【SS】ランジュ「寝れないの」ミア「そう」ピシャン【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


3: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 00:48:37.76 ID:EP+DE9Yj
ランジュ「ちょっと!なによぅ!」

ランジュ「ドア閉じないで頂戴!」

ミア「はぁ...うっさ」

ミア「本当勘弁してくれよ。ボクにも普通に寝る権利ってものがある」

ミア「という訳で、また明日」ガチャリ

ランジュ「閉めないで!」ドンドン

ランジュ「ねえミア!!」

ミア「...ちっ、近所迷惑だからやめろ」

ランジュ「開けてくれるまで喚き散らすから」ドンドン

ミア「はぁ...子供のお守りは辛い...」

ミア「本当、仕方ない奴だなぁ...」

ランジュ「いるんでしょ!」ドンドン

ミア「うっさい!ったく、今開ける!」ガチャ

5: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 00:53:05.87 ID:EP+DE9Yj
ミア「あー、もう。今日は贔屓してたチームが勝ったからいい気持ちで寝れる筈だったのに...最後の最後でこれかよ!!」

ランジュ「何?ランジュの事が気に食わないっていうの?」

ミア「ああ」

ランジュ「ちょっと、そんなにストレートに言わなくったっていいじゃない」シュン

ミア「....」

ミア「それで、今夜はなんの用?」

ランジュ「寝れないから、ミアと一緒に寝ようかな~って」

ミア「なにそれ」

ランジュ「そのままの意味」

7: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 00:59:10.71 ID:EP+DE9Yj
ミア「大体寝れないから誰かと一緒にって何だよ?」

ミア「子供じゃあるまいし!」

ランジュ「まだまだ子供だもん」

ミア「だったらエマでも果林でも他の所行けばいいじゃないか!」

ランジュ「だって、今日あの二人のところ行ったら、なんか色っぽい声が漏れてて...それで」もじもじ

ランジュ「入りずらい雰囲気だっったから...//」もじもじ

ミア「...//」

ランジュ「ミアならまだ起きてるかなぁって」

ミア「はぁ...あの二人には後で苦情入れないと」

9: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 01:08:14.96 ID:EP+DE9Yj
ミア「あー、マットあったかなぁ?どこに入れたか覚えてない」ガサゴソ

ランジュ「ねえ見て、これ、新しいネグリジェ!」

ランジュ「香港の爷爷が送ってくれたの!」

ミア「胸開きすぎじゃないか?そんな寒そうなの」

ランジュ「なによ!ミアこそTシャツ短パンで寒そうじゃない!」

ミア「暖房効いてるからいいの」

ミア「困ったなぁ、マットがないぞ」

ランジュ「マットがない?ならベッドで寝ればいいじゃない」

ミア「断固拒否する」

ランジュ「そんな硬いこと言わずに」ぎゅっ

ミア「わぁ!」

ランジュ「さぁさぁ、こっち」ベッドにダイブ

13: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 01:16:57.40 ID:EP+DE9Yj
ミア「狭....」

ランジュ「偶にはこういうのもいいんじゃないかしら?」

ミア「香水の匂いがする。ランジュ、お前、寝る為につけてるの?無駄じゃないか?」

ランジュ「良くわかったわね。これ、夜用の。アロマみたいな物だから、これ付けると寝つきが良くなるのよ」

ミア「男作る訳じゃないのに、そんな香水なんて意味ある?」

ランジュ「意味ある。ミアはもうちょっと女の子らしくした方がいいわ」

ランジュ「今度香水買いに行きましょ」

ミア「パス。どうせ荷物持ちやらされるだろうし」

ランジュ「そんな事しないわよ!」

ミア「はいはい、この前の事覚えて無いんだな」

ミア「もう遅いから寝る。おやすみ」パチ

ランジュ「もっと話したい事いっぱいあったのにぃ。まあいいわ。おやすみ」

14: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 01:30:31.41 ID:EP+DE9Yj
ミア「(寝れない....)」

ランジュ「ミア、まだ起きてる?」

ミア「起きてる」

ランジュ「こっち向いて」

ミア「...?」

ランジュ「このネグリジェ、胸元が開いてるってさっき言ったじゃない」

ランジュ「こういう時の為に使うのかしらね?」プルルン

薔薇のいい香り「ふんわり」

ミア「....!!」

ミア「...//」ドキドキ

ミア「...ゴクリ」

ランジュ「ってなんて嘘よ。爷爷がそんな物送ってくる筈がないじゃない」ケラケラ

ランジュ「それにしてもミアってばまだまだ子供なのね」

ランジュ「これぐらいの事でクラクラしちゃうなんて」

ミア「な、なんだよ!学年ではお前より上なんだぞ!!」

ミア「もういい!」ぷんぷん

15: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 01:41:34.65 ID:EP+DE9Yj
ランジュ「ごめんって」

ミア「....」

ランジュ「....」

ランジュ「爷爷、今なにしてるんだろ」

ランジュ「ミアはさ、家族の事とか気にならない?」

ミア「気にならない」

ランジュ「そっか」

ランジュ「爷爷は香港にいるんだけど、この先どうなっちゃうんだろう」

ミア「....」

ミア「ランジュにしては随分と弱気だな」

ランジュ「私のアイデンティティの問題にもなるし...」

ミア「なにがあってもランジュはランジュさ」

ランジュ「ミアは優しいのね」

ミア「...ふん」

16: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 01:47:04.47 ID:EP+DE9Yj
ランジュ「ねえミア、今度池袋行きましょ」

ランジュ「池袋に最近、香港料理のお店が出来たんだって!」

ランジュ「優雅に飲茶しましょ」

ミア「ヤムチャって何?」

ランジュ「点心を食べながらお茶を飲むんだけど」

ランジュ「あっ、点心って言うのはね」

ミア「はいはい、わかったわかった」

ランジュ「まだ半分も説明してないのに!」

ミア「偶には付き合ってやるよ。だから説明はまた今度」

ランジュ「言ったわね。約束は絶対よ!」

ミア「ああ」

17: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 01:54:48.49 ID:EP+DE9Yj
ランジュ「...スゥスゥ」

ミア「ランジュの奴、さっきまでは一方的に話してた癖に、もう寝てやがる」

ミア「人の夢の話ほど、されて困るものはないな」

ミア「とりわけ、こんな深い夜ひとりで寝られないとグズを言うなんて...」

ミア「人の寝入りを邪魔して、その癖先に眠って」

ミア「一人闇の中に取り残された気分だ」

ミア「はぁ...」

ランジュ「...すぅ、すぅ」

ミア「寝顔はすっごく美人なんだよな」

ミア「余計ムカつく」

18: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 02:03:47.15 ID:EP+DE9Yj
ミア「(こんな奴におだてられて、日本にまできてしまった)」

ミア「(ランジュって結構リーダーシップあるんじゃないのか..?)」

ミア「(それともボクがチョロ...嫌、なんでもない)」

ランジュ「すぅ...すぅ...」

ミア「いつもこうやって大人しくしてくれたらいいのに」

ミア「(らしくないかもだけど、今日は少しだけ距離を縮めて)」モゾモゾ

ミア「(薔薇のいい香りがする)」

ミア「おやすみ、ランジュ」

20: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 02:12:58.06 ID:EP+DE9Yj
ミア「ん~!」

ミア「良く眠れた...ってそっか、昨日はランジュを泊めたんだった」

ミア「ランジュは...いない!」

ミア「どこいったんだ」スタスタ

ランジュ「あっ、ミア。おはよう」

ランジュ「キッチン使わせてもらってるわ」

ミア「キッチン...?やめろ!火だるまにする気か!?」

ランジュ「なによぅ!そんな事しないわよ!」

ランジュ「私にだって作れる料理はあるのよ。ちょっと苦手なだけで」

ミア「信用できるか!」

ランジュ「もうちょっとで出来るからまっててちょうだい」

ミア「...はい」

21: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 02:16:16.61 ID:EP+DE9Yj
ランジュ「はいお待ち!」

ランジュ「ランジュ特製マカロニスープよ」

ミア「なにこれ」

ランジュ「香港の朝食」

ミア「ふーん」

ミア「いただきます」パクっ

ランジュ「どうかしら?」

ミア「美味くもなければ不味くもない。ていうか味しない」

ミア「塩」

ランジュ「ひっどい。この味が本番の味なのよ!」

ミア「知るかよ」フリフリ

22: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 02:20:03.00 ID:EP+DE9Yj
ミア「って言うかいつまでいる気?さっさと自分の部屋帰ったら?」

ランジュ「必要な荷物はもう持ってきてあるわ。登校も一緒にしましょ」

ミア「マジかよ」

ランジュ「ほらほら、早くしないと遅れちゃうわよ」

ミア「...はぁ、本当調子狂う」

ミア「歯磨いてくる」

ランジュ「はーい!」

23: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 02:27:13.15 ID:EP+DE9Yj
ミア「香水の匂いがする。ランジュ、また?」テクテク

ランジュ「そうよ。今度はシプレノートのをね」テクテク

ミア「なんだそれ」

ランジュ「シトラスとかオークモスの入ってる香水よ」

ミア「さっぱり訳わかんない」

ランジュ「ミアも付けていけば?」

ミア「遠慮しておく。別に男作りたい訳じゃないし」

ランジュ「そう」

ミア「....」テクテク

ランジュ「....」テクテク

ランジュ「もうすぐね」

ミア「あのさ、ランジュ」

ランジュ「?」

24: (SB-iPhone) 2021/11/22(月) 02:31:17.31 ID:EP+DE9Yj
ミア「今日はありがとう」

ランジュ「それだけ?」

ミア「うん」

ランジュ「私も、昨日はありがとう」

ミア「それだけ?」

ランジュ「そうよ」

ミア「じゃあ、ボクはこっち」テクテク

ランジュ「ランジュはあっち」テクテク








ランジュ「なによ、ミアの奴」

ミア「なんだよ、アイツ」

「「全然素直じゃない(んだから)」」



おしまい

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1637509369/

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