【SS】果林｢メットライフドームはどこかしら…｣【ラブライブ！虹ヶ咲】

果林｢まったわね｣

果林｢上手く乗り継いだと思ったのだけど、全然違う駅に来ちゃったわ｣

果林｢こんな日に限ってエマは、いち早く会場でリハーサルしたいって飛び出して言っちゃったし｣

果林｢まあそんなエマも可愛いのだけど｣

果林｢でも困ったわ このままじゃ会場につけないんじゃないの？｣

果林｢エマはわたしが1人で会場に行けると思ってたのかしら｣

果林｢はぁ…｣

果林｢今頃エマはリハーサルしてるだろうし、侑に電話しようかしら｣ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

侑｢呼んだ？｣

果林｢あれ？まだ電話かけてないのに侑の声が聞こえるわ｣

果林｢もしもし？侑？｣

侑｢えー、わたしいるじゃん！｣

果林｢いるってどこに？｣

侑｢後ろだよ！｣ﾂﾝｯ

果林｢うひゃあっ？！｣ﾋﾞｸｯ

侑｢あ！スマホが！｣

果林｢ああ！｣

侑｢よっと！｣ｷｬｯﾁ

果林｢ほっ…｣

侑｢ふう…危なかったぁ はい、果林さん｣ｽｯ

果林｢ありがとう、助かったわ｣

果林｢って、元はと言えば侑が驚かすからでしょう？！｣

侑｢ええ？！わたし驚かしたつもりないよ～｣

果林｢電話相手が後ろからツンツンして来たら驚くに決まってるじゃない！｣

侑｢電話なんかしてないよぉ～！そもそも果林さん、電話かけてないのにって言ってたじゃん！｣

果林｢…なるほど、わたしは空間に向かって喋ってたのね…｣

侑｢そうなるね…｣

果林｢…｣

侑｢…｣

果林｢……//｣ｶｱｱ

侑(照れてる果林さんも可愛いyo！)

果林｢ていうか、なんでここにいるのよ！それが1番の疑問だわ？！｣

侑｢いやぁ、実はね？｣ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ

果林｢エマに頼まれた？！｣

侑｢うん エマさんね、早く会場行ってリハーサルやりたいって言ってたの｣

果林｢言ってたわね｣

侑｢で、恐らく果林さんは1人で会場に向かうと思うんだけどそれが心配で心配で仕方ないから、わたしに一緒に付いてってあげてほしいって｣

果林｢さすがエマね｣

侑｢まあそんな訳で、わたしはここにいるのです｣

果林｢頼りになるわ♪｣

侑｢ありがとう♪｣

果林｢…｣

侑｢…｣

果林｢いや、わたし思っきり迷子なうよね？！｣

侑｢そうだね｣

果林｢エマに案内役頼まれてたんじゃないの？！なんで一緒にいないのよ！｣

侑｢うーん…｣

果林｢なによ｣

侑｢怒らないで聞いてくれる？｣

果林｢…わかったわ｣

侑｢もし果林さんが1人で会場まで行くとしたら、どれくらい迷うのかなって気になっちゃって｣

果林｢まさか最初から尾行を？｣

侑｢うん｣

果林｢ゆ～～う～～！！！！｣ｸﾞﾆｨ

侑｢いはひよ～！！！｣ﾋﾘﾋﾘ

侑｢すみません｣

果林｢まったく｣

侑｢飲み物奢るんで許してください｣

果林｢別にいいわよ むしろわたしが奢る立場なんだし｣

侑｢奢ってくれるの？！｣

果林｢急に元気になったわね｣

侑｢わたしいちごミルク！｣

果林｢はいはい｣ﾎﾟﾁ

ｶﾞﾀﾝｯ

侑｢やったー！果林さんありがとう！｣

果林｢どういたしまして｣

侑｢んっ…んっ…｣ｺﾞｸｺﾞｸ

侑｢ぷは～！！！美味しい～！！！！｣

果林｢なんだかオヤジみたいね｣

侑｢果林さんも飲む？｣

果林｢わたしは別にいいわよ いちごミルクって砂糖いっぱい入ってそうだし｣

侑｢ええー？美味しいのに！｣

果林｢だめよ｣

侑｢でもまあ仕方ないよね…果林さんモデルだし…｣ｼｭﾝ

果林｢…やっぱり一口だけもらおうかしら｣

侑｢…！｣ﾊﾟｱｱ

侑｢うん！どうぞ！｣

果林｢んく…｣ｺﾞｸﾘ

果林｢…美味しいわね｣

侑｢でしょー！たまにはこういうのもいいんじゃない？｣

果林｢そうね たまにはいいかも♪｣

侑｢ふふ♪｣

果林｢あれ、でも侑はわたしがどれくらい迷うのか気になって尾行してたわけでしょう？｣

侑｢うん｣

果林｢でもこうやって接触してきた訳じゃない？｣

侑｢そうだね｣

果林｢てことは、限界まで迷子になってたってこと？｣

侑｢限界まで迷子になってるよ｣

果林｢そう…｣

侑｢…｣

果林｢はぁ…エマや誰かの助けがないと会場にまで行けないのね…｣

侑｢…元気出して？｣

果林｢でも、きっと相当迷惑になってるんじゃ…｣

侑｢そんなことない！｣

果林｢！｣

侑｢果林さんはいつもお姉さんとしてわたしたちのことをよく見てくれてるし｣

侑｢みんなが言い難い意見をズバッと言ってくれるから、立ち止まらずに済んだことだっていっぱいあるんだよ？！｣

果林｢それが迷子でいいことと何の関係が…｣

侑｢方向音痴なくらいじゃ果林さんへの大好きは1ミリも揺らがない！｣

果林｢！！｣

侑｢それどころか、完璧そうに見えて方向音痴なんて弱点がある果林さんが余計愛おしくなるよ！エマさんだってそう思ってる！｣

果林｢…そう…｣

侑｢だから迷惑だなんて二度と言わないで｣

果林｢…ふふ、ありがとう、侑｣

ｿｯ

侑｢！｣

果林｢少しだけ…手を握っててもいいかしら｣

侑｢もちろん♪｣

果林｢………///｣


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果林｢さ、気を取り直して会場に向かいましょう！｣

侑｢はーい！｣

果林｢ちなみに今、わたしはどれくらい迷ってたの？｣

侑｢うーんとね、どんな乗り継ぎしたのかはわからないけど、果林さんが次乗ろうとしてた電車は千葉方面行きだよ｣

果林｢そんな…｣ｶﾞｰﾝ

侑｢さすがにこれ以降は会場に間に合わなくなる可能性があるからね｣

果林｢侑が付いてきてくれててよかったわ…｣

侑｢エマさんにもちゃんとお礼言うんだよ？｣

果林｢もちろんよ｣

果林｢ここから会場に間に合うの？｣

侑｢間に合うよ～ 混んでなければ一応みんなで決めた集合時間の30分前には付くかな｣

果林｢よかったわ｣

侑｢果林さん結構早めに会場向かい始めてたからね｣

果林｢迷子になったら困るから｣

侑｢限界のとこまで迷子になってたけどね♪｣ｸｽｯ

果林｢侑？｣ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

侑｢ごめんなさーい！！！｣

終わり

乙
ユーカリは体にいい

乙
かわいかった
ライブ前に良いSS

(乙ﾙ|˘ᴗ˚ﾙ

よきよき

ほっこりした

乙やぞ
貴重なゆうかりSS、気が向いたらまた書いてくれ