1: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/03/27(月) 12:21:21.33 ID:RTbjkGJy.net
曜「んむぅ~~~っ! すっぱぁーーーい!」
ルビィ「曜さん、それみかんですか?」
曜「うん。あむあむ」
ルビィ「そっか。もう冬ですもんね」
曜「ルビィちゃんも食べる?」
ルビィ「いただきます」
曜「はい。あ~~~ん」
ルビィ「…………あむ」
曜「どう?」
ルビィ「おいしいれふ」
曜「それ千歌ちゃんに貰ったやつでアイタタタタ!? ルビィちゃん指噛まないで!?」
ルビィ「曜さん、それみかんですか?」
曜「うん。あむあむ」
ルビィ「そっか。もう冬ですもんね」
曜「ルビィちゃんも食べる?」
ルビィ「いただきます」
曜「はい。あ~~~ん」
ルビィ「…………あむ」
曜「どう?」
ルビィ「おいしいれふ」
曜「それ千歌ちゃんに貰ったやつでアイタタタタ!? ルビィちゃん指噛まないで!?」
3: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/03/27(月) 12:21:47.27 ID:RTbjkGJy.net
昔、なんでみかんが好きなのかを訊いたことがある。
当時、すでに私は曜さんが好きだった。初恋だった。初めて経験する感情に毎日足元がふわふわしていて、そのふわふわが私に質問をさせたのだ。
心の準備なんてしてなかった。ただの雑談のつもりだった。
Aqoursの、ユニット別の練習後だった。千歌さんがジュースを買いに行っていて、シャロンは私と曜さんだけになった。
夏で、風が涼しくて、曜さんのうなじに汗が浮かんでいたのを覚えている。
当時、すでに私は曜さんが好きだった。初恋だった。初めて経験する感情に毎日足元がふわふわしていて、そのふわふわが私に質問をさせたのだ。
心の準備なんてしてなかった。ただの雑談のつもりだった。
Aqoursの、ユニット別の練習後だった。千歌さんがジュースを買いに行っていて、シャロンは私と曜さんだけになった。
夏で、風が涼しくて、曜さんのうなじに汗が浮かんでいたのを覚えている。
4: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/03/27(月) 12:22:13.03 ID:RTbjkGJy.net
曜「千歌ちゃんが、みかん好きだから」
優しい目をしていた。
私が初めて見る目だった。
私はその時初めて、曜さんとの距離の遠さを知ったのだと思う。
そういえば千歌さんもみかんが好きだった。子供の頃からの幼馴染で、仲が良かった。
私の知らない曜さんを千歌さんは知っているのだと思った。
家に帰って泣いた。16年という距離は絶望的なほど深い溝となって私と曜さんを隔てているのだと思った。
優しい目をしていた。
私が初めて見る目だった。
私はその時初めて、曜さんとの距離の遠さを知ったのだと思う。
そういえば千歌さんもみかんが好きだった。子供の頃からの幼馴染で、仲が良かった。
私の知らない曜さんを千歌さんは知っているのだと思った。
家に帰って泣いた。16年という距離は絶望的なほど深い溝となって私と曜さんを隔てているのだと思った。
5: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/03/27(月) 12:23:08.32 ID:RTbjkGJy.net
でも恋というのは厄介で、コントロールできる類の感情じゃないらしかった。傷つけられて諦めようと思っても、好きという心の火種はなかなか消えてくれない。
ルビィ「みかん飽きたりしないんですか?」
曜「しないよー?」
ルビィ「そんなにたくさん食べてるのに?」
曜「好きなものってさ、一度好きになるとずっと好きじゃない?」
ルビィ「……まあ、そうかもですけど」
曜「だから飽きないんだ。子供の頃からずっと好きな味だから」
もういっこ食べる? 曜さんがもう一度あ~んしてくる。みかんはやっぱり酸っぱくて、もう何度目かの失恋の味がした。
ルビィ「みかん飽きたりしないんですか?」
曜「しないよー?」
ルビィ「そんなにたくさん食べてるのに?」
曜「好きなものってさ、一度好きになるとずっと好きじゃない?」
ルビィ「……まあ、そうかもですけど」
曜「だから飽きないんだ。子供の頃からずっと好きな味だから」
もういっこ食べる? 曜さんがもう一度あ~んしてくる。みかんはやっぱり酸っぱくて、もう何度目かの失恋の味がした。
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1490584881/