1: 2019/04/05(金) 09:11:21.88 ID:qN6KqA7h
夏休み 練習後 ~松月~
善子・花丸「ピアスをしたい!?」
善子「それはアナタ自身の運命を変えたい、ということですか?」ギラン
ルビィ「え、えっと、運命?」
善子「その先の未来は漆黒のベールに包まれ、どのような結末を迎えるかわかりません。それでも進む覚悟があるのですね?」
花丸「やめるずら。ピアスの穴を開けると運命が変わるっていう迷信があるずら」
善子「なによ、ずら丸のくせによく知ってるじゃない。それで?なんでまたピアスをしたいと思ったのよ?」
善子・花丸「ピアスをしたい!?」
善子「それはアナタ自身の運命を変えたい、ということですか?」ギラン
ルビィ「え、えっと、運命?」
善子「その先の未来は漆黒のベールに包まれ、どのような結末を迎えるかわかりません。それでも進む覚悟があるのですね?」
花丸「やめるずら。ピアスの穴を開けると運命が変わるっていう迷信があるずら」
善子「なによ、ずら丸のくせによく知ってるじゃない。それで?なんでまたピアスをしたいと思ったのよ?」
2: 2019/04/05(金) 09:13:11.32 ID:erJlp8p6
ルビィ「うん。最近は衣装でピアスをしてるスクールアイドルが増えてて」
ルビィ「この前の東京のイベントでも何組かいてね」
ルビィ「衣装のことだからルビィもしたいなぁって」
ルビィ「でも、どうしたらいいかわからなくて。お姉ちゃんにはナイショにしたいし…」
花丸「あー、ダイヤさんはそういうの厳しそうずら」
善子「…ごめんなさい、ルビィ。実は私もピアスはしてないのよ」
ルビィ「そっかぁ。オシャレな善子ちゃんならって思ったんだけど。堕天使さんだし」
善子「うぐ、ごめんなさい。ウチもマm…仮の同居人がうるさくて」
花丸「善子ちゃんのお母さんは学校の先生だもんね」
ルビィ「この前の東京のイベントでも何組かいてね」
ルビィ「衣装のことだからルビィもしたいなぁって」
ルビィ「でも、どうしたらいいかわからなくて。お姉ちゃんにはナイショにしたいし…」
花丸「あー、ダイヤさんはそういうの厳しそうずら」
善子「…ごめんなさい、ルビィ。実は私もピアスはしてないのよ」
ルビィ「そっかぁ。オシャレな善子ちゃんならって思ったんだけど。堕天使さんだし」
善子「うぐ、ごめんなさい。ウチもマm…仮の同居人がうるさくて」
花丸「善子ちゃんのお母さんは学校の先生だもんね」
3: 2019/04/05(金) 09:13:39.52 ID:erJlp8p6
善子「イヤリングじゃダメなの?」
ルビィ「うーん、それも考えたんだけど、ピアスの方が色んなデザインがあってね」
善子「……マリーに相談してみたら?ロック好きのマリーならピアスをしてるかも」
ルビィ「ま、鞠莉さんに?でも鞠莉さん理事長だけど大丈夫かな…。お姉ちゃんとも仲良しだし」
善子「可愛い後輩の頼みだもの!何とかしてくれるでしょ」
ルビィ「でも……」
善子「善は急げよ!今からLINEを送るわね」
ルビィ「ええ!?そんな急に!?」
善子「こういうのは早い方がいいのよ」
ルビィ「うーん、それも考えたんだけど、ピアスの方が色んなデザインがあってね」
善子「……マリーに相談してみたら?ロック好きのマリーならピアスをしてるかも」
ルビィ「ま、鞠莉さんに?でも鞠莉さん理事長だけど大丈夫かな…。お姉ちゃんとも仲良しだし」
善子「可愛い後輩の頼みだもの!何とかしてくれるでしょ」
ルビィ「でも……」
善子「善は急げよ!今からLINEを送るわね」
ルビィ「ええ!?そんな急に!?」
善子「こういうのは早い方がいいのよ」
4: 2019/04/05(金) 09:13:58.99 ID:erJlp8p6
ピコン
善子「マリー、まだ理事長室にいるみたい。今から来れるかって」
ルビィ「今から!?……うん。わかった。行ってくるね」
善子「じゃあ、マリーには私から返信しておくわ」
ルビィ「うん。善子ちゃん、ありがとう」
善子「リトルデーモン四号の悩みだもの!力になるのはトーゼンよ!」ギラン
花丸「ルビィちゃんファイトずら~」
ルビィ「うう…だ、大丈夫かな……」
善子「マリー、まだ理事長室にいるみたい。今から来れるかって」
ルビィ「今から!?……うん。わかった。行ってくるね」
善子「じゃあ、マリーには私から返信しておくわ」
ルビィ「うん。善子ちゃん、ありがとう」
善子「リトルデーモン四号の悩みだもの!力になるのはトーゼンよ!」ギラン
花丸「ルビィちゃんファイトずら~」
ルビィ「うう…だ、大丈夫かな……」
5: 2019/04/05(金) 09:17:27.72 ID:erJlp8p6
~理事長室~
コンコン
ルビィ「し、失礼します…」ガチャ
鞠莉「いらっしゃい!」キラキラ
ルビィ「どうしてそんなに嬉しそうなんですか…」
鞠莉「いやー、今まで先輩らしいことしてあげられなかったから、頼られたのが嬉しくって!」シャイニー
ルビィ「あはは…」
鞠莉「さて、本題に入りましょうか。ピアスは病院で開けるのが手っ取り早くて安全よ」
ルビィ「うん、でも病院だとお姉ちゃんに何か言われるかも…」
コンコン
ルビィ「し、失礼します…」ガチャ
鞠莉「いらっしゃい!」キラキラ
ルビィ「どうしてそんなに嬉しそうなんですか…」
鞠莉「いやー、今まで先輩らしいことしてあげられなかったから、頼られたのが嬉しくって!」シャイニー
ルビィ「あはは…」
鞠莉「さて、本題に入りましょうか。ピアスは病院で開けるのが手っ取り早くて安全よ」
ルビィ「うん、でも病院だとお姉ちゃんに何か言われるかも…」
6: 2019/04/05(金) 09:21:03.46 ID:erJlp8p6
鞠莉「そうね~。でもファーストピアスはしばらく外せないわよ」
ルビィ「そうなんですか!?れ、練習の時どうしよう。絶対お姉ちゃんに怒られるよぉ」
鞠莉「うーん、そこはガーゼでも貼ってごまかすしかないわね!」
ルビィ「そんなんで大丈夫かなぁ」
鞠莉「それでも、決心は固いんでしょう?」
ルビィ「……はい。衣装担当として、そこは譲りたくありません」
鞠莉「オーケー。じゃあ、明日は練習が休みだし、沼津でピアス選びをしましょう」
ルビィ「よろしくお願いします!」
ルビィ「そうなんですか!?れ、練習の時どうしよう。絶対お姉ちゃんに怒られるよぉ」
鞠莉「うーん、そこはガーゼでも貼ってごまかすしかないわね!」
ルビィ「そんなんで大丈夫かなぁ」
鞠莉「それでも、決心は固いんでしょう?」
ルビィ「……はい。衣装担当として、そこは譲りたくありません」
鞠莉「オーケー。じゃあ、明日は練習が休みだし、沼津でピアス選びをしましょう」
ルビィ「よろしくお願いします!」
7: 2019/04/05(金) 09:22:04.06 ID:erJlp8p6
翌日 ~沼津駅前~
ルビィ「早く来すぎちゃったかな……」
???「だ~れだ!」ギュ
ルビィ「ぴっ!?///ま、鞠莉さんですかぁ?」
鞠莉「正解!お待たせ、ルビィ!」
ルビィ「鞠莉さん。今日はよろしくお願いします」ペコリ
鞠莉「まだ約束の時間の30分前よ?そんなにマリーとのデートが楽しみだったのかしら?」
ルビィ「デ、デート///」カオマッカ
鞠莉「あら真っ赤になっちゃって可愛いんだから~」ナデナデ
ルビィ「も、もう!からかわないでください!///」
鞠莉「ソーリー!それじゃあ、さっそくショッピングに行きましょうか!」
ルビィ「早く来すぎちゃったかな……」
???「だ~れだ!」ギュ
ルビィ「ぴっ!?///ま、鞠莉さんですかぁ?」
鞠莉「正解!お待たせ、ルビィ!」
ルビィ「鞠莉さん。今日はよろしくお願いします」ペコリ
鞠莉「まだ約束の時間の30分前よ?そんなにマリーとのデートが楽しみだったのかしら?」
ルビィ「デ、デート///」カオマッカ
鞠莉「あら真っ赤になっちゃって可愛いんだから~」ナデナデ
ルビィ「も、もう!からかわないでください!///」
鞠莉「ソーリー!それじゃあ、さっそくショッピングに行きましょうか!」
8: 2019/04/05(金) 09:23:08.38 ID:erJlp8p6
~仲見世商店街 雑貨屋~
鞠莉「ふーん。入口は狭いけど、奥まで広いのね。欲しいピアスは決まっているの?」
ルビィ「はい!これがいいなって思ってて」
鞠莉「ピンクのハート。……もしかしてルビィは今、恋をしているのかしら?」
ルビィ「こ、恋!?///」
鞠莉「花に花言葉があるように、アクセサリーにも意味があるの」
鞠莉「たとえば、ハートなら『恋の成就』」
ルビィ「『恋の成就』……」
鞠莉「ふーん。入口は狭いけど、奥まで広いのね。欲しいピアスは決まっているの?」
ルビィ「はい!これがいいなって思ってて」
鞠莉「ピンクのハート。……もしかしてルビィは今、恋をしているのかしら?」
ルビィ「こ、恋!?///」
鞠莉「花に花言葉があるように、アクセサリーにも意味があるの」
鞠莉「たとえば、ハートなら『恋の成就』」
ルビィ「『恋の成就』……」
9: 2019/04/05(金) 09:23:53.53 ID:erJlp8p6
鞠莉「だからビックリしちゃったわ。あのルビィに気になる相手がいるのかな~って」
ルビィ「そ、そういうわけじゃなくて、アイドルらしくて可愛いなって思っただけで」アタフタ
鞠莉「なんてね。ハートは幸福の象徴でもあるからノープロブレムデース!」テヘペロ
鞠莉「ハートを身に着けると、『永遠の幸せ』が手に入るとも言うわ」
ルビィ「なんか良いですね。ルビィ、やっぱりこれにします」
鞠莉「オーケー!それじゃあこれはマリーからプレゼントします!」
ルビィ「ええ!?さすがに悪いですよぉ」
鞠莉「マリーがそうしたいから良いの!今日の記念に受け取って!」
ルビィ「……わかりました。ありがとうございます!大事にしますね」ニコッ
ルビィ「そ、そういうわけじゃなくて、アイドルらしくて可愛いなって思っただけで」アタフタ
鞠莉「なんてね。ハートは幸福の象徴でもあるからノープロブレムデース!」テヘペロ
鞠莉「ハートを身に着けると、『永遠の幸せ』が手に入るとも言うわ」
ルビィ「なんか良いですね。ルビィ、やっぱりこれにします」
鞠莉「オーケー!それじゃあこれはマリーからプレゼントします!」
ルビィ「ええ!?さすがに悪いですよぉ」
鞠莉「マリーがそうしたいから良いの!今日の記念に受け取って!」
ルビィ「……わかりました。ありがとうございます!大事にしますね」ニコッ
10: 2019/04/05(金) 09:25:34.82 ID:erJlp8p6
鞠莉「ちょっと休憩しない?コーヒーでも飲みたいわ」
ルビィ「それなら、この上にカフェがありますよ。デザートも美味しいんです」
鞠莉「グッド!良いデスね。じゃあそこで一服しましょう」
ルビィ「……ルビィは穴を開ける道具を買ってから行きます。ぴあっさー、で良かったですよね」
鞠莉「ええ、それで間違いないわ」
ルビィ「鞠莉さんは先に行って席を取っててもらってもいいですか?」
鞠莉「リョーカイ!待ってるわね!」
ルビィ「それなら、この上にカフェがありますよ。デザートも美味しいんです」
鞠莉「グッド!良いデスね。じゃあそこで一服しましょう」
ルビィ「……ルビィは穴を開ける道具を買ってから行きます。ぴあっさー、で良かったですよね」
鞠莉「ええ、それで間違いないわ」
ルビィ「鞠莉さんは先に行って席を取っててもらってもいいですか?」
鞠莉「リョーカイ!待ってるわね!」
11: 2019/04/05(金) 09:26:19.24 ID:erJlp8p6
~カフェ店内~
ルビィ「お待たせしました。お客さん、ルビィたちだけですね」
鞠莉「そうね。夏休みとは言っても、平日の昼過ぎではこんなものかも」
鞠莉「マリーはレモンケーキのセットにするわ。ルビィは?好きなのを頼んでいいわよ」
ルビィ「いいんですか!?じゃあ、このココナッツミルクあんみつが食べたいです!」
鞠莉「へぇ。そんなのもあるのね」
ルビィ「ルビィ、白玉は好きなんだけど、黒蜜はそこまで好きじゃなくって」
鞠莉「オーケー。ではオーダーしましょうか」
ルビィ「お待たせしました。お客さん、ルビィたちだけですね」
鞠莉「そうね。夏休みとは言っても、平日の昼過ぎではこんなものかも」
鞠莉「マリーはレモンケーキのセットにするわ。ルビィは?好きなのを頼んでいいわよ」
ルビィ「いいんですか!?じゃあ、このココナッツミルクあんみつが食べたいです!」
鞠莉「へぇ。そんなのもあるのね」
ルビィ「ルビィ、白玉は好きなんだけど、黒蜜はそこまで好きじゃなくって」
鞠莉「オーケー。ではオーダーしましょうか」
12: 2019/04/05(金) 09:27:20.35 ID:erJlp8p6
ーーーーーー
ルビィ「わああぁぁ美味しそう~。いただきます!」キラキラ
鞠莉「美味しい?」
ルビィ「はい!美味しいです。ありがとうございます、鞠莉さん!」モチモチ
鞠莉「むー」ムスッ
ルビィ「? どうかしましたか?」キョトン
鞠莉「呼び方!昔みたいに『鞠莉ちゃん』って呼んでよ!」
鞠莉「それに、もう同じスクールアイドルの仲間なんだから、敬語を使う必要もありまセーン!」
鞠莉「アナタより付き合いの短いチカっちと曜だってそうしてるよ?」
ルビィ「わああぁぁ美味しそう~。いただきます!」キラキラ
鞠莉「美味しい?」
ルビィ「はい!美味しいです。ありがとうございます、鞠莉さん!」モチモチ
鞠莉「むー」ムスッ
ルビィ「? どうかしましたか?」キョトン
鞠莉「呼び方!昔みたいに『鞠莉ちゃん』って呼んでよ!」
鞠莉「それに、もう同じスクールアイドルの仲間なんだから、敬語を使う必要もありまセーン!」
鞠莉「アナタより付き合いの短いチカっちと曜だってそうしてるよ?」
13: 2019/04/05(金) 09:28:51.75 ID:erJlp8p6
ルビィ「うん…。わかったよ。ま、鞠莉ちゃん」
鞠莉「グゥレイト!ベリーキュートよ!ルビィ!」
鞠莉「懐かしいわ。マリーの妹にしたいって言ってよくダイヤに怒られたな~」ナデナデ
ルビィ「あはは……。そんなことも、あったね」
鞠莉「ねぇ、話しておきたいことがあるのだけど、このままぶっちゃけトーク!してもいいかしら」
ルビィ「?……良いよ?」
鞠莉「…ありがとう。それじゃあ、話すよ?」
鞠莉「グゥレイト!ベリーキュートよ!ルビィ!」
鞠莉「懐かしいわ。マリーの妹にしたいって言ってよくダイヤに怒られたな~」ナデナデ
ルビィ「あはは……。そんなことも、あったね」
鞠莉「ねぇ、話しておきたいことがあるのだけど、このままぶっちゃけトーク!してもいいかしら」
ルビィ「?……良いよ?」
鞠莉「…ありがとう。それじゃあ、話すよ?」
14: 2019/04/05(金) 09:29:33.12 ID:erJlp8p6
鞠莉「……2年前、私の留学のせいでAqoursが活動休止になったこと、本当にごめんなさい」
ルビィ「!」
ルビィ「!」
15: 2019/04/05(金) 09:31:26.30 ID:erJlp8p6
鞠莉「恨んでるよね?すべてを放り出す形で浦女を去ったこと」
ルビィ「それは……」
鞠莉「アナタの正直な気持ちを教えて。同じグループで活動する上で重要なことなの」
ルビィ「でも……」
鞠莉「さぁ、話して」
ルビィ「……鞠莉ちゃんが望んで留学したわけじゃないのは…わかってる」
ルビィ「でもね、Aqoursが活動休止になったきっかけなのは事実だよね」
ルビィ「やっぱりルビィには簡単に割り切ることはできない」
鞠莉「……」
ルビィ「それは……」
鞠莉「アナタの正直な気持ちを教えて。同じグループで活動する上で重要なことなの」
ルビィ「でも……」
鞠莉「さぁ、話して」
ルビィ「……鞠莉ちゃんが望んで留学したわけじゃないのは…わかってる」
ルビィ「でもね、Aqoursが活動休止になったきっかけなのは事実だよね」
ルビィ「やっぱりルビィには簡単に割り切ることはできない」
鞠莉「……」
16: 2019/04/05(金) 09:33:02.97 ID:erJlp8p6
ルビィ「ルビィのことはいいよ。中学生だったし、スクールアイドルの衣装を作れるだけで幸せだったから」
ルビィ「でもね、お姉ちゃんは?スクールアイドルは高校生の間しかできないんだよ?」
ルビィ「知ってた?お姉ちゃんはAqoursの活動だけじゃなくてスクールアイドルそのものを遠ざけてたんだよ」
鞠莉「そんな…!ダイヤはそんなの一言も……」
ルビィ「鞠莉ちゃん本人に言えるわけ、ないよ」
ルビィ「きっと、鞠莉ちゃんと果南ちゃんが続けられないことを、好きでいられなかったんじゃないかな」
ルビィ「ルビィはお姉ちゃんじゃないから、お姉ちゃんが2年間どう思ってたか、本当のところはわからないけど」
鞠莉「……」
ルビィ「でもね、お姉ちゃんは?スクールアイドルは高校生の間しかできないんだよ?」
ルビィ「知ってた?お姉ちゃんはAqoursの活動だけじゃなくてスクールアイドルそのものを遠ざけてたんだよ」
鞠莉「そんな…!ダイヤはそんなの一言も……」
ルビィ「鞠莉ちゃん本人に言えるわけ、ないよ」
ルビィ「きっと、鞠莉ちゃんと果南ちゃんが続けられないことを、好きでいられなかったんじゃないかな」
ルビィ「ルビィはお姉ちゃんじゃないから、お姉ちゃんが2年間どう思ってたか、本当のところはわからないけど」
鞠莉「……」
17: 2019/04/05(金) 09:34:19.85 ID:erJlp8p6
ルビィ「それが急に戻ってきて、今度は千歌さんのスクールアイドル部を応援する?」
ルビィ「ルビィには鞠莉ちゃんが何を考えてるかわからなかったし、正直、勝手すぎるって思ったよ」
鞠莉「ごめん、なさい」ウルッ
ルビィ「ルビィには鞠莉ちゃんが何を考えてるかわからなかったし、正直、勝手すぎるって思ったよ」
鞠莉「ごめん、なさい」ウルッ
18: 2019/04/05(金) 09:35:11.01 ID:erJlp8p6
ルビィ「でもね!」
19: 2019/04/05(金) 09:35:53.10 ID:erJlp8p6
ルビィ「鞠莉ちゃんは2年前の衣装を捨てないでいてくれた。鞠莉ちゃんはスクールアイドルを捨てたわけじゃなかった」
ルビィ「絶対に帰ってきて、お姉ちゃんたちとAqoursをやり直すつもりだったんだよね」
ルビィ「……それが鞠莉ちゃんの本心だってわかったから。ルビィは鞠莉ちゃんのこと、赦すよ」ニコッ
鞠莉「ルビィ……」ポロポロ…
ルビィ「絶対に帰ってきて、お姉ちゃんたちとAqoursをやり直すつもりだったんだよね」
ルビィ「……それが鞠莉ちゃんの本心だってわかったから。ルビィは鞠莉ちゃんのこと、赦すよ」ニコッ
鞠莉「ルビィ……」ポロポロ…
20: 2019/04/05(金) 09:36:56.53 ID:erJlp8p6
ルビィ「それに、この前の夏祭りでお姉ちゃん笑ってた。ステージの上で笑ってたの」
ルビィ「普段は絶対に見せない、ルビィが大好きなスクールアイドル黒澤ダイヤの笑顔だった」
ルビィ「それを見てね、もうお姉ちゃんは気にしてないんだってわかったから」
ルビィ「……ありがとう」ギュ
鞠莉「ぐすっ……え?」
ルビィ「鞠莉ちゃんも辛かったよね。逃げずに話してくれてありがとう。ルビィはそれが嬉しい。だから!」ニコッ
ルビィ「普段は絶対に見せない、ルビィが大好きなスクールアイドル黒澤ダイヤの笑顔だった」
ルビィ「それを見てね、もうお姉ちゃんは気にしてないんだってわかったから」
ルビィ「……ありがとう」ギュ
鞠莉「ぐすっ……え?」
ルビィ「鞠莉ちゃんも辛かったよね。逃げずに話してくれてありがとう。ルビィはそれが嬉しい。だから!」ニコッ
21: 2019/04/05(金) 09:37:52.43 ID:erJlp8p6
ルビィ「――親愛なる鞠莉ちゃん!おかえり!Aqoursへ!」
23: 2019/04/05(金) 09:38:46.68 ID:erJlp8p6
鞠莉「ルビィ…!ひぐっ……うう…」
ルビィ「もう、鞠莉ちゃん、涙を拭いて。お店の中だよ///」クスッ…
鞠莉「だって!許して貰えるなんて思ってなかったから!ずっと気がかりだった!私たちのことに巻き込んでしまったアナタのことが」
ルビィ「…それと、これはルビィから鞠莉ちゃんにプレゼント。受け取ってくれますか?」スッ
鞠莉「ぐすっ……なに? 開けてみてもいいかしら」
ルビィ「どうぞ」ニコッ
鞠莉「じゃあ、遠慮なく」ベリッ
ルビィ「もう、鞠莉ちゃん、涙を拭いて。お店の中だよ///」クスッ…
鞠莉「だって!許して貰えるなんて思ってなかったから!ずっと気がかりだった!私たちのことに巻き込んでしまったアナタのことが」
ルビィ「…それと、これはルビィから鞠莉ちゃんにプレゼント。受け取ってくれますか?」スッ
鞠莉「ぐすっ……なに? 開けてみてもいいかしら」
ルビィ「どうぞ」ニコッ
鞠莉「じゃあ、遠慮なく」ベリッ
24: 2019/04/05(金) 09:40:07.81 ID:erJlp8p6
鞠莉「……これは、ハートの髪留め?」
ルビィ「ピアスのお返し!今度こそ鞠莉ちゃんの幸せが続くようにって願いをかけました」
ルビィ「ルビィのピアスとお揃いになっちゃうけど……」
鞠莉「うぐっ……うう…」ポロポロ…
ルビィ「どうしたの鞠莉ちゃん!?もしかしてルビィとのお揃いなんかイヤだった?」アセアセ
ルビィ「ピアスのお返し!今度こそ鞠莉ちゃんの幸せが続くようにって願いをかけました」
ルビィ「ルビィのピアスとお揃いになっちゃうけど……」
鞠莉「うぐっ……うう…」ポロポロ…
ルビィ「どうしたの鞠莉ちゃん!?もしかしてルビィとのお揃いなんかイヤだった?」アセアセ
25: 2019/04/05(金) 09:42:35.91 ID:erJlp8p6
鞠莉「違うの!嬉しくて!私、アクセサリーの交換ってずっと憧れてたの」グスン
鞠莉「果南もダイヤもそういうタイプじゃないから」
鞠莉「ありがとう、ルビィ。大事にするわね」ニコッ
ルビィ「うん!……それじゃあ、そろそろ帰ろうか?」
鞠莉「そ、そうね///」
鞠莉「明日、練習が終わったら理事長室に来てもらえるかしら?そこでホンバンといきましょう」
ルビィ「うん!よろしくお願いします!」
鞠莉「果南もダイヤもそういうタイプじゃないから」
鞠莉「ありがとう、ルビィ。大事にするわね」ニコッ
ルビィ「うん!……それじゃあ、そろそろ帰ろうか?」
鞠莉「そ、そうね///」
鞠莉「明日、練習が終わったら理事長室に来てもらえるかしら?そこでホンバンといきましょう」
ルビィ「うん!よろしくお願いします!」
26: 2019/04/05(金) 09:43:46.36 ID:erJlp8p6
翌日 練習後 ~理事長室~
鞠莉「それじゃあ、始めましょうか」
ルビィ「お願いします」ドキドキ
鞠莉「まずは耳たぶを消毒して……」フキフキ
鞠莉「開けるのはこのあたりで良いかしら」
ルビィ「うん、大丈夫」
鞠莉「それじゃあ、始めましょうか」
ルビィ「お願いします」ドキドキ
鞠莉「まずは耳たぶを消毒して……」フキフキ
鞠莉「開けるのはこのあたりで良いかしら」
ルビィ「うん、大丈夫」
27: 2019/04/05(金) 09:44:34.74 ID:erJlp8p6
鞠莉「動かないでね」
ルビィ「うん」プルプル
鞠莉「震えちゃって、可愛いわね」
ルビィ「///」
鞠莉「それじゃあ、スリー、ツー、ワンでいくわよ」
ルビィ「うん…!」
鞠莉「怖かったら、目を閉じてて良いからね」
ルビィ「はい」ツムリッ
鞠莉「……スリー、ツー、ワン!」
ルビィ「…!」グッ
ルビィ「……。」
ルビィ「………。」
……………シーン
ルビィ「?」
ルビィ「うん」プルプル
鞠莉「震えちゃって、可愛いわね」
ルビィ「///」
鞠莉「それじゃあ、スリー、ツー、ワンでいくわよ」
ルビィ「うん…!」
鞠莉「怖かったら、目を閉じてて良いからね」
ルビィ「はい」ツムリッ
鞠莉「……スリー、ツー、ワン!」
ルビィ「…!」グッ
ルビィ「……。」
ルビィ「………。」
……………シーン
ルビィ「?」
28: 2019/04/05(金) 09:46:05.91 ID:erJlp8p6
ルビィ「鞠莉ちゃん?」
鞠莉「…ソーリー、いざ穴を開けると思うとキンチョーしちゃって」
ルビィ「自分で開けるほうが怖いんじゃ……」
鞠莉「実は私、病院で開けたことしかないの」
ルビィ「ええ!?そうだったの!?」
鞠莉「いや~、ルビィにカッコいいとこ見せたかったんだけど、そう上手くはいかないね」テヘペロ
ルビィ(鞠莉ちゃん、手が震えてる)
ルビィ「大丈夫だよ、鞠莉ちゃんならきっとできる」ギュッ
ルビィ「それに、鞠莉ちゃんになら痛くされても良いから」ニコッ
鞠莉「!」ドキッ
鞠莉「…ソーリー、いざ穴を開けると思うとキンチョーしちゃって」
ルビィ「自分で開けるほうが怖いんじゃ……」
鞠莉「実は私、病院で開けたことしかないの」
ルビィ「ええ!?そうだったの!?」
鞠莉「いや~、ルビィにカッコいいとこ見せたかったんだけど、そう上手くはいかないね」テヘペロ
ルビィ(鞠莉ちゃん、手が震えてる)
ルビィ「大丈夫だよ、鞠莉ちゃんならきっとできる」ギュッ
ルビィ「それに、鞠莉ちゃんになら痛くされても良いから」ニコッ
鞠莉「!」ドキッ
29: 2019/04/05(金) 09:47:16.18 ID:erJlp8p6
鞠莉(そうよね。ルビィのほうがずっと怖いはずだもの。私も勇気を出さないと!)
鞠莉「ありがとう、ルビィ」ボソッ
鞠莉「オーケー!もうダイジョウブよ!耳たぶでも軟骨でも思いっきりぶち抜いてやりマース!」
ルビィ「それは怖いよぉ~」プンプン
ルビィ・鞠莉「クスッ」
鞠莉「ありがとう、ルビィ」ボソッ
鞠莉「オーケー!もうダイジョウブよ!耳たぶでも軟骨でも思いっきりぶち抜いてやりマース!」
ルビィ「それは怖いよぉ~」プンプン
ルビィ・鞠莉「クスッ」
30: 2019/04/05(金) 09:48:18.54 ID:erJlp8p6
鞠莉「それじゃあ、今度こそいくわよ。スリー、ツー、ワン」
ーー パチッ ーー
ルビィ「…っ!」
鞠莉「うん、キレイに開いたわ。次はファーストピアスを通すよ」
ルビィ「んっ」ギュッ
鞠莉「できたよ。痛くなかった?」
ルビイ「痛かったけど、思ったほどじゃなかったよ」ニコッ
鞠莉「よかった! じゃあ、反対側も開けましょうか」
ルビィ「うん」
ーー パチッ ーー
ルビィ「…っ!」
鞠莉「うん、キレイに開いたわ。次はファーストピアスを通すよ」
ルビィ「んっ」ギュッ
鞠莉「できたよ。痛くなかった?」
ルビイ「痛かったけど、思ったほどじゃなかったよ」ニコッ
鞠莉「よかった! じゃあ、反対側も開けましょうか」
ルビィ「うん」
31: 2019/04/05(金) 09:49:10.55 ID:erJlp8p6
ルビィ(…さっきまでの緊張が嘘みたい)
ルビィ(鞠莉ちゃんの顔が近づいてくる)
ルビィ(まつ毛長いなぁ。それにハチミツみたいに甘い香り……)
ルビィ(手、あったかい……)
ルビィ(おかしいな。緊張は収まったはずなのにドキドキが止まらない)ドキドキ
ルビィ(ううん、さっきよりもずっとドキドキしてる)ドキドキドキドキ
ルビィ(鞠莉ちゃんの顔が近づいてくる)
ルビィ(まつ毛長いなぁ。それにハチミツみたいに甘い香り……)
ルビィ(手、あったかい……)
ルビィ(おかしいな。緊張は収まったはずなのにドキドキが止まらない)ドキドキ
ルビィ(ううん、さっきよりもずっとドキドキしてる)ドキドキドキドキ
32: 2019/04/05(金) 09:50:12.20 ID:erJlp8p6
鞠莉「スリー、ツー、ワン」
ーー パチッ ーー
ルビィ「………」
鞠莉「ルビィ、終わったわよ。ルビィ」プニプニ
ルビィ「ふぇ、もう終わったんですかぁ」ポーッ
鞠莉「ボーっとしちゃってどうしたのよ。大丈夫?痛くない?」
ルビィ「大丈夫、です」
鞠莉「なら良かったわ。またなにかあったら相談してね。必ず力になるから」ナデナデ
ルビィ「ありがとう。鞠莉ちゃん///」ニコッ
ーー パチッ ーー
ルビィ「………」
鞠莉「ルビィ、終わったわよ。ルビィ」プニプニ
ルビィ「ふぇ、もう終わったんですかぁ」ポーッ
鞠莉「ボーっとしちゃってどうしたのよ。大丈夫?痛くない?」
ルビィ「大丈夫、です」
鞠莉「なら良かったわ。またなにかあったら相談してね。必ず力になるから」ナデナデ
ルビィ「ありがとう。鞠莉ちゃん///」ニコッ
33: 2019/04/05(金) 09:51:45.14 ID:erJlp8p6
ルビィ(この数日でいろんな鞠莉ちゃんを知ることができた)
ルビィ(クールでカッコいい鞠莉ちゃん)
ルビィ(底抜けに明るくてお茶目さんな鞠莉ちゃん)
ルビィ(優しくて少し気にしすぎな鞠莉ちゃん)
ルビィ(でも、こんなんじゃ足りない)
ルビィ(もっとこの人を知りたい)
ルビィ(もっとこの人に触れたい)
ルビィ(開けた穴がじくじくして、熱い)
ルビィ(なんとも言えない気持ちが体中を巡ってなんだかクラクラする)
ルビィ(たぶんこれは……)
ルビィ(クールでカッコいい鞠莉ちゃん)
ルビィ(底抜けに明るくてお茶目さんな鞠莉ちゃん)
ルビィ(優しくて少し気にしすぎな鞠莉ちゃん)
ルビィ(でも、こんなんじゃ足りない)
ルビィ(もっとこの人を知りたい)
ルビィ(もっとこの人に触れたい)
ルビィ(開けた穴がじくじくして、熱い)
ルビィ(なんとも言えない気持ちが体中を巡ってなんだかクラクラする)
ルビィ(たぶんこれは……)
34: 2019/04/05(金) 09:54:54.46 ID:erJlp8p6
翌日
花丸「おはよう、ルビィちゃん」ニコッ
ルビィ「花丸ちゃん、善子ちゃん、おはよう!」
善子「その様子だとうまくできたようね」
花丸「大丈夫?痛くなかった?」
ルビィ「うん怖かったけど、鞠莉ちゃんが優しくしてくれたから///」ウットリ
花丸「」
ルビィ「あっ!鞠莉ちゃん!おはよう!」フリフリ
善子「聞き間違いかしら?いま、鞠莉ちゃんって」
花丸「…取られたずら」ボソッ
善子「へ?」
花丸「…ルビィちゃん取られたずら」
花丸「こうなったらマルも穴を開けて運命変えるずらぁ~!」
善子「ちょっ、落ち着きなさいよ!ずら丸!」
\ワーワー!!ギャーギャー!!/
花丸「おはよう、ルビィちゃん」ニコッ
ルビィ「花丸ちゃん、善子ちゃん、おはよう!」
善子「その様子だとうまくできたようね」
花丸「大丈夫?痛くなかった?」
ルビィ「うん怖かったけど、鞠莉ちゃんが優しくしてくれたから///」ウットリ
花丸「」
ルビィ「あっ!鞠莉ちゃん!おはよう!」フリフリ
善子「聞き間違いかしら?いま、鞠莉ちゃんって」
花丸「…取られたずら」ボソッ
善子「へ?」
花丸「…ルビィちゃん取られたずら」
花丸「こうなったらマルも穴を開けて運命変えるずらぁ~!」
善子「ちょっ、落ち着きなさいよ!ずら丸!」
\ワーワー!!ギャーギャー!!/
35: 2019/04/05(金) 09:58:30.65 ID:erJlp8p6
鞠莉「クスッ」
鞠莉(ルビィ、喜んでくれて良かったな)
鞠莉(今度また遊びに誘ってみようかしら。パジャマパーティー、なんていうのもイイかも)
鞠莉(…それにしてもルビィの耳に穴を開けちゃった。ダイヤにバレたら〇されるわね)ブルッ
ダイヤ「鞠莉さん」
鞠莉「ダイヤ!?」ビクッ
ダイヤ「その髪飾り、とても似合ってますわよ」
鞠莉「……うん、ありがとう!」ニコッ
鞠莉(ルビィ、喜んでくれて良かったな)
鞠莉(今度また遊びに誘ってみようかしら。パジャマパーティー、なんていうのもイイかも)
鞠莉(…それにしてもルビィの耳に穴を開けちゃった。ダイヤにバレたら〇されるわね)ブルッ
ダイヤ「鞠莉さん」
鞠莉「ダイヤ!?」ビクッ
ダイヤ「その髪飾り、とても似合ってますわよ」
鞠莉「……うん、ありがとう!」ニコッ
36: 2019/04/05(金) 09:59:19.23 ID:erJlp8p6
おわり
37: 2019/04/05(金) 10:04:12.65 ID:PpDm78d0
おつずら
39: 2019/04/05(金) 10:07:13.22 ID:XLaBufTk
|c||^.-^|| 乙ですわ
47: 2019/04/05(金) 21:00:05.36 ID:/V6GpF60
最&高
49: 2019/04/06(土) 09:27:31.34 ID:WRqkUO12
ルビまりも幼少期に交流あった説好き
いいルビまりでした
いいルビまりでした
54: 2019/04/08(月) 07:48:41.66 ID:mFQy5dJj
ルビまりよかったです。スカイジャーニーだとこの2人のソロパートが特に好き
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1554423081/