【SS】雪穂「お姉ちゃんまだ帰って来てないの！？」

雪穂「はぁ～～～っ」ｲﾗｲﾗ

雪穂「今日はμ'sの皆が誕生日パーティーしてくれるって出掛けてったけど──」

雪穂「いくら何でも遅いよ！！」

雪穂「もう何時だと思ってるの！？まったく……」


\ピンポーン/


雪穂「ん？」


「雪穂ー開けてー」


雪穂「やっと帰って来た！」

ガララッ


雪穂「もー！お姉ちゃん遅い──」

雪穂「ってぇ！？何この荷物！？」

穂乃果「いや～、プレゼント沢山貰っちゃってさぁ……」

穂乃果「運ぶの手伝ってくれない？」ﾃﾍｯ

雪穂「んも～～～！！」

ほのママ「あら、おかえり」

穂乃果「ただいまー」

ほのママ「帰ってくるのが遅くなるなら連絡しなさい」

ほのママ「まぁ…今日は大目にみるけど…」

穂乃果「ご…ごめんなさい…」

ほのパパ「………」ﾇｯ

穂乃果「あ、お父さんただいま」

ほのパパ「………」ｽｯ

穂乃果「これって……」

ほのママ「お父さんとお母さんからのプレゼントよ」

穂乃果「わ～～！！」

穂乃果「お父さんお母さんありがとーー！！」ﾓｷﾞｭｯ

ほのパパ「………///」

ほのママ「ケーキも買ってあったんだけど……」

ほのママ「明日にした方がいいわね」

穂乃果「え！？ケーキあるの！？」

穂乃果「今すぐ食べたーい！！」

雪穂「こんな時間に食べたらまた太るよー？」

穂乃果「う～……雪穂のケチー！！」

雪穂「それよりこれ」ｽｯ

穂乃果「ん？」

雪穂「プレゼント」

穂乃果「！！」

穂乃果「これって……！」

雪穂「ほら、もうあの練習着ボロボロじゃん？」

雪穂「だから新しいの」

穂乃果「オレンジ色じゃん！かわいいっ♪」

穂乃果「ユッキーありがとっ！！」

雪穂「喜んでくれて良かった」

穂乃果「早速明日から使わせてもらうね！」

ほのママ「穂乃果、さっさとお風呂入っちゃいなさい」

雪穂「みんなお姉ちゃんが帰って来るの待ってたんだから」

穂乃果「ゴメンゴメン」

穂乃果「すぐ入ってくるっ」

─────
───
─

雪穂「あ～あ」

雪穂「なんか目が冴えちゃったかも…」

雪穂「ん……？」

雪穂「お姉ちゃんこれプレゼント落としてるじゃん！まったく……」

雪穂「お姉ちゃんもう寝てるかな…？」


カサッ


雪穂「ん？」

雪穂（これって──）

雪穂「手紙…？」

『お母さんへ

穂乃果を産んでくれてありがとう

穂乃果も17才になりました

今までいっぱい苦労させちゃったけど・・・

今はやりたい事が見つかって、毎日がとっても楽しい！

また苦労かけちゃうかもしれないけど、よろしくお願いします

お父さんへ

お父さん口数少ないし私にはあまり何も言わないけど・・・

いつも気にかけてくれてる事は知ってるよ

これからも穂乃果を見守っていてね

あとまた和菓子の作り方教えてね！

雪穂へ

こんな頼りないお姉ちゃんでゴメンね

雪穂は私と違ってすごくしっかり者で・・・

ほんとに自慢の妹だよ！

穂乃果の妹でいてくれてありがとう

もうちょっとお姉ちゃんらしくなれるよう頑張るよ(笑)


最後に

私を高坂家の娘にしてくれてありがとう

みんな家族でいてくれてありがとう

お父さんもお母さんも雪穂も

大好き！！

穂乃果より』

雪穂「……ほんと……お姉ちゃんは馬鹿だな…」

雪穂「今日はお姉ちゃんの誕生日なのに……」

雪穂「お姉ちゃんがお祝いされる日なのに……」

雪穂「なんでお姉ちゃんがお礼なんかしてるんだろ……」

雪穂「………」


ガラッ


雪穂「お姉ちゃ～ん……起きてる～……？」

穂乃果「すや～」zzz

雪穂「寝てる……」

雪穂「プレゼントはここに置いといてと…」

スッ

雪穂（ぐっすり寝てるね）

穂乃果「でへへ」zzz

穂乃果「そうだ～あの村はすべてイチゴ畑にしよ～」zzz

雪穂（……どんな夢見てんだろ）

雪穂（………）

雪穂（お姉ちゃんこそ──）


雪穂「私のお姉ちゃんでいてくれてありがとう」

雪穂「………なんてね」

穂乃果「ん～ゆっき～」ｶﾞﾊﾞｯ

雪穂「ひゃっ！？」

穂乃果「ん～」ﾓｷﾞｭｰ

雪穂「ちょっ！？お姉ちゃん！？///」

穂乃果「すやすや」zzz

雪穂（寝ぼけてる…？）

雪穂「………」

雪穂「今日だけだからね……」

雪穂「今日だけ特別に添い寝してあげるんだから……///」

雪穂「………お姉ちゃん──」



雪穂「お誕生日おめでとう」

─────
───
─

ﾁｭﾝﾁｭﾝ（・8・）朝だﾁｭﾝ

穂乃果「ん～……」ｺﾞｼｺﾞｼ

穂乃果「ふぁ～あ」

穂乃果「あれ？」

雪穂「すやすや」zzz

穂乃果「何でユッキーが穂乃果のベッドに……？」

雪穂「ん～」

雪穂「おはよー……」

穂乃果「いや！何でここで寝てるの？」

穂乃果「はっ！？もしかしてひとりで寝るのが寂しくて……」

雪穂「そんな訳ないでしょ！」

雪穂「やっぱ昨日の事覚えてないんだ…」

穂乃果「え～？昨日～？」

雪穂「もういいよ…」

穂乃果「！！」

穂乃果「というか今何時！？」

雪穂「え……？」

穂乃果「どぅわぁぁぁぁ！！」

穂乃果「練習遅れちゃうよー！！」

ガタガタッ

雪穂「もー朝から騒がしい──」

雪穂「って練習着で行くの！？」

穂乃果「だってもう時間ないしっ！」

穂乃果「それに──」

穂乃果「雪穂がプレゼントしてくれた服で早く練習したいしさ」

雪穂「え……///」

穂乃果「ってもう行かなきゃ！！」

穂乃果「じゃっ行ってきまーす！！」

バタバタバタバタ

雪穂「………」

雪穂「あれ？」

雪穂「お姉ちゃん練習着で行くのはいいけど帰りの着替えはー！？」

雪穂「……もう行っちゃったよ…」

雪穂「は～～～っ」

雪穂「やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんだな～」

雪穂「………」

雪穂「まぁでも……」


雪穂「私はそんなお姉ちゃんの事が────」


おわり

最高です…あなたは最高です！
やっぱりユッキほのなんだよなぁ…

なんか知らんが泣きそうになったわ
いい話ありがとう