【SS】絵里「私の妹が可愛すぎて困る」

※短編


希「またその話なん？」

絵里「だってこないだなんかお風呂場でね私のブラ見ながら」

亜里沙『姉ちゃんの大きい…』

亜里沙『私も大きくなれるかなぁ…』

絵里「なんて言ってたのよ！」

絵里「亜里沙はあのままの可愛い姿でいいのに！」

絵里「子犬とか見ても思うけどなんで成長すると可愛くなくなるのかしらね」

希「しらんわ」

絵里「それにこないだもね」

絵里「亜里沙のほっぺたつんつんして遊んでたら」

亜里沙『も～お姉ちゃん！』

亜里沙『あんまりやってると亜里沙怒るよ！』

絵里「なんて言ってたけど全然怖くないのよ」

絵里「むしろ微笑ましいというか可愛いすぎるんだけど」

絵里「それにつんつんするのやめたら」

亜里沙『あっ…』

絵里「ってちょっと寂しそうにするのよ」

絵里「ねえ、可愛いと思わない？」

希「オモウヨー」

絵里「さすが希ね、亜里沙の良さをよく分かってるわ」

絵里「でも、亜里沙は私の妹だから希にはあげないわよ」

希「ワカッテルヨー」

絵里「他にもね」

絵里「お姉ちゃん、宿題教えてって来るんだけど」

絵里「教えてあげたらね、これでお姉ちゃんと一緒に学校行けるかなぁって」

絵里「いちいち可愛く聞いてくるのよ」

絵里「そんなもの会長の私がなんとでもしてあげるのにね」

希（なんかとんでもない事言い始めた）

絵里「それに、ご飯作ってあげた時なんか」

亜里沙『私、お姉ちゃんの作ったロシア料理が一番好き』

絵里「亜里沙のためならロシア以外の国の料理も作ってあげるのにね」

絵里「希、今度関西の料理教えてくれないかしら」

希「別にええよ」

希（今度はまともなこと言い始めたわ）

絵里「先週なんかね」

絵里「私の昔着てた服あげたんだけど」

絵里「それでも亜里沙には大きかったみたいで」

亜里沙『お姉ちゃんみたいに早く大きくなりたいな』ﾎﾞｿｯ

絵里「って言ってたのよ！」

絵里「聞こえないように言ったつもりなんだけど私にははっきり聞こえてたわ！」

希（さっきも似たような話聞いたわ）

絵里「それにね、昨日なんか」

絵里「亜里沙が学校に迎えに来てくれたんだけど」

絵里「ちょっと待ち合わせの時間に遅れちゃったのね」

絵里「そしたら」

亜里沙『お姉ちゃん遅いよ！』

絵里「って怒っちゃったの」

絵里「それはそれで可愛いんだけど」

絵里「すっかりむくれちゃって、なかなか口をきいてくれなくて」

絵里「さすがの私も困ったの」

絵里「それでね、亜里沙最初に何て言ったと思う？」

希「しらんわ」

絵里「え？」

絵里「ごめんなさい、ちょっと聞き取りにくくて」

希「…」

希「ちょっとウチには分からんなぁ」

絵里「希はまだまだね」

希「」ｲﾗｯ

絵里「ねえ教えてほしい？」

希「」ｶﾁﾝ

希「オネガイ」

絵里「しかたないわねぇ」

絵里「そこまで聞きたいなら教えてあげるわ」

希「」ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ

絵里「お菓子買ってくれたら許してあげるって」

絵里「もう可愛いと思わない？」

絵里「お菓子で許してくれるならいくらでも買っちゃう♪」

絵里「それに比べて年中無休で反抗期の真姫には困ったものだわ」

絵里「少しは亜里沙の可愛げのある反抗の態度を見習ってほしいわね」

絵里「ただふてくされるだけじゃ年下としての魅力がたりないわよ」

絵里「あら？」

絵里「希？どこに行ったのかしら？」

絵里「全く…同級生の反抗期なんて…困ったものだわ」

絵里「どうして私の周りには反抗期の人しかいないのかしら」

絵里「一番困るのは理事長よね」

絵里「私の言う事に何から何まで反対するんだもの」

絵里「三十路を超えてからの反抗期は見ててかわいそうになるわ」

絵里「それに穂乃果も反抗的よね」

絵里「私の言う事を無視して勝手にアイドル始めるし」

絵里「にこは私の注意を無視して部室を一人で占拠してたし」

絵里「海未はこの私を差し置いて亜里沙の一番のお気に入りになってるし」

絵里「ことりも勝手に海外に行くとか言い出すし」

絵里「その点凛と花陽は可愛いわよね」

絵里「二人とも素直で亜里沙ほどじゃないけど可愛いし」

絵里「でも…凛ってはっきり物言う所あるし…少し反抗的よね」

絵里「それに、花陽は私の静止を無視してお米とアイドルの話しかしないし」

絵里「…」

絵里「やっぱり素直で純粋な亜里沙がいいわ」

絵里「あら？亜里沙からメール」

亜里沙『今週末雪穂…穂乃果さんの家に泊まるから』

絵里「そ…そんな…」

絵里「亜里沙が私との約束を…忘れるなんて…」

絵里「まさか…反抗期に！？」

絵里「土曜日は亜里沙と映画デートのはずだったのに…」

絵里「まだ誘ってないけど…」

絵里「穂乃果…亜里沙をたぶらかして…許すまじ…」

絵里「こうなったら誰が一番この部で偉いのか分かってもらう必要があるわね」

絵里「反抗期のリーダー？部長？認められないわぁ」

絵里「先輩禁止を私に限って禁止して生徒会長呼びを強要させる会長厳禁を発動するわ！」

絵里「これで、私がμ’ｓで一番まともで偉いって事がみんな分かるわね」

絵里「ふふっ、今日の練習が楽しみね」

おわり