1: 2019/11/24(日) 14:34:41.17 ID:l82WXYUR
真姫「……」ジーッ
真姫(ドーナツ、おいしそうだな……)
真姫(でも、学校帰りに寄り道なんて……ましてや一人でお店に入るなんて私には出来ないわね)
真姫(中にいる子達、おいしそうにドーナツ食べて楽しそうにお喋りしてる)
真姫(……)
真姫(……いい、なぁ)
真姫(私も凛や花陽と一緒に行きたいけど、私の口から誘うのはなんて言えばいいのか)
真姫「……」
真姫「はぁ……」
真姫「今日は帰りましょ……」
トボトボ……
ルビィ「……真姫ちゃん?」
真姫(ドーナツ、おいしそうだな……)
真姫(でも、学校帰りに寄り道なんて……ましてや一人でお店に入るなんて私には出来ないわね)
真姫(中にいる子達、おいしそうにドーナツ食べて楽しそうにお喋りしてる)
真姫(……)
真姫(……いい、なぁ)
真姫(私も凛や花陽と一緒に行きたいけど、私の口から誘うのはなんて言えばいいのか)
真姫「……」
真姫「はぁ……」
真姫「今日は帰りましょ……」
トボトボ……
ルビィ「……真姫ちゃん?」
7: 2019/11/24(日) 14:50:08.17 ID:l82WXYUR
次の日
真姫「……」ボーッ
ルビィ「真姫ちゃん、おはよう」
真姫「ルビィ……おはよ」
ルビィ「昨日、ドーナツ屋さんの前にいたよね?なにしてたの?」
真姫「なっ……!?あなた見てたの!?」
ルビィ「うん、私が見かけた時には帰って行っちゃうところだったけど」
ルビィ「もしかして、ドーナツ食べたかったの?」
真姫「わ、私が?学校帰りに寄り道してドーナツなんて食べる訳ないでっしょー?たまたま見てただけなんだから」
真姫(な、なに言ってるのよ私は!?)
ルビィ「そうかな?別に悪い事じゃないと思うけど」
ルビィ「よかったら放課後一緒に行ってみない?ルビィもあのお店気になってたんだ~」
真姫「……あなたがそこまで言うなら付き合ってあげてもいいけど」
ルビィ「本当?ああいう所って一人じゃなんか入り辛いから真姫ちゃんが一緒で嬉しいよ」
真姫「別に私は一人でいたから入らなかった訳じゃないんだからね」
ルビィ「え?なんの話?」
真姫「な、なんでもないわよ!!」
真姫「……」ボーッ
ルビィ「真姫ちゃん、おはよう」
真姫「ルビィ……おはよ」
ルビィ「昨日、ドーナツ屋さんの前にいたよね?なにしてたの?」
真姫「なっ……!?あなた見てたの!?」
ルビィ「うん、私が見かけた時には帰って行っちゃうところだったけど」
ルビィ「もしかして、ドーナツ食べたかったの?」
真姫「わ、私が?学校帰りに寄り道してドーナツなんて食べる訳ないでっしょー?たまたま見てただけなんだから」
真姫(な、なに言ってるのよ私は!?)
ルビィ「そうかな?別に悪い事じゃないと思うけど」
ルビィ「よかったら放課後一緒に行ってみない?ルビィもあのお店気になってたんだ~」
真姫「……あなたがそこまで言うなら付き合ってあげてもいいけど」
ルビィ「本当?ああいう所って一人じゃなんか入り辛いから真姫ちゃんが一緒で嬉しいよ」
真姫「別に私は一人でいたから入らなかった訳じゃないんだからね」
ルビィ「え?なんの話?」
真姫「な、なんでもないわよ!!」
10: 2019/11/24(日) 15:10:34.03 ID:l82WXYUR
放課後
ルビィ「このお店今コマーシャルでやっててね、結構有名なんだよ」
真姫「だからこんなにお客さんが沢山いるのね」
ルビィ「最初にドーナツをトレーに取って奥のレジでお会計するみたいだね」
真姫「昨日チラッと見たけどドーナツってこんなに種類があるの?」
ルビィ「いっぱいあって迷っちゃうね~。ルビィはこのフレンチクルーラーとポンデリングにしようかな」
真姫「よくわからないし、私も同じ物でいいわ」
ルビィ「う~ん、これおいしいねぇ」
真姫「そう?普通じゃない?」
ルビィ「顔がにやけてるよ。おいしいならおいしいって言えばいいのに」
真姫「う、うるさいわね。……おいしいわよ」
ルビィ「真姫ちゃんって面白いね~」
真姫「なに笑ってんのよまったく……」
真姫「あなたは寄り道とかしたりするの?」
ルビィ「ルビィもあまり寄り道はしないかな。まっすぐ家に帰る事の方が多いよ」
真姫「今日は帰らなくて大丈夫なの?」
ルビィ「家には連絡したから。たまには寄り道もいいよね」
ルビィ「こうして真姫ちゃんとお話出来るの、すごく楽しいよ」
真姫「きゅ、急になに言い出すのよ」カァァ
真姫(これが寄り道するって事なのかしらね……)
真姫(まぁ、悪く……ないかも)
ルビィ「このお店今コマーシャルでやっててね、結構有名なんだよ」
真姫「だからこんなにお客さんが沢山いるのね」
ルビィ「最初にドーナツをトレーに取って奥のレジでお会計するみたいだね」
真姫「昨日チラッと見たけどドーナツってこんなに種類があるの?」
ルビィ「いっぱいあって迷っちゃうね~。ルビィはこのフレンチクルーラーとポンデリングにしようかな」
真姫「よくわからないし、私も同じ物でいいわ」
ルビィ「う~ん、これおいしいねぇ」
真姫「そう?普通じゃない?」
ルビィ「顔がにやけてるよ。おいしいならおいしいって言えばいいのに」
真姫「う、うるさいわね。……おいしいわよ」
ルビィ「真姫ちゃんって面白いね~」
真姫「なに笑ってんのよまったく……」
真姫「あなたは寄り道とかしたりするの?」
ルビィ「ルビィもあまり寄り道はしないかな。まっすぐ家に帰る事の方が多いよ」
真姫「今日は帰らなくて大丈夫なの?」
ルビィ「家には連絡したから。たまには寄り道もいいよね」
ルビィ「こうして真姫ちゃんとお話出来るの、すごく楽しいよ」
真姫「きゅ、急になに言い出すのよ」カァァ
真姫(これが寄り道するって事なのかしらね……)
真姫(まぁ、悪く……ないかも)
12: 2019/11/24(日) 15:39:08.31 ID:l82WXYUR
ルビィ「真姫ちゃん、今日の帰りはどこに寄って行こうか?」
真姫「え?私は別に行きたい所はもうないけど……」
ルビィ「そうなの?じゃあ今日はルビィの行きたいお店に付き合ってよ」
真姫「どこに行くのよ。て言うか私は行くなんて言ってないわよ」
ルビィ「ルビィ一人で行けって言うの?」
真姫「そ、そうも言ってないじゃない」
真姫「行くわよ、一緒に行けばいいんでしょ」
ルビィ「よかった~。今日も二人で寄り道出来るね」
真姫「ここは……」
ルビィ「コーヒー屋さんだよ。ここでコーヒー飲んだら大人っぽいかなぁって思ってさ」
真姫「なによそれ、その考え自体が子供の証拠じゃない」
ルビィ「あはは……とにかく注文しようよ」
真姫「なにこのメニュー表、細かすぎるわ」
ルビィ「本当だ、聞いた事ない言葉がいっぱい」
真姫「どうやらビバレッジから飲み物を選ぶみたいね。それからサイズを指定する、と」
ルビィ「ショート、トール、グランデ、ベンティ……呪文みたい」
真姫「簡単に言うとこのお店で言うSサイズMサイズLサイズってところね」
ルビィ「なるほど……じゃあドリップコーヒーのショートをお願いします」
真姫「私もドリップコーヒーのショートで」
ルビィ「ーー真姫ちゃんありがとね。私一人じゃ注文出来なかったよ」
真姫「まったく、そんなんでよくコーヒー屋に行きたいなんて言ったわね」
真姫「あなた、ブラックコーヒー飲めるの?」
真姫「なんかあっちに色々あったけど」
ルビィ「まずはブラックで飲んでみるよ」グイッ
ルビィ「あ~苦い……やっぱり甘くないとダメだ。ブラック飲める人は大人だね」
真姫「別にコーヒー飲むのに大人も子供もないじゃない」
ルビィ「お砂糖とミルク入れてこよ。真姫ちゃんはブラックでも平気なの?」
真姫「私は子供じゃないから」
ルビィ「流石真姫ちゃん、すごいね~」
真姫(……うえっ、苦い)ナミダメ
真姫「え?私は別に行きたい所はもうないけど……」
ルビィ「そうなの?じゃあ今日はルビィの行きたいお店に付き合ってよ」
真姫「どこに行くのよ。て言うか私は行くなんて言ってないわよ」
ルビィ「ルビィ一人で行けって言うの?」
真姫「そ、そうも言ってないじゃない」
真姫「行くわよ、一緒に行けばいいんでしょ」
ルビィ「よかった~。今日も二人で寄り道出来るね」
真姫「ここは……」
ルビィ「コーヒー屋さんだよ。ここでコーヒー飲んだら大人っぽいかなぁって思ってさ」
真姫「なによそれ、その考え自体が子供の証拠じゃない」
ルビィ「あはは……とにかく注文しようよ」
真姫「なにこのメニュー表、細かすぎるわ」
ルビィ「本当だ、聞いた事ない言葉がいっぱい」
真姫「どうやらビバレッジから飲み物を選ぶみたいね。それからサイズを指定する、と」
ルビィ「ショート、トール、グランデ、ベンティ……呪文みたい」
真姫「簡単に言うとこのお店で言うSサイズMサイズLサイズってところね」
ルビィ「なるほど……じゃあドリップコーヒーのショートをお願いします」
真姫「私もドリップコーヒーのショートで」
ルビィ「ーー真姫ちゃんありがとね。私一人じゃ注文出来なかったよ」
真姫「まったく、そんなんでよくコーヒー屋に行きたいなんて言ったわね」
真姫「あなた、ブラックコーヒー飲めるの?」
真姫「なんかあっちに色々あったけど」
ルビィ「まずはブラックで飲んでみるよ」グイッ
ルビィ「あ~苦い……やっぱり甘くないとダメだ。ブラック飲める人は大人だね」
真姫「別にコーヒー飲むのに大人も子供もないじゃない」
ルビィ「お砂糖とミルク入れてこよ。真姫ちゃんはブラックでも平気なの?」
真姫「私は子供じゃないから」
ルビィ「流石真姫ちゃん、すごいね~」
真姫(……うえっ、苦い)ナミダメ
13: 2019/11/24(日) 16:01:52.42 ID:l82WXYUR
ルビィ「真姫ちゃん今日は雑貨屋さんに行ってみない?」
真姫「雑貨屋?なにか欲しい物でもあるの?」
ルビィ「なにかいいのがあれば買ってみようかな」
真姫「なにそれ、行ってから決めるの?」
ルビィ「見るだけでも楽しいと思うよ」
真姫「まぁ別にいいけど」
ルビィ「うわぁ~かわいい物がいっぱい」
真姫「実用的な物からよくわからない物まで……いかにも雑貨って感じね」
ルビィ「見てみて、このお守り面白いよ」
真姫「かわいくなれるお守り、嫌いな物が食べられるお守り、早起きが出来るお守り……」
真姫「うさんくさいわね」
ルビィ「そうだ、この中から真姫ちゃんにぴったりのお守り見つけてプレゼントするよ」
ルビィ「真姫ちゃんも私に合ったお守り探してみて。プレゼント交換しよう」
真姫「なんでそんな事……はぁ、仕方ないわね」
ルビィ「はい、真姫ちゃん」
真姫「『素直になれるお守り』……なにこれ、私が素直じゃないとでも言いたい訳?」
ルビィ「あ、今見るのはズルいよ」
ルビィ「ルビィも見てやろ。……『勇気が出るお守り』?」
真姫「あなたにぴったりでしょ」
ルビィ「そうだね、私ちょっとオドオドしちゃうから……」
ルビィ「ありがとう、真姫ちゃん」
真姫「皮肉であげたんだけど……あなた結構天然なのね」
真姫「雑貨屋?なにか欲しい物でもあるの?」
ルビィ「なにかいいのがあれば買ってみようかな」
真姫「なにそれ、行ってから決めるの?」
ルビィ「見るだけでも楽しいと思うよ」
真姫「まぁ別にいいけど」
ルビィ「うわぁ~かわいい物がいっぱい」
真姫「実用的な物からよくわからない物まで……いかにも雑貨って感じね」
ルビィ「見てみて、このお守り面白いよ」
真姫「かわいくなれるお守り、嫌いな物が食べられるお守り、早起きが出来るお守り……」
真姫「うさんくさいわね」
ルビィ「そうだ、この中から真姫ちゃんにぴったりのお守り見つけてプレゼントするよ」
ルビィ「真姫ちゃんも私に合ったお守り探してみて。プレゼント交換しよう」
真姫「なんでそんな事……はぁ、仕方ないわね」
ルビィ「はい、真姫ちゃん」
真姫「『素直になれるお守り』……なにこれ、私が素直じゃないとでも言いたい訳?」
ルビィ「あ、今見るのはズルいよ」
ルビィ「ルビィも見てやろ。……『勇気が出るお守り』?」
真姫「あなたにぴったりでしょ」
ルビィ「そうだね、私ちょっとオドオドしちゃうから……」
ルビィ「ありがとう、真姫ちゃん」
真姫「皮肉であげたんだけど……あなた結構天然なのね」
15: 2019/11/24(日) 16:23:36.00 ID:l82WXYUR
真姫(あれからルビィとは色々な場所へ寄り道した)
真姫(クレープ屋、服屋、ファミリーレストラン……今までまっすぐ家に帰っていたのが嘘みたいに毎日どこかへ行った)
真姫(今日はどこに行くのかしら……?)
ワイワイガヤガヤ……
真姫「うるさい場所ねここは」
ルビィ「あはは……ごめんね。一度ゲームセンターに行ってみたかったんだ」
真姫「こんな所に来たがるなんであなたも物好きね……」
ルビィ「ルビィも正直苦手だけど今日はどうしても真姫ちゃんとプリクラを撮ってみたくてさ」
真姫「プリクラ?あの写真を撮るやつ?」
ルビィ「そうそう、寄り道の記念になるかなって思ってね」
真姫「寄り道の記念ってよくわからないわね」
真姫「で、どうやるのよこれ。私は知らないわよ」
ルビィ「確かね、最初にフレームとか撮影効果を選んで何回か写真を撮るんだよ」
真姫「コーヒー屋より難解ね……」
ルビィ「まぁその辺の設定はルビィがやるから」
ルビィ「設定が終わったよ。カウントが終わったら撮影されるからポーズ取ってね」
真姫「ポーズなんて急に言われても……」
マズハカワイク~
真姫「か、かわいく?」パシャ
ツギハセクシーニ
真姫「セクシー!?」パシャ
チョットコアクマッポク
真姫「なによそれぇ!?」パシャ
サイゴニフタリナカヨク~
ルビィ「こうかな?」ダキッ
真姫「ルビィ!?」パシャ
真姫(クレープ屋、服屋、ファミリーレストラン……今までまっすぐ家に帰っていたのが嘘みたいに毎日どこかへ行った)
真姫(今日はどこに行くのかしら……?)
ワイワイガヤガヤ……
真姫「うるさい場所ねここは」
ルビィ「あはは……ごめんね。一度ゲームセンターに行ってみたかったんだ」
真姫「こんな所に来たがるなんであなたも物好きね……」
ルビィ「ルビィも正直苦手だけど今日はどうしても真姫ちゃんとプリクラを撮ってみたくてさ」
真姫「プリクラ?あの写真を撮るやつ?」
ルビィ「そうそう、寄り道の記念になるかなって思ってね」
真姫「寄り道の記念ってよくわからないわね」
真姫「で、どうやるのよこれ。私は知らないわよ」
ルビィ「確かね、最初にフレームとか撮影効果を選んで何回か写真を撮るんだよ」
真姫「コーヒー屋より難解ね……」
ルビィ「まぁその辺の設定はルビィがやるから」
ルビィ「設定が終わったよ。カウントが終わったら撮影されるからポーズ取ってね」
真姫「ポーズなんて急に言われても……」
マズハカワイク~
真姫「か、かわいく?」パシャ
ツギハセクシーニ
真姫「セクシー!?」パシャ
チョットコアクマッポク
真姫「なによそれぇ!?」パシャ
サイゴニフタリナカヨク~
ルビィ「こうかな?」ダキッ
真姫「ルビィ!?」パシャ
18: 2019/11/24(日) 16:40:28.58 ID:l82WXYUR
ルビィ「これで撮影は終わり。これに落書きするのが楽しいんだよね~」
真姫「せっかく撮った写真に落書きするの?もったいなくない?」
ルビィ「プリクラってそういうものだよ。真姫ちゃんも好きなように書いて」
真姫「書いてって言われても……なに書けばいいかわからないし、あなたに任せるわ」
ルビィ「……『寄り道記念、仲良し二人』っと」
ルビィ「はい、真姫ちゃんの分」
真姫「これ、どうすればいいの?」
ルビィ「部屋にでも飾ったら?」
真姫「こんな恥ずかしい写真部屋になんて飾れないわよ」
真姫「財布にでも入れておくわ」
ルビィ「真姫ちゃんとプリクラ撮れてよかったよ~宝物にするね」
真姫「はいはいお好きなように」
ルビィ「あ、このぬいぐるみかわいいな~」
真姫「UFOキャッチャー?なんだかあなたに似てるわね」
ルビィ「ちょっとやってみようかな」チャリン
ルビィ「こうして……こうして……ここかな」
ウィーン……ポロッ
ルビィ「あ~取れなかったよ~」
ルビィ「もう1回やってやる」
ウィーン……ポロッ
ルビィ「惜しいなぁ~もう少しなのに」
真姫「見てられないわね。貸してごらんなさい」
ルビィ「真姫ちゃん?」
真姫「こんなの簡単に取れるじゃないの。見てなさいよ」
真姫「せっかく撮った写真に落書きするの?もったいなくない?」
ルビィ「プリクラってそういうものだよ。真姫ちゃんも好きなように書いて」
真姫「書いてって言われても……なに書けばいいかわからないし、あなたに任せるわ」
ルビィ「……『寄り道記念、仲良し二人』っと」
ルビィ「はい、真姫ちゃんの分」
真姫「これ、どうすればいいの?」
ルビィ「部屋にでも飾ったら?」
真姫「こんな恥ずかしい写真部屋になんて飾れないわよ」
真姫「財布にでも入れておくわ」
ルビィ「真姫ちゃんとプリクラ撮れてよかったよ~宝物にするね」
真姫「はいはいお好きなように」
ルビィ「あ、このぬいぐるみかわいいな~」
真姫「UFOキャッチャー?なんだかあなたに似てるわね」
ルビィ「ちょっとやってみようかな」チャリン
ルビィ「こうして……こうして……ここかな」
ウィーン……ポロッ
ルビィ「あ~取れなかったよ~」
ルビィ「もう1回やってやる」
ウィーン……ポロッ
ルビィ「惜しいなぁ~もう少しなのに」
真姫「見てられないわね。貸してごらんなさい」
ルビィ「真姫ちゃん?」
真姫「こんなの簡単に取れるじゃないの。見てなさいよ」
19: 2019/11/24(日) 16:53:33.78 ID:l82WXYUR
ウィーン……ポロッ
ウィーン……ポロッ
ウィーン……ポロッ
ウィーン……ポロッ
真姫「ぬぐぐぐぐぅ~」
ルビィ「真姫ちゃん、もういいよ。お金なくなっちゃうよ」
真姫「なによ、ここまでやって諦めるって言うの?お金ならいくらでもあるから大丈夫よ!!これ、両替して来て」
ルビィ「は~い……」
ルビィ(真姫ちゃんって負けず嫌いなんだな……)
ルビィ「両替してきたよ」
真姫「ありがとう、こうなったら取れるまでやってやるんだから……」
ウィーン……ウィーン……パタン
真姫「と、取れた‼取れたわルビィ!!」
ルビィ「おめでとう真姫ちゃん!!やっと取れたね!!」
真姫「まさか3000円も使うとは思わなかったわ……」
ルビィ「高いぬいぐるみ代になっちゃったね……」
真姫「はいこれ、欲しかったんでしょ。あげるわ」
ルビィ「え?いいの?お金使ったのほとんど真姫ちゃんなのに」
真姫「別にいいわよ。私はいらないし」
ルビィ「ありがとう、大切にするね」
真姫「ふふっ、大事にしなさい」
ウィーン……ポロッ
ウィーン……ポロッ
ウィーン……ポロッ
真姫「ぬぐぐぐぐぅ~」
ルビィ「真姫ちゃん、もういいよ。お金なくなっちゃうよ」
真姫「なによ、ここまでやって諦めるって言うの?お金ならいくらでもあるから大丈夫よ!!これ、両替して来て」
ルビィ「は~い……」
ルビィ(真姫ちゃんって負けず嫌いなんだな……)
ルビィ「両替してきたよ」
真姫「ありがとう、こうなったら取れるまでやってやるんだから……」
ウィーン……ウィーン……パタン
真姫「と、取れた‼取れたわルビィ!!」
ルビィ「おめでとう真姫ちゃん!!やっと取れたね!!」
真姫「まさか3000円も使うとは思わなかったわ……」
ルビィ「高いぬいぐるみ代になっちゃったね……」
真姫「はいこれ、欲しかったんでしょ。あげるわ」
ルビィ「え?いいの?お金使ったのほとんど真姫ちゃんなのに」
真姫「別にいいわよ。私はいらないし」
ルビィ「ありがとう、大切にするね」
真姫「ふふっ、大事にしなさい」
20: 2019/11/24(日) 17:10:15.21 ID:l82WXYUR
ルビィ「ちょっとお手洗いに行ってくるね」
真姫「わかった、ここで待ってるわ」
真姫(まさかルビィとこんなに寄り道して帰るなんて思わなかったわ……)
真姫(毎日色々な場所へ行って新しい発見がある)
真姫(ゲームセンターもうるさいだけかと思ってたけどそんなに悪くないわね)
不良「ねぇあんた」
真姫「私?」
不良「そうだよ、あんたさっきUFOキャッチャーで随分金使ってたじゃないの。金ならいくらでもあるなんて言ってよ」
不良「そんなに有り余ってるならあたしにもくれよ。財布をよこしな」
真姫「はぁ?なに言ってるのあなた。そんな事ーー」
不良「グダクダ言ってねぇでさっさと財布よこせって言ってんだよ!!」
真姫「……!!」ビクッ
真姫「あ……あぁ……」スッ
不良「最初からおとなしく渡しゃいいんだよ」
真姫「ま、待って……お金だけでいいでしょ。財布は返して……」
不良「あ?ダメだね。よく見りゃ財布もいいもんだしこれも貰っとくよ」
真姫「そんな……」
真姫(その財布にはルビィから貰ったお守りとプリクラが……)
ルビィ「……真姫ちゃん、どうしたの?」
真姫「ルビィ!!」
真姫「わかった、ここで待ってるわ」
真姫(まさかルビィとこんなに寄り道して帰るなんて思わなかったわ……)
真姫(毎日色々な場所へ行って新しい発見がある)
真姫(ゲームセンターもうるさいだけかと思ってたけどそんなに悪くないわね)
不良「ねぇあんた」
真姫「私?」
不良「そうだよ、あんたさっきUFOキャッチャーで随分金使ってたじゃないの。金ならいくらでもあるなんて言ってよ」
不良「そんなに有り余ってるならあたしにもくれよ。財布をよこしな」
真姫「はぁ?なに言ってるのあなた。そんな事ーー」
不良「グダクダ言ってねぇでさっさと財布よこせって言ってんだよ!!」
真姫「……!!」ビクッ
真姫「あ……あぁ……」スッ
不良「最初からおとなしく渡しゃいいんだよ」
真姫「ま、待って……お金だけでいいでしょ。財布は返して……」
不良「あ?ダメだね。よく見りゃ財布もいいもんだしこれも貰っとくよ」
真姫「そんな……」
真姫(その財布にはルビィから貰ったお守りとプリクラが……)
ルビィ「……真姫ちゃん、どうしたの?」
真姫「ルビィ!!」
21: 2019/11/24(日) 17:26:49.96 ID:l82WXYUR
ルビィ「なにしてるのあなた?それ、真姫ちゃんの財布だよね?なんであなたが持ってるの?」
不良「あんたは一緒にいたダチか。財布はこいつに貰ったんだよ。丁度いい、あんたの財布もよこしな」
真姫「やめて!!ルビィは関係ないでしょ!!」
不良「うるせぇ!!あんたは引っ込んでな!!」
バチーンッ
真姫「あっ!!」
ルビィ「真姫ちゃん!!」
ルビィ「よ……よくも真姫ちゃんを……」ワナワナ
ルビィ「返してよ……」
ルビィ「真姫ちゃんの財布、返してよ~!!」バッ
不良「なんだ!?やんのか!?くそっ…こいつ、離れろ!!」
ルビィ「あなたが真姫ちゃんに財布を返して謝るまで離さない‼離さないんだから~」グググ……
真姫「ルビィ……」
真姫(ルビィが私のためにこんな必死になって……)
真姫(私も、怖がってばかりじゃいけない!!)
真姫「返して!!私の財布!!」バッ
不良「な、なんだよあんたまで!?わかった、わかったよ!!財布返すから離れてくれぇ!!」
ルビィ「ちゃんと真姫ちゃんに謝って‼」
不良「悪かった、あたしが悪かったから許してくれぇ~!!」
不良「あんたは一緒にいたダチか。財布はこいつに貰ったんだよ。丁度いい、あんたの財布もよこしな」
真姫「やめて!!ルビィは関係ないでしょ!!」
不良「うるせぇ!!あんたは引っ込んでな!!」
バチーンッ
真姫「あっ!!」
ルビィ「真姫ちゃん!!」
ルビィ「よ……よくも真姫ちゃんを……」ワナワナ
ルビィ「返してよ……」
ルビィ「真姫ちゃんの財布、返してよ~!!」バッ
不良「なんだ!?やんのか!?くそっ…こいつ、離れろ!!」
ルビィ「あなたが真姫ちゃんに財布を返して謝るまで離さない‼離さないんだから~」グググ……
真姫「ルビィ……」
真姫(ルビィが私のためにこんな必死になって……)
真姫(私も、怖がってばかりじゃいけない!!)
真姫「返して!!私の財布!!」バッ
不良「な、なんだよあんたまで!?わかった、わかったよ!!財布返すから離れてくれぇ!!」
ルビィ「ちゃんと真姫ちゃんに謝って‼」
不良「悪かった、あたしが悪かったから許してくれぇ~!!」
24: 2019/11/24(日) 17:46:18.97 ID:l82WXYUR
真姫「ハァッ……ハァッ……」
ルビィ「ハァッ……ハァッ……」
ルビィ「真姫ちゃん……大丈夫?」
真姫「なんとか……ありがとうルビィ」
真姫「本当に……ありが……」
真姫「うぐっ、ひっく……」
ルビィ「私も……怖かったよ~真姫ちゃん」
ルビィ「ぐすっ、うぅ……」
二人「うわぁ~んよかった~」
真姫「あなたって見かけによらず勇気あるのね」
真姫「私、見直したわ。かっこよかったわよ」
ルビィ「私、あの時は頭に血が昇っちゃって自分でもよくわからなかったよ」
ルビィ「きっと、真姫ちゃんに貰ったお守りのおかげだね」
真姫「ううん、そんな事ないわ。あなたは誰かの為に怒れる優しさと戦う勇気を最初から持ってたのよ」
真姫「私も、お守りの効果がいつか出ればいいわね」
ルビィ「それならもう効果が出てるんじゃないかな」
真姫「えっ?」
ルビィ「真姫ちゃんもすごく優しい表情してる。少しは素直になったと思うけど」
真姫「少しってのがなんかひっかかるけど、まぁいいわ」
ルビィ「今日は災難だったけど、また寄り道して帰ろうね」
真姫「そうね、考えておくわ」
真姫(今度は私から、ルビィや凛、花陽を誘ってみようかしらね)
真姫(もう少し、素直になって……ね)
ルビィ「ハァッ……ハァッ……」
ルビィ「真姫ちゃん……大丈夫?」
真姫「なんとか……ありがとうルビィ」
真姫「本当に……ありが……」
真姫「うぐっ、ひっく……」
ルビィ「私も……怖かったよ~真姫ちゃん」
ルビィ「ぐすっ、うぅ……」
二人「うわぁ~んよかった~」
真姫「あなたって見かけによらず勇気あるのね」
真姫「私、見直したわ。かっこよかったわよ」
ルビィ「私、あの時は頭に血が昇っちゃって自分でもよくわからなかったよ」
ルビィ「きっと、真姫ちゃんに貰ったお守りのおかげだね」
真姫「ううん、そんな事ないわ。あなたは誰かの為に怒れる優しさと戦う勇気を最初から持ってたのよ」
真姫「私も、お守りの効果がいつか出ればいいわね」
ルビィ「それならもう効果が出てるんじゃないかな」
真姫「えっ?」
ルビィ「真姫ちゃんもすごく優しい表情してる。少しは素直になったと思うけど」
真姫「少しってのがなんかひっかかるけど、まぁいいわ」
ルビィ「今日は災難だったけど、また寄り道して帰ろうね」
真姫「そうね、考えておくわ」
真姫(今度は私から、ルビィや凛、花陽を誘ってみようかしらね)
真姫(もう少し、素直になって……ね)
25: 2019/11/24(日) 17:47:41.30 ID:l82WXYUR
終わりです。赤い髪繋がりで二人の話を書いてみました。最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
28: 2019/11/24(日) 17:52:26.71 ID:VFocWfgE
東日本の作品は暖かくて好きなんだよな
29: 2019/11/24(日) 18:02:28.38 ID:C6wki/EW
おつおつ
なかなか見ない組み合わせで面白かったわ
なかなか見ない組み合わせで面白かったわ
37: 2019/11/25(月) 21:36:01.73 ID:7i6D003f
この2人すごくいい……
お守りのくだり好き
お守りのくだり好き
30: 2019/11/24(日) 18:22:11.38 ID:MZTSBYrr
おつ
すごくほっこりした
すごくほっこりした
31: 2019/11/24(日) 18:36:49.76 ID:Ic/B+7MK
スクスタ世界の醍醐味って感じ
すごく良かった
すごく良かった
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1574573681/