【SS】かすみ「今度、一年生の行事で企業実習あるでしょ? みんな同じ所行けるよ!」璃奈「やったね」しずく「楽しみだね!」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:36:41.00 ID:m+SJqye5
~同好会・部室~


 ガラッ


かすみ「あ! しず子にりな子いたいた!」


しずく「あ、かすみさん! どうしたの?」


かすみ「今度、一年生の行事で企業実習あるでしょ?」

璃奈「うん、あるね」

かすみ「侑せんぱいが言ってた通りに、人気が無いところを希望で出したら私達3人が同じ会社に実習に行くことになりましたよぉ~!」 ニコニコ


しずく「そうなんだ! やったね!」

璃奈「同好会1年組で行けるなんて嬉しい」

2: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:37:46.33 ID:m+SJqye5
かすみ「やっぱ人気の業種には希望がたくさん集まるから、抽選に漏れると適当に割り振られてしまうみたいだね」

しずく「そうなんだ」


かすみ「でも、侑せんぱいのアドバイス通りに人気が薄い業種に絞って希望出したから見事に私達が一緒になれたというわけ~!」 ニコニコ

璃奈「やったね」


しずく「たしか来週の月曜から3日間だっけ?」

璃奈「うん、そうだよ」


かすみ「ぐふふ・・・・・・ 学校に来る事無いから楽だよねぇ」 ニチャア


しずく「あはは・・・ それは違うと思うけど・・・・・・」

璃奈「授業の一環だから遊びじゃないよ」


かすみ「それは分かってるけどぉ!」 ムスッ


しずく「でも、学科が違う私達が同じ勉強できるというのは楽しみだよね」 ニコッ

かすみ「さすがしず子! そういうこと~!」 ニコッ


璃奈「ちゃんと勉強してこようね」

かすみ「りな子真面目過ぎ~」


しずく「あはは・・・・・・」


────
──

4: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:38:19.18 ID:m+SJqye5
~翌週・月曜日~


 タッ タッ タッ タッ・・・・・・


しずく「2人共おまたせ~!」


かすみ「あ、しず子おはよ~!」

璃奈「しずくちゃんおはよう」


かすみ「じゃあ行こうか」

璃奈「うん」


しずく「学校からそんなに遠くない場所にある会社なんでしょ?」

かすみ「うん、そうみたいだね」


璃奈「遅れないように急ごう」

しずく「そうだね」


────
──

6: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:40:04.80 ID:m+SJqye5
~某所~


かすみ「えーと・・・ このビルで間違いないと思うけどぉ・・・・・・」 キョロキョロ


璃奈「2階が事務所になってるみたいだね」

しずく「じゃあ、緊張するけど行ってみようか」

かすみ「そだね~」





 ガチャッ


かすみ「・・・・・・」 キョロキョロ


かすみ「おはようございます・・・・・・ 企業実習で来た虹ヶ咲学園の者ですけど・・・・・・」


 「あ、来たわね・・・ 高校生たち」


しずく「あ、お世話になります」 ペコッ

璃奈「3日間よろしくお願いします」 ペコッ


 「ま、来たら通すように言われてるから入りなさいよ」


かすみ「ありがとうございまぁす」

7: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:42:07.91 ID:m+SJqye5




 ガチャッ


 「ここは小会議室、普段は使ってないからあなた達の荷物置き場にでもするといいわ」


しずく「ありがとうございます」 ペコッ


 「上司が来るまでとりあえずこの部屋で待機してなさい?」

かすみ「はい、わかりました」


 バタンッ


かすみ(なんかサバサバしてて社会人って感じだね) ヒソヒソ

しずく(ちょっと怖そうだったね・・・・・・) ヒソヒソ


璃奈(そうかなぁ、優しそうに見えたけど) ヒソヒソ


 ガチャッ


 「あなたたち、とりあえずこっちの部屋に来てちょうだい」

しずく「はい、わかりました」


────
──

8: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:47:04.49 ID:m+SJqye5
~事務室~


 「所長は今日、本社に行っていて居ないの。で、あなた達の実習を総括して担当する主任も外出先から戻る途中なわけ」

かすみ「そうなんですか」


 「とりあえず、準備だけ進めておけと言われたから始めるわよ?」


一同「はい!」


 「あなた達のプロフィールは虹ヶ咲学園からデータが来てるから知ってるけど、とりあえず自己紹介しなさい」

9: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:48:05.03 ID:m+SJqye5
かすみ「あ、中須かすみです・・・ よろしくお願いします」 ペコッ

しずく「桜坂しずくです。よろしくお願い致します」 ペコッ

璃奈「天王寺璃奈です。よろしくお願いします」 ペコッ


 「ふんっ、私は二階堂よ。よろしく」


一同「よろしくお願いします」


二階堂「なんで三日間もあなたたちの面倒見なきゃいけないのよ・・・・・・」 ハァ

かすみ「す、すみません・・・・・・」

10: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:48:42.68 ID:m+SJqye5
二階堂「ま、それは冗談よ!」

しずく「ほっ・・・・・・」


二階堂「主任の方針だと、あなた達1人1人がそれぞれウチの社員の誰かに付いて、1日一緒に行動して勉強させるつもりらしいわ」


璃奈「そうなんですか」


二階堂「あなたたちの中の1人は私に付いて貰うわよ」

かすみ「はい」


二階堂「主任は虹ヶ咲学園から貰っているあなた達のプロフィールから割り振りをもう決めているみたいなんだけど、戻って来たら発表されるだろうから楽しみにしてなさい?」


一同「はい!」


────
──

12: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:49:58.03 ID:m+SJqye5
かすみ「あの、二階堂さん・・・・・・」

二階堂「なに? かすみ」 ギロッ


かすみ「ひいっ!」 ビクッ


かすみ「ここではどういうお仕事を教えていただけるんですかねぇ・・・・・・」


二階堂「はぁ?? あんたね、自分で応募してこの会社選んだんじゃないの??」

かすみ「そ、それには色々わけが・・・・・・」 オロオロ

13: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:51:15.08 ID:m+SJqye5
二階堂「ここは天下のリリー生命保険のお台場営業所よ? 保険よ! ほ・け・ん!」 クワッ

かすみ「そ、そうでしたねぇ・・・・・・」ビクビク・・・


しずく「あはは・・・・・・」


 ガチャッ


主任「あら、虹ヶ咲の子達来てたのね」 ニコッ


二階堂「しゅ、主任!」 ビクッ

15: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:53:09.67 ID:m+SJqye5
主任「よろしくね、中須さんと・・・ 天王寺さんと・・・・・・ それに、桜坂さん・・・・・・ うふっ」 ニコッ


一同「よろしくお願いします!」


璃奈「名前、覚えていてくれたなんて光栄です」

主任「当然よ、3日間預かるんだから頂いている3人のプロフィールにはしっかり目を通しているわ?」


かすみ「ほえ~・・・ 社会人凄いですぅ・・・・・・」


主任「これくらい当然ね」 ニコッ

17: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:54:17.09 ID:m+SJqye5
二階堂「主任! 割り振りはどうなってるの?」

主任「これから発表するから待っててちょうだい」


二階堂「私の付き添いには出来る子を割り振って貰わないと困るから!」

主任「はいはい・・・・・・」


主任「えーと、一応3日間あなた達を担当する社員は・・・・・・」

18: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:55:23.97 ID:m+SJqye5
主任「まず、天王寺さん」

璃奈「はい」


主任「あなたは情報処理学科でコンピューターが得意のようだから、事務所に常駐して保険関連業務のお手伝いをして貰うわ」

璃奈「わかりました」

20: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:56:07.25 ID:m+SJqye5
主任「次、中須さん」

かすみ「はい!」

主任「あなたは、そこにいる営業社員の二階堂と行動を共にしてくれる?」

かすみ「わ、わかりましたぁ!」

主任「実際に外回りや商談を側で見学して貰うわ」


二階堂「ふんっ! 使えなかったら許さないから」

かすみ「ひいっ!」 ビクッ

21: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:57:11.92 ID:m+SJqye5
主任「そして、桜坂さん」 ニコッ

しずく「はい!」


主任「あなたは私に付いて貰うわね」 ニコッ

しずく「よろしくお願い致します」 ペコッ


主任「私も営業職だから、外回りや事務仕事、色々手伝って貰うわよ?」

しずく「はい! がんばります!」

22: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:58:01.32 ID:m+SJqye5
主任「じゃあ、まずは小会議室で少し休憩してからそれぞれ分かれて貰おうかな・・・・・・」

一同「はい!」


────
──


~小会議室~


かすみ「うわーん! かすみんあの怖い人と一緒なんてやだよぉ~」

しずく「そんなこと言わないの~」

23: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:58:37.43 ID:m+SJqye5
かすみ「しず子はいいよね! あんな優しそうな主任さんと一緒で!」

しずく「あはは・・・・・・」


かすみ「りな子も得意分野の仕事だから困ること無さそうだし・・・・・・」

璃奈「うん、私は嬉しい」


 ガチャッ


二階堂「休憩はもういいでしょ?」

かすみ「は、はい!!」 ビクッ

24: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:59:03.16 ID:m+SJqye5
二階堂「じゃあ行くわよ、かすみ」


かすみ「ど、どこにですか!?」

二階堂「営業よ営業! 駐車場行くわよ! ついてきなさい!」

かすみ「わかりましたぁ・・・・・・」


しずく「かすみさん、頑張ってね」

25: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:59:29.73 ID:m+SJqye5
事務社員「天王寺さん? あなたもこっちで手伝ってくれるかしら?」

璃奈「はい、よろしくお願いします」

事務社員「パソコンはどれくらい使えるの?」

璃奈「まぁ、普通には扱えると思います」

26: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 21:59:56.10 ID:m+SJqye5




 ガチャッ


主任「桜坂さん、お待たせ」 ニコッ

しずく「あ、主任さん!」


主任「同級生の2人はもう仕事始めてるのに遅くなってごめんね?」

しずく「いえ、そんなことはありません」


主任「礼儀正しいし、それに清楚でいい子だわ・・・・・・」 ニコッ

しずく「お褒め頂き光栄です」


主任「じゃあ、私達も外回りに出ようかしらね」

しずく「はい、お願い致します」


主任「ついてきて? 駐車場で社用車に乗って出掛けるから」

しずく「はい」


────
──

34: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:28:45.62 ID:m+SJqye5
~駐車場~


二階堂「ほら早く乗りなさいよ、かすみ」

かすみ「は、はいっ!」


 バタンッ


二階堂「行くわよ」

かすみ「よ、よろしくお願いします・・・・・・」 ソワソワ


 キュルルッ

 ブイイイイーン


 ガコッ

 ブオオオオッ


かすみ「うわぁああっ!」 ビクッ

二階堂「いちいち驚かなくていいわよ」

かすみ「いえ・・・ 急に発進したから・・・・・・」


二階堂「営業は時間との戦いでもあるのよ、もたもたしてられないの」

かすみ「は、はぁ・・・・・・」


 ブオオオオオオオオーーーン・・・・・・


────
──

35: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:29:21.55 ID:m+SJqye5
 

 ブウウウーーン・・・・・・


かすみ「どこに向かってるんですかぁ?」

二階堂「ん? 成約してるお客から用意お願いしてる書類貰いに行くだけよ」

かすみ「そうなんですかぁ・・・・・・」


 キキーーッ


かすみ「うわああっ!」 ビクッ


二階堂「すぐ終わるからあんたはここで待ってなさい」

かすみ「は、はい・・・・・・」


 バタンッ


かすみ「急ブレーキしなくてもいいんじゃないですかねぇ・・・・・・」


────
──

36: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:29:55.93 ID:m+SJqye5
~駐車場~


主任「じゃあ、この車に乗って貰おうかな」 ニコッ

しずく「はい」


 バタンッ


主任「シートベルトしてね」

しずく「はい、今掛けるところです」 カチッ


主任「ふふっ」 ニコッ


 キュルルッ

 ブウウウーーン・・・


主任「さて、とりあえず午前はずっと外回りになるわ」

しずく「はい」

主任「トイレとか寄りたくなったら遠慮なく言うのよ?」

しずく「わかりました」


 ガコッ

 ブウウウーーン・・・・・・


────
──

37: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:31:33.92 ID:m+SJqye5
 

 ブウウウーーン・・・・・・


 ~♪~♪~♪


主任「ん? 電話ね・・・・・・」

しずく「大丈夫ですか?」


主任「うん、スマホからナビにBluetoothで飛ばしてるから・・・・・・」


 ポチッ


主任「はい、桜内です」

事務社員『あ、まゆさんお疲れ様です』

主任「どうしたの?」

事務社員『まゆさんが今日伺う予定のA様のご都合が悪くなったと連絡が入りました』

主任「そう・・・・・・」

事務社員『明日に変更して欲しいようですが・・・・・・」

主任「構わないわ、先方のご希望時間だけ聞いておいてくれる?」

事務社員「わかりました」


 プツッ


しずく「車のスピーカーから向こうの声が聞こえるのですね」

主任「うん、今の車はこれが当たり前よ」

しずく「そうなんですか」

主任「ただ、会話が丸聞こえだから好まない人も多い機能だけどね」

しずく「たしかにそうですね」


主任「でも、普段は1人で行動してるから便利だわ」 ニコッ

しずく「それだと聞かれないですもんね」


────
──

38: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:39:23.17 ID:m+SJqye5
 ガチャッ


二階堂「お待たせ」


かすみ「もう終わったんですかぁ?」

二階堂「当然よ」


二階堂「んっ!」 スッ

かすみ「え??」


二階堂「ほら、ジュースよ! 要らないの?」 グイッ

かすみ「あ、ありがとうございます!」


二階堂「さて、次いくわよ」


 ガコッ

 ブオオオオオオーーーー


かすみ「うわあああああっ!」 ビクッ


────
──

39: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:39:50.65 ID:m+SJqye5
 

 ブオオオオオオーーーー・・・・・・


かすみ「・・・・・・」 ゴクッ ゴクッ・・・

かすみ「あ、このジュース美味しいです」


二階堂「あっそ」


二階堂「あ、そうだ!」


 キキーーッ・・・


かすみ「うわああああっ!!」

かすみ「こ、今度はなんですかぁ・・・・・・」 ドキドキ


二階堂「せっかくだからあなたも来なさい」

かすみ「え??」

二階堂「長い付き合いの取引先に挨拶で回るだけだから」

かすみ「わかりましたぁ・・・・・・」


────
──

43: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:51:08.15 ID:m+SJqye5
 

 ブウウウーーン・・・・・・

 キイッ


主任「さて、降りるわよ?」

しずく「はい、分かりました」


主任「せっかくだから同席して見学して貰うけど、ただ座っているだけでいいわ」 ニコッ

しずく「分かりました」





主任「ごめんください」


取引先「あ、リリー生命さん、お待ちしておりました」

主任「失礼致します」 ペコッ


取引先「そちらは?」

主任「ああ、高校生の企業実習で同行して貰ってるんです」

しずく「よろしくお願いします」 ペコッ


────
──

44: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 22:52:20.34 ID:m+SJqye5
主任「・・・・・・というわけで、御社の社長様に生命保険ご加入頂いた折に、御社の社員様向けに保険を紹介させて頂けるようご承諾を頂いたものですから・・・・・・」

取引先「社長から聞いてますよ」


主任「本日はパンフレットを置かせて頂きますので、社員の皆様にお配り頂けると幸いです」 ペコッ

取引先「分かりました」


主任「では、後日改めて伺います」 ニコッ

取引先「よろしくお願い致します」


主任「では失礼致します」 ペコッ


────
──


 バタンッ


主任「・・・・・・」 ペコッ


しずく「うわぁ・・・ 会話のやりとりがスマートで、大人の方って感じで憧れますね」 ワクワク

主任「そう? ただ話してるだけなんだけどね」


主任「車に戻って次行くわよ?」

しずく「はい!」


────
──

45: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:01:21.27 ID:m+SJqye5




二階堂「あはははは! そんなわけないでしょ!」 ゲラゲラ


かすみ「・・・・・・・・・・・・」 モグモグ


二階堂「あ、もうこんな時間だわ・・・・・・」

二階堂「お菓子ご馳走さまね」


客「またいつでも寄ってちょうだいね」 ニコッ


二階堂「あ! 保険入る人いたら紹介よろしく~!」

客「いたら連絡するから」


 バタンッ


かすみ「あの~・・・ お菓子食べてお茶飲んだだけですけど・・・・・・」


二階堂「ん? それでいいのよ、そういう仕事なの!」

かすみ「ひいっ!」 ビクッ


二階堂「ここの客は結構金あるからいつも美味しいお菓子食べられるのよ」

かすみ「そ、そうなんですかぁ・・・・・・」


二階堂「あんたも食べたんだから満足でしょ?」

かすみ「そうですねぇ・・・・・・」


二階堂「そろそろ昼か・・・・・・ 今日のご飯どうしようかな・・・・・・」

二階堂「って、あんたいるから会社戻らなきゃいけないか」


かすみ「はい・・・・・・」


二階堂「じゃ、一度帰るわよ」


────
──

46: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:38:54.79 ID:m+SJqye5
~リリー生命・小会議室~


 ガチャッ


しずく「ただいま~」


かすみ「あ、しず子おかえり~! どうだった?」

しずく「あのね! 主任さん、やっぱ凄いなぁ~! なんていうか、大人の女性って感じでカッコ良かったんだよね」 ニコッ


かすみ「そ、そうだったんだぁ・・・・・・」


しずく「かすみさんは??」


かすみ「んーとね・・・ 危険運転で、ジュースのんでお菓子食べて帰ってきた」

しずく「ん? なにそれ?」

かすみ「そのままだよ」

しずく「うーん・・・・・・」

47: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:39:23.48 ID:m+SJqye5
しずく「そういえば璃奈さんは?」

かすみ「あ、りな子はね、即戦力で働いているみたい」

しずく「そ、そうなの!?」


かすみ「なんかね、コンピューターでの仕事がいつもの4倍速で片付いて行くって事務の人が喜んでたよ」

しずく「す、凄いな・・・・・・ 璃奈さん・・・・・・」


 ガチャッ


璃奈「おつかれ」


しずく「あ! 璃奈さん!」

かすみ「かなり頑張ってたんじゃない? りな子~」


璃奈「あれくらい朝飯前」

しずく「そっかぁ・・・ あはは」

48: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:39:49.89 ID:m+SJqye5
 

 ガチャッ


二階堂「あんた達、お昼の弁当よ」


 ドサッ


二階堂「食べ終えたら13時まで昼休みね」

一同「はい!」


二階堂「かすみは13時には駐車場で待機してなさいよ!」

かすみ「は、はい!!」 ビクッ


 バタンッ






しずく「美味しそうだね~、頂こうか」

璃奈「うん」


────
──

50: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:49:45.88 ID:m+SJqye5
~13時・駐車場~


かすみ「・・・・・・」

二階堂「ちゃんと来てたわね」


かすみ「は、はいっ!」


二階堂「じゃ、行くわよ」

かすみ「わかりましたぁ・・・・・・」


 バタンッ


 キュルルッ

 ブウウウーーン・・・


────
──

51: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:50:35.60 ID:m+SJqye5
 

 ブウウウーーン・・・・・・


かすみ「午後からはどうするんですかぁ?」

二階堂「午後も一緒よ」

かすみ「そ、そうですか・・・・・・」





かすみ「ていうか、どこまで行くんですかぁ?」

二階堂「もう少しよ! 食後で眠いんだから話時かけないでよ!」

かすみ「ひいっ!」 ビクッ


 ブウウウーーン・・・・・・

 キイッ・・・


かすみ「こ、ここは??」 キョロキョロ

二階堂「見ての通り駐車場よ」


 ガサゴソ・・・


二階堂「これ、そっちの窓ガラスに貼りなさい」 スッ

かすみ「え?」

二階堂「ここの吸盤をガラスに貼るのよ」

かすみ「はい・・・・・・」 キュッ・・・

52: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:51:02.76 ID:m+SJqye5
二階堂「日光が入らないようにしないと意味ないでしょ!」

かすみ「す、すみません! 直します!」 ビクッ





かすみ「これでどうですかぁ?」

二階堂「うん、いいわね」


 ギイーーッ


二階堂「よっと・・・・・・ 寝るわよ、あんたも寝なさい」

かすみ「ええ~!? 寝る!?」


二階堂「すぅ・・・ すぅ・・・・・・」 Zzz・・・


かすみ「もう寝てるし・・・・・・ うう・・・・・・」


────
──

53: (さくらんぼ) 2021/10/06(水) 23:57:32.47 ID:m+SJqye5
主任「桜坂さん、お待たせ」 ニコッ


しずく「あ、はい!」

主任「私達も出掛けましょうね」


しずく「午後も外回りされるのですね」

主任「そうね」 ニコッ


しずく「午前中の主任さんは、凄くかっこ良くて素敵でした」

しずく「憧れてしまいますね!」


主任「お世辞はいいわよ」 ニコニコ

しずく「お、お世辞なんかじゃありません!」


主任「ふふっ」 ニコッ


主任「それと、主任なんて堅苦しい呼び方しないで、まゆって呼んでいいわ」 ニコッ

しずく「え・・・ それって失礼では・・・・・・」


主任「じゃあ、さんでも付けて呼んでね」

しずく「は、はい・・・・・・ ま、まゆさん・・・・・・」


主任「うん、いいわね」 ニコッ


主任「さて、駐車場に行きましょう」

しずく「はい」


────
──

54: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 00:02:27.73 ID:wlzBwWvb
 
 ブウウウーーン・・・・・・


しずく「午後はどちらへ?」

主任「うーん、色々約束があるわ・・・・・・」

しずく「予定が埋まっているのですね」

主任「そうね」


 ~♪~♪~♪


しずく「あ、お電話ですね」

主任「あら・・・・・・」


主任「はい、桜内です」


客『もしもし・・・・・・』

主任「どうなさいましたか?」


客「・・・・・・」


しずく「??」

55: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 00:09:34.84 ID:wlzBwWvb
客『ま、まゆさん・・・・・・』

主任「なんでしょう?」


客『ど、どうして・・・ 最近・・・・・・ 会いにきてくれないの・・・・・・』

主任「ん? どうしたの?」


客『あなたが好きになったから保険にも入ったのに!! ううっ・・・・・・ ぐずっ・・・』

主任「まぁまぁ・・・ 落ち着いて?」


しずく「!?」


客『うううっ・・・・・・ も、もう・・・ 別れるつもり?』

主任「だから落ち着いて?」


客『うううっ・・・・・・ ぐずっ・・・・・・ うああっ・・・』

主任「あとで掛け直すから・・・・・・」


客『か、必ずよね? ううっ・・・・・・』

主任「うん、必ずよ」


 プツッ


主任「ふぅ・・・・・・」

56: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 00:19:22.46 ID:wlzBwWvb
しずく「あ、あの・・・・・・ 今のは・・・・・・」 ドキドキ


主任「ああ、この仕事してるとよくあるのよ・・・・・・」

主任「私を恋人と勘違いしてしまうお客様が必ず出て来てしまうの・・・・・・」


しずく「え!?」

しずく「そ、そうなんですか・・・・・・」


主任「こういう時は少し余計な労力が必要になるわね」 ハァ

しずく「相当な問題になるのでは・・・・・・」


主任「そうでもないわ、すぐ解決するからね」 ニコッ

しずく「そうですか・・・・・・」


主任「でも、たくさん契約を取って行くということはそういうことだから、宿命ね」


しずく「で、でも・・・ それだけまゆさんに人としての魅力があるということなのでは・・・・・・」


主任「ふふっ」 ニコッ

主任「そうだといいわね」


しずく「私、演劇部に入ってまして・・・ まゆさんの午前中の会話とか・・・・・・ 芝居に通じるものを感じたんです」

主任「まぁ、たしかに営業には演技も必要になる時があるわね」


しずく「凄く、勉強になります・・・・・・」

61: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 07:25:45.39 ID:wlzBwWvb
 
 ブウウウーーン・・・

 キイッ


しずく「??」

しずく「コンビニに寄るのですか?」


主任「うん、私はちょっと電話する用事があるから、もしトイレ行きたかったら今のうちに済ませておくといいわ」

しずく「はい、分かりました」


 ガチャッ・・・

 バタンッ


しずく(じゃあ、お手洗い行っておこうかな・・・・・・)





 ウイーーーン(自動ドア)


しずく(ん? まゆさん・・・ まだ電話されてる・・・・・・ 車に乗ってよう)


 ガチャッ・・・

 バタンッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」


主任「────うん、だから・・・ そうじゃなくて」

主任「────分かったわ、まずは行くから落ち着いて欲しいの」


しずく(どうしたんだろう・・・・・・ )





 ガチャッ


主任「おまたせ」 ニコッ

しずく「いえ」

主任「はい、コンビニで飲み物買って来たけど、お茶でよかったかしら?」

しずく「ありがとうございます」


主任「じゃあ、次に向かうわね」

しずく「はい」


 ガチャッ

 ブウウウーーン・・・


────
──

62: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 07:33:57.66 ID:wlzBwWvb
 
 ブウウウーーン・・・

 キイッ


しずく「このお宅にご用なのですか?」

主任「そうよ、さっきの電話のお客様ね」

しずく「そうなんですか」


 ガチャッ


主任「じゃ、ちょっと行ってくるから・・・・・・」

しずく「わ、私は??」

主任「苦情処理のようなものだから、あなたには見せない方がいいわね」

主任「車の中で待っててくれる?」 ニコッ

しずく「はい」


 バタンッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」


 ──ピンポーン

主任「────リリー生命の桜内です・・・」


 ガチャッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく(え? 今・・・・・・ 出て来た女性の方がまゆさんに抱きついていたように見えたけれど・・・・・・) ドキドキ


しずく(見間違いだよね・・・・・・) ドキドキ


────
──

64: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 08:18:03.95 ID:wlzBwWvb
~1時間後~


しずく(もう1時間も経つけれど・・・・・・ どうしたんだろう・・・・・・) ソワソワ


 ガチャッ


しずく(あ、出て来られた!)

しずく(ここからだと見づらいけど、お客様も笑顔でまゆさんと話されてるように見えるから上手く交渉できたのかな・・・・・・)


 ガチャッ


主任「お待たせ! かなり待たせてしまったわね」 ニコッ

しずく「いえ、お疲れ様でした」


主任「ふぅ~・・・ 1時間かぁ・・・ ごめんなさいね」


しずく「??」

しずく「大丈夫ですか?? 少し火照ってらしてませんか?」


主任「ん? 大丈夫大丈夫! ちょっと暑くて」 ウフフ


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく(な、なんだろう・・・ この感じ・・・・・・) ドキドキ


しずく「・・・・・・」 スンスンッ


しずく(え? 女性特有の匂い?? と言ったらいいのかな・・・・・・) ドキドキ

しずく(まゆさんを見てると・・・ 何でドキドキするの?)


主任「ふぅ・・・ さて、次に行こうかしらね・・・・・・」


 キュルルッ

 ブ ブ ブ ブ・・・・・・


しずく「あ、まゆさん・・・ 髪が少し乱れてますよ?」


主任「!?」

主任「ご、ごめんなさい! いい大人がだらしないわね・・・・・・」 ニコッ


主任「えーと・・・・・・ ブラシ・・・・・・」 ガサゴソ・・・

しずく「・・・・・・・・・・・・」


────
──

66: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 19:55:39.64 ID:wlzBwWvb
二階堂「ぐが~・・・ ぐが~・・・・・・」 Zzz・・・


かすみ「・・・・・・」

かすみ(うう・・・ この人まだ眠ってますよぉ・・・・・・ もうすぐ16時になるというのに・・・・・・)


かすみ「はぁ~・・・ 私もあの優しそうな主任さんが良かったなぁ~・・・」 ハァッ


二階堂「聞こえてるわよ」 ギロッ

かすみ「ひいいいっ!」 ビクッ


かすみ「ご、ごめんなさい! 悪気は無いんですよぉ~」 オロオロ


二階堂「ま、いいわ・・・・・・」 ムクッ


二階堂「うーーーん! よく寝たわね~・・・・・・」 フアアッ


二階堂「・・・・・・・・・・・・」 ボーッ

二階堂「ん? もう16時ね、そろそろ戻らないと・・・・・・」


 キュルルッ

 ブゥゥゥゥゥン


二階堂「いい? かすみ」

かすみ「な、なんでしょうかぁ・・・・・・」 ビクッ


二階堂「午後からは寝てたんじゃなくて色々なお客様へ訪問してたということにしておきなさいよ!」

かすみ「わ、わかりましたぁ」 オロオロ


二階堂「あんたの友達にも寝てた事は黙ってること! いい!?」

かすみ「はい・・・ わかりましたぁ・・・」 ビクビク


二階堂「じゃ、会社に戻るわ」


 カコッ

 ブゥゥゥゥゥン・・・・・・・・・


────
──

67: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 19:57:40.04 ID:wlzBwWvb
~リリー生命~


主任「じゃ、虹ヶ咲のみなさんお疲れさま」

一同「お疲れさまでした」


主任「17時なったので帰宅して貰っていいわよ」 ニコッ

主任「あと2日だけど、よろしくお願いね」


主任「二階堂さんからは何か連絡とかある?」

二階堂「特にないわ・・・・・・ 分かってるわね? かすみ」 ギロッ


かすみ「は、はいぃ・・・」


主任「じゃ、気を付けて帰るのよ?」 ニコッ

一同「ありがとうございました」

69: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 20:04:40.09 ID:wlzBwWvb




しずく「じゃあ、2人共また明日ね」 ニコッ

かすみ「あ、うん」


璃奈「しずくちゃんは真っ直ぐ帰る?」

しずく「うん、今日は早めに帰るよう親に言われてるから」

かすみ「じゃあ3人で寄り道は出来ないかぁ~」

しずく「今日はごめんね!」


しずく「じゃあ、なるべく早い電車に乗りたいから私はお先するから」

かすみ「しず子お疲れ~」

70: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 20:08:02.13 ID:wlzBwWvb
主任「あら、桜坂さんはその様子だと通学に時間掛かるところから通っているのかしら?」

しずく「はい、鎌倉から通っているんです」

主任「随分と遠いところから大変ね」

しずく「慣れてますから」 ニコッ


主任「もっと早く言ってくれたら送って行ってあげても良かったんだけどね」

しずく「大丈夫です。お気遣いありがとうございます」 ペコッ


主任「まぁ、今日は急いでるみたいだからダメだけど・・・ 明日なら・・・・・・ 私予定無いから送って行けるかもしれないわね・・・・・・」


しずく「いえ! そこまでして頂かなくても!」

主任「そう? 遠慮しなくてもいいのよ?」 ニコッ


しずく「では、急ぐので失礼します」 ペコッ


主任「気をつけて」 ニコッ


かすみ「私達も失礼します~」 ペコッ

璃奈「お疲れ様でした」 ペコッ


 バタンッ


 

71: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 20:14:34.51 ID:wlzBwWvb
二階堂「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


主任「??」

主任「どうしたの?」 ニコッ


二階堂「今年はあの髪の長い子がお気に入りなわけね・・・・・・」

主任「だめかしら??」


二階堂「べつに~! よくやるもんだなぁ~って思ってね」 ハァッ

主任「あら、嫉妬かな?」 ニヤニヤ


二階堂「はぁ~?? な、何言ってんのよぉ!」 プンプン


二階堂「私と同行したかすみは、主任のこと優しそうなんて言ってたわよ」

主任「その通りじゃない? 私優しいでしょ?」 ウフフ


二階堂「どういう優しいなんだかね~」


二階堂「じゃ、私もお先しまーす!」





主任「ふふっ・・・ 私が手取り足取り教えた後輩もこんなに立派になっちゃって」 ニコニコ


────
──

73: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 20:25:03.22 ID:wlzBwWvb
~翌日・リリー生命~


一同「おはようございます!」


二階堂「あら、随分とはやく来たわね」

かすみ「は、はい・・・・・・ 遅れるわけにはいかないと思いまして・・・・・・」


二階堂「感心ね!」 ニコッ

かすみ「ひいいっ!」 ビクッ


二階堂「なによ! 別に怒ってないでしょ!」

かすみ「あ、そ・・・ そうですね・・・・・・」


二階堂「今日も主任は少し遅れるから、璃奈はもう仕事始めてなさい」

璃奈「わかりました」 ガタッ


二階堂「かすみはすぐ出掛けるから用意して」

かすみ「わ、わかりましたぁ・・・・・・」 アタフタ


二階堂「しずくは主任が来るまで小会議室で待機してなさい」

しずく「はい」 ニコッ


二階堂「しずく?」


しずく「?」

しずく「何でしょうか? 二階堂さん」


二階堂「ま、気を付けなさいよ?」

しずく「え?」

二階堂「あ、あんたがその気ならそれはそれだと思うけど・・・・・・」

しずく「ど、どういうことでしょう?」


二階堂「じゃ、私は仕事に行くわね」

しずく「は、はい・・・・・・」


────
──

74: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 20:32:59.72 ID:wlzBwWvb
~駐車場~


二階堂「かすみ? 今日も外回りよ」

かすみ「はい・・・・・・ また昼寝ですかぁ??」


二階堂「違うわよ!」

かすみ「ご、ごめんなさいです・・・」 ビクッ


 バタンッ


 キュルルッ

 カコッ

 ブゥゥゥゥゥン・・・・・・


────
──


~小会議室~


 ガチャッ


しずく「!」

しずく「あ、まゆさん! おはようございます」 ペコッ


主任「おはよう」 ニコッ

主任「他の2人がもう仕事に入っているのに待たせてしまってごめんなさいね」

しずく「いえ、まゆさんは色々とお忙しいでしょうから」 ニコッ

76: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 20:37:29.58 ID:wlzBwWvb
主任「桜坂さん?」

しずく「なんでしょうか?」


主任「制服のリボンが曲がってるわ」

しずく「え? ホントですか! お恥ずかしいです!」 アタフタ


主任「じっとして?」

しずく「え? あ・・・ はい・・・・・・」


主任「直してあげるから・・・・・・」

しずく「あ・・・・・・」


主任「・・・・・・」 スッ


主任「これで大丈夫ね」 ニコッ

しずく「す、すみません・・・・・・」 ドキドキ


主任「若いっていいわね」 ニコッ

しずく「は、はい・・・・・・」 ドキドキ


主任「それじゃあ仕事始めましょうかね」 ニコッ

しずく「は、はい!」

77: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 20:46:35.70 ID:wlzBwWvb
主任「今日は外出しないから」

しずく「そうですか」

主任「ちょっと書類の仕事とかたまっていてね、それに専念したいの」

しずく「わかりました」


主任「ちょっと待ってて?」

しずく「はい」


 バタンッ


しずく(今日はこの小会議室でお仕事するのかな?)






 ガチャッ


主任「お待たせ~・・・・・・」


 ドサッ


しずく「こ、これは??」

主任「お客様にお送りするダイレクトメールなんだけれど、このご案内を封筒に入れて糊付けして、この宛名ラベルを貼って欲しいわ」

しずく「わかりました」 ニコッ


主任「ちょっと量が多いけど頑張ってちょうだい? 午前中には全部終わると思うわ」

しずく「はい、がんばります」


主任「私はあっちの部屋で仕事してるから、何かあれば呼んで?」

しずく「はい」

主任「私もたまに様子見にくるから」

しずく「はい」


────
──

81: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 22:13:51.66 ID:wlzBwWvb
 

 ブゥゥゥゥゥン・・・・・・


二階堂「・・・・・・」

かすみ「今日はどこまで行くんですかね・・・・・・」


二階堂「ん? 間もなく着くわよ」

かすみ「わ、わかりました・・・・・・」


 キキーッ


二階堂「はい、到着」

かすみ「お、降りるんですよね??」


二階堂「もちろん! お客様のお宅に伺うんだから!」


 バタンッ


二階堂「行くわよ、かすみ」

かすみ「は、はい」


 ピンポーン


二階堂「おはようございます」


────
──

82: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 22:18:47.11 ID:wlzBwWvb
~小会議室~


しずく(えーと・・・・・・ 案内の用紙をまとめて・・・ 封筒にいれて・・・・・・) カサカサッ


しずく(うーん・・・・・・ 地味に疲れる作業だなぁ・・・・・・)

しずく(すこし肩が凝るけれど、頑張らないと・・・・・・)


 ガチャッ


主任「桜坂さん、作業は順調かしら?」 ニコッ


しずく「あ、まゆさん・・・ なんとか頑張ってます」


主任「はい、コーヒー淹れて来たから飲んで?」 ニコッ

しずく「お気遣いありがとうございます」 ニコッ


主任「どれどれ? 作業の方はどうかしら?」


主任「・・・・・・ うん、丁寧に作業してくれてるわね。ありがとう」

しずく「いえいえ、なかなか捗らなくて」


主任「こういう作業って肩凝るでしょ?」

しずく「はい・・・ 結構つらいですね・・・・・・」


主任「どれどれ? マッサージしてあげる」

しずく「え?」

83: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 22:29:53.24 ID:wlzBwWvb
主任「桜坂さん、この椅子に座ってみてくれる?」

しずく「は、はい・・・・・・」 ガタッ


主任「後ろ向いて・・・・・・」

しずく「はい・・・」 クルッ


主任「どれどれ・・・・・・?」 スッ


しずく「あっ・・・・・・」


 グイッ グイッ・・・・・・


しずく「んっ・・・・・・」


主任「大丈夫? 強過ぎたかしら??」

しずく「いえ、大丈夫ですよ」 ニコッ


主任「ブレザー着てると重いでしょ? 脱いだ方いいわよ?」

しずく「あ、はい・・・・・・」 バサッ


主任「かして? ハンガーに掛けておくから」

しずく「ありがとうございます」


主任「どう? 脱いだだけでも違うでしょ?」

しずく「そうですね。 軽いです」

主任「それに、肩揉む時も出来るだけ薄着の方が効きやすいのよね」 スッ


 ギュッ ギュッ・・・


しずく「んんっ・・・・・・」

84: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 22:36:55.47 ID:wlzBwWvb
主任「結構凝ってるわね・・・・・・」


 グイッ グイッ・・・


しずく「んっ・・・ あっ・・・・・・」


主任「この様子だと首もツライでしょ?」

しずく「そ、そうかもしれませんね・・・・・・」


 ギュッ ギュッ・・・


主任「シャツの第一ボタンも外した方いいわ」

しずく「はい」


主任「リボン緩めるわよ?」 シュッ・・・


主任「あと、シャツのボタンも・・・・・・」 スッ


しずく「あっ・・・・・・」 ゾクッ


 プチッ・・・


主任「どう? 首回りを緩めると更に楽になったと思うわ」 ニコッ

しずく「そうですね、開放感があって軽い感じです」


 グイッ グイッ・・・


しずく「んっ・・・・・・」

しずく「で、でも・・・ だらしなくないですかね・・・・・・」


主任「ふふっ! 考え過ぎよ」 ニコニコ

主任「それに、この小会議室には私達2人しかいないわ・・・・・・」

86: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 22:59:17.70 ID:wlzBwWvb
しずく「っつ・・・・・・」 ビクッ


主任「あ、ごめんなさい! 痛かったかしら?」

しずく「い、いえ・・・・・・」


主任「マッサージは痛いくらいが丁度良かったりするのよね」

しずく「はい・・・」


主任「肩や首を直接マッサージするのも良いけれど、肩甲骨のあたりをほぐすのも肩こりには良いのよ?」

しずく「そうなんですか?」


主任「いい?」

しずく「は、はい・・・・・・」


主任「押すわね・・・・・・」 ギュッ ギュッ・・・

しずく「やっ!」 ビクッ


主任「うふふっ!」 ニコッ

主任「あまり触られない部位だから変な感じするかしら?」 ニコニコ

しずく「は、はい・・・・・・ そうですね」 アハハ


主任「でも、ここを指圧するのが効くのよね・・・・・・」 グイッ・・・

しずく「んんっ・・・・・・」 ビクッ


主任「桜坂さん、そんなにのけぞると押しづらいわ」 グイッ

しずく「す、すみません・・・ でも、なんか慣れなくて・・・・・・」


主任「あら・・・」

主任「こうして見ると、桜坂さん・・・ 結構胸大きいのね」 ニコッ


しずく「え!」 ビクッ


しずく「そ、そんなことないです!」 バッ

主任「もうっ、隠さなくてもいいじゃない」 ニコッ

87: (さくらんぼ) 2021/10/07(木) 23:22:51.90 ID:wlzBwWvb
しずく「ううう・・・・・・」


主任「ふふふっ! 可愛いわね」 ニコッ


主任「ん?? もしかして・・・・・・」

しずく「??」

しずく「どうかしましたか??」


主任「桜坂さんが付けているブラジャーのサイズ、合ってないんじゃない?」

しずく「ど、どうでしょうか・・・・・・」


主任「もしかしてキツいんじゃないかしら・・・・・・」

しずく「合う合わないはよくわからないです」


主任「なんとなくそんな気がするわね・・・・・・」

主任「正しいサイズを測って貰った方いいわよ?」

しずく「そうですか、ありがとうございます」 ニコッ


主任「私が測ってあげようか??」 ニコッ

しずく「えっ?? でも・・・・・・」 ドキドキ


主任「・・・・・・・・・・・・」


主任「冗談に決まってるでしょ!」 ニコニコ

しずく「そ、そうですよね・・・・・・」 アハハ


主任「さて、仕事の邪魔したわね」

主任「続きよろしくね」 ニコッ

しずく「わかりました」


────
──

89: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 07:39:55.15 ID:KzXjI6kQ
二階堂「この度はご契約頂く運びになり誠にありがとうございます」 ニコッ


客「よろしくお願いしますね」

二階堂「はい! こちらこそ」 ニコニコ


二階堂「では、ご契約頂く内容を再度確認させて頂きたいので、こちらのタブレットをご覧ください・・・・・・」

二階堂「まず・・・ 基本補償ですが・・・・・・」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


二階堂「・・・・・・問題なければ、タブレットにご署名ください」

客「か、書きづらいですね・・・・・・」

二階堂「そうなんですよね~・・・・・・ あはは」

客「はい、これでいいですか?」

二階堂「・・・・・・ありがとうございます」


二階堂「では、手続きは以上になります」

二階堂「郵送される証券は大切に保管してくださいね」 ニコッ

客「分かりました」


二階堂「えーと・・・ 今何時だろ・・・」 チラッ

二階堂「じゃ、私達はこれで・・・・・・」


客「あら、せっかくだから用意したお菓子食べて行ってくれない? とても美味しいから」

二階堂「いつもすみませんねえ・・・ あはは」


二階堂「じゃあ、そちらだけ頂いて行きますね」

客「ちょっと待っててね」ニコッ


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


────
──

90: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 08:19:11.28 ID:KzXjI6kQ
二階堂「では、ありがとうございました」 ペコッ


 バタンッ


かすみ「・・・・・・」 ジーッ

二階堂「な、なに見てんのよぉ!」


かすみ「二階堂さんも真面目なんですねぇ」

二階堂「いかにも私が不真面目みたいなこと言うなぁ!」

かすみ「ひぃっ!」 ビクッ


二階堂「ほら、さっさと車乗りなさい!」


 バンッ


二階堂「さて、もうお昼だから会社帰るわよ」


 キュルルッ

 ブウウン・・・・・・






かすみ「二階堂さんって、お昼寝してサボってる人なのかと思ったら、ちゃんとしてたのでびっくりしましたよ」

二階堂「はぁ、何を見てるんだか・・・ ウチの営業所では主任に次に私が実績上げてるんだから!」

かすみ「そ、そうなんですかぁ?」

二階堂「ま、でも・・・ 私は枕なんかしないし、真っ当なやり方だと私が1番みたいなものだけどね~」


かすみ「ま、枕???」 キョトン


二階堂「子供は知らなくていいの!」

かすみ「ふえええっ・・・」


二階堂「まぁでも、あの人の場合は枕してるという自覚はないかもね・・・・・・」

二階堂「ほんと恐ろしいわ・・・・・・」


かすみ「あの優しい人がですかぁ??」

二階堂「あんたなんかあっという間に骨までしゃぶり尽くされるわよ!」

かすみ「ええっ!? 骨!?」 ビクッ


二階堂「まぁでも、お気に入りはあっちみたいだからアンタは何ともないかもね」

かすみ「???」


 ブウウウーーン・・・・・・


────
──

91: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 19:54:55.25 ID:KzXjI6kQ
~昼休み・小会議室~


 ガチャッ


二階堂「はい、あんた達の今日のお昼よ」


 ドサッ


一同「ありがとうございます」


二階堂「ん? しずく、それ主任からダイレクトメールの用意させられてるの?」

しずく「はい、そうです」


二階堂「そっか、あんたたちにやれせればいいか・・・・・・」


二階堂「よし! じゃあかすみ! あんたも午後はしずくと一緒にダイレクトメールの送付準備をして貰うわ」

かすみ「は、はい」

二階堂「あとで持ってくるからしずくに聞きながらやりなさい」

かすみ「わ、わかりました」


 バタンッ


しずく「そんなに難しくないけど、数が多いから地味に大変かも」

かすみ「そうなんだ、がんばろね」

しずく「うん」


璃奈「とりあえずお昼食べよ」

しずく「そうだね」


一同「いただきまーす!」


────
──

92: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 19:55:56.89 ID:KzXjI6kQ
~給湯室~


 ガチャッ


二階堂「あ~食べた食べた・・・・・・」

二階堂「・・・って! 主任!!」 ビクッ


主任「あら、お疲れさま」 ニコッ

二階堂「何してるのよ」

主任「あの子達にお茶でも淹れてあげようかと思ってね」

二階堂「ふーん」


主任「夜羽ちゃんが社内で昼食だなんて珍しいんじゃない? いつも外で食べてるでしょ」

二階堂「今日はほら、かすみを一度連れて帰らないといけなかったから」

主任「なるほどね」

二階堂「じゃなきゃ営業活動で会社に戻ってる時間ももったいないのよ」

主任「仕事熱心で感心だわ」 ニコッ


二階堂「ま、まあね・・・・・・ 当然よ」


主任「私が手取り足取り教えてあげてた頃と違って、随分と立派なこと言うようになったわね」 ニコッ

二階堂「まぁ、実績はあげてるでしょ? 万結ほどじゃないけど」

主任「そうね、頑張ってるわね」


主任「だからって、外回りで好き放題してちゃダメよ?」

二階堂「うっ・・・」 ギクッ


二階堂「じ、実績あげてんだから問題ないのよ!」 プイッ

主任「一応私上司なんだけどなぁ・・・・・・」


二階堂「同じ学校で同じ部活でしょ!」 フンッ

主任「それは分かるけど、一応私の方が学年1つ上だし」

二階堂「いちいち面倒くさいわね」

93: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 19:57:01.67 ID:KzXjI6kQ
主任「あ! もしかして・・・ 最近構ってあげてないから拗ねてる??」 ニヤッ

二階堂「な、何言ってんのよ! そんなわけないでしょ!」 プイッ


主任「ふふふっ!」 ニコッ


二階堂「万結みたいな色欲魔と一緒にしないで欲しいわね!」

主任「なにそれ、酷いこと言うのね・・・・・・」


二階堂「それよりちょっとどけてよ、カップラーメンの汁捨てるから」

主任「あ、ごめんなさい」 サッ


二階堂「・・・・・・・・・・・・」 ジャー


主任「そんなの食べてたらお肌に悪いと思うけどなぁ」

二階堂「忙しいから簡単に済ませただけよ」


主任「ふふっ・・・・・・」


 サワッ・・・


二階堂「!?」 ビクッ

二階堂「ちょっと! 何触ってんのよ!」 ドキドキ

94: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 20:05:15.89 ID:KzXjI6kQ
主任「前はよく触ってあげたじゃない・・・・・・」 ニコッ

二階堂「や、やめてよ・・・・・・」


 ガバッ・・・


二階堂「ちょっと・・・ くっつかないで・・・・・・」 グイッ

主任「どれどれ?」


 サスッ・・・・・・

 スルッ・・・・・・


二階堂「やっ・・・ やめ・・・・・・」

主任「・・・・・・ んっ・・・」 チュッ


二階堂「んんっ・・・・・・」 ビクッ


主任「あむっ・・・・・・」 レロッ

二階堂「あっ・・・ んっ・・・・・・」


主任「どれどれ・・・・・・?」 ニヤッ


二階堂「ちょっ・・・・・・ な・・・・・・」 ビクンッ

主任「体は嘘付かないようだけど・・・・・・」


  ムニッ・・・


二階堂「あああっ!」


主任「ふぅ~・・・・・・」 フゥッ

二階堂「んっ・・・」 ゾクッ・・・


二階堂「ぁ・・・・・・ ぁ・・・・・・」

二階堂「や、やめて・・・・・・ 濡れる・・・・・・」 モゾッ


主任「どうだった?」 ニコッ

二階堂「信じらんない・・・・・・」 ギロッ


主任「今夜ウチ来る?」

二階堂「行かない!」


 バタンッ


────
──

95: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 20:17:27.51 ID:KzXjI6kQ
~小会議室~


しずく「このパンフレットをひとつにまとめて・・・・・・」

かすみ「うんうん」


しずく「封筒に入れて・・・・・・ 糊付けする」

かすみ「なるほど・・・・・・」


しずく「あとラベル貼ると完成なんだけど、せっかく2人いるから分担した方が効率良さそうだね」

かすみ「じゃあ、どういう風に分けようか」


 ガチャッ


かすみ「ん? 二階堂さん」


二階堂「かすみ、待たせたわね」


 ドサッ


かすみ「うわっ! そんなにたくさんあるんですかぁ・・・・・・」

二階堂「よろしく頼むわよ!」

かすみ「わ、わかりましたぁ!」


二階堂「あと、しずく?」

しずく「はい」

二階堂「主任がそのままかすみと作業してなさいって」

しずく「わかりました」


二階堂「じゃ、よろしく頼むわね・・・・・・」


しずく「??」

しずく「あの、二階堂さん??」


二階堂「どうかした??」 クルッ


しずく「ス、スカートからシャツが出てます・・・・・・」


二階堂「!?」

二階堂「み、みっともないところ見せたわね!」 アタフタ


 バタンッ


かすみ「昼休みにお昼寝でもしてたのかなぁ」

しずく「いや、それじゃあんなシャツの出方にならないと思うけどね・・・・・・」

かすみ「お着替えしてて、急いでたとか??」

しずく「うーん、どうだろうね・・・・・・」


かすみ「さて、取り掛かりますかぁ」


────
──

96: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 21:01:05.25 ID:KzXjI6kQ
~事務室~


主任「天王寺さん? はいお茶でもどうぞ」 ニコッ


 カタカタカタカタカタカタカタカタ・・・・・・


璃奈「ありがとうございます」


 カタカタカタカタカタカタカタカタ・・・・・・


主任「す、凄いわね・・・・・・ パソコン得意なの?」

璃奈「これくらい、朝飯前」


主任「凄く大助かりね。 ありがとう」 ニコッ

璃奈「いえいえ」


────
──


~小会議室~


 ガチャッ


主任「2人共、作業は順調かしら?」 ニコッ

しずく「はい、頑張ってます」 ニコッ


主任「お茶用意したから、ひと段落したら飲んでね」

かすみ「ありがとうございます!」


主任「中須さんも、作業しづらい時はブレザー脱いだ方いいわよ?」

かすみ「そうですね、あとで脱ぎます」


主任「私、ちょっと用事あって外出するから、何かあったら社内にいる社員に聞いてね」

しずく「わかりました」


かすみ「二階堂さんはどうしたんですか?」

主任「ああ、二階堂さんも外出したわ」

かすみ「そ、そうですかぁ」


主任「じゃ、よろしく頼むわね」 ニコッ

しずく「はい」


────
──

97: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 21:22:31.95 ID:KzXjI6kQ
しずく「・・・・・・・・・・・・」 カサカサ・・・

かすみ「・・・・・・・・・・・・」 トントンッ・・・


かすみ「ねぇしず子~」

しずく「ん? どうかした?」


かすみ「しず子は主任さんと同行したわけだけど、どんな感じだったの?」

しずく「うーん、昨日は外回りに同行させて貰ったけど、やっぱ大人の女の人って感じだし、話し方も堂々としててかっこ良かったなぁ」


かすみ「ふーん」

しずく「二階堂さんはどうだったの?」


かすみ「あの人はねぇ、まず運転が荒くて怖かったし、あと・・・ 午後からなんか昼・・・・・・」

しずく「昼??」


かすみ「な、なんでもない!」 アハハ

かすみ「まぁ、なんていうか・・・ 面白い人かなぁ・・・・・・」


しずく「そうなんだ」


しずく「あと、まゆさんは・・・ 何するにも色っぽいというか、ドキッとしない?」

かすみ「え? どうだろ。私は少ししか話してないから分からないかも」


しずく「うーん、何て言ったらいいのかな・・・・・・」

かすみ「あー、でも・・・ 二階堂さんも主任さんについて何か言ってたっけ・・・・・・」

しずく「そうなの?」


かすみ「うん。私が主任さん優しそうって言ったら優しいの意味がどうとか・・・・・・ あと、骨までしゃぶり尽くされるとか枕とか意味わかんなかったなぁ」

しずく「そうなんだぁ」


かすみ「でも、主任さんが一番実績上げてる人みたいだし、二階堂さんも一目置いてるような感じだったね」


しずく「私も、将来まゆさんみたいな女性になれたらいいなぁ~」


かすみ「保険の営業でもするの? しず子」

しずく「いや、そうじゃなくて・・・ なんと言ったらいいのかな・・・・・・」


かすみ「んー、まぁ分からないこともないかも」


────
──

98: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 22:03:59.53 ID:KzXjI6kQ
 
 ブウウウーーン・・・・・・


主任「・・・・・・・・・・・・」

主任(虹ヶ咲の子達に何か美味しいケーキでも買って行ってあげようかしら・・・・・・)


主任「!?」


主任(あれは・・・・・・!?)

主任(まったく・・・・・・)





 ブウウン・・・・・・

 キイッ


 バタンッ


 コンコンッ・・・


主任「二階堂さん?? 二階堂夜羽さん???」 ドンドンッ


二階堂「すぴー・・・ すぴー・・・・・・」 Zzz・・・・・・


主任「起きなさ~い!!」 ドンドンッ


二階堂「ふがっ・・・・・・」 ボーッ


二階堂「!?」 ビクッ

二階堂「ま、万結!!??」


主任「ちょっと車のドア開けて出てきなさい!」

二階堂「ううっ・・・ ま、まさか・・・ 尾けてきたんじゃないでしょうね・・・・・・」


主任「いいから早く! 開けなさい!」 ドンドンッ


 ガチャッ


二階堂「何よ・・・ 何の用??」 ムスッ

主任「仕事中に社用車で昼寝しておいて随分な態度ね」

二階堂「私、今月のノルマ終わってるし」 プイッ

主任「たしかにそうね、目標の保険料をオーバーしてくれてるものね」

二階堂「だったら何してても良くない??」

主任「良くないわ」

二階堂「誰にも迷惑掛けてないでしょ」

主任「そういう問題じゃないの」


二階堂「ふん!」

二階堂「言われなくても仕事して契約取ってくるわよ」


主任「はぁ~・・・・・・」 ヤレヤレ


二階堂「万結も人のこと言えるの??」


主任「うーん・・・・・・ 言えないわね」

二階堂「ほら!」

99: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 22:10:15.13 ID:KzXjI6kQ
二階堂「昼寝なんて可愛いもんでしょ!」

二階堂「私、お客抱いたりしないし~」


主任「!?」


主任「仕方ないわね・・・・・・」

二階堂「見逃してね~! 所長にチクッたらダメよ~」 ベーッ


主任「・・・・・・・・・・・・」 イラッ


二階堂「ちょっと! 何するのよ万結!」

二階堂「や、やめてってば!」 ジタバタ


主任「そんなにサボりたいならサボらせてあげる」

二階堂「だったら離しなさいよ!」 ジタバタ


主任「サボりはサボりでも、私流のサボり方ね・・・・・・」 ニコッ


二階堂「ええ!?」


主任「私もこれからサボるわ」

主任「だから私と夜羽ちゃんは共犯・・・・・・」 ニヤリ


主任「そのかわり・・・・・・ わかるでしょ??」


二階堂「・・・・・・・・・・・・」 ムスッ


主任「やっぱり構って欲しかったんじゃない・・・・・・」


────
──

100: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 22:24:13.90 ID:KzXjI6kQ
~小会議室~


かすみ「終わったぁ!!」

しずく「かなりの数だったけど何とか終わったね!」


かすみ「いやぁ・・・ こういう作業はしんどいなぁ・・・・・・」

しずく「肩でも凝ったかな??」

かすみ「うん、そうかも・・・・・・」


 ガチャッ


主任「2人共、お仕事はどう??」 ニコッ


しずく「あ、まゆさん!」

かすみ「無事に全部終わりましたぁ」


主任「悪いわね、お疲れ様」 ニコッ


主任「午後からの外出がちょっと長引いちゃったから遅くなったけれど・・・・・・」

主任「あら、もう17時になるじゃない!」


しずく「ホントですね」


主任「じゃあ今日はここまでにして上がってもらおうかしら」 ニコッ


 ガチャッ


璃奈「お疲れ様でした」

主任「天王寺さんも一通り終えたのかな?」

璃奈「うん、今日頼まれた事は全て終えている」


主任「じゃあ、あとは明日で最後になるけれど、よろしくお願いね」

一同「はい!」


────
──

101: (さくらんぼ) 2021/10/08(金) 22:31:45.40 ID:KzXjI6kQ
かすみ「しず子りな子帰ろ~」


 ガチャッ


二階堂「あら、あなた達は帰る時間なのね」

かすみ「きょ、今日もお疲れ様でした・・・・・・」 オロオロ


二階堂「なにビビってんのよ!」


かすみ「だってぇ・・・・・・」

主任「うふふ・・・ 仲いいわね」 ニコッ


主任「そうだ、桜坂さんはこれからご自宅まで帰るんでしょ?」

しずく「はい」


主任「良かったら送って行ってあげようかと思って」 ニコッ

しずく「え!? 駅までということですか?」

主任「そうじゃなくて、桜坂さんのご自宅のあたりまで乗せて行ってあげる」


しずく「そんな・・・ まゆさんもお仕事終わりなのでは??」

主任「いいのよ、ついでに乗せて行く感じだから」

しずく「でも・・・・・・」


主任「決まりね!」 ニコッ


かすみ「じゃあ、私とりな子は帰るね」

璃奈「ばいばい」


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく「じゃあ、お言葉に甘えさせて頂きます・・・・・・」

主任「うん、いいわよ」 ニコッ


二階堂「・・・・・・・・・・・・」 ムスッ


────
──

104: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 07:30:27.27 ID:ut2O3ysi
 
 ブウウウーーン・・・・・・


しずく「あはは! そうなんですか!」 ニコニコ

主任「うん、そういう時もあるのよ~」


しずく「・・・・・・最初はまゆさんが送ってくださることになった時は申し訳ない気持ちで一杯だっんですけど、こうして2人でお話しできるから嬉しいです」 ニコッ


主任「そう? それなら良かったわ」 ニコッ


主任「どうして2人でお話しできると嬉しいの?」

しずく「それは・・・・・・ この2日間でまゆさんの大人びたところとか、お仕事のご様子とかに憧れまして・・・・・・」

主任「あら」


しずく「私も将来、まゆさんみたいな素敵な女性になれたらいいなって思ったんです」

主任「そんな憧れるような立派な女じゃないわよ?」

しずく「いえ、すごく素敵です・・・・・・」 ドキドキ


主任「ふふっ・・・ 可愛いわね」 ニコッ


しずく「あと・・・・・・ まゆさんに凄く女性的な色気を感じてまして・・・・・・」

主任「色気??」

しずく「はい、上手く言葉では表現できないので、色気という言葉も適切かどうか分からないですけれど」


主任「ふむふむ・・・ 桜坂さんの言う色気・・・・・・ それのせいで実績があがるところもあるのかもしれないわね・・・・・・ 私の場合・・・・・・」


しずく「そういえば・・・ 昨日まゆさんにお電話来てたお客様も・・・・・・ あ、そういえばあの時・・・・・・」


主任「ん? 1時間くらい待たせてしまった苦情処理のお客様かな?」

しずく「はい、その時です」

しずく「あ、あの時は・・・・・・ 何されてたのですか・・・・・・?」 チラッ


主任「ん? お仕事のお話をしてたのよ?」

しずく「実は・・・・・・ まゆさんがお客様のお宅に入るところを見ていまして・・・・・・ その時・・・・・・」


主任「なるほど・・・・・・」

主任「気になるの??」


しずく「はい・・・・・・」 ドキドキ

105: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 08:28:30.86 ID:ut2O3ysi
主任「高校1年生だものね・・・・・・ 私も1年生の時は・・・・・・」


しずく「??」


主任「知りたい??」 ニコッ

しずく「え?? は、はい・・・・・・」


主任「じゃあ・・・・・・ 少し寄り道してみようかな」

しずく「寄り道??」


主任「うん、ほんとに少しだけだから安心してね」

しずく「はい」


 ブウウウーーン・・・・・・


────
──


 ブウウウーーン・・・

 キイッ


しずく「ここは??」 キョロキョロ

主任「まぁ、普通の公園かしらね」

しずく「公園??」


主任「ちょっと車降りて歩きましょうか」

しずく「はい」


 バタンッ


主任「暗くなって来たから足元気をつけてね」

しずく「分かりました」


しずく「静かで素敵な公園ですね」

主任「そうね。まぁ日中は子供達もいて賑やかな公園なんだけれどね」

しずく「そうなんですか」


 テク テク テク・・・・・・


 

107: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 20:54:43.29 ID:ut2O3ysi
────
──


 テク テク テク・・・


しずく「公園中を散策されるのですか?」

主任「いや、そこまで全部は回らないけど・・・ 少し歩いてみましょう」

しずく「はい」





しずく「・・・・・・」 キョロキョロ・・・


しずく「これから夜になってゆく時間帯ですけど、女性の方が多いんですね」

主任「そうね」


しずく「やはり、雰囲気が素敵な公園だからみなさん来ているのでしょうか・・・・・・」

主任「それもあるとは思うけど・・・・・・」


 テク テク テク・・・


しずく「ベンチに座って休まれている方々も多いですね」

主任「私達も空いてるベンチがあったら座りましょう」

しずく「はい」


主任「あ、丁度いいところにベンチが空いてるわね」

しずく「そうですね」


主任「桜坂さん、座って?」

しずく「ありがとうございます」 スッ


主任「私も隣失礼するわね」 スッ

しずく「あ、はい」

108: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 20:55:31.77 ID:ut2O3ysi
主任「気付いてる?」

しずく「え? 何でしょう・・・・・・」


主任「この公園、夜になると女性同士のカップルや新しい出会いが欲しい女性が集まってくるの」

しずく「え!? そうなんですか??」


主任「もうすぐ、完全に日没すると・・・・・・」

しずく「日没すると??」


主任「もう少しだからゆっくり休みましょう・・・・・・」

しずく「は、はい・・・・・・」


主任「あ、そうだ・・・ 喉渇かない?」

しずく「お、お構いなく」


主任「遠慮しなくていいわ」 ニコッ

主任「私ちょっと飲み物買って来るから待っててくれる?」

しずく「わ、私も行きましょうか?」


主任「そうね・・・ あ、でも・・・ せっかく座ったベンチ取られる可能性もあるから待ってて貰おうかしら」

主任「すぐ買って戻ってくるから」

しずく「わかりました」


────
──

109: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 20:56:16.46 ID:ut2O3ysi
しずく「・・・・・・・・・・・・」 ソワソワ


しずく(もう完全に日が落ちたみたい・・・・・・ 周りが真っ暗だよ・・・・・・)

しずく(まゆさんまだ戻らないのかな・・・・・・)


しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく「!?」

しずく(え? 嘘・・・・・・ あっちのベンチのお2人・・・・・・ キスしてる・・・・・・) ドキドキ


しずく(あ、あっちのベンチでも・・・・・・) ドキドキ


しずく(ま、まゆさん・・・・・・ こんなところに私を連れて来てどうするつもりなの・・・・・・)


 トントンッ


しずく「!?」 ビクッ

しずく「ま、まゆさん! おかえりな・・・・・・


 「高校生? こんなところに1人でどうしたの?」 ニヤッ


しずく「え、いえ・・・・・・ 1人ではないです・・・・・・」 ドキドキ


 「私でよかったらどう?」 ニコッ


しずく「な、何がですか・・・・・・」 ドキドキ

 「分かってるでしょ? ここで楽しいことしようって言ってるのよ」

しずく「え? え?」 ドキドキ


 「知らない振りしちゃって、可愛い子だね」 ニコッ

 「じゃ、隣失礼しようかな・・・・・・」 ニヤッ


しずく「きゃっ!」 ビクッ


 「ちょっと・・・ そんなに拒むことないじゃない・・・・・・ したいんでしょ??」 ハァ ハァ

しずく「や、やめてください・・・・・・」 ウルッ

110: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 20:57:55.78 ID:ut2O3ysi
主任「────ちょっと、その子は私の連れなんだけど・・・・・・」

 「な、なによ・・・・・・」 ビクッ


主任「私の連れに手を出さないでくれない??」

 「わ、悪かったわね・・・・・・」


主任「分かったならさっさと他探して」

 「分かったわよ・・・・・・」


しずく「うっ・・・ ううっ・・・・・・」 シクシク

主任「桜坂さん!? 大丈夫??」


しずく「うううっ・・・ うう・・・・・・」 シクシク

主任「ごめんね・・・ やはり私が離れない方良かったわね・・・・・・」


しずく「うっ・・・・・・ うう・・・・・・」 シクシク


主任「もう大丈夫だから泣かないで?」 ニコッ

しずく「は、はい・・・・・・ ううっ・・・」 シクシク


主任「怖かったのね・・・・・・ こういう時は抱いてあげるから身を私に預けるといいわ・・・・・・」 ギュッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」 シクシク


主任「どう? 落ち着くでしょ」 ニコッ

しずく「ま、まゆさん・・・・・・」 ウルウル・・・


主任「よしよし・・・ 私がいるから安心して・・・・・・」 ナデナデ

しずく「まゆさん・・・・・・ ありがとうございます・・・」


主任「・・・・・・」

しずく「・・・・・・」


主任「落ち着いた? 飲み物もあるわよ?」

しずく「いえ・・・ しばらくこうしていたいです・・・・・・」


主任「ふふっ・・・ いいわよ」 ニコッ


しずく「ありがとうございます・・・・・・」


────
──

111: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 20:58:45.34 ID:ut2O3ysi
主任「・・・・・・・・・・・・」 ナデナデ


しずく「・・・・・・・・・・・・」


主任「そろそろ、桜坂さんを送って行かないとまずいわね」

しずく「す、すみません・・・ 心地いいから離れたくなくて・・・・・・」


主任「悪いのは私だからいいのよ。でも、親御さんをご心配させるわけにはいかなからそろそろ行きましょう」

しずく「はい」


しずく「まゆさん・・・・・・ いい香りがしました・・・・・・」

主任「そう言って貰えると嬉しいわね」 ニコッ


しずく「ここは、女性同士で恋愛してる人達や、それを望む人が集まるのですね」

主任「そうね」


主任「暗くなって結構経つから・・・・・・ あ、あのベンチ・・・ 見える?」

しずく「え?」


主任「お互いの気持ちがたかぶり過ぎて、愛撫してるわね」

しずく「え! あ、愛・・・??」

主任「そのうちセ クスし始めると思うわ」


しずく「セ、セ クス・・・・・・」 ドキドキ


主任「さて、これ以上は桜坂さんには刺激が強すぎると思うから引き上げましょう」

しずく「分かりました」


────
──

112: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 20:59:36.75 ID:ut2O3ysi
 

 ブウウウーーン・・・・・・


主任「何で私があの公園に連れて行ったかわかる?」

しずく「ど、どうでしょう・・・・・・」


主任「女性同士が愛し合うところを目の当たりにしてどう感じたかしら・・・・・・」

しずく「言葉にするのが難しいですが、簡単に言うとドキドキしました・・・・・・」


主任「桜坂さんは私と同じなのかもしれないわね・・・・・・ まだ自分では気が付いてないのかもしれないけど・・・・・・」

しずく「え?」


主任「もしかすると・・・ 私に憧れてると言ったけれど・・・・・・ それは性的に感じている憧れなのかもね」

しずく「え・・・・・・」


主任「その気持ちが本当なのかどうか・・・ 簡単に確かめる方法がひとつあるわ・・・・・・」

しずく「なんでしょう・・・・・・」


主任「ところで、どの辺りまで行ったらいいかしら?」

しずく「あ、そうですね・・・・・・ 私の家はこのまま・・・・・・」


主任「道案内大丈夫??」

しずく「多分、大丈夫だと思います・・・・・・」


────
──

113: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 20:59:59.61 ID:ut2O3ysi
~桜坂家の近所~


 バタンッ


しずく「まゆさん、ありがとうございました」 ペコッ

主任「いえ、怖い思いさせて申し訳なかったわ」

しずく「それについてはまゆさんに包まれて安心出来ましたから・・・・・・」


主任「そう・・・・・・」


しずく「明日で終わりなんですね・・・・・・」

主任「そうね、桜坂さんと仕事できて良かったわ」 ニコッ


しずく「さ、寂しいです・・・・・・」 ウルッ

主任「そう思ってくれると嬉しいわ」


主任「じゃ、私は戻るから」

しずく「明日もよろしくお願いします」 ペコッ


主任「気をつけて来るのよ」 ニコッ

しずく「・・・・・・はい」


 ブウウウーーン・・・・・・


しずく「・・・・・・・・・・・・」


────
──

114: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 21:08:44.01 ID:ut2O3ysi
~最終日~


一同「おはようございます!」


二階堂「おはよ!」

二階堂「あなたたちが来るのも今日が最後なのね・・・・・・」

かすみ「お世話になりました」 ニコッ


二階堂「私と会わなくなるのがそんなに嬉しいのかしら、かすみ・・・・・・」 ギロッ

かすみ「ひぃっ! そんなことないですよぉ」 ビクッ


二階堂「うふふっ! まぁいいわ」

二階堂「あんたたちは小会議室で待機してなさい」


一同「はい!」


 テク テク テク・・・


二階堂「しずく?」

しずく「は、はい! どうかなさいましたか??」


二階堂「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ

しずく「え?」


二階堂「何でもないわ」

しずく「は、はい・・・・・・」


────
──


~小会議室~


かすみ「最終日はどんな仕事するんだろうね」

璃奈「私は今日もパソコン作業がやりたい」

かすみ「りな子はそうだろうね」


しずく「私とかすみさんはどうなるんだろ」

かすみ「まぁ、初日と2日目で内容違かったもんね」

しずく「また昨日みたいな作業かな??」

かすみ「その可能性もゼロではないよね・・・・・・」

115: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 21:18:35.76 ID:ut2O3ysi
 
 ガチャッ


二階堂「お待たせ!」


一同「はい!」


二階堂「璃奈は昨日までと同じくパソコンで事務仕事よ」

璃奈「はい」

二階堂「事務室の社員達が心待ちにしてるから手伝ってあげて?」

璃奈「分かりました」


璃奈「じゃ、行ってくる」

かすみ「いってら~」


 バタンッ


二階堂「あんた達2人は、今日もここで作業してもらうわ」

かすみ「やっぱりですかぁ」


二階堂「外回りの同行の方が楽しいだろうけど、ま、頑張りなさい」


しずく「あの二階堂さん、主任さんは・・・・・・」

二階堂「ん? 主任?? 今日もまだ見てないわね」

二階堂「お客様のところへ行っているのかもしれないわ」


しずく「そうですか・・・・・・」 シュン


二階堂「主任が居ないと不満といった顔ね」

しずく「そ、そういうわけでは!」


二階堂「ま、来ないということはないと思うわよ?」

しずく「そうですか・・・・・・」


二階堂「今日は昨日とは違う作業してもらうから、ちょっとこっち来て運び込むの手伝いなさい」


しずく「はい」

かすみ「はい」


────
──

116: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 21:24:56.91 ID:ut2O3ysi
 
かすみ「・・・・・・」

しずく「・・・・・・」


かすみ「昨日の作業よりは少し楽な気がするね」

しずく「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「しず子? 聞いてる?」


しずく「あ、ごめん! なんだっけ??」 アハハ

かすみ「昨日よりは楽じゃない? って聞いてるの!」


しずく「た、たしかに昨日の作業よりは肩が凝らないかもね」 アハハ


かすみ「もう! 今朝からなんかおかしいよね、しず子は~」

しずく「い、いつも通りなんだけどなぁ・・・・・・」


かすみ「とりあえず、手を動かそうよ」

しずく「そうだね」


────
──


 ガチャッ


しずく「!?」 ビクッ


璃奈「ごめん、邪魔するね」

かすみ「りな子ぉ~! 手伝いに来たの??」 ニコッ

璃奈「ちがう、バッグから荷物取りに来ただけ」


かすみ「そっかぁ・・・・・・ 1人増えたら楽になるかと思ったんだけどなぁ」 ガクッ

しずく「あはは・・・・・・」


しずく(もう少しでお昼なのに、まゆさん何で来ないんだろ・・・・・・) モヤモヤ


────
──

117: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 21:47:16.04 ID:ut2O3ysi
~昼休み~


 ガチャッ


二階堂「あんたたち、3日連続同じ弁当で申し訳ないけど我慢して食べてね」

かすみ「いえ、美味しいお弁当ですよ」

璃奈「このお弁当美味しくて好き」

二階堂「それならいいけど」


二階堂「最終日くらい、私の奢りで食べに連れて行ってあげても良かったんだけどね」

二階堂「なんか3日分で弁当屋に注文入ってたみたいなのよ」

しずく「そうですか、お気持ちだけ頂きます」 ニコッ


二階堂「じゃ、ごゆっくり~」


 バタンッ


璃奈「いい人だよね」

しずく「うん、そうだね」

かすみ「え・・・ あの人がぁ??」


────
──


二階堂(さて、私は今日は何食べようかな・・・・・・)


 ガチャッ


主任「お疲れ様」

二階堂「ん? どこ行ってたのよ」

主任「ちょっと急に契約取れることになってね・・・・・・ それで」


二階堂「ふぅーん」


主任「はい、お昼まだでしょ?」 スッ


二階堂「え? くれるの??」

主任「いらないなら他の人にあげるけど」

二階堂「じゃ、遠慮なく・・・・・・」 パカッ


主任「契約貰ってきたお客さんが飲食店だったものだからお弁当作って貰っちゃったのよ」


二階堂「そうなんだ」 モグモグ

主任「2人分お願いしたらホントに作ってくれたびっくりしたわ」 ニコッ


二階堂「なんで2人分??」 モグモグ

主任「だってあなたが高校生の面倒見ててくれるだろうと思ったからよ」

二階堂「なるほど、一応気を使ってくれたのね」 モグモグ

主任「一応上司ですからね」


二階堂「ありがとうございまーす」 モグモグ


────
──

118: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 21:52:37.50 ID:ut2O3ysi
二階堂「ごちそうさま!」


二階堂「午後からあの子達に何させるつもり?」

主任「そうね・・・・・・」 モグモグ


主任「どうしようかしらね・・・・・・ 外回り??」


二階堂「しずくをどこかに連れ込む気じゃないわよね・・・・・・」

主任「何言ってんのよ、仕事中なのに預かってる高校生にそんなのするわけないでしょ」


二階堂「仕事中じゃなければするわけ? 昨日みたいに」

主任「何を言ってるの?」


二階堂「例の公園に行ったところ見たわよ」

主任「まさか、尾けて来てたわけ??」


二階堂「しずくが心配だからよ」


主任「ふぅーん・・・ 嫉妬じゃなくて??」 ニコッ

二階堂「ち、違うわよ!」 バンッ


主任「安心して? 何もしてないわ」

二階堂「までは・・・・・・ って・・・・・・」


主任「ごちそうさまでした」


主任「さてと」 ガタッ


主任「高校生達にお茶でも淹れてあげようかなぁ~」


 ガチャッ

 バタンッ


────
──

119: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 21:56:59.69 ID:ut2O3ysi
~給湯室~


 カチチッ・・・ シュボッ


主任(まずはお湯を沸かして・・・・・・っと・・・・・・)

主任(急須と、お茶の葉・・・・・・)


主任(あれ? どこにしまったっけ??) キョロキョロ


────
──


かすみ「ごちそうさまでしたぁ~」

璃奈「今日もおいしかった」

しずく「ごちそうさまでした」


かすみ「お腹いっぱいだよ・・・・・・」 ムフゥ


しずく「私ちょっとトイレ行ってくるね」

璃奈「行ってらっしゃい」


 バタンッ


────
──

120: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 22:03:23.92 ID:ut2O3ysi
しずく「・・・・・・」


 テク テク テク・・・


しずく(ん? 給湯室に誰かいる??) チラッ


しずく「!?」

しずく「ま、まゆさん!」


主任「ん? 桜坂さんじゃない」 ニコッ

しずく「良かったです・・・ 朝からお会いできなかったから・・・・・・」 ニコッ


しずく「どうされたんですか?」

主任「お茶淹れようとしたんだけど、いつもの場所に置いてる急須とお茶の葉が見当たらなくて・・・・・・」


主任「あ、あった! こんなところに誰が!」

主任「まったく・・・・・・」


しずく「わ、私・・・ お手伝いしましょうか・・・・・・」 ドキドキ


主任「このお茶、あなた達に淹れてあげようと思ってたところだったの」

しずく「そうだったんですか・・・・・・」

主任「丁度いいから手伝って貰おうかな」 ニコッ


しずく「は、はい!」

121: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 22:13:11.62 ID:ut2O3ysi
主任「そういえば、お茶の葉足りるかな・・・・・・ 桜坂さん、茶筒開けてみてくれる?」


しずく「はい」


 グイッ・・・


しずく「あれ? 開かない・・・・・・」 ギュー

主任「あ、それ・・・ 少し固いから気をつけてね・・・・・・」


 ポンッ!


しずく「きゃっ!!」


主任「ああっ! 失敗しちゃったわね・・・・・・」

主任「ごめんなさい・・・ 私が開ければよかったわね・・・・・・」


しずく「す、すみません・・・・・・」

主任「大事な制服のブレザーが茶葉まみれね・・・・・・」


 パンッ パンッ・・・


主任「はたいたたけじゃ綺麗にならないでしょ」

しずく「だ、大丈夫です・・・・・・ 帰ったらクリーニングに出しますから」


主任「脱いで? 私が綺麗にしてあげるから」

しずく「は、はい」


 バサッ


主任「この上着は夕方まで私が預かっておくわ」

しずく「大丈夫ですよ・・・・・・」

主任「そういうわけにいかないわ」


しずく「あ・・・ あの・・・・・・」 モジモジ

主任「ん? どうしたの?」

しずく「午後からは・・・ まゆさんは私達の仕事を見てくださらないのですか・・・・・・?」


主任「それは今検討中よ」

しずく「・・・・・・私・・・ 最後の日だから少しでもまゆさんと居たくて・・・・・・」


主任「ふふっ・・・・・・」 ニコッ

122: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 22:20:17.41 ID:ut2O3ysi
主任「私と外回りにでも出る?」


しずく「え!? 是非!」


主任「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ

しずく「ま、まゆさん??」 ドキドキ


主任「はぁっ、また女の子1人落としちゃったみたいね・・・・・・」

しずく「え?」


主任「外回りは無いわよ、最終日午後は引き続き二階堂さんの指示で作業してね」 ニコッ

しずく「は、はい・・・・・・」


しずく「終業の時は、まゆさんはいらっしゃいますか?」

主任「多分ね」


主任「でも、最後に反省会する予定なんだけど、それは二階堂さんが担当する予定だから・・・・・・」

しずく「そうなんですか・・・・・・」 シュン


主任「でも、ブレザー綺麗にする約束だから返しに来るわよ」 ニコッ

しずく「必ずまゆさんが返しに来てくださいね・・・・・・」


主任「分かったわ」 ニコッ


────
──

124: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 22:54:41.34 ID:ut2O3ysi
~小会議室~


 ガチャッ


二階堂「さて、かすみとしずくには午後も単調な作業をしてもらうわよ」


 ドサッ


かすみ「が、頑張りますぅ・・・・・・」


二階堂「最後くらいもっと面白い仕事させてあげたかったけど仕方ないわね」

しずく「最後まで全力で頑張ります」 ニコッ


二階堂「私は用があって出掛けるけどよろしくね~」


 バタンッ


かすみ「さてしず子・・・・・・ やりますか・・・・・・」

しずく「だね」


かすみ「なんだかんだで初日が1番楽しかったなぁ
~」

しずく「まぁ、外に出ていた方が気楽だもんね」


しずく(初日はまゆさんと2人きりだったんだよな・・・・・・)


かすみ「よーし! 頑張りますよぉ~!」


────
──


主任「・・・・・・・・・・・・」 パッ パッ・・・


二階堂「私、出掛けてくるから・・・・・ って、何してるの??」


主任「ん?」

主任「ああ、桜坂さんのブレザーが汚れちゃって・・・・・・」


二階堂「え? ええ!?」

主任「なにそのリアクション・・・・・・ 茶葉が掛かっただけだから」


二階堂「な、なんだ・・・・・・ 高校生に手を出したのかと思ったわ・・・・・・」 ドキドキ


主任「社内よ? そんなわけないでしょ」

二階堂「昨日給湯室で私に何したか忘れたわけ??」 ジーッ


主任「そ、そうだったわね・・・・・・」

二階堂「それ、ちゃんとクリーニング出さないとダメだと思うわよ?」

主任「やっぱりそうよね・・・・・・ でも、今日中に返せなくなるし・・・・・・」

二階堂「クリーニング代あげたらいいじゃない」

主任「そうするしかないかな・・・・・・」


二階堂「じゃ、何かあれば連絡ちょうだいね」

主任「分かったわ」


 バタンッ

 

125: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 23:00:41.68 ID:ut2O3ysi
────
──


 ~♪~♪~♪


主任「ん?」

主任「誰からだろ?」


主任「はい、桜内です・・・・・・」

主任「はい・・・・・・ え??」

主任「分かりました・・・・・・」 ガタッ


主任「・・・・・・・・・・・・」


主任「私、お客様からお呼び出しなので出掛けますので」

 「はい、分かりました」


主任「遅くなりそうだから、二階堂さんが帰ってきたらこれを・・・・・・」

 「はい」


主任「よろしくお願いするわね」


────
──

126: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 23:15:19.78 ID:ut2O3ysi
~17時・小会議室~


かすみ「ふぅ~・・・ なんとか時間内に全部終わったね! しず子!」

しずく「そうだね、疲れたけど何とかなったよ」


 ガチャッ


璃奈「2人共おつかれ」

かすみ「りな子は3日間ずっと別行動だったね」

璃奈「でも、皆さんの役に立てて楽しかった」

しずく「充実してたようで何よりなんじゃないかな」

璃奈「そうだね」


 ガチャッ


二階堂「3日間お疲れ様」

かすみ「あ、二階堂さん! 色々ありがとうございましたぁ」 ペコッ

二階堂「そんなのいいわよ」


二階堂「しずく、これあんたの上着でしょ? はい」 スッ

しずく「え??」


しずく「しゅ、主任さんは・・・・・・?」

二階堂「ちょっと急用で出たみたいでそれっきりよ」

二階堂「多分直帰するんじゃないかしら」


しずく「えっ・・・・・・」


二階堂「というわけで本当は反省会をする予定だったんだけど、肝心の主任もいないし、あんた達も帰りたいだろうから解散でいいわよ」

二階堂「3日間ありがとね」 ニコッ


かすみ「お疲れ様でしたぁ~!」

璃奈「お疲れ様でした」


二階堂「かすみ、この会社の近く通ったら遊び来てもいいわよ」

かすみ「ええ!? もしかしてこき使われるんですかぁ?」 ビクッ

二階堂「違うわよ!」





しずく「・・・・・・・・・・・・」 シュン


かすみ「しず子? 行くよ?」

しずく「あ、うん・・・・・・」


璃奈「ではさようなら」 ペコッ

かすみ「ありがとうございましたぁ」 ペコッ

しずく「大変お世話になりました」 ペコッ


────
──

127: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 23:22:15.93 ID:ut2O3ysi
 
 テク テク テク・・・・・・


かすみ「明日からまた学校かぁ・・・・・・」

璃奈「また日常に戻るね」


しずく「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「しず子ぉ? さっきからどうしたの?」

しずく「え!? な、なんでもないよ!」 アハハ


しずく(制服の上着・・・・・・ だいぶ綺麗になってる・・・・・・ でも、お茶の匂いがまだ・・・・・・)

しずく(この匂いが消えたらまゆさんとの接点も消えそうで怖い・・・・・・) ウルッ





かすみ「じゃ、しず子また明日ね!」

璃奈「また明日」


しずく「うん! またね」 ニコッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく(昨日はまゆさんに送って貰ったんだっけ・・・・・・)


しずく(さて、電車に乗って帰ろう・・・・・・)


────
──

128: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 23:27:47.25 ID:ut2O3ysi
 
しずく(はぁ・・・ 地元に帰って来ちゃった・・・・・・)

しずく(最後会いたかったのに・・・・・・) ウルッ


しずく「うっ・・・・・・」 グズッ


しずく「んっ・・・」

しずく(こんなところで泣いてられないよ・・・・・・)


しずく(ハンカチは上着だったかな・・・・・・) ガサゴソ


しずく「!?」 カサッ

しずく「え・・・・・・?」


しずく(何だろう・・・・・・) ピラッ


しずく「!?」


しずく「・・・・・・・・・・・・ 手紙??」


────
──

129: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 23:34:52.97 ID:ut2O3ysi
 
しずく「・・・・・・・・・・・・」


 ブウウウーーン・・・・・・


しずく「??」


 バタンッ


主任「────帰っても良かったのに・・・・・・ 律儀に待ってたの?」 ニコッ

しずく「ま、まゆさん・・・・・・」 ウルウル


主任「急用が長引いて最後に会えないと思ったから、最後の手段で思いついたのがコレ」

しずく「またわざわざ来てくれたんですね」


主任「色々あるけどまずはコレ、クリーニング代ね」 スッ

しずく「いえ! 茶筒をちゃんと開けられなかった私が悪いので頂けません!」

主任「いいから! ポケットに入れるわね」 グイッ

しずく「ああ・・・・・・」


主任「あと、時間・・・・・・大丈夫??」


しずく「!」

しずく「は、はい!! あります!!」


主任「とりあえず、車に乗って?」 ニコッ

しずく「はい・・・・・・」


 バタンッ

 ブウウウーーン・・・・・・


────
──

130: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 23:57:20.52 ID:ut2O3ysi
 
 ブウウウーーン・・・・・・


主任「もう私がどういう女なのか分かってるでしょ?」

しずく「は、はい・・・・・・」


主任「ホントは、可愛い子だろうと思ったから私に付けて、あわよくばなんても思ったのよね」 ニコッ


しずく「あの・・・ 私・・・ もう覚悟してるので・・・・・・ してください・・・・・・」


主任「ダメよ」

しずく「え?」

主任「ホントはしたかったけど、ダメ」

しずく「な、なんでですか!」


主任「なんか本気で惚れさせちゃったみたいだから・・・・・・」

主任「私みたいに手当たり次第に女抱いてるような女に惚れちゃダメよ? 人生狂うわ」

しずく「か、構いません! まゆさんが色々な女性と関係持っているとしても・・・・・・ 私は・・・・・・」


主任「桜坂さん・・・・・・ いや、しずくは私がやろうとしてやれなかった唯一の女ということでいいんじゃない?」 ニコッ

しずく「そんな・・・・・・ 私は初めてをまゆさんに捧げるつもりで・・・ まゆさんが来るのを待っていました」


しずく「きっとそうなんだと思ったから・・・ 覚悟して待ってたのに・・・・・・」


主任「・・・したい?」

しずく「はい!」


主任「だったら、しずくが高校卒業してからでどう?」 ニコッ

しずく「い、今からじゃダメなんですか・・・・・・ 待てません」


主任「ダメ」


主任「ここまで惚れられるのもなんか新鮮でね」 ニコッ

しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく「今日抱いてくれない方が私の人生狂いそうです・・・・・・」

主任「・・・・・・」


主任「しずくもなかなか折れないわね・・・・・・」

しずく「まゆさんが悪いんじゃないですか? 責任取ってください」


主任「ふふふっ」 ニコッ


主任「私以上に凄い子になりそうな気がするわね」 ニコニコ

しずく「ど、どう言う意味ですか??」


主任「はぁっ・・・」

主任「遅くなって親御さんに怒られても知らないわよ?」

しずく「言い訳は考えてますから・・・・・・」


主任「じゃあ、最初で最後のデートね。あとセ クスも無しで」

しずく「とりあえずそれで構いません・・・・・・」


 ブウウウーーン・・・・・・

 

131: (さくらんぼ) 2021/10/09(土) 23:57:33.96 ID:ut2O3ysi
~おしまい~

137: (さくらんぼ) 2021/10/10(日) 06:18:29.25 ID:dsH/ZnxR
桜内万結シリーズ

しずく「果林さんエマさん、相談が・・・」 エマ「え? 寮??」 果林「楽しいわよ?」
【SS】しずく「果林さんエマさん、相談が・・・」 エマ「え? 寮??」 果林「楽しいわよ?」【ラブライブ!虹ヶ咲】
■約30000文字■ ~ある日のこと~ しずく「あの~・・・ 果林さんにエマさん、少しよろしいですか?」 果林「ん? しずくちゃん、どうしたの?」 エマ「私達に何か用?」 しずく「私、鎌倉の自宅から毎日通学しているのはご存知かと思いますけれど、最近、少々負担に感じる事が多くなってきまして・・・・・・」 果林「たしかに毎日よく通っていると思うわ」 しずく「それで、親にも相談したのですが、虹学の寮に入ったらどうかと言われたんです・・・・・・」 エマ「へ~! いいんじゃないかな! しずくちゃんも入寮したら賑やかになるね」 ニコッ


しずく「最近、古本屋さんに行くのが楽しくて・・・・・・」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1632141713/

しずく「侑さん風邪ですか??」侑「うう・・・」かすみ「大変です!保健室にお連れしますね」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1632524855/


※万結が出るだけで作風はそれぞれ違います

138: (もんじゃ) 2021/10/10(日) 06:21:12.91 ID:1OCEPCyV
全部読んでたわ
まゆシリーズすき もっと書いて

140: (ますのすし) 2021/10/10(日) 14:35:36.87 ID:cjdYlDyu

今回も面白かった

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1633523801/

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