【SS】モブA「あなたは絢瀬先輩にふさわしくない!!」 穂乃果「え」

SS


1: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 22:58:25.71 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「えっと…あなたたちは…?」
モブA「私たちは!」

モブB「絢瀬先輩の!!」

モブC「ファンクラブ会員ですっ!!!」

穂乃果「ほ、ほぇー…すごいなぁ、学校にファンクラブなんてあるんだ、絵里ちゃん…」

モブA「あああっ!!その呼び方ですよっ!!その呼び方っ!!」

穂乃果「呼び方?」

モブB「絢瀬先輩をちゃ、ちゃん付けで呼ぶなんて…!!」

モブC「きぃぃぃ…っ!!」

穂乃果「い、いやぁ…ほら、μ'sは先輩後輩無しで…しかもこれ、絵里ちゃんが提案したことだし…ね?」

モブA「う、嘘ですっ!あの絢瀬先輩がそんなこと言うはずありません!」

穂乃果「いやいや、ホントに…なんなら絵里ちゃん本人に聞いてもらっても…」

モブB「そんな…」

モブC「うぅ……」

モブA「……絢瀬先輩は、あなたに会って変わってしまいました…」

穂乃果「え…」

2: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:01:18.13 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブA「以前は…誰も寄せ付けない、ずっと高貴で、気品のある方だったのに…」

モブB「今は、先輩みたいな人とつるんで、いつもニコニコ…」

穂乃果「そ、それはいいことなんじゃ…」

モブC「先輩は何もわかってませんっ!!」

穂乃果「え」

モブABC「あの刺すような冷たい視線がイイんですよっ!!!」

穂乃果(えぇ…)

モブC「それなのに…それなのに…」

モブB「……」

モブA「…そうよ…」

モブA「きっと…きっと、あなたに毒されたんだっ…!」ギリッ

穂乃果「え、え?」

3: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:03:50.41 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブB「……そうだ…あなたのせいだ…あなたが、私たちの絢瀬先輩を…」

穂乃果「ちょ、ちょっと待ってよ…私はただ、絵里ちゃんと友だちに…」

モブC「友だちって…そんなのおかしいですよ…!どうして…」

モブC「どうして、先輩みたいな、いい加減な人が……」

穂乃果「………う…」ドキッ



モブB「そうよ…この前のテストでも、赤点をとったーとか、騒いでたし…」

穂乃果「…」

モブC「生徒会室からはいつも園田先輩の怒鳴り声が聞こえるし…」

穂乃果「……」

モブA「そもそも、絢瀬先輩の後任にあなたが選ばれたのだって、私たちは納得してない…」

穂乃果「………」

モブB「μ'sのライブだって…先輩が段取りを間違えて、フォローが大変だったって、西木野さんたちが話してた…」

穂乃果「…………」

モブC「…何でも完璧な絢瀬先輩とは、大違い」

穂乃果「……………」

モブA「……先輩は友だちだなんて言いますけど……はっきり言って」

モブA「あなたと絢瀬先輩じゃ、全然釣り合ってないです…!!」

穂乃果「!!!」

モブA「だから、もう…」



『絢瀬先輩に、関わらないでください』



穂乃果「……………………」


モブB「……行こ」

モブA・C「…………」コクリ

4: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:06:01.07 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブA「ふぅぅぅ…なんかスッキリした…」

モブB「す、すごいよね、言ってやったぞ…!って感じ…?」

モブA「う、うん……でも、さ…冷静になってみると…」

モブC「……ちょっと言い過ぎだったり…?」

モブABC「…………」


絵里「そこのあなたたちー」


モブABC「!!!?」ビクッ

絵里「もうすぐ下校の時刻よ…って」

モブABC「あ、あああ絢瀬先輩っ!!!///」

絵里(あ、ああ…この子たちって、たしか…)

モブA「い、今帰ろうとしていたところでっ!///」

モブB「おお遅くまでお疲れ様でしゅっ!///」

モブC「ご、ごきげんよう!!///」スタコラサッサ

絵里「あはは…ごきげんよう…?」

絵里「…やれやれ。私も早く………ん?」



穂乃果「…………………」グスッ



絵里(え…?穂乃果…?)

5: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:06:41.84 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「……」ゴシゴシ

穂乃果「っ…」ダッ



絵里「あ…」

絵里(………行っちゃった)

絵里「……」

絵里(見間違い…かしら)



絵里(穂乃果………泣いてた…?)


………
……

7: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:08:07.98 ID:GAHvTytK0XMAS.net
次の日


海未「それで、穂乃果ったら…」

ことり「あはは、穂乃果ちゃんらしいね!」

海未「笑い事じゃないですよ!ホントに…お、おや?」

ことり「どうしたの、海未ちゃ…」



穂乃果「や!おはよう、海未ちゃん!ことりちゃん!」キリッ

海未「……」

ことり「あ……お、おはよう穂乃果ちゃん…」

穂乃果「さぁ、今日も1日頑張るぞぉー!」ブンブン

ことり「…穂乃果ちゃん、今日も元気だね…?」

海未「……」チラ

海未(……待ち合わせ10分前…)

海未「今日は雪ですかね…」

ことり「い、いやぁ…降ってもおかしくない季節だと思うけど…」

8: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:09:36.11 ID:GAHvTytK0XMAS.net
「きりーつ、れーい、ちゃくせーき」

数学教師「よーし、じゃあまず課題にしてたセンターの過去問集めるぞー」

海未「……………あ」

数学教師「ん?ど、どうした園田…まさか…?」

海未「い、いえっ!しっかりやってきました…!」

数学教師「そ、そうだよな、お前が忘れるわけないよな、うん」

海未(……ですが…穂乃果に課題をやったか確認するのを忘れて…)

数学教師「よーし、全員分そろったな。じゃあ授業始めるぞー。前回の続きから…」

海未「!」

穂乃果「……」カリカリ

海未(ホッ…やってきていたようですね…しかし今回の課題はセンター試験の過去問…ちゃんと解けたのでしょうか…ただ空欄を埋めただけでは…)

海未「……」

海未(い、いや…私は何様ですか…穂乃果に失礼です…!穂乃果が自らの力で課題をこなしてきた、それだけのことで…)ブンブン

数学教師「じゃあ、園田」

海未「は、はいっ!?」ガタッ

数学教師「答えは?」

海未「………き…」

数学教師「きゅう…ルート…」カッカッ

海未「聞いていませんでした…」

数学教師「!?」ボキッ

9: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:10:46.68 ID:GAHvTytK0XMAS.net
ことり「さっきはどうしたの海未ちゃん?珍しいね?」

海未「すみません…少々考え事を…」

ことり「…それって、もしかして…」

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん!」テテテ

海未「ほ、穂乃果…」

ことり「どうしたの?」



穂乃果「数学教えて!」バンッ

ことうみ「!?」

10: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:11:27.75 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「いやぁー、昨日の課題、自分なりに解いてみたんだけど、チンプンカンプンでさー。コピーとってあるから、解き方を…って、どうしたの?」

海未「い、いえ…その…」

ことり「こっちも珍し…あ、ううん!数学だよね?ことりでよければ教えてあげるけど…」

穂乃果「ホント?ありがとー!」

ことり「どの問題?」

穂乃果「全部!」

ことり「ぜ、全部かぁ~…じゃあ順番に…」

海未「……」

11: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:14:44.89 ID:GAHvTytK0XMAS.net
昼休み


穂乃果「ごちそうさま!」

海未「え…?も、もういいのですか?」

穂乃果「うん。ライブも近いし、食べ過ぎないようにしないと」

ことり「ことりも腹八分目にしようかな…」

穂乃果「じゃあ、さっきの続き教えてくれる?」

ことり「さっきのって…数学、だよね?」

穂乃果「?そうだけど…」

ことり「だ、だよねっ!まかせてっ!」

12: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:15:34.93 ID:GAHvTytK0XMAS.net
放課後、生徒会室


穂乃果「よし、書類整理終わったよ!」

ことり「もう?はやーい!」

穂乃果「これで練習に合流できるね!」

海未「…すみません。私は仕事が残っているので、2人で…」

穂乃果「あ、これって元々は穂乃果の仕事じゃん!」

海未「え?そういえば…」

穂乃果「続きは穂乃果が時間見つけてやっておくからさ!今日は練習に出ようよ!ライブ前だよ?」

海未「そ、そう…ですね…そうしましょうか…」



屋上


海未「1!2!3!4!」

穂乃果「ほっ!はっ!ほっ!たぁっ!」

凛「今日の、穂乃果ちゃん、いつも以上に…気合い入ってるにゃ~」

にこ「ライブが、近いんだから、当たり前…でしょっ!」

海未「そこ!おしゃべりしないっ!」

にこりん「はーい…」

穂乃果「はぁっ、はぁっ…!」

ことうみ「………」



絵里「…………………」

13: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:17:03.32 ID:GAHvTytK0XMAS.net
凛「また明日ー!」

真姫「こら、凛!待ちなさーい!」

花陽「ふ、2人ともマッテー…!」

穂乃果「あはは!ばいばーい!」



穂乃果「…ふふ、でもまさか真姫ちゃんがね~!」

海未「……」

ことり「……」

海未(結局、穂乃果に何も聞けないまま1日が終わってしまいました…)

海未(心を入れ替えて真面目に物事に取り組むようになった…それだけなら、何も言うことはないのですが…)

穂乃果「そうだっ!」ポムッ

ことうみ「?」

穂乃果「これからは穂乃果、1人で走って帰ることにする!」

ことうみ「え?」

穂乃果「決めたっ!そうする!じゃあまた明日ね!」ピュー

ことうみ「……」

海未「……ことり」

ことり「……うん」

海未「……ですよね」

ことり「ねぇ海未ちゃん…ことり、嫌な予感がするよ…『あの時』みたいな…」

海未「……!!」

海未「…なるほど…私が今日1日感じていたのも、『それ』かもしれません…」

ことり「…明日、朝会ったら…穂乃果ちゃんに何があったのか聞いてみようね」

海未「そうですね…」

14: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:17:51.72 ID:GAHvTytK0XMAS.net
ピコン!


ほ<明日から、朝もランニングしながら学校に行くから!2人はゆっくりで大丈夫だからね!


………
……

16: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:19:11.36 ID:GAHvTytK0XMAS.net
数日後

昼休み──


穂乃果「……ごちそうさま」

海未「も、もういいのですか?」

穂乃果「うん。ライブも近いし、食べ過ぎないように…」

海未「それは何度も聞きました!私が言いたいのは、日に日に食べる量が減っているじゃないですか、ということですっ!」

穂乃果「でも、全然体重減らないし…」

ことり「減らす必要、ないと思うよ?ちゃんと体型維持できてるんだから…」

穂乃果「ううん…まだまだ…もっとスタイル良く…」

18: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:20:50.84 ID:GAHvTytK0XMAS.net
休み時間──


ことり「どう?できそう…?」

穂乃果「ダメだ…わかんない…わかんないよ…」

ことり「ご、ごめんっ!ことりの説明が下手で…うーん…」

穂乃果「違うのっ…!ことりちゃんは…優しく、一生懸命教えてくれてるのに…穂乃果が…」グスッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃんっ!?」

穂乃果「穂乃果って…こんなに、馬鹿だったんだ…いやだ…悔しい……」

ことり「そ、そんな…穂乃果ちゃぁん…」

21: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:23:36.30 ID:GAHvTytK0XMAS.net
放課後、生徒会室──


穂乃果「よし、終わった…次は…」

海未「…穂乃果、少し休憩しませんか?」

穂乃果「ううん、穂乃果はもう少し頑張るよ。海未ちゃんこそ少し休憩したら?」

海未「いえ…私は…穂乃果のお陰で、だいぶ楽になりましたし…」

穂乃果「……今まで、本当にごめんね…」

海未「な、何を…!そんなつもりで言ったんじゃありません…!」

穂乃果「ううん…海未ちゃんとことりちゃんには、迷惑ばかりかけてきたから…ごめん…」

海未「やめて、ください…私は…私たちは、それが嬉しかったのに…」

穂乃果「…って、いけないいけない。いつの間にか手が止まって、休憩しちゃってたね…さ、もう一頑張り…」

海未「穂乃果…」



絵里「……………………」

22: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:25:26.95 ID:GAHvTytK0XMAS.net
放課後、屋上


海未「1!2!3!4!」

穂乃果「ほっ、はっ、ほっ、たぁっ…」

海未「……」

穂乃果「…よしっ!できた…!」

にこ「…できてないわよ」

穂乃果「…え?」

にこ「ぜんっぜんダメ。にこの100倍はダメね」

穂乃果「そ、そんな…」

にこ「……」

穂乃果「……ど…どこ、が…?」

にこ「……穂乃果…」

穂乃果「ねぇ…どこがダメだったの?にこちゃん、教えてよ…!お願い…ねぇ、に


パンパンッ


穂乃果「っ!!」ビクッ



絵里「………やめにしましょう。今日は解散」

希「えりち…」

26: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:29:44.40 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「そ、そんな…」

穂乃果「待ってよ…え、絵里…ちゃん」

絵里「……」

穂乃果「明日は、ライブ…だよ?今日、もっと頑張らないと…穂乃果、まだ全然…」

絵里「その通り」


絵里「あなたがそんなだから、みんなで練習しても意味がないって言ってるの」


まきりんぱな「っ…」ビクッ

のぞにこ「……」

海未「絵里…」

ことり「絵里、ちゃん…」

穂乃果「………」

穂乃果「……え…」

絵里「…今日は帰って、本番に備えて体を休めること。…いい?」

穂乃果「……」

穂乃果「…あ、あは……」

穂乃果「…穂乃果……ダメ、かな…?」

絵里「…お世辞にも…そんなことないわ、とは…言えないわね…」

穂乃果「………そっ、かぁ……」

穂乃果「……っ」クルッ



タタタタ…

28: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:33:42.30 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「……」チラ

海未「……やれやれ」

ことり「はぁ~……」

絵里「あら…ぶたれるのも覚悟していたのに」

海未「しませんよ、そんなこと…」

ことり「何か、思い当たる節があるんだよね?」

絵里「ええ…たぶんね」

真姫「ちょっと、どういうこと!?」

凛「思い当たる節って…!」

花陽「最近、穂乃果ちゃんの様子がおかしかったことで…?」

絵里「そう、そのことで…この件は私に預けてくれる?」

海未「お願いします…情けない話ですが、私たちはお手上げだったので…」

ことり「何を聞いても『大丈夫』と『ごめんね』ばっかりで…すごく申し訳無さそうな顔するから、こっちまで悲しくなっちゃって…」グスッ

絵里「…任せて。ライブ、絶対成功させるわよ」

にこ「当たり前よっ」

希「みんなで待ってるから…穂乃果ちゃんのこと…」

32: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:37:13.34 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブA「ね、ねぇ…最近、高坂先輩の様子がおかしい…とか、なんとか…」

モブB「それってやっぱり…」

モブC「私たちの…」

モブB「で、でも、事実は事実だし!」

モブA「そ、そうよねぇ?」

モブC「でもでも…!」

モブB「なによっ!あんただって好き勝手言ってたじゃない!」

モブC「それは、その場の空気で…!」

モブA「とにかく!このことは私たちだけの秘密よ!万が一絢瀬先輩の耳に入ったりしたら…!!」



「その話」コンコン



モブABC「!!!???」ビクッ



絵里「詳しく聞かせてもらえるかしら……」ヒュォォォォォオ


モブABC「  」ジュンッ


………
……

40: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:40:40.35 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「…………」



『あなたは絢瀬先輩にふさわしくない!!』

『全然釣り合ってない!!』

『絢瀬先輩に関わらないで!!』



『あなたがそんなだから、みんなで練習しても意味がないって言ってるの』



穂乃果「……………………」グス…


トントン


雪穂「お、お姉ちゃーん…お客さんだよー…」

穂乃果「………」

雪穂「お姉ちゃーん…」

穂乃果「…………誰にも、会いたくない…」

雪穂「あぅ……てな感じで…」

絵里「そ。でも、私が穂乃果に会いたいの。だから入るわね」ズイッ

穂乃果「!?」

43: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:43:32.33 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「もう、こんなに暗くして…エリチカお姉さんは暗いところが苦手なので、電気をつけまーす」ピッ

穂乃果「ちょ、ちょ…」

絵里「よいしょ…あら?お客様にお茶も出ないの、ここの和菓子屋は?」

雪穂「はっ、ただいま!」

絵里「雪穂ちゃんは行かなくてよーし!穂乃果、お茶」

穂乃果「」

絵里「早くっ」

穂乃果「は、はひっ!」ダッ



雪穂「」ポカーン

雪穂「あ、あの…」

絵里「…大丈夫。後は任せて」

雪穂「!……はい。よろしくお願いします…」

47: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:46:00.63 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「……」ズズ

絵里「…うん、おいしい」

穂乃果「……」

絵里「…前にもこんなことがあったの…覚えてる?」

穂乃果「……うん」

絵里「あのときも、穂乃果は自分に自信をなくして、塞ぎ込んでいたわね…」

穂乃果「………」

絵里「……」ズズ

絵里「……ふぅ」



絵里「……あの子たちに言われたこと、気にしてるの?」

穂乃果「!!」

49: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:50:25.30 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「…あの日、偶然3人が歩いてきた先に穂乃果を見つけたの。それで、もしかしたらって思って…さっき話をしてきたのよ」

穂乃果「……」

絵里「穂乃果は私にふさわしくないって…そう言われたんでしょう?」

穂乃果「………うん」

穂乃果「それで…関わるなって……でもっ…!!」

穂乃果「穂乃果は…!そんなの嫌で…!!だったら、絵里ちゃんにふさわしいような、勉強もダンスも、生徒会の仕事もできて、きれいでかっこいい人になれば、って…!!」

穂乃果「…でも……」

穂乃果「…やっぱり…穂乃果には………」

絵里「……」



絵里「……私にふさわしいとか、ふさわしくないとか…そんなこと、誰が決めるの?」

51: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI) 2015/12/25(金) 23:55:01.48 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「私のファン?家族?それとも、穂乃果が?」

穂乃果「……」

絵里「……私が誰といたいかは、私が決める。そしてそれは、もうとっくに決めてあるの」

絵里「あの日…」



『絵里先輩、μ'sに入ってください!』

『一緒に歌ってほしいです!…スクールアイドルとして!』



絵里「あなたが差し伸べてくれた手をとったときに───」

穂乃果「……!」

絵里「…わかる?」

絵里「ふさわしいとか、ふさわしくないとか…そういうことじゃない」

絵里「…私が、穂乃果と一緒にいたいのよ」

穂乃果「………う…っ…!」ウルッ

54: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:00:37.20 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「ほんとに、ほんと…?」

絵里「ホントに、ホントよ」

穂乃果「穂乃果…絵里ちゃんのそばにいても…いいのかな…?」

絵里「ええ…いてほしいわ」

穂乃果「でも…!穂乃果は、こんなで…!勉強も、ダンスも、生徒会の仕事も…絵里ちゃんには全然適わなくてっ…!」

絵里「勉強ができなくてもいい、なんてことは言わないけど…たとえ苦手なことでも、真っ直ぐ、ひたむきに取り組む…そんな穂乃果らしい穂乃果は好きよ」

穂乃果「穂乃果らしい…穂乃果…」

絵里「…この数日、たくさん頑張って…楽しかった?」

穂乃果「!」

穂乃果「……ううん…」

穂乃果「全然、楽しくなかった…頑張ることは好きだったはずなのに…なんとかしなきゃって、焦って…真っ暗で…」

絵里「…私にもそんなときがあったから、よくわかる…でも、そんな穂乃果は誰も見たくない」

絵里「穂乃果はね、穂乃果のままでいいの。もっと自分を磨きたいのなら、ゆっくり自分のペースで、穂乃果らしく頑張ればいい」

絵里「だから、私にふさわしいとか、ふさわしくないとか…余計なことは考えないで…」



絵里「これからもずっと、笑顔で…私のそばにいてちょうだい?」

穂乃果「………うんっ…!!ぅ絵里ちゃ…ぅ絵里ちゃぁぁぁんっ!!!うわぁぁぁーーーん!!!」ダキッ

絵里「きゃっ…もう……ほーら、泣かないの。かわいい顔が台無しよ?」ナデナデ

穂乃果「ひぐっ…うぇぇ…!かわいくなんか、ないもぉぉぉん……!!」

絵里「はいはい…」ナデナデ


………
……

58: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:05:06.08 ID:lpTSRgGw0.net
絵里「…落ち着いた?」

穂乃果「…うん」

絵里「明日のライブは、大丈夫そう?」

穂乃果「…うんっ!」

絵里「なら、よかった」

絵里「…あのね、あの子たち、一度もμ'sのライブを見たことがないんですって。動画でもよ?」

穂乃果「そうなんだ…」

絵里「だから…ね、穂乃果。魅せてやりましょう」

穂乃果「…え?」

絵里「あなたがどれだけ輝いているか…今の私が、どれだけ輝いているか」

穂乃果「今の、絵里ちゃん…」

絵里「あの子たちが言うように、私は変わったわ…」

絵里「でも私は、穂乃果に…μ'sに変えてもらった、今の私が好き…!」

絵里「だからあの子たちにも、今の私を…μ'sの絢瀬絵里を好きになってほしいって…そう伝えてあるの」

穂乃果「絵里ちゃん…」

穂乃果「……わかった…」ゴシゴシ

穂乃果「今の絵里ちゃんのことを好きになってもらえるように…μ'sのことを好きになってもらえるように…!」グッ

穂乃果「全力でっ!!頑張ろうっ!!」バンッ!

絵里「……」

穂乃果「むんっ…!!」メラメラメラ

絵里「……フフ」クスッ

絵里「……そうでなきゃ…ね…」

59: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:08:18.76 ID:lpTSRgGw0.net
絵里「じゃあ、私はこれで。今日はゆっくりお風呂につかって、早く寝ること。いい?」

穂乃果「はーい!」

絵里「じゃあ、また明日……」

穂乃果「あ…」

絵里「…?」

穂乃果「う、ううん!何でもないっ!」

絵里「…穂乃果って、意外と寂しがり屋?」

穂乃果「そ、そんなことないよっ!」

絵里「フフ…あ、そういえば……ライブが終われば、もうすぐクリスマスね」

穂乃果「え?あ、うん、そうだね…?」

絵里「夜は真姫の家でパーティーだけど……それまでは、私と2人で出かけない?」

穂乃果「えっ!?穂乃果と絵里ちゃん、2人だけでっ!?」

絵里「ええ。どう?」

穂乃果「いくいくっ!うわぁ…!クリスマスに、絵里ちゃんと2人で…!ファンの子たちが聞いたら、また怒られそうだけど…でも、いいよね!友だちだもんっ!」

絵里「……友だち、か」

穂乃果「え?ち、違う、の…?」

絵里「ううん、ただ…」クスッ

絵里「穂乃果さえ良ければ、友だちの先に進んでもいいのにな…って♡」

穂乃果「へっ…!?///」

絵里「……なんてね♡また明日!」タッ



穂乃果「……」ポカン

穂乃果「……えへへ」



穂乃果(…ありがとう、絵里ちゃん……)


………
……

64: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:12:00.54 ID:lpTSRgGw0.net
数日後


海未「ですから、まずはこの式をAとおいて…」

穂乃果「そこがわかんないだってばー!どうしてAになっちゃうの!?Aってなに!?」

海未「文字に意味なんてありません!その後の計算をし易くするためにしているんですっ!何度言えばわかるんですか…!」

穂乃果「もう!海未ちゃんはそうやって怒ってばっかり!やっぱりことりちゃんに教えてもらうー!ことりちゃーん!」

ことり「じゃ、じゃあことりが…」

海未「ダメです!ことりは穂乃果に甘過ぎます!昨日の勉強会だって、私が席を外した間にお茶会になっていたじゃないですかっ!」

ことり「そ、それはぁ~…!」

穂乃果「ぐぬぬ…こうなったら…!さらばっ!」ダッ

海未「あっ!こら!待ちなさい!穂乃果ぁー!!」



海未「…もうっ!穂乃果なんて知りませんっ」プイッ

ことり「……ふふふ…♪」クスクス

66: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:13:13.39 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「まったく…穂乃果には穂乃果の考え方が…」ブツブツ

穂乃果「…あ」

モブABC「あ」バッタリ

穂乃果「……」

モブABC「……」

穂乃果「え、えっと…こんにち



モブABC「……すみませんでしたっ!!!」バッ

穂乃果「!」

67: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:15:09.96 ID:lpTSRgGw0.net
モブA「私たち…高坂先輩が絢瀬先輩と親しくしているのに嫉妬して…ヒドいことを言ってしまって…」

モブB「絢瀬先輩に怒られたんです。私の大切な仲間になんてことを、って…」

モブC「それで気づいたんです。高坂先輩の気持ちも、絢瀬先輩の気持ちも、全然考えてなかったって…だから…」

モブABC「…ごめんなさいっ!!!」

穂乃果「……」

穂乃果「…もういいの。顔あげて?」

モブABC「……」

68: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:16:24.49 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「私ね、みんなに言われてから、自分を見つめ直してみて…このままじゃダメだなーって思ったの」

穂乃果「最初はちょっと暴走しちゃったけど、今はもっとかっこよくて頼れる先輩になれるように、少しずつ頑張ってるんだ……だから…」

穂乃果「だから、応援してほしいな……なんて…!」ニコッ

モブA「先輩っ…!」ウルッ

モブB「はいっ…応援、してます…!」グスッ

モブC「ごめんなさいでしたぁぁぁ…!」ビェェェ

穂乃果「あわわわ…な、泣かないで…!」ヨシヨシ

70: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:20:05.19 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「そういえば、ライブ見にきてくれてたんだよね?どうだった?」

モブA「それは、もう…!感動しました!」

モブB「今まで、意地張って見てこなかったけど…」

モブC「すっかりファンになっちゃいました…!」

穂乃果「おおっ!じゃあ推しは、もちろん…

モブABC「かしこいかわいいエリーチカっ!!!」キャー!

穂乃果「…ぷっ!」

モブA「…昔のクールで厳格な絢瀬先輩も好きだけど…」

モブB「今の楽しげな先輩は、もっと素敵だなって、そう思いました!」

モブC「もちろん、高坂先輩も、他のメンバーの方々も素敵でしたよ!」

穂乃果「…そっか!ありがとう…!」

穂乃果(よかったね、絵里ちゃん…ちゃんと届いたよ、絵里ちゃんの想い…)



モブA「…というわけで、共に絢瀬先輩の新たな魅力を語り合うためにも…高坂先輩を絢瀬絵里ファンクラブ改め、KKEファンクラブの名誉会員に選定したいと思いますっ!!」

モブB・C「わー!!」パチパチパチ

穂乃果「…ん?」

71: (ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI) 2015/12/26(土) 00:22:39.16 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「め、名誉会員っ!?」

モブA「高坂先輩も、ある意味絢瀬先輩のファンじゃないですかっ!」

穂乃果「そ、それは…憧れではあるけど…」

モブB「私たちと一緒に語らいましょうよっ!」

穂乃果「か、語らうって…何を…」

モブC「そりゃあもう!あんなことからこんなことまで…!!」



…ロシア……ポニテ……

……デレーチカ………バレエ……豊満な…

……女帝…おみ足……踏まれたい…

…ペロペロ……うなじ……汗の匂い…………





絵里「……穂乃果に変なことを吹き込んだのは、いったい誰かしらぁ?」ゴゴゴゴゴ

モブABC「  」ジュンッ



おわり

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1451051905/

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