【SS】かすみ｢ダイエット中の歩夢先輩にコッペパンをあげて、失敗に追い込んでやりましょう！｣【ラブライブ！虹ヶ咲】

かすみ｢歩夢先輩の好きなハンバーグと、野菜を沢山はさんだコッペパンと｣

かすみ｢あまおとめをふんだんに使った、クリームたっぷりのコッペパンを用意しました｣

かすみ｢このコッペパンを、誰も見てない時にこっそり歩夢先輩に与えて｣

かすみ｢無事ダイエットは失敗！かすみんの作戦は大成功！｣

かすみ｢再び体重計に上がり、減ってない体重を見て落ち込む歩夢先輩の顔が目に浮かぶ…｣ﾆｼｼｼｼ

かすみ｢でもでもぉ♡ かすみんはただ、ダイエット中で好きな食べ物を食べられない歩夢先輩のために｣

かすみ｢気持ちのこもったスイーツを用意しただけですし～♡｣

かすみ｢何も悪くありません♡｣
　

かすみ｢問題は、歩夢先輩がコッペパンを食べてくれるかどうかなんですよね～｣

かすみ｢歩夢先輩の意思が強くてコッペパンを断られたら、ダメージを受けるのはかすみんの方…｣

かすみ｢まあ、その時はその時でかすみんの巧みな話術で歩夢先輩を懐柔させればいいだけなんですけど♡｣

かすみ｢さてさて！｣

かすみ｢今日は何やかんやあって、先に部室に着くのはかすみんと歩夢先輩だけの日なので｣

かすみ｢このチャンスを逃すことなく！｣

かすみ｢かすみんの計画を遂行させていただきますよ！｣

かすみ｢にっしっし！歩夢先輩！｣

かすみ｢可愛い小悪魔かすみんが誘惑に行きますよ～♡♡♡｣


────────────
　

部室

歩夢｢はぁ～～～…｣

ｸﾞ~~~~~~

歩夢｢お腹空いた…｣

歩夢｢ダイエット辛いよぉ…この前みんなとの予定が上手く重なって毎日寄り道してたのはわたしの責任だけど…｣

歩夢｢あんなに増えることないじゃん～！も～！！！｣

歩夢｢侑ちゃんにはすぐに体重増えたことバレたし、ダイエットの監視されてるし…｣

歩夢｢でももう無理だよぉ…｣

歩夢｢ハンバーグ食べたい…玄関のドアを開けると香ってくるジューシーなお肉の匂いを浴びながら｣

歩夢｢食卓にならんだ大きなハンバーグをお腹いっぱい食べたい！｣

歩夢｢それで、デザートはいちごとクリームましましのデザートが食べたい！！！｣
　

歩夢｢ダイエットのばかーー！！！！！！｣

ｶﾞﾗﾗｯ

歩夢｢ひゃああああああああ！！！｣ﾋﾞｸｯ

かすみ｢ええ…｣

歩夢｢違うの！別にダイエットが辛いわけじゃないから！わたし余裕だから！！｣

かすみ｢あ、歩夢先輩…？｣

歩夢｢………かすみちゃんかぁ…びっくりしたぁ｣

かすみ｢廊下まで歩夢先輩の声が聞こえてましたけど…｣

歩夢｢なんでもないよ！｣

かすみ｢それならいいんですけど｣
　

かすみ｢それより、ダイエットの方はどうですか？｣

歩夢｢ちゃんとやってるよ？侑ちゃんの徹底した監視の元ね…｣

かすみ｢そうなんですか？｣

歩夢｢うん…侑ちゃんったら、わたしのお母さんにこれしか食べさせないでくださいってレシピを毎日渡してるんだよ｣

かすみ｢徹底してますね｣

歩夢｢うん…おかげでここのところは好きな食べ物も中々食べれなくて…ストレスで太りそう｣

かすみ｢確かに｣

歩夢｢まあこんなこと侑ちゃんの前で言ったら怒られるから言わないんだけど…｣

かすみ｢かすみんが侑先輩にちくっちゃいますよ？｣

歩夢｢かすみちゃん～！！！｣

かすみ｢冗談ですよぉ～！！！｣
　

歩夢｢はぁ～……お腹空いたよ………｣

かすみ(歩夢先輩、随分弱ってますね これなら簡単に誘惑に乗って来そうです)

かすみ(あとは、どのタイミングでコッペパンを出すか…しっかり見極めないと)

歩夢｢…｣ﾁﾗｯ

かすみ｢…どうかしました？｣

歩夢｢…｣

かすみ｢歩夢先輩？｣

歩夢｢…かすみちゃんが部室に入ってきた時から思ってたんだけど｣

かすみ｢はい｣

歩夢｢何かいい匂いしない？｣ｸﾝｸﾝ

かすみ｢！｣

かすみ(今です！ここでコッペパンを！！！)
　

かすみ｢実はですね、最近部室でお菓子も食べない歩夢先輩のために｣

かすみ｢じゃーん！かすみん特製コッペパンを持ってきたんです～！！｣

歩夢｢！！！｣

かすみ｢何をはさんでるか気になりますよね！！｣

歩夢｢！！！！｣ｺｸｺｸ

かすみ｢では紹介します！1つ目は、歩夢先輩の好きなハンバーグと野菜を沢山はさんだコッペパンです！！！｣

歩夢｢！！！！！！！｣

かすみ｢歩夢先輩が、夕ご飯がハンバーグだと嬉しいって言ってたのかすみんは覚えてたんです！｣ﾌﾞｲ

歩夢｢！！！！！！！！！！！！｣
　

かすみ｢そして2つ目！！！｣

かすみ｢これまた歩夢先輩の大好きな、いちごをふんだんに使って、クリームを沢山乗せたスイーツコッペパンですっ！！！！｣

歩夢｢！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！｣

かすみ｢いちごはあまおとめというブランドを使用してます！！！｣

歩夢｢…｣

かすみ｢嬉しいでしょう！｣

歩夢｢かすみちゃん～！！！！！！！｣ﾀﾞｷｯ

かすみ｢うぎゃあっ！？///｣

歩夢｢嬉しいよかすみちゃん～！！！！｣ｷﾞｭｳ

かすみ｢あ、歩夢先輩！？///｣
　

………

歩夢｢ふふっ♪｣ﾆｺﾆｺ

かすみ(にっこにこじゃないですかこの人…)

歩夢｢かすみちゃんは優しいなぁ♡｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢それは当然です！｣

歩夢｢うんっ♪｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢っ…｣

かすみ(ここまで肯定されると逆に何か恥ずかしい…///)

歩夢｢ねえ、かすみちゃん！早くコッペパン食べよ！｣

かすみ｢はい！今準備しますね！｣

歩夢｢♪｣ﾜｸﾜｸ

かすみ(はぁ…もうダイエットのことなんて完全に忘れてそうですね)
　

かすみ｢…でも、本当にいいんですか？｣

歩夢｢なにが？｣

かすみ｢いや、自分で持ってきてなんですけど、歩夢先輩は今ダイエット中ですし、むしろかすみんのコッペパンは迷惑なんじゃ…｣

歩夢｢そんなことないよ？｣

かすみ｢そうですか？｣

歩夢｢かすみちゃんの優しさを無下にする方がダメなことだと思うし！｣

かすみ｢まあそれならいいんですが…｣

かすみ(…かすみんの計画はコッペパンを食べさせてダイエットを失敗させることですから)

かすみ(素直に食べてもらえるならそれが1番いいんですけど)

かすみ(何か違うような……)


────────────
　

かすみ｢ではランチョンマットを敷いて｣ﾍﾟﾗｯ

歩夢｢かすみちゃん、いつもランチョンマット持ってきてるよね｣

かすみ｢机が汚れたら困りますからねぇ｣

歩夢｢そういうところ、素敵だと思うなぁ｣

かすみ｢なっ///｣

かすみ(余程コッペパンが嬉しかったんですかね！？ こんなに素直な歩夢先輩はじめて見ましたよ！)

歩夢｢ふふふ～ん♪｣

かすみ(…やっぱり何か違う気がする…)
　

歩夢｢あ、わたしお茶いれるね～｣

かすみ｢あ、お願いします｣

歩夢｢うん♪｣

かすみ｢コッペパン、温めます？｣

歩夢｢ハンバーグの方？｣

かすみ｢はい｣

歩夢｢温めた方がやっぱり美味しい？｣

かすみ｢そうですね～ かすみんも、なるべく冷めても美味しく食べれるように努力はしてますけど｣

かすみ｢やっぱり温かい方が美味しいです｣

歩夢｢じゃあ温めてもらおうかな～｣

かすみ｢了解です｣
　

………

ﾁｰﾝ

かすみ｢温め終わりましたね｣ｽｯ

歩夢｢ん～♡ いい匂い～♡♡｣

かすみ｢我ながら、美味しそうですね｣

歩夢｢かすみちゃんのコッペパンが美味しくなかった時なんてないからね♪｣

かすみ｢えっへん！…では、コッペパンをランチョンマットの上に置いて、お茶もセットして…｣

かすみ｢思う存分食べてください！｣

歩夢｢うん！ありがとうかすみちゃん♡｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かすみ｢えへへ～♡｣
　

かすみ(かすみんが丹精込めて作ったコッペパンを、歩夢先輩は心から喜んでくれて)

かすみ(かすみんはそのことがただ嬉しくて)

かすみ(肝心の味は褒めてくれるかな…美味しいって言ってくれるかな)

かすみ(そんなことを考えてて…)

かすみ(そしてその時、かすみんはさっきから抱いていた違和感の正体に気付いた)

かすみ(…あれ、これって普段かすみんが作ったコッペパンを歩夢先輩にあげてるのと変わらなくない？)

かすみ(いや、今回はダイエットを失敗させるという目的がある)

かすみ(でも、歩夢先輩の話を聞いたところ、今回のダイエットは侑先輩の徹底した監視の元、行われている)

かすみ(だから、今日コッペパンを2つ食べたところで、ダイエット結果に与える影響なんて無に等しい！)

かすみ(じゃあ今かすみんがしていることは、イタズラでも何でもなく、ただ歩夢先輩を喜ばせているだけ…！！！)

かすみ(こんなの、イタズラのプロとして許せるわけない！！)
　

歩夢｢それじゃあ、いただきま～す♡♡｣

かすみ｢だ、だめです！！｣

歩夢｢…え？｣

かすみ｢だめに決まってるでしょう！！｣

歩夢｢か、かすみちゃん…？｣

かすみ｢歩夢先輩は、ダイエット中だと言うことを忘れてしまったんですか！？｣

歩夢｢わ、忘れてないけど…｣

かすみ｢いいですか！？かすみんは歩夢先輩を試したんです！｣

歩夢｢試す…？｣

かすみ｢歩夢先輩のダイエットへの意識です！！｣

歩夢｢！｣
　

かすみ｢歩夢先輩が今日まで頑張ってたことは知ってます！しかし、ダイエットも残り数日！｣

かすみ｢気が緩むならここなんです！｣

歩夢｢！！｣

かすみ｢だからかすみんは、敢えてその時を狙って歩夢先輩の好物をはさんだコッペパンを作って誘惑したんです！｣

かすみ｢歩夢先輩に、ダイエットをやり遂げる熱意があるか！！｣

歩夢｢…｣

かすみ｢それなのに歩夢先輩は簡単にかすみんの誘惑に乗ってコッペパンを食べようとして！｣

歩夢｢…｣

かすみ｢没収！コッペパンは没収です！！｣

歩夢｢あっ…｣
　

かすみ｢このコッペパンはかすみんが食べます｣

歩夢｢うん…｣ｼｭﾝ

かすみ｢…｣ｽﾞｷｯ

歩夢｢ごめんね…わたし、気が緩んでたよ…｣ｼｮﾎﾞﾝ

かすみ｢…｣

歩夢｢ありがとう…たるんだわたしを叱ってくれて…｣ｼｮﾎﾞﾝ

かすみ｢…｣ｽﾞｷｽﾞｷｯ

かすみ(ざ、罪悪感がはんぱない……)

かすみ(そりゃそうです…あれだけ歩夢先輩をウキウキにさせておいて、食べる直前でこんなこと言ってるんですから…)

歩夢｢…｣ｼｭﾝ

かすみ(…あんなにかすみんのコッペパンを喜んでくれたのに、かすみんは歩夢先輩を裏切るような真似を…)ｽﾞｷｽﾞｷ
　

歩夢｢…｣ｼｮﾎﾞﾝ

かすみ｢な、な～んて！｣

歩夢｢…？｣

かすみ｢冗談ですよ！歩夢先輩！｣

歩夢｢…え｣

かすみ｢ちょっとしたイタズラですよ～！｣

歩夢｢ほ、ほんと…？｣

かすみ｢はい！｣

歩夢｢かすみちゃんのコッペパン、食べていいの…？｣

かすみ｢そりゃもう存分に食べてください！かすみんは最初から歩夢先輩に食べてもらうために作ってきてるんですから！｣

歩夢｢ほんとにほんと…？｣

かすみ｢本当です！ちょっと意地悪なイタズラでしたね ごめんなさい｣

歩夢｢ううん、気にしてないよ かすみちゃんは、わたしのことを想って言ってくれたんだと思うし｣

かすみ｢もちろんです！｣
　

歩夢｢えへへ｣

かすみ｢どうしたんですか？｣

歩夢｢かすみちゃんのコッペパン、食べていいんだって思ったら、嬉しくなっちゃって｣

かすみ｢歩夢先輩……歩夢先輩！！！｣ﾀﾞｷｯ

歩夢｢かすみちゃん？！｣

かすみ｢意地悪言ってごめんなさい！｣

歩夢｢さっきも謝ってくれたじゃん～｣

かすみ｢もう一度謝ります！｣

歩夢｢も～！…じゃあ、わたしの頼みを1つ聞いてくれる？｣

かすみ｢頼みですか？｣

歩夢｢このコッペパン、かすみちゃんと半分こして食べたいなぁ～♪｣

かすみ｢！｣

歩夢｢だめ…？｣

かすみ｢いいに決まってます♡｣

歩夢｢ふふっ♪｣


────────────
　

かすみ｢半分に出来ましたよ～ では、一緒に食べましょう！｣

歩夢｢わーい！｣

かすみ｢いただきま～す♪｣ﾊﾟｸｯ

歩夢｢…｣

かすみ｢ん～♡美味しい～♡｣

歩夢｢！｣

かすみ｢やっぱりかすみんのコッペパンは世界一ですね♡…あれ、歩夢先輩、食べてないんですか？｣

歩夢｢ねえかすみちゃん！｣

かすみ｢はい？｣

歩夢｢わたし、かすみちゃんにあ～んってしてほしいなぁ｣

かすみ｢ふええ？！///｣
　

歩夢｢いい？｣

かすみ｢い、いいいい、いいですけど！｣

歩夢｢やったぁ♪｣

かすみ(なんかいつもより素直と言うか…めちゃくちゃ甘えてくるというか…)

かすみ(まあ、めちゃくちゃ可愛いのでおっけーなんですけど！)

かすみ｢では、あ～ん///｣

歩夢｢あ～ん♡｣ﾊﾟｸｯ

かすみ｢どうですか？｣

歩夢｢ん～！！！！！美味じいいいいい～！！！！！！｣ｸﾞｽｸﾞｽ

かすみ｢ええ？！泣くほどですか！？｣
　

歩夢｢最近好きな食べ物全然食べれてなかったから余計に美味しく感じるよ～…｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

かすみ｢歩夢先輩…｣

歩夢｢美味しいよ～…｣

かすみ｢にしし！ほらほら歩夢先輩！コッペパンはまだあるんですから！お腹いっぱい食べてください♡｣

歩夢｢うんっ♡｣

………

侑｢遅くなっちゃった～！｣ｶﾞﾗﾗｯ

侑｢…は？｣
　

かすみ｢このいちごのコッペパン、砕いたルマンドをかけたら美味しいと思うんですけど、どうですか？｣

歩夢｢試してみようよ～！｣

かすみ｢任せてください！｣ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

歩夢｢いただきま～す♡｣ﾊﾟｸｯ

かすみ｢どうですか？｣

歩夢｢ん～♡これは美味しい！｣

かすみ｢よかったです♡ 他にも、コンフレークとかも合うかと思うんですよねぇ｣

歩夢｢じゃあ今度かすみちゃんの家でコッペパンの研究会しようよ～｣

かすみ｢賛成で～す♡侑先輩も呼んでコッペパンパーティーもしましょうね♡｣

歩夢｢うん♡｣
　

侑｢うんうん！本当に美味しそうなコッペパンだね！｣

かすみ｢ですよね！かすみんのコッペパンは世界i…｣

歩夢｢うんうん！本当に美味しくてほっぺたがおt…｣

侑｢…｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢ゆ、侑先輩！？｣

歩夢｢あ…ゆ、侑ちゃん……｣

侑｢何やってるの…かな？｣

かすみ｢あ、いやこれは！｣

歩夢｢ち、違うの侑ちゃん！｣
　

侑｢机の上に置かれたコッペパンとお菓子とお茶…何も違わないよね？｣

かすみ｢っ…｣

歩夢｢あう…｣

侑｢あれ、歩夢って今ダイエット中だったよね｣

歩夢｢はい…｣

侑｢かすみちゃんは、歩夢がダイエット中なの知ってるよね？｣

かすみ｢はい…｣

侑｢…｣ﾆｺﾆｺ

歩夢｢侑ちゃん…？｣

侑｢歩夢の今日の夜ご飯はもやしかなぁ～｣

歩夢｢ええっ！？｣

侑｢ついでにかすみちゃんも、今日は歩夢の家でもやし食べてそのままお泊まりね｣

かすみ｢そんな～！！！！！｣
　

後日、歩夢ちゃんのダイエットは無事成功し

その数日後、かすみちゃんの家で開催された、コッペパン研究会＆パーティーを3人で楽しんだとさ
　

終わり
　

ぽむかすかわいい
　

从cι˘σ ᴗ σ˘* ?
@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ ?
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ ?
　

上質なぽむかすをありがとう
　

2人ともかわいかった
乙