【SS】ことり「絵里ちゃん、付き合ってほしいの！」

@屋上

絵里「…」

絵里「ええっ！？」

絵里（ことりが…？まさか……えっ？///）
絵里（ハラショー…じゃなくって！！）


絵里（ことりが…私のこ「ごめんねっ！！」


絵里「……え？」


ことり「あ、あの、変な意味じゃなくてねっ！？」
ことり「今度の衣装の事で相談があって…」

ことり「良かったら、付き合ってもらえないかなって。」
　

絵里（ああ、そういう…）

絵里「もう、びっくりしちゃったじゃない。」

ことり「えへへ、ごめんなさい。」

絵里「でも、衣装の事ならにことかの方が詳しいんじゃない？」

ことり「うん。でもね、今度の衣装はね？」
ことり「ちょっと新しい事に挑戦してみようかなって♪」

絵里「新しい事？」

ことり「うん♪」

ことり「イメージではね？」
ことり「衣装のデザインはシンプルにして。」
ことり「アクセサリーで可愛く演出出来たらなって♪」

絵里「そういうことね。でも、なんで私？」
　

ことり「絵里ちゃんってアクセ作りが趣味でしょ？」
ことり「ことりが選んじゃうとどうしても可愛い物になっちゃって…」
ことり「だから、一緒に選んでほしいの。」

ことり「ダメ…かな？」


絵里「ええ、もちろんいいわよ。」
絵里「でも、私のセンスでいいのかしら？」

ことり「もちろん♪」

絵里「じゃあ、今度のお休みの日に行きましょうか。」

ことり「ありがと、絵里ちゃん♪」

絵里「え、ええ…///」
　

13:20@駅前広場(Sat)

絵里「ことり、遅いわね…」
絵里（もしかして、何かあったんじゃ…）

絵里「もう少し、待ってみようかしら…？」


------------


絵里「ことり…」ﾁﾗｯ
絵里（もう、30分も…）


「絵里ちゃ～んっ…」


絵里「ことりっ！？」

ことり「ごめんね、お待たせ…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

絵里「いえ、良いのだけれど…すごい格好よ？」
絵里「どうしたの、それ？」


ことり「そ、それがね…」
　

………………

ことり「今日は絵里ちゃんとお買い物♪」
ことり「楽しみだなあ…」

ﾆｬｰ

ことり「あっ子ネコちゃんだぁ～♡」

ことり「かわいいなあ…」

ことり「ちょ、ちょっとぐらい…いいよね…？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ﾆｬｰﾆｬｰ

ことり「や～ん、カワイイ～♡♡」

………………


ことり「ってことがあってね？」
ことり「ネコちゃん可愛かったなあ～…」
　

絵里「いや、服はどこで破れたのよ？」

ことり「あっ。ごめんなさーい。」
ことり「その後親猫さんが来て、じゃれてるうちにとびかかられちゃって…」

絵里「ああ…」

ことり「それで、着替えに戻ろうか、でも絵里ちゃん待たせてるし…」
ことり「って迷ってたら、こんな時間に…」

ことり「ごめんね？絵里ちゃん…」ｼｭﾝ

絵里「ことりに何も無かっただけ、いいわ。」
絵里「でも、次はまず連絡して？」
絵里「私も、心配なんだから…」


ことり「はい、絵里ちゃん。」
ことり「でも…ありがとうっ！！」ﾆｺｯ


絵里「…///」
絵里（て、天然なのよね…？）
　

絵里「…でもまずは、その服をどうにかしないとね？」

ことり「うん…破れた所は直せるけど。」
ことり「このまま歩くのはちょっと恥ずかしいかな…」

絵里「とりあえず、そこのショップに入りましょう。」

ことり「うん、ありがとう。」

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

ことり「うわあ、可愛い服がいっぱい…」
ことり「どれにしようかなあ…」

絵里「私はあんまりこういうお店には来ないけど…」
絵里「確かに、ことりに似合いそうね。」

ことり「じゃっじゃあ！」
ことり「ことりが、絵里ちゃんに似合う服を選んであげる！」
　

絵里「それも嬉しいんだけれど…」
絵里「ここに来た目的を忘れてるんじゃない…？」

ことり「あっ…うぅ…ごめんね？絵里ちゃぁん…」ｳﾙｳﾙ

絵里「…服はまた今度選んでくれたらいいから。」
絵里「今は、ことりの服を探しましょ？」


ことり「うん♪」
ことり「どれにしようかな～？」


絵里「ｸｽｯ」
絵里（なんか、妹みたい…）


ことり「ねえ絵里ちゃん？」

絵里「どうしたの、ことり？」

ことり「良かったら、絵里ちゃんに選んでほしいなって…」

絵里「えっ？」
　

ことり「せっかくの機会だし、絵里ちゃんにお任せしてみようかなって♪」

絵里「いいけど…あんまり期待しないでね？」

ことり「絵里ちゃんのセンスにお任せしますっ♪」

絵里「自信無いのに…」


絵里「どれがいいかしら…」ｷｮﾛｷｮﾛ

絵里「…あら？このスカート可愛い…」
絵里「ことりに似合いそう。」


絵里「それなら、このブラウスとポンチョで…」
絵里（単に、私が見たいだけになっちゃったけど。）

絵里「ことり。これはどう？」

ことり「わあ、ありがとう、絵里ちゃん！」
ことり「早速着てみるね♪」
　

ｼｬｰｯ

ことり「ジャーンッ！どうかな、絵里ちゃん？」

絵里「うん、私は好きだけど…」
絵里「ことりはどう？」

ことり「えへへ。あんまりこんな服装した事ないから。」
ことり「ことりは戸惑っています♪」

絵里「あ、やっぱりダメかしら…」ｱｾｱｾ

ことり「ううん！すっごくかわいいよ！」
ことり「ただ、ことりに似合ってるのかなって…」

絵里「ええ！もうバッチリよ！」
絵里「私が保証するわ！！」

ことり「ありがと、絵里ちゃん。」
ことり「じゃあ、お会計して…」

絵里「あ、もう払っておいたわよ？」
　

ことり「え！？」

絵里「あんまり時間とると、この後の事もあるし…」
絵里「ことりが気に入ったのなら、もらってくれないかしら？」

ことり「そんな、悪いよ～…」
ことり「お金返すね！」

絵里「いいのよ。」
絵里「いつも、衣装作り頑張ってくれてるでしょう？」
絵里「そのお礼。」

絵里「気に入ってくれると…嬉しいわ。」


ことり「絵里ちゃん…」

ｷﾞｭｯ

絵里「ことり！？」

ことり「絵里ちゃん、だぁ～いすきっ♡」
　

@ショッピングモール

絵里「…」

ことり「絵里ちゃん、ごめんなさい…」

絵里「…」
絵里「…いいのよ。」
絵里「別に、嫌だった訳じゃないから…」


絵里「…でも、人前じゃその…恥ずかしいから…///」

ことり「はぁい…」


ことり「…人前じゃなかったら、いいの？」

絵里「ちょっ！調子に乗らない！！///」

ことり「えへへ、ごめんなさーい♪」
　

@雑貨屋

絵里「う～ん…」
絵里「ことりから聞いてた衣装のイメージだと。」
絵里「あんまり合う物はないわね…」

ことり「うん…どれも可愛いんだけどね…」

絵里「他のお店も見てみましょう。」

ことり「はーい♪」


@エントランス

絵里「あらかた見回ったけど、めぼしい物は無かったわね…」

ことり「やっぱり、難しいのかなあ…」
ことり「あんまりライブまで時間もないし。」
ことり「今回は、やめとくことにします♪」
ことり「絵里ちゃん、今日はありがとう。」

絵里「…」

ことり「絵里…ちゃん？」
　

絵里「ねえ、ことり…」
絵里「次の衣装、いつまでに仕上げればいいんだっけ？」

ことり「え？」
ことり「えっと…再来週の水曜日だけど…」


絵里「…うん。」
絵里「それなら、私がつくるわ。」

ことり「ええっ！？でも、９人分なんて大変だよぉ…」

絵里「そこは、衣装を簡単にした分ことりにも手伝ってもらうわよ？」
絵里「でも、生徒会も引き継いだ事だし、時間の余裕はあるわ。」

絵里「だいたい、いつもことりにばっかりまかせてたのもダメなのよ。」
絵里「ちょっとぐらい、手伝わなくちゃね」ｳｲﾝｸ

ことり「絵里ちゃ「今抱きつくのはなしよ！！」


ことり「…えへへ、ばれちゃった。」

絵里「全く…」
絵里（海未たちはよく耐えれるわね…）
　

18:00@絵里's house

絵里「と、言う事で早速今夜からはじめるわよ！」

ことり「今日、来てもよかったの…？」

絵里「ええ、亜里沙は穂乃果のとこにお泊まりらしいから。」
絵里「私一人だったし、問題ないわ。」

ことり「そっか。なら、頑張って作らないとだね！」

絵里「ええ。晩ご飯の材料も買い込んだし、頑張りましょう！」

ことり「はいっ！！」

………

絵里「…あら、ことり上手いじゃない。」
絵里「やったことあるの？」

ことり「えっ！？う、うん、少しだけ…」

絵里「このペースなら、案外早く終わるかもしれないわね。」

ことり「…頑張って、いいものつくろうね♪」

絵里「ええ、もちろんよ！」
　

20:40@リビング

ことり「ごちそうさまでした！」

絵里「はい、お粗末さま。」

ことり「絵里ちゃんのロシア料理美味しかった～」
ことり「毎日でもいいくらい♪」

絵里「ｸｽｯ。流石に毎日は飽きるわよ。」

ことり「…えへへ。」

絵里「さて、先にお風呂入っちゃいましょうか♪」
絵里「上がってから、寝るまでもう少しだけやりましょう？」

ことり「うんっ♪」

ことり「…そうだ絵里ちゃん。一緒にお風呂はいろ？」

絵里「え、いいけど…何か恥ずかしいわね…」

ことり「気にしないの♪その方が、作る時間増えるでしょ？」

絵里「それはそうだけど…」
絵里「分かったわ。」

ことり「やったあ～♡」
　

@お風呂

絵里「ちょっとことり…そんなにジロジロみないでよ…」

ことり「だって、絵里ちゃん綺麗なんだもん。」

絵里「は、恥ずかしいじゃない…」

ことり「ことりは恥ずかしくないですよ～」

絵里「私は恥ずかしいのっ！！」


ことり「そうだ絵里ちゃん、背中洗ってあげる♪」

絵里「聞いてないのね…」

絵里「…はあ。じゃ、お願いするわ。」

ことり「かしこまりました～♪」
　

ことり「かゆいところはございませんか～？」

絵里「それ、髪の毛洗う時よね…」

ことり「えへへ、なんとなく…」

絵里「…もう」ｸｽｯ


ことり「それにしても絵里ちゃん、お肌きれいだね。」

絵里「そう？ことりも綺麗よ？」

ことり「なんて言うんだろう…なで回したくなるお肌？」

絵里「何よそれ…」

ことり「えいっ♪」ﾁｭﾙﾝｯ

絵里「ひゃあっ！？ことり！？///」

ことり「絵里ちゃん…かわいい…」

絵里「ちょっとことり！なにして…あんッ」
絵里「どこ触ってるのよ！！」

ことり「え？おなかだよ～」ｻﾜｻﾜ

絵里「ちょっとやめ…あっ…ちょっと…///」

ことり「えへへ、絵里ちゃ～ん…」
　

@絵里's room


絵里「…」

ことり「…」
ことり「あの…」


絵里「どうして私が怒ってるか、分かってるわよね…？」

ことり「…ごめんなさい。」ｼｭﾝ

絵里「やめてって言ったのに…」
絵里「言い訳があるならきいておくわ？」

ことり「あの…絵里ちゃんのお肌が綺麗で…」
ことり「触ってみたいなって…」

ことり「そしたら…」ｳﾙｳﾙ
　

絵里「うっ…」
絵里（なによこの顔…）
絵里（海未が断れないの、分かる気がするわ…でも！）

絵里「…」ｼﾞｨｰ…

ことり「絵里ちゃあん……」

ﾊﾞｯ
絵里（何よこの可愛い生き物！！）
絵里（どうすればいいのよ！！）

絵里「えっと…」
絵里「反省…した？」

ことり「うん…」

絵里「もうしない？」

ことり「うん。」

絵里「…なら、許してあげる。」

ことり「絵里ちゃん…！」ﾊﾟｱｱｱｧｧ

絵里「ただし！！」
絵里「次は無いからね？」

ことり「はいっ！！」
　

@希's house

絵里「…ってことがあってね？」

希「ｸｽｸｽ。えりちはモテモテやね♪」

絵里「そ、そんなんじゃないわよ！！」

希「…でも、嬉しくない訳じゃないんやろ？」

絵里「それは…」
絵里「そうだけど…」

希「まあなんにせよ。」
希「えりちは誰かとくっついてるイメージないし。」
希「戸惑ってるんが本音かな？」

絵里「う…だって、ことりみたいな子、初めてで…」
絵里「どう、付き合っていいのか…」

希「ん？二人は付き合ってんの？」

絵里「ち、違うわよ！！///」

希「ふぅーん…」ﾆﾔﾆﾔ

絵里「もうっ！エリチカお家に帰るっ！！」ｸﾞｽｯ

希「…はいはい、よしよーし。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
　

希「…でも、えりちもまんざらではないみたいやね。」

絵里「ふぇっ！？」

希「え、ちゃうの…？」

絵里「あ、当たり前よ！！」

希「だって、待たされても何もいわんし。」
希「かっこ良く服プレゼントするし。」
希「衣装の事で困ってたら自分がやるって言うし。」
希「おまけに身体弄ばれて…」

絵里「も、もてあそ…！？」

希「端から見たら、いちゃいちゃしてるカップルやん。」

絵里「そ、そんなこと…///」

希「ま、えりちからしたら可愛い後輩やからなんかもしれんけど…？」

絵里「そ…その通りよ。」
絵里「可愛い後輩のために、ひと肌脱いでるんだからっ！」

希「ひと肌どころか全部脱がされたけどね。」ｸｽｸｽ

絵里「希っ！！！///」
　

@屋上(Tue)

ことり「絵里ちゃん、今日もお邪魔していいかな？」

絵里「ええ、もちろんよ。」
絵里「でも、予想以上に速いから、私一人でもできそうだけれど…」

ことり「そ、そんな悪いよ！！」
ことり「ことりがお願いしたことだし、出来る限り手伝う！」

絵里「…そう？じゃあお願いしようかしら？」


穂乃果「なんだか、最近絵里ちゃんとことりちゃん仲いいね？」

海未「なんでも、次の衣装を二人で作ってるらしいですよ？」

穂乃果「へぇ～。楽しみだなあ♪」

海未「出来れば手伝いたい所ですが、私たちは生徒会がありますし…」
海未「ことりには、今なるべく負担をかけたくないですからね。」

穂乃果「よーし、穂乃果、頑張っちゃうよ！！」

海未「ええ、勉強の方もお願いしますね？」

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「駄目です！！」
　

@絵里's room

絵里「じゃあ、今日はスカートの飾り付けをしようかしら。」

ことり「はい、絵里ちゃん♪」

絵里「でも、こうして自分で衣装を作るって良いわね。」
絵里「大変だけれど、気合いが入るというか…」

ことり「そうだね。」
ことり「こうして作った衣装でライブしてるのを見ると。」
ことり「なんかすっごくぷわぷわした気分になるの♪」

絵里「ぷわぷわって…ことりらしいわ。」ｸｽｸｽ


ことり「えへへ…ことりは何でも、楽しんじゃうのですっ♪」
ことり「だから、こうして絵里ちゃんと作ってる時間も。」
ことり「この間のデートも、楽しんでます♪」

絵里「デ、デート！？」

ことり「うん♪」
ことり「待ち合わせして、二人でお買い物して。」
ことり「立派なデートだよっ。」

絵里「そ、そうね…///」
　

絵里（この屈託の無い笑顔…）
絵里（ああ、ことりが眩しすぎて見てられない…）

ことり「？」

絵里（きっとこれがことりのスタンダードなのよね。）
絵里（希と変な事考えてごめんなさい、ことり…）


ことり「でも、こうして好きな人の事考えて作ると。」
ことり「着てくれる時がすごく楽しみになっちゃう♪」


絵里「…え？」

ことり「？」
ことり「…μ'sのみんなが着てくれたの見ると頑張ったかいあったって思うの♪」

絵里（ああ…そっちか。）


絵里「じゃ、じゃあ…」
絵里「ことりは、今好きな人とかいないの？」
絵里（な、何聞いてるんだろ私…）


ことり「え！？えっと…その…///」

絵里「え…いるの…？」

ことり「…」ｺｸｯ
　

@希's house

絵里「…て、ことがあってね。」

希「なあえりち。」
希「ことりちゃんと何かある度にうちくるのはどうかと思うで？」

絵里「だって！」
絵里「こんなの、誰にも話せないじゃない…」

希（ウチの考えではおそらく…）
希（いや、やめとこか…）


希「とりあえず、そんな反応するってことは。」
希「えりちは、ことりちゃんが好きやねんな？」

絵里「そ、それとこれとは話が…」

希「ここにきて、まだしらばっくれるん？」

絵里（…）

絵里「…そうよ。私は、ことりが好き。」
絵里「でも、どうしろって言うのよ。」
絵里「ことりには、好きな人が…」
　

希「えりちは、ことりちゃんが誰かとつきあってもいいん？」

絵里「そりゃあ…ことりが幸せなら。」

希「…本音は？」

絵里「私がそばにいたい。」

希「よく言えました♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

絵里「ねえ希…私、どうしたら良いと思う？」

希「そーやなあ…」
希「思い切って、家にいる時襲っちゃえば？」

絵里「な、何言ってるのよ！！」
絵里「破廉恥だわ！！」

希「…えりち、海未ちゃん入っとる。」

絵里「…そんなことして、嫌われたらどうするのよ。」

希「そんなこと無いと思うけどなあ～…」
　

@絵里's room

絵里「はあ…希ったら。」
絵里「冗談でも、そんな事できないわよ…」ﾍﾞｯﾄﾞｺﾞﾛｰﾝ



ﾔﾝﾔﾝｵｸﾚｿｰｵﾃﾞｽｰ

絵里「ことりからっ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

絵里（ちょっとまって、落ち着きなさいエリチカ。）
絵里（ただの、衣装のことよね…）
絵里（でも、もしかすると告白成功したとか…）
絵里（そんなの、なんて返せば良いのよ…）

絵里「…ええい、ままよ！」

pi
　

絵里「あ…間違えて切っちゃった。」ｻｧｰ…

pipipipi

prrrrr


ことり『もしもし、絵里ちゃん？』

絵里「ごめんなさい、ことり。」
絵里「間違えて切っちゃって…」

ことり『もう、ひどいよ絵里ちゃん～』ｸｽｸｽ

絵里「ごめんなさい。」

ことり『それより、明日ことりの家に来ませんか？』

絵里「え？」
　

ことり『いっつもお邪魔してちゃ流石に悪いから。』
ことり『だめ、かなあ…？』

絵里「私としては、そんなに気にしないのだけれど。」
絵里「そうね…お言葉に甘えようかしら。」

ことり『やったあ♪』

ことり『腕によりをかけてご飯作るからね！』

絵里「頑張る所が違うでしょう…」ｸｽｯ

ことり『えへへ…///』
ことり『じゃあ、明日は練習終わり一緒に帰ろうね♪』

絵里「ええ、もちろん。」
絵里「それじゃあね、ことり。」

ことり『うん！』
ことり『おやすみなさ～い♡』

pi


絵里「……」

絵里「…///」ｱｼﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ
　

@ことり's house

ことり「と、言う訳で。」
ことり「絵里ちゃん、いらっしゃいませ～♪」

絵里「お、お邪魔します…」
絵里（は、初めてのことりの家…）
絵里（なんだか甘い匂いがする…）

ことり「絵里ちゃん？」

絵里「な、なんでもないわ！」
絵里「それより、早速作りましょうか！！」

ことり「はい♪」



絵里「でも、このスピードだと。」
絵里「順調にいけば金曜には終わりそうね。」

ことり「そうだねぇ～。でも、早く終わればその分楽だし♪」

絵里「確かにそうだけど…」

絵里（でもそしたら、もうことりとはいられないのよね…）
絵里（どうして、こんなに好きになっちゃったのかしら。）

ことり「絵里ちゃん、ことりの顔になにかついてる？」

絵里「！いいえ。何でも無いわ。」

ことり「…そっか♪」
　

絵里「ふう…ちょっと疲れたわね。」

ことり「そろそろ、ご飯にしよっか。」

絵里「そうね。何か手伝えることはある？」

ことり「絵里ちゃんはお客様だから、待ってて？」

絵里「でも…」

ことり「いいから♪」
ことり「じゃ、行ってくるね。」ｽｸｯ

絵里「あ、ことり、後ろにビーズが…」



ことり「え？きゃあっ！？」ｸﾞﾗｯ

絵里「ことり！」ﾀﾞｯ


ﾄﾞｻｯ…
　

絵里「いたた…大丈夫？ことり。」

ことり「う、うん。大丈夫だけど…」
ことり「絵里ちゃん、近いよ？」

絵里「ご、ごめんことり！重いでしょ、すぐどくわね？」ﾊﾞｯ


ｸﾞｲｯ…


絵里「ことり…？」

ことり「絵里…ちゃん…」

絵里（え、どうしてはなしてくれないの…？）
絵里（服の裾つかんで…）
絵里（そ、それに何か表情も色っぽいし…）


『思い切って、家にいる時襲っちゃえば？』

絵里「」
　

絵里（…ﾊｯ!!危ない、理性が…希、覚えてなさい）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
絵里（かしこいかわいいエリーチカ！！KKE！！）

絵里「…ことり。」


ことり「…えへへ♡」
ことり「絵里ちゃん、顔真っ赤～。」
ことり「すっごくかわいい♪」

絵里「ちょっとことり！からかったわね！！」

ことり「ごめんなさ～い♪」

絵里「もう、勘違いされてもしらないわよ！？」

ことり「絵里ちゃんならいいよ？」

絵里「なっ…そういうのは、好きな人にしてあげなさい！」




ことり「…うん…そうだね。」


絵里「ことり…？」

ことり「では！お夕飯を作ってきます♪」
ことり「絵里ちゃんは待っててね～」ﾀｯﾀｯﾀｯ

絵里「…」
　

@部室(Fri)

ことり「今日で、完成だね。」

絵里「そうね…」

ことり「絵里ちゃん、本当にありがとう。」

絵里「それを聞くのはまだ早いわよ？」
絵里「先に、完成させちゃいましょう。」

ことり「うんっ♪」




ことり「ねえ…絵里ちゃん？」

絵里「なあに、ことり？」

ことり「ことり達、こんなことでも無かったら。」
ことり「あんまり、話したりしなかったよね…」

絵里「…そうね。」
絵里「学年も違うし、あんまり共通点も無かったしね。」

ことり「それなのに、ことりの事手伝ってくれて…」
ことり「とっても嬉しかった。」

絵里「お互い様よ？」
絵里「私も、楽しかったわ。」

ことり「…ありがとう。」
　

絵里「…」

ことり「…」


絵里「ねえ、こと「絵里ちゃん。」

絵里「…？」

ことり「もし良かったら、明日お出かけしない？」
ことり「手伝ってくれたお礼と。」
ことり「完成記念に。」

絵里「…いいわね。」
絵里「なら、二人でデートしましょうか♪」


ことり「…！！」
ことり「うんっ！！」ﾆｺｯ
　

23:10@絵里's house


ｶﾞｻｺﾞｿ…

絵里「うーん、何か違うわね…」

ﾄｰﾄﾞｰｹﾃｰｾｰﾂｰﾅｰｻｰﾆﾊｰ

絵里「…希？」

絵里「もしもし？……ええ、そうよ。」

絵里「いろいろ、付き合わせてごめんなさい。」

絵里「うん、これで良いの。」

絵里「…そう、明日遊ぶのよ。」

絵里「うん…分かってる。」

絵里「大丈夫よ。」

絵里「ええ、ありがとう。それじゃあね」


絵里「よし、あとちょっと。」
　

13:00@公園

ことり「……」


絵里「ことりっ！」ﾀｯﾀｯ

ことり「絵里ちゃん！」ﾆｺｯ

絵里「遅れてごめんなさい。」

ことり「ううん。時間ぴったりだよ？」
ことり「でも、絵里ちゃんが珍しいね？」

絵里「昨日、少し寝るのが遅くなっちゃって…」

ことり「夜更かしはお肌の天敵です♪」

絵里「そうね…気をつけるわ。」
絵里「で、今日はどうしましょうか。」

ことり「ことり、行きたい場所があるんだけど…」
ことり「行っても良いかな？」

絵里「ええ、どこでも付き合うわよ？」

ことり「えへへ、絵里ちゃんありがと♪」
　

14:20@プラネタリウム

ことり「うわぁ～キラキラしてる…」

絵里「ことりの行きたい所って、プラネタリウムだったのね。」

ことり「うん♪」

ことり「ほんとは夜空がいいんだけどね。」
ことり「見たい星座が見れないから…」

絵里「見たい星座？」

ことり「うん、後で説明するね？」
ことり「とりあえずはいろっか♪」

絵里「ええ、良い席とらないとね。」
　

ことり「絵里ちゃん、この辺は？」

絵里「そうね、ちょうど良さそう。」

ｶﾁｬｯ

ｸﾞｨｰﾝ…

絵里「け、結構倒れるのね…」

ことり「なんだか、絵里ちゃんと一緒に寝てるみたい♪」

絵里「ね、寝るって…///」

ことり「ｸｽｸｽ。」


アナウンス「ご来場の皆様。ただいまより…」


ことり「あ…始まるみたい。」


アナウンス「…今はもう見る事の出来ない星も。」
アナウンス「これから見る事が出来る星も。」
アナウンス「皆様とともに見て参りましょう。」
アナウンス「それでは、満点の星空とその軌跡。ご覧ください…」
　

……………

ことり「とっても綺麗だったね♪」

絵里「ええ…///」
絵里（星座よりもことりを見てたなんて言えない…）

絵里「でも、これで帰るのも味気ないわね…」

ことり「…だったら、ちょっとお話ししませんか？」

絵里「そうね。じゃあどこかカフェでも…」

ことり「せっかくだし、外で話さない？」
ことり「もうすぐ暗くなってくるし、何か見えるかも…」

絵里「いいわね。」
絵里「プラネタリウム見た事だし、星座の事わかるかも♪」

ことり「そうだねっ。」
　

17:30@公園内ベンチ

絵里「…日が落ちるのが早くなったわね…」

ことり「もうすっかり冬だねぇ～」

絵里「寒くない？大丈夫？」

ことり「大丈夫だよ♪」

絵里「そう…」



ことり「…」
絵里「…」



ことり「絵里ちゃん、あのね…」


にこ「あれ？絵里とことりじゃない。」


絵里「にこ！？」

にこ「希もいるわよ。」

希「や、やあ、お二人さん…」
　

にこ「アンタ達、こんな所でなにしてたの？」

ことり「えっと…二人でプラネタリウム行ってたの♪」

絵里「そうよ…それで、今ここで話してたの。」

にこ「ふ～ん…」

希「じゃ、じゃあ、ウチらはそろそろ行くな！」

絵里「え、希…」

希「い、今からにこっちの家に遊びに行くん！！」

にこ「え、そんなこと言って…ﾑｷﾞｭｯ」

希「ほな、さいなら～♪」

絵里「え、希、ちょっと……いっちゃった。」

ことり「あはは、何か素早かったね…」

ことり「…」
　

絵里「…で、何か言いかけてなかった？」

ことり「う、ううん！何でも無いよ！！」


ことり「…」


絵里（…）



絵里「…ねえ、ことり。」

ことり「なあに？」

絵里「それじゃ、私の話を聞いてもらってもいいかしら…」

ことり「…？」

















絵里「貴女が好きよ、ことり。」
　

ことり「え…？」

絵里「ことりに好きな人がいるって分かってて言うのもどうかと思うけど…」
絵里「あの日、ことりに誘われてから。」
絵里「ことりの事がどんどん気になっていった…」
絵里「いけないって分かってても、楽しそうなことりを見てたら諦められなくて…」
絵里「だから、ごめんなさい。」
絵里「応えてもらえなくて良い。ただ、知ってほしかったの…」

ことり「…」ﾎﾟｶｰﾝ

絵里「ああ～スッキリ！！」ﾉﾋﾞｰ

絵里「ごめんね、いきなりこんな話…」ｸﾞｽｯ
絵里「ことりは、ことりで頑張って…」

ことり「…」ﾎﾟｶｰﾝ

絵里「って、どうしたの？」
絵里「ことりが豆鉄砲食らったような顔して。」

絵里「安心して？奪おうとかそんなんじゃ…」


ことり「…絵里ちゃんのバカっ！！！！！！」


絵里「……へ？」
　

ことり「ことりが好きなのは絵里ちゃんだよっ！？」
ことり「今まで全く気づいてなかったの！？」
ことり「あんなに色々アピールしてたのに！？」


絵里「ふぇ……？」


ことり「えりちゃんはことりのこと見てないと思ってたから。」
ことり「きっと好きなのは希ちゃんだとおもったから。」
ことり「だから、ことりも諦めようとしてた！」
ことり「だから、最初のデートの時、服はとても嬉しかった！」
ことり「一緒にアクセサリー作るって言ってくれて、これでまだ絵里ちゃんといれるって思った！」


ことり「絵里ちゃんほどじゃなくても、アクセサリーくらい、ことりも作れるよ…」
ことり「でも、一緒にいたかったから…」
ことり「そばにいてほしいから、嘘ついた…」
ことり「絵里ちゃんになら、襲われてもいいとおもった！」
ことり「勘違いしてほしかった！」
ことり「なのに…」ｸﾞｽｯ

ことり「なのに…」

ことり「絵里ちゃんのバカっ！！」ﾀﾞｯ


絵里「えっ…ことりっ！！」ﾀﾞｯ



ｷﾞｭｯ…
　

絵里「…ごめんなさい、ことり。」
絵里「気づいてあげられなくて。」
絵里「でも…ちゃんと伝わったから。」
絵里「貴女の気持ち…」


ことり「絵里ちゃん…」

絵里「こっち向いて、ことり。」

ことり「やだよ…顔ぼろぼろだもん…」

絵里「いいから…」


ことり「…」ｸﾙｯ


絵里「…」



ちゅっ。
　

ことり「え…？」
ことり「うそ…」

絵里「大好きよ、ことり。」
絵里「もう、貴女がいないとダメみたい。」
絵里「ずっと…私と、一緒にいてくれないかしら…？」



ことり「絵里ちゃん…」



ことり「…はいっ♪」
　

絵里「…ねえ、ことり。」

ことり「なあに？絵里ちゃん♪」

絵里「これを、受け取ってほしいのだけど…」

ことり「これ…ブレス…」


絵里「今日寝坊しちゃったのは、これを作ってたからなの。」


ことり「きれい…この、ついてるのって真珠？」


絵里「そうね…本物ではないのだけれど。」
絵里「できるかぎり、ことりが持ってても変じゃないようにしたわ。」

ことり「絵里ちゃん…」


絵里「実はそれ、ただのブレスじゃないの。」

ことり「どういうこと…？」
　

絵里「真珠星、って…知ってる？」

ことり「真珠…？」



絵里「スピカの事よ。」

ことり「え…？」


絵里「乙女座の恒星。」
絵里「ちょうど、ことりの星座ね。」


絵里「…ちょっと、キザだったかしら…？」


ことり「…」ﾌﾙﾌﾙ

ことり「すごく嬉しい。」

ことり「…ことりね。」
ことり「ずっと、告白できないと思ってたの。」
ことり「曲の通りじゃないけど…振られちゃったら、どうしようって。」
ことり「今までの関係が崩れるのは嫌。」
ことり「でも、このまま言えないのも嫌。」
ことり「そう、思ってた…」
　

絵里「安心して。」
絵里「私は決して、ことりを一人にはしないわ。」
絵里「約束する。」


ことり「絵里ちゃん…」ｸﾞｽｯ


ことり「大好きっ！！」


ｷﾞｭｯ



絵里「もう、人前ではって…」


絵里「…今日だけよ？」


ことり「絵里ちゃん大好き！」
ことり「世界一大好き！！」

絵里「私も好きよ、ことり。」

ことり「むぅ～…そこは、愛してるって言ってほしいな♪」

絵里「え…ちょっ…もう…///」



絵里「ことり、愛してるわ。」


ことり「ことりも、絵里ちゃんの事を愛しています！！」


終わり。
　

見ててくれてありがとー

もうちょいしたらエピローグいきます
　

Epilogue


絵里「…そう言えば、ことりが見たい星座って何だったの？」

ことり「えー？なんでしょうかぁ～？？」

絵里「…教えてくれても良いんじゃないの？」

ことり「だめですっ♪」
ことり「絵里ちゃんが考えて答えてくださいっ♪」


絵里「うーん…悩むわね…」

ことり「えへへ～♡」

絵里「もう…絶対に当ててみせるわ！」

ことり「ｸｽｸｽ♡」
　

ことり（ホントは、もういいんですっ♪）
ことり（だって、今よこにいるんだもん。）
ことり（星座でしか、隣り合わせになれないと思ってた）
ことり（そんな貴女が、今隣にいてくれるから♪）
ことり（そしてこのブレスと私は）
ことり（決して貴女の隣から離れません！！）
ことり（…いっそのこと、誕生日を一緒に祝っちゃおうかな？）ｸｽｸｽ

ことり（今は見えない星座だけれど。）
ことり（あの星座達のように。）
ことり（ず～っとず～っと、並んでいようね♪）



ことり「…絵里ちゃん大好き♪」
ことり「ずっと…一緒だよ♡」


絵里「ええ、スピカに誓って…ね♪」



ほんとにおわり。
　

うおお、コメントきててめっちゃ嬉しい！！
口調に関しては、SS初心者なのでお許しを…

そういえばことえりって無いなあ…と思いついてすぐ書き上げたので、
いろいろ未熟なとこはありますが…

最後までありがとうございました！！

良かったら、昨日書いた分も見てください！
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