【SS】希「えりちの誕生日っていつ?」

SS


1: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:13:41.33 ID:140TScYx0.net
絵里「そのえりちって呼び方、やめてくれない?」

希「えー、かわいいやん」

絵里「なんか頭悪そうに聞こえるのよね、それ」

希「じゃあなんて呼んだらいいん?」

絵里「普通に絵里でいいわ」

希「むむむ……じゃあ、えり………………ち」

絵里「結局変わらないじゃない!」

2: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:15:41.33 ID:140TScYx0.net
希「まぁ、呼び方のことはいいやん?で、誕生日はいつなの?」

絵里「……10月21日だけど?」

希「…………過ぎてるやん!……じゃあ、はいこれ。誕生日プレゼント。」

絵里「何これ、ポストカード?」

希「これは北海道、こっちは愛媛、これは金沢やね。」

絵里「……全国詰め合わせセット?」

希「ちゃうよ。ちゃんと全部現地で買ったやつ。」

絵里「え、こんなに色々なところに行ってるの!?」

希「まぁ、そうなるかな。……中々いい景色やろ?」

絵里「そうね、ハラショー」

希「お、えりちも故郷が恋しくなった?」

絵里「…………そうかもね」

希「……そっか。それはそうと、えりち、ウチに言わなきゃいけないことがあるんやない?」

絵里「ええ、ありがとう、嬉しいわ」

4: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:17:04.45 ID:140TScYx0.net
希「そんな真顔で言われてもなぁ……ここは、えりちの満面の笑みが見たいかなー、なんて」

絵里「急に言われても出来ないわよそんなの」

希「あ、あと、誕生日を聞かれたら聞き返すのがマナーだと思うよ?」

絵里「そういうものなの?…………それで、いつ?」

希「まぁ、冗談やけど。6月9日やね」

絵里「もの凄い過ぎてるじゃない!」

希「その頃はまだウチ、えりちに話しかけられなかったからなぁ……」

絵里「どうしよう、私、プレゼント出来るものなんて持ってないわよ」

希「ん、そこはやっぱり、えりちの満面の笑みが見たいかなぁ」

絵里「そ、そんなこと言われても……こ、こう?」ニカッ

希「えりち、それ笑顔じゃないよ。引きつってるだけにしか見えへんよ」

絵里「く……ぬぐぐ……!」ニタァ

希「……ふふっ、やっぱえりちは面白いなぁ」

絵里「何よ!こっちだって一生懸命なのよ!?」

希「だから面白いんやけど……あぁ、やっぱウチ、あの時話しかけて良かったなぁ」

絵里「全く……からかうのもいい加減にして欲しいわ」

希「はいはい。じゃえりち、来年のウチの誕生日までにまでにちゃんと笑えるようになろ?宿題やからね。」

5: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:18:59.38 ID:140TScYx0.net
――――――――

希「一年の時はこんな感じやったなぁ」

絵里「そうね。懐かしい」

希「あ、そうやえりち、笑ってみて」

絵里「こう?」ニコッ

希「む、面白くないなー」

絵里「気づいたら自然と出来るようになったわ」

希「まぁ、ウチら一応スクールアイドルやしね」

絵里「それもあるけど、でも、思えばバレエやってたころも普通に笑えてた筈なのよね」

希「そういえばそうやね。どうしてあの時は駄目だったんやろ」

絵里「んー、やっぱり、今は、心から楽しいと思ってるからかしら?」

希「おっ!言うやん。っていうか、あの時ウチとおしゃべりしてた時は楽しくなかったん?」

絵里「楽しかった……と思うけど、心からは笑えなかったのよね」

希「あー、なんかわかる、それ。」

絵里「それで、二年生の時はどんなのだったっけ」

希「たしか――――――」

6: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:20:29.84 ID:140TScYx0.net
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希「えりちー、えりちって誕生日いつ?」

絵里「……明日だけど、分かってて言ってるでしょ」

希「まぁね。でも明日土曜日やんな?やーん、直接お祝い出来ないの寂しいわぁー」

絵里「……明日は生徒会の仕事があるでしょ」

希「まぁ、分かってて言ってるんやけど。明日、お昼一緒に食べない?生徒会の仕事ちゃっちゃと終わらして」

絵里「いいわよ、別に」

希「ほんま?良かったわぁー。お家の人と外食とかやったらどうしようかと思ってた」

絵里「外食はしないけど……夜は多分家で食べるでしょうね」

希「やっぱロシア料理?ロシア料理なん?」

絵里「そこ気になるの?……まぁ、そんなところだけど、大したものじゃないわよ」

希「えー、絶対美味しいやん。あ、えりち、明日はお財布持ってこんでええからな?」

7: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:22:12.32 ID:140TScYx0.net
絵里「ええ!?流石にそれは……ちなみに、何を食べに行くつもりなの?」

希「…………焼肉」

絵里「それ希が食べたいだけでしょ!」

希「お、自然に呼んでくれた、名前。」

絵里「え?………………まぁ、たまには、ね」

希「…………」

絵里「何よ!」

希「何も言ってないよ?」

絵理「はぁ……まぁ、いいわ。とにかく、全額奢りはは無しだからね!」

希「えー、遠慮せんでええのに。ウチ、一人暮らしやから、その分結構お小遣い貰ってるんよ?」

絵里「……分かったわ、ならその代わり、夕食はウチに来て食べなさい。いい?」

希「いや、家族水入らずにお邪魔は……」

絵里「いいから!明日はウチ来てご飯食べていきなさい。とびっきりのボルシチをご馳走してあげるわ」

希「……仕方ないなぁ、でも、えりちの誕生日やのに、ウチがご馳走してもらうって変やない?」

絵里「向こうじゃ誕生日には友達を招いてお祝いするのが普通よ?」

希「そっかぁ、ほな、お邪魔しようかな。」

絵里「ええ、楽しみにしてる。」

8: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:23:14.32 ID:140TScYx0.net
――――――




希「あの頃のえりち、なっかなか名前で呼んでくれへんかったもんなぁ」

絵里「そういえば、そうだったかしら。今はもう当たり前になっちゃったから覚えてないわ」

希「一年くらいの頃はずっと『東條さん』で、仲良くなってきてからもなんか上手いこと誤魔化してたもんな。『ねぇ』とか『貴女』とかで。

それが今じゃ『先輩禁止!』やもんなぁ…………ふふっ」

絵里「ちょっ、笑わないでよ!」

希「いや、やっぱりなんか面白くて……しっかし、考えるとウチら寂しい誕生日過ごしてるなぁ」

絵里「そうかしら?」

希「一年の時もそうやけど、基本的にウチらお互いに祝ってばっかりで第三者が居らんやん。二年の時はまだ生徒会の他の子達とも距離があったし。」

絵里「言われてみれば、そうね。まぁ、でも…………」

希「そうやね、今年は――――」

9: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:24:29.00 ID:140TScYx0.net
海未「だから穂乃果、それは餃子じゃなくてペリメニです!絵里のお母様に失礼ですよ!」

穂乃果「えーっ!?だって、これどう見ても餃子なんだもん!海未ちゃんがいつも作ってる奴!」

ことり「結構見た目から違うと思うけどなぁ……あ、このキャベツ美味しい~♪」

真姫「シチー、だったかしら?ロシア料理ってあんまり食べたことないから新鮮だわ。今度和木さんにお願いしてみようかしら」

花陽「ご飯との相性も最高ですぅ……!」モグモグ

真姫「ゔぇぇ!?花陽それどこから持ってきたの!?」

にこ「これが絵里がいつも食べてる料理……ここにあのスタイルの秘密が……!」

凛「にこちゃん……諦めた方がいいと思うにゃー」

にこ「うるっさいわね!アンタには言われたくないのよっ!」

ガヤガヤワイワイ

10: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:26:28.85 ID:140TScYx0.net
希「……賑やかやねぇ」

絵里「……そうね。」

希「えりち、ちょっと泣いてる?」

絵里「な、なんで泣くのよ!?泣いてない!泣いてないわよ!」

凛「あーっ!絵里ちゃんが泣いてるーっ!」

穂乃果「えええっ!?絵里ちゃんどうしたの!?」

海未「ど、どこか具合が悪いのですか?い、医者……真姫、真姫ーッ!」

絵里「え、いや、そんなことは……」

真姫「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ、し、静かにしないと容態に響くわ」

花陽「絵里ちゃん、大丈夫?ご飯食べる?魚沼産コシヒカリだよ?」

11: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:27:36.20 ID:140TScYx0.net
にこ「いや、騒ぎすぎよアンタら!ちょっと落ち着きなさい!」

ことり「そうだよ!……絵里ちゃん、どうしたの?大丈夫?」

絵里「べ、別になんでもないのよ?大丈夫、大丈夫だから……!」

希「えりちはみんなに誕生日祝って貰って嬉しいんやんなー?」

絵里「え、いや、ちょっと……」

穂乃果「そうなの!?もう、絵里ちゃんたらー!」モッギュー

ことり「ホノカチャァン!?」

凛「あー!穂乃果ちゃんずるいにゃー!凛も凛もー!」モッギュー

真姫「いや、何してるのよ……」

にこ「まったくぅ、しょーがないわねー!」

12: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:29:12.84 ID:140TScYx0.net
――――


花陽「……?あれ、これ、なんだろ?ポストカード?」

希「あ、それ。えりちまだ持っててくれたんやね」

海未「綺麗な風景ですね。希があげたんですか?」

希「そうよ?二年前くらいにね。懐かしいなぁ。」

花陽「ホントに綺麗な景色だね……行ってみたいなぁ」

希「行っちゃう?今は無理かもしれんけど、ラブライブも終わって、一段落ついたら」

海未「いいかもしれませんね!富士山とかどうですか?」

花陽「私はやっぱり新潟……北海道もいいなぁ……うーん」

希「ウチは……そうやねぇ、あ、ロシア行ってみたいなぁ」

海未「また、遠いですね……でも、いいですね。絵里のお婆様にもお会いしてみたいですし」

希「そうやね。みんなで行こう、いつか。」









絵里「ちょっ、離れて!いや、どこ触ってるのよー!ちょッ…………あははははははははは!」

穂乃果「うりうりー」コチョコチョ

凛「そーれうりうりー」コチョコチョ

にこ「一体どういう構造に……?」モミモミ

絵里「ちょっ、いやああああああああ!」

13: (プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-ufwx) 2015/10/21(水) 23:30:33.94 ID:140TScYx0.net
おしまい

雑いけどギリギリ間に合ってよかった

えりち誕生日おめでとう!

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1445436821/

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