1: 2016/11/29(火) 19:07:14.07 ID:jwhcsjQu.net
希「ふー。今日も冷えるなあ…あとひと月ちょっとで今年も終わりや」
希(今年も地上では…いろいろ悪いことが起こった。毎日お祈りして、供物をして、神様を大切にしてくれる人たちも皆が幸せにはなれなかったんやな…)
希(ウチも来年こそ一人でも多くの人に福を届けられたら…)
希(…いや、まだ今年はひと月もある!始めるなら今からや。でも、どうやって福を届けたらいいんかな…?)
『鬼は外!福は内!』
希(豆まき…にはまだ早いし。そもそもウチが豆まいたくらいで福が誰かの元に届くんかな?)
希「うーん…」カチ
希(へー。フグのことを“ふく”って言ったりするんやな…でも毒があるからウチには料理できないし)
希「…高すぎ!こんなお金あるんやったら毎日焼肉で幸せになれるわ」
希(お肉食べたくなった…検索しよ。和牛っと)カタカタ
希「ん?…なんやこれ」カチ
希(弓?…あ、和牛と間違えて“わきゅう”って打ってるやん…それで和弓か)
『海未ちゃんといえば和弓!弓が似合う巫女さんのイメージです♪』
希(へー。この巫女の衣装、本物やなくて自作なんや…よくできてるなぁ。作った人は…南ことり)
希「福…ふく…服!」ピーン
希(ウチが服を作って、それをいろんな人に着てもらえば…豆と違って福を身につけられる!名案やんな♪)
チョキチョキ チクチク…
希「…なんやこれ」ボロッ
希「ウチには服作りの才能がなかったんやな…そういえば全然作ったことないし」ガクッ
【南家】
ことり「行ってきまーす♪」ガチャ
希「師匠!」
パタン
ことり(…な、なに!?今の人…)
理事長「ことり?…忘れ物?」
ことり「う、ううん。なんでもないよ…アハハ」
理事長「?…そう?気をつけて行ってらっしゃい」
ガチャ
希「あっ、師匠!」
ことり「」
希(今年も地上では…いろいろ悪いことが起こった。毎日お祈りして、供物をして、神様を大切にしてくれる人たちも皆が幸せにはなれなかったんやな…)
希(ウチも来年こそ一人でも多くの人に福を届けられたら…)
希(…いや、まだ今年はひと月もある!始めるなら今からや。でも、どうやって福を届けたらいいんかな…?)
『鬼は外!福は内!』
希(豆まき…にはまだ早いし。そもそもウチが豆まいたくらいで福が誰かの元に届くんかな?)
希「うーん…」カチ
希(へー。フグのことを“ふく”って言ったりするんやな…でも毒があるからウチには料理できないし)
希「…高すぎ!こんなお金あるんやったら毎日焼肉で幸せになれるわ」
希(お肉食べたくなった…検索しよ。和牛っと)カタカタ
希「ん?…なんやこれ」カチ
希(弓?…あ、和牛と間違えて“わきゅう”って打ってるやん…それで和弓か)
『海未ちゃんといえば和弓!弓が似合う巫女さんのイメージです♪』
希(へー。この巫女の衣装、本物やなくて自作なんや…よくできてるなぁ。作った人は…南ことり)
希「福…ふく…服!」ピーン
希(ウチが服を作って、それをいろんな人に着てもらえば…豆と違って福を身につけられる!名案やんな♪)
チョキチョキ チクチク…
希「…なんやこれ」ボロッ
希「ウチには服作りの才能がなかったんやな…そういえば全然作ったことないし」ガクッ
【南家】
ことり「行ってきまーす♪」ガチャ
希「師匠!」
パタン
ことり(…な、なに!?今の人…)
理事長「ことり?…忘れ物?」
ことり「う、ううん。なんでもないよ…アハハ」
理事長「?…そう?気をつけて行ってらっしゃい」
ガチャ
希「あっ、師匠!」
ことり「」
2: 2016/11/29(火) 19:10:00.96 ID:jwhcsjQu.net
希「ちょ、ちょっと待って。別に怪しい者やないんよ。ほら…見てのとおりウチは巫女さんや」
ことり「なんで私の家の前に巫女さんが…しかも師匠って誰のことですか?」
希「南ことりさん。あなたは服を作るのが得意なんやろ?」
ことり「まあ、そうですけど…趣味というか、特技というか…」
希「そこで!あなたにお願いがあって来たんよ。師匠!」
ことり「師匠じゃないです。私はプロじゃないし、服を作るのはお仕事じゃなくて趣味だし…」
希「でも、あなたが作る服には幸せな気持ちがいっぱい詰まってる…ウチにはそう見える。心から楽しんで作って、着る人も嬉しい気持ちにさせる…嫌でもやらなきゃならないお仕事やないからこそ、できることもあるんやない?」
ことり「えーと…よくわからないけど、服を作ってほしいんですか?」
希「是非お願いします!これ、ウチのバイト代全部や。足りなければ手伝いでも雑用でも何でもします!」
ことり「ちょ、ちょっと待ってください…お金なんて受け取れません。お仕事じゃないんだから」
希「タダで作ってくれるん…?」
ことり「服、たくさん必要なんですか?」
希「うん。できるだけたくさん作ってほしいけど…」
ことり「どんな服がいいの?」
希「あったかいのがいいかな♪」
ことり(巫女さんに似合う、あたたかい服…)
ことり「わかりました。やってみます♪」
希「ホンマ!?ありがとうございます!師匠!」ギュ
ことり「だ、だから師匠じゃないです!離してください、遅刻しちゃう><」
【音ノ木坂・一年教室】
ことり「ふん♪ふふふふふん♪ふふふふふん♪ふふふふふふふふん♪」カキカキ
穂乃果「また新しい服のデザイン?」
ことり「うん。あったかいのがいいんだって」
海未「誰かに頼まれたのですか?」
ことり「えへへ。内緒♪」
ことり「なんで私の家の前に巫女さんが…しかも師匠って誰のことですか?」
希「南ことりさん。あなたは服を作るのが得意なんやろ?」
ことり「まあ、そうですけど…趣味というか、特技というか…」
希「そこで!あなたにお願いがあって来たんよ。師匠!」
ことり「師匠じゃないです。私はプロじゃないし、服を作るのはお仕事じゃなくて趣味だし…」
希「でも、あなたが作る服には幸せな気持ちがいっぱい詰まってる…ウチにはそう見える。心から楽しんで作って、着る人も嬉しい気持ちにさせる…嫌でもやらなきゃならないお仕事やないからこそ、できることもあるんやない?」
ことり「えーと…よくわからないけど、服を作ってほしいんですか?」
希「是非お願いします!これ、ウチのバイト代全部や。足りなければ手伝いでも雑用でも何でもします!」
ことり「ちょ、ちょっと待ってください…お金なんて受け取れません。お仕事じゃないんだから」
希「タダで作ってくれるん…?」
ことり「服、たくさん必要なんですか?」
希「うん。できるだけたくさん作ってほしいけど…」
ことり「どんな服がいいの?」
希「あったかいのがいいかな♪」
ことり(巫女さんに似合う、あたたかい服…)
ことり「わかりました。やってみます♪」
希「ホンマ!?ありがとうございます!師匠!」ギュ
ことり「だ、だから師匠じゃないです!離してください、遅刻しちゃう><」
【音ノ木坂・一年教室】
ことり「ふん♪ふふふふふん♪ふふふふふん♪ふふふふふふふふん♪」カキカキ
穂乃果「また新しい服のデザイン?」
ことり「うん。あったかいのがいいんだって」
海未「誰かに頼まれたのですか?」
ことり「えへへ。内緒♪」
3: 2016/11/29(火) 19:12:52.34 ID:jwhcsjQu.net
【家庭科室】
ことり「えーと…」
希「勉強させてください!師匠!」
ことり(この人、音ノ木坂の生徒だったの…?)
ことり「じゃあ、とりあえず見ててくれますか?退屈かもしれないけど…」
希「大丈夫や。メモとったりしながら覚えるから!」
ことり「巫女さんは服作ったことあるんですか?」
希「あるけど…こんなん」ボロッ
ことり「…うん。頑張って覚えてね…」
希「うぅ…」シクシク
ことり「表は冷気を防ぎつつ、熱を外へ逃がさない生地にして…裏地にはふかふかで暖かい生地を使って」
希「なかなか豪華やね。材料費高くついたんやない?」
ことり「まとめ買いだから、一着分あたりの原価はかなりお買い得だよ♪」
希「へー」
ことり「ふふふん♪ふーん♪ふふんふん♪」ズダダダ
希(手際がいいなぁ…あっという間に服ができあがっていくよ)
ことり「ふんふん♪ふふふん♪ふふふふん♪」チクチク
希(ホンマに楽しそうやな。ウチも、こんなふうに作れるようになりたい…)
ことり「うん。あとは仕上げだけだね。明日には渡せると思います♪」
希「ありがとうございます!師匠!」
ことり「だから師匠じゃないです。南ことりです」
希「南先生!」
ことり「先生はお母さんだよ。ことりって呼んでください。えーと…巫女さんのお名前は?」
希「ウチは東條希。ホンマありがと、ことりちゃん♪」
ことり「いえいえ♪じゃあノゾミさん、また明日」
希「待って。もうちょっといろいろ勉強させてくれない?」
ことり「そう言われても…もう帰らなくちゃ」
希「じゃあ一緒に帰ろ!」
ことり「はあ」
キーンコーンカーン…
ことり「えーと…」
希「勉強させてください!師匠!」
ことり(この人、音ノ木坂の生徒だったの…?)
ことり「じゃあ、とりあえず見ててくれますか?退屈かもしれないけど…」
希「大丈夫や。メモとったりしながら覚えるから!」
ことり「巫女さんは服作ったことあるんですか?」
希「あるけど…こんなん」ボロッ
ことり「…うん。頑張って覚えてね…」
希「うぅ…」シクシク
ことり「表は冷気を防ぎつつ、熱を外へ逃がさない生地にして…裏地にはふかふかで暖かい生地を使って」
希「なかなか豪華やね。材料費高くついたんやない?」
ことり「まとめ買いだから、一着分あたりの原価はかなりお買い得だよ♪」
希「へー」
ことり「ふふふん♪ふーん♪ふふんふん♪」ズダダダ
希(手際がいいなぁ…あっという間に服ができあがっていくよ)
ことり「ふんふん♪ふふふん♪ふふふふん♪」チクチク
希(ホンマに楽しそうやな。ウチも、こんなふうに作れるようになりたい…)
ことり「うん。あとは仕上げだけだね。明日には渡せると思います♪」
希「ありがとうございます!師匠!」
ことり「だから師匠じゃないです。南ことりです」
希「南先生!」
ことり「先生はお母さんだよ。ことりって呼んでください。えーと…巫女さんのお名前は?」
希「ウチは東條希。ホンマありがと、ことりちゃん♪」
ことり「いえいえ♪じゃあノゾミさん、また明日」
希「待って。もうちょっといろいろ勉強させてくれない?」
ことり「そう言われても…もう帰らなくちゃ」
希「じゃあ一緒に帰ろ!」
ことり「はあ」
キーンコーンカーン…
4: 2016/11/29(火) 19:16:11.72 ID:jwhcsjQu.net
ことり「希さんって、いつも巫女さんのかっこうなんですか?」
希「えっ。…うん、まあ…これが普段着兼お仕事着やし」
ことり「ふーん…もっといろんな服着たらいいのに(美人さんだし)」
希「ことりちゃんはいろんな服持ってそうやね。全部自分で作ってるん?」
ことり「ううん。いつも着てるのは自分で作った服じゃないほうが多いけど…」
希「その服は?胸元の空色に青い縞模様の蝶々がオシャレやんな」
ことり「(縞模様の蝶々って…変わった表現だなぁ)これは制服だし、普通の既製品ですよ。希さんも持ってるでしょ?」
希「えっ。…あ、あー。そういえばそうやったね。アハハ」
希(音ノ木坂は昔から知ってるけど、ちゃんと通ったことはなかったなぁ…ウチも学校で勉強したほうがいいんかな?)
ことり「じゃあ、また明日。服は学校で渡せばいいですか?」
希「取りに来るよ。じゃあ、またね♪」
【南家】
トプン ザバー
ことり「ふー」
ことり(希さん、変なこと言ってたなぁ…制服くらい誰でも着てると思うんだけど)
ことり(音ノ木坂の生徒じゃないのかな?…学校でも巫女さんの服だったし…)
ことり(…でも、きっとすごくいい人だよね。私が服作ってるの、あんなに一生懸命見て覚えようとしてたし)
希「えっ。…うん、まあ…これが普段着兼お仕事着やし」
ことり「ふーん…もっといろんな服着たらいいのに(美人さんだし)」
希「ことりちゃんはいろんな服持ってそうやね。全部自分で作ってるん?」
ことり「ううん。いつも着てるのは自分で作った服じゃないほうが多いけど…」
希「その服は?胸元の空色に青い縞模様の蝶々がオシャレやんな」
ことり「(縞模様の蝶々って…変わった表現だなぁ)これは制服だし、普通の既製品ですよ。希さんも持ってるでしょ?」
希「えっ。…あ、あー。そういえばそうやったね。アハハ」
希(音ノ木坂は昔から知ってるけど、ちゃんと通ったことはなかったなぁ…ウチも学校で勉強したほうがいいんかな?)
ことり「じゃあ、また明日。服は学校で渡せばいいですか?」
希「取りに来るよ。じゃあ、またね♪」
【南家】
トプン ザバー
ことり「ふー」
ことり(希さん、変なこと言ってたなぁ…制服くらい誰でも着てると思うんだけど)
ことり(音ノ木坂の生徒じゃないのかな?…学校でも巫女さんの服だったし…)
ことり(…でも、きっとすごくいい人だよね。私が服作ってるの、あんなに一生懸命見て覚えようとしてたし)
5: 2016/11/29(火) 19:18:33.96 ID:jwhcsjQu.net
チュン(・8・)チュン
ことり「行ってきます♪」ガチャ
希「おはよ。ことりちゃん♪」
ことり「えぇ…まさか、ずっとそこで待ってたんですか…?」
希「いや、ちょうど今来たところや」
ことり「…」ツカツカ
希「えっ。…な、なに?」
ギュ
ことり「手が冷たい。…今来たって嘘でしょ?」
希「ほんのちょっと前に来たんよ?」
ことり「もう。そんなカッコでお外にいたら風邪ひいちゃいますよ」ギュ
希「あ。これ…できたんや?」
ことり「はい。これを羽織れば、ちょっとはあったかいと思います♪」
希「ありがと、ことりちゃん♪…わあ、ホンマあったかい♪」
ことり「ちょっと待ってて。上がってていいですよ」
希「え?…でも」
パタパタ
希「ことりちゃん…(家の中に戻っちゃった)」
希(玄関で待たせてもらおうかな…)パタン
理事長「?」
希「あっ…す、すみません。ことりさんに服作ってもらって…ありがとうございました」ペコ
理事長「ことりのお友達?…ことりがいつもお世話になってます」ニコ
希(ウチは何もお世話してないけど…お母さんも美人さんやなあ///)ドキドキ
ことり「希さん。…はい、これ」
希「これは…手袋?」
ことり「もう素手じゃ寒いよ。私が編んだのでよければ、それ使って」
希「う、うん。ありがと…」
ことり「エヘヘ。私のと色違いだよ♪」
希(ことりちゃんは白で、ウチのは紫や)
ことり「行ってきます♪」ガチャ
希「おはよ。ことりちゃん♪」
ことり「えぇ…まさか、ずっとそこで待ってたんですか…?」
希「いや、ちょうど今来たところや」
ことり「…」ツカツカ
希「えっ。…な、なに?」
ギュ
ことり「手が冷たい。…今来たって嘘でしょ?」
希「ほんのちょっと前に来たんよ?」
ことり「もう。そんなカッコでお外にいたら風邪ひいちゃいますよ」ギュ
希「あ。これ…できたんや?」
ことり「はい。これを羽織れば、ちょっとはあったかいと思います♪」
希「ありがと、ことりちゃん♪…わあ、ホンマあったかい♪」
ことり「ちょっと待ってて。上がってていいですよ」
希「え?…でも」
パタパタ
希「ことりちゃん…(家の中に戻っちゃった)」
希(玄関で待たせてもらおうかな…)パタン
理事長「?」
希「あっ…す、すみません。ことりさんに服作ってもらって…ありがとうございました」ペコ
理事長「ことりのお友達?…ことりがいつもお世話になってます」ニコ
希(ウチは何もお世話してないけど…お母さんも美人さんやなあ///)ドキドキ
ことり「希さん。…はい、これ」
希「これは…手袋?」
ことり「もう素手じゃ寒いよ。私が編んだのでよければ、それ使って」
希「う、うん。ありがと…」
ことり「エヘヘ。私のと色違いだよ♪」
希(ことりちゃんは白で、ウチのは紫や)
6: 2016/11/29(火) 19:26:38.31 ID:jwhcsjQu.net
ことり「希さんって何年生なんですか?…先輩ですよね?」
希「え、えーと…二年?」
ことり「ふーん…もっとお姉さんに見えますね♪」
希「そ、そう?」
ことり「今日も巫女さんの服のまま学校行くんですか?」
希「うん。まあ…あ、手袋もあったかいよ。ありがとね♪」
ことり「まだ寒そうに見えるけど…足とか(足袋に草履?で)」
希「そうでもないよ。いつもこれやし…ことりちゃんのおかげであったかくて助かるよ♪」
ことり「ほかにも何か作ってほしい物とかあります?」
希「ウチのはもういいから、ほかの人が着られる服も作ってもらえないかな?」
ことり「はあ。誰の服が必要なんですか?」
希「誰っていうか…たとえば小さい子が着られるような服とか」
ことり「弟か妹さんがいるんですか?」
希「いや、そういうわけやないんやけど…」
ことり「?」
希「えっと…ウチ、巫女さんやから」
ことり「はい」
希「できるだけ多くの人に福を届けられたらって」
ことり「えーと…?」
希「あ、福っていうのは着る服やなくて、福は内の福や」
ことり「縁起物の服ってこと?神社で配ったりするんですか?」
希「ことりちゃんが作ってくれた服に、ウチのスピリチュアルな“気”をこめれば、着る人を不幸から守って幸せに暮らしてもらえると思うんや」
ことり(言ってることはよくわからないけど、ふざけてるようには見えないなぁ)
ことり「えーと…サンタクロースみたいな感じ?」
希「そうそう!ちょっと違うけど多分そんな感じや」
ことり「でも、私が作れる数には限りがあるし…そんなにたくさん作るのは無理だと思うけど」
希「もちろん、ずっとことりちゃんに迷惑かけるわけにもいかないし、ウチが服作れるようになったらあとは自分でやるよ」
ことり「んー」
希「あ、アカンかな?」
希「え、えーと…二年?」
ことり「ふーん…もっとお姉さんに見えますね♪」
希「そ、そう?」
ことり「今日も巫女さんの服のまま学校行くんですか?」
希「うん。まあ…あ、手袋もあったかいよ。ありがとね♪」
ことり「まだ寒そうに見えるけど…足とか(足袋に草履?で)」
希「そうでもないよ。いつもこれやし…ことりちゃんのおかげであったかくて助かるよ♪」
ことり「ほかにも何か作ってほしい物とかあります?」
希「ウチのはもういいから、ほかの人が着られる服も作ってもらえないかな?」
ことり「はあ。誰の服が必要なんですか?」
希「誰っていうか…たとえば小さい子が着られるような服とか」
ことり「弟か妹さんがいるんですか?」
希「いや、そういうわけやないんやけど…」
ことり「?」
希「えっと…ウチ、巫女さんやから」
ことり「はい」
希「できるだけ多くの人に福を届けられたらって」
ことり「えーと…?」
希「あ、福っていうのは着る服やなくて、福は内の福や」
ことり「縁起物の服ってこと?神社で配ったりするんですか?」
希「ことりちゃんが作ってくれた服に、ウチのスピリチュアルな“気”をこめれば、着る人を不幸から守って幸せに暮らしてもらえると思うんや」
ことり(言ってることはよくわからないけど、ふざけてるようには見えないなぁ)
ことり「えーと…サンタクロースみたいな感じ?」
希「そうそう!ちょっと違うけど多分そんな感じや」
ことり「でも、私が作れる数には限りがあるし…そんなにたくさん作るのは無理だと思うけど」
希「もちろん、ずっとことりちゃんに迷惑かけるわけにもいかないし、ウチが服作れるようになったらあとは自分でやるよ」
ことり「んー」
希「あ、アカンかな?」
7: 2016/11/29(火) 19:28:48.44 ID:jwhcsjQu.net
ことり「福って…あ、福は内の福って。着る服の形じゃないとダメなんですか?」
希「ダメっていうか、縁起物やから。服が一番、福に近い形なん」
ことり「なるほど。無事に帰るためのお守りならカエルの形が一番みたいなこと?」
希「そうそう」
ことり「じゃあ…っと、いけない…遅刻しちゃう!」
キーンコーンカーン…
【二年教室】
にこ「…なんか用?」
ことり「あの、東條希先輩っています?」
にこ「…あんたにも見えるの?」
ことり「え」
絵里「私のときは福を呼ぶアクセサリーを作ってほしいって言われたわ」
にこ「私なんてキャラメルよ。大量に作り過ぎて余って、全部食べようとして具合悪くなったって」クス
ことり「じゃあ、希さんって音ノ木坂の生徒じゃないんだ…」
にこ「七不思議ってあるでしょ。なぜか六つしかない与太話」
絵里「その最後の一つ、七つ目の話が“神田の明神さまの巫女さん”なのよね」
にこ「それ、もう音ノ木坂じゃないじゃんってね…でも、いつも会えるわけじゃない幻の巫女さんとか言われてて」
絵里「会えない人は何度行っても会えない。女の子しか見えない、音ノ木坂の生徒だけが会える、一人で行かないと現れない…とかいろいろな噂があるわね」
ことり「そ、それが希さん…?」
にこ「そういうこと。…ま、私たちから見ればどう見ても普通の女の子だけど」
絵里「そうね。姿も声も体温も、はっきりわかるし…いつも明るくて生き生きしてる」
にこ「キャラメル食べ過ぎて苦手になったって…そんな間抜けなオバケや神様がいるわけないし」クス
ことり「結局、生きてる人間なんですか…?」
絵里「不思議だけど、私はそのつもりで接してるわ」
にこ「あんたもそうでしょ?…だから、このクラスに居るかと思って来たんじゃないの?」
ことり「まあ、そうですけど…」
絵里「希はいい子よ。いつも、みんなに福が来るようにって…そればっかり」
にこ「今までどおり接してやんなさいよ。それで損することは…まあ、多少あるかもしれないけど」
ことり「そうですね…ふふふ」
ことり(誰でも見えるわけじゃない…不思議だけど、希さんを知ってる人は、みんな希さんのことが好きなんだ)
希「ダメっていうか、縁起物やから。服が一番、福に近い形なん」
ことり「なるほど。無事に帰るためのお守りならカエルの形が一番みたいなこと?」
希「そうそう」
ことり「じゃあ…っと、いけない…遅刻しちゃう!」
キーンコーンカーン…
【二年教室】
にこ「…なんか用?」
ことり「あの、東條希先輩っています?」
にこ「…あんたにも見えるの?」
ことり「え」
絵里「私のときは福を呼ぶアクセサリーを作ってほしいって言われたわ」
にこ「私なんてキャラメルよ。大量に作り過ぎて余って、全部食べようとして具合悪くなったって」クス
ことり「じゃあ、希さんって音ノ木坂の生徒じゃないんだ…」
にこ「七不思議ってあるでしょ。なぜか六つしかない与太話」
絵里「その最後の一つ、七つ目の話が“神田の明神さまの巫女さん”なのよね」
にこ「それ、もう音ノ木坂じゃないじゃんってね…でも、いつも会えるわけじゃない幻の巫女さんとか言われてて」
絵里「会えない人は何度行っても会えない。女の子しか見えない、音ノ木坂の生徒だけが会える、一人で行かないと現れない…とかいろいろな噂があるわね」
ことり「そ、それが希さん…?」
にこ「そういうこと。…ま、私たちから見ればどう見ても普通の女の子だけど」
絵里「そうね。姿も声も体温も、はっきりわかるし…いつも明るくて生き生きしてる」
にこ「キャラメル食べ過ぎて苦手になったって…そんな間抜けなオバケや神様がいるわけないし」クス
ことり「結局、生きてる人間なんですか…?」
絵里「不思議だけど、私はそのつもりで接してるわ」
にこ「あんたもそうでしょ?…だから、このクラスに居るかと思って来たんじゃないの?」
ことり「まあ、そうですけど…」
絵里「希はいい子よ。いつも、みんなに福が来るようにって…そればっかり」
にこ「今までどおり接してやんなさいよ。それで損することは…まあ、多少あるかもしれないけど」
ことり「そうですね…ふふふ」
ことり(誰でも見えるわけじゃない…不思議だけど、希さんを知ってる人は、みんな希さんのことが好きなんだ)
9: 2016/11/29(火) 19:32:11.70 ID:jwhcsjQu.net
希「ことりちゃん!一緒に帰ろ♪」
ことり「え、えーと…」チラ
穂乃果「あ。明神さまの巫女さん…」
ことり「え」
希「穂むらちゃんもいたんやね?お友達なん?」
穂乃果「穂乃果だよ」
希「そうそう、ほのかちゃん。ちょっと育った?」ナデナデ
穂乃果「えへへ。そういえば中学のとき以来だっけ…」
ことり「穂乃果ちゃんも知ってたんだ…」
穂乃果「うん。一人で行くと居るんだよね」
ことり(私の場合、いきなり家の前に居たけど…)
穂乃果「じゃあね、ことりちゃん♪巫女さんも」フリフリ
ことり「うん。また明日」
希「またね♪」
タタタ…
ことり「希さん。キャラメル…」
希「…」
ことり「そんな顔しないで。あげるって言ってるわけじゃないから」
希「…にこっちと話したん?」
ことり「うん。…あのね、そのとき配りきれなかったのって…見える人が少なかったから…だよね?」
希「そやね…それもあるかな」
ことり「物をあげるのは、わかりやすい方法だけど…誰でも受け取ってくれるとは限らないもんね」
希「…うん」
ことり「福を呼ぶ服は希さんが着て…それで何かをしたらいいんじゃないかなぁ?」
希「服を配るんやなくて…ってこと?」
ことり「うん。幸せを誰かに分けてあげるなら、まず希さんが幸せじゃなくちゃ…せっかく作ったキャラメルも、一人で食べてたら嫌いになっちゃったでしょ」
希「ウチの幸せ…?」
ことり「そう。希さんが幸せな気持ちになれば、それをみんなに分けてあげられると思うんだけど」
希「ウチは…ことりちゃんに服や手袋をもらって幸せな気分や♪…だから、今のままでも…」
ことり「じゃあ、あとはやっぱり誰かに分けてあげる方法…かな?」
希「ことりちゃん。ウチはどうしたらいい?」
ことり「え、えーと…」チラ
穂乃果「あ。明神さまの巫女さん…」
ことり「え」
希「穂むらちゃんもいたんやね?お友達なん?」
穂乃果「穂乃果だよ」
希「そうそう、ほのかちゃん。ちょっと育った?」ナデナデ
穂乃果「えへへ。そういえば中学のとき以来だっけ…」
ことり「穂乃果ちゃんも知ってたんだ…」
穂乃果「うん。一人で行くと居るんだよね」
ことり(私の場合、いきなり家の前に居たけど…)
穂乃果「じゃあね、ことりちゃん♪巫女さんも」フリフリ
ことり「うん。また明日」
希「またね♪」
タタタ…
ことり「希さん。キャラメル…」
希「…」
ことり「そんな顔しないで。あげるって言ってるわけじゃないから」
希「…にこっちと話したん?」
ことり「うん。…あのね、そのとき配りきれなかったのって…見える人が少なかったから…だよね?」
希「そやね…それもあるかな」
ことり「物をあげるのは、わかりやすい方法だけど…誰でも受け取ってくれるとは限らないもんね」
希「…うん」
ことり「福を呼ぶ服は希さんが着て…それで何かをしたらいいんじゃないかなぁ?」
希「服を配るんやなくて…ってこと?」
ことり「うん。幸せを誰かに分けてあげるなら、まず希さんが幸せじゃなくちゃ…せっかく作ったキャラメルも、一人で食べてたら嫌いになっちゃったでしょ」
希「ウチの幸せ…?」
ことり「そう。希さんが幸せな気持ちになれば、それをみんなに分けてあげられると思うんだけど」
希「ウチは…ことりちゃんに服や手袋をもらって幸せな気分や♪…だから、今のままでも…」
ことり「じゃあ、あとはやっぱり誰かに分けてあげる方法…かな?」
希「ことりちゃん。ウチはどうしたらいい?」
10: 2016/11/29(火) 19:37:39.44 ID:jwhcsjQu.net
【ゴミ拾い】
ことり「やっぱり基本だよね?」カラン
希「でも人が居ない場所だけって難しいね…」ガサ
ことり「ふふふ。私と一緒に居れば何かあってもごまかせると思うよ♪」
希「そやね。ありがと、ことりちゃん♪」
【図書館】
ことり「これは向こうの棚だね」ヒソヒソ
希「うん。…結構あるんやね。迷子の本…」
ことり「些細なことだけど、やっぱりちゃんとあるべき場所に収まってたほうがいいし」
希「ホンマやね」
【高坂家】
ほの母「ありがと。上手ね♪」
希「そ、そうですか?」モミモミ
ほの母「ええ。普段お父さんやお母さんにしてあげてるの?」
希「そうでもないですけど…」
ことり(穂乃果ちゃんのお母さんや雪穂ちゃんも普通に希さんが見えるんだよね)
【園田家】
海未母「ありがとうございます。広いとなかなか行き届かなくて…」
希「ウチでよかったらいつでもお手伝いします!」
海未母「そんなにいつもしなくても…また埃が溜まる頃にお願いします。ふふふ」
ことり(海未ちゃん母娘も希さんは見えてるみたい)
【南家】
希「食器洗い終わりました!」
理事長「ありがとう。ごめんなさいね、こんなことさせて…」
希「いえ、ウチがやるって言い出した事やし…ごはんも美味しかったし♪」
ことり(もちろん、お母さんも希さんが見える)
希「まだまだやなあ…もっと、たくさんの人に福を届けたい…」
ことり「希さんは充分頑張ってると思うけど…」
希「でも、ことりちゃんのおかげでいろいろできて嬉しいよ。ありがと♪」
ことり「私も、希さんと一緒だと何でも楽しいし♪」
ことり「やっぱり基本だよね?」カラン
希「でも人が居ない場所だけって難しいね…」ガサ
ことり「ふふふ。私と一緒に居れば何かあってもごまかせると思うよ♪」
希「そやね。ありがと、ことりちゃん♪」
【図書館】
ことり「これは向こうの棚だね」ヒソヒソ
希「うん。…結構あるんやね。迷子の本…」
ことり「些細なことだけど、やっぱりちゃんとあるべき場所に収まってたほうがいいし」
希「ホンマやね」
【高坂家】
ほの母「ありがと。上手ね♪」
希「そ、そうですか?」モミモミ
ほの母「ええ。普段お父さんやお母さんにしてあげてるの?」
希「そうでもないですけど…」
ことり(穂乃果ちゃんのお母さんや雪穂ちゃんも普通に希さんが見えるんだよね)
【園田家】
海未母「ありがとうございます。広いとなかなか行き届かなくて…」
希「ウチでよかったらいつでもお手伝いします!」
海未母「そんなにいつもしなくても…また埃が溜まる頃にお願いします。ふふふ」
ことり(海未ちゃん母娘も希さんは見えてるみたい)
【南家】
希「食器洗い終わりました!」
理事長「ありがとう。ごめんなさいね、こんなことさせて…」
希「いえ、ウチがやるって言い出した事やし…ごはんも美味しかったし♪」
ことり(もちろん、お母さんも希さんが見える)
希「まだまだやなあ…もっと、たくさんの人に福を届けたい…」
ことり「希さんは充分頑張ってると思うけど…」
希「でも、ことりちゃんのおかげでいろいろできて嬉しいよ。ありがと♪」
ことり「私も、希さんと一緒だと何でも楽しいし♪」
11: 2016/11/29(火) 19:40:38.74 ID:jwhcsjQu.net
ことり(それから…冬の間いろいろなことをして過ごした。私は希さんのため、希さんは誰かのために…でも)
【二月】
希「これ何?」
ことり「お菓子だよ。希さんのために作ったの」
希「へー。美味しそうやね♪」
ことり「で、これが手編みの帽子♪」
希「ありがと…穂乃果ちゃんと海未ちゃんには?」
ことり「お菓子はあげたよ。帽子はないけど」
希「それって…ウチだけ特別なん?」
ことり「もちろん♪」
希「あの…ことりちゃん。ウチ…」
ことり「なあに?」
希「ウチは普通の子と違うんよ。ことりちゃんは…ウチやなくて…」
ことり「希さんは、私じゃダメ?」
希「そんなことないよ。ウチも、ことりちゃんが好き…だけど」
ことり「希さんは、ちょっと変わってるけど普通の子だよ。にこ先輩も絵里先輩も穂乃果ちゃんもお母さんも、みんなそう言ってたよ」
希「ことりちゃん…」
ことり「私も、希さんが大好き。だから私の気持ちも受け取ってほしいな♪」
希(ウチが幸せなら、みんなに分けてあげられる…それなら、みんなのために頑張ったことで…ウチのお願いも叶えてくれますか?)
【二月】
希「これ何?」
ことり「お菓子だよ。希さんのために作ったの」
希「へー。美味しそうやね♪」
ことり「で、これが手編みの帽子♪」
希「ありがと…穂乃果ちゃんと海未ちゃんには?」
ことり「お菓子はあげたよ。帽子はないけど」
希「それって…ウチだけ特別なん?」
ことり「もちろん♪」
希「あの…ことりちゃん。ウチ…」
ことり「なあに?」
希「ウチは普通の子と違うんよ。ことりちゃんは…ウチやなくて…」
ことり「希さんは、私じゃダメ?」
希「そんなことないよ。ウチも、ことりちゃんが好き…だけど」
ことり「希さんは、ちょっと変わってるけど普通の子だよ。にこ先輩も絵里先輩も穂乃果ちゃんもお母さんも、みんなそう言ってたよ」
希「ことりちゃん…」
ことり「私も、希さんが大好き。だから私の気持ちも受け取ってほしいな♪」
希(ウチが幸せなら、みんなに分けてあげられる…それなら、みんなのために頑張ったことで…ウチのお願いも叶えてくれますか?)
12: 2016/11/29(火) 19:46:47.88 ID:jwhcsjQu.net
【春・音ノ木坂】
絵里「ちょっといい?」
ことほのうみ「!」
ことり「…の」
希「ごきげんよう♪」
ことり「希さん…制服」
希「ふふふ。今年からウチも三年生や」
穂乃果「音ノ木坂の生徒だったんだ!?」
ことり「絵里先輩…」
絵里「まあ、そういうことだから…よろしくね」
海未「…皆にも見えてるんですか?」ヒソヒソ
希「うん。なんか見えるようになったみたいや。不思議やね…いや」
ことのぞえり「スピリチュアル」
ほのうみ「?」
絵里「ふふっ」
ことり「えへへ」
希「あははっ」
ことり(髪形を変えて制服を着たら、あの巫女さんだってわかる人はごく一部だけど…)
希(とにかく、ウチは音ノ木坂の生徒として生活することになった)
絵里「ちょっといい?」
ことほのうみ「!」
ことり「…の」
希「ごきげんよう♪」
ことり「希さん…制服」
希「ふふふ。今年からウチも三年生や」
穂乃果「音ノ木坂の生徒だったんだ!?」
ことり「絵里先輩…」
絵里「まあ、そういうことだから…よろしくね」
海未「…皆にも見えてるんですか?」ヒソヒソ
希「うん。なんか見えるようになったみたいや。不思議やね…いや」
ことのぞえり「スピリチュアル」
ほのうみ「?」
絵里「ふふっ」
ことり「えへへ」
希「あははっ」
ことり(髪形を変えて制服を着たら、あの巫女さんだってわかる人はごく一部だけど…)
希(とにかく、ウチは音ノ木坂の生徒として生活することになった)
13: 2016/11/29(火) 19:48:39.50 ID:jwhcsjQu.net
希「ことりちゃんとお揃いや。嬉しい♪」
ことり「制服はみんな同じだけど…むしろ、にこ先輩や絵里先輩とお揃い?」
希「みんなお揃いだけど、ことりちゃんと一緒なのが一番嬉しい♪」
ことり「希さん…」
希「ウチだけ“先輩”やないの?」
ことり「先輩のほうがいい?」
希「ううん。気持ち的には先輩も“さん”もいらないくらい」
ことり「じゃあ…希ちゃん?」
希「それがええね。ことりちゃんとお揃いやし♪」
ことり「私でいいの?」
希「ことりちゃんがいい♪」ギュー
ことり「希ちゃん///」ドキドキ
にこ「いつの間にそんな…」ジーッ
絵里「学校ではほどほどにしてほしいわね」
希「にこっちとエリちもしてほしいの?」
えりにこ「いいえ」
穂乃果「スクールアイドル!」
ことり「こんな感じかな?」カキカキ
希「ん?…あれ、その絵…ウチに似てるような」
ことり「希ちゃんだよ」
希「えーと…穂乃果ちゃんと海未ちゃんと三人でって」
ことり「福が来る服を着て、歌って踊ると…どうなるんだっけ?」
にこ「決まってるでしょ。アイドルはみんなを笑顔にするの。それができるのが真のアイドルよ!」
ことり「…だって」
希「えーと…みんなに福を届けるためには、ウチもアイドルやるってこと?」
ことり「はい♪」
にこ「当然!」
穂乃果「なんか五人になっちゃったんですけど…」
絵里「もう勝手にしなさい」ハァ
ことり「制服はみんな同じだけど…むしろ、にこ先輩や絵里先輩とお揃い?」
希「みんなお揃いだけど、ことりちゃんと一緒なのが一番嬉しい♪」
ことり「希さん…」
希「ウチだけ“先輩”やないの?」
ことり「先輩のほうがいい?」
希「ううん。気持ち的には先輩も“さん”もいらないくらい」
ことり「じゃあ…希ちゃん?」
希「それがええね。ことりちゃんとお揃いやし♪」
ことり「私でいいの?」
希「ことりちゃんがいい♪」ギュー
ことり「希ちゃん///」ドキドキ
にこ「いつの間にそんな…」ジーッ
絵里「学校ではほどほどにしてほしいわね」
希「にこっちとエリちもしてほしいの?」
えりにこ「いいえ」
穂乃果「スクールアイドル!」
ことり「こんな感じかな?」カキカキ
希「ん?…あれ、その絵…ウチに似てるような」
ことり「希ちゃんだよ」
希「えーと…穂乃果ちゃんと海未ちゃんと三人でって」
ことり「福が来る服を着て、歌って踊ると…どうなるんだっけ?」
にこ「決まってるでしょ。アイドルはみんなを笑顔にするの。それができるのが真のアイドルよ!」
ことり「…だって」
希「えーと…みんなに福を届けるためには、ウチもアイドルやるってこと?」
ことり「はい♪」
にこ「当然!」
穂乃果「なんか五人になっちゃったんですけど…」
絵里「もう勝手にしなさい」ハァ
14: 2016/11/29(火) 19:51:01.82 ID:jwhcsjQu.net
【五月】
希「これ…ウチには似合わないんやない?」
ことり「そんなことないよ。希ちゃん可愛いし♪」
希「そうかなぁ…まあ、ことりちゃんが作ってくれた衣装を着られて嬉しいけど」
にこ「もちろん宇宙一可愛いのは私だけど」ドヤァ
希「ことりちゃんが一番可愛いよ♪」
ことり「希ちゃんのほうが可愛いもん」
穂乃果「やっぱり海未ちゃんが一番似合ってるんじゃない?」
海未「私は穂乃果が良いと思います///」
にこ「ぐぬぬぬぬ…」
絵里「にこが一番よ」ナデナデ
にこ「つーか、あんたも一緒にやりなさいよ」
絵里「それは遠慮しておくわ」
\アイセー♪/
絵里「どうするつもり?」
希「アイドルって楽しいね♪」
にこ「今頃気づいたの?私は最初からry」
ことり「みんなの衣装作るのも楽しいし、何より希ちゃんと一緒だから♪」
希「ウチも、ことりちゃんと」
にこ「あんたたち!私を挟んでいちゃつくんじゃないわよ!」
穂乃果「えーと…そんなわけで続けます」
絵里「…勝手にしなさい」ハァ
ことり(その後ネットに動画がアップされて、ちゃんと五人いて誰でも希ちゃんの姿を見ることができた)
希「これ…ウチには似合わないんやない?」
ことり「そんなことないよ。希ちゃん可愛いし♪」
希「そうかなぁ…まあ、ことりちゃんが作ってくれた衣装を着られて嬉しいけど」
にこ「もちろん宇宙一可愛いのは私だけど」ドヤァ
希「ことりちゃんが一番可愛いよ♪」
ことり「希ちゃんのほうが可愛いもん」
穂乃果「やっぱり海未ちゃんが一番似合ってるんじゃない?」
海未「私は穂乃果が良いと思います///」
にこ「ぐぬぬぬぬ…」
絵里「にこが一番よ」ナデナデ
にこ「つーか、あんたも一緒にやりなさいよ」
絵里「それは遠慮しておくわ」
\アイセー♪/
絵里「どうするつもり?」
希「アイドルって楽しいね♪」
にこ「今頃気づいたの?私は最初からry」
ことり「みんなの衣装作るのも楽しいし、何より希ちゃんと一緒だから♪」
希「ウチも、ことりちゃんと」
にこ「あんたたち!私を挟んでいちゃつくんじゃないわよ!」
穂乃果「えーと…そんなわけで続けます」
絵里「…勝手にしなさい」ハァ
ことり(その後ネットに動画がアップされて、ちゃんと五人いて誰でも希ちゃんの姿を見ることができた)
15: 2016/11/29(火) 19:51:45.59 ID:jwhcsjQu.net
【夏】
ことり「んー。行かない」
理事長「え?…いや、でも」
ことり「行かない♪」ニコ
理事長「そう…」
希「ことりちゃん。ウチのことなら…」
ことり「うん。確かに希ちゃんを連れて二人で行けばいいと思うんだけど」
希「え!?」
ことり「でも、μ'sのみんなと一緒に居られるのは今だけだから。最後まで楽しみたいんだ」
希「そやね…ウチも、もっともっとたくさんの人に福を届けたいし」
【十一月】
希「今年は去年より寒い…雪降るの早すぎやない!?」
ことり「54年ぶりだって…そういえば希ちゃんって何十年くらい生きてるの?百年とか?」
希「いや、ことりちゃんより一年ちょっと早く生まれただけやん?」
ことり「そうなの?神様とかじゃないんだ?」
希「ウチは巫女さんや。神様やないよ」
ことり(やっぱり謎だけど…まあ、一緒に居られるなら何でもいいかな♪)
ことり「あれ、でも寿命がものすごく長かったりするのかな?千年とか」
希「今のウチは普通の人間やし…それでいいと思ってるんよ。だって…」
ことり「私とお揃いだから?」
希「その通り♪」
ことり(服をお揃いにしたり、何かを分け合ったり…何でも一人より誰かと一緒のほうが楽しいね。大好きな人と一緒なら特に♪)
希(1が並ぶ11は二人。二人で福を分け合うから、いい福の日♪)
おわり
ことり「んー。行かない」
理事長「え?…いや、でも」
ことり「行かない♪」ニコ
理事長「そう…」
希「ことりちゃん。ウチのことなら…」
ことり「うん。確かに希ちゃんを連れて二人で行けばいいと思うんだけど」
希「え!?」
ことり「でも、μ'sのみんなと一緒に居られるのは今だけだから。最後まで楽しみたいんだ」
希「そやね…ウチも、もっともっとたくさんの人に福を届けたいし」
【十一月】
希「今年は去年より寒い…雪降るの早すぎやない!?」
ことり「54年ぶりだって…そういえば希ちゃんって何十年くらい生きてるの?百年とか?」
希「いや、ことりちゃんより一年ちょっと早く生まれただけやん?」
ことり「そうなの?神様とかじゃないんだ?」
希「ウチは巫女さんや。神様やないよ」
ことり(やっぱり謎だけど…まあ、一緒に居られるなら何でもいいかな♪)
ことり「あれ、でも寿命がものすごく長かったりするのかな?千年とか」
希「今のウチは普通の人間やし…それでいいと思ってるんよ。だって…」
ことり「私とお揃いだから?」
希「その通り♪」
ことり(服をお揃いにしたり、何かを分け合ったり…何でも一人より誰かと一緒のほうが楽しいね。大好きな人と一緒なら特に♪)
希(1が並ぶ11は二人。二人で福を分け合うから、いい福の日♪)
おわり
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1480414034/