1: 2019/11/11(月) 22:47:37.12 ID:WuJWtLgz
ちかダイです
2: 2019/11/11(月) 22:48:14.19 ID:WuJWtLgz
朝、登校中
曜「ちーかちゃんっ!」
千歌「わっ、曜ちゃん。おはよう!」
曜「おはヨーソロー!早速だけど、これあげる!」
千歌「えっ。これ、ポッキー?」
曜「うん!本日11月11日はみなさまご存知、ポッキー&プリッツの日だけらね!」
千歌「ああ!そっか、今日だっけ!もらっていいの?」
曜「ちーかちゃんっ!」
千歌「わっ、曜ちゃん。おはよう!」
曜「おはヨーソロー!早速だけど、これあげる!」
千歌「えっ。これ、ポッキー?」
曜「うん!本日11月11日はみなさまご存知、ポッキー&プリッツの日だけらね!」
千歌「ああ!そっか、今日だっけ!もらっていいの?」
3: 2019/11/11(月) 22:48:35.57 ID:WuJWtLgz
曜「もちろんだよ!そのために持ってきたんだもん!」
千歌「ありがとー!おやつに食べるね!」
曜「ダイヤさんと仲良くね!」
千歌「あ、うん!ちょうどね、放課後は生徒会室に行く用事があるから、そのとき半分こして…」
曜「違うよー、違う違う。千歌ちゃん、そうじゃないでしょ?」
千歌「えっ。違う、って?」
千歌「ありがとー!おやつに食べるね!」
曜「ダイヤさんと仲良くね!」
千歌「あ、うん!ちょうどね、放課後は生徒会室に行く用事があるから、そのとき半分こして…」
曜「違うよー、違う違う。千歌ちゃん、そうじゃないでしょ?」
千歌「えっ。違う、って?」
4: 2019/11/11(月) 22:48:56.54 ID:WuJWtLgz
曜「もう、しっかりしてよ。今日はポッキーの日なんだよ?」
千歌「うん、だからポッキーを半分こに…」
曜「違うってばー。ポッキーの日といえば、意中の人とポッキーゲームをする日でしょ?」
千歌「…ふぇっ?」
曜「気になるあの子との距離を、ポッキーがぎゅっと縮めてくれる日でしょ!」
千歌「え、ええっ!?だ、ダイヤさんと、ポッキーゲーム!?」
千歌「うん、だからポッキーを半分こに…」
曜「違うってばー。ポッキーの日といえば、意中の人とポッキーゲームをする日でしょ?」
千歌「…ふぇっ?」
曜「気になるあの子との距離を、ポッキーがぎゅっと縮めてくれる日でしょ!」
千歌「え、ええっ!?だ、ダイヤさんと、ポッキーゲーム!?」
5: 2019/11/11(月) 22:50:38.84 ID:WuJWtLgz
曜「頑張ってね、千歌ちゃん!」
千歌「む、むりむり!私にはそんなの無理だよ!」
曜「千歌ちゃんならできるよ!輝きはきっとある!」
千歌「そ、それとこれとは別の話!」
曜「じゃあ、やめる?」
千歌「やめな…って、何度もその手には乗らないよ!」
千歌「む、むりむり!私にはそんなの無理だよ!」
曜「千歌ちゃんならできるよ!輝きはきっとある!」
千歌「そ、それとこれとは別の話!」
曜「じゃあ、やめる?」
千歌「やめな…って、何度もその手には乗らないよ!」
6: 2019/11/11(月) 22:51:32.71 ID:WuJWtLgz
曜「じゃあ、やめない?」
千歌「や、やめる…ってそういうことでもなくって!」
曜「なるほどなるほど。つまり、やるかやらないかで迷ってるんだね。大丈夫、私が応援してるから!」
千歌「いや、だから…」
曜「大事なのは素直な気持ちと勢い!押して押して押しまくれば、きっと想いは伝わるから!」
千歌「よ、曜ちゃん?今日の曜ちゃん、なんだかいつになくイケイケじゃない?」
曜「全速前進ヨーソロー!大事なのは好きになる情熱ですっ!」
千歌「決め台詞に持ち歌まで…お、おかしい。恥ずかしがり屋の曜ちゃんが、今日に限ってこんなに積極的で生き生きとしているなんて…」
千歌「や、やめる…ってそういうことでもなくって!」
曜「なるほどなるほど。つまり、やるかやらないかで迷ってるんだね。大丈夫、私が応援してるから!」
千歌「いや、だから…」
曜「大事なのは素直な気持ちと勢い!押して押して押しまくれば、きっと想いは伝わるから!」
千歌「よ、曜ちゃん?今日の曜ちゃん、なんだかいつになくイケイケじゃない?」
曜「全速前進ヨーソロー!大事なのは好きになる情熱ですっ!」
千歌「決め台詞に持ち歌まで…お、おかしい。恥ずかしがり屋の曜ちゃんが、今日に限ってこんなに積極的で生き生きとしているなんて…」
7: 2019/11/11(月) 22:54:27.66 ID:WuJWtLgz
曜「むー、千歌ちゃんなかなか手強いな」
千歌「手強いのは曜ちゃんの方だと思うけど…」
曜「なら、とどめの一押ししちゃうよー」
千歌「とどめって、な、何?」
曜「ダイヤさん、可愛いよね」
千歌「う、うん」
曜「可愛いダイヤさん、好きだよね」
千歌「…うん。かっこいいところも、だけど」
曜「ならさ、想像してみてよ。ポッキーゲームに恥じらうダイヤさんを」
千歌「想像…」
千歌「手強いのは曜ちゃんの方だと思うけど…」
曜「なら、とどめの一押ししちゃうよー」
千歌「とどめって、な、何?」
曜「ダイヤさん、可愛いよね」
千歌「う、うん」
曜「可愛いダイヤさん、好きだよね」
千歌「…うん。かっこいいところも、だけど」
曜「ならさ、想像してみてよ。ポッキーゲームに恥じらうダイヤさんを」
千歌「想像…」
8: 2019/11/11(月) 22:55:06.68 ID:WuJWtLgz
千歌『ダイヤさん、ポッキーゲームしよう?』
ダイヤ『ふぇ!?』
千歌『ほらほら、そっち側をくわえて』
ダイヤ『あ…うぅ…!』
千歌『ふふっ、スタート!』
ダイヤ『ち、千歌さん、食べるのがはや――んむっ』
曜「――って感じで!」
千歌「ちょ、ちょっと待って!恥じらうダイヤさんが可愛いのはわかるけど、なんで私がリードする方なの!?それに最後のは何!?」
ダイヤ『ふぇ!?』
千歌『ほらほら、そっち側をくわえて』
ダイヤ『あ…うぅ…!』
千歌『ふふっ、スタート!』
ダイヤ『ち、千歌さん、食べるのがはや――んむっ』
曜「――って感じで!」
千歌「ちょ、ちょっと待って!恥じらうダイヤさんが可愛いのはわかるけど、なんで私がリードする方なの!?それに最後のは何!?」
9: 2019/11/11(月) 22:56:16.90 ID:WuJWtLgz
曜「千歌ちゃんからっていうのがいいんだよ!予想外のアプローチにダイヤさんもドキドキすること間違いなし!経験者の私が言うんだから、間違いありませんっ!」
千歌「経験者…そ、そうか!曜ちゃんはスクフェスURでダイヤさんとポッキーゲーム済み!経験者の余裕が、曜ちゃんをイケイケに変えたんだ!」
曜「ふふっ。それじゃ頑張ってね、千歌ちゃん!」
千歌「えっ、行っちゃうの!?あれだけ言ったんだから、一緒にSailingしてくれる流れじゃないの!?」
曜「そうしたいのはやまやまだけど、他の子にもポッキー配らなきゃだから。みんなの恋路を後押ししなきゃいけないのであります!」
千歌「ええっ、そんなぁ!?」
千歌「経験者…そ、そうか!曜ちゃんはスクフェスURでダイヤさんとポッキーゲーム済み!経験者の余裕が、曜ちゃんをイケイケに変えたんだ!」
曜「ふふっ。それじゃ頑張ってね、千歌ちゃん!」
千歌「えっ、行っちゃうの!?あれだけ言ったんだから、一緒にSailingしてくれる流れじゃないの!?」
曜「そうしたいのはやまやまだけど、他の子にもポッキー配らなきゃだから。みんなの恋路を後押ししなきゃいけないのであります!」
千歌「ええっ、そんなぁ!?」
10: 2019/11/11(月) 22:57:11.62 ID:WuJWtLgz
曜「あっ、そうこう話すうちに一年生ズを発見!おーい、みんなー!」
千歌「あっ、曜ちゃ…行っちゃった。ど、どうしよう、ダイヤさんとポッキーゲーム…」
『ダイヤさん、ポッキーゲームしよ?』
千歌「…!」
『ダイヤさんはそっち側くわえて。私はこっちから…んむっ』
千歌「…!!」
千歌『らいやひゃん…んっ――』
千歌「~っ!むりむり、そんなの無理だよぉ!」
曜『頑張ってね、千歌ちゃん!』
千歌「ダイヤさんと、ポッキーゲーム…!」
千歌「あっ、曜ちゃ…行っちゃった。ど、どうしよう、ダイヤさんとポッキーゲーム…」
『ダイヤさん、ポッキーゲームしよ?』
千歌「…!」
『ダイヤさんはそっち側くわえて。私はこっちから…んむっ』
千歌「…!!」
千歌『らいやひゃん…んっ――』
千歌「~っ!むりむり、そんなの無理だよぉ!」
曜『頑張ってね、千歌ちゃん!』
千歌「ダイヤさんと、ポッキーゲーム…!」
11: 2019/11/11(月) 22:58:15.21 ID:WuJWtLgz
放課後・生徒会
ダイヤ「ふむ…」
ダイヤ(私の手元には、果南さんと鞠莉さんに持たされたポッキーが二箱)
果南『ダイヤ、ポッキーだよ。頑張ってね』
鞠莉『私からもどうぞっ。ちかっちと仲良くね!』
ダイヤ(まったく。あのお二人、応援してくれているのか楽しんでいるのか…おそらく両方でしょうね)
ダイヤ(ですが、今日は年に一度のポッキーの日。この機を逃す手はありません、必ずやり遂げてみせます)
ダイヤ(生徒会長としてでも、黒澤家の長姉としてでもなく)
ダイヤ「ひとりの人間、黒澤ダイヤとして…!」
ダイヤ「ふむ…」
ダイヤ(私の手元には、果南さんと鞠莉さんに持たされたポッキーが二箱)
果南『ダイヤ、ポッキーだよ。頑張ってね』
鞠莉『私からもどうぞっ。ちかっちと仲良くね!』
ダイヤ(まったく。あのお二人、応援してくれているのか楽しんでいるのか…おそらく両方でしょうね)
ダイヤ(ですが、今日は年に一度のポッキーの日。この機を逃す手はありません、必ずやり遂げてみせます)
ダイヤ(生徒会長としてでも、黒澤家の長姉としてでもなく)
ダイヤ「ひとりの人間、黒澤ダイヤとして…!」
12: 2019/11/11(月) 22:58:58.91 ID:WuJWtLgz
コンコン
ダイヤ「はい、どうぞ」
千歌「ダイヤさん、千歌です」
ダイヤ「ふふ。わかってますよ、窓から見えていますから。どうぞ」
千歌「し、失礼しまーす」
ダイヤ「ようこそ来てくださいました。さ、こちらへ」
千歌「は、はいっ」
ダイヤ(千歌さん?なにやら緊張しているようですが)
千歌(ううっ、あれこれ悩んだけど、考えがまとまらないうちに時間になっちゃった…それに曜ちゃんたら)
曜『さっきは言い忘れてたけど、私とダイヤさんがしたときには「最後」まで行ってないから安心してね!』
千歌(行きがけにあんなこと言うなんて…どうしたって意識しちゃうじゃん…)
ダイヤ「はい、どうぞ」
千歌「ダイヤさん、千歌です」
ダイヤ「ふふ。わかってますよ、窓から見えていますから。どうぞ」
千歌「し、失礼しまーす」
ダイヤ「ようこそ来てくださいました。さ、こちらへ」
千歌「は、はいっ」
ダイヤ(千歌さん?なにやら緊張しているようですが)
千歌(ううっ、あれこれ悩んだけど、考えがまとまらないうちに時間になっちゃった…それに曜ちゃんたら)
曜『さっきは言い忘れてたけど、私とダイヤさんがしたときには「最後」まで行ってないから安心してね!』
千歌(行きがけにあんなこと言うなんて…どうしたって意識しちゃうじゃん…)
13: 2019/11/11(月) 22:59:50.54 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「まずはお呼びした用件を済ませましょうか。この前提出のあった書類についてですが、こちらに訂正のサインを――」
千歌「あっ!」
ダイヤ「えっ?」
千歌「それ、ポッキー!」
ダイヤ「ああ、聞けば今日はポッキーの日だとかで」
千歌(ダイヤさん。もしかして、準備してくれたのかな…)
千歌「あっ!」
ダイヤ「えっ?」
千歌「それ、ポッキー!」
ダイヤ「ああ、聞けば今日はポッキーの日だとかで」
千歌(ダイヤさん。もしかして、準備してくれたのかな…)
14: 2019/11/11(月) 23:00:25.08 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「いただいたのです。果南さんと鞠莉さんから」
千歌「あ、あー…ダイヤさんも?」
ダイヤ「と言うと、千歌さんもですか?」
千歌「うん、曜ちゃんがどうぞって…」
ダイヤ「ふふ、なるほど。それで後ろ手に持っていたんですね」
千歌(違った、準備してくれたわけじゃないんだ…)
ダイヤ「ちょうどおやつにしようと思っていたところです、用事が済んだら一緒にいただきましょうか。さすがに3箱は食べきれませんが」
千歌「は、はいっ」
千歌「あ、あー…ダイヤさんも?」
ダイヤ「と言うと、千歌さんもですか?」
千歌「うん、曜ちゃんがどうぞって…」
ダイヤ「ふふ、なるほど。それで後ろ手に持っていたんですね」
千歌(違った、準備してくれたわけじゃないんだ…)
ダイヤ「ちょうどおやつにしようと思っていたところです、用事が済んだら一緒にいただきましょうか。さすがに3箱は食べきれませんが」
千歌「は、はいっ」
15: 2019/11/11(月) 23:00:39.12 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「ではこの二ヶ所にサインを――はい、ありがとうございます」
千歌「これで大丈夫?」
ダイヤ「ええ。では、一息つきましょうか」
千歌(来た…!)
ダイヤ「ポッキーは普通のもの、アーモンド、いちご味の3種類ですね。どれにしますか?」
千歌「えっ?ふ、普通ので」
ダイヤ「ふふっ、意見が合いますね。私もそれがいいと思っていました」
千歌「あ、はは…」
ダイヤ「前に抹茶味を食べたことがあるのですが、最近は見かけませんね。季節限定だったのでしょうか」
千歌「あ、うん…」
千歌「これで大丈夫?」
ダイヤ「ええ。では、一息つきましょうか」
千歌(来た…!)
ダイヤ「ポッキーは普通のもの、アーモンド、いちご味の3種類ですね。どれにしますか?」
千歌「えっ?ふ、普通ので」
ダイヤ「ふふっ、意見が合いますね。私もそれがいいと思っていました」
千歌「あ、はは…」
ダイヤ「前に抹茶味を食べたことがあるのですが、最近は見かけませんね。季節限定だったのでしょうか」
千歌「あ、うん…」
16: 2019/11/11(月) 23:01:19.04 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「はい、千歌さん。半分こです」
千歌「あ、ありがとう。いただきまーす」
ダイヤ「いただきます――ん、さすが普通タイプ。王道の美味しさです」
千歌「そ、そうだね」
千歌(普通に食べ始めちゃった。もしかしたら、ダイヤさんの方から誘ってくれないかなって思ってたけど…)
ダイヤ(ポッキーゲームに誘うにしても、初手からはさすがに早すぎる。節操が無いと思われてもいけません。少し様子を見てからにしましょう)
千歌(やっぱり私から行かなきゃ…!でも、どうやって…)
千歌「あ、ありがとう。いただきまーす」
ダイヤ「いただきます――ん、さすが普通タイプ。王道の美味しさです」
千歌「そ、そうだね」
千歌(普通に食べ始めちゃった。もしかしたら、ダイヤさんの方から誘ってくれないかなって思ってたけど…)
ダイヤ(ポッキーゲームに誘うにしても、初手からはさすがに早すぎる。節操が無いと思われてもいけません。少し様子を見てからにしましょう)
千歌(やっぱり私から行かなきゃ…!でも、どうやって…)
17: 2019/11/11(月) 23:01:48.59 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「それで、そのとき鞠莉さんたちが――」さくさく
千歌(ダイヤさんのおしゃべり。楽しいけど、その分時間が過ぎるのも早くて。気付けば殆ど食べちゃった)さくさく
ダイヤ「ん、千歌さん?」
千歌(チャンスは一度きり…頑張れ私。全速前進、大事なのは情熱…)ぽりぽり
ダイヤ「千歌さん、千歌さーん」
千歌「んっ、えっ?」
ダイヤ「もうポッキーが空っぽですが、そんなにお腹が空いていたのですか?」
千歌「あ、ああっ!?しまった、全部食べちゃった!」
千歌(ダイヤさんのおしゃべり。楽しいけど、その分時間が過ぎるのも早くて。気付けば殆ど食べちゃった)さくさく
ダイヤ「ん、千歌さん?」
千歌(チャンスは一度きり…頑張れ私。全速前進、大事なのは情熱…)ぽりぽり
ダイヤ「千歌さん、千歌さーん」
千歌「んっ、えっ?」
ダイヤ「もうポッキーが空っぽですが、そんなにお腹が空いていたのですか?」
千歌「あ、ああっ!?しまった、全部食べちゃった!」
18: 2019/11/11(月) 23:02:17.15 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「ふふ。美味しいのはわかりますが、随分食いしん坊さんですね」
千歌「いや、これは緊張で…」
ダイヤ「…もしかして、まだ食べ足りないのではありませんか」
千歌「!」
ダイヤ「よければ…私のを少しお分けしますが」
ダイヤ(チャンスは訪れた…今こそ打って出るとき、です…!)
千歌「でも、ええっと…」
千歌(どうしよう。私からアプローチしなきゃなのに、なにもできないで…ん?)
千歌「いや、これは緊張で…」
ダイヤ「…もしかして、まだ食べ足りないのではありませんか」
千歌「!」
ダイヤ「よければ…私のを少しお分けしますが」
ダイヤ(チャンスは訪れた…今こそ打って出るとき、です…!)
千歌「でも、ええっと…」
千歌(どうしよう。私からアプローチしなきゃなのに、なにもできないで…ん?)
19: 2019/11/11(月) 23:03:27.86 ID:WuJWtLgz
千歌「あっ!」
千歌(残ってた…折れて小さくなったポッキーが、一本だけ…!)
ダイヤ「ん?ああ、袋の中で折れてしまっていたんですね」
千歌(サイズは半分くらいになってる。条件的には不利、だけど…!)
千歌「だ、ダイヤさんっ、ポッキーゲームしよう!」
千歌(や、やっと言えた…!)
ダイヤ「…!」
千歌(残ってた…折れて小さくなったポッキーが、一本だけ…!)
ダイヤ「ん?ああ、袋の中で折れてしまっていたんですね」
千歌(サイズは半分くらいになってる。条件的には不利、だけど…!)
千歌「だ、ダイヤさんっ、ポッキーゲームしよう!」
千歌(や、やっと言えた…!)
ダイヤ「…!」
20: 2019/11/11(月) 23:04:12.48 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「ぽ、ポッキーゲーム…」
千歌「ダイヤさんさえよければ…だけど…」
ダイヤ「…私は構いません」
千歌「ほんと!?」
ダイヤ「ですが、そのポッキーは折れて短くなっていますね。ゲームには不向きな状態と見受けられます」
千歌「た、確かにそうだけど…なら、ダイヤさんのを――」
ダイヤ「…もぐっ」
千歌「!?」
千歌「ダイヤさんさえよければ…だけど…」
ダイヤ「…私は構いません」
千歌「ほんと!?」
ダイヤ「ですが、そのポッキーは折れて短くなっていますね。ゲームには不向きな状態と見受けられます」
千歌「た、確かにそうだけど…なら、ダイヤさんのを――」
ダイヤ「…もぐっ」
千歌「!?」
21: 2019/11/11(月) 23:05:02.79 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「もぐ、もぐもぐ」
千歌「だ、ダイヤさん!?どうして手元のポッキーを一気に!?」
ダイヤ「ん…ふぅ、こうしたかったのです」
千歌「えっと、どうして?」
ダイヤ「少々贅沢な食べ方をしてしまいましたが…これで残るポッキーは、千歌さんのその一本だけですわ」
千歌「あ…!」
ダイヤ「…しましょう。ポッキーゲームを」
千歌「は、はいっ!」
千歌「だ、ダイヤさん!?どうして手元のポッキーを一気に!?」
ダイヤ「ん…ふぅ、こうしたかったのです」
千歌「えっと、どうして?」
ダイヤ「少々贅沢な食べ方をしてしまいましたが…これで残るポッキーは、千歌さんのその一本だけですわ」
千歌「あ…!」
ダイヤ「…しましょう。ポッキーゲームを」
千歌「は、はいっ!」
22: 2019/11/11(月) 23:05:54.88 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「それと、ゲームを開始する前に、伝えておきたいことがあります」
千歌「えっ、なに?」
ダイヤ「私はいま、ポッキーを勢いよく食べきったため、程よくお腹が満たされています。ですから…最後のポッキーは、千歌さんに食べて欲しいのです」
千歌「そ、それって」
ダイヤ「私がポッキーを支えます…お願い、できますか?」
千歌「は、はいっ!」
千歌(それって、そういうこと…だよね?)
千歌「えっ、なに?」
ダイヤ「私はいま、ポッキーを勢いよく食べきったため、程よくお腹が満たされています。ですから…最後のポッキーは、千歌さんに食べて欲しいのです」
千歌「そ、それって」
ダイヤ「私がポッキーを支えます…お願い、できますか?」
千歌「は、はいっ!」
千歌(それって、そういうこと…だよね?)
23: 2019/11/11(月) 23:06:22.45 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「では、始めましょう。あむっ」
千歌「あ、あむっ」
ダイヤ「…」
千歌(ポッキーが短いせいで、初めから顔が近い…)
ダイヤ「…っ」
千歌(間近で見るダイヤさん、可愛い…)
ダイヤ「…すみません。千歌さん、えっと、あまり見ないでください」
千歌(えっ…)
千歌「あ、あむっ」
ダイヤ「…」
千歌(ポッキーが短いせいで、初めから顔が近い…)
ダイヤ「…っ」
千歌(間近で見るダイヤさん、可愛い…)
ダイヤ「…すみません。千歌さん、えっと、あまり見ないでください」
千歌(えっ…)
24: 2019/11/11(月) 23:07:33.22 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「近くで見つめられると、その…ドキドキしてしまいます…」
千歌(あ、ああ!)
ダイヤ「…ふふ、かといって目を閉じてしまっては、何も見えませんよ」
千歌「ん、んー」
ダイヤ「ふふ。それなら大丈夫そうですね」
千歌(…ダメだなぁ、私。ダイヤさんに助けてもらってばかりで、いざという時に怖気づいて)
ダイヤ「では、改めてもう一度…あむっ」
千歌「あむっ」
千歌(だけど、いや、だからこそ。ちゃんとリードするんだ…ダイヤさんを、私が…!)
千歌(あ、ああ!)
ダイヤ「…ふふ、かといって目を閉じてしまっては、何も見えませんよ」
千歌「ん、んー」
ダイヤ「ふふ。それなら大丈夫そうですね」
千歌(…ダメだなぁ、私。ダイヤさんに助けてもらってばかりで、いざという時に怖気づいて)
ダイヤ「では、改めてもう一度…あむっ」
千歌「あむっ」
千歌(だけど、いや、だからこそ。ちゃんとリードするんだ…ダイヤさんを、私が…!)
25: 2019/11/11(月) 23:08:21.56 ID:WuJWtLgz
千歌「んっ」もぐ
ダイヤ「…っ」
千歌「…ん」さく
千歌(ポッキーは通常の半分以下…すでに鼻がくっつきそうな近さ)
ダイヤ「…」
千歌(視界がダイヤさんの顔でいっぱい…ちょっと赤くなってる、多分、私も…)さく
ダイヤ「…!」
千歌(あと少し…ダイヤさんに、届く…!)
ダイヤ「…っ」
千歌「…ん」さく
千歌(ポッキーは通常の半分以下…すでに鼻がくっつきそうな近さ)
ダイヤ「…」
千歌(視界がダイヤさんの顔でいっぱい…ちょっと赤くなってる、多分、私も…)さく
ダイヤ「…!」
千歌(あと少し…ダイヤさんに、届く…!)
26: 2019/11/11(月) 23:09:59.61 ID:WuJWtLgz
パキッ
ダイヤ「!」
千歌「!!」
千歌(そんな…あとちょっと、あとちょっとで折れ――)
ダイヤ「――っ!」
千歌「んむっ!?」
ダイヤ「ん…」
千歌「ん、むぅ…んっ!」
ダイヤ「ん、んー…」
千歌「んーっ…ぷあっ…」
ダイヤ「…ふふ、無事食べきりましたね」
千歌「だ、ダイヤさん…!」
ダイヤ「ごちそうさまでした」
千歌「あ、うぅ…」
ダイヤ「!」
千歌「!!」
千歌(そんな…あとちょっと、あとちょっとで折れ――)
ダイヤ「――っ!」
千歌「んむっ!?」
ダイヤ「ん…」
千歌「ん、むぅ…んっ!」
ダイヤ「ん、んー…」
千歌「んーっ…ぷあっ…」
ダイヤ「…ふふ、無事食べきりましたね」
千歌「だ、ダイヤさん…!」
ダイヤ「ごちそうさまでした」
千歌「あ、うぅ…」
27: 2019/11/11(月) 23:10:25.15 ID:WuJWtLgz
ダイヤ「食べ足りなかったので、最後の一口を頂いてしまいました。ごめんなさい」
千歌(ダイヤさんの方から…嬉しい…でも、どうして?ダイヤさん、いつもはすぐ恥ずかしがっちゃうのに…ん、この疑問、さっきどこかで…)
ダイヤ「ポッキーをくださった曜さんに、感謝しなければですわね」
千歌(そ、そっか。ダイヤさんもポッキーゲーム経験者!曜ちゃんがそうだったように、ダイヤさんもまたポッキーゲームの恥ずかしさに耐性がついてるんだ…!)
ダイヤ「嬉しかったです。千歌さんの方からポッキーゲームに誘ってくれて。勇気を出して進んできてくれて」
千歌「ダイヤさん…」
ダイヤ「だから、今度は私から――」
千歌「えっ。ダイヤさん、ポッキーはもうな、んっ――」
私のとっておきを、あなたに――
終わり
千歌(ダイヤさんの方から…嬉しい…でも、どうして?ダイヤさん、いつもはすぐ恥ずかしがっちゃうのに…ん、この疑問、さっきどこかで…)
ダイヤ「ポッキーをくださった曜さんに、感謝しなければですわね」
千歌(そ、そっか。ダイヤさんもポッキーゲーム経験者!曜ちゃんがそうだったように、ダイヤさんもまたポッキーゲームの恥ずかしさに耐性がついてるんだ…!)
ダイヤ「嬉しかったです。千歌さんの方からポッキーゲームに誘ってくれて。勇気を出して進んできてくれて」
千歌「ダイヤさん…」
ダイヤ「だから、今度は私から――」
千歌「えっ。ダイヤさん、ポッキーはもうな、んっ――」
私のとっておきを、あなたに――
終わり
28: 2019/11/11(月) 23:10:40.58 ID:WuJWtLgz
ちかダイポッキーゲームでした、ありがとうございました
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1573480057/