【SS】侑「目指すは竜の里、A・ZU・NA！」【ラブライブ！虹ヶ咲】

～ニジガサキ村～


侑「というわけで出発だ！」

歩夢「お、おー！」


歩夢「ところで侑ちゃん？」

侑「何？」


歩夢「何でドラゴンに会いたいの？」

侑「今聞く！？」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1680085662

　

侑「あれは私がまだ小さくて、歩夢が村に来る前の事だったな…」



侑「私がモンスターに襲われてる時に、いきなりピンクのドラゴンが飛来して来てね」

歩夢「・・・・」

侑「あっという間にモンスターを追い払ってくれたんだ」


侑「それでお礼を言おうとしたら、あっという間に飛び去っちゃって…」

侑「その次の日だったかな、歩夢がウチの村に来たのは」

歩夢「・・・・・」


　

侑「それでいつかそのドラゴンに会って、お礼が言いたくてさ」

侑「竜の聖地と呼ばれるA・ZU・NAって地に行けば会えるんじゃないと思って」

侑「そしてそのドラゴンにお礼を言って、そのドラゴンのために歌を作るのが私の夢なんだ！」


歩夢「そっか…すごいね…」
　

侑「でも歩夢、本当についてきて大丈夫？」

歩夢「うん、侑ちゃんの助けができれば私も嬉しいし…それに」









歩夢「侑ちゃん最近になってやっと剣まとも振り回せるようなったばかりだから心配で…」

侑「・・・・・」
　

侑「と、とにかく冒険に出発だ！」

歩夢「う、うん…」








侑「まずは隣の町まで行かないとね」

歩夢「途中なにもないといいけど…」


ｶﾞｻｶﾞｻ



スライム「やぁ」

歩夢「ってわけにはいかないよね」

侑「早速敵のお出ましだ、頑張るぞ！」
　

～戦闘後～

スライム「」ﾁｰﾝ

侑「ハァ…ハァ…ようやく倒した…」

歩夢「大丈夫？侑ちゃん」

侑「うん…まさかこんな明らかな雑魚ってモンスターに苦戦するなんて…」

歩夢「今ヒールかけてあげるね」ﾊﾟｱｱ

侑「ああ…生き返る…」
　

侑「歩夢って昔から治癒魔法使ってるけど、何か修行してたの？」

歩夢「えっ…いやそんなことはないけど…生まれつき使えるっていうか…」

侑「ふーん…」


ｶﾞｻｶﾞｻ




リザードマン「グルル…」

歩夢「あ、さっきより強そうなモンスターが…」

侑「こ、これはヤバイかも…」
　

？？「はああああああっ!!!」


ｽﾞﾊﾞﾝ!


リザードマン「グギャアアアアアアア!!!」ﾄﾞｻッ


歩夢「い、一撃で…」

侑「凄い…」


？？「お2人共、大丈夫ですか？」
　

歩夢「あ、うん…」

侑「助けてくれてありがとう、ところで…」

？？「おっと、まだ名乗ってませんでしたね」









せつ菜「私はせつ菜、旅の傭兵です！」
　

侑「そっか、ありがとねせつ菜ちゃん」

せつ菜「いえ、これも戦士の務めですので…」


せつ菜「ところで、お2人は旅の途中ですか？」

侑「うん、そうなんだ」

せつ菜「そうですか…」








せつ菜「もしよろしければ、私も同行してもいいですか？」
　

歩夢「え…」

侑「いいけど…何で？」


せつ菜「実はさっきの戦いを見てしまったのですが…」


せつ菜「侑さんがあまりにもポン…いえまだ発展途上と見受けられましたので、私が同行しつつ色々ご教授しようかと」

侑「そ、そうなんだ…」
　

侑「私はいいけど…歩夢は」

歩夢「ま、まぁ侑ちゃんがいいなら…」

せつ菜「じゃあ決まりですね！」

侑「せつ菜ちゃんは何か目的があって旅してるの？」

せつ菜「まぁあるにはあるんですけど、どっちかっていうと気ままに旅してるのがメインですね」

侑「そっか、じゃあよろしくね」

せつ菜「はい！」




歩夢「・・・・・」

せつ菜（しかし…歩夢さん…これも運命ですかね…）
　

～隣町のギルド～

せつ菜「冒険者はまずここで依頼とかを受けて路銀を稼ぐんですよ！」

侑「へ～」

歩夢「どういうのがあるのかな？」

せつ菜「モンスター退治とか素材集めとかですかね」

侑「ふ～ん…どれにしようかな…」







？？「あ、あの…」

侑「ん？」
　

？？「実は私、最近冒険者になったのですが、1人じゃ不安なので…」

せつ菜「私達とパーティーを組みたいと？」

？？「は、はい…」

侑「いいよ、大勢の方が楽しいし！」

歩夢「ゆ、侑ちゃんがいいなら…」


？？「ありがとうございます！」


しずく「申し遅れました、しずくと申します、よろしくお願いします」
　

侑「うん！よろしくねしずくちゃん！」ｷﾞｭッ

しずく「はい、えっと…」

侑「侑でいいよ」

しずく「はい！よろしくお願いします侑さん♡」






歩夢「侑ちゃん…」

せつ菜（まさかこんなことになるとは…）
　

侑「さて、パーティも固まってきた所で依頼どうしようか」

しずく「あ、じゃああのゴブリン退治なんてどうですか？」

侑「う～ん…まぁこのパーティなら大丈夫かな」

歩夢「油断しないでよ」

せつ菜「そうです、どんな相手だろうと油断は命取りです！」


侑「わかってるって…よーし早速出発だ！」
　

～道中の戦闘～

しずく「タイダルウェーブ!!!」



ﾊﾞｯｼｬｰﾝ!



モンスター達「ギャアアアアアアアアアアア!!!!!」


侑「しずくちゃん凄ッ!?本当に新人!?」

しずく「えへへ…水属性だけは得意なんですよ」

　

歩夢「侑ちゃんまたボロボロになって…いま治してあげるね」ﾊﾟｱｱ

侑「ありがと…ゴメンね毎回迷惑勝てて」

歩夢「ううん、侑ちゃんに何かあったら困るし…」





せつ菜「エクスプロージョン！」




ﾄﾞｶｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ!!!




せつ菜「ふぅ…残りのモンスターも片付けました！」

しずく「お疲れ様です」
　

侑「せつ菜ちゃんすごいなぁ…剣技に加えて魔法まで…」

せつ菜「いえ…魔法といっても炎属性しか使えませんし…」

侑「十分凄いよ…それに比べて私なんてみんなの足を引っ張ってばかりで…」

侑「私が始めた旅なのに…情けないな…」

歩夢「そんなことないよ侑ちゃん、私侑ちゃんが毎晩こっそり剣の修業してるの知ってるんだから」

侑「え…」
　

せつ菜「そうです、侑さんはまだ発展途上なんですから伸びるのはこれからです」

しずく「ですから落ち着いていきましょう…ね？」

侑「みんな…ありがとう」


せつ菜「さて、もう少しでゴブリンの巣ですけど、ここらでキャンプにしますか」

侑「そうだね」
　

～その夜～

歩夢「zzz」

せつ菜「zzz」

しずく「zzz」


侑「・・・」ﾑｸッ
　

～ゴブリンの巣前～


侑「ごめん、みんな」

侑「このままじゃみんなの足手まといになっちゃうから…」

侑「このくらいのことは私1人でこなさないと…胸張って皆と旅できない…」


侑「よし…行くぞ！」
　

～数分後～


ゴブリン「グへへ…」

侑「うっ…」ﾎﾞﾛッ


侑（やっぱりキツかったな…）

侑（しかも毒矢まで受けちゃって…目が霞んできた…）ﾌﾗﾌﾗ


侑（みんな…ゴメン…）
　

ゴブリン「フシャアアアアアアアッ!!!」ﾀﾞッ

侑「！」


ｸﾞｼｬッ


侑「え！？」


侑（私が見たのは、一瞬でゴブリンが何者かに吹っ飛ばされ…）


ゴブリン「」


侑（グシャグシャに潰される所だった…）
　

侑「い、一体何が…」




ﾊﾞｻッ




桃色のドラゴン「グルル…」

侑「あ、あれは…あの時の…」
　

ゴブリン軍団「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

侑「ま、まだあんなに…」

侑（と思った瞬間…）




ﾄﾞｶｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ!!!




ゴブリン軍団A「」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

ゴブリン軍団B「」ｶﾁｺﾁ



侑（強烈な熱気と冷気に当てられたゴブリンの姿が…）
　

赤いドラゴン「・・・・・」

青いドラゴン「・・・・・」

侑（まさか、2匹もドラゴンに出会えるなんて…）


侑（あ、ヤバイ…そろそろ意識が…）



ﾄﾞｻッ



桃色のドラゴン「！」
　

侑「・・・・・」


赤いドラゴン『侑さん…大丈夫でしょうか…』

桃色のドラゴン『かなり毒が回ってる…これじゃ治癒魔法も効かないよ…』


青いドラゴン『それにしても、お2人もドラゴンだったなんて驚きました』

赤いドラゴン『薄々とは感じていましたが…皆さんも昔A・ZU・NAの里から出たドラゴンの子孫だったんですか？』

桃色のドラゴン『うん、私はそのまま旅して侑ちゃんの村に移り住んだんだ』


桃色のドラゴン『隠すの大変だったんだよ？たまに人の姿で尻尾とか出ちゃってたし…』
　

侑「うっ…」ﾊｧﾊｧ


青いドラゴン『あの…そういう話の前に侑さんが…』

赤いドラゴン『おっとそうでした！でもどうすれば…』

桃色のドラゴン『こうなったら私たちの血を直接与えるしか…』

赤いドラゴン『でもそうしたら…』

桃色のドラゴン『うん、ドラゴンの血が混じった侑ちゃんの体がどうなるかわからない。でも…』


侑「ハァ…ハァ…」


赤いドラゴン『迷ってるヒマは…』

青いドラゴン『ないですね』
　

桃色のドラゴン『侑ちゃん…』

赤いドラゴン『侑さん…』

青いドラゴン『侑さん…』


3匹『お願い…』




ﾎﾟﾀッ
　

～数分後～

侑「う…う～ん…」ﾊﾟﾁ

侑「あれ？私…」


侑「そっか、1人でゴブリン退治に行って…ドラゴンに…」

侑「ってあれ？私の体なんともない…？」




歩夢「侑ちゃーーーーーーーん！」ｶﾞﾊﾞッ
　

侑「あ、歩夢！？」

歩夢「よかった…無事で…」ｸﾞｽッ

侑「そっか…ゴメンね」

しずく「いえいえ、ご無事で何よりです」

せつ菜「今後は無茶なことしないでくださいよ！」


侑「うん、すみませんでした…」
　

侑「あ！そういえば私ドラゴン見たんだ！」

歩夢「えっ！？」

侑「さっきまでいたはずだけど…皆は見てないの？」

せつ菜「ふっふっふ…何を隠そう実は…」ﾓｶﾞッ

しずく「いえ、私達が来た頃には何もいませんでしたよ？」

侑「そっか…」



歩夢『せつ菜ちゃん…今は…』

せつ菜『そ、そうですね…』
　

～数日後～


侑「どりゃああああああああああああ！！！！！」



ｽﾞﾊﾞﾝ!



ゴーレム「グオオオオオオオオオオオ!!!!!」ﾄﾞｻッ


侑「よっし！」


歩夢『侑ちゃん…かなり強くなってる…』

せつ菜『私たちの血の影響でしょうか…』

しずく『上手く馴染んだようで良かったです♡』
　

歩夢『でもこれで侑ちゃんは…』

せつ菜『私たちと同じ竜の一族に…』

しずく『いつかは話さなくてはいけませんね、私達の事も…』

歩夢『でもそうなったら、侑ちゃんも一緒に竜の里で暮らせる…』ｳﾍﾍ



侑「おーい何してるの行くよー！」

歩夢「あ、うん！」
　

侑「これでもう足手まといにはならないし、今度こそあのドラゴンたちに会って…」

歩夢『すぐそばにいるんだけどね』

しずく『これでは侑さんの方から気付くのは無理そうですね…』

せつ菜『まぁその方が楽しいじゃないですか！』




侑「よーし！目指すは竜の聖地、A・ZU・NAだ！」
　

～現実～


しずく「…というお話も面白いと思いませんか？」

侑「うん！すっごくいいよ！最高にときめいちゃった!!!」

せつ菜「やるときはセットも派手で火薬とかもいっぱい使いましょう！」

歩夢「た、大変そう…でも…」


侑「よ～し、どんな音楽にしようかな～♪」

歩夢（侑ちゃんが楽しそうだからいいいかな）



～おわり～
　

これで終わりです。

ともりさんお疲れさまでした。
　

( ・∀・)ﾉおつ