【SS】曜「あっ、傘忘れた！」ルビィ「ルビィ、傘持ってるよ？」【ラブライブ！サンシャイン!!】

　　　　　　
千歌「曜ちゃん、今日からしばらく３年生は来れないみたいだし私達も帰ろうよ」

曜「ごめんね、ちょっと衣装のことがあるから……」

梨子「曜ちゃん、あまり無理しないようにね」

曜「うん、大丈夫だよ」ﾊﾞｲﾊﾞｰｲ

花丸「ルビィちゃんも残るずら？」

ルビィ「うん、ルビィ曜さんのお手伝いするんだ」ﾆｺﾆｺ

善子「雨降りそうだしあまり遅くならないようにね」

ルビィ「花丸ちゃん、善子ちゃん、また明日ね」

善子「ヨハネよ、ヨハネ！」




曜「じゃあ、ルビィちゃん、作業しよっか」

ルビィ「は、はいっ」
　

　　　　
曜「あー、雨降ってきちゃった……」

ルビィ「うゅ、降ってくる前に終わるはずだったんだけど」

曜「あはは、ルビィちゃんと一緒に衣装つくるのが楽しすぎてつい時間忘れちゃったよ」ﾆｺｯ

ルビィ「……ルビィも曜さんと一緒で、その、楽しかったです」ﾓｼﾞﾓｼﾞﾞ

曜「うーん、これぐらいの雨ならバス停までダッシュしても平気かな？」

ルビィ「あ、あの、ルビィ、折りたたみ傘持ってるから一緒に……」

曜「ルビィちゃん、ありがとね！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ルビィ「曜さんとあいあい傘です♪」ｴﾍﾍﾍ
　

　　　
曜「ルビィちゃんのおかげで濡れずに済んで本当に助かったよ」

ルビィ「曜さんの役に立ててうれしいです」ﾆｺｯ

曜「ルビィちゃんは本当に優しくていい子だよね

　　とりあえずバス停まで行ってくれたら後は大丈夫だから」

ルビィ「曜さん、もっとこっちにこないと濡れちゃうよ」

曜「はーい♪」

ルビィ「ピ、ピギィ！？」ﾄﾞｷｯ

曜「ルビィちゃん、どうしたの？」

ルビィ「な、なんでもないですっ」

ルビィ（……よくわからないけど今、胸がドキッとしたような？）
　

　　　　
ルビィ「それでその時の花陽ちゃんの衣装がすっごいかわいくて……」

曜「へぇ～、そんなにかわいいんだ」

ルビィ「今度、ルビィと一緒に見ませんか？」

曜「うん、もちろんＯＫだよ」ﾆｺﾆｺ

ルビィ「えへへへ、ルビィが曜さんにいっぱいスクールアイドルのこと教えてあげますね」

曜「お願いであります、ルビィ先生！」ﾖｰｿﾛｰ

ルビィ「えっへん」
　

　　　
ルビィ（曜さんは衣装作りもできて、運動神経もよくてダンスが上手くて、優しくてみんなに気配りできて……）

曜「ルビィちゃん？」

ルビィ（水泳部と兼部してて色々と忙しいのにルビィの泳ぎの特訓とかにも喜んでつき合ってくれる）

曜「おーい、ルビィちゃん」

ルビィ（そんな曜さんのことをかっこよくて頼りがいがあってルビィはすっごく尊敬してるんです！）

曜「えいっ」ﾎｯﾍﾟﾂﾝﾂﾝ

ルビィ「よ、曜さん、何をするんですかっ///」ﾋﾟｷﾞｨ

曜「何度話しかけても無視するルビィちゃんが悪いよ♪」ﾆｶｯ

ルビィ「もう曜さんったら///」
　

　　　　　　　　
曜「それでね、駅前にアイスのおいしい店を見つけたんだ」

ルビィ「アイスかぁ、食べたいです……」

曜「じゃあ、今度生地買いにいった時に寄ろうね」

ルビィ「はい！」


ルビィ（…………曜さんと一緒にいるとすごく楽しくて嬉しくてなんだか幸せなんです）

ルビィ（それにみんなの人気者の曜さんをルビィが独占してるみたいで）

ルビィ（えへへへ、ルビィとずっと一緒にいてくれる曜さんかぁ……）

ルビィ（よくわからないけどドキドキします///）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ルビィ（はぁ、でもこの時間もバス停についたら終わっちゃうんだよね）ｽﾞｷｯ

ルビィ（い、嫌だよ、もっと曜さんと一緒にいたい……）

ルビィ（そうだ！　ゆっくり歩く牛歩戦術だよ！）
　

　　　　　
曜「ルビィちゃん、なんだかゆっくりじゃない？」

ルビィ「き、気のせいだよぉ……」ｿﾛｿﾛ

曜「このままのペースだとバス無くなっちゃうよ？」

ルビィ「で、でも２人が濡れないように慎重に歩かないといけないし……」ﾓﾀﾓﾀ

曜「私は水泳部でいつも濡れてるから多少濡れても平気であります！」

ルビィ「だ、駄目です！　曜さんに何かあったらルビィは……」ｿﾛｿﾛ

曜（いざとなったら私は迎えに来てもらえばいいけど

　　ルビィちゃんの家って門限厳しいしできることなら早く帰してあげたいな）
　

　　　　
曜「うーん……」

ルビィ「曜さん？」

曜「よしっ、私が傘を差したルビィちゃんをお姫様だっこすればいいんだ！」

ルビィ「なっ、何でそうなるんですか///」

曜「ルビィちゃん！」ｷﾘｯ

ルビィ（そ、そんな真剣な目で見られたらルビィは……///）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜「いくよ、落ちないようにぎゅっとして！」

ルビィ「は、はい///」ｷﾞｭｳ

曜「ルビィちゃん、私にしっかり捕まっててね？」

ルビィ（うゅ、ドキドキするしなんだか顔が暑いよ///）ｶｧｯ
　

　　　
曜「ルビィちゃん、バス停ついたから下ろすよー」

ルビィ「//////」ﾎﾞｰｯ

曜「おーい、ルビィちゃん」

ルビィ「ご、ごめんなさい、すぐ下りますから///」ｱｾｱｾ

曜（ルビィちゃん、嫌がってる！？）

ルビィ「ルビィ、重かったですよね……」

曜「そ、そんなことないって軽すぎで心配になるくらいだよ」

ルビィ「うゅ……」

曜「もっと筋肉つけないと練習持たないよ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ルビィ「そ、そうですよね///」

曜「…………」

ルビィ「…………///」
　

　　　　　
曜（うわああ、ルビィちゃんがかわいずぎて衝動的にお姫様だっこしてしまったああああ）

曜（ルビィちゃん、あったかくてやわからくてもっとぎゅっと抱きしめてたいなぁ///）

曜（……じゃなくて、ルビィちゃん絶対引いてるよ、嫌われちゃったかも）

曜（あの時はいいアイディアだと思ったんだけどやっちゃったよぉぉぉぉ）

曜（ルビィちゃんはちょっと恥ずかしがりで臆病なところがあるからたぶん警戒されちゃってるよね）

曜（ルビィちゃん、真っ赤になってさっきから何もしゃべらないし）

曜（ど、どうしよう？）ｱｾｱｾ



ルビィ（ル、ルビィ、曜さんにお姫様だっこされちゃった///）

ルビィ（ルビィがお姫様で曜さんが王子様かぁ

　　　　だったらルビィはふりふりなドレスで曜さんにはかっこいいけどかわいい衣装で……///）

ルビィ（な、何を考えてるの、ルビィ）

ルビィ（ド、ドキドキして曜さんの顔が見れないよ///）ﾁﾗｯ

ルビィ（いつもならバスではルビィのお話を曜さんがうんうんって聞いてくれてるけど）

ルビィ（い、いつもみたく話しかけられないよ……///）
　

　　　　　　
梨子「ふーん、それで帰りのバスは２人は終始無言だったと……」

曜「ち、千歌ちゃ～ん、梨子ちゃんが私のこといじめるよぉ」ｸﾞｽｯ

千歌「あははは、曜ちゃんはそれで凹んでるだね」

曜「……ルビィちゃんさ、こっちをチラチラと見てくるんだけど目が合わそうとすると慌てて反らしちゃうんだよ」ﾊｧ

梨子「そういえば、今朝の曜ちゃんとルビィちゃんよそよそしかったものね」

曜「あぁ、そんなつもりはないのにルビィちゃんを恐がらせちゃった、きっと嫌われちゃったよね……」

千歌「まぁ、なんとかなるよ、曜ちゃんだもん♪」ｹﾗｹﾗ

曜「他人事だと思って、このぉ♪」ﾎｯﾍﾟﾑﾆｨ

千歌「むむむ、曜ちゃん、やったなー！」ﾑﾆﾑﾆｶﾞｴｼ

梨子「曜ちゃん、ふざけてても問題は解決しないわよ」

曜「うぐっ」

千歌「いつもは千歌が梨子ちゃんに怒られてるけど曜ちゃんが怒られるのって新鮮でいいね～♪」ﾆﾔﾆﾔ

曜（よし、決めたよ　千歌ちゃんの衣装は布面積をもっと減らす！）ｲﾗｯ
　

　　　　　　
ルビィ「はぁ…………」

花丸「ルビィちゃん、悩み事ずら？」

ルビィ「その、ルビィは……」

善子「どうせ曜さんのことでしょ」

ルビィ「ピ、ピギィ！？」ﾋﾞｸｯ

花丸「だってルビィちゃんはいつも曜さん曜さんって曜さんに懐きまくってるずら」

善子「いつも曜さんの後を一生懸命ついていったりさりげなく寄り添おうと隣にいたりしてるじゃない」

ルビィ「……ル、ルビィがそんなことを？」

花丸「おらは今まで自覚がなかったことに驚きずら」

ルビィ「う、うゅ……///」ｶｧｯ

善子「そんなルビィが今朝は曜さんのこと遠くから眺めてるだけだったし

　　　何かあるんだろうって考えるのは普通じゃないの」

ルビィ「で、でもぉ///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

花丸「さっさと吐くずらぁ」
　

　　　　
ルビィ「あのね、昨日、曜さんにお姫様だっこされてからルビィのちっちゃな胸がドキドキして……」

善子「お、お姫様だっこぉ！？」

ルビィ「それで曜さんとお話するどころか顔も見れなくなっちゃって」ｸﾞｽｯ

花丸（ルビィちゃん、初々しくてかわいいずら♪）

ルビィ「ど、どうしよう、今日も２人で衣装作らないといけないのに……」

花丸「そうなんだ……」

ルビィ「よ、曜さんと２人っきりなんてルビィの心臓が持たないよぉ///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

花丸「ごちそうさまずら～」

ルビィ「あれ？　善子ちゃんは？」

花丸「ああ、善子ちゃんならリア充オーラがーとか変なことをいって逃げてったずら」

ルビィ「よ、善子ちゃん……」
　

　　　　　
花丸「とりあえずルビィちゃんは曜さんのことが大好きなんだね」

ルビィ「す、好き///」

花丸「好きなんだよね？」

ルビィ「……う、うん、そうじゃないかなって///」ｺｸｯ

花丸「だったら告白するずら」

ルビィ「で、でも曜さんがルビィのこと好きだって限らないし……」

花丸「マルは曜さんもルビィちゃんのこと好きだと思うけど」

ルビィ「曜さんは誰にも優しいからルビィにも優しいだけだよ……」

善子「そんなことはないわ！」ｷﾒｯ

花丸「おぉ、戻ってきたずら」
　

　　　　
善子「くっ、全くついてないわね、雨が降ってくるなんて」

曜「実は私、渡辺曜は傘を持ってきているのであります！」

善子「なんで？　天気予報じゃ１日ずっと晴れっていってたのに……」

曜「うーん、勘かなぁ？　なんとなく雨が降りそうとかって分かるんだ」ｱﾊﾊﾊﾊ

善子「流石ね、曜さん」

曜「さぁ、私の傘に入りたまえ、善子くん♪」

善子「はぁ、仕方ないわね、……じゃなくてヨハネよ、ヨハネ！」


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善子「……ということがこの前あったのよ」

花丸「短い回想シーンずら」ﾉｯﾎﾟﾊﾟﾝﾓｸﾞﾓｸﾞ
　

善子「だから曜さんが傘を忘れたっていうのはたぶんわざとよ！」

ルビィ「…………？」

善子「曜さんはルビィとあいあい傘したかったのよ

　　　つまり曜さんはルビィのことを特別に思ってるに違いないわ」ｷﾘｯ

ルビィ「そ、そうなのかな///」

善子「そうに決まってるわ！　この堕天使ヨハネの力を信じなさいよ」

ルビィ「ありがとう、善子ちゃん♪」

善子「ヨハネよ、ヨハネ！」

ルビィ「うん、あのね……」

善子「ん？」

ルビィ「ヨハネちゃんはさぁ、曜さんとあいあい傘したんだぁ……」ﾆｺﾆｺ

善子「ル、ルビィ？」ｿﾞｸｯ

ルビィ「……ルビィの大好きな曜さんとルビィより先にあいあい傘しちゃったんだね、ヨハネちゃんはさぁ」ﾆｺﾆｺ

善子「いや、あの、その……」

ルビィ「ふふふ、ヨハネちゃんったら何で逃げてるのかな？」ﾆｺﾆｺ

花丸「ルビィちゃんは意外と嫉妬深いってことが分かったずら」

善子「見てないで助けなさいよ、ずら丸！」ﾌｺｳﾀﾞﾜｰ
　

千歌「曜ちゃん、衣装作り頑張ってね～♪」

曜「任せといてよ、千歌ちゃん」

梨子「曜ちゃん、根詰めすぎないようにね」

曜「うん、大丈夫だって」

花丸「ルビィちゃんも頑張るずら」

ルビィ「う、うん///」

善子「ルビィ……」　

ルビィ「あっ、善子ちゃん、さっきはごめんね？

　　　　ルビィ、記憶があいまいで何したかよくわからないけど」

善子「ううん、全然気にしてないわ……」




千歌「そうだ、曜ちゃん！」ﾋｿﾋｿ

曜「どうしたの、千歌ちゃん？」
　

千歌「曜ちゃん、衣装作りを頑張るのはいいけどさ

もっと他のこと頑張らないといけないよねぇ」ﾆﾔﾆﾔ

曜「なっ///」

千歌「あっ、でも頑張りすぎてバスが無くなっちゃったりして♪」ﾆｼｼｼ

曜「そ、そんなことするつもりないよ、ただ謝るだけだし……///」

千歌「まぁ、そしたら千歌は昨夜はお楽しみでしたねって言ってあげるのだ！

　　　だって千歌は宿屋の娘だもんね、今のは……」ﾆﾔﾆﾔ

曜「ち、千歌ちゃん、説明しなくていいから早く帰ってよ！」

千歌「あははは、また明日～♪」ﾙﾝﾙﾝ

曜（うん、もう千歌ちゃんの衣装は絆創膏と靴下だけでいいや）




曜「じゃ、じゃあ、ル、ルビィちゃん、作業しようか」

ルビィ「…………は、はい///」
　

曜「…………」ｿﾜｿﾜ

ルビィ「…………///」ﾁﾗｯ

曜「ん？」

ルビィ「//////」ﾌﾟｲｯ

曜「……はぁ」

ルビィ「…………///」ﾁﾗｯ


曜（き、気まずいよ、ルビィちゃんが緊張してるのこっちまで伝わってくるし

　　そうだよね、いきなりお姫様だっこするような人と２人きりじゃ怯えちゃうよね……）

ルビィ（こ、告白って花丸ちゃんは言ってたけどルビィわかんないよぉ……）

曜（ルビィちゃんにちゃんと謝らないと）

ルビィ（と、とりあえず話し掛けないといけないよね……///）

ようるび「「あ、あの…」」

ルビィ「ピ、ピギィ！」ﾋﾞｸｯ

曜「あははは、じゃあ、私からいいかな、ルビィちゃん？」

ルビィ「は、はい……」
　

曜「……その、昨日はごめんなさい、急にお姫様だっこなんてしてびっくりしたよね」

ルビィ「よ、曜さん……」

曜「ルビィちゃんがかわいすぎてつい我慢できなくなって抱きしめちゃったけど」

ルビィ「か、かわいい///」ﾄﾞｷｯ

曜「もう２度としないから……」

ルビィ「えっ」

曜「ルビィちゃん、だから許して欲しい」ﾍﾟｺﾘ

ルビィ「だ、駄目だよ！　そんなの……」

曜「そ、そうだよね、ルビィちゃん

　　これからはルビィちゃんが安心できるようにできるだけ近づかないようにするから……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

ルビィ「そ、そうじゃなくて、ルビィは曜さんが好きだからこれからも抱きしめて欲しいんです！」

曜「えっ、今、好きって///」ﾊﾟｧ

ルビィ「あっ、その……よ、曜さん！」

曜「ルビィちゃん///」

ルビィ「ルビィは曜さんのこと好きです、大好きです！

　　　　これからも一緒にいて欲しいしルビィのことをもっと抱きしめて欲しいです///」ﾆｺｯ
　

曜「私もルビィちゃんのことが大好きだよ///」ｷﾞｭｯ

ルビィ「よ、よかったです……///」

曜「てっきりルビィちゃんはライクの方でラブなのは私だけだと思ってたんだ///」

ルビィ「よ、曜さん、あの……」

曜「何かな、ルビィちゃん？」

ルビィ「ル、ルビィのことお姫様だっこしてください///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

曜「もちろんだよ、ルビィちゃん///」ﾀﾞｷｯ

ルビィ「曜さん///」

曜「これからは雨の日じゃなくても…

ルビィ「曜さん、大好きです♡」ﾁｭｯ

曜「ル、ルビィちゃん♡」

ルビィ「えへへへ、これから毎日ルビィのことぎゅって抱きしめてくださいね///」

曜「ヨーソロー！///」



おわり