【SS】怪しいお姉さん「はい、ベルトと腕時計で3000円ね」善子「あの…それ」【ラブライブ！サンシャイン！！】

怪しいお姉さん「ん？これ？?」

善子「はい…それも売り物なんですか？」

怪しいお姉さん「そうだよ？どうかしたん？」

善子「……古着屋なのに…金槌?？」

怪しいお姉さん「あぁ…これはね、どこか北の国のえっらい神様の大事な槌?なんよ」

善子「北の国の神の槌?……まっ…まさか！！ミョルニル！？」

怪しいお姉さん（てきとうなこと言ったけど世の中いろいろあるんやね。ミョルニル…言いにくっ）

善子「ください！これいくらですか！？」

怪しいお姉さん「ええっ！？買うん！？」

善子「はい！いくらですか！？」ｸﾞｲｯ

怪しいお姉さん（うーん…店長おらんしなぁ…まあこんなとんかち…）

善子「えっと…あと1500円ならあります！」

怪しいお姉さん「じゃあ900円」

善子「じゃあ？」

怪しいお姉さん「いやいや…900円ね」

善子「じゃあベルトと腕時計も合わせて3900円ね」

怪しいお姉さん「まいどあり～また来てね～」

善子「は～いありがとうございました～」


鞠莉「ハァイ♪お買い物は終わった？」

善子「クックック…」

鞠莉「？」

善子「この堕天使に…大いなる神の力が！！」

鞠莉「What!?いつのまにヨハネ！？」

善子「北欧の風…大いなる力…これでヨハネは…」

鞠莉（中古の金槌よね？）

┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳

花丸「あれ？善子ちゃんその金槌は」

善子「クックック…」

ルビィ「うわっ…なんか汚いね」

善子「大いなる神の槌…投げればその手に戻り…」

ルビィ「はえ～」

花丸「すごいずら～」

ルビィ「どこで買ったの？」

善子「この前マリーのンﾌﾞｨｼﾞﾈｪｽについて行った時に古着屋によって」

ルビィ「ンﾌﾞｨｼﾞﾈｪｽ？」

鞠莉「違う違うbusiness!!」

ルビィ「ンﾌﾞｨｼﾞﾈｪｽ♪」

鞠莉「違うわ！business!business!」

花丸「んぶぃじねぇす♪」

鞠莉「だーかーらbusiness!」

善子「いつのまに…」

ルビィ「鞠莉ちゃんおはよう☀?」

鞠莉「グッモーニン♪」

花丸「おはよう……ﾝbusiness!」

鞠莉「それよ！」

鞠莉「善子ったら…ずいぶんその金槌がお気に入りのようね」

善子「私はヨハネよ…そして堕天使は神の力を得た…つまり私は神ヨハネ」

ルビィ「はえ～すっごいね～」

花丸「で？その金槌は何ずら？」

善子「ミョルニル」

ルビィ「みょりゅ…言いづらいなぁ」

花丸（どうみても中古の金槌だけど…）

ルビィ「それ…持ってたらどうなるの？」

善子「えっ」

ルビィ「なんか良いことあるの？」

鞠莉（それを聞いちゃ…）

善子「そっ…そうね…これはえっと…投げたら戻ってきて…絶対壊れなくて…」

ルビィ「………」

花丸「善子ちゃんは金槌を投げるの？」

善子「ええっ…その…いや投げないけど」

鞠莉（oh……）

ルビィ「いくらしたの？」

善子「きゅ…900円…」

花丸「新品の文庫本ならだいたい二冊、BOOK・OFFなら8冊買えるずら…」

ルビィ「すこし高いプリンが3つ買えるね」

善子「……」ｼｩﾝ

┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻

善子「……うっ…こんなの…買うんじゃなかった」?

?500円?ﾋﾟｶｰﾝ

善子「あっ…500円」

善子（………）

善子「ダメよ！！職員室に届けるの！！」

ｶﾞﾗﾗﾗ

善子「失礼しまーす」

先生「おっすどうしたー？」

善子「階段で500円拾って…」

先生「あっ、それね料理研究会の子がさっき落としたって！家庭科室に渡しに行ってくれ」

善子「は…はい」

先生「じゃあ頼んだぞ」

善子「……失礼しました」

ｶﾞﾗﾗﾗ

┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳

善子「はぁ…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

善子（いいこと無いわね…やっぱり堕天使なのよ…使いもしない力を手に入れてうかれてたわ…900円も勿体ないし…）

家庭科室ｺﾝｺﾝ

善子「失礼しまーす」

料理研究会長「はーい」

善子「さっき500円拾って…先生に言われてここに」

料理研究会の子「わっ…わざわざ届けてくれたんですか？」

善子「あぁ…はい」

料理研究会の子「ありがとうございます！」

料理研究会の子「あの…お礼の代わりに…良かったら食べていきませんか？チョコレートケーキを作って」

善子「！」

善子（ここは料理研究会…）

料理研究会「あっ…アイドル研究会ですもんね…甘いもの食べすぎたら」

善子「いただくわ」

料理研究会「本当ですか！？じゃあ今出しますから」冷蔵庫ｶﾞﾁｬ

善子（……ついてるわね）

料理研究会「えへへ感想聞かせてくださいね♪」

～帰りのバス～

善子「………ということで料理研究会のチョコレートケーキをいただいちゃったのよ♪」

ルビィ「ええ！？いいなぁ」

善子「とっても美味しかったわ?」

ルビィ「やっぱりみゅりゅの力が」

善子「みゅりゅ？何？」

ルビィ「みゅりゅにゅる…あの金槌のお陰なんじゃないかなぁ？」

善子「ああミョルニルね……なるほど…そうかもしれないわね」

ルビィ「えへへ、ならやっぱりみゅりゅにゅる買って良かったんだね」

善子「そ…そうね」

善子（そんな…ミョルニルに幸運の力なんて…まだ決めるには早いわ…たった一回チョコレートケーキを食べたからつて）

ルビィ「あっ、降りるねばいばーい」

善子「うん、また明日」

?ﾌﾞｰｯ

～おうち～

善子「……ただいまー」

お母さん「あらお帰りなさい」

善子「晩御飯なーに？」

お母さん「肉じゃがとお味噌汁よ…あとおじいちゃんからおこづかいが」

善子「えっ！？」

お母さん「10000円よ」

善子「いっ……」

お母さん「大事に使いなさいよ、あとおじいちゃんに電話しときなさい」

善子「は…はい」

善子「………………‥」

善子（これは‥‥ミョルニルの力なの？）

?

善子「改めて見たら‥‥ひっどいわね‥‥ただの中古のとんかちよ」

善子（でも‥‥いや！まだ早い！チョコレートケーキもおこづかいもミョルニルとは関係ないわ！）

?‥‥‥

善子「‥‥‥もう一回‥‥‥もう一回何か良いことがあったら……それは……」

✴✨?✨✴

～次の日～

善子「……ということで臨時収入があったのよ」

ルビィ「はえ～みゅりゅにゅるすっごいね～」

花丸「ミョルニルずら」

善子（もうミョルニルのお陰ってことになってる…）

ルビィ「でもまだみゅりゅにゅるのお陰だって決まったわけじゃないよね」

善子「そうよ！」ﾋﾞｼｯ

花丸「うぅーん……じゃあ実験として…マルがミョルニルを預かるずら」

善子「ええっ！？」

花丸「マルがミョルニルを持って良いことがあったらミョルニルは本物。なんにも無かったらただの金槌、善子とゃんがたまたま運が良くなっただけってことずら」

ルビィ「なるほど」

善子「…………じゃあ…はい」?

花丸「マルが大事に預かってミョルニルの効果を確かめるよ」

善子「よ…よろしく」

花丸「大丈夫！本物だったらちゃんと返すから」

善子「別に盗まれるなんて思ってないわよ…」

ルビィ「えへへ…本物だったら良いね」

～次の日～

花丸「おはよう」

ルビィ「おはようマルちゃん」

善子「おはよう、ミョルニルはどうだった？」

花丸「ミョルニルは………」

ルビィ「みゅりゅにゅるは？」ｺﾞｸｯ

善子「ミョルニルは？」ｺﾞｸｯ

花丸「偽物ずら」

善子「えっ！？」

花丸「なんにもないどころかひどい目にあったよ…おじいちゃんがお茶持って転んでマルの本棚にお茶を…」

ルビィ「うわぁ…」

花丸「ミョルニルはマルの本棚をお茶まみれにした悪い金槌だよ」

ルビィ「ダメだったんだね…」

花丸「善子ちゃんは元々運がマイナスだからミョルニルのマイナスと合わさって幸運になったのかもね」

善子「！！なるほど」

ルビィ「はえ～（よくわかんないや）」

花丸「……ということで返すよ」?ﾋｮｲ

善子「ミョルニル…やっぱりただの金槌だっていうの？」

?‥‥‥

善子「答えなさい！」

?‥‥‥

～?帰りのバス?～

善子「はぁ…ミョルニルは答えてはくれない」

ルビィ「当たり前だよ…とんかちにお口はついてないもん」

善子「ただのボロ金槌なの？それとも……」

「ウワアッ！！」

善子「！？」

ルビィ「ぴぎ！？」

おじいさん「そ…その腕時計…」

善子「へ？これ？」

おじいさん「それ…売ってくれませんか！？」

善子「えっ！？」

おじいさん「信じられない…」

善子「えっ？えっ！？」

おじいさん「どうかお願いします…いくらなら？何万出せば？」

善子「ななな何！？万！？」

ルビィ「………ちょっとまって調べてみるね」?ﾋﾟｯﾋﾟｯ

善子（ええ……この前買ったばっかりなのに…まあ中古だし…）

ルビィ「ぴぎゃあ！！」

ルビィ「ひ……100万円！？」

善子「ひゃ……100万円……」

おじいさん「………100万……出せますよ」

善子「そんな…100万だなんて……」

ルビィ「……」ﾎﾟｶｰﾝ

おじいさん「100万で良いですか？」

善子「ひゃ……ひゃくまん……」ﾎﾟｶｰﾝ

ルビィ「100万で売ります！」

おじいさん「ありがとうございます！お金は明日準備するので連絡先を………

┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻

善子「ひゃ……ひゃくまん……」ﾎﾞﾝｯ

善子（ミョルニルが帰って来てから…）

善子「本物なの？……」

✴?✴

善子「ふふふ……クククッ」

?？

善子「ついに…この堕天使ヨハネが……神の！！力を！！！」

?ｶﾞﾁｬ

お母さん「うるさいわよ！こんな夜中に！早く寝なさい！」

善子「ごめんなさい…おやすみ」???

～次の日～

善子「はい、あげる」

ルビィ「わあ良いの！？」

花丸「お茶？！」

善子「自販機で当たったのよ♪7777揃ってもう一本♪しかも2連続！」

花丸「すごいずらぁ」

ルビィ「ルビィ当たったことないよ」

善子「クククッ…ミョルニルはやはり本物だった……ヨハネに幸運の女神は宿った！いや！ヨハネこそが幸運の女神となったのよ！」

花丸「じゃあじゃあ！ガリガリ君を買ったら……」

善子「たぶん当たるわ」

ルビィ「チョコボールを買ったら……」

善子「たぶん金のエンゼルよ」

花丸「試してみるずら～」ｻｯｻｯ

ルビィ「コンビニいってみよ！」ｺﾞｰ

善子「ふふふ、落ち着きなさい…急がなくても幸運は逃げないわ」

～コンビニ～

花丸「うわっ…」ｷｰﾝ

善子「いっきに食べすぎたのよ」

花丸「だってぇ…当たってるか気になるんだもん…」

ルビィ「うわっ！金のエンゼルだ！！」ﾍﾟﾗ

善子「嘘ぉ！？」

ルビィ「みてみて！?」

善子「本当だ……」

花丸「わっ！あたりずら！この棒を送ればガリガリ君Tシャツだよ！」

善子「嘘ぉ！？」

花丸「ほんとだよ見て！」

ガリTあたり

善子「本当だ…」

ルビィ「これも…みゅりゅにゅるの力……？」

花丸「ミョルニルずら」

善子「ミョルニルの……力……」

花丸「とんでもないものを買っちゃったね…」

善子「大いなる力……」

ルビィ「いいなぁ…100万円…」

花丸「神の力…900円ずら…」

善子「………」

～おうち～

善子「…………」

✨✨?✨✨

善子（嘘ぉ！？……本当にすごい金槌なの！？本当にミョルニルなの！？）

善子「……どうすんのよ……このまま億万長者？」

?ﾋﾟﾛﾘﾝ

善子「ひゃっ！電話！？はいもしもし津島です！」

?「あ、この前の腕時計…」

善子「はい、ひゃくま…おじいさん！」

?「明日お金を」

善子「ひっ…はい、お願いします」

?「それじゃあ明日」

善子「ははい、お願いします」

善子（明日…百万円……ひゃくまんえん…）

?ﾋﾟﾛﾘﾝ

善子「はははい！！！」

善子「って…ラインか」


くろさわルビィ≪みゅりゅにゅる…ちょっとだけ貸してほしいなって????≫


善子「ミョルニルを貸す！？……というかスマホならミョルニルって打てるでしょ……」

善子（ミョルニルを貸す……まあちょっとなら……大丈夫かしら）


ヨハネ≪良いわよ?≫

くろさわルビィ≪ほんとぉ？！やったー??≫

～次の日～

善子「はい」?ｽﾞｼｯ

ルビィ「ありがとう……あわわ、けっこう重いねえ……」

善子「大事に使いなさいよ？」

ルビィ「うん！」

善子「でもどうして………って聞こうと思ったけど…持ってるだけで幸運になれるならそりゃ誰でも欲しがるわよね」

ルビィ「えへへ、ちゃんと返すからね」

善子「わかってるわよ♪このままいっしょに駅の方まで行かない？例のおじいさんから…………」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

ルビィ「？」

善子「100万円受け取りにいくのよ」ﾎﾞｿｯ

┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳

ルビィ「ひゃ…ひゃくまんえん……ルビィひゃくまんえんなんて見たことないよ……」ｿﾜｿﾜ

善子「私も見たことなんて無いわよ……」ｿﾞｸｿﾞｸ

ルビィ「一円玉が……ひゃくまん枚…」

善子「100万㌘……ひえっ…なん㌧よ…」

ルビィ「ぞうさん2体分くらいかなぁ？」

善子「うぅーん」

ルビィ「うゅ……」

善子「……待ち合わせ場所よ…」

ルビィ「おじいさん…おじいさん」

善子「ちょっと早すぎたかもしれないわね」ｿﾜｿﾜ

ルビィ「100万円だもん…早く来ちゃうよ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

善子「…………ちょっとコンビニのお手洗いを借りてくるわ」

ルビィ「えっ、待ってよぉ」

善子「すぐ戻るから待ってて」ﾄｯﾄｯﾄ

┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴

善子「おまたせ………って何？！誰ですか！？」

ルビィ「ぴ……よ……よし…こちゃん」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

怖いおじさん「…………」

善子「何？！何があったの！？」

ルビィ「あ…え…と」

怖いおじさん「…………」

ルビィ「その…うえっ…うわぁぁぁぁぁ」

善子「ちょっと何があったの！？言ってくれないとわからないわよ」

ルビィ「うっ…ぇっ…」ｸﾞｽｯ

怖いおじさん「……」

………

善子「つまり…コンビニまで行こうとして転んだ拍子にミョルニルがすっとんで腕時計と車に当たって修理代で100万円！？」

ルビィ「うえっ…100万えんなんて…うえっ…ルビィは…ルビィもうじんせい終わりだよぉ…」

怖いおじさん「…………」

ルビィ「ルビィは…学校をやめてぇ……うえっ…いっしょう働いてぇ…もうみんなとお別れだよ…うえぁぇぇぇぇぇぇん」????

怖いおじさん「この腕時計をタグホイヤーと言う………この車をBMWと言う」

ルビィ「うわぁぁぁぁぁ」???

善子「………」?ﾋﾟｯﾋﾟ

ルビィ「うえぁぇぇぇぇぇぇんごめんなざぁい…ごめんなざぁい」???

怖いおじさん「謝っても車は凹んだままだ……謝っても腕時計はもう動かないし歯車も側溝から海へ流れただろう、針は曲がりガラスはコナゴナだ」

善子(時計弱っ)

ルビィ「ごめんなざぁい…ごめんなざぁい…ｱﾚ」??

怖いおじさん「とりあえずお家に連絡しようか」

ルビィ「うっぁあぁぁぁぁぁぁん…おねぇぢゃあん」??

善子「あっ…ちょっと」

怖いおじさん「…………」

善子「もうそろそろ…」

ルビィ「あぁぁぁぁぁぁんいやだよぉぉぉぉみ゛ん゛な゛と゛お゛わ゛か゛れ゛じだぐな゛い゛よ゛ぉぉぉぉ」

ルビィ「あぁ…えっ…うえっ…ごめ゛ん゛な゛ざぁい゛」???

?怖いおじさん「………」?

?ﾌﾟｯﾌﾟｰ

善子「！！！」

?おじいさん「待たせたね、じゃあ」

善子「はいこれ約束の腕時計です！じゃあその100万円を」

?おじいさん「？」

善子「あのおじさんに」

?怖いおじさん「………」

ルビィ「えっ」

………

ルビィ「うっぁあっぁぁぁぁぁぁんありがど…ありっえっ…おっありがっ…うえぇぇぇぇぇぇオホッオッホゴッホｺﾞｯ」??

善子「大丈夫？これ飲んで」

パックのフルーツオレ

ルビィ「………」ﾁｩｰ

ルビィ「むっ…オッホゴホッ………はぁ」

善子「気にしないで…100万円のことは」

ルビィ「で…でもぉ…」

善子「ほら…何に使うかとか考えて無かったし…お母さんに言ったらほとんど取られるだろうし」

ルビィ「でも゛ぉ…でぼぉ…」

??ﾎﾞﾄﾞｯ

??ルビィ「ぴぎゃ！？」

善子「げえっ！」

??ルビィ「えっ…うっ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

善子「………ミョルニルなの？……ミョルニルがルビィに不幸を……」

??ルビィ「……」

善子「ミョルニルは預かるわ、返して」

??ルビィ「でもぉ…そしたら善子ちゃんが…」

善子「大丈夫よ?」

??ルビィ「……」?ｽｯ

善子「それより…早く??洗い流しに行くわよ」

??ルビィ「うん……」

～コンビニのトイレ～

???ｼﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ

ルビィ「もう??ない？」??

善子「取れたわ、今タオル買ってくるから待ってて」

ルビィ「ごめんね…ごめんね…100万円も…??も…」

┬┴┬┴┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴

善子「……………」どっさり

ルビィ「ええ……」

善子「タオルと……??ついたからヘアゴム買ったら700円になって…くじ引いたら2000円のスマホの充電器が当たって…
それ交換したらまた二回引けるっていうから二回引いたらおっきいお茶とヘパリーゼが当たって…そしたらまた引けて……チョコモナカジャンボが当たった…」

ルビィ「うわぁ……」

善子「…………」ﾌｷﾌｷ

ルビィ「…………」ｶﾐﾌｷﾌｷ

ルビィ「ふぅ」ｶﾐｻｯﾊﾟﾘ

善子「ヘパリーゼ……いる？」

ルビィ「………じゃあもらうよ」

善子「チョコモナカジャンボはんぶんこ…」

ルビィ「いいの？」

善子「いいわよ」ｻｸｯ

ルビィ「ほんとに…ほんとにほんとにごめんね…迷惑かけてばっかりで…」ﾊﾟﾘｯｻｸｯ

善子「いいのよ…私がこんな金槌買ったばっかりに…」ｻｸｯﾊﾟﾘｯ

善子「この金槌はこんどあの古着屋に返しに行くわ…それまではどうなっちゃうかわからないから肌身離さず私が管理しておく」ﾊﾟﾘｯ

ルビィ「うん…きっとそれがいいよ」ｺﾞｸｯ

ルビィ「うえっ…ヘパリーゼまっずいよぉ…」

善子「お父さんにでもあげれば良かったのに…」

ルビィ「じゃあ帰ろっか…」

善子「一応…何が起こるかわからないから送るわ」

ルビィ「えっ……そうだね…善子ちゃんがいたら安心だもんね…ルビィひとりだとまた100万の車と腕時計を……」

┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬

ルビィ「じゃあ」

善子「はぁ…なにも起こらなくて良かったわ」

ルビィ「ありがとう…ほんとうに」

善子「どういたしまして…じゃあ行くわ」

ルビィ「ばいばいまた明日?」

善子「うんじゃあね??」

～帰り～

善子「…………」ﾃｸﾃｸﾃｸ

ｷﾗｰﾝ

善子(五百円玉が落ちてる……こここ交番よ！！)ﾋｮｲ

?ﾋﾗﾋﾗ

善子「なにこれ」ﾋｮｲ

?ちびまるこちゃんスクラッチ

善子「…………」さっきの五百円

ｽﾘｽﾘｽﾘ1000万円

善子「ぶほっ！！」ｺﾞｯﾎｺﾞｯﾎ

善子(どっ……どどどどどうすんのよぉ！！！)ｱﾜﾜ

～おうち～

善子「たたたたっ…ただいまっ……」ｱﾜﾜ

お母さん「あらおかえりなさい」

善子「とっ……ととととっ」

お母さん「？」

善子「とっ突然だけど……1000万あったらどうする？」

お母さん「何よ突然……そうねぇ…1000万……新しい車かしら…」

善子「あっ…新しい車ね」

お母さん「何よいきなりこんなこと、宝くじでも買ったの？」

善子「いっ…いや～私まだ買えないし！！そりゃもしかしたら拾ったり！？」ｱﾀﾌﾀ

お母さん「…………そういえば…先月グリーンジャンボを買ったような…」ｶﾞｻｺﾞｿ

お母さん「あらあった。ちょっと調べてみてくれる？」

善子「ほっ！？はい！！」ｽﾏﾎ?ﾋﾟｯﾎﾟｯﾊﾟ

当選番号123456789

?123456789

善子「ヘッ！？」

一等３億円

善子「…………」

お母さん「どうだった？」

善子「…………」

お母さん「何よ…ちょっと見せて」ﾋｮｲ

┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬

善子「………」

善子(この金槌……返さないと！もうお母さんは使い物にならない)


?「「マイホォォォォム！！マイホォォォォム！！マイホォォォォム」」


善子(いつ不幸のスイッチが入るかもわからないし！まあ私なら大丈夫なのかしら？…とにかく………土曜日すぐあの古着屋に！)


「「マイホォォォォムマイホォォォォム」」


善子「うるさいわよ！！」

～次の日～

?「はい！500玉とスクラッチね」

善子「お願いします」

?「偉いね、五百円くらい使っちゃえばいいのに」

善子(警察がそんなこというんじゃないわよ)

?「じゃあ学校がんばってね」

善子「ありがとうございました～」

善子(今日くらいサボっちゃって古着屋に行けば良かったかも…いやダメよ！うぅーん)

………

ルビィ「おはよう」

花丸「おはよう善子ちゃん」

善子「おっ…おはよう」

花丸「昨日は大変だったんだって？ルビィちゃんから聞いたずら」

善子「そっ！そうね！まあなんとかなったし！」

ルビィ「うん！善子ちゃんかっこ良かったんだよ！冷静で的確な判断でルビィの??を」

花丸「あれ？善子ちゃん腰から金槌が…」ｽｰｯ

善子「あダメよ！！」ﾋｭﾝｯ

花丸「？」

善子「ルビィみたいに??落とされるかもしれないし…100万円取られるかもしれないし…」

花丸「そっかぁ…でも善子ちゃんだけ幸運になれるなんて不思議ずら～」


ｷｰﾝｺｰﾝ


ルビィ「そろそろ授業だよ…えっとぉ…数学だね」

花丸「今日は明日の美術と交換ずら」

ルビィ「じゃあ美術室にいかないと」

善子「もうチャイムなってるじゃない！」

～美術室～

ルビィ「先週でお絵かき終わったんだっけ」

花丸「今日からは銅板打ち出しレリーフずら」ｶﾝｶﾝｶﾝ

ルビィ「マルチゃんは何を打ち出すの？」

花丸「マルは猫！かわいい猫ちゃんの絵を書いて打ち出すよ」?ｶﾝｶﾝｶﾝ

ルビィ「ルビィはお魚！シーラカンスだよ」ｶﾝｶﾝｶﾝ?

花丸「わあとっても難しそう！善子ちゃんは？」

善子「ふふふ、私は聖母マリアかルシファーかで迷ったんだけど…」

ルビィ「やめときなよ…」

善子「ペンギン?にしたわ」

花丸「かわいいずら」

善子「飛べない鳥……まるで堕ちた天使…つまりこの堕天使ヨハネ」

ルビィ「よくわかんないけど?かわいいね」

花丸「善子ちゃんはマイトンカチがあるね」

善子「あっ！そうねちょうどいいしミョルニルで打つわ」

ルビィ「………」

???ｶﾝｶﾝｶﾝ???

善子「…」ｶﾝｶﾝｶﾝ

ルビィ「ふぅ」

花丸「なかなか疲れるずらぁ」

善子「ちょっと…?に」

ルビィ「うゅ…ルビィも」

花丸「………じゃあマルも」

ｽｻｻｻ～～

┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴

ｷｰﾝｺｰﾝ

ルビィ「ぴぎっ、もう終わり！？」

善子「ｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝ打ってるうちにずいぶん時間がたってたのね」

花丸「無心になって叩いてたずら」

ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ

「あ！」

ルビィ「ぴぎゃ！」

善子「！？あっ！！」

怪しいお姉さん「ほっ…やっぱりここだったんやね…」

善子「あっ！！あっ！！あなたは古着屋の！！」

花丸「？」

怪しいお姉さん「あのトンカチかえしてほしいんや」

善子「そそそうよ！私も返品したくて！」

ルビィ「…………」

怪しいお姉さん「で、そのトンカチは」

善子「あ！」

放送「学校に不審者が～～」

怪しいお姉さん「ひっ…はやく！」

善子「美術室に！」

ルビィ「行こう！」

たったった

………

善子「ない！！！」

怪しいお姉さん「ええ！！？いけない…あのトンカチは…」

善子「そうよ！あれはいったいなんなの！？」

怪しいお姉さん「幸せになれるトンカチなんよ…でも幸せになった人の次に持った人は前の人が幸せになった分不幸に……」

花丸「！…マルの本棚がお茶まみれになったのは……」

ルビィ「ルビィが腕時計と車を壊しちゃったのは」

善子「なるほど…………じゃあ不味いわ！！昨日グリーンジャンボで3億円とスクラッチで1000万と五百円が」

怪しいお姉さん「３億1000万500円！？次の人死んじゃうで！！はよ探さないと」

善子「うわぁぁ」

ルビィ「先生が持っていっちゃったのかも！？」

花丸「先生が死んじゃうずら」

ｶﾞﾁｬ?

善子「先生、！」

怪しいお姉さん「先生！！」

先生「つし…誰だあんた！！？」

怪しいお姉さん「いいから！！」

善子「一個余分に金槌あったでしょ！！？」

先生「これか？ってなんだその言葉使いは！！」

ｶﾞﾗｯ??????

ルビィ「うわっ！とんかちを入れたケースがバランスを崩して」

花丸（なんであんなにたかいところに置いたずら）

先生「ヒエッ！！」

怪しいお姉さん「ぬぅぅぅぅぅ」

怪しいお姉さん「とあっ！！」札ｼｭｯ

先生「ｺﾞﾌｯ護符ｯ」ﾄﾞﾃｯ

??????ｶﾞﾗｶﾞﾗﾗ

怪しいお姉さん「ふぅ……セーフや」

ルビィ「………」

善子「ほっ……」

先生「なんてことするんだ！」

怪しいお姉さん「そのとんかち返して」ﾋｮｲ

善子「す、すみません」

花丸「……」

怪しいお姉さん「あっ！不法浸入だった！早いとこ帰らないと」

善子「あっ」

ルビィ「うぅーん」

善子「どうして私たちがここにいるって…」

怪しいお姉さん「それはスピ……いや善子ちゃんたち有名なスクールアイドルやろ？みーんな知ってるで」

ルビィ「………」

怪しいお姉さん「みんな怖い目に会わせちゃったからはい1000円、仲良くわけてね」

善子「あっどうも」

怪しいお姉さん「じゃあね?」ｽﾀｺﾗｻｯｻｯ

花丸「ありがとうございました～」

ルビィ「…………」

善子「ああっ待って」



おしまあ

善い子
面白かった乙

おつ
怪しいお姉さんは大丈夫なのか？