【SS】曜「玄関ですること」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: 2021/05/23(日) 15:48:45.19 ID:unJ3pOxn
ようまり。

3: 2021/05/23(日) 15:50:07.21 ID:unJ3pOxn
ホテルオハラ

鞠莉「出かける準備はできた?」

曜「うん、バッチリ!行ってきまーす」

鞠莉「待って曜。忘れ物よ」

曜「えっ?」

鞠莉「知ってた?日本には家を出るときや家に帰ったとき、キスをする風習があるの」

4: 2021/05/23(日) 15:51:16.26 ID:unJ3pOxn
曜「いや、日本生まれの日本育ちだけど、そんな風習見たことない…」

鞠莉「我が家にはあるの!さあさあ、早く早く」

曜「わ、わかった、わかったから」

鞠莉「わかればよろしい。うふふっ♪」

曜「じゃあ…するよ?んっ」

鞠莉「んむっ…!?」

5: 2021/05/23(日) 15:52:18.17 ID:unJ3pOxn
曜「んっ、ん…」

鞠莉「ん、んーっ…」

曜(行ってきますのキス、か…話に聞くことはあったけど、まさか自分がすることになるなんて。それにしても)

鞠莉「んっ、んっ」

曜(可愛い、可愛すぎるよ。柔らかくて、いい匂いで、とろけそう…)

鞠莉「んん、んっ…」

曜(.…なんか、出かけたくなくなってきた)

6: 2021/05/23(日) 15:53:16.70 ID:unJ3pOxn
鞠莉「んっ!?」

曜(もっとしたい。このまま、もっと)

鞠莉「やっ、ちょ、曜、んむぅっ」

曜(鞠莉ちゃん、鞠莉ちゃん…)

鞠莉「んっ、んんーっ!」

7: 2021/05/23(日) 15:54:34.54 ID:unJ3pOxn
曜「…ぷぁっ」

鞠莉「はぁ、はぁっ…よ、曜…」

曜「可愛い。すごく可愛いよ」

鞠莉「ふぇっ…!?」

曜「可愛すぎて、満足できない」

鞠莉「きゃ…!」

曜「大好き、大好きだよ。鞠莉ちゃ――」

8: 2021/05/23(日) 15:56:10.69 ID:unJ3pOxn
鞠莉「――ていっ!」

曜「いったぁ!?」

9: 2021/05/23(日) 15:57:19.48 ID:unJ3pOxn
鞠莉「調子に乗りすぎ。正気に戻りなさい」

曜「な、何するのぉ!」

鞠莉「こっちのセリフよ。玄関先でがっついて、急にスイッチ入っちゃうんだから」

曜「それは、鞠莉ちゃんが誘ったからで」

鞠莉「誘ってない。出かける前の挨拶だって言ったでしょ」

曜「そうは言ってなかったよ、風習だとかなんとか言って――」

10: 2021/05/23(日) 15:58:41.16 ID:unJ3pOxn
鞠莉「ストップストップ。早く行かないと、連絡船に乗り遅れちゃうわ。流石の曜でも、走って海を渡れないでしょ」

曜「ううっ、鞠莉ちゃんが意地悪する…」

鞠莉「してません。ほら、しゃきっとして。出かけるときのご挨拶は?」

曜「行ってきまーす…」

鞠莉「正解!いってらっしゃーい」

バタン

鞠莉「…ばか」

11: 2021/05/23(日) 16:00:08.45 ID:unJ3pOxn
曜「むう…鞠莉ちゃんったらひどいよ。人をその気にさせといて、この行き場の無い気持ちはどうすればいいのさ」

曜「そもそも鞠莉ちゃんが可愛すぎるからいけないんだよ。キスをおねだりされて、我慢できるわけないじゃん。なのに向こうからお預けなんて」

鞠莉『んむっ、ん、んーっ…』

曜「…今日は早く帰ろう」

12: 2021/05/23(日) 16:01:23.52 ID:unJ3pOxn
……………………………………

学校

千歌「昨日は久しぶりに鞠莉ちゃんと話せて楽しかったね!」

曜「鞠莉ちゃんも喜んでたよ。みんなからいっぱい元気をもらえたって!」

梨子「ほんの数ヶ月前まではずっと一緒だったんだものね。鞠莉ちゃん、今日はどうしてるの?」

曜「車でいろんなところを回ってみるって言ってたよ。久々の里帰りだから、行ってみたいところがいっぱいあるんだーって」

千歌「まだもう少しこっちにいるんだよね。また会えるかな」

13: 2021/05/23(日) 16:02:28.60 ID:unJ3pOxn
曜「いつ帰るかは決めてないけど、2週間くらいはこっちにいるみたい。明日はダイヤちゃんに会いに東京に行くって言ってたよ」

千歌「あー、ダイヤちゃんか!いいなあ、私も遊びに行きたーい」

梨子「私たちは学校があるでしょ?」

千歌「わかってるよ。大学生は夏休みが長くて羨ましいなぁ、私も早く大学生になりたい」

曜「なら、受験勉強も頑張らないとね」

千歌「ふえ~、聞きたくないよ、その言葉は」

梨子「うふふっ」

15: 2021/05/23(日) 16:04:02.45 ID:unJ3pOxn
千歌「ところで、昨日は鞠莉ちゃんのホテルに泊まったんでしょ?」

曜「あー、うん、二人でちょっとしたお泊まり会を」

千歌「お泊まり会だって、梨子ちゃん」

梨子「二人で、ですって、千歌ちゃん」

ちかりこ「うふふふ~」

曜「あれっ、これもしかして、流れ変わった?」

16: 2021/05/23(日) 16:05:09.45 ID:unJ3pOxn
月「やっほー、楽しそうだね」

千歌「わ、月ちゃん!」

曜「うっ、月ちゃん」

月「どうかした?曜ちゃん」

曜「べ、別に?」

曜(このタイミングで月ちゃんの登場…なんだか良くない展開になりそうな予感がする)

17: 2021/05/23(日) 16:06:17.99 ID:unJ3pOxn
梨子「月ちゃん。生徒会の仕事は終わったの?」

月「やっとひと段落だよ。夏休み前だから、やることが多くてね」

千歌「お疲れ様ー!」

月「みんなでなに話してたの?」

千歌「曜ちゃんが鞠莉ちゃんちにお泊まりして、昨日はお楽しみでしたねって話!」

曜「ちょ、千歌ちゃん!?」

18: 2021/05/23(日) 16:11:01.04 ID:unJ3pOxn
月「それは興味深い話題だね。めくるめくひと時をあなたと、ってやつかな」

曜「月ちゃん、違うよ?そういうんじゃないから」

月「慌てて否定するところが怪しいなぁ」

千歌「そうそう、怪しい怪しい」

曜「そんなことないよ、ぜんぜん普通、普通だから」

千歌「自分から普通とか言っちゃうところがまた怪しい」

月「そうそう、怪しい怪しい」

曜「あ、怪しくなんてないから!なんなの、急によってたかって!」

19: 2021/05/23(日) 16:12:16.43 ID:unJ3pOxn
月「鞠莉ちゃんと言えば、前から疑問に思ってることがあるんだけど」

曜「言わないで、言わなくていいよ月ちゃん。ねっ、ねっ?」

千歌「発言を許可します。曜ちゃんはお静かに」

曜「意義あり!」

千歌「認めません、月ちゃんどうぞ」

曜「わーっ、わーーーっ!!」

梨子「曜ちゃん、静粛に」

21: 2021/05/23(日) 16:13:59.90 ID:unJ3pOxn
月「それじゃあ僭越ながら。みんなでイタリアに行った時のことなんだけどさ、僕と曜ちゃんがキャッチした鞠莉ちゃんの服って、あの後どうしたの?」

曜「えっ!?」

梨子「確かに、曜ちゃんが預かるって言って、それっきり見てないね」

曜「あ、あー、ええっと」

千歌「まさか曜ちゃん、これ幸いとばかりに持ち逃げを…!」

曜「してない、してないよ!ちゃんと返した、返しました!」

22: 2021/05/23(日) 16:16:42.01 ID:unJ3pOxn
月「ほんとに~?」

千歌「嘘ついてな~い?」

曜「そ、そんなわけ」

梨子「曜ちゃん、目が泳いでるよ」

曜「うえぇっ!?」

千歌「3対1の多勢に無勢。勝ち目なしだよ。さあ、大人しく白状するのだー!」

曜「ちょっと、3人とも勘弁してよー!」

24: 2021/05/23(日) 16:23:51.14 ID:bd/7gM+8
……………………………………

ホテルオハラ

曜「ただいまー!」

鞠莉「おかえり!学校はどうだった?」

曜「いつも通り楽しかったよ!千歌ちゃんと月ちゃんにはいいようにやられちゃったけど」

鞠莉「いいように?」

曜「こっちの話。今日は練習はなかったけど、部室でミーティング兼おしゃべりしたんだ」

鞠莉「いいわね、昔を思い出すわ。あーあ、私も通いたくなってきちゃったなー」

曜「みんな言ってたよ、鞠莉ちゃんはいつ来るのって。学校見学もお待ちしてますってさ」

鞠莉「ふふっ、本当に行っちゃうわよ?」

25: 2021/05/23(日) 16:25:49.01 ID:bd/7gM+8
曜「えへへっ、鞠莉ちゃんの方こそどうだった?」

鞠莉「久々に色々見て回れたわ。相棒にも会えたし、やっぱり地元っていいわね」

曜「それは何よりだね!」

鞠莉「さあ、早く入って。ご飯の前に、軽くお茶でもしながら今日あったことをお話ししましょう」

曜「その前に、鞠莉ちゃん」

鞠莉「ん?」

曜「家に帰ったら、どうするんだっけ?」

26: 2021/05/23(日) 16:27:12.72 ID:bd/7gM+8
鞠莉「えっ」

曜「風習だっけ?家に帰ったらすることがあるって、朝言ってたよね」

鞠莉「それは、まあ…きゃっ」

曜「鞠莉ちゃん」

鞠莉「よ、曜」

曜「…鞠莉ちゃんがけしかけたから、こうすることばかり考えてたんだよ。今日一日、ずっと」

27: 2021/05/23(日) 16:28:31.81 ID:bd/7gM+8
鞠莉「ま、待って、まだ気持ちの用意が」

曜「だーめ」

鞠莉「わわっ…!」

曜「…いくよ」

鞠莉「…ん」

28: 2021/05/23(日) 16:30:02.08 ID:bd/7gM+8
曜「――てぇい!」

鞠莉「あたっ!?」

29: 2021/05/23(日) 16:31:16.78 ID:bd/7gM+8
曜「あははっ!ひっかかったー」

鞠莉「ちょ、ちょっと!なにするのよ、せっかくいい雰囲気だったのに!」

曜「朝のお返しだよーだ。お預けにされた私の気持ち、わかった?」

鞠莉「むーっ!」

曜「いたたっ、ポカポカ叩かないでよ」

30: 2021/05/23(日) 16:32:23.92 ID:bd/7gM+8
鞠莉「なによ、さっきから人の気も知らないで!」

曜「人の気って、出かける時にその気にさせたのも、お預けしたのも鞠莉ちゃんの方じゃない」

鞠莉「そうじゃなくて!」

曜「キスしてって言ったのは鞠莉ちゃんの方でしょ!」

鞠莉「そうだけど、そうじゃないのっ!」

31: 2021/05/23(日) 16:33:26.44 ID:bd/7gM+8
曜「わかんないよ、どういうこと?落ち着いて話してよ」

鞠莉「だから!その…えっと…」

曜(あれ、急にしどろもどろになっちゃった)

鞠莉「…頬に」

曜「ん?」

鞠莉「頬にするのかなって、思ってたから…」

曜「へっ?」

32: 2021/05/23(日) 16:34:58.09 ID:bd/7gM+8
鞠莉「唇にされるって思ってなくて、びっくりしちゃったっていうか…」

曜「あっ、ああ」

曜(もしかして、私が勘違いしたせいで…?)

鞠莉「…っ」

曜「ご、ごめんっ!私ったら、ほんと…!」

33: 2021/05/23(日) 16:36:09.64 ID:bd/7gM+8
鞠莉「い、いいの。私の曖昧な言い方にも原因があるんだし…」

曜「け、けど…」

鞠莉「それに、ああいうのも悪くなかったし…」

曜「えっ」

鞠莉「あっ」

34: 2021/05/23(日) 16:38:14.89 ID:bd/7gM+8
曜「鞠莉ちゃん、今なんて――」

鞠莉「~っ!!」

曜「いたっ、ちょ、いたいって!」

鞠莉「知らない!もう!全部曜が悪いのよ!」

曜「あっ、待ってよ、鞠莉ちゃん、鞠莉ちゃーん!」

鞠莉「知らなーい!」

このあと滅茶苦茶めくるめくひと時した。



終わり

35: 2021/05/23(日) 16:39:31.53 ID:bd/7gM+8
全弾撃ち尽くしました。さっき知ったのですが5月23日はキスの日らしいので、そういうようまりでした。

↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。

曜「雨傘の音」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1619775987/

ありがとうございました。

38: 2021/05/23(日) 16:54:57.20 ID:1GwpP/qM
全弾発射はロマン乙

36: 2021/05/23(日) 16:44:13.71 ID:ut+RldG8
いつも全弾撃ち尽くしてくれ
乙です

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1621752525/

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