【SS】千歌「私は曜ちゃんのことが嫌い」【ラブライブ！サンシャイン！！】

曜「あ、あの…千歌ちゃん」

千歌「黙って聞いて」

曜「……うん」

千歌「ちっちゃいときから曜ちゃんはなんでもできて、その度に私が比べられてさ…」

千歌「ただでさえ普通星人なのに、曜ちゃんといると自分のこと、嫌いになる」

千歌「そんなことも知らずに曜ちゃんは私のこと特別だなんて言ってくるの」

千歌「それに、私が泣きたいときに限って一人にしてくれないよね」

千歌「一人にしてって言ってるのにずっと側にいてさ」

千歌「頼んでもないのに慰めてくるし」

千歌「余計なお世話だよ」

曜「……ごめんね、千歌ちゃん」

千歌「そういうとこもだよ。曜ちゃんは自分が悪くなくてもすぐ謝る。いつでも他人のことしか考えてないじゃん」

千歌「私、頼んでないよ」

千歌「どうして私を庇ったの」

曜「どうして、って言われても…」

千歌「なんで曜ちゃんがもう歩けないの……なんで…っ」

千歌「私が…私が轢かれてればよかったのに」

曜「……私も千歌ちゃんのこと嫌い」

千歌「…っ！そ、そうだよ、ね…私のせいでスクールアイドルも、高飛び込みも諦めなきゃいけないんだもん…」

曜「ほら。そうやって、自分を責めて、私を責めて、楽になろうとしてる」

曜「そういうとこ、嫌いだよ」

千歌「…っ！」

曜「……そんなことしても意味なんかないよ」

曜「それに私、後悔とかしてないからね」

千歌「なんで…私がいなかったら、曜ちゃんは…」

曜「千歌ちゃんがいなかったら私、アイドルも水泳もやってないよ」

曜「覚えてないの？昔から何か始めようって言ってたのは千歌ちゃんなんだよ？」

千歌「……でも、私続けられなかった」

曜「アイドルはちゃんとやってるじゃん」

千歌「Aqoursも…やめる」

曜「なんで？」

千歌「だって、曜ちゃんがいなきゃダメだよ」

曜「また諦めちゃうんだ」

千歌「そうするしかないんだから仕方ないじゃん！」

曜「Aqoursやめて、どうするの？学校を救うんじゃなかったの？」

千歌「もう……そんなの、どうでもいいよ」

曜「………やっぱり嫌い」

千歌「私もそういう曜ちゃん嫌い」

千歌「曜ちゃんみたいに、私が強くなれるわけない…」

曜「そうやって限界を決めてるのは千歌ちゃん自身だよ」

千歌「……できる人間はみんなそう言うよね」

曜「できない人間はみんなそうやって諦めるよね」

千歌「……最低」

曜「そうだね」

千歌「ねぇ曜ちゃん」

曜「なに？」

千歌「また明日も来ていい？」

曜「明日も明後日も来てよ…待ってるから」

千歌「……うん。曜ちゃん、そろそろ薬の時間じゃない？」

曜「ん…そうだっけ？よくわかったね」

千歌「ほら、貼ってあるでしょ？」

曜「あれ、ほんとだ。ありがと、千歌ちゃん」

千歌「……じゃあ千歌、そろそろ帰るね」

曜「また明日ね」

千歌「うん。バイバイ」

ﾊﾞﾀﾝｯ

千歌(……また明日、か)

千歌(だめだめ！…千歌が支えるって決めたんだから)

千歌(………曜ちゃんに八つ当たりなんて、最低)

みたいなようちか
続きはないです