1: 2021/01/13(水) 19:12:59.11 ID:Pjcam2iZ
これで一つお願いします
2: 2021/01/13(水) 19:13:49.09 ID:1IUklwWB
あんたがやるんだよ
4: 2021/01/13(水) 19:21:27.39 ID:2sEM+s5T
頼むわ
5: 2021/01/13(水) 19:48:03.57 ID:AonK0WZm
かすみ「えませんぱーいっ寒いですぅー」
エマ「よしよしかすみちゃん、こうしてギューッとすれば温かいよ〜」ギュー
璃奈「私、あんまり人とスキンシップとかしたことないかも。」
彼方「お?璃奈ちゃん寂しいのかい?今日は彼方ちゃんが膝枕してあげようかい?」
璃奈「わーい。彼方さん、すき。」
果林「…」ジーー
しずく「どうしたんですか?果林さん?」
エマ「よしよしかすみちゃん、こうしてギューッとすれば温かいよ〜」ギュー
璃奈「私、あんまり人とスキンシップとかしたことないかも。」
彼方「お?璃奈ちゃん寂しいのかい?今日は彼方ちゃんが膝枕してあげようかい?」
璃奈「わーい。彼方さん、すき。」
果林「…」ジーー
しずく「どうしたんですか?果林さん?」
6: 2021/01/13(水) 19:55:01.59 ID:AonK0WZm
果林「いえ、別に…大したことじゃないのだけれど、」
しずく「QU4RZの皆さんがどうかしたんですか?」
果林「ええ、エマも彼方も、随分と"お姉さん"してるなぁって思ったのよ。」
しずく「確かに、QU4RTZは1年生2人と3年生2人のユニットですもんね。ソロで活動してる時と比べて、学年の違いが活動中の関係性にも表れるのは興味深いですよね。」
果林「ええ、そんなエマと彼方を見ていると、私も負けられないって思うのよ。」
しずく「というと?」
果林「私も……妹が欲しい、というか/// 」
しずく「!」
しずく「QU4RZの皆さんがどうかしたんですか?」
果林「ええ、エマも彼方も、随分と"お姉さん"してるなぁって思ったのよ。」
しずく「確かに、QU4RTZは1年生2人と3年生2人のユニットですもんね。ソロで活動してる時と比べて、学年の違いが活動中の関係性にも表れるのは興味深いですよね。」
果林「ええ、そんなエマと彼方を見ていると、私も負けられないって思うのよ。」
しずく「というと?」
果林「私も……妹が欲しい、というか/// 」
しずく「!」
10: 2021/01/13(水) 20:01:58.06 ID:AonK0WZm
しずく(フフッなるほど、果林さんってそういうところありますよね。これは遊び甲斐がありそうです)
しずく「でもDiver Divaだって、2年生と3年生の学年差ユニットじゃないですか。愛さんとそういうことは無いんですか?」
果林「愛とはそういう関係じゃないわよ。むしろ頼れる相棒みたいな感じなのよね。」
果林「そうなんですか。果林さんってモデルのお仕事もされていてストイックに努力できる方ですし、愛さんを引っ張っていってるのかと思っていました。」
果林「そんなおだてても何も出ないわよ?」フフ
しずく「でもDiver Divaだって、2年生と3年生の学年差ユニットじゃないですか。愛さんとそういうことは無いんですか?」
果林「愛とはそういう関係じゃないわよ。むしろ頼れる相棒みたいな感じなのよね。」
果林「そうなんですか。果林さんってモデルのお仕事もされていてストイックに努力できる方ですし、愛さんを引っ張っていってるのかと思っていました。」
果林「そんなおだてても何も出ないわよ?」フフ
11: 2021/01/13(水) 20:09:58.23 ID:AonK0WZm
果林(あら?ひょっとして私、しずくからそんな目で見られていたのかしら。ダイバーフェスの時に恥ずかしいところを見せてしまったけど、案外私って後輩から見てイケてるのかも。)
果林「……まぁ、確かに、クビレを維持するために毎日筋トレをしたり、炭水化物は控えるようにしたり、普段見られているって意識はそれなりに持っているかもしれないわね。」
しずく「そんなことをされているんですか!やっぱり果林さんは、もう既に立派なお姉さんじゃないですか。」
果林「そ、そんなこと……ないわよ///」
しずく(あ、もう落ちた。フフ、チョロいんですね、果林さん)
果林「……まぁ、確かに、クビレを維持するために毎日筋トレをしたり、炭水化物は控えるようにしたり、普段見られているって意識はそれなりに持っているかもしれないわね。」
しずく「そんなことをされているんですか!やっぱり果林さんは、もう既に立派なお姉さんじゃないですか。」
果林「そ、そんなこと……ないわよ///」
しずく(あ、もう落ちた。フフ、チョロいんですね、果林さん)
47: 2021/01/14(木) 17:50:24.20 ID:Mj6U4tz1
>>44
>>11のだけミスです
>>11のだけミスです
12: 2021/01/13(水) 20:21:46.26 ID:AonK0WZm
しずく「時に果林さん、お姉さん力のことですと、私もまだまだ足りないなぁなんて思っていまして……」
果林「しずくちゃんはまだ1年生でしょ?これからゆっくりつけていけばいいじゃない。」
しずく「確かに私はまだ若輩者ですが、人と話す際に1歩距離を置いてしまう傾向にあるんです。果林さんのように、常に堂々と歩ける人に少しでも近づきたいんです。」
果林「そう思ってくれて嬉しいわ。(「じゃくはいもの」って何だろう…)じゃあ、こういうのはどうかしら?」
しずく「?」
果林「しずく、私の妹になりなさい。」
しずく(キターーー!!)
果林「しずくちゃんはまだ1年生でしょ?これからゆっくりつけていけばいいじゃない。」
しずく「確かに私はまだ若輩者ですが、人と話す際に1歩距離を置いてしまう傾向にあるんです。果林さんのように、常に堂々と歩ける人に少しでも近づきたいんです。」
果林「そう思ってくれて嬉しいわ。(「じゃくはいもの」って何だろう…)じゃあ、こういうのはどうかしら?」
しずく「?」
果林「しずく、私の妹になりなさい。」
しずく(キターーー!!)
13: 2021/01/13(水) 20:22:38.90 ID:AonK0WZm
何となくスレ開いたら面白そうな題材があったので。ちょっとお風呂で抜けます
15: 2021/01/13(水) 20:36:44.02 ID:AonK0WZm
しずく「私が果林さんの妹に、ですか?」
果林「血縁関係の話をしている訳じゃなくて、そういう信頼関係ってとこかしら。悪い話じゃないと思うわよ。私が妹のしずくの面倒みを見る。そしてしずくは姉である私に付き従う。面白いと思わない?」
しずく「か…果林さんさえいいのなら…」(おだてた途端に随分と調子に乗りますね…)
果林「血縁関係の話をしている訳じゃなくて、そういう信頼関係ってとこかしら。悪い話じゃないと思うわよ。私が妹のしずくの面倒みを見る。そしてしずくは姉である私に付き従う。面白いと思わない?」
しずく「か…果林さんさえいいのなら…」(おだてた途端に随分と調子に乗りますね…)
17: 2021/01/13(水) 20:42:25.51 ID:AonK0WZm
果林「そうと決まれば契約完了ね。これからは私のことを『お姉様』とお呼びなさい。」
しずく「お、『お姉様』ですか…!?」(果林さんこんなに乗り気になっちゃって…フフッでもおもしろそうなのでここは乗っておきましょう。)
果林「そうよ、しずくは私の妹なんだから。」
しずく「はい、お姉さま!」
果林「流石演劇部ね。飲み込みが早い。」
こうして私の果林さんとの姉妹ごっこが始まった。
しずく「お、『お姉様』ですか…!?」(果林さんこんなに乗り気になっちゃって…フフッでもおもしろそうなのでここは乗っておきましょう。)
果林「そうよ、しずくは私の妹なんだから。」
しずく「はい、お姉さま!」
果林「流石演劇部ね。飲み込みが早い。」
こうして私の果林さんとの姉妹ごっこが始まった。
18: 2021/01/13(水) 20:48:01.88 ID:AonK0WZm
姉妹制度、学校の先輩と後輩が一人一人で契りを交わす上下関係。地元の鎌倉にはそういう伝統がある学校があるのは知っているが、この自由でリベラルな校風が売りの虹ヶ咲学園でそんなものに出会うなんて思いもしなかった。まぁ、半分果林さんをからかっているようなものだし、飽きたらすぐやめればいいよね。これもお芝居の稽古のひとつとして、経験。
20: 2021/01/13(水) 21:04:30.30 ID:AonK0WZm
ー次の日、練習ー
せつ菜「では、この後は個人練になりますので、各自次のライブの練習を進めてください。」
みんな「はーい」
璃奈「また後で、しずくちゃん。」
かすみ「じゃあねしず子〜」
しずく「バイバイかすみさん、璃奈さん。」
果林「しずく、行くわよ。」
しずく「はい!って果林さん!?行くってどこに…」
果林「昨日のこと、まさか忘れてたなんてことは無いわよね。」
しずく「そうでした、お姉様。どちらへ行くおつもりなのですか?」
果林「練習に決まってるじゃない。」
しずく「でもせつ菜さんは個人練と…」
果林「その個人練をやるのよ、あなたと一緒に。」
しずく「お、お姉様!?」
果林「ほら、行くわよ」
せつ菜「では、この後は個人練になりますので、各自次のライブの練習を進めてください。」
みんな「はーい」
璃奈「また後で、しずくちゃん。」
かすみ「じゃあねしず子〜」
しずく「バイバイかすみさん、璃奈さん。」
果林「しずく、行くわよ。」
しずく「はい!って果林さん!?行くってどこに…」
果林「昨日のこと、まさか忘れてたなんてことは無いわよね。」
しずく「そうでした、お姉様。どちらへ行くおつもりなのですか?」
果林「練習に決まってるじゃない。」
しずく「でもせつ菜さんは個人練と…」
果林「その個人練をやるのよ、あなたと一緒に。」
しずく「お、お姉様!?」
果林「ほら、行くわよ」
21: 2021/01/13(水) 21:23:02.74 ID:AonK0WZm
しずく(強引な。果林さんって、褒めた途端にこんなに私にすがってくるなんて、結構かわいいかも。)
ー舞台芸術練習室Bー
果林「じゃあ、私が前から見ているわね。しずくは1曲通してみて。」
しずく「お姉様、ご自分の練習もあるんじゃ…」
果林 「いいから」
♪ーオードリーー
しずく「お姉様、ご感想は。」
果林「悪くはないけれど、これじゃ子役ね。」
しずく「」 イラ
果林「しずく、いちいち動きがかわいらしいのよ。まず、歩く動作。」
しずく「貴重なご意見ありがとうございます」イラ
果林「ちょっとこの最初のところ、やってみるわね。ほら、傘貸しなさい。」
しずく(ちょ、お姉様…!!)
お姉様が傘を持って立った姿は、まさしく大女優、いや、大モデルであった。鮮やかなシルエットだけでも、私のそれとはまるで別物だった。そしてその少し引いた顔から見せる眼差しからは、某国の王女がオーラを隠しきれていないかのようだった。
ー舞台芸術練習室Bー
果林「じゃあ、私が前から見ているわね。しずくは1曲通してみて。」
しずく「お姉様、ご自分の練習もあるんじゃ…」
果林 「いいから」
♪ーオードリーー
しずく「お姉様、ご感想は。」
果林「悪くはないけれど、これじゃ子役ね。」
しずく「」 イラ
果林「しずく、いちいち動きがかわいらしいのよ。まず、歩く動作。」
しずく「貴重なご意見ありがとうございます」イラ
果林「ちょっとこの最初のところ、やってみるわね。ほら、傘貸しなさい。」
しずく(ちょ、お姉様…!!)
お姉様が傘を持って立った姿は、まさしく大女優、いや、大モデルであった。鮮やかなシルエットだけでも、私のそれとはまるで別物だった。そしてその少し引いた顔から見せる眼差しからは、某国の王女がオーラを隠しきれていないかのようだった。
23: 2021/01/13(水) 21:40:02.59 ID:AonK0WZm
しずく「お、お姉様!身長とスタイルで吊るのは暴力です!」
果林「あら?そうでも無いわよ?勿論この身体は私のウリだけれど、動きで見せることはあなただってできるわ。ほら、しずく、来なさい。」
しずく「お姉様っ!?」
果林「まずはじめのポーズ取ってみて。」
しずく「こうですか?」
果林「そう。そこから、ちょっと重心をずらして不安定さを出すのよ。体、触るわね。」グイ
しずく(う…キツい…)グラグラ
果林「脇はもう少し締めて、アゴはこう。」グイ
しずく(う…何この体勢…慣れない…)
果林「鏡見て見なさい。ほら、立ち方だけでもこんなに違うでしょ。」
しずく「そ、うですかね…私にはちょっと…」(うぅ…耐えなさいしずく、私は大女優…!)グラグラ
果林「もういいわよ。楽になって。」
しずく「はぁーーっ。お姉様、妹をいじめて楽しいですか?鏡で見て違いもよくわかりませんでしたし。」
果林「そう言うと思って。ほら。」
しずく「いつの間に写真なんて撮っていたんですか!?」
果林「はい、こっちが私の監修前。」
しずく「ふむふむ」
果林「で、こっちが監修後。」
しずく「!!!」
果林「びっくりした?身長体型なしに、体形ちょっとした立ち方だけでもこんなに変わるものなのよ。」
しずく「こ、これが私……。」
果林「しずく、素質あると思うわ。」
知らなかった。同じ同好会にいたから気づかなかったけど、お姉様ってこんなにすごい人だったんだ…。
果林「あら?そうでも無いわよ?勿論この身体は私のウリだけれど、動きで見せることはあなただってできるわ。ほら、しずく、来なさい。」
しずく「お姉様っ!?」
果林「まずはじめのポーズ取ってみて。」
しずく「こうですか?」
果林「そう。そこから、ちょっと重心をずらして不安定さを出すのよ。体、触るわね。」グイ
しずく(う…キツい…)グラグラ
果林「脇はもう少し締めて、アゴはこう。」グイ
しずく(う…何この体勢…慣れない…)
果林「鏡見て見なさい。ほら、立ち方だけでもこんなに違うでしょ。」
しずく「そ、うですかね…私にはちょっと…」(うぅ…耐えなさいしずく、私は大女優…!)グラグラ
果林「もういいわよ。楽になって。」
しずく「はぁーーっ。お姉様、妹をいじめて楽しいですか?鏡で見て違いもよくわかりませんでしたし。」
果林「そう言うと思って。ほら。」
しずく「いつの間に写真なんて撮っていたんですか!?」
果林「はい、こっちが私の監修前。」
しずく「ふむふむ」
果林「で、こっちが監修後。」
しずく「!!!」
果林「びっくりした?身長体型なしに、体形ちょっとした立ち方だけでもこんなに変わるものなのよ。」
しずく「こ、これが私……。」
果林「しずく、素質あると思うわ。」
知らなかった。同じ同好会にいたから気づかなかったけど、お姉様ってこんなにすごい人だったんだ…。
24: 2021/01/13(水) 21:43:42.24 ID:AonK0WZm
ー誤字訂正ー
しずく「お、お姉様!身長とスタイルで吊るのは暴力です!」
果林「あら?そうでも無いわよ?勿論この身体は私のウリだけれど、動きで見せることはあなただってできるわ。ほら、しずく、来なさい。」
しずく「お姉様っ!?」
果林「まずはじめのポーズ取ってみて。」
しずく「こうですか?」
果林「そう。そこから、ちょっと重心をずらして不安定さを出すのよ。体、触るわね。」グイ
しずく(う…キツい…)グラグラ
果林「脇はもう少し締めて、アゴはこう。」グイ
しずく(う…何この体勢…慣れない…)
果林「鏡見て見なさい。ほら、立ち方だけでもこんなに違うでしょ。」
しずく「そ、うですかね…私にはちょっと…」(うぅ…耐えなさいしずく、私は大女優…!)グラグラ
果林「もういいわよ。楽になって。」
しずく「はぁーーっ。お姉様、妹をいじめて楽しいですか?鏡で見て違いもよくわかりませんでしたし。」
果林「そう言うと思って。ほら。」
しずく「いつの間に写真なんて撮っていたんですか!?」
果林「はい、こっちが私の監修前。」
しずく「ふむふむ」
果林「で、こっちが監修後。」
しずく「!!!」
果林「びっくりした?身長体型なしに、ちょっとした立ち方だけでもこんなに変わるものなのよ。」
しずく「こ、これが私……。」
果林「しずく、素質あると思うわ。」
知らなかった。同じ同好会にいたから気づかなかったけど、お姉様ってこんなにすごい人だったんだ…。
しずく「お、お姉様!身長とスタイルで吊るのは暴力です!」
果林「あら?そうでも無いわよ?勿論この身体は私のウリだけれど、動きで見せることはあなただってできるわ。ほら、しずく、来なさい。」
しずく「お姉様っ!?」
果林「まずはじめのポーズ取ってみて。」
しずく「こうですか?」
果林「そう。そこから、ちょっと重心をずらして不安定さを出すのよ。体、触るわね。」グイ
しずく(う…キツい…)グラグラ
果林「脇はもう少し締めて、アゴはこう。」グイ
しずく(う…何この体勢…慣れない…)
果林「鏡見て見なさい。ほら、立ち方だけでもこんなに違うでしょ。」
しずく「そ、うですかね…私にはちょっと…」(うぅ…耐えなさいしずく、私は大女優…!)グラグラ
果林「もういいわよ。楽になって。」
しずく「はぁーーっ。お姉様、妹をいじめて楽しいですか?鏡で見て違いもよくわかりませんでしたし。」
果林「そう言うと思って。ほら。」
しずく「いつの間に写真なんて撮っていたんですか!?」
果林「はい、こっちが私の監修前。」
しずく「ふむふむ」
果林「で、こっちが監修後。」
しずく「!!!」
果林「びっくりした?身長体型なしに、ちょっとした立ち方だけでもこんなに変わるものなのよ。」
しずく「こ、これが私……。」
果林「しずく、素質あると思うわ。」
知らなかった。同じ同好会にいたから気づかなかったけど、お姉様ってこんなにすごい人だったんだ…。
26: 2021/01/13(水) 22:04:50.90 ID:AonK0WZm
ーーーーー
せつ菜「では、今日の活動を終わります!ありがとうございました!」
ガヤガヤ
かすみ「しず子〜さっきお手洗い行く時ちらっと見えたんだけどぉ、今日果林先輩と一緒に練習してたよねぇ。めずらしいなーって。」
璃奈「あ、それ私も見た。」
しずく「お姉様がどうかし…!!」
かすみ璃奈「お姉様?」
しずく「あ、これはその違うの!今度の演目で妹役をやることになって、役作りでつい…」
璃奈「果林さんは演劇部じゃない。璃奈ちゃんボード(ジトー)」
かすみ「ますます怪しいです」
しずく「あ、あーー、それは、私の演技を果林さんに見ててもらっていたんです。果林さんに台本の姉のセリフを読んでもらっていて……。ほら、部内の人は煮詰まっちゃってるから客観的に見れなくて。」(あながち嘘ではないハズ…!)
しずく「演劇部の練習時間にやるべきことをスクールアイドル部の練習時間でやってしまって、ごめんなさい。」
かすみ璃奈「……」ジーー
しずく「あ、アハハ…」
かすみ璃奈「……」
かすみ「なーんだ!そんなことだったのか!かすみん変な想像して損しちゃったよw」
璃奈「うん、誤解が解ければ、オッケー」
しずく「もう、かすみさんたら何想像してたのw」
かすみ「全くしず子ったら、次からはちゃんとスクールアイドル部の練習では、スクールアイドルの練習をしてよね!」
しずく「ごめんなさい。今度からはそうするね。じゃあ、私はゆりかもめだからここで。また明日ね。」
かすみ璃奈「バイバイしず子(しずくちゃん)〜!」
ー改札ー
しずく(はぁぁぁ、なんか凄いことになってしまった……!!)
せつ菜「では、今日の活動を終わります!ありがとうございました!」
ガヤガヤ
かすみ「しず子〜さっきお手洗い行く時ちらっと見えたんだけどぉ、今日果林先輩と一緒に練習してたよねぇ。めずらしいなーって。」
璃奈「あ、それ私も見た。」
しずく「お姉様がどうかし…!!」
かすみ璃奈「お姉様?」
しずく「あ、これはその違うの!今度の演目で妹役をやることになって、役作りでつい…」
璃奈「果林さんは演劇部じゃない。璃奈ちゃんボード(ジトー)」
かすみ「ますます怪しいです」
しずく「あ、あーー、それは、私の演技を果林さんに見ててもらっていたんです。果林さんに台本の姉のセリフを読んでもらっていて……。ほら、部内の人は煮詰まっちゃってるから客観的に見れなくて。」(あながち嘘ではないハズ…!)
しずく「演劇部の練習時間にやるべきことをスクールアイドル部の練習時間でやってしまって、ごめんなさい。」
かすみ璃奈「……」ジーー
しずく「あ、アハハ…」
かすみ璃奈「……」
かすみ「なーんだ!そんなことだったのか!かすみん変な想像して損しちゃったよw」
璃奈「うん、誤解が解ければ、オッケー」
しずく「もう、かすみさんたら何想像してたのw」
かすみ「全くしず子ったら、次からはちゃんとスクールアイドル部の練習では、スクールアイドルの練習をしてよね!」
しずく「ごめんなさい。今度からはそうするね。じゃあ、私はゆりかもめだからここで。また明日ね。」
かすみ璃奈「バイバイしず子(しずくちゃん)〜!」
ー改札ー
しずく(はぁぁぁ、なんか凄いことになってしまった……!!)
29: 2021/01/13(水) 22:25:32.88 ID:AonK0WZm
ー電車内ー
ガタンゴトン
しずく(なんでだろう。かすみさんたちの前でお姉様のことを「果林さん」って呼ぶだけでこんなに罪悪感を感じるなんて……。ともあれ今日の練習は充実しました。まずはお姉様にメッセージでも送ろう。)
しずく『お姉様、ごきげんよう。今日は私の指導をして下さり、ありがとうございました。』
しずく(これでよし…!既読つくかな?)
ガタンゴトン
しずく「……」
ピロン!
しずく「!」
かすみ『しず子〜コミュ英の教科書って今持ってる?』
しずく(なんだかすみさんか。)
しずく『持ってるけどこれでいい?』(画像)
しずく(お姉様からの返事、まだかなぁ…)
ピロン!
かすみ『これ教科書違うじゃん!』
しずく(またかすみさんか。いつもならかすみさんで遊ぶの楽しいのに。)
しずく「『多分普通科と使ってるの違う』と。」
ピロン!
しずく(またかすみさん?はー面倒くさ…)
果林『こちらこそ、私も楽しかったわ。』
しずく「お姉様!!?」
乗客「!?」
しずく「あ、こちらの話です。すみません///」
ガタンゴトン
しずく(なんでだろう。かすみさんたちの前でお姉様のことを「果林さん」って呼ぶだけでこんなに罪悪感を感じるなんて……。ともあれ今日の練習は充実しました。まずはお姉様にメッセージでも送ろう。)
しずく『お姉様、ごきげんよう。今日は私の指導をして下さり、ありがとうございました。』
しずく(これでよし…!既読つくかな?)
ガタンゴトン
しずく「……」
ピロン!
しずく「!」
かすみ『しず子〜コミュ英の教科書って今持ってる?』
しずく(なんだかすみさんか。)
しずく『持ってるけどこれでいい?』(画像)
しずく(お姉様からの返事、まだかなぁ…)
ピロン!
かすみ『これ教科書違うじゃん!』
しずく(またかすみさんか。いつもならかすみさんで遊ぶの楽しいのに。)
しずく「『多分普通科と使ってるの違う』と。」
ピロン!
しずく(またかすみさん?はー面倒くさ…)
果林『こちらこそ、私も楽しかったわ。』
しずく「お姉様!!?」
乗客「!?」
しずく「あ、こちらの話です。すみません///」
31: 2021/01/13(水) 22:50:00.60 ID:AonK0WZm
いけないいけない、メッセージひとつで舞い上がっちゃった。たかがお礼の一言への返信なのに。そろそろ乗り換えかな?
車内アナウンス「次は武蔵小杉、武蔵小杉」
全っ然時間経ってない。おっかしいな、随分と待ったはずなのに。
果林『しずくの主張の強い所、私は好きよ。今日の写真、送っておくわね。』
(画像)
(画像)
しずく「…!!」ジタバタ
しずく『時間を置いてみると、より違いがわかりますね。』
果林『そうなのよ。私もお仕事で撮影された時は満足しても、実際に雑誌が出る頃に見ると恥ずかしいって思うことがたくさん。』
しずく『そのお話詳しくお聞き頂けますか?』
果林『んー何から話せばいいかしらね?まずはそうね、直近だと夏物新作コスメの特集に出たんだけど』
そうしてお姉様とLINEをしている間に直ぐに戸塚に着いた。
しずく『今から乗り換えなので、一旦離れますね。』
果林『しずく、どこか出かけてるの?』
しずく『あ、今帰りの電車です』
果林『そうだったのね。お家遠いのね。』
しずく『はい、鎌倉です』
果林『え!鎌倉から!?しずく、そんな遠くから通ってたの!?』
しずく『あれ?ご存知ではありませんでしたか?』
果林『フフ、まだしずくの知らないこと、沢山あるわね。』
しずく『そうですね、私もまだまだお姉様のこと、知りたいです。』
自分で言うのもなんだけど、優等生の私は普段歩きスマホなんてしない。なのに今日は、駅のホームから階段なんて危険な場所で、ついうっかり、メッセージ画面にかじりついていた。
車内アナウンス「次は武蔵小杉、武蔵小杉」
全っ然時間経ってない。おっかしいな、随分と待ったはずなのに。
果林『しずくの主張の強い所、私は好きよ。今日の写真、送っておくわね。』
(画像)
(画像)
しずく「…!!」ジタバタ
しずく『時間を置いてみると、より違いがわかりますね。』
果林『そうなのよ。私もお仕事で撮影された時は満足しても、実際に雑誌が出る頃に見ると恥ずかしいって思うことがたくさん。』
しずく『そのお話詳しくお聞き頂けますか?』
果林『んー何から話せばいいかしらね?まずはそうね、直近だと夏物新作コスメの特集に出たんだけど』
そうしてお姉様とLINEをしている間に直ぐに戸塚に着いた。
しずく『今から乗り換えなので、一旦離れますね。』
果林『しずく、どこか出かけてるの?』
しずく『あ、今帰りの電車です』
果林『そうだったのね。お家遠いのね。』
しずく『はい、鎌倉です』
果林『え!鎌倉から!?しずく、そんな遠くから通ってたの!?』
しずく『あれ?ご存知ではありませんでしたか?』
果林『フフ、まだしずくの知らないこと、沢山あるわね。』
しずく『そうですね、私もまだまだお姉様のこと、知りたいです。』
自分で言うのもなんだけど、優等生の私は普段歩きスマホなんてしない。なのに今日は、駅のホームから階段なんて危険な場所で、ついうっかり、メッセージ画面にかじりついていた。
33: 2021/01/13(水) 23:19:36.65 ID:AonK0WZm
ー翌日ー
かすみ「しーず子!お昼食ーべよ!あれ?しず子?」
しずく「ふぁ……ごめんねかすみさん、今日はちょっと眠くて……先食べてて…」zzz
かすみ「んーわかった。演劇部で何があったか知らないけど、あんまり無理しないでねー」タッタッタッ
やってしまった。2時半寝の6時起き。学校が遠いからと言い訳せずいつもならきちんと睡眠を撮っているのに。 一限からずっと突っ伏してるけど、普段は優等生な私だからか、先生も大目に見てくれてる。そして、こんな状況にも関わらず、桜坂しずくは今、最高に幸せです。なぜなら、昨晩は遅くまで大好きなお姉様とメッセージを送りあっていたから。
ー放課後ー部室
愛「ちゃお〜!愛さん今日も絶好調だよ〜!」
エマ「Ciao〜」
愛「いや〜エマっちが言うと臨場感あるねー!あれ?エマっちの膝で寝てるのは?」
エマ「果林ちゃんだよ?」
愛「うん、やっぱりそうだよね、カリンに限って部室でゴロゴロなんてらしくないなって。」
エマ「なんかね、今日果林ちゃんお疲れみたいで…。朝起こしに行った時から変だったんだけど、学校は行くって聞かなくて。」
愛「そっか〜カリンも色々あるのかな〜」
エマ「うん、だから今日はゆっくりしてて欲しいの。」
果林(ダメよ朝香果林……これじゃまるで私が妹みたいじゃない……!昨日しずくにいいとこ見せたのに、またエマの方がお姉さんになっちゃうじゃない…!!)Zzz
かすみ「しーず子!お昼食ーべよ!あれ?しず子?」
しずく「ふぁ……ごめんねかすみさん、今日はちょっと眠くて……先食べてて…」zzz
かすみ「んーわかった。演劇部で何があったか知らないけど、あんまり無理しないでねー」タッタッタッ
やってしまった。2時半寝の6時起き。学校が遠いからと言い訳せずいつもならきちんと睡眠を撮っているのに。 一限からずっと突っ伏してるけど、普段は優等生な私だからか、先生も大目に見てくれてる。そして、こんな状況にも関わらず、桜坂しずくは今、最高に幸せです。なぜなら、昨晩は遅くまで大好きなお姉様とメッセージを送りあっていたから。
ー放課後ー部室
愛「ちゃお〜!愛さん今日も絶好調だよ〜!」
エマ「Ciao〜」
愛「いや〜エマっちが言うと臨場感あるねー!あれ?エマっちの膝で寝てるのは?」
エマ「果林ちゃんだよ?」
愛「うん、やっぱりそうだよね、カリンに限って部室でゴロゴロなんてらしくないなって。」
エマ「なんかね、今日果林ちゃんお疲れみたいで…。朝起こしに行った時から変だったんだけど、学校は行くって聞かなくて。」
愛「そっか〜カリンも色々あるのかな〜」
エマ「うん、だから今日はゆっくりしてて欲しいの。」
果林(ダメよ朝香果林……これじゃまるで私が妹みたいじゃない……!昨日しずくにいいとこ見せたのに、またエマの方がお姉さんになっちゃうじゃない…!!)Zzz
34: 2021/01/13(水) 23:21:20.96 ID:AonK0WZm
(今日はもうスヤピします)
35: 2021/01/13(水) 23:26:23.20 ID:AonK0WZm
完結までは考えてあるので、明日にでも投稿します
40: 2021/01/14(木) 07:34:57.30 ID:Mj6U4tz1
彼方「お疲れ様〜」
愛「お!カナちゃん!カツカレー!」
果林(彼方が来たようね…。そういえば彼方はいつも部室で膝枕してもらっている側なのだし、彼方も寝ちゃえばまだ勝算あるんじゃ…)
彼方「ありゃりゃ?果林ちゃんがスヤピしとる。今日は彼方ちゃんシャッキリさんだから、特別にこの彼方ちゃんの毛布を貸してしんぜよう」ゴソゴソ
果林(こんな日に限ってなんなのよ彼方は…!これで1年生が来たら私の1人負けじゃない…!)
ムクリ
エマ「果林ちゃん?」
愛「お、目を覚ましたか〜」
果林「ええ、今日はちょっと体調が悪かったけど、もう大丈夫!さ!練習しましょ!」
ガラガラ
しずく「お疲れ様です!」
彼方「しずくちゃんだ〜おつかれさま。」
果林「あら、しずく。」ニコリ(危ない、ギリギリセーフね。)
エマ愛彼方「!!?」
エマ(あれ?なんか違和感が…)
愛(いつもそうだったっけ…?)
彼方(まぁ気のせいだよね…)
しずく(お姉様がいる…!いつもの事で変わりは無いのだけど、昨日の今日でドキドキする。結局5限まで全部寝ちゃったけど、眠気が覚めてくる。フフッ)
しずく「果林さん、おはようございます。」(ここではまだ『果林さん』って呼んだ方がいいのかな。)
愛(しずくは特になにもないみたいだし、思い違いか…)
愛「お!カナちゃん!カツカレー!」
果林(彼方が来たようね…。そういえば彼方はいつも部室で膝枕してもらっている側なのだし、彼方も寝ちゃえばまだ勝算あるんじゃ…)
彼方「ありゃりゃ?果林ちゃんがスヤピしとる。今日は彼方ちゃんシャッキリさんだから、特別にこの彼方ちゃんの毛布を貸してしんぜよう」ゴソゴソ
果林(こんな日に限ってなんなのよ彼方は…!これで1年生が来たら私の1人負けじゃない…!)
ムクリ
エマ「果林ちゃん?」
愛「お、目を覚ましたか〜」
果林「ええ、今日はちょっと体調が悪かったけど、もう大丈夫!さ!練習しましょ!」
ガラガラ
しずく「お疲れ様です!」
彼方「しずくちゃんだ〜おつかれさま。」
果林「あら、しずく。」ニコリ(危ない、ギリギリセーフね。)
エマ愛彼方「!!?」
エマ(あれ?なんか違和感が…)
愛(いつもそうだったっけ…?)
彼方(まぁ気のせいだよね…)
しずく(お姉様がいる…!いつもの事で変わりは無いのだけど、昨日の今日でドキドキする。結局5限まで全部寝ちゃったけど、眠気が覚めてくる。フフッ)
しずく「果林さん、おはようございます。」(ここではまだ『果林さん』って呼んだ方がいいのかな。)
愛(しずくは特になにもないみたいだし、思い違いか…)
42: 2021/01/14(木) 12:42:21.36 ID:Mj6U4tz1
ーーー
侑「よし、皆揃ったね。今日は昨日言った通り、全体曲の歌パートを合わせるから、音楽室に移動ね。」
眠いのは変わらないけど、お姉様と歌を合わせられると思うと、力がみなぎってくる。
いつも通りの話し方で、いつも通りかすみさんと音楽室へ向かう。
かすみ「あれ?しず子元気になった?」
しずく「うん、授業中寝たからもう大丈夫♪心配かけてごめんね。」
そう、私は"いつも"の私。
ーーー
侑「じゃあCから全員で。1,2,3,」(ピアノ)
(歌)
侑「ストップ。しずくちゃん今日全体的にちょっと低いかも。」
しずく「!」
歩夢「侑ちゃん、この間ピアノ始めたのにそんなことまで分かるようになったんだね」
侑「うん、まだちょっとだけだけど。」
侑「あと、果林さんも多分低いです。」
果林「気をつけるわ。」
エマ「侑ちゃん、果林ちゃん今日は体調あんまり良くないみたいで。」
果林「エマ…っ」
彼方「さっきまでスヤピしてたもんね〜」
しずく(あぁ、やっぱりお姉様も寝不足で…)
かすみ「侑先輩、しず子もお昼疲れてたし、多分それが原因だと思います。」
しずく「え?私は大丈夫だよ?」
かすみ「嘘つけ!クマ出てる!」
かすみ(しず子だけじゃなくて果林先輩も不調、ねぇ……)
侑「わかった。じゃあ今日は2人はあまり無理しない程度で構わないから。じゃ、最初から通すよ。」
侑「よし、皆揃ったね。今日は昨日言った通り、全体曲の歌パートを合わせるから、音楽室に移動ね。」
眠いのは変わらないけど、お姉様と歌を合わせられると思うと、力がみなぎってくる。
いつも通りの話し方で、いつも通りかすみさんと音楽室へ向かう。
かすみ「あれ?しず子元気になった?」
しずく「うん、授業中寝たからもう大丈夫♪心配かけてごめんね。」
そう、私は"いつも"の私。
ーーー
侑「じゃあCから全員で。1,2,3,」(ピアノ)
(歌)
侑「ストップ。しずくちゃん今日全体的にちょっと低いかも。」
しずく「!」
歩夢「侑ちゃん、この間ピアノ始めたのにそんなことまで分かるようになったんだね」
侑「うん、まだちょっとだけだけど。」
侑「あと、果林さんも多分低いです。」
果林「気をつけるわ。」
エマ「侑ちゃん、果林ちゃん今日は体調あんまり良くないみたいで。」
果林「エマ…っ」
彼方「さっきまでスヤピしてたもんね〜」
しずく(あぁ、やっぱりお姉様も寝不足で…)
かすみ「侑先輩、しず子もお昼疲れてたし、多分それが原因だと思います。」
しずく「え?私は大丈夫だよ?」
かすみ「嘘つけ!クマ出てる!」
かすみ(しず子だけじゃなくて果林先輩も不調、ねぇ……)
侑「わかった。じゃあ今日は2人はあまり無理しない程度で構わないから。じゃ、最初から通すよ。」
43: 2021/01/14(木) 13:18:12.81 ID:Mj6U4tz1
lD変わったみたいです。
46: 2021/01/14(木) 17:31:50.35 ID:Mj6U4tz1
ー練習後ーー
しずく「ごめんね、かすみさん、璃奈さん、今日は先帰るね。」
璃奈「うん、無理しないで。」
パタン。
果林「……」
しずく「お待たせしましたお姉様。一緒に帰りましょう。」
果林「ごめんなさいね、昨晩は遅くまで。」
しずく「いえ、私の方こそ舞い上がってしまって。お姉様とお話するの、楽しかったんですもの。」
果林「私の方こそ。妹の体調管理もろくにできないなんて、姉失格だわ。」
しずく「今日の歌練で、皆にちょっとバレちゃったかもしれないですね。」
果林「何が?」
しずく「私たちのこと。かすみさん、結構勘ぐってるところありましたから。」
果林「かすみちゃんが?あの子結構鋭いものね。」
かすみ"ちゃん"。そういえばお姉様は、1年生に対してはちゃん付けで呼ぶ。
しずく「お姉様…」ギュッ
果林「あらあらしずく、お疲れね。」
自分だけ"お姉様"なんて恥ずかしい呼び方をしているかと思ったら、お姉様の方もそうだったのかもしれない。
果林「この後、また2時間電車に乗るのよね。」
しずく「はい…」
ヒロイン役で覚えた上目遣いはこういう時役立つ。
果林「もし嫌じゃなかったら、今夜はウチに泊まってく?」
しずく「いいんですか?急に。」
果林「寮だし狭いのだけれど、すぐそこだからゆっくり休めるわよ。」
しずく「お心遣いありがとうございます。では、お言葉に甘えて。」
果林「お家の人に許可は取っておいてね。」
しずく「はい、たまに友達の家にも泊めてもらうこともあるので、大丈夫かと思います。」
学生寮は校舎から普段行かない方向に向かってちょっと歩いた先にある高い建物。
疲れで夢現の中、お姉様のお部屋にお邪魔した。
しずく「ごめんね、かすみさん、璃奈さん、今日は先帰るね。」
璃奈「うん、無理しないで。」
パタン。
果林「……」
しずく「お待たせしましたお姉様。一緒に帰りましょう。」
果林「ごめんなさいね、昨晩は遅くまで。」
しずく「いえ、私の方こそ舞い上がってしまって。お姉様とお話するの、楽しかったんですもの。」
果林「私の方こそ。妹の体調管理もろくにできないなんて、姉失格だわ。」
しずく「今日の歌練で、皆にちょっとバレちゃったかもしれないですね。」
果林「何が?」
しずく「私たちのこと。かすみさん、結構勘ぐってるところありましたから。」
果林「かすみちゃんが?あの子結構鋭いものね。」
かすみ"ちゃん"。そういえばお姉様は、1年生に対してはちゃん付けで呼ぶ。
しずく「お姉様…」ギュッ
果林「あらあらしずく、お疲れね。」
自分だけ"お姉様"なんて恥ずかしい呼び方をしているかと思ったら、お姉様の方もそうだったのかもしれない。
果林「この後、また2時間電車に乗るのよね。」
しずく「はい…」
ヒロイン役で覚えた上目遣いはこういう時役立つ。
果林「もし嫌じゃなかったら、今夜はウチに泊まってく?」
しずく「いいんですか?急に。」
果林「寮だし狭いのだけれど、すぐそこだからゆっくり休めるわよ。」
しずく「お心遣いありがとうございます。では、お言葉に甘えて。」
果林「お家の人に許可は取っておいてね。」
しずく「はい、たまに友達の家にも泊めてもらうこともあるので、大丈夫かと思います。」
学生寮は校舎から普段行かない方向に向かってちょっと歩いた先にある高い建物。
疲れで夢現の中、お姉様のお部屋にお邪魔した。
49: 2021/01/14(木) 18:28:48.73 ID:Mj6U4tz1
訂正
ー朝ーー
しずく「……!」
目が覚めると、着てるスウェットからは慣れない匂いがした。
果林「あらおはようしずく。」
しずく(そういえば昨日の夜は……!)
〜〜〜
果林「着いたわよしずく。」
しずく「ここがおねえさまの…」
果林「ほら、着替え貸すからさっさと寝なさい。」
しずく「んっ……」
バタン。
〜〜〜
しずく(お、お姉様と……そ、そいね…)
果林「起きたのなら、シャワー浴びちゃいなさい。昨日はしずくバタンキューだったんだから。」
しずく「は、はいっではお借りします」ガラ
果林「タオルはこれ使ってね」
体を洗い流すと、より冷静になってくる。
私は始めお姉様を馬鹿にしていて、からかうつもりで姉妹ごっこに誘導したのだ。
そして気がついたらお姉様に夢中になっていて、
吐き気がするくらいのあざとい表現で家に泊めてもらって……。
ー朝ーー
しずく「……!」
目が覚めると、着てるスウェットからは慣れない匂いがした。
果林「あらおはようしずく。」
しずく(そういえば昨日の夜は……!)
〜〜〜
果林「着いたわよしずく。」
しずく「ここがおねえさまの…」
果林「ほら、着替え貸すからさっさと寝なさい。」
しずく「んっ……」
バタン。
〜〜〜
しずく(お、お姉様と……そ、そいね…)
果林「起きたのなら、シャワー浴びちゃいなさい。昨日はしずくバタンキューだったんだから。」
しずく「は、はいっではお借りします」ガラ
果林「タオルはこれ使ってね」
体を洗い流すと、より冷静になってくる。
私は始めお姉様を馬鹿にしていて、からかうつもりで姉妹ごっこに誘導したのだ。
そして気がついたらお姉様に夢中になっていて、
吐き気がするくらいのあざとい表現で家に泊めてもらって……。
50: 2021/01/14(木) 19:43:51.26 ID:Mj6U4tz1
ガチャ
果林「タオルはそこ干しておいて。朝ごはん出来てるわよ。」
ご飯とベーコンエッグにお味噌汁、それに酢の物。
果林「さ、食べましょ。」
しずく「お姉様……」
しずく「やっぱり、やめにしませんか。こんな関係…。」
果林「しずく?」
しずく「元はと言えば、全部私の嘘だったんです。」
しずく「彼方さんやエマさんを見て羨んでるお姉様をからかいたかっただけなんです!」
果林「……」
果林「『元は』でしょ?」
しずく「……」
果林「今私を見て、しずくは同じこと思う?」
しずく「それは…」
果林「一緒に行動してわかったでしょ、朝香果林のプライド。」
しずく「。」コクリ
果林「なら悩んでいないで私について来なさい。伊達にセクシー担当してないわ。」
果林「あなたが1人前のレディになるまで、みっちり仕込んであげるから。」
しずく「お姉様!」
自由で開放的な学校に潜む、私とお姉様の、秘密の関係。
仲間でライバル、ライバルだけど、姉妹。
今はお姉様に存分に甘えさせていただきます。
しずく「お姉様、今日の練習はお昼からでしたっけ?」
果林「そうね、出ましょう。」
しずく「あ、お姉様、」
しずく「手、繋いでいいですか?」
果林「もちろん。」
果林「タオルはそこ干しておいて。朝ごはん出来てるわよ。」
ご飯とベーコンエッグにお味噌汁、それに酢の物。
果林「さ、食べましょ。」
しずく「お姉様……」
しずく「やっぱり、やめにしませんか。こんな関係…。」
果林「しずく?」
しずく「元はと言えば、全部私の嘘だったんです。」
しずく「彼方さんやエマさんを見て羨んでるお姉様をからかいたかっただけなんです!」
果林「……」
果林「『元は』でしょ?」
しずく「……」
果林「今私を見て、しずくは同じこと思う?」
しずく「それは…」
果林「一緒に行動してわかったでしょ、朝香果林のプライド。」
しずく「。」コクリ
果林「なら悩んでいないで私について来なさい。伊達にセクシー担当してないわ。」
果林「あなたが1人前のレディになるまで、みっちり仕込んであげるから。」
しずく「お姉様!」
自由で開放的な学校に潜む、私とお姉様の、秘密の関係。
仲間でライバル、ライバルだけど、姉妹。
今はお姉様に存分に甘えさせていただきます。
しずく「お姉様、今日の練習はお昼からでしたっけ?」
果林「そうね、出ましょう。」
しずく「あ、お姉様、」
しずく「手、繋いでいいですか?」
果林「もちろん。」
51: 2021/01/14(木) 20:33:21.20 ID:Mj6U4tz1
かすみ「あ。」
しずく「あ。」
散々誤魔化したのが馬鹿みたいに、手を繋いで寮を出た所を呆気なくかすみさんに見つかってしまった。
かすみ「かすみん何も見てないですよーー!!」タッタッタッ
そんなことを言っていたが、信じられるわけが無い。
女子の噂が広まるのは早いもので、繋いでいた手を離して部室へ入ってすぐに、部員たちは一斉にこちらを見た。
愛「お!オシドリ夫婦のお出ましだ!」
歩夢「2人とも、おめでとう!」
璃奈「詳しく聞きたいな。『ワクワク』!」
しずく「……かすみさん!さっきのこと話したでしょ!」
かすみ「ぷぷぷっ!こーんなおもしろいこと、話さない訳ないじゃーん。果林先輩も根掘り葉掘り、聞かせてもらいますよ〜」
果林「か、かすみちゃん!」
ーーー
しずく「…という訳で。」
エマ「なるほどー果林ちゃんもお姉ちゃんになれてよかったねぇ」
果林「たまたましずくが私と合っていたからってだけで…///」
侑「そっか〜トキメいちゃったのか〜!!」キラキラ
せつ菜「運命で結ばれた2人ですか!!王道の展開ですね!!」
彼方「これからは妹トークで盛り上がろうね〜果林ちゃん。妹愛なら負けないよ〜!」
歩夢「フフ、果林さんとしずくちゃん、とってもお似合いだと思うな。」
しずく「歩夢さん…ありがとうございます…」
ちょっとからかうつもりで始めた姉妹ごっこ。
だけどお姉様は本気で、すぐにその魅力に引き込まれてしまった。
幸いにも同好会の皆からの反応も良く、私たちは晴れて公認の姉妹になった。
しずく「これからもお慕いしています、お姉様♡」
果林「ええ。しずく。」
Fin
しずく「あ。」
散々誤魔化したのが馬鹿みたいに、手を繋いで寮を出た所を呆気なくかすみさんに見つかってしまった。
かすみ「かすみん何も見てないですよーー!!」タッタッタッ
そんなことを言っていたが、信じられるわけが無い。
女子の噂が広まるのは早いもので、繋いでいた手を離して部室へ入ってすぐに、部員たちは一斉にこちらを見た。
愛「お!オシドリ夫婦のお出ましだ!」
歩夢「2人とも、おめでとう!」
璃奈「詳しく聞きたいな。『ワクワク』!」
しずく「……かすみさん!さっきのこと話したでしょ!」
かすみ「ぷぷぷっ!こーんなおもしろいこと、話さない訳ないじゃーん。果林先輩も根掘り葉掘り、聞かせてもらいますよ〜」
果林「か、かすみちゃん!」
ーーー
しずく「…という訳で。」
エマ「なるほどー果林ちゃんもお姉ちゃんになれてよかったねぇ」
果林「たまたましずくが私と合っていたからってだけで…///」
侑「そっか〜トキメいちゃったのか〜!!」キラキラ
せつ菜「運命で結ばれた2人ですか!!王道の展開ですね!!」
彼方「これからは妹トークで盛り上がろうね〜果林ちゃん。妹愛なら負けないよ〜!」
歩夢「フフ、果林さんとしずくちゃん、とってもお似合いだと思うな。」
しずく「歩夢さん…ありがとうございます…」
ちょっとからかうつもりで始めた姉妹ごっこ。
だけどお姉様は本気で、すぐにその魅力に引き込まれてしまった。
幸いにも同好会の皆からの反応も良く、私たちは晴れて公認の姉妹になった。
しずく「これからもお慕いしています、お姉様♡」
果林「ええ。しずく。」
Fin
52: 2021/01/14(木) 20:34:12.46 ID:Mj6U4tz1
以上です。初ssでお見苦しい所あったと思いますが、お付き合いありがとうございました。
53: 2021/01/14(木) 20:52:16.67 ID:o8McgSxr
おつ
54: 2021/01/14(木) 21:20:24.15 ID:JgqsDKX2
新たな可能性を見たような気がする
乙
乙
55: 2021/01/14(木) 21:30:04.58 ID:3HwotuyK
お疲れ様でした!
私も新しい可能性を見ました!!
私も新しい可能性を見ました!!
56: 2021/01/14(木) 21:32:42.90 ID:n+SjIDyW
乙です。良い物を見れた
57: 2021/01/14(木) 21:44:13.44 ID:Mj6U4tz1
終えたのでしずかり語りをします。
しずくは色んな媒体で演技派・策士でありながらもやっぱり果林さんの方が一枚上手であ欲しいと思います。スクスタ初期の果林さんに騙されて変なポーズ練習してるところとか、最高に好きです。
しずくは色んな媒体で演技派・策士でありながらもやっぱり果林さんの方が一枚上手であ欲しいと思います。スクスタ初期の果林さんに騙されて変なポーズ練習してるところとか、最高に好きです。
58: 2021/01/14(木) 21:59:09.97 ID:Mj6U4tz1
しずくの世界観って、キズナだとシェイクスピアとかモリエールとかエウリピデスとか、結構エグい内容の古典作品でできてるんですよね。
自由よりも階級社会に魅力を感じていると思いますし、姉妹制度とかに縛られることを望んでるんじゃないかって考察してます。
自由よりも階級社会に魅力を感じていると思いますし、姉妹制度とかに縛られることを望んでるんじゃないかって考察してます。
59: 2021/01/14(木) 22:15:16.21 ID:Mj6U4tz1
果林について、アニメ2〜4話でも見られるな面倒みの良さと5話や9話に見られる孤高さが混じりあったところが好きです。
かなエマみたいによしよし甘やかすタイプじゃなく、表では厳しく裏では優しいお姉様になれるんじゃないかと思います。
かなエマみたいによしよし甘やかすタイプじゃなく、表では厳しく裏では優しいお姉様になれるんじゃないかと思います。
62: 2021/01/14(木) 22:48:09.68 ID:Mj6U4tz1
「お姉様」に合わせてしずく→果林の口調は「マリア様がみてる」のリリアン女学園風にしましたが、やりすぎたと反省しています。
60: 2021/01/14(木) 22:16:44.11 ID:1SCbx2ib
しずかり初めて見たけどいいな、おつ
61: 2021/01/14(木) 22:37:08.07 ID:JgqsDKX2
お姉様、という呼び方が似合うのはニジガクではこの組み合わせだけかもしれんな
64: 2021/01/15(金) 02:06:54.03 ID:m+4wNESP
乙!しずかりええな
NSNMのジャケは至高
NSNMのジャケは至高
65: 2021/01/15(金) 13:38:28.68 ID:r4ATyLw+
新たな可能性を見せてくれた事に感謝しかない
おつ
おつ
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1610532779/