【SS】歩夢「冬のカイロ」せつ菜「大作戦！？」【ラブライブ！虹ヶ咲】

⎛(cV„Ò ᴗ ÓV ⎞登校中ﾀﾞﾖｰ！

北風くん（ビュウーーン）

菜々「うぅ寒いですね……」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

歩夢「おはよう、せつ……菜々ちゃん」

菜々「歩夢さん……おはようございます」

歩夢「あれ？ なんか今日は元気ない？」

菜々「いや元気ですよ、ただ寒くて……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

歩夢「ふふ、そうなんだ」

菜々「はい」
　

歩夢「でもなんか意外だな」

菜々「なにがですか？」

歩夢「菜々ちゃんいつも『うおーーー！！』って感じだから」

菜々「いつもではなくないですか……」

歩夢「だから菜々ちゃんも寒いと縮こまっちゃうんだなって」

菜々「まぁ今日は特に寒いですから」

歩夢「そうだね」

菜々「歩夢さんは平気そうですね」

歩夢「うん、カイロ貼ってきたから」

菜々「カイロ！ いいですね！」

歩夢（……！）

歩夢「そうだ！ 私カイロの予備持ってきてるからあげるよ」

菜々「本当ですか！ 助かります！！」
　

歩夢「それじゃあ学校着いたら部室寄ろうね！」

菜々「部室ですか？」

歩夢「うん！ 私が貼ってあげる、背中あっためるといいんだよ」

菜々「いや自分で貼れますよ」

歩夢「いいから、そうと決まれば学校まで急ごう！」

菜々「……歩夢さん、なにか企んでませんか？」

歩夢「え？ そんなことないよ！」

菜々「なんか怪しいです……」

歩夢「そんなことないけどなぁ」

菜々「……」

歩夢「あ、せっかくだし手繋いで行こうか？ 寒さ和らぐかも」

菜々「いや、手袋してるので大丈夫です」

歩夢「むぅ、つれないなぁ」
　

歩夢「じゃあ貼ってあげるね！」

菜々「……なんか釈然としません」

歩夢「あ、ちょっと待って」ｶｷｶｷ

菜々「？ なにしてるんですか」

歩夢「ううん、なんでもないよ」

菜々「そうですか？」

歩夢「よしできた！ はい、後ろ向いてね」

菜々「なんか不安です……」

歩夢「貼るよー」

菜々「……お願いします」
　

歩夢「うーんとこの辺でいいかな……よしっ！貼れた」ﾍﾟﾀｰ

菜々「へ？ 終わりですか？」

歩夢「うん、少ししたらあったかくなると思うから」

菜々「は、はい。ありがとうございます！」

歩夢「ううん、全然いいよ」ﾆｺｯ

菜々（なにもされませんでした……私の考えすぎだったのでしょうか？）

歩夢「あっ！ 時間ギリギリ、教室急ごう」

菜々「そ、そうですね！」
　

教師「はい！ じゃあこの問題解いてみてねぇー」

菜々（歩夢さんにもらったカイロのおかげであったかいです）

菜々（歩夢さんの言う通り背中をあたためるといいのかもしれないですね）

菜々「ﾌｰﾑ……」ｶﾘｶﾘ

菜々「よし、解けた」

菜々（なんとなく調子もいい気がします！）

菜々（歩夢さんには改めてお礼を言わないとですね）

菜々「ふふっ」

菜々（カイロが歩夢さんみたいにあったかいです──）
　

エマ「ようやく放課後だねぇ」

彼方「だね〜」

せつ菜「よっ」ｷｶﾞｴｷｶﾞｴ

果林「あらせつ菜、そのカイロ……」

せつ菜「これですか！ 歩夢さんにもらったんですよ！！」

果林「歩夢に……なるほど、妬けるわね」ﾌﾌｯ

エマ「エモエモだねぇ」

せつ菜「エモエモ？ アツアツですよ！！」

彼方「おぉ〜せつ菜ちゃん大胆、彼方ちゃん羨ましいぜ〜」

せつ菜「うおー！ 今日も練習頑張りますよー！」

三年生's「ふふふ」
　

かすみ「お疲れさまでしたー」

しずく「お先に失礼します」

せつ菜「お二人ともお疲れ様です！」

歩夢「お疲れさま、気をつけてね」

愛「りなりー！ 帰り寄り道してこうよ！！」

璃奈「うん、いく。愛さん好き」

愛「なんだよ〜、愛さんも大好きだぞ〜！！」ｳﾘｳﾘ~

あいりな「「やいのやいの」」ｲﾁｬｲﾁｬ

歩夢「……」

歩夢「私たちもそろそろ帰ろうか」

せつ菜「はい！」
　

歩夢「そういえばカイロどうだった？」

せつ菜「とてもあったかかったです！」

歩夢「そっかよかった」

せつ菜「彼方さんに羨ましいと言われました！」

歩夢「え？！ 他の人に見せたの？」

せつ菜「見せたというか、たまたま見られたというか……」

歩夢「そう……///」

せつ菜「何かまずかったでしょうか？」ｱｾｱｾ

歩夢「う、ううん。大丈夫」

せつ菜「そうですか？」

歩夢「うん」

せつ菜・歩夢「「……」」

歩夢「帰ったらすぐに剥がしてね……カイロ」

せつ菜「？ わかりました」
　

せつ菜「ただいまー」ｶﾞﾁｬ

せつ菜「ふぅ、今日も疲れましたね」

せつ菜「そういえば歩夢さんがカイロすぐに剥がしてと言ってましたね」

せつ菜「よいしょ……よいしょ……」ﾊｶﾞｼﾊｶﾞｼ

せつ菜「まだあったかいですね……ってなんですかこれ！///」

カイロ『せつ菜ちゃん大好き♡』

せつ菜「あ、歩夢さん///あの時書いて……///」

せつ菜「というかエマさん達のあの反応！///……これを見て///」

ピロロロピロロロ

せつ菜「！ 歩夢さんから着信……」
　

ピッ

せつ菜「もしもし……」

歩夢『もしもしせつ菜ちゃん……見た？』

せつ菜「はい見ました///」

歩夢『そっか』

せつ菜「あ、あの……」

歩夢『せつ菜ちゃんは？』

せつ菜「へ？」

歩夢『せつ菜ちゃんは私のことどう思ってる……？』

せつ菜「わ、私も……大好きですよ。歩夢さんのこと///』

歩夢『そうなんだ』

せつ菜「はい///」

歩夢『……それじゃあまた明日ね』

せつ菜「え！ ちょっとまっ！」ﾂｰﾂｰﾂｰ

せつ菜「切れちゃいました……」
　

〜翌朝〜

せつ菜（あ、歩夢さんです///）

せつ菜（声をかけないのも不自然ですよね……よしっ！）

せつ菜「おはようございます！ 歩夢さん！」

歩夢「せつ菜ちゃん、おはよう」

せつ菜（よかったいつもどおりです）ﾁﾗｯ

歩夢「……///」ｶｧｰｯ

せつ菜（なんですか〜その顔〜ｯ///）


おしまい