【SS】璃奈「はい、かすみちゃんのカルテのコピー。無理言ってもらってきた」 かすみ「うん……」【ラブライブ!虹ヶ咲】

QU4RTZーSS


1: 2021/04/04(日) 20:33:54.20 ID:wJVeAVHF
【病室】

璃奈「ほら。別に余命とか末期癌とか書かれてない。ていうか、急性虫垂炎ってはっきり書いてある」

かすみ「りな子……これほんとにほんと?」

璃奈「さすがに本物。カルテに嘘かいたら、保健所に怒られるって聞いたことある」

かすみ「……ちょっと、私の目見て」

璃奈「うん」

かすみ「…………」ジー

璃奈「…………」

かすみ「……………………」ジーッ

璃奈「……………………」

かすみ「……………………そっかあああ。よかった、かすみん死ななくていいんだー!」

4: 2021/04/04(日) 20:37:21.38 ID:wJVeAVHF
璃奈「だから初めからそう言ってる。突然もうすぐ死ぬって電話で泣きつかれたときはびっくりしたけど……」

かすみ「文句はしず子に言ってよね。あいつが演劇部の稽古から直接お見舞いになんて来るのが悪いんでしょ。友人と死別する役だか知らないけど、あんな迫真の演技で泣かれたらかすみんだって不安になっちゃうじゃん」

璃奈「演技っていうか、素で泣いたんだと思う。しずくちゃん、役に入り込むタイプだから……」

かすみ「だとしてもかすみんは被害者だよ。しず子が悪い」

璃奈「ともかく、これではっきりしたと思うけど、かすみちゃんはただの盲腸。手術もしてない。経過が良好なら明日にでも退院できる」

かすみ「うん、それはよくわかった。本当に助かったよ、ありがとねりな子。ていうかかすみんが電話したらすぐ駆けつけてくれたの、うれしかったよ。大好きっ」

璃奈「べ、別にそんなの、普通。かすみちゃん、喜びすぎてテンションおかしくなってる」

かすみ「照れてるりな子も可愛いYO。YOYOりな子可愛いYO!」

璃奈「知らない……ふざけてるなら帰る……//」

かすみ「あ、ちょっと待って喉渇いた」

6: 2021/04/04(日) 20:40:38.77 ID:wJVeAVHF
璃奈「……自由過ぎて困る」

かすみ「コク…コク…コク… っはー。お茶が美味しい!」

璃奈「もういいよ……で、ちょっとは落ち着いた?」

かすみ「うん、おかげさまで。でもほら、りな子っていつもクールぶってるから、かすみんの為にすっごい慌ててくれたのがうれしくってさ」

璃奈「もう……次そういうこと言ったらほんとに帰るから……/」

かすみ「でももっとりな子にちやほやされたい」

璃奈「無理」

かすみ「構って。優しくして。かすみんのこと沢山心配して」

璃奈「そんなこと言われても、私はもうただの盲腸って知ってるし……」

かすみ「あ、そっか。てことは……まだ知らない人に同じことしたらいいんだ」

9: 2021/04/04(日) 20:43:46.89 ID:wJVeAVHF
璃奈「それは……このあと彼方さんとエマさんが来るらしいけど……きっと怒られるよ……」

かすみ「でもりな子も見たくない? いつもおっとりのんびりしてるあの二人が、大慌てするところ」

璃奈「……ちょっと見たい、かも」

かすみ「にしし、りな子ならわかってくれると思ってたよ! この悪戯好きめー!」

璃奈「一緒にしないでほしい」

かすみ「じゃあやらないんだ?」

璃奈「……………………そうは言ってない」

かすみ「むふふ、愛してるよ相棒。じゃあさっそくー、計画を立てよっか」ニヤリ

12: 2021/04/04(日) 20:47:03.32 ID:wJVeAVHF
璃奈「でも私、誰かに嘘つくのなんて、自信ない」

かすみ「それならりな子は嘘つかなくていいよ。わたしが死ぬって思いこんでて、りな子はその誤解を解こうとしてるって設定はどう?」

璃奈「それなら普通にしてればいいだけだからできるけど……でもそれでいいの?」

かすみ「大丈夫だって。こういうのって、ほとんど本当のことを話して、その中にちょっとだけ嘘を混ぜる方が効果的なんだよ。にししし、さあ楽しくなってきたぞー」

璃奈「大丈夫かな……」


 ・
 ・
 ・

15: 2021/04/04(日) 20:50:25.58 ID:wJVeAVHF
コンコン


彼方「やっほー、かすみちゃん元気~?」

エマ「こんにちは、お見舞いに来たよ」

璃奈「あ、彼方さん。エマさん。ちょうどいいところに」

彼方「? 璃奈ちゃん、そんな深刻な顔して何かあったの~?」

璃奈「それが……かすみちゃんが……」

エマ「かすみちゃん? どうかしたの、やっぱりお腹が痛むの?」

かすみ「違うんです。わたし……ぐすっ……あの樹の葉っぱが全部落ちる頃には、死んじゃうそうなんです……」

彼方「ええっ……?」

17: 2021/04/04(日) 20:53:38.41 ID:wJVeAVHF
エマ「だってその……盲腸、なんだよね? そう聞いてきたんだけど……」

璃奈「私もずっとそう言ってるんだけど、全然信じてもらえなくて……二人にもかすみちゃんを説得してほしい」

彼方「えっと、そもそもどうしてかすみちゃんは、そんな突拍子もないことを信じちゃってるの……?」

かすみ「昨日の夜、しず子が教えてくれたんです……あの子は必死に隠そうとしてたけど、堪えきれなくて……病室の外で泣いてるの、わかっちゃって……」

エマ「そ、それはきっと何か事情があったんだよー。ほら、目にゴミが入ったとか……」

かすみ「目にゴミが入ったくらいで、声をあげて泣いたりなんかしないじゃないですか……」

エマ「う……それはたしかに……」

璃奈「ね、ずっとこんな調子なんだ……」

璃奈(かすみちゃん、意外と演技派……)

18: 2021/04/04(日) 20:56:50.07 ID:wJVeAVHF
かすみ「ねえりな子。正直に教えて。私もまだちゃんと教えてもらってないんだけど、本当はどこが悪いの……?」

璃奈「え……しいて言えば頭、だけど……」

かすみ「そっか。脳がんっていうのもあるんだね……」

璃奈「どっちかって言うと、死ななきゃ治らないやつのことを言ってるんだけど……どう思う、彼方さん、エマさん」

彼方「お姉さんたちは、半ギレの璃奈ちゃんのツッコミの切れ味が鋭すぎてびっくりしてるところだよ」

エマ「そ、そうだかすみちゃん。リンゴ食べる? 剝いてあげるよ~?」

かすみ「ぐすっ……ありがとうございますエマ先輩。思えば先輩には、本当にいつもいつも優しくしてもらってばっかりでしたね……」

エマ「う、うん。どういたしまして……?」

彼方「あ~、わかった~。さてはかすみちゃん、病室で一晩独りきりだったから、寂しくなっちゃったんだな~」

かすみ「えへへ、そうかもしれないです。ここに彼方先輩がいればなって、夜何回も思っちゃいました」

彼方「調子狂うな~。元気出そうよかすみちゃん」

19: 2021/04/04(日) 21:00:13.01 ID:wJVeAVHF
エマ「あ、よく見たらかすみちゃん、そのネックウォーマー新しいやつだね。かわいい!」

かすみ「そうなんです。今日りな子がお見舞いに防寒具をいろいろ持ってきてくれて。寒いといけないからって……」

璃奈「せっかく買ったのに、防寒とかそれ以前の問題だったから、ちょっと後悔してる」

かすみ「ふふ、りな子のそういうストレートな言い方、嫌いじゃなかったよ。ううん、むしろこんな私とも対等に向き合ってくれてるんだって、本当は大好きだった……」

璃奈「私も大好きだよ。だから早く正気に戻ってほしい」

かすみ「りな子、私と友達になってくれてありがとう……」

璃奈「うん、こちらこそ」

20: 2021/04/04(日) 21:03:54.60 ID:wJVeAVHF
かすみ「それからりな子、いつも助けてくれてありがとう。二年になったら、私が部長でりな子が副部長で、それで一緒に同好会を盛り上げていく未来をずっと夢見てたよ……」

璃奈「そうなんだ。責任重大だけど頑張ってみるね」

かすみ「あとねりな子、私にネックウォーマーを巻いてくれてありがとう。これ、りな子の心みたいにあったかいよ……」

璃奈「今わたし、これ以上ないくらい冷たくしてるつもりなんだけど、へこたれないねかすみちゃん」

彼方「ていうか君たち。その台詞だと壮絶な運命をたどるけどスルーでいいのかい」

かすみ「せめて最終話を読むまでは生きていたかったな……」

彼方「わかって言ってたんだ。意外と余裕ある……?」

21: 2021/04/04(日) 21:07:21.45 ID:wJVeAVHF
エマ「もう! 冷静に考えてかすみちゃん! お腹痛くて救急車に乗ったのに、脳腫瘍なんておかしいよね?」

かすみ「たしかに……てことはきっとお腹に転移してるんですね……」

エマ「かすみちゃんらしくないよ。いつもだったら、こんな可愛い子がそう簡単に死んじゃう訳ないないじゃないですかーって笑い飛ばしてくれるのに……」

かすみ「きっと可愛すぎたせいで、神様がかすみんを傍に置いておきたくなっちゃったんですね……」

璃奈「死ぬの部分だけは絶対に譲らないのに、それ以外の部分の捉え方が絶秒にポジティブすぎてイラっとする」

彼方「でもこんなにも信じ込むってことは……やっぱり身体の調子がどこかおかしくて、本当は良くないのかもしれないね……」

エマ「たしかに……自分のことなんだもん。自分が一番わかってるよね……」

かすみ「先輩たち……」

22: 2021/04/04(日) 21:10:49.06 ID:wJVeAVHF
かすみ「っふ……ぐすっ……げふっごふっ……」プルプル…

彼方「かすみちゃん。わたしたちに涙は見せまいと……」

エマ「顔を背けて、肩を震わせて泣いて……」

璃奈(ごめんなさい二人とも。それ、笑いをこらえてるだけなんだ……)

彼方「ごめんねかすみちゃん。疑うようなことばっかり言って。つらいならいくらでも彼方ちゃんに甘えていいんだからね」ギュッ

エマ「わたしもいるよかすみちゃん。大切なかすみちゃんのこと、どんな手段を使っても、わたしが守ってあげるから」ギューッ

かすみ「むぐ……あ、ありがとうございます。えへへ、大好きな先輩たちからこんなに抱きしめてもらえるなんて、かすみんは幸せ者ですね……っ」

彼方「がずみ゛ぢゃ~~~ん。うわああああん」

24: 2021/04/04(日) 21:14:08.84 ID:wJVeAVHF
エマ「彼方ちゃん……ダメだよ……泣かれたら、わたしまで悲しくなってきちゃう……」

彼方「だって~我慢するなんて無理だよお~~」

かすみ(今だよ、りな子!)

璃奈(わかってる。ここで私が璃奈ちゃんボード『どっきり大成功』を出して、本当のことを伝える……!)


 ハラリ…


エマ「あれ。かすみちゃん、いま何かベッドサイドから落ちたよ」

かすみ「あ゛っっっ!」

26: 2021/04/04(日) 21:17:28.12 ID:wJVeAVHF
彼方「患者番号21008763:中須かすみ……これ、カルテってやつ……え……?」

エマ「ちょっと待って彼方ちゃん。主訴腹痛。病名――急性虫垂炎。抗生物質にて治療。1日から2日の経過観察を要す……なにこれ」

璃奈「あわ、あわわわわわ……」

かすみ「あっ、あー、かすみんちょーっと急におなかがすっっっごく痛くなってきちゃいましたー! ナースコールナースコール……っ!」


 バキッグシャッ


エマ「あ、ごめんねかすみちゃん。ナースコールってこれのことだったかなー? なんか握りしめたら砕けちゃったみたーい」

かすみ「ひっ、ひいいいいい」

27: 2021/04/04(日) 21:21:07.52 ID:wJVeAVHF
璃奈(まずい、戦況は最悪……ここは……戦略的撤退……!)


 ガシッ


璃奈「!」

彼方「おやおや~? 璃奈ちゃんひょっとして今、病室から出ようとしてなかった~?」

璃奈「ちょ、ちょっと眩暈がして。一刻も早く家に帰らないと……璃奈ちゃんボード『へろへろ~』」

彼方「そのへろへろ、ずいぶん慌てて書いた顔文字だねえ……ふむ……ちょ~っと貸してね、璃奈ちゃんボード」

璃奈「あっ、そ、それはダメっ――あ、ああ……」

彼方「ふんふん……璃奈ちゃんは本当にいろんなボードを描いてきたんだねえ。あ、このキラキラ~すっごい可愛い」

璃奈「う、うん」

彼方「で………………この『どっきり大成功』っていうのは……なに?」

28: 2021/04/04(日) 21:24:16.42 ID:wJVeAVHF
 ガチャリ


かすみ「え、え、エマ先輩? その、どうして鍵を閉めたんですか……?」

エマ「それ、聞く必要あるかな?」

かすみ「いえ、できればかすみんは何も言わず鍵をあけてほしいな~なんて……」

彼方「ふぅ……やれやれだよ。ねえエマちゃん。彼方ちゃんたちは、璃奈ちゃんとかすみちゃんがいれば同好会も安泰だね~なんてことまで思ってたのにね……」

エマ「そうだね。ついていい嘘といけない嘘の区別もつかないなんて、本当にがっかりだなあ……?」

璃奈「あわわわわ」

彼方「しかもわたしたちだけじゃなくて、病院の看護師さんやしずくちゃんにも巻き込もうとしてたしね。これはちょっと、簡単には許しちゃいけないやつだねえ……」

かすみ「ちっ、違うんです! しず子がわたしの目の前で突然泣き出したりして、わたしが深刻な病気を疑ったのは本当で! たぶんあれ私の反応を見て楽しんでて!」

エマ「うんうん。それで?」

かすみ「それで……つい出来心で私も、というか……りな子が止めてくれると思ったのに、すっごいノリノリでやろうよみたいなこと言うから……」

璃奈「ちょ、さすがにそれはない。それはないよかすみちゃん」

29: 2021/04/04(日) 21:27:32.30 ID:wJVeAVHF
彼方「まあまあ璃奈ちゃん。でもそういう反応をするってことは、璃奈ちゃんはかすみちゃんを止めてくれたんだよね~? まさかわたしたちを騙そうなんて、思ったりしてないよね~?」

璃奈「う……そ、その……」

彼方「そっかそっか。よし、それじゃちょっとこっちに座ろうね。かすみちゃんと一緒にベッドに正座」

かすみ「あの、その、かすみんは病人で――」

エマ「正・座」

かすみ・璃奈「は、はい!」

彼方「さてさて、覚悟はできてるかな~」

エマ「彼方ちゃんの涙、謝って許されるほど安くないってわかってるよね?」

かすみ・璃奈「ご、ご、ごめんなさい!」

彼方「ざんねん。もう数分はやくその言葉が聞けてたらなって思うよ~」

かすみ・璃奈「ひ、ひいいいいいい」




かすみ・璃奈「ぎいいいいいいやああああああああああ」

30: 2021/04/04(日) 21:30:42.99 ID:wJVeAVHF
【翌日】


エマ「はい。それじゃ聞くよ。宿題は?」

かすみ「カエッタラ マッサキニヤリマス」

彼方「お小遣いは~?」

璃奈「イッカゲツ マイニチ イエノ オテツダイヲ シナカッタラ モライマセン」

エマ「お姉ちゃんを悲しませるようなことは?」

かすみ「ゼッタイニ シマセン」

彼方「世界で一番大好きなのは~?」

璃奈「カナタサント エマサン デス」

かすみ「ソノトオリ デス」

エマ「よし!」

彼方「ちゃんとわかってもらえてるみたいでうれしいよ~」

しずく「あの、退院早々何をやってるんですか……?」

31: 2021/04/04(日) 21:34:13.07 ID:wJVeAVHF
エマ「ああ、気にしなくて大丈夫だよー」

彼方「ちょーっとだけ、大切なことを色々覚えてもらっただけだから~。そうだよね、ふたりとも」

璃奈「カナタサンノ イウトオリ」

かすみ「オネエチャンタチノ コトバハ スベテタダシイノ デス」

エマ「うんうん。ちゃんと反省してるみたいだね」

しずく「そうなんですか……? あ、それはそうとさっき侑さんがお二人のこと探してましたよ」

エマ「そうなの? なにか用事かな」

彼方「ちょっと行ってくるね。あ、璃奈ちゃんとかすみちゃんは、ちゃんとサボらずにちゃんと練習してるんだよ~」

璃奈「オネエチャンノ コトバニハ ゼッタイ フクジュウ」

かすみ「オネエチャンノ コトバハ ゼッタイ デス」

しずく「い、いってらっしゃい……」

32: 2021/04/04(日) 21:37:35.35 ID:wJVeAVHF
かすみ(よし。しず子……見て、見て)

しずく(はいはい……うん、二人とも行ったみたいだよ)

かすみ「っはーっ……よかったー! やっとちょっとだけ解放されるよー!」

しずく「いやその前に、なんであんなふうになってたの」

璃奈「悪戯して怒られたからだけど……あの〝教育〟のことは、思い出したくもない……」ブルブル

かすみ「……ほんっと、散々な目にあったよ」

しずく「自業自得だと思うけどなあ。それで反省はしたの?」

かすみ「一応は。でも オネエチャンノ お手伝いしないと コトバニハゼッタフクジュウ お小遣い抜きとかやり過ぎだよ デス」

しずく「〝教育〟された方の人格が出かかってるけど、本当に平気?」

璃奈「全然平気じゃない。頭の中にエマさんと彼方さんがいる……」

しずく「これに懲りて、悪戯なんてやめたらいいと思うよ」

33: 2021/04/04(日) 21:41:09.06 ID:wJVeAVHF
かすみ「いや、それは違うよね。そういうことじゃないから」

しずく「はあ」

かすみ「たしかにしず子レベルならそう考えるだろうけど、悪戯っていうのはそういうことじゃないんだよね。かすみんはこんなことくらいじゃへこたれないし。りな子もそう思うでしょ」

璃奈「私は オネエチャンノコトバニハ ノーコメント。これ ゼッタイフクジュウ だもん。でもたしかに、悪戯には オネエチャン 愛があると ダイスキ 思う」

しずく「え、ええ……?」

かすみ「でもさすがにしばらくは オネエチャンタチノコトバニハ 大人しくして、先輩たちの目を誤魔化さないといけないよね。あーあ、大変そうで ゼッタイフクジュウ 嫌だなあ」

璃奈「うん。さすがに困る」

しずく「なるほど……それがかすみさんたちの考えなんだね」

かすみ「? 何がなるほどなの、しず子」

璃奈「っあ、ま……まさか」

しずく「どうやらそういうことらしいですよ……お二人とも」

34: 2021/04/04(日) 21:45:45.17 ID:wJVeAVHF
彼方「残念だよ、かすみちゃん、璃奈ちゃん」

エマ「まだちょっと〝教育〟が足りなかったみたいだね……」

かすみ「せ、先輩たち?! なんで? さっきもう行ったってしず子が……!」

璃奈「やられた……しずくちゃん……!」

しずく「ふふっ、だって仕方ないじゃなイデスカ……オネエサンタチニハ ゼッタイフクジュウ ナンデスカラ……」

かすみ「そんな、しず子もやられてたの!?」

エマ「しずくちゃんはもう大丈夫だからね。練習に戻っていいよ」

しずく「ワカリマシタ。アリガトウゴザイマス」

彼方「じゃあね~」

36: 2021/04/04(日) 21:49:11.43 ID:wJVeAVHF
エマ「さてと」


 ガチャリ


璃奈「い、一応聞くけど……エマさん、どうして部室の鍵を……?」

エマ「え? 聞く必要、あるかな?」

かすみ「ごめんなさいごめんなさい。かすみんは海よりも深~~く反省してますぅ~……」ガタガタ

彼方「は~いそれじゃ~、二人ともまずそっちのテーブルに移動しよっか~?」

璃奈「あれだけは。あれだけはほんとに……許して……」ブルブル

エマ「じゃあ始めるよ。二人とも覚悟はいいかな?」




かすみ・璃奈「ぎいいいいいいやああああああああああ」




おしまい

39: 2021/04/04(日) 21:53:20.51 ID:wJVeAVHF
クソガキ1年sと怒ると怖いお姉ちゃんsでした
ありがとうございましたー

37: 2021/04/04(日) 21:51:33.22 ID:oRx9qOqo
おつでした。しずくちゃんは何をやらかして教育されたんだろうか

40: 2021/04/04(日) 21:56:03.94 ID:tPJYpRSM
おつ
エマっちこえー

45: 2021/04/04(日) 23:46:36.59 ID:6dqH3pA6
受け継がれるぎいやあ

42: 2021/04/04(日) 22:32:47.28 ID:4r4XYqep
まじで病名で遊ばないように
盲腸は思い出しても痛い

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1617536034/

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