かすみ「しず子のお尻を守る会」【SS】

かすみ「大変です！これを見てください！！」

彼方「どうしたんだね〜」

璃奈「これは、タペストリー用の水着撮影の時の写真？」

彼方「おお〜よく撮れてるじゃないか〜」

璃奈「あの日は楽しかった」

かすみ「うんうん！　......ってじゃなくて！」

璃奈「この写真に何か問題でも？」

彼方「よく撮れてると思うよ〜」

璃奈「かすみちゃんのことだから、この中で一番可愛い写真を決めよう......とか？」

かすみ「違うよ！！りな子はかすみんのことをなんだと思ってるの！」

かすみ「というか一番可愛いのはかすみんだからそこに議論の余地はないです！！」

璃奈「ええ......」

かすみ「問題なのはこれ！」

彼方「これはしずくちゃんの写真？」

かすみ「これを見て思うことと言えば？」

彼方「う〜ん？しずくちゃんは可愛いなぁ」

璃奈「しずくちゃん、綺麗」

かすみ「そうですけど違います」

彼方「じゃあなんなのさ〜」

かすみ「......お尻がHすぎるんですよ！！！！」

彼方「へ？」

璃奈「え」

かすみ「2人ともそう思うでしょ！？」

彼方「まあ〜たしかに」

璃奈「かすみちゃん、どこ見てるの」

かすみ「このお尻は犯罪的です！！こんなものを世間に公開しちゃダメです！！」

彼方「ええ〜？せっかく撮ったのに？」

璃奈「もう発売は来週だよ」

かすみ「ダメです！！このタペストリーが出版されたら学園中の生徒がしず子のことをいやらしい目で見るに決まってます！！」

璃奈「いやらしい目で見てるのはかすみちゃんでは......」

かすみ「この写真が公開されようものなら、しず子が廊下を歩いてるだけで後ろにいる人たちは......」

虹ヶ咲生徒(あのスカートの中にあの尻が隠れてるんだよな......)

虹ヶ咲生徒(澄ました顔で歩いてるけどお尻はめちゃくちゃHなんだよな......)

かすみ「食堂でご飯を食べてるときにも......」

虹ヶ咲生徒(食べたもの全て尻に行くんだろうな......)

虹ヶ咲生徒(桜坂しずくの臀部、略して桜臀部)

かすみ「演劇をしてる時にも......」

虹ヶ咲生徒「あ！今日の主演はあのお尻がHな子なんだ！！」

虹ヶ咲生徒「あの尻でヒロインは無理でしょ」

かすみ「アイドルとしてステージに立つ時も！！」

虹ヶ咲生徒「オーシリー」

虹ヶ咲生徒「Hey 尻、桜坂しずくのヒップサイズは？」

虹ヶ咲生徒「もう尻にしか目がいかない」

かすみ「......ってなっちゃうんですよ！！」

彼方「ならないと思うよ〜？」

璃奈「かすみちゃん、考えすぎ」

かすみ「そんなことないもん！！」

かすみ「とにかく！3人でこの写真の公開を阻止するんです！」

彼方「というか〜なんでこの３人なの？」

かすみ「侑先輩はこの企画の言い出しっぺだし、歩夢先輩は侑先輩の企画には反対しないだろうし、愛先輩と果林先輩は露出に抵抗なさそうだし、せつ菜先輩とエマ先輩はこういう話しなさそうだし」

彼方「んん〜？微妙に偏見を感じるけどまあいいか〜」

かすみ「というわけで協力してください！！」

彼方「ええ〜？」

璃奈「それより私の写真がネットで『ンアッー！』とか言われてるのをどうにかして欲しいんだけど」

かすみ「んあー？」

璃奈「知らないならいい」

彼方「......とりあえず、しずくちゃんの許可はとったほうがいいんじゃない？」

璃奈「うん、しずくちゃんが写真の公開を嫌がってるならともかく......勝手に差し替えるのはよくない」

かすみ「それじゃダメなんです！」

璃奈「なんで」

かすみ「しず子ってこういう場合大体......」

しずく「これも女優になるための修行の一環です！！」

かすみ「......とか言ってなんでもかんでも許可しちゃうんですよ！！」

彼方「まあたしかに〜」

璃奈「言いそうではある」

かすみ「こういうことを続けてたら、将来しず子は騙されてHなビデオに......」ｱﾜﾜ

彼方「......なんか今日のかすみちゃん妄想逞しくない？」

かすみ「とにかく！これはしず子の身を守るためでもあるんです！しず子は鎌倉から電車通学、あんな写真が公開されたらきっと痴漢の被害にも遭ってしまう......」

璃奈「......」

かすみ「というわけであの写真の公開を阻止します！」

彼方「よく考えたらそれじゃあしずくちゃんだけ写真がなくなってしまうではないか」

かすみ「それはまあ撮り直せばいいでしょう」　

彼方「ええ〜？」

璃奈「1人だけ違う感じの写真になるとおかしくない？」

かすみ「大丈夫！Aqoursもこういうことあったらしいから！」

璃奈「Aqoursで？」

かすみ「Aqoursの一年生も水着で写真撮ったんだけど、ルビィちゃんの写真だけダイヤさんが破廉恥だと騒ぎ立てて差し替えられたんだって！」

彼方「ダイヤちゃん......過保護だねえ」

かすみ「......それ彼方先輩が言います？」

璃奈「それはそう」

彼方「え？」

かすみ「そうだ！想像してみてください！もしも遥ちゃんの水着写真が世間に公開されたら......」

彼方「あぁ〜それはダメだ〜！！」

かすみ「でしょ！！つまりそういうことです！！」

彼方「よ〜しよくわかった。彼方ちゃん、しずくちゃんのことも妹のように思っている。しずくちゃんを守るために協力するよ〜」

かすみ「さっすが彼方先輩！！」

璃奈「......仕方ない、じゃあ私も協力する、璃奈ちゃんボード、むんっ」

かすみ「さっすがりな子！！」

彼方「〜で、具体的にどうするの？」

かすみ「そこなんですよね......」

璃奈「写真のデータが保存されてるのは侑さんのパソコン、そこからデータを消せばいいのでは」

かすみ「どうやって？」

彼方「......まさか、ハッキング？」

璃奈「ハッキングは犯罪、ダメ」

彼方「じゃあどうするの〜」

璃奈「シンプルに侑さんのパソコンをこっそり操作するしかない」

かすみ「......それも犯罪なんじゃないの？」

璃奈「ハッキングよりは軽い罪なはず、璃奈ちゃんボード『?』」

彼方「璃奈ちゃん、ワルだったのか......」

璃奈「ちょうど今教室で侑さんがタペストリーの出版の準備をしてるはず」

かすみ「じゃあ早速いきましょう！」

彼方「お〜」

璃奈「We must protect shizuku's hips!!」

教室

侑「えーと、次に出版するのはしずくちゃんと彼方さんか」

侑「ん〜やっぱりこのしずくちゃんのお尻たまりませんなぁ〜トキメキが止まらないよ」

侑「彼方さんの豊満なお胸もたまりませんなぁ！」

ｿﾛｰﾘ

彼方「わぁ！！」

侑「うわぁ！！！！！彼方さん！？ビックリしたぁ〜」

彼方「おやおや〜そんなにニヤニヤして一体何を見てたのかな〜？」

侑「え！？な......なんでもないよ！？」

彼方「んふふ〜じゃあそういうことにしてあげる」

侑「ほっ」

彼方「ところで彼方ちゃん今からお昼寝しに行くんだけど一緒に行かない？」

侑「え？せっかくだけどまだやることあるから......」

彼方「まあまあそう言わずに〜最近新たなお昼寝スポットを見つけたのだよ〜」ｸﾞｲｸﾞｲ

侑「えっ......ちょっ！！」

かすみ「行ったかな？」

璃奈「行ったね、今だよかすみちゃん」

かすみ「うん！りな子は見張りよろしく！」

璃奈「うん、璃奈ちゃんボード『?』」

かすみ「よしよし、パスワードはかかっていない......これなら......」

かすみ「えーっと、これかな？」

ｶﾁｶﾁｯ

かすみ「うわぁ！！なんだこれは！！」

かすみ「侑先輩......まさかこういう趣味が......？」

かすみ「見なかったことにしよう......」


ﾌﾟﾙﾙﾙ

璃奈「ん？愛さんから電話だ」

璃奈「え？学校の外にはんぺんが逃げ出した？」

璃奈「これはマズイ、今すぐ捕まえないと」

璃奈「かすみちゃん、ごめん」

かすみ「あった！これだ！これを消せば......」

歩夢「何してるのかな？」

かすみ「うひゃぁぁぁぁぁぁ！！！！歩夢先輩！？どうしてここに！！」

かすみ(なんでりな子いなくなってるの！！)

歩夢「何をしてるのかな？かすみちゃん」

かすみ「これは......その......」

歩夢「ふふっ、言わなくてもわかるよ」

かすみ「え......」

歩夢「侑ちゃんの㊙画像を盗み出そうとしてたんだよね？」

かすみ「え？」

歩夢「ん？」

かすみ「え......違います」

歩夢「え......違うの？」

かすみ「実はかすかすしかじかで......」

歩夢「なるほど......てっきりかすみちゃんは侑ちゃんの㊙画像を盗んで強請りのネタに使おうとしてるのかと......」

かすみ「しませんよそんなこと！！かすみんのことなんだと思ってるんですか！！」

歩夢「ふふっ冗談だよ、でも勝手にパソコンを弄るのはよくないよね？」

かすみ「み......見逃してください......」

歩夢「んーどうしようかなぁ」

かすみ「むむむ」

?

かすみ「そうだ！」

かすみ「歩夢先輩！！取引です！！私を見逃してください！その代わりこのパソコン自由にしていいです」

歩夢「え......」

かすみ「早く決めてください！先輩が帰ってくる前に！」

歩夢「......」

かすみ「早く！！」

歩夢「......」ｺｸﾘ

かすみ「取引成立ですね！！それでは〜」

歩夢「......」

歩夢「......」

歩夢「......行ったかな？」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「うひょー！！思いがけず侑ちゃんのパソコンを触れることになったよ！！侑ちゃんのあんな画像やこんな画像が取り放題だ！！！」

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ「早速写真ファイルを......え？」

@cﾒ*・-・˵ﾘ「侑ちゃん......こういうのが好きなの？」

侑「なにしてるの」

歩夢「うわぁぁぁぁ！！！」　　

侑「歩夢......人のパソコンを勝手に触るなんて......」

歩夢「違うの！これはかすみちゃんが......」

侑「人のせいにするなんて最低だよ！！」

歩夢「さい......てい......」ｶﾞｰﾝ

侑「歩夢、親しき中にも礼儀ありって言う言葉があってね......」

歩夢「うぅ......許して何でもするから......」

侑「ん？今何でもするって」

歩夢「え」

侑「歩夢ちゃん、それを見たってことは私の趣味を知っちゃったよね......」

歩夢「う......うん」

侑「だから......その趣味に協力してね♡」

歩夢「」

かすみ「作戦大成功です！」

彼方「おお〜」

璃奈「よかったよかった」

かすみ「でも歩夢先輩に見つかって危なかったんだよ！てかりな子どこ行ってたの！」

璃奈「逃げたはんぺん捕まえに行ってた、ごめん」

かすみ「一言言ってくれればよかったのに......」

璃奈「ごめん」

彼方「まあまあ〜とにかくこれでしずくちゃんの貞操は守られるんだね〜」

かすみ「そうですね！これでしず子も安心して学園生活を送れます！」

璃奈「璃奈ちゃんボード、一件落着」

教室

侑「あれ？しずくちゃんの写真だけ消えてる」

侑(しずくちゃんの写真は今回の撮影の中でも屈指の出来だったのに.....)

侑「歩夢消した？」

歩夢「け......消してないよ......」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

侑「本当？もし嘘ついたら今度は......」

歩夢「してない！してない！絶対絶対やってないから！！！だから......これ以上はもうやめて......」

侑「んー、なら信じよう」

歩夢「ほっ」

侑「あ、でもまださっきの分はチャラになってないからね？しばらくしたら二回戦行くからね」

歩夢「」

翌日

侑「ごめんしずくちゃん......前の水着撮影の写真なんだけどしずくちゃんの写真だけ何故か消えてて......」

しずく「え！？そうなんですか！？」

あなた「というわけで申し訳ないんだけど撮り直させてもらっていいかな？」

しずく「はい！大丈夫ですよ！」

侑「そして納期の関係で今すぐ撮らなきゃいけなくて......今から撮るとなると撮影場所は部室しかなくて......」

しずく「え？部室ですか？」

侑「うん、それで衣装もこれしか用意できなくて......(嘘)」

しずく「え？これを着るんですか？」

侑「うん、嫌かな......？」

しずく「いえいえ！これも女優になるための修行の一環です！！」

侑（やったぜ）

数日後

侑「しずくちゃんのタペストリーできたよ！」

彼方「おぉ〜どれどれ〜？」

かすみ「これは......」




彼方「......」

璃奈「......」

かすみ「これは......これはダメですぅ！！！」

おわり

おわりです
「SSを投稿するのははじめてです......」なので拙い文でしたが、読んでいただきありがとうございました。

おつ

尻以外もエ　チというオチで草

完璧なオチ

桜臀部という隠語の誕生に立ち会えたことを光栄に思います

これは本当にあかん…

桜臀部はラ板流行語大賞ノミネートだな

良かった

桜臀部はもっと評価されていい