2: (らっかせい) 2021/06/18(金) 21:52:30.85 ID:Up1gBqZr
代行ありがとうございます。
6: (らっかせい) 2021/06/18(金) 21:54:39.96 ID:Up1gBqZr
侑「いいねいいね! 今度は背中合わせで手繋いでみて!」
かすみ「こう、ですか?」
しずく「かすみさん、こうじゃない?」
侑「あ、いいねー! 2人ともすっごく可愛いよ!」パシャパシャ
ガラガラガラガラ
せつ菜「こんにちは!」ペカー
歩夢「みんな早いねー!」
侑「あ、歩夢! せつ菜ちゃん! いいところに来たよ!」
せつ菜「かすみさんとしずくさんの撮影会ですか?」
侑「うん!」
侑「実は昨日、他校のスクールアイドルの百合っぽい写真見て、すっごくトキメいちゃって!」キラキラ
侑「これからの時代はスクールアイドル同士の百合だよ! 同好会のみんなの百合百合した写真をたくさん撮れば、ファンのみんな大喜びすると思うんだ!」キラキラ
侑「じゃ、かすみちゃん、しずくちゃん、次は両手繋いで!」パシャパシャ
せつ菜「…………」
歩夢「せつ菜ちゃん、百合ってなに?」
せつ菜「!?」
せつ菜「えっと、その……百合というのは、女の子同士の友情とか、仲の良い様子……みたいなものでしょうか……」
歩夢「それって例えば私とせつ菜ちゃんが仲良くしてると、喜ぶファンの人がいるってこと?」
せつ菜「まあ、そういうファンもいるのは確かです……」
歩夢「へー、そうなんだ」
かすみ「こう、ですか?」
しずく「かすみさん、こうじゃない?」
侑「あ、いいねー! 2人ともすっごく可愛いよ!」パシャパシャ
ガラガラガラガラ
せつ菜「こんにちは!」ペカー
歩夢「みんな早いねー!」
侑「あ、歩夢! せつ菜ちゃん! いいところに来たよ!」
せつ菜「かすみさんとしずくさんの撮影会ですか?」
侑「うん!」
侑「実は昨日、他校のスクールアイドルの百合っぽい写真見て、すっごくトキメいちゃって!」キラキラ
侑「これからの時代はスクールアイドル同士の百合だよ! 同好会のみんなの百合百合した写真をたくさん撮れば、ファンのみんな大喜びすると思うんだ!」キラキラ
侑「じゃ、かすみちゃん、しずくちゃん、次は両手繋いで!」パシャパシャ
せつ菜「…………」
歩夢「せつ菜ちゃん、百合ってなに?」
せつ菜「!?」
せつ菜「えっと、その……百合というのは、女の子同士の友情とか、仲の良い様子……みたいなものでしょうか……」
歩夢「それって例えば私とせつ菜ちゃんが仲良くしてると、喜ぶファンの人がいるってこと?」
せつ菜「まあ、そういうファンもいるのは確かです……」
歩夢「へー、そうなんだ」
7: (らっかせい) 2021/06/18(金) 21:57:47.62 ID:Up1gBqZr
侑「じゃ、次は歩夢とせつ菜ちゃんね! こっち来て!」ニコッ
せつ菜「え!? 私たちも撮るんですか!?」
侑「そうだよ! 2人の百合なんて絶対人気出るもん!」
歩夢「侑ちゃん、でも私、百合ってよくわからない……」
侑「大丈夫! 私がしっかり監督するから任せといて!」
◆
侑「じゃあ、まずは両手繋いで向かい合ってみよっか!」
歩夢「ええっ、恥ずかしいよ!」
せつ菜「そ、そうですよ!」
歩夢「もっと普通の写真じゃダメなの?」
侑「そっかー、まあ普通に仲良い写真でもいいけどね!」
侑「じゃあ椅子に座って、2人で楽しそうにお喋りしてる様子撮るね!」ニコッ
歩夢「うん!」
せつ菜「……」
せつ菜(ふぅ、ビックリしちゃいました……)ドキドキ
せつ菜「え!? 私たちも撮るんですか!?」
侑「そうだよ! 2人の百合なんて絶対人気出るもん!」
歩夢「侑ちゃん、でも私、百合ってよくわからない……」
侑「大丈夫! 私がしっかり監督するから任せといて!」
◆
侑「じゃあ、まずは両手繋いで向かい合ってみよっか!」
歩夢「ええっ、恥ずかしいよ!」
せつ菜「そ、そうですよ!」
歩夢「もっと普通の写真じゃダメなの?」
侑「そっかー、まあ普通に仲良い写真でもいいけどね!」
侑「じゃあ椅子に座って、2人で楽しそうにお喋りしてる様子撮るね!」ニコッ
歩夢「うん!」
せつ菜「……」
せつ菜(ふぅ、ビックリしちゃいました……)ドキドキ
9: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:01:22.14 ID:Up1gBqZr
侑「いいねいいねー! 2人の百合はやっぱり絵になるなー!」パシャパシャ
歩夢「ただお話してるだけなのに、これも百合、なのかな?」
せつ菜「まあ百合にもいろいろありますから……」
歩夢「せつ菜ちゃんは百合って好きなの?」
せつ菜「わ、私は……どちらかと言えば、嫌いでは……ありませんけど……」ボソッ
歩夢「あ、せつ菜ちゃん、髪の毛に何かついてるよ!」サワッ
歩夢「……」サワサワッ
歩夢「取れた!」ニコッ
せつ菜「ありがとうございます!」ニコッ
侑「歩夢! 今の凄い良かったよ!」パシャ
侑「せつ菜ちゃんの髪の毛もっと触ってみて!」
歩夢「え、こう……?」サワサワッ
せつ菜「……!」ドキッ
歩夢(うわ、せつ菜ちゃんの髪の毛すごいサラサラ……どういうお手入れしたらこうなるんだろう?)サワサワ
歩夢(気持ちいい……)サワサワ
せつ菜「~~!!」ドキドキ
侑「いいねいいねー!」パシャパシャ
侑「歩夢、今度はせつ菜ちゃんのほっぺに手をあてて、顔近づけてみて!」
歩夢「え、こうかな……?」ピトッ、グイッ
侑「もっともっと顔近づけて! せつ菜ちゃんのこと見つめて!」
歩夢「こう……?」グイッ
歩夢「……」ジッ
せつ菜「……っ!!」カアアアアア
せつ菜(ち、近いです!! 歩夢さん……!!)ドキドキドキ
侑(うはーっ!! めっちゃ良い!!)
侑(歩夢とせつ菜ちゃんの百合最高だよ!! すっごくトキメいちゃうっ!)ドキドキ
歩夢「ただお話してるだけなのに、これも百合、なのかな?」
せつ菜「まあ百合にもいろいろありますから……」
歩夢「せつ菜ちゃんは百合って好きなの?」
せつ菜「わ、私は……どちらかと言えば、嫌いでは……ありませんけど……」ボソッ
歩夢「あ、せつ菜ちゃん、髪の毛に何かついてるよ!」サワッ
歩夢「……」サワサワッ
歩夢「取れた!」ニコッ
せつ菜「ありがとうございます!」ニコッ
侑「歩夢! 今の凄い良かったよ!」パシャ
侑「せつ菜ちゃんの髪の毛もっと触ってみて!」
歩夢「え、こう……?」サワサワッ
せつ菜「……!」ドキッ
歩夢(うわ、せつ菜ちゃんの髪の毛すごいサラサラ……どういうお手入れしたらこうなるんだろう?)サワサワ
歩夢(気持ちいい……)サワサワ
せつ菜「~~!!」ドキドキ
侑「いいねいいねー!」パシャパシャ
侑「歩夢、今度はせつ菜ちゃんのほっぺに手をあてて、顔近づけてみて!」
歩夢「え、こうかな……?」ピトッ、グイッ
侑「もっともっと顔近づけて! せつ菜ちゃんのこと見つめて!」
歩夢「こう……?」グイッ
歩夢「……」ジッ
せつ菜「……っ!!」カアアアアア
せつ菜(ち、近いです!! 歩夢さん……!!)ドキドキドキ
侑(うはーっ!! めっちゃ良い!!)
侑(歩夢とせつ菜ちゃんの百合最高だよ!! すっごくトキメいちゃうっ!)ドキドキ
10: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:05:44.28 ID:Up1gBqZr
数日後
侑「この前撮影した百合写真の反響が凄いんだよー!」
かすみ「えっ、そんなになんですかー!?」
侑「かすみちゃんとしずくちゃん、ファンのみんなも可愛いって!」
しずく「ほんとだ、すごいコメントの数……」
かすみ「まあ、こんなに可愛いかすみんが、しず子と可愛いポーズとってるんですから、当然ですけどぉ!」
侑「歩夢とせつ菜ちゃんのもたくさんコメントきてるよ!」
歩夢「そうなの!?」
『せつ菜ちゃんと歩夢ちゃん、とっても仲良しなんですね!』
『2人の百合なんて眼福です……ありがとうございます。ありがとうございます』
『歩夢ちゃんもせつ菜ちゃんも大好きっ!』
『最高です!! シリーズ化してください!!』
『あゆせつ最高っ!!』
『クールなせつ菜ちゃんと、可愛い歩夢ちゃん……ベストカップルですね!』
せつ菜「確かに、すごい反響です……!」
せつ菜(コメントまだまだある……まさかここまで好評とは……)
侑「この前撮影した百合写真の反響が凄いんだよー!」
かすみ「えっ、そんなになんですかー!?」
侑「かすみちゃんとしずくちゃん、ファンのみんなも可愛いって!」
しずく「ほんとだ、すごいコメントの数……」
かすみ「まあ、こんなに可愛いかすみんが、しず子と可愛いポーズとってるんですから、当然ですけどぉ!」
侑「歩夢とせつ菜ちゃんのもたくさんコメントきてるよ!」
歩夢「そうなの!?」
『せつ菜ちゃんと歩夢ちゃん、とっても仲良しなんですね!』
『2人の百合なんて眼福です……ありがとうございます。ありがとうございます』
『歩夢ちゃんもせつ菜ちゃんも大好きっ!』
『最高です!! シリーズ化してください!!』
『あゆせつ最高っ!!』
『クールなせつ菜ちゃんと、可愛い歩夢ちゃん……ベストカップルですね!』
せつ菜「確かに、すごい反響です……!」
せつ菜(コメントまだまだある……まさかここまで好評とは……)
11: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:07:10.32 ID:Up1gBqZr
歩夢「あゆせつって、私とせつ菜ちゃんってこと?」
侑「うん! カップリング名だね!」
歩夢「カップリング? そういえば、ベストカップルってあったけど、私とせつ菜ちゃんがカップルってことなの?」
侑「百合の2人はカップルって言われるんだよ!」
せつ菜「すみません、歩夢さん……」
歩夢「どうして謝るの!? 私、せつ菜ちゃんと仲良しって思われてとっても嬉しいよ!」ニコッ
せつ菜「わ、私もそうですよ!」
せつ菜「でもちょっと恥ずかしいですね……!」アハハ
侑「シリーズ化の希望もあることだしさ、また撮影しようよ! 今度はもっとイチャイチャしたシーンとかさ!」
せつ菜「い、イチャイチャって……!」
歩夢「いいね! この前の撮影も楽しかったし!」
侑「じゃあさっそく明日撮ろうね!」ニカッ
せつ菜「え、えっと……!」
せつ菜(歩夢さん、意味わかってるのかなぁ……)
侑「うん! カップリング名だね!」
歩夢「カップリング? そういえば、ベストカップルってあったけど、私とせつ菜ちゃんがカップルってことなの?」
侑「百合の2人はカップルって言われるんだよ!」
せつ菜「すみません、歩夢さん……」
歩夢「どうして謝るの!? 私、せつ菜ちゃんと仲良しって思われてとっても嬉しいよ!」ニコッ
せつ菜「わ、私もそうですよ!」
せつ菜「でもちょっと恥ずかしいですね……!」アハハ
侑「シリーズ化の希望もあることだしさ、また撮影しようよ! 今度はもっとイチャイチャしたシーンとかさ!」
せつ菜「い、イチャイチャって……!」
歩夢「いいね! この前の撮影も楽しかったし!」
侑「じゃあさっそく明日撮ろうね!」ニカッ
せつ菜「え、えっと……!」
せつ菜(歩夢さん、意味わかってるのかなぁ……)
15: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:11:27.69 ID:Up1gBqZr
翌日
せつ菜「こ、ここは……!?」
侑「ふふっ、しずくちゃんにお願いして、演劇部で使ってるスタジオ貸してもらっちゃった♪」
歩夢「すごいセットだね! ホテルの部屋みたい!」
侑「このセットなら日常的な百合を演出できると思うんだ! さ、2人ともそこに座って!」
◆
パシャパシャ
侑「今日の2人もいい感じだよー! 楽しそうな雰囲気、いいねー!」
歩夢「少し恥ずかしいけど、こういうのも楽しいね!」
せつ菜「そうですね!」
せつ菜(気合の入ったセットありの撮影で、どうなることかと思いましたが……)
せつ菜(思いのほか、お茶とかお喋りとか、普通のシーンで良かったです!)ホッ
侑「うーん、そろそろもう少し刺激が欲しいなぁ……」ウーン
侑「そしたら、2人ともそこのベッドに座って!」
せつ菜「!!?」ビクッ
せつ菜「べ、べ、べ、ベッド!!? 侑さん、何を!?」
歩夢「これでいいの?」チョコン
せつ菜(あああ歩夢さん!!)
せつ菜「こ、ここは……!?」
侑「ふふっ、しずくちゃんにお願いして、演劇部で使ってるスタジオ貸してもらっちゃった♪」
歩夢「すごいセットだね! ホテルの部屋みたい!」
侑「このセットなら日常的な百合を演出できると思うんだ! さ、2人ともそこに座って!」
◆
パシャパシャ
侑「今日の2人もいい感じだよー! 楽しそうな雰囲気、いいねー!」
歩夢「少し恥ずかしいけど、こういうのも楽しいね!」
せつ菜「そうですね!」
せつ菜(気合の入ったセットありの撮影で、どうなることかと思いましたが……)
せつ菜(思いのほか、お茶とかお喋りとか、普通のシーンで良かったです!)ホッ
侑「うーん、そろそろもう少し刺激が欲しいなぁ……」ウーン
侑「そしたら、2人ともそこのベッドに座って!」
せつ菜「!!?」ビクッ
せつ菜「べ、べ、べ、ベッド!!? 侑さん、何を!?」
歩夢「これでいいの?」チョコン
せつ菜(あああ歩夢さん!!)
21: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:20:02.94 ID:Up1gBqZr
侑(いやぁ、ベッドに2人隣り合って座るだけで、百合度急上昇だよ!)
侑「せつ菜ちゃん! 歩夢の手の上に、手重ねてみて!」
せつ菜「ええっ!?」
せつ菜「い、いいですか……? 歩夢さん」
歩夢「うん、いいよ!」ニコッ
せつ菜「では……失礼します」ピトッ
侑(うひょー!)パシャパシャ
侑(やっぱり私の目に狂いはなかったよ!!)パシャパシャ
侑(なんていうか、歩夢とせつ菜ちゃんの百合って、なんだかイケない気持ちになってきちゃうんだよね……)ゾクゾク
侑「歩夢、制服のリボン解いて、第一ボタン開けてみて!」
歩夢「あ、うん……」シュルッ
侑「そのままベッドに横になれる?」
歩夢「これでいいの……?」ゴロン
侑「うん! そしたら、せつ菜ちゃんは歩夢の上に覆い被さる感じに……」
せつ菜「!!」
せつ菜「ゆ、侑さん!!」ジッ
せつ菜「私たちに何をさせようとしてるんですか!!」
侑「せつ菜ちゃん! 歩夢の手の上に、手重ねてみて!」
せつ菜「ええっ!?」
せつ菜「い、いいですか……? 歩夢さん」
歩夢「うん、いいよ!」ニコッ
せつ菜「では……失礼します」ピトッ
侑(うひょー!)パシャパシャ
侑(やっぱり私の目に狂いはなかったよ!!)パシャパシャ
侑(なんていうか、歩夢とせつ菜ちゃんの百合って、なんだかイケない気持ちになってきちゃうんだよね……)ゾクゾク
侑「歩夢、制服のリボン解いて、第一ボタン開けてみて!」
歩夢「あ、うん……」シュルッ
侑「そのままベッドに横になれる?」
歩夢「これでいいの……?」ゴロン
侑「うん! そしたら、せつ菜ちゃんは歩夢の上に覆い被さる感じに……」
せつ菜「!!」
せつ菜「ゆ、侑さん!!」ジッ
せつ菜「私たちに何をさせようとしてるんですか!!」
25: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:25:18.49 ID:Up1gBqZr
侑「べ、別に変なことじゃないよ! 友達の延長線上なんだから!」
侑「そうだよ! これは2人のお泊り会って設定なんだから!」
せつ菜「……!」
歩夢「せつ菜ちゃんと一緒に寝るシーンってこと?」
侑「そんな感じ! 2人のお昼寝タイム!」
せつ菜「……」
せつ菜(まあ、被さるくらいなら……)
せつ菜「じゃあ、歩夢さん、失礼します……」
ガバッ
歩夢「……っ!」ビクッ
侑「うわ……」
侑(やば……歩夢の上に覆い被さるせつ菜ちゃん……これは予想以上に……)
せつ菜「……」ジッ
歩夢「……っ!」トクン
侑(これ凄いよ……! 目が離せなくなっちゃった……!)ドキドキ
侑「い、いいよ、せつ菜ちゃん……」パシャッ
パシャッ、パシャッ
侑「…………」ゴクリ
侑「ねえ、2人とも……」
侑「そのまま、キスとか……してみない……?」
侑「そうだよ! これは2人のお泊り会って設定なんだから!」
せつ菜「……!」
歩夢「せつ菜ちゃんと一緒に寝るシーンってこと?」
侑「そんな感じ! 2人のお昼寝タイム!」
せつ菜「……」
せつ菜(まあ、被さるくらいなら……)
せつ菜「じゃあ、歩夢さん、失礼します……」
ガバッ
歩夢「……っ!」ビクッ
侑「うわ……」
侑(やば……歩夢の上に覆い被さるせつ菜ちゃん……これは予想以上に……)
せつ菜「……」ジッ
歩夢「……っ!」トクン
侑(これ凄いよ……! 目が離せなくなっちゃった……!)ドキドキ
侑「い、いいよ、せつ菜ちゃん……」パシャッ
パシャッ、パシャッ
侑「…………」ゴクリ
侑「ねえ、2人とも……」
侑「そのまま、キスとか……してみない……?」
30: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:34:36.15 ID:Up1gBqZr
せつ菜「っ!!」
せつ菜「侑さん! いい加減にしてください!!」
せつ菜「そんなの写真に撮って、みんなに見せられるわけないじゃないですか!!」
せつ菜「歩夢さんのイメージにも関わりますし、そんなの容認できません!」
侑「わ、わかってるよ! 写真には撮らないよ!」カチャッ
侑「ただ、2人がいい雰囲気だから、キスとかしてみるのもありかなぁって……」
侑「ほら、今後の撮影のヒントになるかもしれないし……」アハハ
せつ菜「まったく……かすみさんやしずくさんにも、そんなことしてないですよね?」
侑「してないよ! でも、せつ菜ちゃんと歩夢は、なんかそういうのも合うかなって……」
せつ菜(そういうのも合う……?)
せつ菜(私と、歩夢さんが……?)
せつ菜(歩夢さんとキス……ですか……)ドキドキ
侑「だからお願いっ! ちょっとだけ! ちゅって、やってみて!」
せつ菜「……」
せつ菜「歩夢さん……」ジッ
歩夢「せつ菜……ちゃん……」
せつ菜「……」ドキドキ
歩夢「……」
せつ菜「……」ドキドキ
歩夢「……」
歩夢「もう……!」
せつ菜「……?」
歩夢「侑ちゃん! 冗談はそこまでだよっ!」プンッ
侑「……っ!!」ハッ
侑「あはは、そうだね歩夢! ごめんね、せつ菜ちゃん!」
せつ菜「え、あ、はい……」
せつ菜「…………」
せつ菜(なんとか切り抜けられたのでしょうか……)ドキドキ
せつ菜「侑さん! いい加減にしてください!!」
せつ菜「そんなの写真に撮って、みんなに見せられるわけないじゃないですか!!」
せつ菜「歩夢さんのイメージにも関わりますし、そんなの容認できません!」
侑「わ、わかってるよ! 写真には撮らないよ!」カチャッ
侑「ただ、2人がいい雰囲気だから、キスとかしてみるのもありかなぁって……」
侑「ほら、今後の撮影のヒントになるかもしれないし……」アハハ
せつ菜「まったく……かすみさんやしずくさんにも、そんなことしてないですよね?」
侑「してないよ! でも、せつ菜ちゃんと歩夢は、なんかそういうのも合うかなって……」
せつ菜(そういうのも合う……?)
せつ菜(私と、歩夢さんが……?)
せつ菜(歩夢さんとキス……ですか……)ドキドキ
侑「だからお願いっ! ちょっとだけ! ちゅって、やってみて!」
せつ菜「……」
せつ菜「歩夢さん……」ジッ
歩夢「せつ菜……ちゃん……」
せつ菜「……」ドキドキ
歩夢「……」
せつ菜「……」ドキドキ
歩夢「……」
歩夢「もう……!」
せつ菜「……?」
歩夢「侑ちゃん! 冗談はそこまでだよっ!」プンッ
侑「……っ!!」ハッ
侑「あはは、そうだね歩夢! ごめんね、せつ菜ちゃん!」
せつ菜「え、あ、はい……」
せつ菜「…………」
せつ菜(なんとか切り抜けられたのでしょうか……)ドキドキ
33: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:42:31.53 ID:Up1gBqZr
翌日 生徒会室
菜々(昨日の歩夢さんとの写真、またまたすごい反響のようです……)
副会長「会長、見ましたか!? 昨日上がったせつ菜ちゃんと歩夢ちゃんの写真!!」
副会長「もうあまりにも尊くて、可愛くて、美しくて!!」ブンブン
副会長「あゆせつ最高ですっ!!」ドッカーン
菜々「あはは……」
菜々「副会長、随分と興奮していますね」
副会長「だって、せつ菜ちゃん本当にかっこいいですから!」
副会長「それに、ベッドで歩夢ちゃんを押し倒しちゃうせつ菜ちゃんだなんて……!」
副会長「不純かもしれませんが、イケない想像をしてしまいます……!」ブンブン
菜々(副会長……)
菜々(昨日の歩夢さんとの写真、またまたすごい反響のようです……)
副会長「会長、見ましたか!? 昨日上がったせつ菜ちゃんと歩夢ちゃんの写真!!」
副会長「もうあまりにも尊くて、可愛くて、美しくて!!」ブンブン
副会長「あゆせつ最高ですっ!!」ドッカーン
菜々「あはは……」
菜々「副会長、随分と興奮していますね」
副会長「だって、せつ菜ちゃん本当にかっこいいですから!」
副会長「それに、ベッドで歩夢ちゃんを押し倒しちゃうせつ菜ちゃんだなんて……!」
副会長「不純かもしれませんが、イケない想像をしてしまいます……!」ブンブン
菜々(副会長……)
34: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:45:52.84 ID:Up1gBqZr
放課後 廊下
せつ菜「あ、歩夢さん!」パアア
歩夢「せつ菜ちゃん! これから部室だよね?」
せつ菜「はい! 一緒に行きましょう!」
ザワザワ ザワザワ
せつ菜(なんか、いつも以上に他の生徒たちに見られて、噂されているような気がします……)
『あれ、せつ菜ちゃんと歩夢ちゃんじゃん! 本当に仲良しなんだねー』
『手繋いでくれないかな……』
『やっぱり付き合ってるのかな?』
『絵になるねー』
『お似合いだよねー!』
ザワザワ ザワザワ
せつ菜「…………」カアア
今日子「歩夢ちゃんっ!」バッ
歩夢「あ、今日子ちゃん!」
今日子「昨日更新された写真見ましたよ! せつ菜さんとのツーショットすっごく可愛かったです!」キラキラ
歩夢「今日子ちゃんも見てくれたんだ! ありがとう!」ニコッ
今日子「これからも写真楽しみにしてます! 練習頑張ってくださいね!」
今日子「それでは!」ニコッ
今日子「……」ギロッ
せつ菜「……!」ビクッ
今日子「……」スタスタスタ
せつ菜(今、睨まれた……?)
せつ菜「あ、歩夢さん!」パアア
歩夢「せつ菜ちゃん! これから部室だよね?」
せつ菜「はい! 一緒に行きましょう!」
ザワザワ ザワザワ
せつ菜(なんか、いつも以上に他の生徒たちに見られて、噂されているような気がします……)
『あれ、せつ菜ちゃんと歩夢ちゃんじゃん! 本当に仲良しなんだねー』
『手繋いでくれないかな……』
『やっぱり付き合ってるのかな?』
『絵になるねー』
『お似合いだよねー!』
ザワザワ ザワザワ
せつ菜「…………」カアア
今日子「歩夢ちゃんっ!」バッ
歩夢「あ、今日子ちゃん!」
今日子「昨日更新された写真見ましたよ! せつ菜さんとのツーショットすっごく可愛かったです!」キラキラ
歩夢「今日子ちゃんも見てくれたんだ! ありがとう!」ニコッ
今日子「これからも写真楽しみにしてます! 練習頑張ってくださいね!」
今日子「それでは!」ニコッ
今日子「……」ギロッ
せつ菜「……!」ビクッ
今日子「……」スタスタスタ
せつ菜(今、睨まれた……?)
35: (らっかせい) 2021/06/18(金) 22:50:34.65 ID:Up1gBqZr
部室
歩夢「まだみんな来てないね!」
せつ菜「はい! 一番乗りです!」
歩夢「それにしても、昨日の写真もみんなにたくさん感想貰っちゃった!」
せつ菜「はい。生徒会のメンバーにも好評のようです……」
歩夢「みんなもっと見たいって言ってるし、侑ちゃん、また新しいの撮ろうって言うのかな」
せつ菜「歩夢さんはまた撮りたいですか?」
歩夢「うん!」
歩夢「あ、せつ菜ちゃんが嫌じゃなければ……だけど……」
せつ菜「い、嫌なわけありません!」
歩夢「なら良かった!」ニコッ
せつ菜「……っ!」ドキッ
せつ菜「あ、歩夢さん……」
せつ菜「それなら、新作に向けて、少し練習……しませんか……?」
歩夢「練習?」
せつ菜「はい、百合の練習」
こうしてニジガクに空前の百合ブームが巻き起こった。
でもこれは、まだ始まりに過ぎなかったんだ。
歩夢「まだみんな来てないね!」
せつ菜「はい! 一番乗りです!」
歩夢「それにしても、昨日の写真もみんなにたくさん感想貰っちゃった!」
せつ菜「はい。生徒会のメンバーにも好評のようです……」
歩夢「みんなもっと見たいって言ってるし、侑ちゃん、また新しいの撮ろうって言うのかな」
せつ菜「歩夢さんはまた撮りたいですか?」
歩夢「うん!」
歩夢「あ、せつ菜ちゃんが嫌じゃなければ……だけど……」
せつ菜「い、嫌なわけありません!」
歩夢「なら良かった!」ニコッ
せつ菜「……っ!」ドキッ
せつ菜「あ、歩夢さん……」
せつ菜「それなら、新作に向けて、少し練習……しませんか……?」
歩夢「練習?」
せつ菜「はい、百合の練習」
こうしてニジガクに空前の百合ブームが巻き起こった。
でもこれは、まだ始まりに過ぎなかったんだ。
66: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:07:36.57 ID:9cYJkk6d
歩夢「百合の練習……」
せつ菜「はい。昨日は慣れないことで緊張してしまったので」
せつ菜「しっかりと練習しておけば、次はもっと堂々と撮影に臨めると思うんです」
歩夢「確かに、私も普段せつ菜ちゃんとやらないことばかりで、ドキドキしちゃってたかも……」
歩夢「でも練習ってどうやるの?」
せつ菜「た、例えば、手を繋いだり、見つめ合うことに慣れておく……というのはどうでしょう?」
歩夢「それいいかもね! さっそくやってみようよ!」
せつ菜「はい、では歩夢さん……手を……」
歩夢「あ、うん……」
せつ菜「失礼します……」ニギッ
歩夢「……」ギュッ
歩夢「改まってやると、やっぱり緊張しちゃうね」エヘッ
せつ菜「そうですね」テレッ
せつ菜(それにしても……)
せつ菜(歩夢さん、手柔らかいな……)ニギニギ
歩夢「……っ!」ビクッ
せつ菜(きめ細かくて、しっとりしてて、いい触り心地です)ニギニギ
歩夢「……」ギュッ
せつ菜(そうだ、これは練習なんですから……)
せつ菜(手を握ったまま、歩夢さんのことを見つめて……)
せつ菜「……」ジッ
歩夢「……!」
せつ菜(歩夢さん、肌綺麗だな。髪もサラサラ。いい匂いするし……)
歩夢「せつ菜ちゃん……?」
せつ菜「歩夢さん……」
せつ菜「はい。昨日は慣れないことで緊張してしまったので」
せつ菜「しっかりと練習しておけば、次はもっと堂々と撮影に臨めると思うんです」
歩夢「確かに、私も普段せつ菜ちゃんとやらないことばかりで、ドキドキしちゃってたかも……」
歩夢「でも練習ってどうやるの?」
せつ菜「た、例えば、手を繋いだり、見つめ合うことに慣れておく……というのはどうでしょう?」
歩夢「それいいかもね! さっそくやってみようよ!」
せつ菜「はい、では歩夢さん……手を……」
歩夢「あ、うん……」
せつ菜「失礼します……」ニギッ
歩夢「……」ギュッ
歩夢「改まってやると、やっぱり緊張しちゃうね」エヘッ
せつ菜「そうですね」テレッ
せつ菜(それにしても……)
せつ菜(歩夢さん、手柔らかいな……)ニギニギ
歩夢「……っ!」ビクッ
せつ菜(きめ細かくて、しっとりしてて、いい触り心地です)ニギニギ
歩夢「……」ギュッ
せつ菜(そうだ、これは練習なんですから……)
せつ菜(手を握ったまま、歩夢さんのことを見つめて……)
せつ菜「……」ジッ
歩夢「……!」
せつ菜(歩夢さん、肌綺麗だな。髪もサラサラ。いい匂いするし……)
歩夢「せつ菜ちゃん……?」
せつ菜「歩夢さん……」
67: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:11:25.65 ID:9cYJkk6d
せつ菜(見つめていると、歩夢さんの瞳に吸い込まれそうになります)ドキッ
せつ菜(歩夢さん、やっぱり凄く可愛い……)ドキドキ
せつ菜(こんな気持ち、まるで……)ドキドキ
ガラガラガラ
愛「ちーっす! いい天気だねー!」バッ
せつ菜・歩夢「!!?」ガタッ
愛「あれ、せっつー、歩夢、どうしたの?」
せつ菜「な、な、何でもありません!」
歩夢「う、うん! 今日も練習頑張ろうね!」
愛「……?」キョトン
せつ菜「……」
せつ菜(私、さっき……)
せつ菜(歩夢さんに……友達に興奮してた……?)
せつ菜(歩夢さん、やっぱり凄く可愛い……)ドキドキ
せつ菜(こんな気持ち、まるで……)ドキドキ
ガラガラガラ
愛「ちーっす! いい天気だねー!」バッ
せつ菜・歩夢「!!?」ガタッ
愛「あれ、せっつー、歩夢、どうしたの?」
せつ菜「な、な、何でもありません!」
歩夢「う、うん! 今日も練習頑張ろうね!」
愛「……?」キョトン
せつ菜「……」
せつ菜(私、さっき……)
せつ菜(歩夢さんに……友達に興奮してた……?)
68: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:19:04.20 ID:9cYJkk6d
音楽科
『愛ちゃんと璃奈ちゃんのツーショットやばーいっ!』
『この2人は身長差もポイントだよね!』
『身長差と言えばあゆせつでしょ!』
『わかるー! 歩夢ちゃんの方が背高いのいいよね!』
『しずかすの更新助かるなぁ』
『しずくちゃんは彼方先輩ともいいよ! ていうか醤油みたいに何にでも合うよ!』
侑(うちのクラスも同好会の百合談義で持ち切りだなぁ)
侑(スクールアイドルと百合の良さが伝わって嬉しいな!)キラキラ
同級生A「高咲さん! 最近のスクールアイドル同好会の写真、高咲さんが撮ってるって本当!?」
侑「うん、そうだよ!」ニコッ
同級生A「すごーいっ!」
同級生B「私たちもすっごいハマっちゃって!」
侑「わかるよ! トキメいちゃうもんね!」
同級生A「次はハグとか、もっとラブラブなところ見れたら嬉しいななんて//////」
同級生B「もうっ! 何言ってるの!」
侑「あははは!」
同級生B「あ、でも私は、彼方さんと東雲の遥ちゃんの絡みが見てみたかったり////」
侑「姉妹百合! それ確かにいいね!」
侑(遥ちゃんとの姉妹百合なら、彼方さんもオッケーしてくれそうだなぁ)
侑「もっとラブラブなのってのも、みんなに相談してみるよ!」
同級生A「ありがとう! 次も期待してるからね!」
同級生B「頑張ってね! それじゃ!」
スタスタスタ
同級生A『本当に次も楽しみだねー!』
同級生B『高咲さんに感謝だね!』
同級生A『うん、今度お礼しないと。身体でね』
侑「」
『愛ちゃんと璃奈ちゃんのツーショットやばーいっ!』
『この2人は身長差もポイントだよね!』
『身長差と言えばあゆせつでしょ!』
『わかるー! 歩夢ちゃんの方が背高いのいいよね!』
『しずかすの更新助かるなぁ』
『しずくちゃんは彼方先輩ともいいよ! ていうか醤油みたいに何にでも合うよ!』
侑(うちのクラスも同好会の百合談義で持ち切りだなぁ)
侑(スクールアイドルと百合の良さが伝わって嬉しいな!)キラキラ
同級生A「高咲さん! 最近のスクールアイドル同好会の写真、高咲さんが撮ってるって本当!?」
侑「うん、そうだよ!」ニコッ
同級生A「すごーいっ!」
同級生B「私たちもすっごいハマっちゃって!」
侑「わかるよ! トキメいちゃうもんね!」
同級生A「次はハグとか、もっとラブラブなところ見れたら嬉しいななんて//////」
同級生B「もうっ! 何言ってるの!」
侑「あははは!」
同級生B「あ、でも私は、彼方さんと東雲の遥ちゃんの絡みが見てみたかったり////」
侑「姉妹百合! それ確かにいいね!」
侑(遥ちゃんとの姉妹百合なら、彼方さんもオッケーしてくれそうだなぁ)
侑「もっとラブラブなのってのも、みんなに相談してみるよ!」
同級生A「ありがとう! 次も期待してるからね!」
同級生B「頑張ってね! それじゃ!」
スタスタスタ
同級生A『本当に次も楽しみだねー!』
同級生B『高咲さんに感謝だね!』
同級生A『うん、今度お礼しないと。身体でね』
侑「」
70: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:29:55.94 ID:9cYJkk6d
放課後 スタジオ
侑「というわけで、今日は2人のラブラブなところ撮るよー!」
歩夢「ラブラブ!?」
せつ菜「それって、どういうことですか!?」
侑「2人が恋人になったみたいな感じで撮りたいんだよ! ラブラブでデートしてるところ!」
歩夢「恋人なんていたことないからわからないよ……」
せつ菜「わ、私もですよ!」
侑「大丈夫! これを2人で飲んでくれればいいから!」コトッ
せつ菜(これは……ジュースの入ったコップにストローが2つ……カップルが一緒に飲むやつです……!)
せつ菜(せっかく歩夢さんと練習したのに、新しいお題が出てしまいました……!)
侑「どうかな? 2人で楽しそうに飲んでるところ、すごく絵になると思うんだ!」キラキラ
せつ菜(まあ、これくらいなら……)
せつ菜「私はいいですけど……」
歩夢「うん。撮ってみよっか!」
侑「よーし! じゃあいくよ!」
◆
侑「いいねいいねー、でも2人とももっと寄ってみて!」パシャパシャ
せつ菜「あ、はい……」グイッ
歩夢「……」ニコッ
せつ菜「……!」ドキッ
侑「そしたら2人でジュース飲んで!」
歩夢「……」ジュジュッ
せつ菜「……」ジュルジュル
せつ菜(これ、すごい恥ずかしいですー!!)カアアアア
侑「というわけで、今日は2人のラブラブなところ撮るよー!」
歩夢「ラブラブ!?」
せつ菜「それって、どういうことですか!?」
侑「2人が恋人になったみたいな感じで撮りたいんだよ! ラブラブでデートしてるところ!」
歩夢「恋人なんていたことないからわからないよ……」
せつ菜「わ、私もですよ!」
侑「大丈夫! これを2人で飲んでくれればいいから!」コトッ
せつ菜(これは……ジュースの入ったコップにストローが2つ……カップルが一緒に飲むやつです……!)
せつ菜(せっかく歩夢さんと練習したのに、新しいお題が出てしまいました……!)
侑「どうかな? 2人で楽しそうに飲んでるところ、すごく絵になると思うんだ!」キラキラ
せつ菜(まあ、これくらいなら……)
せつ菜「私はいいですけど……」
歩夢「うん。撮ってみよっか!」
侑「よーし! じゃあいくよ!」
◆
侑「いいねいいねー、でも2人とももっと寄ってみて!」パシャパシャ
せつ菜「あ、はい……」グイッ
歩夢「……」ニコッ
せつ菜「……!」ドキッ
侑「そしたら2人でジュース飲んで!」
歩夢「……」ジュジュッ
せつ菜「……」ジュルジュル
せつ菜(これ、すごい恥ずかしいですー!!)カアアアア
72: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:34:08.14 ID:9cYJkk6d
◆
侑「2人とも凄い良かったよー!」
侑「次回はハグとかしてみてもいいかもなぁ……」ボソッ
せつ菜「ええっ!? 侑さん!?」
侑「あ、これからかすみちゃんとしずくちゃんの撮影もしなきゃ!」
侑「それじゃ私行くね!」ダッ
スタスタスタ
せつ菜「……」
せつ菜「あはは、今日も恥ずかしかったですけど、楽しかったですね、歩夢さん」
歩夢「うん……」
せつ菜「歩夢さん……?」
歩夢「あのさ、せつ菜ちゃん……」
せつ菜「?」
歩夢「ハグの練習……する……?」
せつ菜「……!」
せつ菜「……」ゾクッ
侑「2人とも凄い良かったよー!」
侑「次回はハグとかしてみてもいいかもなぁ……」ボソッ
せつ菜「ええっ!? 侑さん!?」
侑「あ、これからかすみちゃんとしずくちゃんの撮影もしなきゃ!」
侑「それじゃ私行くね!」ダッ
スタスタスタ
せつ菜「……」
せつ菜「あはは、今日も恥ずかしかったですけど、楽しかったですね、歩夢さん」
歩夢「うん……」
せつ菜「歩夢さん……?」
歩夢「あのさ、せつ菜ちゃん……」
せつ菜「?」
歩夢「ハグの練習……する……?」
せつ菜「……!」
せつ菜「……」ゾクッ
73: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:46:11.72 ID:9cYJkk6d
空き教室
せつ菜「あ、歩夢さん、それでは失礼します……」
歩夢「うん……」
せつ菜(考えてみれば、ハグなんて、かすみさんや侑さんもいつもやってることじゃないですか)
せつ菜(友達同士のハグなんて、何も特別なことではありません)
せつ菜(とは言っても、改まってするとなると緊張します……)
せつ菜「歩夢さん……」スッ
ギュッ
歩夢「……!」
せつ菜(抱きしめちゃいました……歩夢さんの身体、柔らかいなぁ……)ギュッ
せつ菜(それに、だめです、やっぱりいい匂いがします……)ドキドキ
せつ菜(自分の顔が赤くなってるのがわかります……)カアアアア
せつ菜(あ、歩夢さんは……?)ジッ
歩夢「……!」ウルウル
せつ菜「!!」ドキッ
せつ菜(歩夢さん、赤らめた顔で、そんなに瞳を潤ませて……)
せつ菜(そんな顔で見つめられたら、私……)
せつ菜「……」ジッ
歩夢「……」ウルウル
せつ菜「……」
せつ菜(もう、歩夢さんから目を離せない)
せつ菜(もっと、もっと近づきたい、歩夢さんに)
せつ菜「……」
歩夢「……」
せつ菜「……」スッ
ちゅっ
歩夢「……」
せつ菜「……」
歩夢「しちゃったね……」
せつ菜「はい……」
せつ菜「あ、歩夢さん、それでは失礼します……」
歩夢「うん……」
せつ菜(考えてみれば、ハグなんて、かすみさんや侑さんもいつもやってることじゃないですか)
せつ菜(友達同士のハグなんて、何も特別なことではありません)
せつ菜(とは言っても、改まってするとなると緊張します……)
せつ菜「歩夢さん……」スッ
ギュッ
歩夢「……!」
せつ菜(抱きしめちゃいました……歩夢さんの身体、柔らかいなぁ……)ギュッ
せつ菜(それに、だめです、やっぱりいい匂いがします……)ドキドキ
せつ菜(自分の顔が赤くなってるのがわかります……)カアアアア
せつ菜(あ、歩夢さんは……?)ジッ
歩夢「……!」ウルウル
せつ菜「!!」ドキッ
せつ菜(歩夢さん、赤らめた顔で、そんなに瞳を潤ませて……)
せつ菜(そんな顔で見つめられたら、私……)
せつ菜「……」ジッ
歩夢「……」ウルウル
せつ菜「……」
せつ菜(もう、歩夢さんから目を離せない)
せつ菜(もっと、もっと近づきたい、歩夢さんに)
せつ菜「……」
歩夢「……」
せつ菜「……」スッ
ちゅっ
歩夢「……」
せつ菜「……」
歩夢「しちゃったね……」
せつ菜「はい……」
74: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:52:44.77 ID:9cYJkk6d
数日後
色葉「あ、またスクールアイドル同好会の写真更新されてる!」カチャッ
色葉「愛先輩かっこいいー!!」キラキラ
色葉「今日子と浅希も見ないの?」
今日子「うん……」ズーン
浅希「見るよ……」ズーン
色葉「どうしたの、2人とも……?」
今日子「歩夢ちゃんの写真は見たいよ……? 見たいけど……」
今日子「見たらショックも受けちゃうから……」ズーン
色葉「は?」
浅希「わかるよ、今日子。私も璃奈のこと応援したいけど、最近の写真は見るのハラハラしちゃうもの……」
色葉「え、じゃあ見なくていいの?」
今日子「見るよ!!」
色葉「じゃあほら、歩夢先輩とせつ菜先輩のラブラブツーショット」チラッ
今日子「見ない!!」バッ
色葉「!?」
今日子「見たいけど、今はまだ見る勇気がああああ!!」バタバタ
浅希「ああ、私の璃奈が……はぁ……」ズーン
色葉(この子たち大丈夫……?)
色葉「あ、またスクールアイドル同好会の写真更新されてる!」カチャッ
色葉「愛先輩かっこいいー!!」キラキラ
色葉「今日子と浅希も見ないの?」
今日子「うん……」ズーン
浅希「見るよ……」ズーン
色葉「どうしたの、2人とも……?」
今日子「歩夢ちゃんの写真は見たいよ……? 見たいけど……」
今日子「見たらショックも受けちゃうから……」ズーン
色葉「は?」
浅希「わかるよ、今日子。私も璃奈のこと応援したいけど、最近の写真は見るのハラハラしちゃうもの……」
色葉「え、じゃあ見なくていいの?」
今日子「見るよ!!」
色葉「じゃあほら、歩夢先輩とせつ菜先輩のラブラブツーショット」チラッ
今日子「見ない!!」バッ
色葉「!?」
今日子「見たいけど、今はまだ見る勇気がああああ!!」バタバタ
浅希「ああ、私の璃奈が……はぁ……」ズーン
色葉(この子たち大丈夫……?)
76: (らっかせい) 2021/06/20(日) 21:56:37.46 ID:9cYJkk6d
音楽科
ワイワイ ガヤガヤ
『しずかす、あゆせつ、もう最高だよー!』
『新しい写真もすっごく可愛かったよね!』
侑「……!」ピクッ
『エマかりも良かったよ! 私ハマっちゃった!』
『でも、私は果林さんはかすみんと、エマさんは彼方さんとの組み合わせも見たいんだよねー』
『ええー! 断然エマかりの組み合わせの方がいいでしょ!』
『私もそれわかるな。果林さんは愛ちゃんとの組み合わせが絶対一番いいよ!』
『いやいや、エマかりは公式が推してるんですけどー!?』
『スクールアイドルの公式って何のことよ!』
『センスがない人は困るなぁ』
『はああ!?』
『何―? やるの!?』
『いい度胸してるじゃないの!』
『私は3年生3人が仲良くしてるとこが見たいなぁ……』
侑(はわわわわ、大変なことになっちゃった……!)
ワイワイ ガヤガヤ
『しずかす、あゆせつ、もう最高だよー!』
『新しい写真もすっごく可愛かったよね!』
侑「……!」ピクッ
『エマかりも良かったよ! 私ハマっちゃった!』
『でも、私は果林さんはかすみんと、エマさんは彼方さんとの組み合わせも見たいんだよねー』
『ええー! 断然エマかりの組み合わせの方がいいでしょ!』
『私もそれわかるな。果林さんは愛ちゃんとの組み合わせが絶対一番いいよ!』
『いやいや、エマかりは公式が推してるんですけどー!?』
『スクールアイドルの公式って何のことよ!』
『センスがない人は困るなぁ』
『はああ!?』
『何―? やるの!?』
『いい度胸してるじゃないの!』
『私は3年生3人が仲良くしてるとこが見たいなぁ……』
侑(はわわわわ、大変なことになっちゃった……!)
78: (らっかせい) 2021/06/20(日) 22:01:40.94 ID:9cYJkk6d
侑(百合好き同士でも、嗜好の違いはあるってことかぁ……)
侑「……!」ハッ
侑(これって……?)
◆
放課後 部室
ガラガラガラ
侑「みんな! 私、思いついちゃった!」バッ
一同「!!」
愛「ゆうゆ、どうしたの、突然」
果林「また面白いことでも閃いたのかしら」
侑「私、百合には理想のカップリングがあって、それを最高のかたちで演出するのが大事なんだと思ってた……」
侑「でも、ファンのみんなの話を聞いて、もっといろんな組み合わせ、シチュエーションがあるって気付いたの!」
侑「百合にはまだまだ無限の可能性がある!」キラキラ
侑「だから、カップリングは1つに絞りません!!」
侑「スクールアイドル好きのみんな、百合好きのみんな……」
侑「そして、どんなカップリングが好きな人でも楽しめるイベント!」
侑「校内シャッフルフェスティバル!!」
一同「!?」
侑「……!」ハッ
侑(これって……?)
◆
放課後 部室
ガラガラガラ
侑「みんな! 私、思いついちゃった!」バッ
一同「!!」
愛「ゆうゆ、どうしたの、突然」
果林「また面白いことでも閃いたのかしら」
侑「私、百合には理想のカップリングがあって、それを最高のかたちで演出するのが大事なんだと思ってた……」
侑「でも、ファンのみんなの話を聞いて、もっといろんな組み合わせ、シチュエーションがあるって気付いたの!」
侑「百合にはまだまだ無限の可能性がある!」キラキラ
侑「だから、カップリングは1つに絞りません!!」
侑「スクールアイドル好きのみんな、百合好きのみんな……」
侑「そして、どんなカップリングが好きな人でも楽しめるイベント!」
侑「校内シャッフルフェスティバル!!」
一同「!?」
79: (らっかせい) 2021/06/20(日) 22:04:27.47 ID:9cYJkk6d
せつ菜(侑さん……また一体何を……?)
クイクイッ
せつ菜「……?」クルッ
歩夢「せつ菜ちゃん……」コソッ
せつ菜(歩夢さん……?)
クイクイッ
せつ菜「……?」クルッ
歩夢「せつ菜ちゃん……」コソッ
せつ菜(歩夢さん……?)
80: (らっかせい) 2021/06/20(日) 22:11:48.66 ID:9cYJkk6d
みんなが盛り上がってる中、私は歩夢さんとこっそり同好会を抜け出した。
そう、私が勢いに任せて歩夢さんにキスしてしまったあの日から……
あの日から、歩夢さんは私にキスをねだるようになった。
例えみんながいる時でも、時々私の服の裾をぎゅっと握られる。
「せつ菜ちゃん……」
振り向けば、顔を赤らめた歩夢さんがそう呟いて、潤んだ瞳で訴えかけてくる。
誰にも気付かれないようにコッソリと。
そうなれば、こうして私は歩夢さんを連れて、2人だけの場所に赴く。
使われていない教室、建物の裏、屋上の扉の前。
人気のないところへ行っては、2人で手を握り、見つめ合い、唇を重ねた。
誰にも知られてはいけない、秘密のひととき。
「せつ菜……ちゃん……」
「歩夢さん……」
最初は軽いキスだったはずなのに、触れ合う時間も回数も多くなっていって。
友達とこんなことしていいのか、と自分に問う。
いけないことをしているんじゃないか。
こんな関係、許されないんじゃないか。
でも、歩夢さんに手を握られ、見つめられると、理性なんてものは吹き飛んでしまう。
そのあまりにも甘美な誘惑を断ることなんて、私にはできないのだから。
そう、私が勢いに任せて歩夢さんにキスしてしまったあの日から……
あの日から、歩夢さんは私にキスをねだるようになった。
例えみんながいる時でも、時々私の服の裾をぎゅっと握られる。
「せつ菜ちゃん……」
振り向けば、顔を赤らめた歩夢さんがそう呟いて、潤んだ瞳で訴えかけてくる。
誰にも気付かれないようにコッソリと。
そうなれば、こうして私は歩夢さんを連れて、2人だけの場所に赴く。
使われていない教室、建物の裏、屋上の扉の前。
人気のないところへ行っては、2人で手を握り、見つめ合い、唇を重ねた。
誰にも知られてはいけない、秘密のひととき。
「せつ菜……ちゃん……」
「歩夢さん……」
最初は軽いキスだったはずなのに、触れ合う時間も回数も多くなっていって。
友達とこんなことしていいのか、と自分に問う。
いけないことをしているんじゃないか。
こんな関係、許されないんじゃないか。
でも、歩夢さんに手を握られ、見つめられると、理性なんてものは吹き飛んでしまう。
そのあまりにも甘美な誘惑を断ることなんて、私にはできないのだから。
104: (らっかせい) 2021/06/22(火) 21:38:27.20 ID:vbwijYFl
オレンジ色の夕陽が差し込むその場所で、私と歩夢さんは2人だけの時を過ごした。
せつ菜「ん……」チュッ
歩夢「ふぁ……んっ……」チュッチュッ
人気のない校舎の隅。
しんと静まり返った空気の中、ちゅっ、ちゅっ、と互いの唇に吸い付く音だけは響く。
歩夢「せつ菜ちゃん、もっと……」
歩夢さんが今にも泣き出しそうな声で、私に唇をねだる。
せつ菜「歩夢さん、欲しがり屋さんですね」
歩夢「だって……せつ菜ちゃんのせいだよ……」
私は歩夢さんの身体を壁に押さえつけ、逃がさないように両肩を掴む。
そのまま甘い甘いピンク色の唇に、自分の唇を押し付ける。
さっきよりも強く、深く交わっていく。
私だってもう止まれない。
歩夢「ぷはっ……せつ菜……ちゃん……」
せつ菜「歩夢さん……可愛いですよ……」
歩夢さんと2人だけの秘密。
このひとときは、私の心を発情させ、脳を麻痺させ、胸をぎゅっと締め付けるのだった。
せつ菜「ん……」チュッ
歩夢「ふぁ……んっ……」チュッチュッ
人気のない校舎の隅。
しんと静まり返った空気の中、ちゅっ、ちゅっ、と互いの唇に吸い付く音だけは響く。
歩夢「せつ菜ちゃん、もっと……」
歩夢さんが今にも泣き出しそうな声で、私に唇をねだる。
せつ菜「歩夢さん、欲しがり屋さんですね」
歩夢「だって……せつ菜ちゃんのせいだよ……」
私は歩夢さんの身体を壁に押さえつけ、逃がさないように両肩を掴む。
そのまま甘い甘いピンク色の唇に、自分の唇を押し付ける。
さっきよりも強く、深く交わっていく。
私だってもう止まれない。
歩夢「ぷはっ……せつ菜……ちゃん……」
せつ菜「歩夢さん……可愛いですよ……」
歩夢さんと2人だけの秘密。
このひとときは、私の心を発情させ、脳を麻痺させ、胸をぎゅっと締め付けるのだった。
108: (らっかせい) 2021/06/22(火) 21:47:01.11 ID:vbwijYFl
翌日 部室 ミーティング
侑「それで今度のシャッフルフェスでは、今までにない組み合わせも、ファンのみんなにたくさん見せたいんだよね!」
彼方「彼方ちゃんも、遥ちゃんとのツーショット早く撮りたいよ~」
果林「私と姫乃の組み合わせ……なかなか面白そうじゃない」
愛「愛さん、燃えてきたー!!」
校内シャッフルフェスティバルに向けてのミーティングだったけど、正直、私はあんまり興味を持てなかった。
だって私には……
歩夢「……」ピトッ
せつ菜「……!」ギュッ
テーブルの下で、隣に座ってる歩夢さんの手が触れる。
歩夢さんが私の方に手を伸ばしてくれたんだ。
私はその手を握る。
すると、ギュッて歩夢さんも握り返してくれた。
メンバーのみんなの話し合いは続く。
コッソリと、テーブルの下で私と歩夢さんが手を繋いでることなんて、誰も気付かずに。
璃奈「みんなともっと繋がれるみたいで、私嬉しい」
しずく「どんな構図を撮りたいかも話し合いたいですね!」
少なくとも私は、カップリングをシャッフルなんてしたくなかった。
私と歩夢さんのカップリングは、そのままでいい。
侑さんにもそう伝えよう。
侑「それで今度のシャッフルフェスでは、今までにない組み合わせも、ファンのみんなにたくさん見せたいんだよね!」
彼方「彼方ちゃんも、遥ちゃんとのツーショット早く撮りたいよ~」
果林「私と姫乃の組み合わせ……なかなか面白そうじゃない」
愛「愛さん、燃えてきたー!!」
校内シャッフルフェスティバルに向けてのミーティングだったけど、正直、私はあんまり興味を持てなかった。
だって私には……
歩夢「……」ピトッ
せつ菜「……!」ギュッ
テーブルの下で、隣に座ってる歩夢さんの手が触れる。
歩夢さんが私の方に手を伸ばしてくれたんだ。
私はその手を握る。
すると、ギュッて歩夢さんも握り返してくれた。
メンバーのみんなの話し合いは続く。
コッソリと、テーブルの下で私と歩夢さんが手を繋いでることなんて、誰も気付かずに。
璃奈「みんなともっと繋がれるみたいで、私嬉しい」
しずく「どんな構図を撮りたいかも話し合いたいですね!」
少なくとも私は、カップリングをシャッフルなんてしたくなかった。
私と歩夢さんのカップリングは、そのままでいい。
侑さんにもそう伝えよう。
109: (らっかせい) 2021/06/22(火) 21:49:59.16 ID:vbwijYFl
エマ「応援してくれるファンのみんなとも一緒に何かしたいなー!」
かすみ「あ、エマ先輩、それいいですねー!」
せつ菜「……」
テーブルの下で握り合った手、私が力を込めると、歩夢さんも握り返してくれて。
これって、そういうことでいいんですよね……?
言葉にこそしてないけど、きっと私と歩夢さんの気持ちは通じ合ってる。
私は歩夢さんが好きで、歩夢さんは……
だったら、そんなに悩むことはないのかもしれない。
この関係を本物にしてしまえばいい。
私が歩夢さんにちゃんと告白して、付き合うことになれば、秘密の関係である必要もなくなるんだ。
でも……
そうしたら、私たち、どうなっちゃうんだろう?
かすみ「あ、エマ先輩、それいいですねー!」
せつ菜「……」
テーブルの下で握り合った手、私が力を込めると、歩夢さんも握り返してくれて。
これって、そういうことでいいんですよね……?
言葉にこそしてないけど、きっと私と歩夢さんの気持ちは通じ合ってる。
私は歩夢さんが好きで、歩夢さんは……
だったら、そんなに悩むことはないのかもしれない。
この関係を本物にしてしまえばいい。
私が歩夢さんにちゃんと告白して、付き合うことになれば、秘密の関係である必要もなくなるんだ。
でも……
そうしたら、私たち、どうなっちゃうんだろう?
110: (らっかせい) 2021/06/22(火) 21:54:36.62 ID:vbwijYFl
夜 せつ菜の部屋
せつ菜「これで一段落ですね」フゥ
部屋での勉強を終え、タブレットを手に取った。
ふと同好会の百合企画への反応をチェックしてみる。
相変わらず凄いコメントの数と熱量だった。
せつ菜「本当に、ここまで好評になるとは……」
でもそんなファンの反応が嬉しかったのもあって、普段あまりしないエゴサをしてみることにした。
せつ菜「ちょっと怖い気もしますが……」
アクセスしたのはスクールアイドルの掲示板。
ニジガク関係のスレッドもいくつか立っていた。
せつ菜「ニジガク百合SS……?」
興味本位でクリックしてみると、そこには……
せつ菜『歩夢さん、私もう我慢できないですよ……!』ハアハア
歩夢『せつ菜ちゃん……優しくしてね……』ウルウル
せつ菜『歩夢さんの初めて、いただきますね』
せつ菜「~~!!」バタバタ
せつ菜(ななな、なんなんですかこれはあああああ!!)
せつ菜(ファンの皆さん、いくらなんでも妄想が過ぎます!!)
せつ菜(まさかこんなSSまで作られているとは……)
せつ菜「……」
せつ菜(でも、歩夢さんとのなら、悪い気はしませんね……)
せつ菜「これで一段落ですね」フゥ
部屋での勉強を終え、タブレットを手に取った。
ふと同好会の百合企画への反応をチェックしてみる。
相変わらず凄いコメントの数と熱量だった。
せつ菜「本当に、ここまで好評になるとは……」
でもそんなファンの反応が嬉しかったのもあって、普段あまりしないエゴサをしてみることにした。
せつ菜「ちょっと怖い気もしますが……」
アクセスしたのはスクールアイドルの掲示板。
ニジガク関係のスレッドもいくつか立っていた。
せつ菜「ニジガク百合SS……?」
興味本位でクリックしてみると、そこには……
せつ菜『歩夢さん、私もう我慢できないですよ……!』ハアハア
歩夢『せつ菜ちゃん……優しくしてね……』ウルウル
せつ菜『歩夢さんの初めて、いただきますね』
せつ菜「~~!!」バタバタ
せつ菜(ななな、なんなんですかこれはあああああ!!)
せつ菜(ファンの皆さん、いくらなんでも妄想が過ぎます!!)
せつ菜(まさかこんなSSまで作られているとは……)
せつ菜「……」
せつ菜(でも、歩夢さんとのなら、悪い気はしませんね……)
111: (らっかせい) 2021/06/22(火) 22:01:53.41 ID:vbwijYFl
せつ菜(こっちのスレッドには、最近の百合の写真への反応もたくさんあります!)
『みんな仲良すぎて尊い』
『しずかすは目の保養だよー』
『あゆせつめっちゃいいー!』
せつ菜(やっぱり好評みたいですね……)
せつ菜(あれ……?)
『でもさ、実際歩夢ちゃんとせつ菜ちゃんが付き合ってたら私はショックだなー』
『うん。歩夢ちゃんはみんなのアイドルでいて欲しいよね』
『私も歩夢ちゃんガチ恋だから、最近辛い……』
せつ菜(……!)
せつ菜(そうですよね……もし、私と歩夢さんが付き合うことになったとして、必ずしもそれに好意的なファンばかりじゃない……)
せつ菜(そういえば、前に歩夢さんのファンの今日子さんに会った時も……)
(今日子『……』ギロッ)
(せつ菜『……!』ビクッ)
せつ菜(物凄い睨まれた気がします……)
せつ菜(歩夢さんと私が付き合ったら、ファンの皆さんはショックを受けてしまって……)
せつ菜(それで歩夢さんのスクールアイドルとしてのイメージが下がってしまったら、私……)
急に鼓動が早くなるのを感じる。
歩夢さんの清楚で可憐なイメージ。
それを私のせいで壊してしまったら?
そんなの絶対に嫌だ。
耐えられるはずがない。
それなら……
それなら、私は……
『みんな仲良すぎて尊い』
『しずかすは目の保養だよー』
『あゆせつめっちゃいいー!』
せつ菜(やっぱり好評みたいですね……)
せつ菜(あれ……?)
『でもさ、実際歩夢ちゃんとせつ菜ちゃんが付き合ってたら私はショックだなー』
『うん。歩夢ちゃんはみんなのアイドルでいて欲しいよね』
『私も歩夢ちゃんガチ恋だから、最近辛い……』
せつ菜(……!)
せつ菜(そうですよね……もし、私と歩夢さんが付き合うことになったとして、必ずしもそれに好意的なファンばかりじゃない……)
せつ菜(そういえば、前に歩夢さんのファンの今日子さんに会った時も……)
(今日子『……』ギロッ)
(せつ菜『……!』ビクッ)
せつ菜(物凄い睨まれた気がします……)
せつ菜(歩夢さんと私が付き合ったら、ファンの皆さんはショックを受けてしまって……)
せつ菜(それで歩夢さんのスクールアイドルとしてのイメージが下がってしまったら、私……)
急に鼓動が早くなるのを感じる。
歩夢さんの清楚で可憐なイメージ。
それを私のせいで壊してしまったら?
そんなの絶対に嫌だ。
耐えられるはずがない。
それなら……
それなら、私は……
112: (らっかせい) 2021/06/22(火) 22:07:07.06 ID:vbwijYFl
翌日 放課後
この日も私は歩夢さんに誘われた。
そして、いつものように2人で人気のない校舎の隅へと赴いた。
歩夢さんは私の手を握りながら、モジモジと私のキスを待っているようだった。
だが、私はその手をゆっくりと解く。
歩夢「せつ菜ちゃん……?」
歩夢さんはいつもと違う私の様子にすぐに気付いたみたいで。
透き通る瞳の中に、一抹の不安の色を伺うことができた。
本当は歩夢さんにこんな顔、させたくないのに。
でも、言わなきゃいけないんだ。
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「……?」
せつ菜「もう終わりにしましょう。この関係」
意を決して、その言葉を口にする。
目を見開いて固まった歩夢さんだったけど、すぐに私から視線をそらされた。
数秒の沈黙の後、歩夢さんが口を開く。
歩夢「うん、そうだよね。こんなの、続けられないよね……」
せつ菜「すみません、歩夢さん……」
歩夢「ううん、謝らないで……」
歩夢さんの頬を涙の粒が流れていることに気が付いた。
もうそんな歩夢さんの手を握ることも、抱きしめることもできない。
溢れ出しそうになる感情を必死に抑え込みながら、私は拳を握り締めた。
この日も私は歩夢さんに誘われた。
そして、いつものように2人で人気のない校舎の隅へと赴いた。
歩夢さんは私の手を握りながら、モジモジと私のキスを待っているようだった。
だが、私はその手をゆっくりと解く。
歩夢「せつ菜ちゃん……?」
歩夢さんはいつもと違う私の様子にすぐに気付いたみたいで。
透き通る瞳の中に、一抹の不安の色を伺うことができた。
本当は歩夢さんにこんな顔、させたくないのに。
でも、言わなきゃいけないんだ。
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「……?」
せつ菜「もう終わりにしましょう。この関係」
意を決して、その言葉を口にする。
目を見開いて固まった歩夢さんだったけど、すぐに私から視線をそらされた。
数秒の沈黙の後、歩夢さんが口を開く。
歩夢「うん、そうだよね。こんなの、続けられないよね……」
せつ菜「すみません、歩夢さん……」
歩夢「ううん、謝らないで……」
歩夢さんの頬を涙の粒が流れていることに気が付いた。
もうそんな歩夢さんの手を握ることも、抱きしめることもできない。
溢れ出しそうになる感情を必死に抑え込みながら、私は拳を握り締めた。
114: (らっかせい) 2021/06/22(火) 22:14:57.60 ID:vbwijYFl
調理室
侑「じゃ、動画回すよー!」カチャッ
かすみ「やっほー! みんなのアイドルかすみんだよーっ!」
せつ菜「こんにちは! 優木せつ菜です!」
かすみ「今日は、この2人でみんな大好きなコッペパン作りをしていきたいと思いまーすっ!」ニコッ
侑(せつ菜ちゃんとかすみちゃんの組み合わせもいいねー!)キラキラ
侑(料理の得意なかすみちゃんが、せつ菜ちゃんに手取り足取りパン作りを教える……これはトキメいちゃうよっ!)キラキラ
かすみ「せつ菜先輩には、コッペパン作りの極意をしっかり覚えて帰って貰いますからね!」
せつ菜「はい、よろしくお願いします!」
せつ菜(結局、カップリングがシャッフルされてしまいました)
せつ菜(歩夢さんとも離れ離れ)
せつ菜(でも、これで良かったんですよね……)
かすみ「ではさっそく生地から作っていきますよ、せつ菜先輩!」
せつ菜「……」ボーッ
かすみ「せつ菜先輩……?」
せつ菜「……!」ビクッ
せつ菜「あ、はい、始めましょうっ!」
かすみ「……」モヤッ
侑「じゃ、動画回すよー!」カチャッ
かすみ「やっほー! みんなのアイドルかすみんだよーっ!」
せつ菜「こんにちは! 優木せつ菜です!」
かすみ「今日は、この2人でみんな大好きなコッペパン作りをしていきたいと思いまーすっ!」ニコッ
侑(せつ菜ちゃんとかすみちゃんの組み合わせもいいねー!)キラキラ
侑(料理の得意なかすみちゃんが、せつ菜ちゃんに手取り足取りパン作りを教える……これはトキメいちゃうよっ!)キラキラ
かすみ「せつ菜先輩には、コッペパン作りの極意をしっかり覚えて帰って貰いますからね!」
せつ菜「はい、よろしくお願いします!」
せつ菜(結局、カップリングがシャッフルされてしまいました)
せつ菜(歩夢さんとも離れ離れ)
せつ菜(でも、これで良かったんですよね……)
かすみ「ではさっそく生地から作っていきますよ、せつ菜先輩!」
せつ菜「……」ボーッ
かすみ「せつ菜先輩……?」
せつ菜「……!」ビクッ
せつ菜「あ、はい、始めましょうっ!」
かすみ「……」モヤッ
115: (らっかせい) 2021/06/22(火) 22:19:25.33 ID:vbwijYFl
◆
侑「じゃあちょっと休憩しよっか!」
せつ菜「……」フーッ
せつ菜(歩夢さんとのことが頭から離れません……)
せつ菜(そんな中での撮影はなかなか疲れますね……)
かすみ「……」ジッ
かすみ「あの、せつ菜先輩……」
せつ菜「どうしました、かすみさん?」
かすみ「せつ菜先輩は、私と組むの嫌、ですか……?」
せつ菜「え……!?」
せつ菜「何を言ってるんですか、かすみさん」
かすみ「だって、せつ菜先輩、さっきから全然楽しそうじゃないし、ぼーっとしてるし……」
かすみ「本当は歩夢先輩とがいいんじゃないですか?」
かすみ「かすみんと一緒なのは、嫌なのかなって……」ションボリ
せつ菜「……!」
せつ菜(私としたことが、歩夢さんのことを気にするあまり、撮影に全然集中できていませんでした……)
せつ菜(今はかすみさんとの時間なのに……)ズキッ
せつ菜(盛り上げようとしてくれてるかすみさんを傷つけて、私、何してるんだろ……)
せつ菜「かすみさん、そんなことは絶対ないですよ!」
せつ菜「不慣れなことだったので、余裕がなかったです。すみません!」
せつ菜「後半はもっと元気にチャレンジしていきますので!」ペカー
かすみ「えっと、それならいいんですけどぉ……」
せつ菜「頑張りましょうね!」ニコッ
せつ菜(でも、かすみさんの言ったことの半分は当たってる)
せつ菜(かすみさんのことが嫌なわけじゃない)
せつ菜(でも、私は本当は……)
侑「じゃあちょっと休憩しよっか!」
せつ菜「……」フーッ
せつ菜(歩夢さんとのことが頭から離れません……)
せつ菜(そんな中での撮影はなかなか疲れますね……)
かすみ「……」ジッ
かすみ「あの、せつ菜先輩……」
せつ菜「どうしました、かすみさん?」
かすみ「せつ菜先輩は、私と組むの嫌、ですか……?」
せつ菜「え……!?」
せつ菜「何を言ってるんですか、かすみさん」
かすみ「だって、せつ菜先輩、さっきから全然楽しそうじゃないし、ぼーっとしてるし……」
かすみ「本当は歩夢先輩とがいいんじゃないですか?」
かすみ「かすみんと一緒なのは、嫌なのかなって……」ションボリ
せつ菜「……!」
せつ菜(私としたことが、歩夢さんのことを気にするあまり、撮影に全然集中できていませんでした……)
せつ菜(今はかすみさんとの時間なのに……)ズキッ
せつ菜(盛り上げようとしてくれてるかすみさんを傷つけて、私、何してるんだろ……)
せつ菜「かすみさん、そんなことは絶対ないですよ!」
せつ菜「不慣れなことだったので、余裕がなかったです。すみません!」
せつ菜「後半はもっと元気にチャレンジしていきますので!」ペカー
かすみ「えっと、それならいいんですけどぉ……」
せつ菜「頑張りましょうね!」ニコッ
せつ菜(でも、かすみさんの言ったことの半分は当たってる)
せつ菜(かすみさんのことが嫌なわけじゃない)
せつ菜(でも、私は本当は……)
116: (らっかせい) 2021/06/22(火) 22:23:57.07 ID:vbwijYFl
翌日 スタジオ
侑「じゃあ、歩夢、愛ちゃん! 撮影始めるよ!」カチャッ
歩夢「うん!」
愛「おっけー! いつでもいいよ!」
せつ菜「……」
せつ菜(侑さんの準備を手伝っていたら、流れで歩夢さんと愛さんのツーショット撮影を見学することになってしまいました……)
せつ菜(でもやっぱり歩夢さんが他の人と絡むところを見るのは辛くなりそうだし、ここは離れた方が……)ガタッ
歩夢「……」ジッ
せつ菜「……っ!」
せつ菜(あれ、歩夢さん、今私のこと見て……?)ドキッ
侑「いいよいいよー! もっと2人くっついて!」パシャパシャ
愛「歩夢とこういうの新鮮だね!」ニコッ
歩夢「うん。やっぱり緊張しちゃうなぁ」
侑(愛ちゃんと歩夢の組み合わせもいいね! これも大反響間違いなしだよ!)
せつ菜「……」
見たくない。
なのに、見てしまう。
2人のツーショットは順調に進んでいく。
2人が絡む度、私の胸を何かがズキッと突いてきて痛かった。
侑「じゃあ、歩夢、愛ちゃん! 撮影始めるよ!」カチャッ
歩夢「うん!」
愛「おっけー! いつでもいいよ!」
せつ菜「……」
せつ菜(侑さんの準備を手伝っていたら、流れで歩夢さんと愛さんのツーショット撮影を見学することになってしまいました……)
せつ菜(でもやっぱり歩夢さんが他の人と絡むところを見るのは辛くなりそうだし、ここは離れた方が……)ガタッ
歩夢「……」ジッ
せつ菜「……っ!」
せつ菜(あれ、歩夢さん、今私のこと見て……?)ドキッ
侑「いいよいいよー! もっと2人くっついて!」パシャパシャ
愛「歩夢とこういうの新鮮だね!」ニコッ
歩夢「うん。やっぱり緊張しちゃうなぁ」
侑(愛ちゃんと歩夢の組み合わせもいいね! これも大反響間違いなしだよ!)
せつ菜「……」
見たくない。
なのに、見てしまう。
2人のツーショットは順調に進んでいく。
2人が絡む度、私の胸を何かがズキッと突いてきて痛かった。
117: (らっかせい) 2021/06/22(火) 22:31:48.14 ID:vbwijYFl
愛「じゃあ歩夢、こういうのはどう?」ドンッ
歩夢「っ!!」ビクッ
侑(うわー!! 愛ちゃんの壁ドンだぁ! あゆあい、いいよー!)キラキラ
せつ菜「……!」ギリッ
私のお腹のあたりで渦巻く不快感。
そこから生まれるやり場のない感情が、重く重く、私の身体にのしかかってくる。
愛「可愛いね、歩夢」クイッ
歩夢「愛ちゃん……!」
侑(今度は顎クイだー!! これはベストショットだよー!!)パシャパシャ
せつ菜「……!!」ギリギリッ
愛さんは何も悪くない。
そんなことはわかってる。
でも、私の中で大きくなっていく不快感は、私の心を強く苛立たせた。
愛さんのことを鋭く睨んでしまいそうなほどに。
歩夢さんの顎を持ち上げた愛さんの指は、歩夢さんの髪を撫で、そのしっとりとした頬に触る。
愛さんの顔が歩夢さんに近づいていく。
見つめ合う2人。
愛さんはもっと近づいて……
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
それ以上歩夢さんに近づくな
そんな手で歩夢さんに触るな
歩夢「っ!!」ビクッ
侑(うわー!! 愛ちゃんの壁ドンだぁ! あゆあい、いいよー!)キラキラ
せつ菜「……!」ギリッ
私のお腹のあたりで渦巻く不快感。
そこから生まれるやり場のない感情が、重く重く、私の身体にのしかかってくる。
愛「可愛いね、歩夢」クイッ
歩夢「愛ちゃん……!」
侑(今度は顎クイだー!! これはベストショットだよー!!)パシャパシャ
せつ菜「……!!」ギリギリッ
愛さんは何も悪くない。
そんなことはわかってる。
でも、私の中で大きくなっていく不快感は、私の心を強く苛立たせた。
愛さんのことを鋭く睨んでしまいそうなほどに。
歩夢さんの顎を持ち上げた愛さんの指は、歩夢さんの髪を撫で、そのしっとりとした頬に触る。
愛さんの顔が歩夢さんに近づいていく。
見つめ合う2人。
愛さんはもっと近づいて……
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
それ以上歩夢さんに近づくな
そんな手で歩夢さんに触るな
141: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:03:07.20 ID:y4rUIalX
せつ菜(それ以上は……)
せつ菜(それ以上はダメですよ、愛さん……)
愛「歩夢……」ズイッ
歩夢「……!」ビクッ
歩夢「愛ちゃ……」
歩夢「……」ジッ
せつ菜「!!」ガタッ
せつ菜(歩夢さん、また私の方を見て……?)
せつ菜(歩夢さん!!)
愛「……」ピタッ
歩夢「……?」
愛「なんてね♪ キスされると思った?」エヘッ
歩夢「もうっ! 愛ちゃん、からかわないでよ!」ポムッ
愛「いやー、歩夢があんまり可愛いからつい!」
歩夢「そんなことばっかり言って!」ポムポムッ
せつ菜「……」
侑「2人ともいい感じじゃん♪」
侑「この身長差も映えるねぇ!」パシャパシャ
歩夢「愛ちゃん、背高いね///」
愛「ふふっ」ニコッ
せつ菜(歩夢さんは身長高い子の方が好みですか、そうですか……)ズーン
せつ菜(それ以上はダメですよ、愛さん……)
愛「歩夢……」ズイッ
歩夢「……!」ビクッ
歩夢「愛ちゃ……」
歩夢「……」ジッ
せつ菜「!!」ガタッ
せつ菜(歩夢さん、また私の方を見て……?)
せつ菜(歩夢さん!!)
愛「……」ピタッ
歩夢「……?」
愛「なんてね♪ キスされると思った?」エヘッ
歩夢「もうっ! 愛ちゃん、からかわないでよ!」ポムッ
愛「いやー、歩夢があんまり可愛いからつい!」
歩夢「そんなことばっかり言って!」ポムポムッ
せつ菜「……」
侑「2人ともいい感じじゃん♪」
侑「この身長差も映えるねぇ!」パシャパシャ
歩夢「愛ちゃん、背高いね///」
愛「ふふっ」ニコッ
せつ菜(歩夢さんは身長高い子の方が好みですか、そうですか……)ズーン
142: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:06:48.14 ID:y4rUIalX
◆
せつ菜「はぁ……」
せつ菜(私、未練タラタラですね……)
せつ菜(歩夢さんと付き合う勇気がなかったくせに、他の人に取られるのは嫌なんて)
せつ菜(どれだけわがままなんでしょう)
せつ菜「……」
せつ菜(やっぱり私、歩夢さんのこと好きです)
せつ菜(でも……)
せつ菜(でも、どうすればいいんですか……)
せつ菜(私はずっとこの気持ちを押し〇して過ごしていくしか……)
せつ菜「……っ」ポロッ
せつ菜「うぅ……」ポロポロ
副会長「せつ菜……ちゃん……?」
せつ菜「はぁ……」
せつ菜(私、未練タラタラですね……)
せつ菜(歩夢さんと付き合う勇気がなかったくせに、他の人に取られるのは嫌なんて)
せつ菜(どれだけわがままなんでしょう)
せつ菜「……」
せつ菜(やっぱり私、歩夢さんのこと好きです)
せつ菜(でも……)
せつ菜(でも、どうすればいいんですか……)
せつ菜(私はずっとこの気持ちを押し〇して過ごしていくしか……)
せつ菜「……っ」ポロッ
せつ菜「うぅ……」ポロポロ
副会長「せつ菜……ちゃん……?」
143: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:14:30.23 ID:y4rUIalX
せつ菜「!!」ビクッ
せつ菜(副会長……!?)
せつ菜「……」ゴシゴシ
副会長「……!」
副会長(やっぱりせつ菜ちゃんだ……!)
副会長(でもせつ菜ちゃん、今泣いて……?)
副会長(そんな時に何声かけてるんですか……私の馬鹿……!)
副会長「す、すみません! 私……」アセアセ
副会長「失礼しました!」ペコッ
せつ菜「いえ、いいんですよ。副会長」ニコッ
副会長「!!」ビクッ
副会長「せつ菜ちゃ、さん、私のことご存知で……!?」
せつ菜「もちろん知ってますよ! いつも生徒会を支えてくださり、ありがとうございます!」
副会長「恐縮です……」
副会長「その、私、せつ菜さんのファンで……」モジモジ
副会長「いつも応援してます! これからも、ずっと応援してます!」ドキドキ
せつ菜「そうでしたか。ありがとうございます!」ニコッ
せつ菜「では、ファンの方に恥かしいところを見られてしまいましたね」
せつ菜「さっきのは内緒でお願いします」
副会長「もちろんです! 絶対誰にも言いません」
せつ菜「ありがとうございます」
せつ菜「優木せつ菜に涙は似合いませんから」
せつ菜「副会長のことも幻滅させちゃいましたね……」エヘヘ
副会長「そんなことないです!!」バッ
副会長「幻滅なんて絶対しません!」
せつ菜「そう言ってもらえるなら……」
副会長「本当ですよ!!」
せつ菜「……っ!」
せつ菜(副会長……!?)
せつ菜「……」ゴシゴシ
副会長「……!」
副会長(やっぱりせつ菜ちゃんだ……!)
副会長(でもせつ菜ちゃん、今泣いて……?)
副会長(そんな時に何声かけてるんですか……私の馬鹿……!)
副会長「す、すみません! 私……」アセアセ
副会長「失礼しました!」ペコッ
せつ菜「いえ、いいんですよ。副会長」ニコッ
副会長「!!」ビクッ
副会長「せつ菜ちゃ、さん、私のことご存知で……!?」
せつ菜「もちろん知ってますよ! いつも生徒会を支えてくださり、ありがとうございます!」
副会長「恐縮です……」
副会長「その、私、せつ菜さんのファンで……」モジモジ
副会長「いつも応援してます! これからも、ずっと応援してます!」ドキドキ
せつ菜「そうでしたか。ありがとうございます!」ニコッ
せつ菜「では、ファンの方に恥かしいところを見られてしまいましたね」
せつ菜「さっきのは内緒でお願いします」
副会長「もちろんです! 絶対誰にも言いません」
せつ菜「ありがとうございます」
せつ菜「優木せつ菜に涙は似合いませんから」
せつ菜「副会長のことも幻滅させちゃいましたね……」エヘヘ
副会長「そんなことないです!!」バッ
副会長「幻滅なんて絶対しません!」
せつ菜「そう言ってもらえるなら……」
副会長「本当ですよ!!」
せつ菜「……っ!」
144: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:22:18.55 ID:y4rUIalX
副会長「確かに、せつ菜さんは熱くてかっこいいイメージがありますが」
副会長「せつ菜さんにだって、辛いことや大変なこと、あると思います」
副会長「泣いてしまうことがあったって、ガッカリなんてしません」
副会長「私は、どんなせつ菜さんも大好きですから」
副会長「何があっても、これからも応援しますよ!」ニコッ
せつ菜「……!」
せつ菜(副会長……)ジン
副会長「せつ菜さんにだって、辛いことや大変なこと、あると思います」
副会長「泣いてしまうことがあったって、ガッカリなんてしません」
副会長「私は、どんなせつ菜さんも大好きですから」
副会長「何があっても、これからも応援しますよ!」ニコッ
せつ菜「……!」
せつ菜(副会長……)ジン
145: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:26:23.33 ID:y4rUIalX
◆
せつ菜(副会長の言葉、嬉しかったな……)
せつ菜(やっぱり私たちスクールアイドルは、ファンの方が信じてくれるからこそ頑張れるんですよね)
せつ菜(ファンが勇気をくれるから……)ギュッ
せつ菜(少し遅くなってしまいました)
せつ菜(部室で荷物をとって帰るとしましょう)
ガラガラガラ
歩夢「……!」ガタッ
歩夢「せつ菜ちゃん」ニコッ
せつ菜「歩夢さん……」ドキッ
せつ菜「皆さんもう帰られましたよね。歩夢さんは帰らないんですか?」
歩夢「せつ菜ちゃんのこと待ってたんだ」
歩夢「ちょっとお話したくて……」
せつ菜「……!」
せつ菜(副会長の言葉、嬉しかったな……)
せつ菜(やっぱり私たちスクールアイドルは、ファンの方が信じてくれるからこそ頑張れるんですよね)
せつ菜(ファンが勇気をくれるから……)ギュッ
せつ菜(少し遅くなってしまいました)
せつ菜(部室で荷物をとって帰るとしましょう)
ガラガラガラ
歩夢「……!」ガタッ
歩夢「せつ菜ちゃん」ニコッ
せつ菜「歩夢さん……」ドキッ
せつ菜「皆さんもう帰られましたよね。歩夢さんは帰らないんですか?」
歩夢「せつ菜ちゃんのこと待ってたんだ」
歩夢「ちょっとお話したくて……」
せつ菜「……!」
146: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:31:29.02 ID:y4rUIalX
歩夢「私ね、せつ菜ちゃんと離れてみて、わかったんだ」
歩夢「あれは気の迷いなんかじゃなかったんだって」
せつ菜「歩夢さん……」
歩夢「私ね、せつ菜ちゃんが好き!」
せつ菜「……!」
歩夢「せつ菜ちゃんのこと、大好きだって、わかったの」
歩夢「だから、それを伝えたくて……」
せつ菜「……」
せつ菜(歩夢さんがまっすぐに気持ちを伝えてくれた……)
せつ菜(それなら、私だって素直な気持ちで応えないと……)
せつ菜「私も……」グッ
せつ菜「私も、歩夢さんのこと好きです」
せつ菜「本当は離れたくなんてありませんでした……」
歩夢「せつ菜ちゃん!」パアア
せつ菜「でも!!」
せつ菜「でも、ダメなんです……」
せつ菜「もし私と歩夢さんが付き合ってしまったら、きっと歩夢さんのファンは幻滅すると思うんです……」
せつ菜「それだけは絶対嫌なんです!」
せつ菜「だから、私は歩夢さんと一緒にいちゃいけないって」
せつ菜「そう思って……」
歩夢「せつ菜ちゃん……」
歩夢「あれは気の迷いなんかじゃなかったんだって」
せつ菜「歩夢さん……」
歩夢「私ね、せつ菜ちゃんが好き!」
せつ菜「……!」
歩夢「せつ菜ちゃんのこと、大好きだって、わかったの」
歩夢「だから、それを伝えたくて……」
せつ菜「……」
せつ菜(歩夢さんがまっすぐに気持ちを伝えてくれた……)
せつ菜(それなら、私だって素直な気持ちで応えないと……)
せつ菜「私も……」グッ
せつ菜「私も、歩夢さんのこと好きです」
せつ菜「本当は離れたくなんてありませんでした……」
歩夢「せつ菜ちゃん!」パアア
せつ菜「でも!!」
せつ菜「でも、ダメなんです……」
せつ菜「もし私と歩夢さんが付き合ってしまったら、きっと歩夢さんのファンは幻滅すると思うんです……」
せつ菜「それだけは絶対嫌なんです!」
せつ菜「だから、私は歩夢さんと一緒にいちゃいけないって」
せつ菜「そう思って……」
歩夢「せつ菜ちゃん……」
147: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:38:32.73 ID:y4rUIalX
歩夢「そんなこと考えてたんだね」
せつ菜「だって、歩夢さんを信じてるファンの方はたくさんいますから……!」
歩夢「信じてくれるファンか……」
歩夢「でもそれなら、私たちもファンのみんなのこと、もっと信じてあげてもいいんじゃない?」
せつ菜「……?」
歩夢「私もせつ菜ちゃんとのことが知られたら、ファンのみんなはどう思うんだろうって、考えたことあるよ」
歩夢「せつ菜ちゃんのファンも、私のファンも、もしかしたら嫌だって言う子もいるかもしれない」
歩夢「でも、それでも、私はファンのみんなを信じたい。私たちを信じてくれてるみたいに」
せつ菜「……!」
(副会長『私は、どんなせつ菜さんも大好きですから』)
(副会長『何があっても、これからも応援しますよ!』ニコッ)
せつ菜(ファンを信じる……ですか……)
歩夢「それに、せつ菜ちゃんが、ファンを悲しませるようなこと、絶対するわけないもん」ニコッ
せつ菜「歩夢さん……!」
せつ菜(私は歩夢さんを悲しませることなんて、絶対しません)
せつ菜(だから、歩夢さんのファンを悲しませることだって、絶対しません)
せつ菜(歩夢さんも、歩夢さんのファンも、みんな幸せにして見せます)
せつ菜(それくらいの覚悟がないと、歩夢さんの恋人になることなんて……!)
せつ菜「だって、歩夢さんを信じてるファンの方はたくさんいますから……!」
歩夢「信じてくれるファンか……」
歩夢「でもそれなら、私たちもファンのみんなのこと、もっと信じてあげてもいいんじゃない?」
せつ菜「……?」
歩夢「私もせつ菜ちゃんとのことが知られたら、ファンのみんなはどう思うんだろうって、考えたことあるよ」
歩夢「せつ菜ちゃんのファンも、私のファンも、もしかしたら嫌だって言う子もいるかもしれない」
歩夢「でも、それでも、私はファンのみんなを信じたい。私たちを信じてくれてるみたいに」
せつ菜「……!」
(副会長『私は、どんなせつ菜さんも大好きですから』)
(副会長『何があっても、これからも応援しますよ!』ニコッ)
せつ菜(ファンを信じる……ですか……)
歩夢「それに、せつ菜ちゃんが、ファンを悲しませるようなこと、絶対するわけないもん」ニコッ
せつ菜「歩夢さん……!」
せつ菜(私は歩夢さんを悲しませることなんて、絶対しません)
せつ菜(だから、歩夢さんのファンを悲しませることだって、絶対しません)
せつ菜(歩夢さんも、歩夢さんのファンも、みんな幸せにして見せます)
せつ菜(それくらいの覚悟がないと、歩夢さんの恋人になることなんて……!)
148: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:43:05.36 ID:y4rUIalX
歩夢「せつ菜ちゃん、私は我慢しなかったよ。大好きな気持ち」
歩夢「せつ菜ちゃんに教えてもらったことだよ」
歩夢「始まったのなら貫くのみ、ってね!」ニコッ
せつ菜「……っ!!」
せつ菜(歩夢さんにここまで言わせて……)
せつ菜(私、本当にかっこ悪いです……情けないです……)
せつ菜(でも……!)
せつ菜「歩夢さん!!」
せつ菜「改めて、言います!」
せつ菜「歩夢さんのことが好きです! 歩夢さんのこと、すっごく可愛いって思ってます!」
せつ菜「だから……!」
せつ菜「私と付き合ってくれませんか?」
歩夢「……!」ドキッ
せつ菜「……」
歩夢「……」
歩夢「……うん、喜んで」ポロッ
せつ菜「!!」
せつ菜「歩夢さんっ!!」ダキッ
歩夢「せつ菜ちゃん……!?」
せつ菜「大好きです! 歩夢さん!!」ギュウウ
歩夢「……」グスン
歩夢「私も、大好き!」ギュッ
歩夢「せつ菜ちゃんに教えてもらったことだよ」
歩夢「始まったのなら貫くのみ、ってね!」ニコッ
せつ菜「……っ!!」
せつ菜(歩夢さんにここまで言わせて……)
せつ菜(私、本当にかっこ悪いです……情けないです……)
せつ菜(でも……!)
せつ菜「歩夢さん!!」
せつ菜「改めて、言います!」
せつ菜「歩夢さんのことが好きです! 歩夢さんのこと、すっごく可愛いって思ってます!」
せつ菜「だから……!」
せつ菜「私と付き合ってくれませんか?」
歩夢「……!」ドキッ
せつ菜「……」
歩夢「……」
歩夢「……うん、喜んで」ポロッ
せつ菜「!!」
せつ菜「歩夢さんっ!!」ダキッ
歩夢「せつ菜ちゃん……!?」
せつ菜「大好きです! 歩夢さん!!」ギュウウ
歩夢「……」グスン
歩夢「私も、大好き!」ギュッ
151: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:49:24.56 ID:y4rUIalX
2週間後 放課後
せつ菜(今日は同好会はお休みで、これから歩夢さんと遊びに行きます♪)
せつ菜(そろそろ歩夢さんが来る頃ですね……)
今日子「あ、せつ菜……さん……」
せつ菜「……!」
せつ菜「今日子さん!」
今日子「……」ジッ
せつ菜「!!」
せつ菜(やっぱり私、睨まれてるんでしょうか……)アハハ
今日子「……」
今日子「あの……」
せつ菜「……?」
今日子「歩夢ちゃんのこと、よろしくお願いしますね」
今日子「一応私、お2人のこと応援してますから……」
せつ菜「……!!」
せつ菜「今日子さん……」
今日子「あ、でも、歩夢ちゃんのこと泣かせたら許しませんからね!」
せつ菜「わかってます」
せつ菜「歩夢さんのこと、絶対幸せにします」
今日子「そうじゃなきゃ困りますよ!」
今日子「最近の歩夢ちゃん、凄く幸せそうで、私も嬉しいんですから……」
せつ菜「……」
歩夢「ごめん、せつ菜ちゃんお待たせ! あ、今日子ちゃんっ!」ニコッ
今日子「歩夢ちゃーんっ!」ニコッ
今日子「今度のライブ、すっごく楽しみです!」
今日子「みんなで応援に行きますからね!」ニコッ
歩夢「いつもありがとう、今日子ちゃん!」ニコッ
せつ菜「……」
せつ菜(絶対裏切りませんよ、歩夢さんも、ファンの皆さんのことも)
せつ菜(今日は同好会はお休みで、これから歩夢さんと遊びに行きます♪)
せつ菜(そろそろ歩夢さんが来る頃ですね……)
今日子「あ、せつ菜……さん……」
せつ菜「……!」
せつ菜「今日子さん!」
今日子「……」ジッ
せつ菜「!!」
せつ菜(やっぱり私、睨まれてるんでしょうか……)アハハ
今日子「……」
今日子「あの……」
せつ菜「……?」
今日子「歩夢ちゃんのこと、よろしくお願いしますね」
今日子「一応私、お2人のこと応援してますから……」
せつ菜「……!!」
せつ菜「今日子さん……」
今日子「あ、でも、歩夢ちゃんのこと泣かせたら許しませんからね!」
せつ菜「わかってます」
せつ菜「歩夢さんのこと、絶対幸せにします」
今日子「そうじゃなきゃ困りますよ!」
今日子「最近の歩夢ちゃん、凄く幸せそうで、私も嬉しいんですから……」
せつ菜「……」
歩夢「ごめん、せつ菜ちゃんお待たせ! あ、今日子ちゃんっ!」ニコッ
今日子「歩夢ちゃーんっ!」ニコッ
今日子「今度のライブ、すっごく楽しみです!」
今日子「みんなで応援に行きますからね!」ニコッ
歩夢「いつもありがとう、今日子ちゃん!」ニコッ
せつ菜「……」
せつ菜(絶対裏切りませんよ、歩夢さんも、ファンの皆さんのことも)
152: (らっかせい) 2021/06/25(金) 22:56:34.96 ID:y4rUIalX
◆
オレンジ色の夕陽が私の部屋に差し込む。
それに照らされた歩夢さんの頬を撫でる。
そこは指が簡単に沈み込んでしまうほど柔らかくて、温かい。
何度触れたって、私の手はもっと感触を求めるし、胸の高鳴りは抑えられない。
「歩夢さん、なんでそんなに可愛いんですか?」
歩夢さんをぎゅっと抱きしめる。
歩夢さんも私の首に手を回してくれる。
甘美な果実の香りが私の頭の中を埋め尽くす。
クラクラするほどの魅惑の刺激。
「もう、せつ菜ちゃんったら……」
歩夢さんが耳元で囁く。
もう限界だ。
これは歩夢さんが悪い。
歩夢さんの肩を抱いたまま、歩夢さんを見つめる。
見つめ合う。
いつまでもこうしていたい。
だって、何度瞬きしても、歩夢さんはずっとそこにいて、私を見つめてくれて。
私は歩夢さんの潤んだ瞳に吸い寄せられるように、ゆっくりと唇を重ねる。
甘くて、幸せでいっぱいの口づけを。
おしまい
オレンジ色の夕陽が私の部屋に差し込む。
それに照らされた歩夢さんの頬を撫でる。
そこは指が簡単に沈み込んでしまうほど柔らかくて、温かい。
何度触れたって、私の手はもっと感触を求めるし、胸の高鳴りは抑えられない。
「歩夢さん、なんでそんなに可愛いんですか?」
歩夢さんをぎゅっと抱きしめる。
歩夢さんも私の首に手を回してくれる。
甘美な果実の香りが私の頭の中を埋め尽くす。
クラクラするほどの魅惑の刺激。
「もう、せつ菜ちゃんったら……」
歩夢さんが耳元で囁く。
もう限界だ。
これは歩夢さんが悪い。
歩夢さんの肩を抱いたまま、歩夢さんを見つめる。
見つめ合う。
いつまでもこうしていたい。
だって、何度瞬きしても、歩夢さんはずっとそこにいて、私を見つめてくれて。
私は歩夢さんの潤んだ瞳に吸い寄せられるように、ゆっくりと唇を重ねる。
甘くて、幸せでいっぱいの口づけを。
おしまい
155: (SB-iPhone) 2021/06/25(金) 23:05:49.02 ID:hPe4REKt
乙
ファンの視点が入ってくるのは色々想像できてよかった
ファンの視点が入ってくるのは色々想像できてよかった
156: (茸) 2021/06/25(金) 23:08:37.36 ID:Fbv6DNXY
卒業まで待つというのも選択肢としてはありかと思った
158: (茸) 2021/06/25(金) 23:34:48.67 ID:R6BAJIIN
素適なあゆせつをありがとう
あゆせつもっと増えて欲しい
あゆせつもっと増えて欲しい
159: (光) 2021/06/25(金) 23:40:22.42 ID:+o6zy1U5
あゆせつめっちゃ好き
楽しませてもらいました
楽しませてもらいました
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1624020669/