1: (東日本) 2020/05/14(木) 10:14:41.82 ID:cAtOTC9C
昼休み 教室
鞠莉「ダ~イヤ、お弁当食べましょ」
ダイヤ「えぇ、いいですわよ」
果南「体育の授業やったからお腹ペコペコだよ~」パカッ
果南「―げっ、梅干し入ってる……」
果南「もう、私が梅干し食べられないの知っててなんで入れるかなぁ」
ダイヤ「せっかく作ってもらったのにその言い草はなんですか」
ダイヤ「お母様に失礼ですわよ、まったく」パカッ
ダイヤ「―うっ……は、ハンバーグ……」
鞠莉「あら、ダイヤも苦手な物入ってたの?ご愁傷様」
ダイヤ「お母様……わたくしがハンバーグを苦手と知っていてなぜ……」
果南「ダイヤ~私と同じセリフ言ってない?」ジローッ
果南「ついさっき私になんて言ったのかなん?」
ダイヤ「そ、それは……まさかわたくしにも苦手な物が入っているとは思わなくて」
鞠莉「で、どうするの?残したらお母様達悲しむんじゃない?」
ダイヤ「くっ……!!」
果南「うぅっ……!!」
ダイヤ・果南「「むむむむむぅ~」」
鞠莉「ダ~イヤ、お弁当食べましょ」
ダイヤ「えぇ、いいですわよ」
果南「体育の授業やったからお腹ペコペコだよ~」パカッ
果南「―げっ、梅干し入ってる……」
果南「もう、私が梅干し食べられないの知っててなんで入れるかなぁ」
ダイヤ「せっかく作ってもらったのにその言い草はなんですか」
ダイヤ「お母様に失礼ですわよ、まったく」パカッ
ダイヤ「―うっ……は、ハンバーグ……」
鞠莉「あら、ダイヤも苦手な物入ってたの?ご愁傷様」
ダイヤ「お母様……わたくしがハンバーグを苦手と知っていてなぜ……」
果南「ダイヤ~私と同じセリフ言ってない?」ジローッ
果南「ついさっき私になんて言ったのかなん?」
ダイヤ「そ、それは……まさかわたくしにも苦手な物が入っているとは思わなくて」
鞠莉「で、どうするの?残したらお母様達悲しむんじゃない?」
ダイヤ「くっ……!!」
果南「うぅっ……!!」
ダイヤ・果南「「むむむむむぅ~」」
5: (東日本) 2020/05/14(木) 10:22:30.62 ID:cAtOTC9C
果南「いやぁ、ダイヤの家のハンバーグはおいしいねぇ」モグモグ
ダイヤ「果南さんの家の梅干しこそ絶品ですわ」モグモグ
鞠莉「結局お互いに食べてもらった訳ね」
果南「だって苦手な物は苦手だし」
ダイヤ「情けない話ですがどうしても食べられなくて」
ダイヤ「少し心が痛みますがこればかりはどうしようもありませんわ」
鞠莉「まぁ私も納豆とキムチは絶対に無理だから人の事は言えないけど」
果南「大体さぁ、嫌いな物食べなくちゃ死ぬ訳でもあるまいし。別に我慢してまで食べなくてもいいよね~」
鞠莉「そうよね、他にも食べ物はいっぱいあるんだし」
ダイヤ「……」
鞠莉「な~に考え込んでるのダイヤ」
果南「好き嫌いは誰にでもあるんだから気にしなくてもいいって」
ダイヤ「……えぇ、そうですわね」
ダイヤ「果南さんの家の梅干しこそ絶品ですわ」モグモグ
鞠莉「結局お互いに食べてもらった訳ね」
果南「だって苦手な物は苦手だし」
ダイヤ「情けない話ですがどうしても食べられなくて」
ダイヤ「少し心が痛みますがこればかりはどうしようもありませんわ」
鞠莉「まぁ私も納豆とキムチは絶対に無理だから人の事は言えないけど」
果南「大体さぁ、嫌いな物食べなくちゃ死ぬ訳でもあるまいし。別に我慢してまで食べなくてもいいよね~」
鞠莉「そうよね、他にも食べ物はいっぱいあるんだし」
ダイヤ「……」
鞠莉「な~に考え込んでるのダイヤ」
果南「好き嫌いは誰にでもあるんだから気にしなくてもいいって」
ダイヤ「……えぇ、そうですわね」
7: (東日本) 2020/05/14(木) 10:32:46.82 ID:cAtOTC9C
黒澤家
ダイヤ「ただいま帰りましたわ」
ダイヤ「お母様、お弁当ごちそうさまでした」スッ
母「洗うからそこに置いておきなさい」
母「今日はあなたの苦手なハンバーグを入れたのだけど、食べられたのかしら?」
ダイヤ「!?」ドキッ
ダイヤ「え、えぇ。食べましたわ」
母「そう、よかったわ」
母「高校生にもなっていつまでも好き嫌いがあるようでは大人になってから恥をかきますからね」
ダイヤ「……!!」グサッ
ダイヤ「では、し、失礼します」
果南の家
母「―あら、あなたお弁当の梅干し食べたの?すごいわね」
果南「ま、まぁね~なんとか食べられたよ」
母「思い切って入れてみるものね、嬉しいわぁ」ニコッ
果南「あ、あはは……」
母「それじゃ、これからは毎日梅干し入れるからね」
果南「えっ……!!毎日……!?」ヒクッ
母「だって食べられるようになったんでしょ?いっぱいあるから食べてちょうだい」
果南「は、はい……」
ダイヤ「ただいま帰りましたわ」
ダイヤ「お母様、お弁当ごちそうさまでした」スッ
母「洗うからそこに置いておきなさい」
母「今日はあなたの苦手なハンバーグを入れたのだけど、食べられたのかしら?」
ダイヤ「!?」ドキッ
ダイヤ「え、えぇ。食べましたわ」
母「そう、よかったわ」
母「高校生にもなっていつまでも好き嫌いがあるようでは大人になってから恥をかきますからね」
ダイヤ「……!!」グサッ
ダイヤ「では、し、失礼します」
果南の家
母「―あら、あなたお弁当の梅干し食べたの?すごいわね」
果南「ま、まぁね~なんとか食べられたよ」
母「思い切って入れてみるものね、嬉しいわぁ」ニコッ
果南「あ、あはは……」
母「それじゃ、これからは毎日梅干し入れるからね」
果南「えっ……!!毎日……!?」ヒクッ
母「だって食べられるようになったんでしょ?いっぱいあるから食べてちょうだい」
果南「は、はい……」
8: (東日本) 2020/05/14(木) 10:47:48.40 ID:cAtOTC9C
次の日
果南「うわ……やっぱり入ってる」パカッ
果南「お母さんに食べられるなんて言ったからだ~うわぁ~」
ダイヤ「わたくしもハンバーグが食べられるとお母様に嘘をついてしまいました」
ダイヤ「あぁ……良心が痛みますわ」
鞠莉「まぁおかずがなくなってたらそうなるわよね」
鞠莉「ほら果南、頑張りなさい。ファイト‼」
果南「鞠莉だって好き嫌いあるくせに他人事みたいに言って……」
果南「今日は鞠莉が食べてよ‼」グイッ
鞠莉「ちょっと、なにするの!?あなたのお弁当じゃないの」
果南「私には無理だよ~」グググッ
鞠莉「やめなさいってば、この~」グググッ
ダイヤ「……」
母『高校生にもなっていつまでも好き嫌いがあるようでは大人になってから恥をかきますからね』
ダイヤ「……」
ダイヤ「―決めましたわ」
ダイヤ「果南さん、鞠莉さん」
果南「どうしたのダイヤ?」
鞠莉「なにを決めたの?」
ダイヤ「このまま苦手な物から逃げ続けていては立派な大人になれません」
ダイヤ「3人で好き嫌いを克服しましょう‼」
果南「えぇ~!?」
鞠莉「Oh……とんだとばっちりだわ」
果南「うわ……やっぱり入ってる」パカッ
果南「お母さんに食べられるなんて言ったからだ~うわぁ~」
ダイヤ「わたくしもハンバーグが食べられるとお母様に嘘をついてしまいました」
ダイヤ「あぁ……良心が痛みますわ」
鞠莉「まぁおかずがなくなってたらそうなるわよね」
鞠莉「ほら果南、頑張りなさい。ファイト‼」
果南「鞠莉だって好き嫌いあるくせに他人事みたいに言って……」
果南「今日は鞠莉が食べてよ‼」グイッ
鞠莉「ちょっと、なにするの!?あなたのお弁当じゃないの」
果南「私には無理だよ~」グググッ
鞠莉「やめなさいってば、この~」グググッ
ダイヤ「……」
母『高校生にもなっていつまでも好き嫌いがあるようでは大人になってから恥をかきますからね』
ダイヤ「……」
ダイヤ「―決めましたわ」
ダイヤ「果南さん、鞠莉さん」
果南「どうしたのダイヤ?」
鞠莉「なにを決めたの?」
ダイヤ「このまま苦手な物から逃げ続けていては立派な大人になれません」
ダイヤ「3人で好き嫌いを克服しましょう‼」
果南「えぇ~!?」
鞠莉「Oh……とんだとばっちりだわ」
16: (東日本) 2020/05/14(木) 11:03:26.38 ID:cAtOTC9C
ダイヤ「わたくし、昨日の夜考えていたのです」
ダイヤ「この先、生きていれば将来必ず苦手な物を口にしなければいけない時が来ます」
ダイヤ「その時に『苦手だから食べられません』と言ったらどうなるのか」
ダイヤ「自分が恥ずかしいのはもちろん、作っていただいた方に失礼になりますわ」
鞠莉「確かに、いい歳してあれがダメこれが嫌ではちょっと恥ずかしいかもしれないわね」
果南「でもどうやって克服するのさ?なにかいい方法でもあるの?」
ダイヤ「それは……これから3人で考えましょう」
果南「なんだ、なにも考えてないのに言い出したのか」
ダイヤ「さ、三人よれば文殊の知恵といいますわ。きっといい考えが浮かびます」
鞠莉「差し当たっては、果南の梅干しよね。なんとかしないと」
ダイヤ「そうですわね……」ジーッ
ダイヤ「この先、生きていれば将来必ず苦手な物を口にしなければいけない時が来ます」
ダイヤ「その時に『苦手だから食べられません』と言ったらどうなるのか」
ダイヤ「自分が恥ずかしいのはもちろん、作っていただいた方に失礼になりますわ」
鞠莉「確かに、いい歳してあれがダメこれが嫌ではちょっと恥ずかしいかもしれないわね」
果南「でもどうやって克服するのさ?なにかいい方法でもあるの?」
ダイヤ「それは……これから3人で考えましょう」
果南「なんだ、なにも考えてないのに言い出したのか」
ダイヤ「さ、三人よれば文殊の知恵といいますわ。きっといい考えが浮かびます」
鞠莉「差し当たっては、果南の梅干しよね。なんとかしないと」
ダイヤ「そうですわね……」ジーッ
17: (東日本) 2020/05/14(木) 11:14:22.48 ID:cAtOTC9C
ダイヤ「そもそも、果南さんは梅干しのなにが苦手ですの?」
果南「んなもん全部に決まってるじゃん」
ダイヤ「いや、それでは答えになっていないのですが……」
ダイヤ「苦手なところを教えていただければこちらからもアドバイスが出来ますわ」
果南「う~ん、強いて言うなら食感と味かなぁ」
鞠莉「それってつまり全部って事よね」
果南「だからそう言ってるじゃないの」
ダイヤ「食感と味、ですか……」
ダイヤ「ならば……」スッ
果南「ダイヤ、なにをするつもり?」
ダイヤ「梅干しを細かく潰してそれをフライにまぶしソースをかけて……」
ダイヤ「これでどうでしょうか?」
果南「いや、余計食べる気失せたんだけど」
果南「梅干しをまぶしてる時点で無理だよ~」
ダイヤ「我ながらいい考えだと思ったのですが」
鞠莉「でも、ダイヤの考えも悪くはないわね」
鞠莉「放課後私の家に行きましょ、色々試してみれば克服できるようになるかも」
果南「んなもん全部に決まってるじゃん」
ダイヤ「いや、それでは答えになっていないのですが……」
ダイヤ「苦手なところを教えていただければこちらからもアドバイスが出来ますわ」
果南「う~ん、強いて言うなら食感と味かなぁ」
鞠莉「それってつまり全部って事よね」
果南「だからそう言ってるじゃないの」
ダイヤ「食感と味、ですか……」
ダイヤ「ならば……」スッ
果南「ダイヤ、なにをするつもり?」
ダイヤ「梅干しを細かく潰してそれをフライにまぶしソースをかけて……」
ダイヤ「これでどうでしょうか?」
果南「いや、余計食べる気失せたんだけど」
果南「梅干しをまぶしてる時点で無理だよ~」
ダイヤ「我ながらいい考えだと思ったのですが」
鞠莉「でも、ダイヤの考えも悪くはないわね」
鞠莉「放課後私の家に行きましょ、色々試してみれば克服できるようになるかも」
19: (東日本) 2020/05/14(木) 11:24:58.78 ID:cAtOTC9C
放課後 鞠莉の家
鞠莉「さっきダイヤがフライに梅干しをまぶしてるのを見てピンときたの」
鞠莉「まずはそのまま食べるんじゃなくアレンジして食べてみるのはどう?」
果南「でも私それでも食べられなかったよ」
鞠莉「それはダイヤのアレンジが下手くそだったからデース」
ダイヤ「なんですって!?あれでもよくやった方でしょう!?」
鞠莉「まぁ頑張ったのは認めるわ、だけど問題は『食感と味』」
鞠莉「まずは根本となるこの2つから慣れていかないとね」
果南「なんだか自信ありげだね」
鞠莉「もちろん、いい考えが浮かんだわ。今用意するわね」
鞠莉「さっきダイヤがフライに梅干しをまぶしてるのを見てピンときたの」
鞠莉「まずはそのまま食べるんじゃなくアレンジして食べてみるのはどう?」
果南「でも私それでも食べられなかったよ」
鞠莉「それはダイヤのアレンジが下手くそだったからデース」
ダイヤ「なんですって!?あれでもよくやった方でしょう!?」
鞠莉「まぁ頑張ったのは認めるわ、だけど問題は『食感と味』」
鞠莉「まずは根本となるこの2つから慣れていかないとね」
果南「なんだか自信ありげだね」
鞠莉「もちろん、いい考えが浮かんだわ。今用意するわね」
20: (東日本) 2020/05/14(木) 11:36:22.77 ID:cAtOTC9C
鞠莉「はぁ~い、おまたせ」
果南「うわ、梅干しがいっぱい……」
ダイヤ「ミキサーまで持って来て、どうするつもりですか」
鞠莉「まぁ見てなさい、種を抜いた梅干しをミキサーに入れて……」
鞠莉「スイッチ、オン!!」カチッ ギュイーンッ‼
ダイヤ「ほう、ペースト状にするのですね」
鞠莉「イエース」ギュイーンッ‼
果南「すごい光景……うぅ……」
鞠莉「―こんなもんかな」パカッ
鞠莉「これを器に移して……」
鞠莉「うん、いい感じね。お次は砂糖をたっぷりと入れて混ぜる」マゼマゼ
鞠莉「じゃーん、マリー特製梅干しジャムの完成デース‼」
ダイヤ「なるほど、ジャムにしたのですね。これなら食べられるかもしれませんわ」
果南「ある意味元の形よりインパクトあるかも……怖いなぁ」
果南「うわ、梅干しがいっぱい……」
ダイヤ「ミキサーまで持って来て、どうするつもりですか」
鞠莉「まぁ見てなさい、種を抜いた梅干しをミキサーに入れて……」
鞠莉「スイッチ、オン!!」カチッ ギュイーンッ‼
ダイヤ「ほう、ペースト状にするのですね」
鞠莉「イエース」ギュイーンッ‼
果南「すごい光景……うぅ……」
鞠莉「―こんなもんかな」パカッ
鞠莉「これを器に移して……」
鞠莉「うん、いい感じね。お次は砂糖をたっぷりと入れて混ぜる」マゼマゼ
鞠莉「じゃーん、マリー特製梅干しジャムの完成デース‼」
ダイヤ「なるほど、ジャムにしたのですね。これなら食べられるかもしれませんわ」
果南「ある意味元の形よりインパクトあるかも……怖いなぁ」
24: (東日本) 2020/05/14(木) 11:49:04.71 ID:cAtOTC9C
鞠莉「うちのシェフお手製の食パンにジャムを塗って……」ヌリヌリ
鞠莉「はい果南、召し上がれ」スッ
果南「……」ジーッ
果南「はぁ、やっぱりドキドキするなぁ」
ダイヤ「果南さん、梅干しだと思うと食欲も失せますわ。いっその事目をつぶって食べてみては」
果南「そ、そうだね。そりゃいいや」パチッ
果南「あ……む」パクッ
果南「むぐむぐ……」
鞠莉「おぉ、食べてるじゃない果南」
ダイヤ「お味はいかがですか?」
果南「―んぐっ、うん……梅干しの食感と味はそれほど感じないね。甘い」
果南「これなら食べられるかな」モグモグ
ダイヤ「やりましたわね鞠莉さん」
鞠莉「ほぼ別物になっちゃったけど最初はこんなものね。とりあえず成功かしら」
ダイヤ「この調子でやっていきましょう」
鞠莉「はい果南、召し上がれ」スッ
果南「……」ジーッ
果南「はぁ、やっぱりドキドキするなぁ」
ダイヤ「果南さん、梅干しだと思うと食欲も失せますわ。いっその事目をつぶって食べてみては」
果南「そ、そうだね。そりゃいいや」パチッ
果南「あ……む」パクッ
果南「むぐむぐ……」
鞠莉「おぉ、食べてるじゃない果南」
ダイヤ「お味はいかがですか?」
果南「―んぐっ、うん……梅干しの食感と味はそれほど感じないね。甘い」
果南「これなら食べられるかな」モグモグ
ダイヤ「やりましたわね鞠莉さん」
鞠莉「ほぼ別物になっちゃったけど最初はこんなものね。とりあえず成功かしら」
ダイヤ「この調子でやっていきましょう」
27: (東日本) 2020/05/14(木) 12:02:09.84 ID:cAtOTC9C
鞠莉「さて、お次はダイヤの番ね」
鞠莉「ダイヤはどうしてハンバーグが食べられないの?」
ダイヤ「わたくしはお肉全般があまり好きではなくて……特に挽肉が苦手なのです」
ダイヤ「理由は果南さんと同じですわ」
果南「『食感と味』か……どうやって食べてもらおうか」
果南「―あ、そうだ。あの手があった」
鞠莉「なにか閃いたのね」
果南「うん、ちょっとキッチンを借りてもいいかな?」
鞠莉「いいわよ、食材も色々あるから好きに使ってちょうだい」
キッチン
果南「挽肉がダメって言うならこれを使おう」スッ
ダイヤ「それは、お豆腐?」
果南「うち、挽肉がない時によくお豆腐でハンバーグ作るんだ」
鞠莉「へぇ~アイディア料理って訳ね、なるほど」
果南「今回は慣れてもらう為にほんの少し挽肉も入れようか」
果南「ダイヤに食べてもらえるように、張り切って作るからね」
鞠莉「ダイヤはどうしてハンバーグが食べられないの?」
ダイヤ「わたくしはお肉全般があまり好きではなくて……特に挽肉が苦手なのです」
ダイヤ「理由は果南さんと同じですわ」
果南「『食感と味』か……どうやって食べてもらおうか」
果南「―あ、そうだ。あの手があった」
鞠莉「なにか閃いたのね」
果南「うん、ちょっとキッチンを借りてもいいかな?」
鞠莉「いいわよ、食材も色々あるから好きに使ってちょうだい」
キッチン
果南「挽肉がダメって言うならこれを使おう」スッ
ダイヤ「それは、お豆腐?」
果南「うち、挽肉がない時によくお豆腐でハンバーグ作るんだ」
鞠莉「へぇ~アイディア料理って訳ね、なるほど」
果南「今回は慣れてもらう為にほんの少し挽肉も入れようか」
果南「ダイヤに食べてもらえるように、張り切って作るからね」
28: (東日本) 2020/05/14(木) 12:11:03.47 ID:cAtOTC9C
果南「どれどれ……」ジュージュー
果南「うん、いい感じに焼けた」
果南「これにポン酢をかけて……」
果南「完成、松浦家の豆腐ハンバーグ!!」
鞠莉「わぁ、おいしそ~」
ダイヤ「白い……見た目はとてもハンバーグには見えませんわ」
果南「きっと食べられるはずだよ、さぁどうぞ」
ダイヤ「い、いただきます」
ダイヤ「……」スンスン
ダイヤ「ふむ、お肉の匂いはほとんどしませんね」
ダイヤ「あむ……」
鞠莉「どう、ダイヤ?」
ダイヤ「―挽肉よりも柔らかい食感とお豆腐の優しい味がしておいしいですわ」モグモグ
果南「やったね~大成功」
ダイヤ「お豆腐をハンバーグにすると言う発想はありませんでした、目から鱗ですわね」
ダイヤ「こうして食べれば、ハンバーグも悪くはありませんわ」
果南「うん、いい感じに焼けた」
果南「これにポン酢をかけて……」
果南「完成、松浦家の豆腐ハンバーグ!!」
鞠莉「わぁ、おいしそ~」
ダイヤ「白い……見た目はとてもハンバーグには見えませんわ」
果南「きっと食べられるはずだよ、さぁどうぞ」
ダイヤ「い、いただきます」
ダイヤ「……」スンスン
ダイヤ「ふむ、お肉の匂いはほとんどしませんね」
ダイヤ「あむ……」
鞠莉「どう、ダイヤ?」
ダイヤ「―挽肉よりも柔らかい食感とお豆腐の優しい味がしておいしいですわ」モグモグ
果南「やったね~大成功」
ダイヤ「お豆腐をハンバーグにすると言う発想はありませんでした、目から鱗ですわね」
ダイヤ「こうして食べれば、ハンバーグも悪くはありませんわ」
30: (東日本) 2020/05/14(木) 12:23:25.87 ID:cAtOTC9C
ダイヤ「最後は鞠莉さんですわね」
ダイヤ「納豆とキムチが苦手とは、あなたらしいですわ」
果南「あんなにおいしいのに食べられないなんてね~」
鞠莉「あの匂いとネバネバが苦手なの、あれを好んで食べるなんて信じられない」
鞠莉「食べた後に口の中に残る感じも嫌だわ」
ダイヤ「『匂いとネバネバ』と『食後』ですか……」
ダイヤ「納豆とキムチもなにかアレンジを加えれば食べられるようになりますかね」
ダイヤ「―そうですわ、いい方法があります」
ダイヤ「今度はわたくしにお任せください」
鞠莉「期待してるわよ、ダイヤ」
果南「一体どうアレンジするのか、楽しみだ」
ダイヤ「納豆とキムチが苦手とは、あなたらしいですわ」
果南「あんなにおいしいのに食べられないなんてね~」
鞠莉「あの匂いとネバネバが苦手なの、あれを好んで食べるなんて信じられない」
鞠莉「食べた後に口の中に残る感じも嫌だわ」
ダイヤ「『匂いとネバネバ』と『食後』ですか……」
ダイヤ「納豆とキムチもなにかアレンジを加えれば食べられるようになりますかね」
ダイヤ「―そうですわ、いい方法があります」
ダイヤ「今度はわたくしにお任せください」
鞠莉「期待してるわよ、ダイヤ」
果南「一体どうアレンジするのか、楽しみだ」
31: (東日本) 2020/05/14(木) 12:33:38.97 ID:cAtOTC9C
ダイヤ「納豆は火を通すとおいしくなります」
ダイヤ「と言う訳で納豆チャーハンを作りますわ」
鞠莉「納豆チャーハン?納豆とチャーハンなんて合うの?」
果南「あぁ~いいねぇそれはおいしいよ」
鞠莉「そ、そうなの……?味の想像がつかないわ」
ダイヤ「味は保証しますから心配はいりません」
ダイヤ「―よっと、それっ」ジャカジャカ
果南「ダイヤ、慣れた手つきだね。上手い上手い」
鞠莉「確かに見事なものだけど納豆のすさまじい匂いが……うっぷ」
ダイヤ「大丈夫ですよ、もう少しの辛抱ですわ」
ダイヤ「ここに様々な調味料や香辛料を加えて」ジャカジャカ
ダイヤ「さぁ、間もなく完成ですわよ」
ダイヤ「と言う訳で納豆チャーハンを作りますわ」
鞠莉「納豆チャーハン?納豆とチャーハンなんて合うの?」
果南「あぁ~いいねぇそれはおいしいよ」
鞠莉「そ、そうなの……?味の想像がつかないわ」
ダイヤ「味は保証しますから心配はいりません」
ダイヤ「―よっと、それっ」ジャカジャカ
果南「ダイヤ、慣れた手つきだね。上手い上手い」
鞠莉「確かに見事なものだけど納豆のすさまじい匂いが……うっぷ」
ダイヤ「大丈夫ですよ、もう少しの辛抱ですわ」
ダイヤ「ここに様々な調味料や香辛料を加えて」ジャカジャカ
ダイヤ「さぁ、間もなく完成ですわよ」
33: (東日本) 2020/05/14(木) 12:52:11.31 ID:cAtOTC9C
ダイヤ「おまたせしました、納豆チャーハンと」コトッ
ダイヤ「キムチを散りばめた特製サラダです、ドレッシングのおかげでキムチ特有の匂いは気にならないはずですわ」スッ
鞠莉「本当だ、ほとんど匂いがしない」スンスン
鞠莉「チャーハンもいつの間にか納豆の匂いがなくなってる……」
ダイヤ「調味料と香辛料でうまくごまかしました。納豆もひきわりを使いましたので見た目も悪くないでしょう」
鞠莉「そうね、とても納豆が入ってるとは思えないわ」
鞠莉「それじゃ、いただきます」パクッ
鞠莉「……」モグモグ
果南「お、食べた食べた。どう?おいしい?」
鞠莉「―おいしい……納豆の嫌な味がむしろうまみになってる、ネバネバもしない」モグモグ
鞠莉「―サラダも、ダイヤの言った通りキムチがいいアクセントになってドレッシングのおかげでさっぱりと食べられるわ」モグモグ
ダイヤ「ふふふ、それはよかったですわ」
果南「私も食べたいなぁ~」
ダイヤ「よろしければ、果南さんもどうぞ」
果南「わ~い、いただきま~す」パクパク
鞠莉「素晴らしいアレンジだったわ。ダイヤ、ありがとう」
ダイヤ「いいえ、お口に合ってなによりですわ」
ダイヤ「キムチを散りばめた特製サラダです、ドレッシングのおかげでキムチ特有の匂いは気にならないはずですわ」スッ
鞠莉「本当だ、ほとんど匂いがしない」スンスン
鞠莉「チャーハンもいつの間にか納豆の匂いがなくなってる……」
ダイヤ「調味料と香辛料でうまくごまかしました。納豆もひきわりを使いましたので見た目も悪くないでしょう」
鞠莉「そうね、とても納豆が入ってるとは思えないわ」
鞠莉「それじゃ、いただきます」パクッ
鞠莉「……」モグモグ
果南「お、食べた食べた。どう?おいしい?」
鞠莉「―おいしい……納豆の嫌な味がむしろうまみになってる、ネバネバもしない」モグモグ
鞠莉「―サラダも、ダイヤの言った通りキムチがいいアクセントになってドレッシングのおかげでさっぱりと食べられるわ」モグモグ
ダイヤ「ふふふ、それはよかったですわ」
果南「私も食べたいなぁ~」
ダイヤ「よろしければ、果南さんもどうぞ」
果南「わ~い、いただきま~す」パクパク
鞠莉「素晴らしいアレンジだったわ。ダイヤ、ありがとう」
ダイヤ「いいえ、お口に合ってなによりですわ」
36: (東日本) 2020/05/14(木) 13:04:21.82 ID:cAtOTC9C
ダイヤ「これで一通り試して慣れたとは思いますが」
ダイヤ「やはり本物を食べられない事には問題の解決にはなりませんわね」
鞠莉「そうなのよねぇ、少しづつ慣れていくしかないと思うけど」
果南「結局梅干しを食べられるようにならないとダメって事だね……」
果南「うわ~ん、やっぱり食べたくないよ~!!」バタバタ
ダイヤ「こら、急に元に戻って駄々をこねないでください」
ダイヤ「諦めてはいけませんわ、3人で力を合わせて克服しましょう」
鞠莉「……」ジーッ
鞠莉「―あ」ピコーンッ
鞠莉「そうだ‼それよダイヤ!!」
ダイヤ「は?」
ダイヤ「やはり本物を食べられない事には問題の解決にはなりませんわね」
鞠莉「そうなのよねぇ、少しづつ慣れていくしかないと思うけど」
果南「結局梅干しを食べられるようにならないとダメって事だね……」
果南「うわ~ん、やっぱり食べたくないよ~!!」バタバタ
ダイヤ「こら、急に元に戻って駄々をこねないでください」
ダイヤ「諦めてはいけませんわ、3人で力を合わせて克服しましょう」
鞠莉「……」ジーッ
鞠莉「―あ」ピコーンッ
鞠莉「そうだ‼それよダイヤ!!」
ダイヤ「は?」
38: (東日本) 2020/05/14(木) 13:19:14.57 ID:cAtOTC9C
鞠莉「お互いに優しく甘やかして食べさせてみましょう」
鞠莉「名付けて、『ママ~食べさせて~』大作戦‼」
ダイヤ「なんですかその作戦は……」
果南「なんでそんな赤ちゃんみたいな真似を……」
鞠莉「お母さんってすごいのよ、上手にあやしてご飯食べさせちゃうんだから」
鞠莉「だから、こうすればきっと食べられるようになるはずよ」
ダイヤ「この歳になってそんな子供のように甘えるなど恥ずかしいですわ」カァァ
果南「甘やかすならまだしも甘えるのはちょっと、ねぇ?」
鞠莉「いいわ、それじゃまずは私がダイヤに食べさせてもらうから」
ダイヤ「ちょ、わたくしが鞠莉さんに食べさせるのですか?」
鞠莉「さっきの果南とのやり取りを見てて可能性を感じたのよ、頼んだわ」
鞠莉「果南は納豆ご飯を作って」
果南「わ、わかった……」
鞠莉「名付けて、『ママ~食べさせて~』大作戦‼」
ダイヤ「なんですかその作戦は……」
果南「なんでそんな赤ちゃんみたいな真似を……」
鞠莉「お母さんってすごいのよ、上手にあやしてご飯食べさせちゃうんだから」
鞠莉「だから、こうすればきっと食べられるようになるはずよ」
ダイヤ「この歳になってそんな子供のように甘えるなど恥ずかしいですわ」カァァ
果南「甘やかすならまだしも甘えるのはちょっと、ねぇ?」
鞠莉「いいわ、それじゃまずは私がダイヤに食べさせてもらうから」
ダイヤ「ちょ、わたくしが鞠莉さんに食べさせるのですか?」
鞠莉「さっきの果南とのやり取りを見てて可能性を感じたのよ、頼んだわ」
鞠莉「果南は納豆ご飯を作って」
果南「わ、わかった……」
45: (東日本) 2020/05/14(木) 14:03:01.99 ID:cAtOTC9C
鞠莉の部屋
鞠莉「流石に人目につくと恥ずかしいから移動したわ、ハンバーグと梅干しも用意したし」
ダイヤ「恥ずかしいという自覚はあるんですね」
鞠莉「ここなら思いっきり甘えても平気よ」
鞠莉「さ、ダイヤ。食べさせて」
ダイヤ「……仕方ありませんわね」
ダイヤ「ほら鞠莉さん、食べさせてあげますからこちらへいらっしゃい」
鞠莉「は~い」
ダイヤ「はいどうぞ」スッ
鞠莉「うっ……ダイヤに食べさせてもらうとは言えいざ目の前に納豆が迫ると尻込みしちゃいそう」
果南「どうしたの鞠莉、食べないの?」ニヤニヤ
鞠莉「食べるわよ、食べるけど」
ダイヤ「大丈夫ですわ、先ほど納豆チャーハンを食べたのですから」
ダイヤ「まずはひと口、あ~ん」スッ
鞠莉「あ、あ~ん」パクッ
鞠莉「……」モグモグ……ゴクンッ
ダイヤ「よく食べられましたね、えらいえらい」ナデナデ
鞠莉「えへっ、ダイヤにお願いして正解だったわぁ。これなら食べられる~」ニヘラ
ダイヤ「この調子で全部食べてしまいましょうね」スッ
鞠莉「よ~し、頑張るぞ~」
鞠莉「あ~むっ」
鞠莉「流石に人目につくと恥ずかしいから移動したわ、ハンバーグと梅干しも用意したし」
ダイヤ「恥ずかしいという自覚はあるんですね」
鞠莉「ここなら思いっきり甘えても平気よ」
鞠莉「さ、ダイヤ。食べさせて」
ダイヤ「……仕方ありませんわね」
ダイヤ「ほら鞠莉さん、食べさせてあげますからこちらへいらっしゃい」
鞠莉「は~い」
ダイヤ「はいどうぞ」スッ
鞠莉「うっ……ダイヤに食べさせてもらうとは言えいざ目の前に納豆が迫ると尻込みしちゃいそう」
果南「どうしたの鞠莉、食べないの?」ニヤニヤ
鞠莉「食べるわよ、食べるけど」
ダイヤ「大丈夫ですわ、先ほど納豆チャーハンを食べたのですから」
ダイヤ「まずはひと口、あ~ん」スッ
鞠莉「あ、あ~ん」パクッ
鞠莉「……」モグモグ……ゴクンッ
ダイヤ「よく食べられましたね、えらいえらい」ナデナデ
鞠莉「えへっ、ダイヤにお願いして正解だったわぁ。これなら食べられる~」ニヘラ
ダイヤ「この調子で全部食べてしまいましょうね」スッ
鞠莉「よ~し、頑張るぞ~」
鞠莉「あ~むっ」
48: (東日本) 2020/05/14(木) 14:19:51.20 ID:cAtOTC9C
鞠莉「はぁ……ダイヤのおかげで完食出来たわぁ、ありがとう」
ダイヤ「わたくしも小さい頃ルビィに食べさせていたのを思い出しましたわ」
ダイヤ「次は果南さんですよ、どうぞ」
果南「いやぁ、鞠莉は食べられたけど私は無理だよ」
果南「まだ本物の梅干しには抵抗が……」ジリッ
鞠莉「いいから甘えてみなさーい」ドンッ
果南「うわっ!?」
ダイヤ「お待ちしていましたわ」スッ
果南「ひいぃっ!?ダメダメダメ‼嫌だ嫌だ~!!」ジタバタ
ダイヤ「あら、まるで本物の赤ちゃんみたいですわね」
ダイヤ「わたくしが食べて見せますわ」パクッ
ダイヤ「―う~ん、おいしい」
ダイヤ「ね?鞠莉さんも食べたのですから果南さんも頑張りましょう」
果南「う、ううぅ……」ウルウル
果南「わ、わかったよぉ」
果南「ダイヤ、食べさせて」
ダイヤ「はい、あ~ん」スッ
果南「あ~ん……!!」パクッ
果南「~~~~!!」モグモグ……ゴクンッ
鞠莉「やった‼食べられたじゃない!!」
果南「うえぇ……すっぱ~い」
ダイヤ「なにはともあれよく頑張りましたね、いい子いい子」ナデナデ
果南「た、食べられた……すごい」
果南「……たまには甘えるのも、悪くないかも、ね」カァァ
ダイヤ「わたくしも小さい頃ルビィに食べさせていたのを思い出しましたわ」
ダイヤ「次は果南さんですよ、どうぞ」
果南「いやぁ、鞠莉は食べられたけど私は無理だよ」
果南「まだ本物の梅干しには抵抗が……」ジリッ
鞠莉「いいから甘えてみなさーい」ドンッ
果南「うわっ!?」
ダイヤ「お待ちしていましたわ」スッ
果南「ひいぃっ!?ダメダメダメ‼嫌だ嫌だ~!!」ジタバタ
ダイヤ「あら、まるで本物の赤ちゃんみたいですわね」
ダイヤ「わたくしが食べて見せますわ」パクッ
ダイヤ「―う~ん、おいしい」
ダイヤ「ね?鞠莉さんも食べたのですから果南さんも頑張りましょう」
果南「う、ううぅ……」ウルウル
果南「わ、わかったよぉ」
果南「ダイヤ、食べさせて」
ダイヤ「はい、あ~ん」スッ
果南「あ~ん……!!」パクッ
果南「~~~~!!」モグモグ……ゴクンッ
鞠莉「やった‼食べられたじゃない!!」
果南「うえぇ……すっぱ~い」
ダイヤ「なにはともあれよく頑張りましたね、いい子いい子」ナデナデ
果南「た、食べられた……すごい」
果南「……たまには甘えるのも、悪くないかも、ね」カァァ
51: (東日本) 2020/05/14(木) 14:34:55.69 ID:cAtOTC9C
鞠莉「いよいよ言い出しっぺのダイヤの番ね」
鞠莉「私が食べさせてあげる、マリーママの胸に飛び込んで来なサーイ」
ダイヤ「わ、わたくしは1人で食べられますわ‼」スッ
ダイヤ「……」
ダイヤ「あ~……あぁ~……ああぁ~……」プルプル
鞠莉「無理しちゃって、素直になりなさいよ」
ダイヤ「別にわたくしは甘えたい訳ではなくてハンバーグを克服したいだけですわ」
鞠莉「だっからそのサポートをしてあげるって言ってるんじゃないの、ほらおいで」グイッ
ダイヤ「ぴぎゃっ!?」ポフッ
ダイヤ「あ、危ないじゃないですか‼わたくしはフォークを持っているのですよ」
鞠莉「それじゃ危ない物はママが預りましょうね~」パシッ
鞠莉「では改めて、あ~ん」スッ
果南「……」ジーッ
ダイヤ「なぜわたくしがこんな辱しめを……」カァァ
ダイヤ「あ、あ~ん」パクッ
ダイヤ「……」モグモグ……ゴクンッ
ダイヤ「―た、食べられた……食べられましたわ」
鞠莉「よく出来ました~いい子でちゅね~えらいえらい」ナデナデ
ダイヤ「や、やめてください‼」カァァ
果南「……」プルプル
鞠莉「それじゃこのまま最後まで」
果南「―ダイヤ!!」バッ
鞠莉「私が食べさせてあげる、マリーママの胸に飛び込んで来なサーイ」
ダイヤ「わ、わたくしは1人で食べられますわ‼」スッ
ダイヤ「……」
ダイヤ「あ~……あぁ~……ああぁ~……」プルプル
鞠莉「無理しちゃって、素直になりなさいよ」
ダイヤ「別にわたくしは甘えたい訳ではなくてハンバーグを克服したいだけですわ」
鞠莉「だっからそのサポートをしてあげるって言ってるんじゃないの、ほらおいで」グイッ
ダイヤ「ぴぎゃっ!?」ポフッ
ダイヤ「あ、危ないじゃないですか‼わたくしはフォークを持っているのですよ」
鞠莉「それじゃ危ない物はママが預りましょうね~」パシッ
鞠莉「では改めて、あ~ん」スッ
果南「……」ジーッ
ダイヤ「なぜわたくしがこんな辱しめを……」カァァ
ダイヤ「あ、あ~ん」パクッ
ダイヤ「……」モグモグ……ゴクンッ
ダイヤ「―た、食べられた……食べられましたわ」
鞠莉「よく出来ました~いい子でちゅね~えらいえらい」ナデナデ
ダイヤ「や、やめてください‼」カァァ
果南「……」プルプル
鞠莉「それじゃこのまま最後まで」
果南「―ダイヤ!!」バッ
54: (東日本) 2020/05/14(木) 14:50:28.69 ID:cAtOTC9C
ダイヤ「ぴぎゃあっ!?」ポフッ
鞠莉「もう、なによ果南。急にダイヤの事引っ張って」
果南「私も、さっきのお礼しなくちゃ」
果南「次は私が食べさせてあげる」
果南「はい、あ~ん」ズボッ
ダイヤ「むぐっ!?」
鞠莉「ちょ、果南!?」
果南「いっその事残り全部いっちゃおうか」ギュウギュウ
ダイヤ「むむぅっ!?うむうむむぅ~!?」シロクロ
果南「お口いっぱい頬張って、ダイヤはかわいいなぁ~」
果南「おいしい?焦らなくていいからよく噛んで食べるんだよ」
鞠莉「やめなさい‼ダイヤが死んじゃうわ‼」
果南「へっ?」キョトン
ダイヤ「まったくもう!!なにを考えているのですか!?危うく三途の川を渡るところでしたわ」
果南「ごめん、力加減がわからなくてつい……」
果南「今度は優しく食べさせてあげるからさ、ね?」
果南「ほら、あ~ん」スッ
ダイヤ「……」ジーッ
ダイヤ「―はむっ」
果南「おいしい?」
ダイヤ「えぇ……おいしい、ですわ」モグモグ
果南「ふふ、よかったぁ。お詫びにハグしてあげる」ギュウッ
ダイヤ「もう……果南さんたら」
鞠莉「一時はどうなるかと思ったけど無事に済んでよかったわね」
鞠莉「もう、なによ果南。急にダイヤの事引っ張って」
果南「私も、さっきのお礼しなくちゃ」
果南「次は私が食べさせてあげる」
果南「はい、あ~ん」ズボッ
ダイヤ「むぐっ!?」
鞠莉「ちょ、果南!?」
果南「いっその事残り全部いっちゃおうか」ギュウギュウ
ダイヤ「むむぅっ!?うむうむむぅ~!?」シロクロ
果南「お口いっぱい頬張って、ダイヤはかわいいなぁ~」
果南「おいしい?焦らなくていいからよく噛んで食べるんだよ」
鞠莉「やめなさい‼ダイヤが死んじゃうわ‼」
果南「へっ?」キョトン
ダイヤ「まったくもう!!なにを考えているのですか!?危うく三途の川を渡るところでしたわ」
果南「ごめん、力加減がわからなくてつい……」
果南「今度は優しく食べさせてあげるからさ、ね?」
果南「ほら、あ~ん」スッ
ダイヤ「……」ジーッ
ダイヤ「―はむっ」
果南「おいしい?」
ダイヤ「えぇ……おいしい、ですわ」モグモグ
果南「ふふ、よかったぁ。お詫びにハグしてあげる」ギュウッ
ダイヤ「もう……果南さんたら」
鞠莉「一時はどうなるかと思ったけど無事に済んでよかったわね」
55: (東日本) 2020/05/14(木) 15:08:03.41 ID:cAtOTC9C
数日後 昼休み 教室
鞠莉「ほら果南、あ~ん」スッ
果南「あ~ん」パクッ
鞠莉「おいしい?」
果南「うん、鞠莉に食べさせてもらうと不思議と梅干しが食べられちゃうよ」モグモグ
鞠莉「お互いに食べさせる作戦のおかげね、苦手な物を克服出来てよかったわぁ」
果南「でも私、鞠莉かダイヤに食べさせてもらわないと食べられなくなっちゃった」
鞠莉「私もあの日から変な癖がついちゃってね、たまに家でママに食べさせてもらうの」
果南「鞠莉は甘えん坊だなぁ」
鞠莉「果南の方こそ~」
鞠莉「ね、私にも食べさせて」
果南「いいよ、こうやって食べさせるのも楽しいよね」スッ
鞠莉「あ~むっ、おいしい~やっぱりいいわねぇ甘えるのって」
鞠莉「好き嫌いも克服出来たし一石二鳥だわ」
鞠莉「ほら果南、あ~ん」スッ
果南「あ~ん」パクッ
鞠莉「おいしい?」
果南「うん、鞠莉に食べさせてもらうと不思議と梅干しが食べられちゃうよ」モグモグ
鞠莉「お互いに食べさせる作戦のおかげね、苦手な物を克服出来てよかったわぁ」
果南「でも私、鞠莉かダイヤに食べさせてもらわないと食べられなくなっちゃった」
鞠莉「私もあの日から変な癖がついちゃってね、たまに家でママに食べさせてもらうの」
果南「鞠莉は甘えん坊だなぁ」
鞠莉「果南の方こそ~」
鞠莉「ね、私にも食べさせて」
果南「いいよ、こうやって食べさせるのも楽しいよね」スッ
鞠莉「あ~むっ、おいしい~やっぱりいいわねぇ甘えるのって」
鞠莉「好き嫌いも克服出来たし一石二鳥だわ」
57: (東日本) 2020/05/14(木) 15:22:53.28 ID:cAtOTC9C
黒澤家
ルビィ「お姉ちゃん、ご飯だよ」
ダイヤ「今行きますわ」
母「来たわね、冷めない内に食べなさい」
ルビィ「わぁ~いハンバーグだぁ」
ダイヤ「お、おいしそうですわね……」
ダイヤ(ハンバーグは食べさせてもらわないと体が受け付けなくなってしまいましたわ)チラッ
ダイヤ(まさかお母様にお願いする訳にもいかないし……)
ダイヤ(ここは恥をしのんでルビィに頼むしかありませんわ)
プルルルルル……
母「あら、電話だわ」スタスタ
ダイヤ(今ですわ‼)
ダイヤ「ルビィ、お願いがあるのですが」
ルビィ「なぁにお姉ちゃん」
ダイヤ「わたくしにハンバーグを食べさせてくれませんか」
ダイヤ「こうしないと食べられないのです」
ルビィ「あ、それじゃルビィにも食べさせてよ」
ダイヤ「おぉ、それならお母様に怪しまれませんわね」
ルビィ「怪しむ……?」
ダイヤ「こ、こちらの話ですわ」
ダイヤ「ほらルビィ、あ~ん」スッ
ルビィ「お姉ちゃんも、あ~ん」スッ
ダイヤ「あむっ、むぐむぐ……」
ルビィ「はむっ、おいしいねぇお姉ちゃん」ニコッ
ダイヤ「えぇ、お母様のハンバーグは世界一ですわね」ニコッ
ダイヤ(今はこんな状態ですが、いつか必ずハンバーグを克服してみせますわ)
母「―あら、2人共随分仲がいいんだ事、うふふ」
ルビィ「お姉ちゃん、ご飯だよ」
ダイヤ「今行きますわ」
母「来たわね、冷めない内に食べなさい」
ルビィ「わぁ~いハンバーグだぁ」
ダイヤ「お、おいしそうですわね……」
ダイヤ(ハンバーグは食べさせてもらわないと体が受け付けなくなってしまいましたわ)チラッ
ダイヤ(まさかお母様にお願いする訳にもいかないし……)
ダイヤ(ここは恥をしのんでルビィに頼むしかありませんわ)
プルルルルル……
母「あら、電話だわ」スタスタ
ダイヤ(今ですわ‼)
ダイヤ「ルビィ、お願いがあるのですが」
ルビィ「なぁにお姉ちゃん」
ダイヤ「わたくしにハンバーグを食べさせてくれませんか」
ダイヤ「こうしないと食べられないのです」
ルビィ「あ、それじゃルビィにも食べさせてよ」
ダイヤ「おぉ、それならお母様に怪しまれませんわね」
ルビィ「怪しむ……?」
ダイヤ「こ、こちらの話ですわ」
ダイヤ「ほらルビィ、あ~ん」スッ
ルビィ「お姉ちゃんも、あ~ん」スッ
ダイヤ「あむっ、むぐむぐ……」
ルビィ「はむっ、おいしいねぇお姉ちゃん」ニコッ
ダイヤ「えぇ、お母様のハンバーグは世界一ですわね」ニコッ
ダイヤ(今はこんな状態ですが、いつか必ずハンバーグを克服してみせますわ)
母「―あら、2人共随分仲がいいんだ事、うふふ」
58: (東日本) 2020/05/14(木) 15:25:33.87 ID:cAtOTC9C
これで終わりになります。最後まで読んで頂きありがとうございました。
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1589418881