【SS】果林「わたしメリーさん。今あなたの家の近くにいるはずなの」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:23:02.47 ID:kC716UeG
ネタ
若干キャラ崩壊あり
 
2: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:23:31.18 ID:kC716UeG
彼方(……うんうん、真っ赤だね~)

彼方(赤く染まった生き物の死体を、台一杯に並べるお仕事、おわり~)

彼方「うん♪これでよしっ」

彼方「とりあえずバックヤード戻ろうか……」

彼方(もう結構混んできてるなあ……台車動かしにくいかも)

彼方「次は何にしようかな……」

彼方(野菜売り場って色とりどりだよねえ。あか、みどり、あお、きいろ、むらさき……)

彼方「…………え?あお?」

彼方(青色の野菜なんてあったっけ…………?)

彼方「……あれ、青なんてない……」
 
4: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:25:16.23 ID:kC716UeG
~~

彼方「…………ふぅ……ほとんど並べきった……」

「……だーれだっ!」

彼方「……わっ!……は、はるかちゃん!?」

遥「えへへっ。あたり~!」

彼方「どうしたのいきなり~」

遥「お姉ちゃんと一緒に帰りたいなって思って!」

彼方「そっかそっか~。じゃあ彼方ちゃんが上がるまで待っててくれる?あと着替えてくるだけだから」

遥「うん!その間に買い物しておくね」

彼方「ありがとう~。じゃあちょっと待っててねー」
 
6: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:26:45.07 ID:kC716UeG
彼方「お待たせ~」

遥「おつかれさま、お姉ちゃん」

彼方「なんのなんの~。遥ちゃんは今日食べたい物ある?」

遥「えー?……じゃあバナナ蒸しケーキ食べたい」

彼方「それはご飯じゃないでしょ~?」

遥「ご飯にしたい美味しさだよ?」

彼方「バランスが取れないからダーメ」

遥「むー……。お姉ちゃんは食べたい物ないの?」

彼方「彼方ちゃんは~遥ちゃんが喜ぶものが食べたいなー」

遥「もうっ!お姉ちゃんはいっつもそんなこと言って!」

彼方「本心だよ~」
 
8: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:28:05.29 ID:kC716UeG
遥「あ、じゃあ鍋にしようよ!」

彼方「ん?随分いきなりだけど……」

遥「……お、お姉ちゃんがいっぱいお野菜並べてたでしょ?それで作ったものが……食べたいなー……って」

彼方「赤くなってる~。こんなこと言ってもらえるなんてうれしいなあ~」

遥「ほ、ほらっ!早くカゴに入れよ!」

彼方「はいは~い」

~~

遥「お姉ちゃん、そっちの袋持つよ」

彼方「えー?この袋重いよ?」

遥「だからだよ。野菜いっぱい入っててすっごく重そうだもん」

彼方「だから彼方ちゃんが持つの~。遥ちゃんはこっち持ってて」

遥「んもう……」
 
10: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:30:09.58 ID:kC716UeG
遥「暗くなるの、早くなったね」

彼方「そうだねえ。もう冬だもんね~」

遥「冬に信号待ちはやだなあ……」

彼方「遥ちゃん、こっちおいで~。あっためてあげる」

遥「わっ!ちょっ、お姉ちゃん!恥ずかしいよ~!」

彼方「ちぇ~……」

遥「……そろそろ寒さ対策必要かな」

彼方「うーん……。同好会のみんなも何人かコート着るようになってきたなあ……」

遥「そうなんだ……あ」

彼方「どうしたの?」
 
11: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:32:01.37 ID:kC716UeG
遥「お姉ちゃん、さっき学校の辺りで果林さんみたいな人を見たんだけど……」

彼方「学校って東雲?」

遥「うん。果林さんって寮住まいなんだよね?」

彼方「そうだけど……反対向きだねえ」

遥「何か用事でもあったのかな?」

彼方「いやあ……たぶん違うんじゃないかなあ」

遥「ちがう?」

彼方「……まあ果林ちゃんにも色々あるんだよ。……うん」

遥「しかも冬なのに妙に寒そうな格好だったけど……」

彼方「……まあ果林ちゃんだし……うん」

彼方(カゼはひかないでしょ)
 
12: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:34:36.93 ID:kC716UeG
~~

彼方「遥ちゃん、土鍋洗ってもらっていい?」

遥「もちろん!使うの久しぶりだねー」

彼方「夏には使わないからね~。……はい、おねがいしたよ~」

遥「はい、おねがいされました!」

彼方「重いから気をつけてね」

遥「分かってるよ。……ん?お姉ちゃん、電話鳴ってない?」

彼方「え?……あ、ほんとだ。こんな忙しいときにー……」

彼方「……果林ちゃん?なんだろ……」
 
14: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:36:30.15 ID:kC716UeG
彼方「果林ちゃん?どうしたの?」

果林『もしもし。わたしメリーさん。今あなたの家の近くにいるの』

彼方「……はあ?」

果林『…………』

彼方「ちょっと果林ちゃん?……あっ、切れちゃった」

遥「果林さんだったの?」

彼方「うん、……いや、うーん……」

遥「違うの?」

彼方「果林ちゃんなんだけど……メリーさん?」

遥「え、メリーさん?」
 
16: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:38:36.07 ID:kC716UeG
彼方「メリーさんってなに?」

遥「お姉ちゃん知らないの?電話がかかってくるたびに近づいてきて、最後には自分の後ろに立ってるっていう……」

彼方「えっ。……怖い話?」

遥「えっと……〇されちゃうんだったかな」

彼方「えええええっ!?……か、彼方ちゃん〇されちゃうの!?」

遥「いやいや!大丈夫だよ!だって果林さんなんでしょ!?」

彼方「それはそうだけど……でも……」

遥「きっとイタズラしてるんだよ!大丈夫だって!」

彼方「そうかなあ……」

遥「ほら!お料理の続きしよ?」
 
17: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:40:46.74 ID:kC716UeG
~~

遥「洗い終わったよ」

彼方「ありがとう~。……じゃあコンロ出してくれる?」

遥「はーい」

彼方「よろしくね~」

遥「コンロは……。あ、あった」

遥「…………ん?」

遥「…………あ」

彼方「どうしたの?」

遥「……お姉ちゃん、ボンベ、空になってる」

彼方「ええっ!?」
 
18: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:42:52.08 ID:kC716UeG
遥「私、今から買いに行ってくるね」

彼方「ごめんね……彼方ちゃんうっかりしてたよ……」

遥「ううん!私も気づかなかったから」

彼方「遥ちゃんが帰ってくるまでには準備終わらせておくよ~」

遥「じゃあ、行ってきます」

彼方「いってらっしゃい、気をつけてね~」

彼方「…………」

彼方「終わらせるぞー!」

彼方「……え、また電話!?…………果林ちゃんからだ」

彼方「この忙しいときにっ……」
 
19: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:46:29.96 ID:kC716UeG
彼方「果林ちゃん?さっきのなんだったの?」

果林『わたしメリーさん。今あなたの家の近くにいるはずなの』

彼方「もうメリーさんはいいよ…………」

彼方「……ん?『はず』?」

果林『…………助けて彼方』

彼方「今お夕飯の準備で忙しいんだけど……」

果林『寒いのよっ!早く暖かいところに行きたいわ!』

彼方「コートくらい着てるでしょ?」

果林『着てないのよ』

彼方「ジャケットだけでもまだそこまで寒くないでしょ?」

果林『ブラウス1枚なのよ』

彼方「バカなの?」
 
20: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:49:30.04 ID:kC716UeG
彼方「とりあえず、どこにいるの?」

果林『そうねえ……。……あ、前に愛の家に行ったときにこんなところを通ったような……』

彼方「……もう愛ちゃんに電話しなよ……。うちの近くでもないし」

果林『嫌よ』

彼方「なんで?」

果林『……3年生としての威厳があるじゃない』

彼方「彼方ちゃん忙しいから切るね」

彼方「……ふぅ……。…………はぁ……」

彼方「……準備しないとっ……」
 
21: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:52:21.96 ID:kC716UeG
彼方「早く野菜切ろう……」

彼方「…………また鳴ってる……」

彼方「ああもうっ!今度はなに!?」

果林『わたし果林さん。今姫乃ちゃんの学校の近くにいるの』

彼方「あ、ちょっと近づいた」

彼方「じゃなくて!彼方ちゃん今忙しいんだけど!?」

果林『かっかしてると遥ちゃんに嫌われるわよ』

彼方「遥ちゃんが彼方ちゃんを嫌うわけないでしょ!」

果林『ねえお願い。料理の片手間に助けてくれないかしら』

彼方「…………はあ……。とりあえず南に進めばいいと思うよ」

果林『南ってどっちかしら』

彼方「それくらいスマホで調べなよ」
 
22: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:55:38.89 ID:kC716UeG
果林『……ねえ彼方。あなた本当に料理しながら話してるの?』

彼方「そうだけど?」

果林『トントン音が聞こえるのは包丁?』

彼方「そうだね」

果林『そんなに急いでるのかしら』

彼方「急がないと遥ちゃんが帰ってきちゃうから」

果林『遥ちゃんの方が大事なの!?』

彼方「そうだよ?」

果林『…………』

彼方「…………」

果林『私、あなたの家に行くわね』

彼方「帰って欲しいんだけど」
 
23: (とばーがー) 2022/12/11(日) 23:59:48.77 ID:kC716UeG
彼方「……今どの辺り?」

果林『右に曲がると東雲学院らしいわ』

彼方「ああうん、そのまま真っ直ぐ進んでね。……真っ直ぐね」

果林『そんなに念を押さなくても分かるわよ』

彼方「……………………」

果林『私が悪かったから包丁はもっと静かに扱って』

彼方「まったく…………」

彼方「……あっ。遥ちゃんが帰ってきた……」

果林『あら、そうなの?』

彼方「遥ちゃんが帰ってくるまでに準備終わらせるって言ったのに、誰かさんのせいで終わらなかったじゃん!」
 
24: (とばーがー) 2022/12/12(月) 00:02:09.45 ID:vMVqb1eY
遥「お姉ちゃーん、ただいまー」

彼方「おかえり遥ちゃん。……ごめんね~。もうちょっとだけ準備待ってね~」

遥「大丈夫だよ!……あ、果林さん?」

彼方「うん、道に迷ってるんだって」

果林『ちょっと彼方!迷ってるんじゃないわ、探索してるだけよ!』

彼方「じゃあ案内はいらないよね?」

果林『…………』

彼方「…………切っていい?」

果林『私が悪かったわ』
 
27: (とばーがー) 2022/12/12(月) 00:05:48.58 ID:vMVqb1eY
遥「いただきます」

彼方「めしあがれ~」

遥「…………もうこれにも慣れたね」

彼方「うん。また鳴ってるね」

果林『わたしメリーさん。今あなたの家の外にいるの』

彼方「はいはい、待ってるから早く上がってきて」

遥「何しに来るんだろう…………」

彼方「……彼方ちゃんも、これまで数多くの死体を扱ってきた……年貢の納め時か……」

遥「それって、今お鍋の中に入ってる野菜だよね?」

彼方「バレたか~」
 
29: (とばーがー) 2022/12/12(月) 00:09:47.71 ID:vMVqb1eY
果林『わたしメリーさん。今あなたの家の前にいるの』

遥「果林さん、メリーさんはドアを開けなくてもターゲットの後ろに立ってるらしいですよ」

果林『ごめんなさい、果林さんにはすり抜けは出来ないの』

彼方「…………」

遥「…………」

果林『…………』

彼方「開けて欲しい?」

果林『お願いするわ』
 
30: (とばーがー) 2022/12/12(月) 00:11:35.41 ID:vMVqb1eY
彼方「…………いらっしゃい」

果林「お邪魔するわね」

遥「果林さん、お久しぶりです」

果林「遥ちゃんも、ごめんなさいね、夕食時に」

彼方「本当だよ……。……で?何しに来たの?」

果林「決まってるじゃない…………。あなたを〇しに来たのよ」

彼方「!?」

遥「!?」
 
31: (とばーがー) 2022/12/12(月) 00:13:55.12 ID:vMVqb1eY
果林「ハーイ!朝香果林よ。よろしくね♪……キミのこと、私の身体で、悩〇、しちゃう♪」

彼方「……………………」

遥「……………………」

彼方「…………バカなの?」

遥「…………だからそんな寒そうな格好なんですね」
 
32: (とばーがー) 2022/12/12(月) 00:14:55.67 ID:vMVqb1eY
おわり

>>1的ジャンルはかなかりとはるかな両方です
 
33: (とばーがー) 2022/12/12(月) 00:15:43.29 ID:vMVqb1eY
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https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1663429259/
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https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1664980270/
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1670768582/

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