【SS】栞子「カリフォルニア行ってきます」【ラブライブ！虹ヶ咲】

かすみ「え？どこ行くって？韮山？」

栞子「いえ、ですからちょっと今週末カリフォルニアに」

かすみ「ええ……」

かすみ「まあサバンナよりマシか……」
　
　

栞子「お土産なにがいいですか？やはりこういう時はコーヒーショップのマグカップでしょうか」

かすみ「なんでぼかしたの？スタバでしょ？なにに配慮してんのNHK？」

栞子「いえ、ブルーボトルコーヒーです」

かすみ「あー、ブルーボトルはカリフォルニアが本拠地だから名前出ないとかわいそうだしぼかしてあげた的な」

栞子「いえ、配慮ではなくブルーボトルのマグ買ってこようかと」

かすみ「それ日本でも買える」
　
　

栞子「ではなんですか、カリフォルニアアシカでも持って帰ってきますか」

かすみ「税関」

かすみ「極端すぎない？その土地のものって言って固有種持ち出そうとする人がどこにいるの」

かすみ「かすみんの沖縄土産はオリオンビールTシャツだったでしょ。ヤンバルクイナとかじゃなかったでしょ」

栞子「まあまあそんなに熱くならずに」

かすみ「しお子が一悶着起こさないか心配だから言ってるの」

栞子「そうですか、お心遣いありがとうございます」

かすみ「無敵か」
　
　

かすみ「月3000円でなにしたらアメリカへの航空券が買えるの」

栞子「使わずにコツコツ貯めていればいいんですよ」

かすみ「何年かかるんだろう……」

栞子「商店街の福引で当たったりするのであれば楽だったんですけどね」

かすみ「出たスクールアイドル伝家の宝刀、商店街の福引」

栞子「新井式廻轉抽籤器を回すことで、物語が回っていくんです」

かすみ「……お台場の商店街ってどこ？」

栞子「さあ……デックスくらいしか……」
　
　

かすみ「カリフォルニアってなにあるの？」

栞子「ゴールデンゲートブリッジがありますよ。世界一の自〇の名所です」

かすみ「その情報いる？」

栞子「橋から海を見るとアシカが見えるそうです」

かすみ「好きだねアシカ」

栞子「ですが自〇防止ネットがあるためクリアには見えないようです」

かすみ「もう水族館行きなよ」

栞子「あとはブルーボトルコーヒーが」

かすみ「それは日本にもある」
　
　

かすみ「まあ金沢だけでは飽き足らずカリフォルニアまで行くんだから、もうかすみんとしてはなんでもいいよ。いってらっしゃい」

栞子「でもかすみさんも金沢行ってましたよね。吟子さんに会いに」

かすみ「なにがでもなんだかわかんないし、かすみんは文化祭お呼ばれしたから行ったの」

かすみ「そりゃぎん子に呼ばれたんだから会いはするでしょ」

栞子「かすみさん……、こういう人好きなんですか」

かすみ「……なに言ってんの大丈夫？」

かすみ「まあしお子も普通に好きだよ」

栞子「はい」

かすみ「はいじゃない」
　
　

かすみ「まあしお子は頭おかしいけど、ぎん子は根はまともだから」

栞子「それを言ったらかすみさんよりは慈さんのほうがまともですね」

かすみ「なにで張り合ってるの？」

かすみ「……しお子はこういう人好きなの？」

栞子「大丈夫ですか？」

栞子「まあかすみさんはランジュに次ぐ腐れ縁だと思ってますよ」

かすみ「はいはい」

栞子「はいじゃないです」
　
　

栞子「では週末行ってきますので、機体が浮くよう祈っていてくださいね」

かすみ「別にかすみんが礼拝サボっても飛行機は浮くよ」

栞子「そうですね、かすみさんもちょいちょい浮いてますもんね」

かすみ「沈めようか？」

栞子「縁起でもありません。注意深くやらなければ、ちょっとのチェック忘れで落ちてしまう世界だといいますのに」

かすみ「いやそんな落ちないから。試験じゃあるまいし」

栞子「それはかすみさんだけですよ」
　
　

栞子「なんだかんだ言って結局出発ゲートまで来てくれるじゃないですか」

かすみ「ついでだよついで」

栞子「ふふ、そういうことにしておきます」

かすみ「そういうのは思ってても言わないの」

かすみ「ま、十分気を付けて。いってらっしゃい」

栞子「あ、そうでした。ひとつ忘れていました」

栞子「マグは全体がブルーのやつがいいですか、それともグレー地にブルーのボトルのワンポイントのやつのほうが」

かすみ「だからそれどっちも日本で買えるんだって」
　
　

おわり〇
ありがとうございました
　
　

栞子のボケ好き
　
　

いいね