【短編SS】穂乃果「うーみちゃん！ あっそびっましょー！」海未「はい？」

穂乃果「題して、『にこちゃんを先に笑わせられるのはどっちだ！』ゲーム！」

海未「はぁ……なんですかその悪趣味なゲームは」

穂乃果「というわけで、そこでふてくされてるにこちゃんをどうにかこうにかして先に笑わせた方が勝ちね」

海未「どういうわけですか。私はやりませんから。どうしてもというのなら穂乃果一人でどうぞ」

穂乃果「もうもうノリが悪いなぁ海未ちゃんは」

海未「ノリとかではなく、にこも迷惑でしょう」

穂乃果「えぇー」

海未「なんですか」

穂乃果「海未ちゃんと遊びたいー」

海未「では、ババ抜――」

穂乃果「海未ちゃんわかりやしーからやだー」

海未「むぅ……」

穂乃果「もう！ うーみーちゃーーーん」ｷﾞｭｰｯ

海未「うみゃんっ！？ なんですかいきなり」

穂乃果「ふくれっ面海未ちゃん可愛いよ海未ちゃん。大好き海未ちゃん」ｽﾘｽﾘ

海未「……はいはい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

穂乃果「えへへ……ほのか、海未ちゃんのなでなでも大好きなんだー」

海未「知ってます。穂乃果のことで知らないことはありませんから」

穂乃果「へえー……じゃあ今日の朝ご飯は」

海未「ランチパックでしょう」

穂乃果「正解！」

海未「穂乃果、朝食はもっと健康に気を遣わないとダメですよ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

穂乃果「だって……朝ってあんまり食べられないし……」ｷﾞｭｰｯ

海未「それはあなたが早く起きないからです」

穂乃果「たしかに」

海未「はい。ではもういい時間ですし帰りますよ」

穂乃果「じゃあ、これからは毎朝モーニングコールして？」

海未「どうしてそうなるのですか。絶対にやりませんからね」

穂乃果「ぶー海未ちゃんのけち」

海未「けちで結構。行きますよ」

穂乃果「はーい。にこちゃん、また明日ー」

ガチャッ――バタン。


にこ「けっ……」

にこ「結局、部室でいちゃいちゃするのは直ってないじゃない！」

にこ「なんなのよあいつらは毎日毎日！！」

にこ「っていうかこっちは絶対笑わない覚悟決めたってのに結局やらないって……やりなさいよ！！！！」

にこ「にこちゃんを先に笑わせられるのはどっちだ！ ゲーム！！！」

にこ「優勝は笑わなかったこのにこにーでーす！ にっこにっこにー♪ それじゃまったねーぴょんぴょん♪」

にこ「……」

にこ「ふざけんなってのよもおおおおおおうやってらんないわ！！！」

にこ「はぁ……帰ろ」



ﾊﾟﾀﾝ、ｶﾞﾁｬﾘ。うみゃん。

うみゃん。



おしまい。

それいいたかっただけだろ

乙うみゃん