町のお偉いさんたちが来て、私たちに謝ってくれた。
私が勝手にやってしまったことなのに、なんだか不思議な気分だった。
ほどなくして、洞窟が見つかった。
中には10数人ほどの骨が見つかったようで、洞窟の近くに祠が作られ、供養されたみたい。
この前までのあの体験はまるでなかったかのように、いつも通りの日常が訪れた。
向こうに置いてしまったスマホを新しく買い換えたけど、曜ちゃんはまだ買ってないみたい。
理由を聞いたら、なかなか時間がとれないんだって。

174: 2017/05/22(月) 19:09:41.73 ID:96Xs0vnM.net
曜「あ、そうだ…。千歌ちゃん、今日泊まりにこない?」

千歌「え、今日?」

曜「うん…その、ママもパパもいないから……え、と…」

千歌「あ、そういうこと?うん、いいよー」

千歌(曜ちゃん、恥ずかしがり屋さんだから…寂しいとか、言えないんだよね)

千歌「じゃあ梨子ちゃんも…」

曜「だめ!」

千歌「え?」

175: 2017/05/22(月) 19:10:09.85 ID:96Xs0vnM.net
曜「ふ、二人がいいなぁ……なん、て」

千歌「……へ」

曜「ご、ごごごごめん!やっぱなんでもない!」

千歌「えへへ……じゃ、二人でお泊まりしよ!」

千歌(やっぱり…あのとき、怖かったよね。いきなりいなくなっちゃって……今日はたくさん甘えさせてあげなきゃ)

176: 2017/05/22(月) 19:10:19.69 ID:96Xs0vnM.net
―――
曜「千歌ちゃーん、お風呂あいたよー」

千歌「あ、うん!ありがと!」

グイッ

千歌「ん?」

曜「千歌ちゃん、好きだよ」

千歌「どうしたの急に…私も曜ちゃんのこと、好きだよ?」

曜「ずっと、一緒にいてくれる…?」

千歌「うんっ!ずーっと一緒!」

曜「えへへ…そっかぁ!引き止めてごめんね!」

千歌「ううん、お風呂行ってくるね」

曜「いってらっしゃい」ニコッ

177: 2017/05/22(月) 19:10:59.60 ID:96Xs0vnM.net
―――
花丸「うーむ…」

善子「なに難しい顔してるのよ?」

花丸「あの文字化けの謎を解き明かしたくて…一個だけ、どうしてもわからないところがあるんだよね」

善子「へぇ…どんな?」

花丸「えっと、まずわかったことが…違う世界間でLINEをすると、文字化けをすること。同じ世界間は普通に連絡がとれること。世界をまたいでも、ログは残ること。あと、文字化けには二種類あること」

花丸「それと、千歌さんが最初に行った世界と、曜さんが一人で行った世界の二つ世界があること」

花丸「千歌さんが行った世界では、文字化けは漢字になって、曜さんが行った世界では、文字化けはハテナと英語になること……これくらいかな」

178: 2017/05/22(月) 19:11:30.62 ID:96Xs0vnM.net
善子「なんでそんなとこまでわかるのよ…」

花丸「千歌さんが行った世界…えっと、『空が赤い世界』で、千歌さんが曜さんからLINEが来たんだって。難しい漢字が並んでるやつ」

花丸「それが多分、曜さんが朝心配で送ったLINEだと思うんだ」

善子「いや、曜が送ったときにはもうだいぶ時間経ってるわよ?」

花丸「そうなんだけど…この後のも考えたら、異世界では時間の流れがおかしいんだと仮定してるずら」

善子「ま、まぁ…異世界だしね」

179: 2017/05/22(月) 19:12:28.22 ID:96Xs0vnM.net
花丸「……でね、おかしなところがここなんだけど…」

花丸「グループLINEに届いた曜さんからのメッセージなんだよね…えっと、この表を見てくれる?」

善子「ん…曜さんが異世界から送ったLINEは最初に『海が赤い世界』でみんなに送ったものと、千歌さんを探しに『海が赤い世界』で海岸を歩いたときの二回…?」

善子「私たちが確認したのが…最初の漢字が並んでるやつと、調べものしてるときのハテナのやつと、一気に送られてきたハテナのやつの……三、回…?」

花丸「つまり……つまり、だよ?」

花丸「曜さんが今後異世界からLINEを一度送ってくるってこと…だよね?」

180: 2017/05/22(月) 19:12:50.03 ID:96Xs0vnM.net
善子「それに…あと残ってるのは『空が赤色の世界』…?」

花丸「そう…でも、それでもおかしいよね……どうして曜さんがもう一度あそこに行くのか、って…」

善子「……私も、気になってたことがあるの」

花丸「え?」

善子「どうして、曜と千歌は同じことをしたのに、別々の世界に行ったのか…それと、みんなで行ったときに途中で世界が変わったのはなぜなのか、ってこと」

花丸「あぁ、それなら…なんとなくだけど、説明できるかな」

181: 2017/05/22(月) 19:13:56.49 ID:96Xs0vnM.net
花丸「善子ちゃん、丑三つ時って何時かわかる?」

善子「2時でしょ?」

花丸「うん、詳しく言うと、2時から2時30分までなんだ。丑三刻…つまり丑三つ時だね」

花丸「丑の刻は1時から3時までで、それを4等分にするの。1時から1時30分が一刻。1時30分から2時が二刻。2時から2時30分が三刻。2時30分から3時が四刻」

花丸「それでね、千歌さんが『かごめかごめ』をやったのが1時50分…丑二刻だったんだって」

花丸「曜さんは2時10分、丑三刻」

182: 2017/05/22(月) 19:14:14.90 ID:96Xs0vnM.net
善子「二刻だったら『空が赤い世界』で、三刻だったら『海が赤い世界』ってこと?じゃあ、三回目に行ったときのは…?」

花丸「あのときは、みんなが行ったのが2時ちょうど…つまり、二刻と三刻の境界だった。そして、マルたちが部屋に入ったのが2時30分…三刻と四刻の境界」

花丸「マルたちが部屋に入ったことによって、異世界につながった部屋と、廊下の境界が途切れて、みんなが飛ばされた…の、かなぁって思うな」

善子「境界、ねぇ…」

花丸「杞憂だと、いいんだけど……」

183: 2017/05/22(月) 19:14:53.80 ID:96Xs0vnM.net
―――
曜「とぉ!ほいっ!」

千歌「んがー!また負けたぁ!」

曜「あっはは!まだまだですなぁ」

千歌「くぅ…悔しいー!」

曜「もっかいやる?」

千歌「んー…って、うわ!もう2時になっちゃうよ!そろそろ寝よ?」

曜「1時58分…」

千歌「ほら、片付けよ」

曜「ちかちゃん」グッ

ドサッ

184: 2017/05/22(月) 19:15:22.74 ID:96Xs0vnM.net
千歌「よ、曜ちゃん?動けない…よ?」

曜「……ちかちゃんは、私のこと好き?」

千歌「す、き…だけど……?」

曜「………」

千歌「あの、曜ちゃん?」

曜「ごめんね、できるだけ苦しくないようにするから」ググッ

千歌「っ…!?」

185: 2017/05/22(月) 19:16:39.47 ID:96Xs0vnM.net
千歌「っが…はっ…ょ、ちゃ……?」

曜「ごめん、ごめんね?」チラッ

1時59分

千歌「っ…」

曜「……」

ズルズル

2時00分

曜「………」

186: 2017/05/22(月) 19:17:02.47 ID:96Xs0vnM.net
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?」

188: 2017/05/22(月) 19:19:42.15 ID:96Xs0vnM.net
おしまいです。
なんちゃってホラーでした。


どうして曜ちゃんのときは都合よくぬいぐるみが落ちてきたのでしょうか。
海が赤いのは……?
空が赤い世界と海が赤い世界の違いは?

ガバガバだけど一応設定とかは考えてあるので考察とかしてくれると嬉しいです。
お付き合いいただきありがとうございました。

189: 2017/05/22(月) 19:20:05.82 ID:vTU2EA/u.net
おいおい 曜ちゃんどうした...

190: 2017/05/22(月) 19:21:52.76 ID:GcO5W7ap.net
最後のかごめかごめ、人形は千歌ちゃんの死体?

192: 2017/05/22(月) 19:28:37.68 ID:H/CV7ndk.net
おつおつ
なんちゃって…だと…
充分ホラーなんですが

194: 2017/05/22(月) 19:45:13.14 ID:xZOs6/fb.net
おっつおっつ
読み直したけどわかんないからモヤモヤするw

195: 2017/05/22(月) 19:47:22.36 ID:7urHQkIa.net
おつおつ
最後に謎を残して終わるのはホラー感でていいね

207: 2017/05/22(月) 21:14:25.35 ID:5fbFkB1m.net
このまま分からず終いだとモヤモヤするのでネタバレもしくは後日談があると嬉しい

推理する人がいるかもなので日を置いて投下とかにすれば問題ないかと

209: 2017/05/22(月) 22:39:39.23 ID:AOxuywhJ.net
せっかく練られてる世界観だからもっと理解したいし、解説してもらえたら嬉しいな

210: 2017/05/22(月) 23:00:08.00 ID:DZXgFT7l.net
よく練り込まれてるSSだわ
尊敬する

211: 2017/05/22(月) 23:15:06.02 ID:96Xs0vnM.net
意見ありがとうございます。
ネタバレになるので、金曜日に投下します。
それまで保守していただけるとありがたいです。
自分も落ちそうなら落ちないように保守するとは思いますが…。

321:ここからネタバレです 2017/05/26(金) 18:30:20.90 ID:TLQmh5aX.net
YOU:タ魎ホ、チ、网「、荀テ、ニ、ハ、、、隍ヘ。ト。ゥ

YOU:縺ゥ縺・@縺溘・・滓悃邱エ縺ォ繧よ擂縺ヲ縺ェ縺九▲縺溘¢縺ゥ縲る「ィ驍ェ縺九↑・溷ソ・・縺ァ縺吶?

YOU:千歌ちゃん、大丈夫?
YOU:どうしたの?朝練にも来てなかったけど。風邪かな?心配です。


YOU:逡ー荳也阜縺九i蟶ー繧区婿豕輔r隱ー縺具シ?

YOU:異世界から帰る方法を誰か 助けて

322: 2017/05/26(金) 18:30:59.82 ID:TLQmh5aX.net
YOU:??[??A?N??[

YOU:おーい、だれかー


YOU:??[?

かなん:????A?[???????????????????????A???????

YOU:???

YOU:?????c??A?A?????

YOU:??x???????B????????

YOU:おーい
かなん:こっち、端まで来たけど特になにも見つからなかったから、そっち向かうね
YOU:まって
YOU:こっちも…洞窟、なかったよ
YOU:一度合流しよう。さっきの場所で

323: 2017/05/26(金) 18:31:52.12 ID:TLQmh5aX.net
届くまでの時間に差はあるけど、異世界間のLINEはすべて『未来から過去』に届きます。
つまり、AqoursのLINEに届いた曜ちゃんからのSOSメッセージは未来から…?
>>3の時点で曜ちゃんは既に一度異世界に行っています。
そのときのLINEが「異世界から帰る方法を 誰か助けて」です。
そうなると過去からLINEが来てることになりますので、矛盾が生じます。
しかし、各世界ごとに時間の流れが違います。
遅い順に、現代→空→海
となります。
曜が千歌を助けに行ったときに千歌の家へ行っただけで現実世界では約8時間経過しています。
実際に歩くとなると、3時間~3時間半ほどかかるので約2.5倍のスピードで時間が経っていることがわかります。

324: 2017/05/26(金) 18:32:45.20 ID:TLQmh5aX.net
流れとして、
曜(空の世界)→なんらかの手順で帰る→千歌(空の世界)→現代では行方不明→曜(海の世界)→落ちてきたうちっちーで帰る→曜、梨子、鞠莉、ダイヤ、果南、ルビィ(海の世界)
→境界の途切れによって強制移動(空の世界)→千歌発見(子どもたちに取り憑かれている)→子どもたちを説得、現代へ→洞窟を発見、祠を建てる→曜が千歌を絞〇→曜がかごめかごめを行う

325: 2017/05/26(金) 18:33:56.26 ID:TLQmh5aX.net
この時点でもう既にだいぶ怪しい曜ちゃんですが…簡単におかしな点をまとめていきます。

・かごめかごめへの異常な反応
・千歌より先に異次元へ行っている
・都合よく落ちてきたうちっちー
・怪我をしていたのに途中から描写がない
・ペンで書かれたような音なのに墨だった
・子どもが見えた
・不便なはずなのにスマホを買い換えない
・千歌を〇害後かごめかごめ

326: 2017/05/26(金) 18:34:39.32 ID:TLQmh5aX.net
>>1以前に曜が異世界(空の世界)に行ったとき、今回の千歌同様取り憑かれてしまいました。
取り憑く条件は『かごめかごめ』です。
本作では二種類の『かごめかごめ』が出ていたことにお気付きでしょうか。
真ん中に置くのが『モノ』なのか『人間』なのかですね。
モノを置いた場合、おこなった時間に応じた世界に行くことができます。(>>181参照)
人間を置いた場合、その人間に取り憑くことができます。
曜が初めて異世界に行ったとき、どうやって戻ってきたのでしょうか。
使ったぬいぐるみは消えてしまうため、帰る手段がありません。
LINEをしたものの、既読すら付かないため絶望的な状況です。

327: 2017/05/26(金) 18:35:05.95 ID:TLQmh5aX.net
そんなときに子どもたちが声をかけます。
「遊んでくれたら帰してあげる」と。
そこでかごめかごめをし、現実世界に帰ります。
本人も知らないうちに取り憑かれて。
子どもたちも取り憑くのは初めてだったため、不完全な状況(異世界での記憶が飛んでいる)です。
曜の中に子どもたちの人格と曜自身の人格、二つの人格が存在していると考えてください。
異世界に行った記憶はないけど、なんだか嫌な感じがするから止めなければ。という程度のものです。

328: 2017/05/26(金) 18:35:33.13 ID:TLQmh5aX.net
>>3の「……それ、誰から聞いたの?」というセリフは曜に取り憑いた子どもが発したセリフです。
自分たちしか知らないはずのルールをなぜか生きている人間が知っていることに驚いたのです。
実際には志満姉が適当に考えた作り話だったのですが。
一人じゃなくても異世界に行けるのは、一人でなければいけないルールは志満姉が勝手に作ったものだからです。
>>24の曜と梨子の声は子どもたちの声真似みたいなものです。
子どもたちは異世界の住人ですから、姿形を変えることができます。
子どもたちは曜と梨子のフリをして「帰るためにはかごめかごめをすればいいんだよ」と言って、千歌を騙します。
とはいえ、千歌は普通に遊んであげてます。面倒見よさそうですし。

329: 2017/05/26(金) 18:36:09.48 ID:TLQmh5aX.net
都合よく落ちてきたうちっちーですが>>65で「あ、あれ…うちっちー……?」と後ろの正面を当てているため、まず条件が揃いました。
そのあとに>>71でうちっちーを呼び出しているため、召喚され帰ることができたのです。
ルビィも>>108で「あ、あれ…うさぎさんが…」と後ろの正面を当てましたが、召喚をしませんでした。
しかしもうひとつ持ってきていたため、帰ることができました。
千歌は後ろの正面を当てていません。(時間切れ)
そのため、ぬいぐるみが消えてしまい、戻ることができませんでした。

330: 2017/05/26(金) 18:36:43.21 ID:TLQmh5aX.net
次に怪我の描写です。
途中までは何度か怪我を痛がっている描写がありました。
さて、いつからその描写がなくなったのでしょうか。
目眩が起き、軽く気絶したあと、海の世界に入ってからですね。
設定としてはもう少し後ですが……。
千歌を発見後、曜が真ん中となって『かごめかごめ』を行います。
かごめかごめをやってるときの(ぁ……わたし、ここで…)というセリフは、以前異世界に来た(記憶は失っている)ときのことを思い出しています。
かごめかごめが終わった時点で曜は完全に取り憑かれてしまいます。
そのあと、千歌からの罰ゲーム、顔にらくがきでした。

331: 2017/05/26(金) 18:37:04.09 ID:TLQmh5aX.net
書いてるときの音はペンのような音でしたが、実際には墨で書かれていました。
これはわかりにくいですが、ペン(平成)から墨(江戸、異世界)に変化したことを表現していました。
>>149から曜は異世界の住人となってしまいます。
そのため、子どもの姿が見えるようになります。
痛みを感じることもなくなってしまいました。
スマホを買い換えなかったのは、もう必要がないからです。
二人きりでお泊まりをしようとしたのは異世界に連れ込むためでした。
初めの方に善子のセリフであったように曜は千歌へ異常なほどの依存心を抱いているため、ずっと二人きりでいられる世界に行こうとしていました。

332: 2017/05/26(金) 18:37:41.07 ID:TLQmh5aX.net
>>176で「ずっと一緒にいてくれる?」「うんっ!ずーっと一緒!」というやり取りで、曜は千歌が合意の上だと勝手に受け取り、千歌を〇害後、異世界へ向かいました。
人間を置いた場合は取り憑くのですが、千歌は既に死後、つまり「モノ」扱いです。
曜が境界の時間に『かごめかごめ』をしたのは、人と人ならざるものの境界線、という意味がありました。
さぁ、完全に異世界の住人となってしまった曜は、海の世界で幸せに千歌と暮らすのでしょう。
>>154の子どもたちのセリフ「ちゃんと、かえすから」
ひらがなにしたのはわざとです。
返す、帰す?それとも、還す?

海に還るもの…なんつって。

333: 2017/05/26(金) 18:37:48.56 ID:TLQmh5aX.net
ひとまず、これくらいでしょうか。
長くなってしまい申し訳ありません…。
ここはなんだったんだ、などございましたらこちらに返信で質問していただければお答えいたしますのでよろしくお願いします。
みなさん、間違っても深夜にかごめかごめをしないように…。

334: 2017/05/26(金) 18:42:44.82 ID:WvudkaAj.net
おっつおっつ
海が赤黒いのはなんででしょうか?

337: 2017/05/26(金) 18:52:10.11 ID:TLQmh5aX.net
>>334
空が赤い世界が作られ、子どもたちが曜に取り憑いた後に海が赤い世界ができました。
空が赤い→籠の中の鳥(子どもたち)
海が赤い→曜(トレードマークが船→海)
最後に海の世界へ向かったのは『曜が作り上げた世界』だったからです。

336: 2017/05/26(金) 18:51:34.56 ID:643LGJzj.net
>>333
ほとんど解決してスッキリしたおつおつ

曜ちゃんはなんでかごめかごめを知ってて>>1の時間より前にやろうと思ったの?

343: 2017/05/26(金) 19:03:26.51 ID:TLQmh5aX.net
>>336
>>331にもあるように『異常なほどの依存心を抱いていた』ため、呼びやすかった、という設定があります。
子どもたちは元々千歌目当てでしたが、うまく連れ込めなかったので先に千歌へブラックな感情を持っている曜を連れ込み、千歌を連れ去る予定でした。
質問からは少し離れてしまいますが…子どもたちは思っていたよりもうまく取り憑けず中途半端になってしまいましたが、千歌の気持ちに影響を及ぼす(普通ならやらないはずのことをさせる)ことはできました。

344: 2017/05/26(金) 19:08:10.80 ID:643LGJzj.net
>>343
つまり曜ちゃんはかごめかごめを知ってたわけではなく、子供たちの怨念?気持ち?が曜ちゃんの依存心に引かれて現代にまで影響及ぼした結果やらされてしまった…って事?

345: 2017/05/26(金) 19:11:20.24 ID:TLQmh5aX.net
>>344
そうなりますね!
自分からやったわけではなく子どもたちに誘われてやらされた…となります。

350: 2017/05/26(金) 19:51:56.94 ID:643LGJzj.net
>>345
なるほどサンクス

最後は千歌ちゃん死んじゃってからかごめって異世界行ってるし、むこうに着いても千歌ちゃんの魂はもう…悲しい

349: 2017/05/26(金) 19:48:18.95 ID:5Xj1bgD4.net
曜ちゃんが曜ちゃんでなくなってたのか
それなら…… なんちゃってじゃなくて悲しい話ね

346: 2017/05/26(金) 19:15:46.99 ID:qbP7CJf6.net
ぬいぐるみの召喚のあたりがよくわからん
後ろの正面を当てたというのは、ぬいぐるみが自分の後ろにいるという状況でぬいぐるみの名称を当てるということ?

347: 2017/05/26(金) 19:20:31.85 ID:TLQmh5aX.net
>>346
やってしまった…!
『後ろの正面を当てる』のではなく『後ろの正面が真ん中の名前(名称)を当てる』でした…

かごめかごめを歌ってからある程度の時間以内に真ん中に置いたモノor人の名称を当てるのが条件です!

348: 2017/05/26(金) 19:30:59.14 ID:qbP7CJf6.net
>>347
なるほど、かごめかごめをして異世界に行った時に、
真ん中に置いたモノor人と後ろにいる人が入れ替わっているという感じかな

だから、真ん中に置いたモノor人の名前を当てればいいのか

354: 2017/05/26(金) 20:44:53.63 ID:A9S029LR.net
はぇ~すっごい練られた設定…

まさかほぼ最初辺りから曜ちゃんが曜ちゃんじゃないとはね…
見事にやられました

>>1に盛大な乙を

356: 2017/05/26(金) 22:02:57.18
素晴らしいSS
沢山の伏線があったから考察考えるのすごい楽しかったわ
>>1さん、お疲れ様でした。ありがとう

367: 2017/05/30(火) 00:47:08.08 ID:myLqGwMR.net
素直に面白かったです

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1497180564/

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