【SS】侑「もうこうなったらこの身を売ってお金を稼ぐしかないか...」歩夢「!!」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1: 2021/04/16(金) 03:04:48.70 ID:MSYcbFEI
ハッピーエンドが確定しているゆうぽむが見たい

4: 2021/04/16(金) 03:14:45.74 ID:MSYcbFEI
侑(大学を出て就職して、社会人になったのはいいんだけど...)

侑(やっぱり、音楽への夢は捨てられないよ...)

侑(でも、休日に通う音楽スクールの講費、楽器、編集機材...社会人になったばかりの私にはこの費用を負担するのが経済的に厳しくて...)

侑(そんなとき、ネット上のある広告が目に入った)

?『あなたの体で稼いでみませんか? 短時間でお金が稼げる! レズリフレ従業員募集中!』

侑(普段だったらこんなの気にも留めないけど、その時の私は余裕が無くて『短時間でお金が稼げる!』という文言に見事に引っかかった)

8: 2021/04/16(金) 03:24:37.23 ID:MSYcbFEI
侑(一応、事前に口コミ情報などを調べた)

侑(業務内容的にも妥協できる範囲で、給金も多額...何より、フリースケジュール出勤なのが、会社に勤めている私にはありがたかった)

侑(さっそく広告の業者『テンノージ』へ連絡を取り...)

璃奈「うん、採用。璃奈ちゃんボード『おけまる』」

侑(数日後に簡単な面接ののち、オーナーから採用通知を貰った)

侑(そして、ついにレズリフレに初出勤することになった...)

14: 2021/04/16(金) 03:31:44.60 ID:MSYcbFEI
― 某大手企業 ―

歩夢「それじゃあ、先に上がりますね」

後輩A「お疲れさまでした、上原先輩!」

後輩B「お疲れさまでした!」

歩夢「お疲れ様~」フリフリ

後輩A「...はぁ、上原先輩って、美人だし、仕事もできるし、優しいし、ホントに良い人だよね~」

後輩B「ね。この間も社内で告白されてたみたいだよ? 断られたらしいけど」

後輩A「やっぱり好きな人とかいるのかな?」

後輩B「うーん。上原先輩は付き合ってる人はいないって言ってたけど...」

15: 2021/04/16(金) 03:41:36.37 ID:MSYcbFEI
歩夢「はぁ...」

歩夢(大学を卒業してから、某大手企業に入社して...不自由ない生活を送ってる...)

歩夢(それなのに、何かが足りない...。何かがぽっかり抜け落ちているようで、心が満たされないの)

歩夢(恋人でも居れば少しはこの生活が彩られるのかな...)

歩夢(でも、今まで出会った人たちにそんな感情を持ったことが無い)

歩夢(優しい人だな、とか いい人だなって娘は何人も居るけど、恋愛対象としては一切興味がわかなかった...)

歩夢(もしかして私って、人を愛せないのかな...)

20: 2021/04/16(金) 03:56:47.44 ID:MSYcbFEI
歩夢(そんなことを思いながらの、帰り道...)

歩夢「――――――!!」

歩夢(私は、出逢ってしまった)

侑「~♪」

歩夢(低い背丈に、華奢な体つき)

歩夢(涼しげな目にそぐわない無邪気な仕草)

歩夢(鼻歌に合わせてぴょこぴょこ跳ねる独特な配色のツインテ―ル)

歩夢(それら全てから目が離せなかった)

歩夢(脳をガツンと殴られたような衝撃。心臓は一瞬で高鳴り、色のない世界が一瞬で鮮やかに彩色されたかのような感覚)

歩夢(初めて見るはずのその娘を、まるで長い間待っていたかのような...)

歩夢(私に足りないもの...私が欲しかったものは彼女だと、本能が叫んでいる)

歩夢(それは、文字通りの一目惚れだった)

24: 2021/04/16(金) 04:15:36.70 ID:MSYcbFEI
侑「~♪」

歩夢「...」コソコソ

歩夢(気が付けば私は、彼女の後を追いかけていた)

歩夢(傍から見れば完全に不審者。下手をしたら通報されるかもしれない)

歩夢(でも、私の頭はそれどころじゃなくて)

歩夢(今はとにかくこの娘と接点が欲しい。この娘の事が知りたい)

歩夢(ただ、それだけだった)

侑「...」キョロキョロ

歩夢「...」コソッ

侑「すぅ...はぁ...」

ガチャ…パタン

歩夢「...!」

45: 2021/04/16(金) 11:42:29.52 ID:MSYcbFEI
歩夢(しばらくして、その娘はある建物へ入っていった)

歩夢(レズリフレ『テンノージ』。以前にうわさ話で聞いたことがある)

歩夢(確か...お金を払って、女の子からサービスを受ける...。いわゆる援助交際に近いことをするお店)

歩夢(まさか、あの娘はここに勤めているのかな...)

歩夢「...」ムスゥ…

歩夢(あの娘が他の女の子にそういう事をしてるって考えるともやもやする)

歩夢(でも、もしあの娘がここを利用しているんじゃなくて、勤めているのなら...あの娘と接点を持つことができる)

歩夢(だとすれば私がすることは一つしかない)

歩夢(私は、普段の私だったら絶対に入らないであろうその店に歩を進めた)

46: 2021/04/16(金) 11:59:25.63 ID:MSYcbFEI
ウィーン

璃奈「いらっしゃいませ」

歩夢「えっと...」

歩夢(受付には独特な面体で顔を隠した背の低い女の子が座っていた)

歩夢(肩に『私がオーナーです えっへん』と書かれた襷がかかっている。どうやら彼女がここの責任者らしい)

璃奈「当店のご利用は初めてでしょうか?」

歩夢「は、はい」

璃奈「でしたら、こちらの利用規約に目を通してください」

璃奈「問題が無ければ、こちらの記入項目にお客様の情報を記載して身分証明の提示をお願いします」

歩夢「...はい」

歩夢(一通り、規約内容に目を通す。内容には特におかしな点はなく、主にここで働いている女の子たちを守るための規約が記載されていた)

47: 2021/04/16(金) 12:19:29.62 ID:MSYcbFEI
歩夢(個人情報の取り扱いについても問題は無さそうなので、一通りの記入を済ませる)

璃奈「...はい。それでは、こちらのプロフィール一覧から好みの娘を選んで下さい」

歩夢「っ...!」

歩夢(居た。喜びで口元が緩みそうになるのを必死で堪える)

歩夢(どうやらあの娘は新入りらしい。他にも多くの女の子のプロフィールがあるようだったが、迷う余地は一切なかった)

歩夢「この娘を」

璃奈「はい。ではこちらから、コースを選んで下さい」

歩夢(コースの一覧が並んだメニュー表を受け取り、目を通す)

歩夢(プレイ時間と女の子にしえ貰えることの一覧がコースごとに記載されていた)

歩夢(メニューを見る限り過激な性的行為は無く、やはりスキンシップが主なようだ)

歩夢「...トキメキプレミアムフルコースで」

54: 2021/04/16(金) 12:35:28.81 ID:MSYcbFEI
璃奈「はい。料金は先払いになります。延長を希望される場合は、女の子へ直接延長料金をお支払いください」

歩夢「はい」

璃奈「こちらが部屋番号と部屋のカギになります。あちらのエレベーターにて、該当の部屋へ向かって下さい」

璃奈「コース終了5分前に部屋の固定電話へコールします。延長を希望されない場合は速やかに退出をお願いします」

歩夢「分かりました」

璃奈「それでは、どうぞお楽しみください。璃奈ちゃんボード『@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ?』」

歩夢(オーナーからカギを受け取る。私は、高鳴る心臓を必死で抑えながらあの娘が待つ部屋へと向かった)

57: 2021/04/16(金) 12:45:08.22 ID:MSYcbFEI
― テンノージ ○○号室 ―

璃奈『さっそくお客様。コースはトキプレのフル』

侑「は、はい...分かりました」

璃奈『じゃあ、頑張ってね』

ガチャ

侑「はぁ...緊張するなぁ」

侑(いきなり一番高いコースをフルで指名されるなんて...)

侑(これから私、その人とあんなことやこんなことするんだよね...。うぅ、やっぱり恐いよ...)

侑(一応、オーナーの防犯システムで防犯はばっちりみたいけど、恐い人が来たらどうしよう)

コンコン

侑「ど、どうぞぉ~↑」

ガチャ…

歩夢「よ、よろしくお願いします...///」

侑「っ!」

62: 2021/04/16(金) 13:03:52.65 ID:MSYcbFEI
侑(入ってきたのは、私と同い年くらいの子だった)

侑(それも、すごく可愛い子)

侑(思わず見惚れてしまうような端正な顔立ちに、特徴的なシニヨン)

侑(大和撫子のようなおしとやかな仕草と優しそうな雰囲気)

侑(テレビなどで見るアイドルと比較しても遜色ない...。そんな子が、このような店に来て私を指名したらしい)

侑(気が付けばさっきまでの不安は消えていて、胸が高鳴っていた)

侑「高咲侑です。よろしくお願いします...///」

歩夢「...///」モジモジ

侑「...///」モジモジ

63: 2021/04/16(金) 13:19:07.45 ID:MSYcbFEI
歩夢「ぁ...ぇと、その...私、こういうお店初めてで...///」

侑「...! そ、そうなんですね! 実は私も入ったばかりで、今日が初めての接客なんです!」

歩夢「は、初めて...! 私が...っ♡」

歩夢(このお店でこの娘が他の子を相手にしたことはない。それが分かっただけで、天にも昇る幸福感がこみあげてくる)

歩夢(改めて会って確信した。私はこの娘にどうしようもないくらいベタ惚れしちゃったんだ...///)

侑「ぇと...こちらがコースでできることの一覧になります」スッ…

侑「時間内でしたら、ここに記載されていることを好きなだけできます...///」

歩夢「...///」

歩夢(ハグやお姫様抱っこ、耳かきやマッサージ...私が選んだプレミアムコースだとさらにディープな女の子吸いや、恋人になり切ってのシチュエーションプレイもできるんだ...♡)ゴクリ

歩夢「じゃあ、その...恋人つなぎからお願いします」

侑「はい...///」

68: 2021/04/16(金) 13:31:06.46 ID:MSYcbFEI
侑「...」スッ…

ニギ♡

歩夢「っ...///」

歩夢(私より小さくて可愛らしい手でぎゅっと握ってくれてる...///)

歩夢(まるで小さいころから握っていたかのようなこのフィット感...握っているだけで心が満たされて安心する...♡)

侑「えへへ...なんだかちょっと照れちゃいますね///」

歩夢「あの...。このままハグしていいですか?///」

侑「えっ!? ぁ...どうぞ...///」

ムギュー♡

歩夢「はぁ...♡」ポワァ♡

71: 2021/04/16(金) 13:44:42.36 ID:MSYcbFEI
侑「...///」ドキドキ

侑(わ、私こんな可愛い人に恋人みたいにハグされて.../// ほんとにこれでお金貰っちゃってもいいのかな!?)

歩夢「ぁー...♡」

歩夢(...あっ、これ、だめ...♡ 抱きしめてるだけで、愛おしいって気持ちが溢れて止まらないの...///)

歩夢(この娘のことを知れば知るほど虜になっちゃう♡)

ギュウウウゥゥゥゥゥゥ♡ スリスリスリスリ♡

侑「ふぎゅっ!?///」ビクッ

歩夢「あっ!? ご、ごめんなさい?」パッ

侑「あ、あ...私こそっ、そのっいきなりでびっくりしてしまってっ...?」

侑「ぜ、全然大丈夫ですっ! えっと、えっと...! 柔らかくていい匂いがして、少し強引にされるのも気持ちよかったのでっ!」

歩夢「あ、ぅ...///」

侑「ぁ...///」

侑(わあぁぁぁぁぁ/// 私のばかばかっ! お客様にいきなり何言っちゃってるのっ!?)

76: 2021/04/16(金) 13:58:43.99 ID:MSYcbFEI
歩夢「...///?」モジモジ

侑(ほらぁ! なんかちょっと気まずい変な空気になっちゃったよ! 何か話題っ...! 空気を変えなきゃっ???)

侑「ぁ、あの!せっかくのプレミアムコースなので、プレミアム限定のメニューとかもよかったらどうぞっ」

歩夢「は、はい///」

歩夢(プレミアム限定...あっ!そうだ!)

歩夢「じゃあ...このシチュエーションプレイでこの後のサービスを受けたいです」

侑「えっと、それではシチュエーションの設定を...」

歩夢「はい、シチュエーションの設定は―――――――」

77: 2021/04/16(金) 14:13:48.89 ID:MSYcbFEI
~ @ ~

侑「ねぇ、歩夢? それで、今日は私に何してほしいのかな?」

歩夢「うぅ、そんなこと言うの恥ずかしいよ///」

侑「幼馴染なんだから、気にすることないのに」

侑「それとも、幼馴染にも言えないような恥ずかしいことさせようとしてたのかな」ヒソッ

歩夢「あっ.../// そんなことぉ♡」

侑「ふふ、ほら...今日は私たちが恋人になった記念日なんだから、遠慮しないで言ってよ」

歩夢「...お姫様抱っこでベッドに運んで欲しいな///」モジ…

歩夢「それで、侑ちゃんに膝枕してもらって、いっぱい甘えたい...///」モジモジ♡

侑「っ.../// うん、いいよ♡ 」

侑(これ...提案してもらったこの設定)

歩夢(すごい...自分で考えておきながらこの設定)

ゆうぽむ((ものすごくしっくりくる!))

78: 2021/04/16(金) 14:32:22.34 ID:MSYcbFEI
歩夢(シチュエーションの設定は、『長年連れ添った相思相愛の幼馴染が晴れて結ばれて、二人きりの部屋でイチャイチャする』という設定)

歩夢(それ以外にも細かい設定がどんどん浮かんできて、それも全部伝えた)

歩夢(この娘...侑ちゃんは、一度聞いただけで私の理想通りの応対をしてくれている)

侑(最初はお互いの呼称とか付き合うまでの経緯とか幼稚園の思い出とか、原稿用紙数十枚に及びそうな事細かな設定を伝えられて正直ドン引きしたけど...)

侑(それらの設定全てが本当にあったことのような...。設定された役を演じているはずなのに、演じてるって感じがしないくらい馴染んでる)

侑(お客様...歩夢との会話も自然と言葉が出てくる)

侑「落ちないようにしっかり捕まってね。私の大切なお姫様なんだから」

ギュッ♡

歩夢「うん。侑ちゃん...///」

ゆうぽむ((まるで、これが設定じゃなくて、本当にそうだったみたいに...///))

83: 2021/04/16(金) 14:50:26.45 ID:MSYcbFEI
侑(歩夢をベッドに運んで、そのままゆっくり私の膝の上に降ろして...っと)

ポフ…

歩夢「...♡」ウットリ

侑「歩夢...好きだよ」ヒソッ♡

歩夢「ふぁっ/// 侑ちゃんっ、耳元ぉ...♡」

侑「えへへ、歩夢...幼稚園の頃からここ弱いもんね♡」

侑「このままいーっぱい好きって言ってあげよっか?」ヒソヒソ

歩夢「...お願い///」

侑「好き...♡ 大好き...♡ 愛してる♡」

歩夢「ぁー.../// ふあぁ...♡」トローン♡

侑「...♡」ゾクゾク♡

84: 2021/04/16(金) 15:08:46.73 ID:MSYcbFEI
スス…

侑「歩夢、好きだよ♡ 世界で一番可愛いよ♡ 私は歩夢だけのものだよ♡」ヒソヒソヒソッ♡

歩夢「...っ♡ ...♡♡♡ ₍ @cメง*˶> ᴗ <˵リว ⁾⁾♡♡♡///」モダエモダエ♡

バッ

侑「あっ、何で顔隠しちゃうのー?」

グイー

歩夢「だめだめっ! 私 今絶対見せられない顔してるからぁっ...///」ググ…

侑「歩夢はどんな顔でも可愛いよ? だから、見せて欲しいな♡」

グイッ

歩夢「ぅー...///」

侑「っ...///」ドキドキ♡

侑(歩夢かわいいっ♡ あっ、これ...今...すっごくちゅーしたい...♡)トキメイタァ♡

85: 2021/04/16(金) 15:21:10.60 ID:MSYcbFEI
侑(っ...でも、お店のオプションにはそんなの無いし、ダメ...だよね。我慢しなきゃ)

侑「ふぅー...」クールダウン

侑「ん...他には何をしたい?」

歩夢「...あっ。えっと...」

歩夢「...」

歩夢「...ぃたい」

侑「えっ?」

歩夢「吸いたい」

侑「」

90: 2021/04/16(金) 15:41:04.29 ID:MSYcbFEI
侑「えっと、...女の子吸い?」

歩夢「...///」コクコク

侑「あの、これって私を嗅ぐ...やつだけど」

歩夢「うん...///」

侑「確かに、プレミアム限定だけど...す、吸っちゃうの?」

@cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ「吸う」(即答)

侑「ぉー...。本当にする...の?わ、私なんか吸って楽しいかなぁ?」

@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「楽しい」(即答)

侑「ぁ、うん...」

98: 2021/04/16(金) 15:56:22.45 ID:MSYcbFEI
侑「ぅー...///」モジ…

侑「ど、どうぞ...好きに嗅いでください...///」

歩夢「いただきます...///」スス…

ムニュウゥ♡

侑「んぅ...///」

歩夢(逃がさないように両手を背中に回しつつ、胸に顔を埋めて...)

歩夢「すううぅぅぅぅ...」

歩夢「―――――――!!」

歩夢(その瞬間、私は天国にたどり着いた)

105: 2021/04/16(金) 16:20:17.33 ID:MSYcbFEI
侑「ゃぁぁ...///」

歩夢(押し付けた顔から伝わる侑ちゃんの柔らかな胸の感触、温かさ、匂い...)

歩夢(呼気を伝って全身を多幸感が駆け巡り、意識が空高く羽ばたいていく)

歩夢(なぜか懐かしさすら感じさせるそれらは、今まで楽しんできたどんな娯楽よりも楽しくて、甘美で、心を豊かにしてくれて...)

歩夢(全部好き...。私の全細胞が侑ちゃんの全てに狂喜乱舞している)

歩夢(ここが私の探し求めていたオアシスだったんだ...)

歩夢「...♡♡♡」ブルブル

侑「...あ、歩夢?」

@cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ ←幸せ過ぎて気絶している

侑「歩夢っ!?」

111: 2021/04/16(金) 16:41:53.35 ID:MSYcbFEI
~ 間 ~

歩夢「はっ...!」

侑「...あ、起きた」

歩夢「あれ、私...えっ/// あっ!?」

歩夢(目を覚ますと、侑ちゃんに抱きしめられながらベッドで横になっていた)

侑「私のことを嗅ぎながら突然寝てしまったので.../// お仕事でお疲れだったんですね」

歩夢「ぇと...ぇと...///」モジモジ

侑「あっ、勝手に添い寝をしちゃってごめんなさい///」

歩夢「えっ、ううん!添い寝は嬉しかったから、その...ありがとうございます」

侑「...良かった///」ボソッ

歩夢「そういえば、時間は...!」

侑「ぁ...もうあと少しでオーナーから電話がかかってきますね」

歩夢「そんなぁ...」

112: 2021/04/16(金) 16:55:03.13 ID:MSYcbFEI
侑「ご、ごめんなさい!起こすべきか迷ってしまって???」

歩夢「あ!責めてるわけじゃないのっ? 寝ちゃった私が悪いからっ...???」

侑「でも...あ...!」ヒラメキスキル?

歩夢「...」ションボリ

侑「あ、あのー...///」

歩夢「?」

侑「その、一番高いコースをフルで選んでもらって、これだけでは心苦しいので...///」

侑「...嫌だったら、避けて下さい///」

歩夢「え...」

115: 2021/04/16(金) 17:12:34.58 ID:MSYcbFEI
侑「ん...」

歩夢「...!...!?」

チュゥ…♡

歩夢「ん...♡ っ...!? っ♡♡♡...!!!!?」

侑「ぷぁ...っ♡ えへへ、受け入れてくれてありがとございます///」

歩夢「」

侑「ホントはこんなサービスはないんですけど...歩夢さんにならいいかなって.../// お店にはナイショですよ...?」モジモジ

歩夢「」

侑「は、初めてだったので...その、下手だったらごめんなさい///」

歩夢「」

侑「ぁ...ぁの...何か言って下さいよぅ...///」

歩夢「」

119: 2021/04/16(金) 17:28:48.46 ID:MSYcbFEI
?プルルルルルルルル!

侑「...! あ、あ...もう終わりの時間ですね!/// 私が出るので帰り支度をして下さい」ガチャ

璃奈『終了5分前。延長は無しでいい?』

侑「はい、それで―――」

歩夢「...!」グイッ

侑「あっ」

歩夢「この娘の勤務時間の限界まで延長お願いします」

侑「えぇっ!?///」

璃奈『おけまる』

侑「オーナー!?」

121: 2021/04/16(金) 17:44:57.41 ID:MSYcbFEI
?…ガチャ

侑「あの、あの...歩夢さん...?///」

歩夢「どうしたの? 侑ちゃんってばそんな他人行儀にして...いつもみたいに歩夢って呼んで?」

侑「ぇ...あ...///」

歩夢「ふふっ、今日はいっぱい楽しもうね♡」

歩夢「侑ちゃんといっぱいお話ししたいな...♡ このお店にいつ来れば侑ちゃんに会えるかのスケジュールとか、好みのタイプ...とか♡」

侑(そ、それって...///)

歩夢「ね...? 私だけの侑ちゃん♡」

侑「...うん♡」

124: 2021/04/16(金) 17:52:32.99 ID:MSYcbFEI
ナレーター?「その後、歩夢さんは侑さんが出勤する日には必ず来店して、フルコース+延長で終日まで侑さんを堪能しました♡」

ナレーター?「そのため、侑さんは歩夢さん以外のお客の相手をすることなく、来るたびに歩夢さんに独占されました♡」

ナレーター?「高額な料金も、某大手企業に勤めて高い業績を残している歩夢さんの財力の前では問題ありませんでした♡」

璃奈「いっぱい儲かった。璃奈ちゃんボード『✌ぴーすぴーす✌』」?

ナレーター?「そして、それから数十ヶ月後...♡」

ナレーター?「ついに目標金額を貯蓄することに成功した侑さんは、音楽に専念すべく店を去ろうとしていました♡」

130: 2021/04/16(金) 18:01:06.09 ID:MSYcbFEI
― テンノージ ―

侑「今までありがとうございました!」

璃奈「すごく稼いでくれていたのに、とっても残念。璃奈ちゃんボード『しょんぼりん』」

侑「私には叶えたい夢があるので...。その、ごめんなさい」

璃奈「いい。侑さんのおかげで売り上げもめちゃくちゃ伸びた。ありがとう。璃奈ちゃんボード『ゆうぽむ万歳?』」

璃奈「...私よりも、いつも来てくれてたあの綺麗な人...あの人がすごくがっかりすると思う」

璃奈「...いいの? ずっと見てたから分かるよ、侑さんもあの人のこと...」

侑「...そう、ですね」

侑「でも、だからこそ...いつまでもあの人に甘えてちゃダメだって、思ったんです」

侑「お仕事の関係じゃなくて、あの人と対等になりたいんです」

璃奈「...侑さんは立派だね」

侑「そ、そんなこと///」テレ

133: 2021/04/16(金) 18:18:20.26 ID:MSYcbFEI
璃奈「と、いうわけで...はい」?

侑「わっ、すごい大金!?」

璃奈「これは、侑さんが再び夢に向かって進んでいけるようになったお祝いにオーナーからの祝賀金。璃奈ちゃんボード『持ってけドロボー』」

侑「こ、こんなに受け取れませんよ!」

璃奈「侑さんの稼ぎから考えればそれくらいの祝賀金は痛くもかゆくもない。貰って」

侑「は、はい...」

璃奈「...誰とは言わないけど、それでいい人にプレゼントでもしてあげて。璃奈ちゃんボード『→→→@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ✌←←←』」

侑「オーナー...」ジーン

璃奈「あと、これ」✉

侑「...手紙、ですか? これって...」

璃奈「秘密。後で読んで」

侑「はい...。何から何まで、本当にお世話になりました!」

璃奈「お元気で。璃奈ちゃんボード『グッドラック?』」

138: 2021/04/16(金) 18:33:05.97 ID:MSYcbFEI
~ @ ~

歩夢「侑ちゃん...」

歩夢(侑ちゃんに会いに、いつものようにテンノージへ来た私にオーナーから伝えられたのは、侑ちゃんがお店を辞めたという事だった...)

歩夢(虹色にキラキラに輝いていた私の世界は再び色を失って...)

歩夢(私に訪れたのは、前と同じ...ううん、以前よりも辛くて苦しい...会えなくなった侑ちゃんにただただ焦がれ続ける日常だった)

歩夢(侑ちゃんに会いたい...また、侑ちゃんと触れ合いたい...)

歩夢(侑ちゃんの所在をオーナーに聞いても、守秘義務で教えてはもらえなくて...)

歩夢(こんなことになるんなら、侑ちゃんに聞いておけばよかったな...。聞けば答えてくれたのかな...?)

歩夢「ぅ...」グス

歩夢(答えてくれるわけないよね...。侑ちゃんからすれば、私はただの客なんだから)

歩夢「うっ、うっ...」スンスン

歩夢(侑ちゃんのことを考えるたびに、胸が苦しくなって泣いてしまう...)

歩夢(そして、侑ちゃんと会えなくなってから一ヵ月...)

歩夢(私は、ある広場に来ていた)

143: 2021/04/16(金) 18:45:26.61 ID:MSYcbFEI
璃奈『一ヵ月後、20時に このメモの広場に来て』

璃奈『歩夢さんはウチの一番のお得意様だったから。特典を用意した』

璃奈『絶対喜んでもらえると思う。だから、絶対に来て』

璃奈『絶対、だよ?』

歩夢(そう、オーナーから聞いて待ち合わせ場所へ来たけど...)

歩夢(特典って、なんだろう?)

歩夢(そう思っていた瞬間、辺り一帯が光に包まれた)

歩夢(きらびやかに輝く木々、目の前に大きな光るハートマーク)

歩夢(暗くて気が付かなかったが、辺りの木々にイルミネーションが施されていたらしい)

歩夢(ハートの周りには色とりどりに発光する動物を模したガラス細工が飾られ、幻想的な世界を演出している)

歩夢「わぁ...きれい...!」

歩夢(様々な色で美しくライトアップされた広場を見渡す)

歩夢(きっとこの時間にライトアップするようにオーナーが用意してくれたんだ)

歩夢(素敵な特典...こんなに綺麗な景色が見られるなんて...)

歩夢(でも...)

歩夢「侑ちゃんと...見たかったな」








「―――歩夢っ」

151: 2021/04/16(金) 19:07:31.26 ID:MSYcbFEI
歩夢「――――えっ」

歩夢(はっとする)

歩夢(聞き間違えるはずもない。ずっと焦がれていた声)

歩夢(冷え切っていた心に一瞬で熱が灯る)

歩夢(振り返ると、誰よりも会いたかったその娘が優しく微笑んでいた)


歩夢「侑ちゃんっ!!」


歩夢(意識するよりも早く身体は動いていた)

歩夢(半ば飛びつくように駆け寄り)

歩夢(もう、離さないように強く、強く抱きしめる)

侑「もぅ、歩夢ってば...苦しいよ」

歩夢(その声も、匂いも、感触も、温もりも...全部が私を幸せにしてくれる)

歩夢「侑ちゃん、侑ちゃん、侑ちゃん」グス

侑「ふふっ、あの頃から甘えんぼのままなんだから」ギュ…

歩夢(侑ちゃんが小さく暖かい手で、私を抱き寄せてくれる)

歩夢「うっ、うっ...侑ちゃん...会いたかった」ポロポロ

侑「黙って居なくなってごめんね、歩夢」

153: 2021/04/16(金) 19:22:53.41 ID:MSYcbFEI
侑「私ね...夢があるんだ」

侑「音楽家になって、私の作った曲を大勢の人に聞いてもらいたいの」

侑「だから、自分の夢に向かって走り出していくために、いつまでもあのお店で歩夢に甘えるわけにはいかなかったんだ」

侑「それにね...」

侑「お店とお客とかじゃなくて...私の好きな人と対等になりたかったの」

侑「私のトキメキをその人に伝えて、一緒に夢を追いかけたい」

侑「そのために、今日までこの場所のセッティングとか、いろいろ頑張ったんだ」

歩夢「っえ...」グス

侑「歩夢...」スッ


侑「あなたの事が大好きです! 私と、結婚を前提に付き合ってください!」


歩夢(そういって侑ちゃんが差し出したのは、結婚指輪だった)

160: 2021/04/16(金) 19:38:46.48 ID:MSYcbFEI
歩夢(歓喜で脳がスパークする)

歩夢「ぐすっ...ひっ...ぅ...」スンスン

侑「...」フルフル

歩夢(侑ちゃんの手が震えてる...。きっと侑ちゃんもすごく勇気を振り絞って言ってくれたんだ)

歩夢(早く、早く私の気持ちを伝えなきゃ)

歩夢(早くっ)

歩夢「っぁ...ゎ...たっ」ブルブル

歩夢(早く返事をしたいのに唇が震えて上手くしゃべれない)

歩夢「わ、わたひもぉ...///」ウルウル


歩夢「大゛好゛ぎでずう゛ぅ゛っ!!!」


歩夢(言えた、みっともないけど。伝えられた)

歩夢「わああぁぁぁぁぁぁゆうちゃああああぁぁぁん」ボロボロ

侑「歩夢...嬉しい...」ギュー♡

歩夢(それから数十分、泣き続ける私を 侑ちゃんはずっと優しく抱きしめてくれていた)

163: 2021/04/16(金) 19:55:30.38 ID:MSYcbFEI
~ ?cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ♥⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ ~

侑「えへへ、これで歩夢と本当に恋人になれたんだ...嬉しいなぁ」ニコニコ

歩夢「...///」ポー…

侑「...歩夢? 泣き止んでからずーっとぼーっとしてるけど、大丈夫?」

歩夢「...ぁ、うん。ちょっと幸せが大きすぎて、頭の中で消化しきれてないというか...今必死で幸せを噛みしめてるの...」ボー…

侑「もぅ~っ、歩夢ってば可愛すぎ~~~っ♡」ムギュー♡

歩夢「はぅ...///」クラクラ

侑「歩夢、ね...こっち見て」

歩夢「ゆ、侑ちゃぁん...///」クラクラ

侑「歩夢、好きだよ♡ 世界で一番可愛いよ♡ もう、歩夢は私だけのものなんだからね♡」

侑「ん...♡」

チュゥ…♡

侑「っはぁ...♡ ね、歩夢...」

?cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ ←幸せ過ぎて気絶している

侑「歩夢っ!?」

167: 2021/04/16(金) 20:02:09.69 ID:MSYcbFEI
ナレーター?「こうして、無事お付き合いすることになった二人♡」

ナレーター?「しっくりハマるということで、幼馴染設定のまま、とにかくイチャつきにイチャつきまくる日々♡」

ナレーター?「ほどなくして結婚し、二人きりの愛の巣を築きました♡」

ナレーター?「侑さんは、その後 すぐに音楽家としての頭角を現し、あっというまに名作曲家としてドビュ...んんっ♡ デビュー♡」

ナレーター?「その素晴らしい作曲速度とクオリティで、多くの人を魅了して自身の夢を叶えました♡」

ナレーター?「ちなみに、璃奈さんはテンノージで稼いだ資金でⅰPS細胞の研究を進め、同性同士の子作りを実現♡ 一躍時の人になったそうです♡」

ナレーター?「そして、歩夢さんは某大手企業を退職し、専業主婦として侑さんと毎日幸せな家庭生活をマンキツ...んっ♡ 満喫♡」

ナレーター?「毎日毎日、それはもう四六時中イチャイチャイチャイチャこれでもかというほど愛し合って過ごし...♡」

ナレーター?「二人は末永く幸せに暮らしましたとさ♡」

ナレーター?「めでたし♡ めでたし♡」


?cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ゆうぽむ ♡Happy End♡ ⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞

168: 2021/04/16(金) 20:05:23.49 ID:MSYcbFEI
?cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ 以上です。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。

169: 2021/04/16(金) 20:06:05.70 ID:5AjecoSW
座長さあ…
?cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 最高だったよ!

170: 2021/04/16(金) 20:06:44.21 ID:JM7T+htt
ナレーターの人あまりに下品すぎませんかね…

172: 2021/04/16(金) 20:09:56.60 ID:u+UJLQtN
乙。控え目に言って控え目に言えないくらい最高だった…

174: 2021/04/16(金) 20:12:04.45 ID:qk0AAqCy
?cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ やっぱり2人は魂レベルで惹かれ合うんだね

176: 2021/04/16(金) 20:15:07.33 ID:8tSe5e+g
ハッピーエンド最高です

182: 2021/04/16(金) 21:26:48.24 ID:hYPTJl/b
最高だった…トキメキをありがとう!

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1618509888/

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