【SS】ᶘｲ･᷄⇁･᷅ﾅ川　ぴっぴさん疲れました、抱っこしてくださいぴっぴさん「ったくしょうがねぇなぁ」【ラブライブ！虹ヶ咲】

ぴっぴさん「ほらよ」ﾋｮｲ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　わーい凄いです高いです景色がキレイです～！

ぴっぴさん「お前はほんとにこの景色が好きだなぁ」ｽﾀｽﾀ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　･･･？なんの事ですか？

ぴっぴさん「え･･･？あ～、いやなんでもねぇよ」

JK1「ねぇ見て、あのイナ川カワイイよ」

JK2「私んちイナ川飼ってるよ、2人」

JK1「え～！いいなぁ、どんな子達なの？」

JK2「1人は好奇心旺盛でお散歩好き、もう1人はちょっと臆病な子であまり外に出たがらないんだ」

JK1「へぇ、同じイナ川でも全然性格違うんだ」
　

ぴっぴさん「･････････」ｽﾀｽﾀ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん

ぴっぴさん「ん～？」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさんはどうして背が高いんですか？

ぴっぴさん「･･････！」ﾋﾟﾀｯ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん？

ぴっぴさん「そうだな～、たくさん食べて遊んで･･･寝てたからかなぁ」ｽﾀｽﾀ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　お仕事はしないんですか？

ぴっぴさん「バカ、子供の頃の話だよ」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　わたしもぴっぴさんみたいになれますかねぇ？

ぴっぴさん「どうだろうな～、なれるといいな」
　

ᶘｲ^～^ﾅ川　ぴっぴさんおかわりください！ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ぴっぴさん「おいおい、今日はよく食うな～」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　たくさん食べてぴっぴさんみたいに大きくなりたいです！

ぴっぴさん「ははっ･･･そうか」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　大きくなったらぴっぴさんを肩車してあげますね

ぴっぴさん「･･････」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさんどうしたんですか？

ぴっぴさん「あんま食いすぎると縦じゃなくて横にデカくなっちまうぞ？」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　大丈夫ですよ！わたしは太らない体質なので！
　

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ーーーーーー
ーーーーー

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　しお･･･しお･･･💤

ぴっぴさん「ふふ、よく寝てるな」

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　ムニャムニャ･･･ぴっぴさん･･･わたしの手に乗ってくださいムニャムニャ

ぴっぴさん「どんな夢見てんだよwww」

ぴっぴさん「･････････」

ガタッ

スッ･･･パラパラ･･･

ーーーイナ川スクスク成長日記ーーー

○月○○日　17cm

○月○○日　31cm

・
・
・

○月○○日　17cm

○月○○日　31cm

ぴっぴさん「成長のしかたまで一緒かよ」
　

ぴっぴさん『なんだイナ川、もう疲れたのか？･･･ったくしょうがねぇな』ﾋｮｲ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　いや～やっぱりここから観る景色は格別ですね

ぴっぴさん『あっ！お前もしかして、この景色が観たくて疲れたフリしてんじゃねぇのか！？』

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ところでぴっぴさんはどうしてそんなに背が高いんですか？

ぴっぴさん『ごまかすな！』

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　まあまあぴっぴさん、わたしがたくさんご飯を食べて大きくなったらぴっぴさんを肩車してあげますよ

ぴっぴさん『どんだけデカくなるつもりだよ』
　

ぴっぴさん『イナ川！！イナ川！！』

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　ぴっぴさん･･･どこですか？･･･ぴっぴさん

ぴっぴさん『ここにいるぞイナ川！すぐ元気になるからな･･･先生！』

医者『残念ですが、もう手の施しようが･･･』

ぴっぴさん『そんな･･･なんで、なんでこんな事に･･･』

医者『イナ川は最低でも3ヶ月に１回は抜かなければ身体中に毒が溜まって命を落としてしまう生き物なんです』

ぴっぴさん『ウソだろ･･･私が、見抜きを禁止したから･･･私のせいで･･･』
　

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　･･････ぴっぴさん、ぴっぴさん

ぴっぴさん『イナ川！しっかりしろ！』

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　ぴっぴさん･･･わたしが死んだあと･･･

ぴっぴさん『ふざけんな！！そんなの絶対許さねぇぞ！！』

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　ぴっぴさん･･･もし、新しいイナ川がきたら･･･優しく･･･してあげてください･･･ね

ぴっぴさん『そんな事言うなよ･･･別のイナ川なんて･･･私はお前が』ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　お願い･･･しますね

ぴっぴさん『わかった･･･わかったから･･･いくな･･･私をおいて･･･』ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴ･･･さん･･････わたしは･･････

ぴっぴさん『なんだよイナ川･･････おいイナ川』

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　･････････

ぴっぴさん『おい！冗談やめろよ！！なあ！目開けろって！！おい！！！』
　

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ぴっぴさん「イナ川･･･あの時、なんて言おうとしたんだよ･･･」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん･･･？

ぴっぴさん「あっ･･･悪い起こしちまったか」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん、そのノートは？

ぴっぴさん「あ、ああこれか？お前の成長記録をつけてんだよ」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　わたしと･･･前のイナ川のですか？

ぴっぴさん「！！？」
　

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ずいぶんと古いノートだったので･･･大切にされていたんですか？

ぴっぴさん「いや、これは･･････そうだな、大切だったよ」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　前のイナ川の事･･･忘れられないんですか？

ぴっぴさん「勘違いするなよ、お前はあいつの代わりなんかじゃない･･･あいつと同じくらい大切な存在だ」

ぴっぴさん「だから･･･お前がいてくれれば、あいつを忘れられるかもって思ってた」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　･･････

ぴっぴさん「でも、ダメなんだよ･･･どうしてもダブっちまう･･･お前の言葉が、動きの一つ一つがまるで生き写しのようで･･･他のイナ川と全然違って」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん

ぴっぴさん「忘れられねぇよ･･･あいつは、私のせいで死んで･･･なんであいつが･･･！」ﾌﾙﾌﾙ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん、わたしは･･･幸せでしたよ

ぴっぴさん「･･････！？」
　

ぴっぴさん「なんだよ、それ･･･なんでそんな言い方！」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　･･････

ぴっぴさん「お前までいなくなっちまうような事言うなよ！！あいつを失って、お前まで失ったら･･･私はもう･･････」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん･･････わたしは、幸せだったんですよ

ぴっぴさん「！？･･･イナ川･･･お前･･･？」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん、死んだイナ川達がどうなるかわかりますか？
　

ぴっぴさん「そんな･･･だって･･･ウソだろ」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　わたし達が死ぬと肉体から魂が離れて世界中を飛び回るんです

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　そして、魂は浄化され記憶をなくし世界のどこかで新たなイナ川として生まれ変わるんです

ぴっぴさん「そうなのか？･･･なぁ、イナ川」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　初めはほんのわずかな違和感だけでした、でも見慣れた景色や、懐かしい声やぬくもりが次第に確信に変えていったんです

ぴっぴさん「ホントかよ･･･こんな、こんな奇跡が･･･！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　もしかしたらわたしは･･･世界で初めて

ぴっぴさん「イナ川ーー！！！」ﾀﾞｯ

ギュッ

ᶘｲ ˘ ⇁ ˘ ﾅ川　･･････同じ人に巡り会えたイナ川かもしれません

ぴっぴさん「そうなんだな！お前なんだなイナ川！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
　

ᶘｲ；⇁；ﾅ川　グスッ･･･ぴっぴさん

ᶘｲ；⇁；ﾅ川　うえぇぇ～んぴっぴさん！ぴっぴさ～ん！！

ぴっぴさん「なんで、なんでもっと早く･･･！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

ᶘｲ；⇁；ﾅ川　グスッだって･･･だってぴっぴさん、優しくて･･･前のわたしより、今のわたしのが･･･大事なのかと思って･･･わたし、忘れられたと思って･･･うえぇぇ～ん

ぴっぴさん「バカ！優しくしろって言ったのお前だろ！！お前の最後のお願いだから･･･私は！」

ぴっぴさん「いや、違うな･･･後悔してたんだ、お前を大事に出来なかった事･･･だからお前の分までって」

ᶘｲ；⇁；ﾅ川　ホントですか？

ぴっぴさん「当たり前だ･･･忘れた事なんて1日もねぇよ」
　

ᶘｲ；⇁；ﾅ川　お小遣い2人分くれますか？

ぴっぴさん「は？なんでだよ！」

ᶘｲ；⇁；ﾅ川　今のわたしと昔のわたしで2人分です！

ぴっぴさん「ふざけんな！1人しかいねぇんだから1人分に決まってんだろ！」

ᶘｲ；⇁；ﾅ川　うわあぁぁ～ん！ぴっぴさんやっぱりケチンボです～！！

ぴっぴさん「はぁ！？お前こそ･･･！ふふっ･･･変わんねぇな」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　わたしはいつだってわたしですよ

ぴっぴさん「おかえり･･･イナ川」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　はい！ただいまです！
　

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ᶘｲ･᷄⇁･᷅ﾅ川　ぴっぴさん疲れました、抱っこしてください

ぴっぴさん「またかよ･･･ったくしょうがねぇなぁ」ﾋｮｲ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　いや～いつ観てもいい景色ですねぇ

ぴっぴさん「お前ホントここ好きだなぁ」

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　もちろんです、ぴっぴさんを思い出させてくれた場所ですから

ぴっぴさん「･･････そうか」ｽﾀｽﾀ

JK1「ねぇねぇ聞いてよ！とうとう私のとこにもイナ川が来てくれたんだよ！」

JK2「そうなんだ、今度ウチの子達と会わせてみようよ」

JK1「う～ん、どうだろう･･･ウチの子少し気性が荒くて独占欲強いからなぁ、この前も首筋に噛みつかれちゃってさ」

ぴっぴさん「･･････ふふっ」ｽﾀｽﾀ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　･････････

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　ぴっぴさん

ぴっぴさん「ん～？」ｽﾀｽﾀ

ᶘｲ^⇁^ﾅ川　わたし、幸せですよ

終わり
　

以上です

読んでいただきありがとうございます