【SS】真姫「家出しちゃった……」

真姫ーまきー物憂げな SS


1: 2016/04/19(火) 00:09:17.11 ID:JTz7at6F.net
真姫「息抜きにピアノ引いてたらパパに見つかっちゃった……」

真姫「それでいろいろ言われて口論になったから……」

真姫「ああもう!模試だっていい成績残してるんだしちょっとくらい触らせてくれてもいいじゃない!」

真姫「…………」

真姫「どうしよう……お金も置いてきちゃったしこのままじゃ道路で寝ることに……」

真姫「明日誕生日なのに……そんなのいやよ」

真姫「こうなったら誰かのところに泊めてもらうしかないわね」

4: 2016/04/19(火) 00:09:52.27 ID:JTz7at6F.net
真姫「凛と花陽なら喜んで泊めてくれると思うんだけど……」

真姫「家出したなんて知られるのは恥ずかしいし……」

真姫「となると次に泊めてくれそうなのは……」

真姫「…………」

真姫「とりあえず電話かけてみましょう」ピポパ

prrrrr

穂乃果『もしもしー!真姫ちゃんから電話なんて珍しいね!どうかしたの?』

5: 2016/04/19(火) 00:10:17.12 ID:JTz7at6F.net
真姫「もしもし穂乃果? えっと……」

真姫(そういえば穂乃果にだって家出したなんて言い辛いじゃない!)

真姫(ここは機転をきかせるのよ……相手は穂乃果……この真姫ちゃんにかかれば誤魔化しながら泊まらせてもらうのなんて造作もないことだわ!)

真姫「……今日、帰りたくないの」

穂乃果『ま、真姫ちゃん!? そ、そんな大胆なこといきなり言われても穂乃果にだって心の準備する時間が///』

真姫「って違うわよ///」

6: 2016/04/19(火) 00:10:48.34 ID:JTz7at6F.net
真姫(い、今のあれよね///)

真姫(私が穂乃果を誘ったみたいに///)

真姫(違う違う違う///私はそんな軽い人間じゃないわよ///)

真姫(で、でも別に穂乃果になら……///)

真姫(ってそうじゃなくて!このまま黙ってたら穂乃果に怪しまれるじゃない!)

真姫「間違えたわ。パパとママが今日旅行に行っちゃったのよ。だから……」

穂乃果『や、優しくしてね///』

真姫「ってなんでそうなるのよ!!穂乃果の家に泊めてほしいの!!」

7: 2016/04/19(火) 00:11:19.17 ID:JTz7at6F.net
穂乃果『え?お泊まりしたいの?』

真姫「そうよ!!さっきからそう言ってるでしょ!!」

穂乃果『いや、言ってない気が……』

真顔「細かいことはどうでもいいのよ!とりあえず泊まらせてくれるの!?」

穂乃果『ちょっと待って!状況を整理させて!』

真姫「いいけど、なるべく早くしなさいよ」

真姫(勢いで押し切りたかったけど流石に無理ね)

真姫(まあ穂乃果に限って断られることもないだろうし、条件はクリアされたも同然よ)

真姫(後は落ち着いて構えてるだけで……)

10: 2016/04/19(火) 00:11:49.52 ID:JTz7at6F.net
穂乃果『えっと、まず……』

真姫「ええ」

穂乃果『真姫ちゃんはお父さんと喧嘩しちゃった』

真姫「え?」

穂乃果『それで家出したはいいけどお金が無くて大変』

真姫「いや、穂乃果?」

穂乃果『それで泊まるところがなくて「も、もう///仕方がないから大好きな穂乃果のお家に泊まりましょう///」ってなったと』

真姫「は、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///!?適当なこと言ってんじゃないわよぉ///」

穂乃果『もう、真姫ちゃんたらしょうがないなぁ///そんなに泊まりたいなら泊めてあげる///』

真姫「くぅ……!」

12: 2016/04/19(火) 00:12:18.93 ID:JTz7at6F.net
真姫(このままだと泊まりにいけてもこのネタで弄られ続けることになる……!)

真姫(だけど穂乃果の家に泊まらないと……)

真姫「……あれ?」

穂乃果『?どうしたの?』

真姫「そうよ、別に穂乃果の家に拘る必要ないじゃない」

穂乃果『え?』

真姫「希なら一人暮らしだし一晩くらい泊めてくれるわよね」

真姫「じゃあ穂乃果、さよーー」

穂乃果『す、すとーーーっぷ!希ちゃんのお家はダメ!』

14: 2016/04/19(火) 00:12:49.56 ID:JTz7at6F.net
真姫「なんでダメなのよ」

穂乃果『今南極に行ってるからいないの!』

真姫「明後日からまた授業始まるのに?」

穂乃果『う、うん!ほら、希ちゃんはスピリチュアルパワーで南極まで一瞬でいけるから!』

真姫「ふーん、じゃあ絵里ーー」

穂乃果『ちゃんはロシアに里帰りしてるよ!』

真姫「……に」

穂乃果『こちゃんはライブ遠征で台湾に行ってる!』

真姫「…………」

真姫「はぁ、それじゃあ穂乃果の家にお邪魔するわ」

穂乃果『はーい!待ってるね!』

15: 2016/04/19(火) 00:13:22.97 ID:JTz7at6F.net
ーーーー穂むら

ガラガラガラ

真姫「お邪魔します」

穂乃果「あ!おかえりなさい、あなた!」

真姫「……?あなた?」

真姫「いつから穂乃果は私のお嫁さんになったの?」

穂乃果「生まれた時から……二人は赤い糸で結ばれてたんだよ!」

真姫「バカなこと言ってないで真面目に店番しなさいよ」

穂乃果「むー!真姫ちゃんは穂乃果がお嫁さんだといやなの?」

穂乃果「ほら、和菓子屋の看板娘が奥さんなんだよ?」

真姫「穂乃果がお嫁さん……?」

16: 2016/04/19(火) 00:14:03.26 ID:JTz7at6F.net
~~~~~~~~~~~~~~~

真姫「今帰ったわ」

穂乃果「おかえりなさい、真姫ちゃん」

穂乃果「今日もお仕事お疲れ様」

真姫「穂乃果もお疲れ様」

真姫「お店番大変でしょ?」

穂乃果「ううん、真姫ちゃんに比べたら全然だよ」

穂乃果「そうだ、疲れた時は甘いものがいいんだよ!はい、お饅頭どうぞ」スッ

真姫「いらないわ」

穂乃果「……そっか」シュン

真姫「ええ。今は私専用のお饅頭が食べたい気分だから」サワッ

穂乃果「っ///だ、だめ……誰かきちゃ///」

真姫「こんなにふっくらとしたお饅頭があるのにお預けなんていやよ」

真姫「今日もたくさん食べてあげるわ」チュッ

穂乃果「あっ///」

~~~~~~~~~~~~~~~

17: 2016/04/19(火) 00:14:28.50 ID:JTz7at6F.net
穂乃果「真姫ちゃん?」

真姫「うぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?!?」ビクッ

穂乃果「どうかしたの?お顔真っ赤だけど……はっ!?もしかして風邪ひいてるとか!?」

真姫「ひ、ひいてないわよ!」

真姫「それよりも早く家に入れてくれる?」

真姫「今日冷え込んでたから寒いのよ」

穂乃果「え、それは大変!」

穂乃果「とりあえず穂乃果の部屋に行こっか!」

19: 2016/04/19(火) 00:15:24.60 ID:JTz7at6F.net
ズザッ

穂乃果「ちょっと待っててね」

穂乃果「すぐにお風呂入れてくるから」

真姫「ん……」

パタン

真姫「…………」

真姫(ここ……穂乃果の部屋なのよね……)ドキドキ

真姫(穂乃果のベッド……)ギシッ

真姫「…………」スンスン

真姫「っ///」

真姫(ほ、穂乃果って何気にいい匂いするわよね///)

真姫(ってなにやってんよ///こんなところ見られたら変態に思われちゃうじゃない)

真姫(普通に座っておきましょう)スッ

雪穂「…………」

真姫「…………」

真姫「うぇぇぇっ!?」

雪穂 ビクッ

22: 2016/04/19(火) 00:15:56.58 ID:JTz7at6F.net
真姫「い、いつからそこにいたの……?」

雪穂「…………」

真姫「…………」

雪穂「え、えっと……」

雪穂「な、なにも見てませんから……」

パタン

真姫「ま、待ちなさいっ!」

ズザッ

雪穂「ひっ!?み、見てないです!真姫さんがお姉ちゃんのベッドでくんくんしてるのなんて見てませんから!」

真姫「バッチリ見てるじゃない!」グッ

ズルズル

パタン

24: 2016/04/19(火) 00:16:23.89 ID:JTz7at6F.net
雪穂「…………」

真姫「…………」

雪穂「あの……」

真姫「……何よ」

雪穂「ま、真姫お姉ちゃん……///」

真姫「っ///」

真姫「な、なんなのよいきなり!」

雪穂「す、すいません///お姉ちゃんが『将来真姫ちゃんは雪穂のお姉ちゃんになるんだよ』って言ってたから///」

真姫(穂乃果ァ!)

27: 2016/04/19(火) 00:17:05.89 ID:JTz7at6F.net
雪穂「真姫さんも大変だなぁ、って思ってたんですけど……さっきのことを考えるとありえそうですね」

真姫「ぅ///」

雪穂「不束者の姉ですがよろしくお願いします」ペコリ

真姫「は、はい///」

雪穂「///」

真姫「///」

穂乃果「真姫ちゃんお風呂沸いたよーー!」スパーン

真姫「ゔぇぇっ!?」

穂乃果「あれ?真姫ちゃんまた顔が赤くなってるよ?」

穂乃果「お風呂一緒に入る?」

真姫「は、入るわけないでしょ!」

真姫「さっさと出てってーー!」


ーーー
ーー

30: 2016/04/19(火) 00:17:54.74 ID:JTz7at6F.net
穂乃果「御飯美味しかった?」

真姫「ええ、美味しかったわ」

穂乃果「よかったぁ。真姫ちゃんいつも美味しい物ばっかり食べてそうだからどうなのかなって思ってたんだ」

真姫「別に舌が肥えてるわけじゃないわよ」

真姫「その辺のファミレスとかにはいーー」

prrrrrrrr

真姫「!」ビクッ

prrrr

プツッ

穂乃果「…………」

真姫「…………」

穂乃果「喧嘩したこと、気にしてるよね?」

真姫「っ……」

32: 2016/04/19(火) 00:18:23.60 ID:JTz7at6F.net
穂乃果「真姫ちゃんはお医者さんになるのがいやなの?」

真姫「……嫌じゃないわ」

真姫「でも、他にしたいことだってあるの」

真姫「スクールアイドルをやってるんだから、家でたくさん勉強しないといけないのは分かってる。でも、ちゃんと成績を維持してるわ。だから、少しくらい……」

穂乃果「…………」

穂乃果「よし」

穂乃果「真姫ちゃん」

真姫「……なに?」

穂乃果「もし真姫ちゃんがお医者さんになれなかったら、将来は穂乃果が養ってあげる!」

真姫「え?」

38: 2016/04/19(火) 00:18:59.55 ID:JTz7at6F.net
穂乃果「穂乃果は真姫ちゃんのピアノが好きだから続けて欲しい」

穂乃果「でも、そのせいで真姫ちゃんがお医者さんになれなかったら大変でしょ?」

穂乃果「だから、穂乃果が真姫ちゃんを養ってあげる」

真姫「……なによそれ」

真姫「穂乃果に養われるなんて恥ずかしくてできるわけないじゃない」

穂乃果「じゃあきちんとお医者さんになって将来は穂乃果を養うこと」

穂乃果「よろしくね?」

真姫「…………はぁ」

真姫「全く、穂乃果と話してると破茶滅茶すぎて疲れるわ」

穂乃果「むぅ……穂乃果は真面目に話しーー」

真姫「でも、おかげでなんだかスッキリしたわ」

真姫「ありがとう」ニコッ

穂乃果「……うん!」

39: 2016/04/19(火) 00:19:31.12 ID:JTz7at6F.net
穂乃果「それじゃあ今日は寝ちゃおっか」

真姫「そうね……って私の布団は?」

穂乃果「え?ないよ?」

真姫「へ?」

穂乃果「だ、だって……今日は穂乃果と一緒のベッドで寝るんだもん///」

真姫「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?///」

真姫「な、なんでそんなことになってんのよ///」

穂乃果「なんでって……そんなの恥ずかしくて言えないよ///」

真姫「なんで顔を赤らめるのよーー!///」

40: 2016/04/19(火) 00:20:00.81 ID:JTz7at6F.net
ギシッ

穂乃果「なんだかんだ言って一緒に寝てくれるんだから真姫ちゃんって優しいよね」

真姫「うるさい!早く寝るわよ!」

穂乃果「えー!せっかくのお泊りなんだからもっと起きてようよ!」

真姫「あんたが寝るって言ったんでしょ」

穂乃果「それはそれ、これはこれだよ」

穂乃果「真姫ちゃーん」ギュッ

真姫「ちょっ///なにすんのよ///」

穂乃果「えへへっ、真姫ちゃんいい匂い」スンスン

真姫「ちょ、やめ///ふざけないで///」

真姫「あんまり引っ付いてると襲っちゃうわよ///」

41: 2016/04/19(火) 00:20:40.12 ID:JTz7at6F.net
穂乃果「…………」

真姫(止まった……?)ドキドキ

穂乃果「いいよ……真姫ちゃんになら///」

真姫「え?」

パサッ

真姫「ほ、ほほほほほほ穂乃果ぁっ!?な、なんで服脱いっ!?」

穂乃果「真姫ちゃん……」ウルッ

真姫「ぁ……ぁ……///」

穂乃果「ここからは……真姫ちゃんにして欲しいな///」

真姫「っ……」ゴクッ

穂乃果「ねぇ……///」サワッ

真姫「だ、だめ……お願い……穂乃果ぁ……こ、これ以上は、ほんと、がまん、むりだから……」

穂乃果「…………」

穂乃果「真姫ちゃん……」

穂乃果「え ちでいけない穂乃果に……お仕置きして?」

プツン

43: 2016/04/19(火) 00:21:22.31 ID:JTz7at6F.net
ガバッ

穂乃果「ひゃっ!?」

真姫「穂乃果が悪いんだからね……!穂乃果が……私を誘惑するから!」

真姫「さ、触るわよ……///」ゴクッ

穂乃果「う、うん///」

サワッ

穂乃果「んっ///」

真姫(や、やわらかっ……なに、これ……///)

真姫(私、今、穂乃果の、胸を…………)

真姫「…………」

穂乃果「ま、真姫ちゃん///もっと……触って?」

真姫「…………」

穂乃果「…………?真姫ちゃん?」

パタン

穂乃果「え?」

穂乃果「ま、真姫ちゃん!?」

真姫「きゅぅ~~」

穂乃果「倒れちゃった……」

穂乃果「せっかく勇気出したのに……」グスン


ーーー
ーー

44: 2016/04/19(火) 00:21:53.04 ID:JTz7at6F.net
真姫「ん……」

真姫「あれ……ここは?」

真姫「穂乃果の部屋……?なんで……」

真姫「ああ……昨日は穂乃果の家に泊まったんだっけ」

真姫「……この後どうすればいいんだろ」

真姫「戻らないわけにはいかないわよね」

ズザッ

雪穂「真姫さん、起きてますか?」

真姫「ええ……おはよう。穂乃果の姿が見当たらないんだけど、何処にいるの?」

雪穂「お姉ちゃんなら朝早くに出かけましたけど」

真姫「そう……」

45: 2016/04/19(火) 00:22:31.37 ID:JTz7at6F.net
ーーーー三時間後

真姫「……遅い」

真姫「全く何してるのよ」

真姫「お昼もとっくに過ぎちゃったし……」

真姫「…………」

タダイマー!

真姫「!」

タッタッタッ

ズザッ

穂乃果「真姫ちゃんおはよー!」

真姫「おはようじゃないわよ!もうお昼過ぎてるじゃない!」

穂乃果「えへへ、ごめんごめん」

穂乃果「それじゃあお出かけしよっか?」

真姫「へ?」

真姫「何処にいくのよ?」

穂乃果「いいところだよ!」

46: 2016/04/19(火) 00:22:58.48 ID:JTz7at6F.net
スタスタ

穂乃果「んーー!今日もいい天気だね!」

真姫「そうだけど……ちょっと寒いわ」

穂乃果「真姫ちゃん」

真姫「なに?」

ギュッ

真姫「っ///」

穂乃果「えへへ、真姫ちゃんの手は暖かいね」

真姫「……ばか///」

47: 2016/04/19(火) 00:23:33.80 ID:JTz7at6F.net
真姫「全く、穂乃果は不安とか心配事とか無さそうで羨ましいわ」

穂乃果「むー!真姫ちゃんひどい!」

穂乃果「穂乃果にだって悩み事はあるんだよ?」

真姫「ふーん、どういうの?」

穂乃果「例えば……穂乃果の大好きな人がいつも手を自分から繋いでくれないこととか」

真姫「っ///」

穂乃果「なんでなのかなー?」

真姫「……仕方ないでしょ」

穂乃果「え?」

真姫「私の手が空いてたら、すぐに繋いでくれる誰かさんがいるんだもの」

真姫「だから『手の繋がれ方』しか知らなくて、差し伸ばせないのよ」

穂乃果「……そっか」

穂乃果「ふふっ、それならしょうがないね」ニコッ

48: 2016/04/19(火) 00:24:01.69 ID:JTz7at6F.net
真姫「それより、本当に何処に向かってるの?」

穂乃果「知りたくなった?」

真姫「ええ」

穂乃果「それは恋だよ」キリッ

真姫 イラッ

穂乃果「まあまあ、もうそろそろ着くから」

真姫「もうそろそろ……?あれ、ここって……」

真姫「ま、まさか……」

穂乃果「はい!真姫ちゃんのお家にとうちゃーく!」

50: 2016/04/19(火) 00:24:35.28 ID:JTz7at6F.net
真姫「な、なんでこんなとこーー」

真姫パパ「真姫」

真姫「っ……パパ……」

真姫(どうしよう……何て言えばいいの?)

真姫(謝るの……?でも何を……?)

真姫(だめ……頭が真っ白に……)

真姫パパ「すまなかった!」ガバッ

真姫「え……?」

真姫パパ「昨日は病院で不祥事があってイラついていたんだ……」

真姫パパ「そのせいで真姫に酷いことを言ってしまった……」

真姫パパ「勉強を盾にして自分の間違いを認めなかったこと……本当にすまないと思っている」

真姫パパ「さっき穂乃果さんに諭されて気づいたんだよ」

51: 2016/04/19(火) 00:25:04.10 ID:JTz7at6F.net
真姫「それじゃあ、穂乃果が珍しく早起きしたのって」

穂乃果「えへへ、せっかくの誕生日なんだもん、家族で仲良くした方がいいもんね?」

真姫「……ありがとう、穂乃果」

真姫「パパ、私は気にしてないわ」

真姫「パパの言ってることは正しい。医者になろうと思うのなら、たくさん勉強しなくちゃいけないことぐらい分かってる」

真姫「でも、ピアノも続けたいの」

真姫「……わがままだってのは分かってる。でも、許して欲しい」

真姫パパ「……許すさ」

真姫パパ「真姫なら絶対に合格できる、と力説されたばかりだしな」

真姫「……ありがとう、パパ。穂乃果」

穂乃果「えへへ」

53: 2016/04/19(火) 00:25:29.36 ID:JTz7at6F.net
真姫ママ「それじゃあお誕生日パーティーでも始めましょうか!」

穂乃果「おー!」

穂乃果「穂乃果、朝からご飯食べてなくてお腹がグーグーへりんこファイヤー(涙)だよ……」

真姫ママ「あらあら、ちょっと早いけどご飯食
べちゃいましょうか」

穂乃果「やったー!」

54: 2016/04/19(火) 00:26:01.37 ID:JTz7at6F.net
「「「「いただきまーす」」」」

穂乃果「すっごい料理!」モグモグ

真姫ママ「どう?美味しい?」

穂乃果「美味しい!」

真姫パパ「やはり家族で食べる食事は美味しいな」

真姫ママ「それならたまには早く帰ってきてね」

真姫パパ「……善処する」

真姫(こんなに賑やかに食べるの……久しぶりな気がするわ)

真姫(これも全部……穂乃果のおかげよね)

真姫「……ん?」

真姫「ってなんで穂乃果がここにいるのよ!」

穂乃果「ふぇ?」

56: 2016/04/19(火) 00:26:35.00 ID:JTz7at6F.net
真姫パパ「真姫、食事中に大声を出すのはみっともないぞ」

真姫「ご、ごめんなさい……ってそうじゃなくて!」

真姫「なんで穂乃果がここにいるの!?」

真姫ママ「なんでって……誕生日に家族でご飯を食べるのは普通のことよ?」

真姫「穂乃果は家族じゃないでしょ?」

真姫ママ「もう、真姫ちゃんたら照れなくていいのよ?」

真姫「え?」

真姫ママ「ママとパパはちゃーんと分かってるから」

真姫「え?え??」

57: 2016/04/19(火) 00:26:58.80 ID:JTz7at6F.net
真姫パパ「結婚式は何時にする?」

真姫「へ?」

真姫ママ「研修医になってからでいいんじゃない?」

真姫パパ「となると8年は後か……長いな」

真姫「ち、ちちちちちょっと待って!」

真姫「結婚式って何の話!?」

真姫ママ「真姫ちゃんと穂乃果ちゃんの結婚式よ?」

真姫「はぁっ!?///」

59: 2016/04/19(火) 00:27:25.66 ID:JTz7at6F.net
真姫「な、なななななんでそんなことなってるのよ///」

穂乃果「不束者ですがよろしくお願いします///」

真姫「あんたも何言ってるのよ!」

真姫ママ「別にいいじゃない。真姫ちゃんだって大好きなんでしょ?」

穂乃果「そうなの!?」パァァ

真姫「ち、違うわよ///」

真姫ママ「嘘ついたらだめよ。毎晩真姫ちゃんの部屋から『ほのかぁ、ほのかぁ』って声が聞こえてくるの、言っちゃうわよ」

穂乃果「っ///」

真姫「もう言ってるじゃない!」

60: 2016/04/19(火) 00:27:53.35 ID:JTz7at6F.net
真姫「あー///もー///」

真姫「分かったわよ///将来は私が穂乃果を貰うんだから///」

穂乃果「えへへ///」

穂乃果「それじゃあ……穂乃果からもプレゼントあげちゃうね///」

真姫「プレゼント……?」

穂乃果「……ま、真姫ちゃん///」

真姫「な、なに……むぐっ///」

穂乃果「んっ……///」チュッ

穂乃果「……ぷはっ///」

63: 2016/04/19(火) 00:28:20.77 ID:JTz7at6F.net
真姫「」パクパクパク

穂乃果「えへへ、穂乃果のファーストキスだよ///」

穂乃果「今日は一日中穂乃果のこと好きにしていいからね///」

真姫「な、な、な///」

穂乃果「だから……ちゃんと真姫ちゃんの気持ち、教えて欲しいな///」

真姫「っ……い、一回だけ……なんだからね///」

真姫「ちゃんと……聞いてなさいよ」

穂乃果「……うん!」




真姫「穂乃果、大好き」

真姫「絶対に離してあげないからね」

67: 2016/04/19(火) 00:28:45.16 ID:JTz7at6F.net
おわり
読んでくれてありがとう
真姫ちゃん誕生日おめでとう
おやすみ

82: 2016/04/19(火) 00:38:57.69 ID:Yrh9lUru.net
おつ

83: 2016/04/19(火) 00:49:22.37 ID:jv+HiUCe.net
よかったよ

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1460992157/

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