1: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:48:26.61 ID:zUQblCNt.net
親友を乗せて徐々に遠ざかっていくヘリコプターと、すぐ隣にいる親友の頬を流れる涙の、その両方を思い返すと今でもやるせない気持ちになる。
すれ違い、離れてしまったあの日のことは頭の片隅にいつもこびりついていて、私はずっと考えていた。考えずにはいられなかった。
どうすればよかったのか。
私は、何をすれば、何を言えばよかったのか。
──今更、あの時のことをうじうじと後悔し続けるつもりはない。
ただ、叶うのなら、また三人で笑い合いたい。
どんな未来かは誰にも分からない。ならば、そんな奇跡が起きたって良いでしょう?
そんなことを思いながら、今日もまた一人で校門をくぐる。
今日から三年生。深く息を吸い込んで、気合を入れてみる。
──その時、視界の端に、みかん色の髪が揺れるのを見た。
すれ違い、離れてしまったあの日のことは頭の片隅にいつもこびりついていて、私はずっと考えていた。考えずにはいられなかった。
どうすればよかったのか。
私は、何をすれば、何を言えばよかったのか。
──今更、あの時のことをうじうじと後悔し続けるつもりはない。
ただ、叶うのなら、また三人で笑い合いたい。
どんな未来かは誰にも分からない。ならば、そんな奇跡が起きたって良いでしょう?
そんなことを思いながら、今日もまた一人で校門をくぐる。
今日から三年生。深く息を吸い込んで、気合を入れてみる。
──その時、視界の端に、みかん色の髪が揺れるのを見た。
2: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:48:54.59 ID:zUQblCNt.net
奇跡は移ろい、夏。
人生とは何が起こるのか分からないもので、私達三人は今スクールアイドル「Aqours」のメンバーである。
私の、無謀だと思われていた夢は叶ってしまったのだ。
鞠莉「ねぇ、今日うちに寄って帰らない?」
果南「ん? なんで? 何か美味しいものでもあるの?」
鞠莉「流石果南! そういうことに関する察しの良さは一級品ね」
果南「それ、褒めてる?」
鞠莉「褒めてる褒めてる」
人生とは何が起こるのか分からないもので、私達三人は今スクールアイドル「Aqours」のメンバーである。
私の、無謀だと思われていた夢は叶ってしまったのだ。
鞠莉「ねぇ、今日うちに寄って帰らない?」
果南「ん? なんで? 何か美味しいものでもあるの?」
鞠莉「流石果南! そういうことに関する察しの良さは一級品ね」
果南「それ、褒めてる?」
鞠莉「褒めてる褒めてる」
3: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:49:35.29 ID:zUQblCNt.net
ダイヤ「はぁ……二人とも、明日も学校ですわよ? 宿題も出たでしょう? 早く家に帰って」
鞠莉「美味しい抹茶プリンがあるのよ」
ダイヤ「……」
果南「そっかー。ダイヤは早く帰らなきゃいけないから来れないのかー。残念だね」ニヤニヤ
鞠莉「全くねぇ。三個あるんだけど、1つは二人で分けなきゃね」ニヤニヤ
果南「そこは私が2個食べるところじゃないの?」
鞠莉「この食いしん坊」
果南「うっさいなぁ……それじゃダイヤ、じゃあねー」
ダイヤ「まっ……待ってください!!」
鞠莉「んー?」
ダイヤ「……私も行きます」
果南「最初から素直に言えばいいのに」
鞠莉「ま、ダイヤはツンデレだからね」
ダイヤ「ツンデレじゃありませんわ!!」
鞠莉「美味しい抹茶プリンがあるのよ」
ダイヤ「……」
果南「そっかー。ダイヤは早く帰らなきゃいけないから来れないのかー。残念だね」ニヤニヤ
鞠莉「全くねぇ。三個あるんだけど、1つは二人で分けなきゃね」ニヤニヤ
果南「そこは私が2個食べるところじゃないの?」
鞠莉「この食いしん坊」
果南「うっさいなぁ……それじゃダイヤ、じゃあねー」
ダイヤ「まっ……待ってください!!」
鞠莉「んー?」
ダイヤ「……私も行きます」
果南「最初から素直に言えばいいのに」
鞠莉「ま、ダイヤはツンデレだからね」
ダイヤ「ツンデレじゃありませんわ!!」
4: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:50:22.44 ID:zUQblCNt.net
ーーーーー
鞠莉「はい」コト コト
ダイヤ「ありがとうございます」
果南「美味しそー」
鞠莉「どうぞ」
ダイかな「「いただきまーす」」
ダイヤ「……」トロリ
ダイヤ「……」モグ
ダイヤ「……美味しい」
鞠莉「はい」コト コト
ダイヤ「ありがとうございます」
果南「美味しそー」
鞠莉「どうぞ」
ダイかな「「いただきまーす」」
ダイヤ「……」トロリ
ダイヤ「……」モグ
ダイヤ「……美味しい」
5: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:51:22.46 ID:zUQblCNt.net
ダイヤ「これは……丁度いい甘さで……トロトロで……何とも……」
ダイヤ「……♡」モグモグ
鞠莉「よしよし、たーんとお食べ」
ダイヤ「私は子供ですか」
果南「抹茶とプリンだからね。ダイヤにとっちゃ最強の組み合わせでしょ」
ダイヤ「控えめに言って大好物です」
鞠莉「よかった」
ダイヤ「……おふたりは食べないんですの?」モグモグ
果南「あぁ、見とれてた」
ダイヤ「……♡」モグモグ
鞠莉「よしよし、たーんとお食べ」
ダイヤ「私は子供ですか」
果南「抹茶とプリンだからね。ダイヤにとっちゃ最強の組み合わせでしょ」
ダイヤ「控えめに言って大好物です」
鞠莉「よかった」
ダイヤ「……おふたりは食べないんですの?」モグモグ
果南「あぁ、見とれてた」
6: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:51:58.91 ID:zUQblCNt.net
ダイヤ「見とれてたって、何に?」
果南「ダイヤ」
ダイヤ「は?」
鞠莉「だってー、小動物みたいで可愛いんだもーんダイヤの食べてるところ」
ダイヤ「小動物って……馬鹿にしてるんですの?」
果南「してないよ」モグ
鞠莉「そういえばルビィも小動物っぽいわよね。黒澤家は小動物の家系なの?」モグ
ダイヤ「小動物の家系って……」
果南「ルビィは小動物ってより……こう言っちゃあれだけど……子供っぽいよね」
果南「ダイヤ」
ダイヤ「は?」
鞠莉「だってー、小動物みたいで可愛いんだもーんダイヤの食べてるところ」
ダイヤ「小動物って……馬鹿にしてるんですの?」
果南「してないよ」モグ
鞠莉「そういえばルビィも小動物っぽいわよね。黒澤家は小動物の家系なの?」モグ
ダイヤ「小動物の家系って……」
果南「ルビィは小動物ってより……こう言っちゃあれだけど……子供っぽいよね」
7: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:52:26.72 ID:zUQblCNt.net
ダイヤ「もう少し高校生らしくなってほしいものですわ……」ハァ
鞠莉「あれよね。ルビィは飴とか貰ったら知らない人にもほいほいついて行きそうね」
果南「千歌も飴で釣ったことあるって言ってたよ」
ダイヤ「……は?」ゴゴゴ
果南「ん、ん~……? いや……言ってなかった気も……するかなぁ……」
鞠莉「般若みたいな顔してるわよダイヤ」モグ
ダイヤ「してません」ゴゴゴ
果南「ほらプリン食べて」
ダイヤ「……」パク
ダイヤ「♡」
鞠莉「今度は引くほど慈愛に満ちた顔ね」
ダイヤ「引くほど!?」
鞠莉「あれよね。ルビィは飴とか貰ったら知らない人にもほいほいついて行きそうね」
果南「千歌も飴で釣ったことあるって言ってたよ」
ダイヤ「……は?」ゴゴゴ
果南「ん、ん~……? いや……言ってなかった気も……するかなぁ……」
鞠莉「般若みたいな顔してるわよダイヤ」モグ
ダイヤ「してません」ゴゴゴ
果南「ほらプリン食べて」
ダイヤ「……」パク
ダイヤ「♡」
鞠莉「今度は引くほど慈愛に満ちた顔ね」
ダイヤ「引くほど!?」
8: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:53:04.36 ID:zUQblCNt.net
ーーーーー
鞠莉「話し込んじゃったわね。ダイヤ門限大丈夫?」
ダイヤ「メールしましたから、おそらく」
果南「そういやダイヤはまだ普通の携帯だよね。スマホにしないの?」
ダイヤ「大学に入ったらですかね」
果南「そっか」
鞠莉「じゃあまた明日ねー」
ダイヤ「はい……」ジワ
ダイヤ「……?」
果南「ちょっ……どうしたのダイヤ!? なんで泣いてんの!?」
鞠莉「話し込んじゃったわね。ダイヤ門限大丈夫?」
ダイヤ「メールしましたから、おそらく」
果南「そういやダイヤはまだ普通の携帯だよね。スマホにしないの?」
ダイヤ「大学に入ったらですかね」
果南「そっか」
鞠莉「じゃあまた明日ねー」
ダイヤ「はい……」ジワ
ダイヤ「……?」
果南「ちょっ……どうしたのダイヤ!? なんで泣いてんの!?」
9: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:54:11.83 ID:zUQblCNt.net
ダイヤ「な……何故でしょう」ゴシ
ダイヤ「……」
ダイヤ「……あぁ」
鞠莉「だ、大丈夫?」
ダイヤ「ふふ、大丈夫です」
ダイヤ「ただ……明日もまた一緒にいられることが、嬉しくて」
鞠莉「……そうね」
果南「……そうだね。二年前は、また三人が同じ教室で授業を受けるなんて思ってもみなかった」
ダイヤ「……」
ダイヤ「……あぁ」
鞠莉「だ、大丈夫?」
ダイヤ「ふふ、大丈夫です」
ダイヤ「ただ……明日もまた一緒にいられることが、嬉しくて」
鞠莉「……そうね」
果南「……そうだね。二年前は、また三人が同じ教室で授業を受けるなんて思ってもみなかった」
10: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:54:43.91 ID:zUQblCNt.net
ダイヤ「さぁ、明日も朝練です。しっかりお夕飯を食べて宿題もして早く寝ましょう!」
果南「ふふっ、ダイヤ、先生みたい」
鞠莉「大丈夫だよ、宿題はダイヤに見せてもらうから」
ダイヤ「見せません」
鞠莉「えー!? ケチー」
果南「私の見せてあげるよ」
鞠莉「……」
鞠莉「仕方ない、自分でやるかぁ……」
果南「どういう意味?」
ダイヤ「ふふ、それでは、二人とも」
ダイヤ「また、明日」
果南「ふふっ、ダイヤ、先生みたい」
鞠莉「大丈夫だよ、宿題はダイヤに見せてもらうから」
ダイヤ「見せません」
鞠莉「えー!? ケチー」
果南「私の見せてあげるよ」
鞠莉「……」
鞠莉「仕方ない、自分でやるかぁ……」
果南「どういう意味?」
ダイヤ「ふふ、それでは、二人とも」
ダイヤ「また、明日」
11: (家)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 22:55:50.02 ID:zUQblCNt.net
終わり
抹茶プリンをモグモグとやるダイヤ様が書きたかっただけ
抹茶プリンをモグモグとやるダイヤ様が書きたかっただけ
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1482414506/