【SS】穂乃果「なんちゃ~ん!」ナンジョルノ「!?」

えりち (4) SS


1: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:08:08.21 ID:PnEBFKBN.net
ナンジョルノ「・・・え!? ほ、穂乃果・・・!?」

穂乃果「もう、なんちゃんったらこんな所で寝てたら風邪ひくよ。先に屋上行ってるよ~!」タタタ

ナンジョルノ「・・・・・・・・・」

ナンジョルノ「い、今の、どう見ても穂乃果だったよね・・・!? えみつんじゃなくて・・・」

ナンジョルノ「ここは・・・ラブライブのアニメで出てきた、部室・・・?」

ナンジョルノ「確か私、ラジオ局で、収録前にうつらうつらしてて・・・気づいたら・・・」

2: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:12:50.20 ID:PnEBFKBN.net
ナンジョルノ「わーこれは夢だ! 夢に違いない! 昨日までfripSideのツアーで疲れてたし! て訳で寝るっ!」

希「あー、よしのんまだ寝てるー」ガチャ

ナンジョルノ「ぐー、ぐー」

希「もう、起きてー。もうすぐ練習の時間やし、みんな待っとるよ?」

ナンジョルノ「うう、今度は希が出てきた・・・この夢はしつこいぜ・・・」

希「訳わからんこと言っとらんと。またネトゲのやりすぎと違う?」

5: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:17:29.61 ID:PnEBFKBN.net
一方そのころ


くっすん「・・・絵里ちゃん! 絵里ちゃん、起きて!」

絵里「・・・え?」

くっすん「絵里ちゃんが居眠りなんて珍しー。いつもはしっかりしてるのに」クスクス

絵里(だ、誰・・・!? ここどこ・・・!?)

くっすん「ほらほら、もうすぐ収録始まるよー。いこいこー」グイグイ

絵里「あ・・・! ちょっと、そんな引っ張らないで・・・イヤー」

6: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:23:25.09 ID:PnEBFKBN.net
絵里(私、たしか部室にいたはずなのに・・・ちょっとうつらうつらして、気づいたらここに・・・)

絵里(ここ、どこなんだろう・・・見た感じ、テレビ局・・・? いや、ラジオ局かしら・・・?)

くっすん「絵里ちゃん、どうしたの? キョロキョロしちゃって」

絵里「あ・・・いえ、その・・・」

絵里(夢・・・これって、夢なのかしら・・・でも、それにしてはすごくリアルに感じる・・・)

9: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:30:55.02 ID:PnEBFKBN.net
ナンジョルノ(夢・・・だと思いたいけど・・・でもなんかすっげーリアルだし・・・どうなっちゃったの、私・・・)

希「さっきからどうしたん? すっごい考え込んでるみたいやけど」スタスタ

ナンジョルノ「えーと、あなたは・・・東條希さん、ですよね・・・?」

希「もう、なにゆーてんの? 当たり前やん。記憶喪失にでもなってもうた?」クスクス

ナンジョルノ(まあ、似たようなもんかもしれないけど・・・)

希「ほら、屋上着いたよ」ガチャ

16: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:41:30.31 ID:PnEBFKBN.net
真姫「あ、やっと来た」

凛「もー、なんちゃん遅いにゃー!」

海未「まったく、遅刻ですよ、愛乃!」

ことり「でも珍しいね、なんちゃんが遅刻なんて」

花陽「いつも練習はきっちり真面目にこなしてますし・・・」

にこ「それ以外はぐーたらだけどね」プスー

穂乃果「でもこれでみんな揃ったし、今日も練習はりきっていこー!」

ジョルノ「・・・・・・・・・」

19: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:46:57.27 ID:PnEBFKBN.net
ジョルノ(これは・・・どっからどう見ても、アニメのμ'sのメンバーだ・・・)

ジョルノ(そして見た感じ、絵里はいない・・・これってやっぱり、絵里と私が入れ替わっちゃったってこと・・・?)

ジョルノ(・・・ん? ちょっと待てよ、もし絵里と私が入れ替わったんだとしたら・・・)

ジョルノ「もしかして今の私は、エリチカのスーパーボデーを手に入れたってこと!?」バッ

ペターン

ジョルノ「ちくしょー!!」

8人「・・・・・・・・・??」

22: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:54:09.96 ID:PnEBFKBN.net
ジョルノ「いやなんでだよ! 普通、この手の話は体はそのままで心だけ入れ替わったとかそうゆう感じじゃないの!?」

ジョルノ「シカコ並のナイスバディを手に入れたと思ったのにー! 私の体はそのまんまか!」

花陽「シカコって誰・・・?」

にこ「ちょっと、どうしちゃったのよ、今日の愛乃は・・・」

希「な、なんかよしのん、疲れとるみたいよ? あはは・・・」

ジョルノ(でも、本当に私と絵里が入れ替わったんだとしたら・・・もしかして、あっちでは・・・)

27: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:01:16.13 ID:PnEBFKBN.net
絵里(・・・もし、これが夢ではないとして・・・まずは、状況を把握するのが先決ね)

くっすん「~♪」

絵里(それにしても・・・さっきから気になるのは、この人の・・・)

くっすん「・・・ん? どーしたの、絵里ちゃん?」

絵里(・・・! 間違いない・・・印象はちょっと違うけれど・・・これは、希の声・・・!)

絵里「あ、あの・・・?」

くっすん「ん?」

絵里「あなたは・・・希、なの・・・?」

くっすん「え?」キョトン

29: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:11:27.42 ID:PnEBFKBN.net
くっすん「・・・ぷ」

くっすん「あははは! 絵里ちゃん、面白いこと言うねー!」

絵里「え?」

くっすん「確かに、希の声をやってるのは私だから、私が希っていったらそうなのかもしれないけど・・・」

絵里「え・・・? “声をやってる”・・・?」

絵里(一体どういうことなの・・・? 落ち着きなさい絵里、あなたは仮にも“かしこいかわいいエリーチカ”と言われたほどの女・・・!)

絵里(今のこの状況を打破する方法は・・・!)

絵里「あ、あの・・・」

くっすん「ん?」

絵里「じ、実は・・・私、記憶喪失になったかもしれないの・・・」

33: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:17:48.96 ID:PnEBFKBN.net
くっすん「・・・は?」

絵里「ほ、ほら最近、ライブの練習なんかで忙しかったから・・・なんだか、記憶が混乱してるっていうか・・・」

くっすん「・・・・・・・・・」ジトー

絵里(う・・・すごい疑いの眼差しで見てる・・・流石に無理があったかしら・・・)

くっすん「・・・それで私のこともわからないってこと? 絵里ちゃん、私のことからかってるんでしょー!」

絵里「あ・・・いや、そういう訳では・・・」

くっすん「もう、だったら乗ってあげるよ! くっすんだよくっすん! 東條希役、楠田亜衣奈ですっ!」

37: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:28:07.99 ID:PnEBFKBN.net
絵里(それから理由をつけて、希の声をした彼女・・・楠田さんから、彼女が出演しているアニメ、『ラブライブ!』のキャスト表を見せてもらった)

絵里(・・・私はそこで、信じられないものを目にした)

絵里(『高坂穂乃果(CV:新田恵海)』『東條希(CV:楠田亜衣奈)』『矢澤にこ(CV:徳井青空)』・・・)

絵里(私がよく知る名前の横に、その声優として、知らない名前が並んでいる・・・その中で、私の目についたのが・・・)


『南條愛乃(CV:絢瀬絵里)』


絵里「私が声をあてていることになっている、この南條という人・・・もしかして、この人が・・・」

40: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:37:17.06 ID:PnEBFKBN.net
ジョルノ(・・・まあとにかく、信じられないけど私と絵里が入れ替わっちゃったのは事実みたいだ)

ジョルノ(で、ここまでのみんなの会話を聞いている限り、あくまで“南條愛乃”としてみんな私のことを認識しているみたい)

ジョルノ(良かった、絵里と同じパフォーマンスを求められなくて・・・歌はともかく、ダンスはそんなに得意じゃないし・・・)

海未「さ、とにかく練習を始めましょう。まずは柔軟からです」

希「よしのん、大丈夫? 一緒に柔軟やろ」

ジョルノ「あ、うん・・・」

ジョルノ(これが夢じゃないとして、なんとかして元の世界に戻る方法を考えないとだけれど・・・)

ジョルノ(とりあえず、今は彼女たちに合わせるのが得策か)

海未「さあ、柔軟が終わったら、まずはダンスの練習からです!」

ジョルノ「!?」

43: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:44:46.61 ID:PnEBFKBN.net
ジョルノ(いきなりかよ! ダンスそんな得意じゃないのに・・・まあ苦手だからこそ練習しないといけないけどさ)

海未「さあ行きますよ! 昨日の続き、『ユメノトビラ』のサビ部分からです!」

ジョルノ(しかもまだあんまり慣れてないやつ! まだライブでも披露したことないっつーの!)

ことり「なんちゃん、顔が引きつってるけど大丈夫?」

ジョルノ「へっ!? いやあ、全然いつも通りよ?」

にこ「愛乃はダンス得意じゃないからねー」プークスクス

真姫「にこちゃんに言われたくないけど」

ジョルノ(そら・・・じゃなかったにこ、腹パンしてくれようか・・・)

46: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:52:02.40 ID:PnEBFKBN.net
ユーメーノトービーラー

海未「はい、ワン、ツー、スリー、フォー!」

ジョルノ「はっ、ほっ、よっ、はっ」

ダレモガーサガーシーテールヨー

海未「ファイブ、シックス、セブン、エイト!」

ジョルノ「はっ・・・ふっ・・・ほっ・・・へえぇ・・・」

ジョルノ(あ~駄目だ、昨日までのツアーの疲れが抜けてない・・・ていうかみんな、体力あるなあ・・・流石はJK・・・)

ジョルノ(こちとら、今年から三十路突入だっていうのにちくしょー!)

48: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:56:17.09 ID:PnEBFKBN.net
海未「はい、ストップ!」

ジョルノ「ぜえ、はあ・・・キツイって・・・JKのペースに合わせるの・・・私もう30だよ・・・?」

穂乃果「え、なんちゃん、なにか言った?」

花陽「な、なんちゃん、大丈夫? つらそうだけど・・・」

にこ「もう、だらしないわねー。愛乃はμ'sの中で一番小柄なんだから、もっと体力つけたらどう?」←154cm

ジョルノ(うっ・・・今まで意識したことなかったけど、私ってにこよりも背が低いのか・・・くそ・・・)←150cm

ジョルノ(ていうか、果たして“スクール”アイドルの中に、私が混じっていていいのだろうか・・・)

希「・・・・・・・・・」

50: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 02:01:11.54 ID:PnEBFKBN.net
くっすん「絵里ちゃん、どうしたの? 今さら『ラブライブ!』のキャスト表なんか見て」

絵里「あ、楠田さん・・・」

くっすん「えー、なんでそんなに他人行儀なの? いつもみたいに“くっすん”って呼んでよー」

絵里「あ・・・ごめんなさい、くっすん・・・」

絵里(それにしても、この楠田さん・・・くっすんって人・・・)

絵里(明らかに私より年上なのに、なんだか妹みたいな感覚だわ・・・亜里沙とはタイプが違うけど)

くっすん「それより絵里ちゃん、そろそろ収録始まるよ?」

絵里「え・・・収録・・・!?」

51: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 02:07:05.59 ID:PnEBFKBN.net
絵里「その、収録って・・・」

くっすん「もー、今日の絵里ちゃんほんとに変! 収録っていったら、ラジオに決まってるじゃん!」

くっすん「私たちがパーソナリティーしてる、『のぞジョルRadio Garden』だよ!」

絵里「・・・ハラショー」

絵里(ラジオ、って・・・! そんなのやったことないわよ! 校内放送なら会長の時に何度かやったけど・・・)

くっすん「ほらほら、早くスタジオ行こーよー」

絵里「え・・・あ、ちょっと待って・・・!」

絵里(・・・ダレカタスケテー!)

54: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 02:10:36.72 ID:PnEBFKBN.net
絵里「・・・・・・・・・」キョロキョロ

絵里「・・・ハラショー」

絵里(すごい、音響の機械がいっぱいある・・・! これがスタジオなのね。初めて入ったわ)

絵里(あ、なんだかお菓子もいっぱいある。あれ、桜餅?)

絵里(スクールアイドルとして、いつかはラジオとかに出演を・・・なんて想像したこともあったけど、まさかこんな形で実現するなんて・・・)

くっすん「絵里ちゃん、なんでキョロキョロしてるの? 絵里ちゃんなら、ラジオ局なんて慣れっこでしょ?」

絵里(私と入れ替わった“誰か”・・・おそらく、あの南條という人は、こういうラジオなんかもよく出ているのかしら)

55: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 02:14:51.61 ID:PnEBFKBN.net
絵里(でも、こうなったら腹をくくってやるしかない・・・! 大丈夫よ、校内放送だってきちんと出来たんだから・・・!)メラメラ

くっすん「・・・なんか、今日の絵里ちゃん、気合入ってる?」

くっすん「ねえねえ、絵里ちゃん」

絵里(これが台本ね。なるほど、全体の流れとかコーナー名とか宣伝とか、必要な所は台詞まで細かく書いてあるけれど・・・)

くっすん「ねー、絵里ちゃん」

絵里(他は比較的、フリートークに近い感じなのね。なるほど・・・)

くっすん「・・・・・・・・・」

92: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:04:29.18 ID:uzgqUIoB.net
希「・・・・・・・・・」

ジョルノ「あー、やっと息整ってきた・・・」

希「・・・ねえ、よしのん」

ジョルノ「・・・え? 希さん?」

希「なんか、隠してない? うちらに」

ジョルノ「!?」

95: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:06:54.42 ID:uzgqUIoB.net
年齢についてのコメントがいくつかありましたが、
なんちゃんと絵里は身体年齢は元のままで入れ替わり、
周りはそのことに違和感を感じていない・・・っていうイメージです。


(なんちゃんとかJKでも違和感ないし)

97: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:13:41.52 ID:uzgqUIoB.net
ジョルノ「え? 隠し事なんて、別に・・・」アセアセ

希「・・・・・・・・・」ジトー

ジョルノ(流石はスピリチュアルガール、鋭い・・・)

ジョルノ(でもここで、私が外の世界から来ました声優でーっすって言っても信じてもらえる訳ない・・・! ここは乗り切らねば・・・)

ジョルノ「何も隠してないって、ちょっと疲れが溜まってただけで・・・」

希「ほんまに?」

ジョルノ「ほんまに」

希「・・・・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・・・・」

98: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:22:30.38 ID:uzgqUIoB.net
希「・・・ならええよ。ごめんなよしのん、うちの勘違いみたいやった」

ジョルノ(なんとか乗り切った・・・のか?)

希「でも、よしのん」

ジョルノ「・・・え?」

希「何か困ってるんやったらゆうてな? 相談に乗ることぐらいはできるよ」ニコッ

ジョルノ(希・・・)

ジョルノ(・・・やっぱ優しいなあ。でも・・・)

ジョルノ(・・・私は、私の力で、元の世界に戻る方法を考えなきゃ)

99: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:31:29.18 ID:uzgqUIoB.net
くっすん「・・・・・・・・・」

絵里「ええと、あと覚えておくべきことは・・・」

くっすん「ねえ、絵里ちゃんってば!!」

絵里「わっ! ご、ごめんなさい!」

くっすん「ねえねえ、絵里ちゃん」ズイッ

絵里「・・・な、なに?」

くっすん「なんか、隠し事してない? 私に」

絵里「!?」

100: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:40:28.44 ID:uzgqUIoB.net
絵里「え!? 隠し事なんてしてる訳ないじゃない」アセアセ

くっすん「・・・・・・・・・」ジトー

絵里(私だってまだ混乱してるのに、別の世界から来たかもしれませんなんて言って信じてもらえる訳ない・・・!)

絵里「なにも隠してないわ。ちょっと疲れてるだけで・・・」

くっすん「・・・ほんとに?」

絵里「本当よ」

くっすん「・・・・・・・・・」

絵里「・・・・・・・・・」

104: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:51:15.52 ID:uzgqUIoB.net
くっすん「ならいいや! ごめんね絵里ちゃん!」

絵里(なんとか乗り切れた・・・のかしら・・・)

くっすん「でも、何か悩んでるんだったら言ってね?」ニコッ

絵里「あ、うん・・・ありがとう・・・」

絵里「・・・・・・・・・」

絵里(・・・正直、まだ混乱は残ってる。目が覚めたら、知らない世界に放り出されて・・・)

絵里(何より、あのキャスト表が事実だとしたら・・・元の世界の私たちは、架空の存在ということになってしまう・・・)

絵里(それを認めるのは怖い・・・悪い夢なら覚めてほしい。でも・・・)

絵里(くっすんの無邪気な笑顔は、不思議と私に、勇気をくれる気がした)

121: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 15:21:44.81 ID:tcPzTBFX.net
no title

これ思い出した

125: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 00:03:34.41 ID:uzgqUIoB.net
海未「それでは、10分休憩にしましょう」

ジョルノ「ぜえはあ・・・キツい・・・なんかいつものダンスレッスンよりキツい、海未ちゃんの練習メニュー・・・」

ことり「なんちゃん、大丈夫? はい、お水」

ジョルノ「ありがと、ことりちゃん・・・」

穂乃果「・・・ふぅ~」

凛「・・・穂乃果ちゃん?」

穂乃果「もうすぐだね・・・第2回ラブライブの地区予選・・・」

ジョルノ(そっか、こっちはそういう時間軸か・・・)

穂乃果「・・・・・・・・・」

穂乃果「大丈夫だよね・・・? 私たち・・・予選、突破できるよね・・・?」

126: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 00:11:43.67 ID:gwlV/Jn5.net
にこ「ちょっとあんた、なに弱気なこと言ってるのよ!」

海未「そうです、穂乃果らしくありませんよ?」

真姫「ラブライブで勝つために、合宿にだって行ったんじゃない!」

花陽「でも・・・私たちの地区は、A-RISEを筆頭に、実力のあるスクールアイドルがひしめく激戦区です・・・」

凛「かよちん・・・」

穂乃果「それに・・・それに、これに負けたら、3年生のみんなは・・・」

希「・・・穂乃果ちゃん」スッ

希「それは言いっこなし。うちら、3年生のためだけの大会やない。μ'sの9人、みんなで頑張る大会やろ?」ニコッ

にこ「希の言う通りよ。私たち、μ's全員で勝つんだから」

穂乃果「希ちゃん・・・にこちゃん・・・」

ジョルノ「・・・・・・・・・」

128: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 00:24:50.34 ID:gwlV/Jn5.net
ジョルノ(外の世界にいた私は・・・この物語の、結末を知っている・・・)

ジョルノ(でも・・・絵里と私が入れ替わったことで、もし、結末が変わってしまうとしたら・・・?)

ジョルノ(・・・そういう訳にはいかないよね)

ジョルノ「・・・ね、穂乃果」

穂乃果「・・・なんちゃん?」

ジョルノ「海未がつくった、『ユメノトビラ』の歌詞。覚えてるでしょ?」

ジョルノ「“自分を信じて みんなを信じて 明日が待ってるんだよ 行かなくちゃ”」

ジョルノ「“予感の星たち 胸に降ってきた 輝け・・・迷いながら立ち上がるよ”」

穂乃果「・・・・・・・・・」

ジョルノ「迷うのは当たり前。私もしょっちゅうそうだし。でも・・・みんなと頑張れば、その後にはきっといい結末が待ってる」

ジョルノ(私も・・・私たち、外の世界のμ'sも、それを体験してきたしね)

穂乃果「なんちゃん・・・」

希「よしのん・・・」

ジョルノ「・・・ごほん」

130: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 00:32:27.05 ID:gwlV/Jn5.net
ジョルノ「♪疲れた時に 僕を励ます 君の笑顔は最高」

希「・・・♪そして 少しずつ進むんだね」

穂乃果「♪ときめきへの 鍵はここにあるさ」

海未・ことり・にこ「♪ユメノトビラ 誰もが探してるよ」

真姫・凛・花陽「♪出会いの意味を 見つけたいと願ってる」

全員「♪ユメノトビラ ずっと探し続けて 君と僕とで 旅立ったあの季節」

全員「♪青春のプロローグ~♪」

132: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 00:45:36.56 ID:gwlV/Jn5.net
8人「・・・わあ~!!」パチパチ

穂乃果「・・・うん! なんだか元気出てきた! ありがとう、なんちゃん!」

ことり「でも、やっぱりなんちゃん、歌がすっごく上手いね~!」

ジョルノ「いやいや、それほどでも・・・てか私、あんな真面目なこと言っちゃっていいの~?」

凛「さっすが先輩にゃー!」

ジョルノ「こらー、先輩禁止~!」

花陽「でもなんちゃんは、なんだか思わず“先輩”って呼んじゃいそうになります・・・!」

にこ「先輩先輩せんぱ~い」ニヤニヤ

ジョルノ「やめろぉ!」

ジョルノ(・・・あ。なんか楽しい、こういうの。やっぱみんな、いい子たちだなぁ)

ジョルノ(うん・・・でもね)

ジョルノ(やっぱり・・・心のどっかに、引っかかりがあるんだよね・・・)

135: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 00:59:47.08 ID:gwlV/Jn5.net
くっすん「さてさて、もうすぐ本番だよ。絵里ちゃん、準備いい?」

絵里「え、ええ・・・」

くっすん「・・・って、なんで私が引っ張るみたいな感じになってるの~!? いつもと逆だよー!」

絵里(き、緊張してきたわ・・・ある意味、ライブよりも・・・ラジオなんて生まれて初めてだし・・・し、しかも・・・)

絵里「ね、ねえ、くっすん?」

くっすん「ん? なに?」

絵里「こ、この、台本に書いてある・・・最初の掛け合いの台詞、本当に言わなくちゃいけないの?」

くっすん「すごい今さらだよそれ! いっつもノリノリで言ってるじゃん!」

絵里「・・・ハ、ハラショー」

139: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:10:15.92 ID:gwlV/Jn5.net
~オンエア開始~

ウェールカームソーン ヒトツニナールココロー

絵里「ラジオ、アニメロミックス『ラブライブ!』」

2人「「のぞジョルRadio Garden!」」

絵里「・・・・・・・・・」

絵里(や、やるしかない・・・)

絵里「・・・か、かしこい、かわいい・・・」

くっすん「エリーチカー!!」

絵里「・・・ハ、ハラショー・・・南條愛乃役、絢瀬絵里です・・・」カアーッ

絵里(まさか、このフレーズを公共の電波に乗せることになるなんて・・・公開処刑だわ・・・)

143: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:22:38.97 ID:gwlV/Jn5.net
くっすん「希パワー、たーっぷり注入! はーい、ぷしゅっ!」

絵里「・・・イ・・・イタダキマシタ・・・」

くっすん「え、なにー?」

絵里「頂きましたぁーー!!」ヤケクソ

くっすん「はーい♪ 東條希役、楠田亜衣奈でーす!」

絵里(私・・・放送終了まで、耐えられるかしら・・・)

145: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:40:10.70 ID:gwlV/Jn5.net
くっすん「この番組は、10人目のメンバー、ラブライバーの皆さんと、絆を深めるスクールアイドルプログラム・・・」

絵里(・・・それにしても、不思議な感覚ね)

絵里(くっすんにしても、周りのスタッフにしても・・・私という存在が、ここにいることに違和感を感じていない)

絵里(まるで・・・本当に私が、ずっとこの世界にいたかのように)

絵里(でも、それが真実なのかも・・・私が少しおかしくなってしまっただけで、実際は私、声優としてずっとこの世界にいたのかも)

絵里(そう考えた方が、楽に・・・)


      「・・・絵里ち」
              「ぅ絵里ちゃん!」
                         「もー、しょーがないわねー」


絵里(・・・・・・!)

絵里(・・・違う。あの、みんなの表情・・・みんなの声・・・絶対、嘘なんかじゃ・・・)

148: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:53:07.79 ID:gwlV/Jn5.net
くっすん「・・・絵里ちゃん!」

絵里「!」

くっすん「ツアーやらライブの練習やらでお疲れなのー? ゲストの紹介ですよー」

絵里「ああ、ごめんなさい、ライブ疲れがなかなか抜けなくって・・・」

くっすん「もー仕方ないなあ、私からいくね。本日のゲストは!」

絵里(・・・そして、私がまた、驚いたこと)

絵里(希の声を持つ人、くっすんとの出会いに続いて・・・)

???「いきますよー? せーっの!」

絵里くす「「ファイトだよっ!」」

えみつん「うん! ファイトだよっ!」

えみつん「高坂穂乃果役、新田恵海でーす!」

絵里(・・・そう。穂乃果の声を持つ人との出会い)

169: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 00:12:27.27 ID:FyiDztYA.net
海未「・・・はい、そこまで! それでは、今日の練習はここまでにしましょう」

ジョルノ(お・・・終わった・・・普段のレッスンの10回分くらいやった気がする・・・明日、体動くかなこれ・・・)

凛「なんちゃんが、打ち上げられたマンボウみたいにのびてるにゃー」

真姫「ちょっと、大丈夫?」

ジョルノ「な・・・なんのなんの、これしき・・・」

希「じゃあ、よしのんだけ居残り特訓しとくー?」ニヤ

ジョルノ「・・・拒否するっ」

海未「さあ、後片付けと着替えを済ませて、帰りましょう」

ジョルノ(・・・ん? 帰る?)

171: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 00:22:27.07 ID:FyiDztYA.net
ジョルノ(そういや、私ってどこに帰ればいいの?? 絵里の家でいいのかな・・・? でも絵里の家ってどこだ・・・?)

穂乃果「あー、なんだかお腹すいちゃったー! 今日のご飯は何かなー?」

海未「穂乃果は食べることばかりですね。太りますよ?」

ことり「でも確か、今日は雪穂ちゃんが料理当番なんだっけ?」

穂乃果「そう、月に一度の雪穂デー! 雪穂って結構料理得意なんだよー、楽しみー!」

にこ「こころたちの晩ご飯、何にしようかしら・・・帰りにスーパー寄らなきゃ・・・」ブツブツ

ジョルノ「・・・・・・・・・」

175: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 00:43:45.11 ID:FyiDztYA.net
ジョルノ(そっか・・・当たり前だけど、みんな、帰る家があるんだ・・・)

ジョルノ(みんなと一緒に練習して、なんとなく馴染んできたように思ってたけれど・・・)

ジョルノ(やっぱり、私の帰る場所は、ここじゃないんだよなあ)

ジョルノ(ネトゲだってやりたいし・・・むぎにご飯あげないといけないし・・・μ'sのみんなと練習しないとだし・・・それに・・・)


                 ――ね、なんちゃん、ご飯行こー、ご飯!

                 ――はいはい、それじゃ約束ノートに書いとくね。


ジョルノ(くっすん・・・今、どうしてるんだろ・・・)

178: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 00:54:30.69 ID:FyiDztYA.net
くっすん「えみつん! えみつん! えみつん!」

絵里(な、なんかすごくテンション高い・・・どこかの誰かのことなんて完全に忘れてるみたいに・・・ん? 何考えてるのかしら、私)

えみつん「遊びに来ましたー! よろしくお願いしまーす!」

絵里(あ、いけないいけない、私も盛り上げなきゃ)

絵里「ようこそー、待ってましたよー!」

くっすん「えみつん! えみつん! ・・・・・・・・・はい」

絵里(はい、って)

絵里「・・・くっすん、上げるだけ上げて急に落ちるの、やめてもらっていい?」ハイ、ジャネーヨ

絵里(無理矢理テンション上げようとしてる自分が、むなしくなってきた・・・うーん、どうもくっすんといるとペースを乱されがちね)

絵里(・・・あれ? もしかして・・・肩肘張らず、自然体でいいんだよっていう、くっすんなりの気遣い・・・?)

181: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 01:04:22.13 ID:FyiDztYA.net
くっすん「今日はねー、えみつんのためにいっぱいお菓子も用意したんだよー!」

えみつん「すごい! それは和菓子ですか!?」

くっすん「わーい、お菓子! お菓子!」

絵里(いや違う。何も考えてないだけだ。うん、たぶん)

くっすん「い・ち・ご・ま・め・だ・い・ふ・く~!」

えみつん「いちご豆大福~!?」

くっすん「い・ち・ご・生クリームど・ら・や・き~!」

えみつん「いちご生クリームどら焼き~!?」

絵里「いちご押し・・・」

絵里(なんだかこの2人のやりとりを見てると、穂乃果と・・・希というよりは、凛を見てるみたいね)

184: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 01:17:51.79 ID:FyiDztYA.net
えみつん「桜餅で、もち米が見えるやつを“半〇し”って言って、見えなくなるまでめっためたに打ってあるやつを・・・」

えみつん「・・・“皆〇し”って言うの」ドヤッ

くっすん「ぴええぇ~~!!」

絵里「・・・ハラショー」

えみつん「・・・今日は、みんなのために、そばかりんとう持ってきました~♪」

えみつん「残ったらあれかな~と思って、持ち帰り用にジップロックも持ってきたよ!」

くっすん「わーいわーい」

絵里「・・・・・・・・・」

絵里(不思議・・・この、えみつんって人・・・まるで、本当に穂乃果がここにいるみたい・・・)

絵里(なんだかホームシックになっちゃうわ。穂乃果、μ'sのみんな・・・そして・・・)


                 ――絵里ち、無理せんといてね。

                 ――うちも、絵里ちのこと、支えてあげたいんやから。


絵里(希・・・いつも支えてくれてた、あなたのためにも、帰らなきゃね・・・)

186: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 01:19:47.36 ID:FyiDztYA.net
今日はここまでですー
なんだか小出しになっちゃっててごめんね
仕事が忙しくてなかなか書き溜められないんよ・・・(´・ω・`)

また読んでくれたら嬉しいですー

197: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:10:52.33 ID:scjZhNnj.net
穂乃果「・・・え? なんちゃん、一緒に帰らないの?」

ジョルノ「うん、ちょっと寄りたいところあるからさ」

にこ「なになに~、なんかいやらしいものでも買うつもり~?」ニヤニヤ

海未「は、破廉恥です!!」

ジョルノ「違うわ! ・・・まあ、気にしないでよ」

真姫「まあ、そこまで言うなら・・・」

希「・・・・・・よしのん?」

ジョルノ「・・・うん。ありがと、希。大丈夫だから」

希「うん・・・・・・」

198: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:21:18.44 ID:scjZhNnj.net
ジョルノ「・・・・・・・・・」トボトボ

ジョルノ(・・・ま、絵里の家自体は、財布に保険証の1枚くらい入ってるだろうから、その住所を見ればわかる)

ジョルノ(でもなあ・・・なんだか、気まずい。亜里沙とか、顔知らんけど絵里の親御さんにしたって・・・私は絵里じゃないし・・・)

ジョルノ(みんなと一緒に帰らなかったのも・・・やっぱ、私は絵里じゃないっていう、遠慮があったのかな・・・)

ジョルノ「・・・・・・・・・」トボトボ

ジョルノ「・・・夕焼けが目にしみるぜ」

ジョルノ(1人で帰るなんて・・・慣れっこだったはずなのにな・・・)

199: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:33:57.41 ID:scjZhNnj.net
ジョルノ「・・・お、コンビニだ」

ジョルノ(気晴らしに寄ってくか)

イラッシャイマセー

ジョルノ(ふーん、品揃えとかは、元の世界と同じだ・・・って、当たり前か)

ジョルノ(おっ、カップラーメンか。シーフードもある)

ジョルノ(そう言えば、練習しっぱなしでお腹すいたなあ・・・)

ジョルノ「・・・よーし」ピコーン

ジョルノ「久々に、“あれ”やるか!」

202: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:45:33.66 ID:scjZhNnj.net
アリガトーゴザイマシター

ジョルノ「・・・うーん。制服姿で、お湯入れたカップラーメン持ってる姿ってどうなんだろ」

ジョルノ(しかも私、今年でさんじゅ・・・いや駄目だ駄目だ、それを考えたら駄目だ)

ジョルノ(とりあえず、コンビニの隣に公園があったから行こう。まだ明るいし、今のうち・・・)



ジョルノ「・・・うん、この辺でいいか。上手い具合に、ベンチとテーブルもあるし。とりあえずラーメン置いてっと・・・」

ジョルノ「いつもならここでツイッターだけど、今日は無理か」

ジョルノ「誕生日おめでとう、ワタシ・・・なんちて。全然誕生日じゃないけど」



???「・・・・・・・・・」ニヤリ

205: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:59:37.74 ID:scjZhNnj.net
えみつん「はい、絢瀬さんも桜餅どうぞ~」

絵里「どうもありがとう、えっと・・・えみつん、さん」

えみつん「えみつん・・・さん? もう、どうしたんですか絢瀬さ~ん、えみつんさんだなんて語呂悪いよ~」

くっすん「絵里ちゃん、今日ちょっと変なの。記憶そーしつだって」

絵里「もう、それは言わないで~!」

えみつん「疲れてる時は~、甘いものですよ~! どうぞどうぞ~、道明寺桜餅」

絵里「・・・って、桜餅用意したのは番組だけどね」

えみつん「あはは、そうでした」

絵里(なんだか、穂乃果と話してるみたいで安心する・・・気配りも出来て、優しいのね、えみつん・・・)

絵里(・・・ん。美味しい。ハラショー)パクッ

207: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 01:14:32.19 ID:scjZhNnj.net
くっすん「そういえば、前に番組で私と絵里ちゃんが腕相撲をしたんだけど・・・」

えみつん「うん」

くっすん「決着がつかなかったの、同点で。お互い弱すぎて、動かなかったの」

えみつん「ふぅ~ん」

くっすん「だから、今日せっかくえみつんが来てくれてるから、えみつんとも戦ってみようかなって」

えみつん「え、ほんと・・・?」

絵里「強いの? 腕相撲」

えみつん「・・・ゆん」

くっすん「ゆん、て」

えみつん「い、いいですけど、明日、大丈夫ですか? 腕使う用事とか・・・」

絵里「・・・え? 皆〇しにされるの?」

くっすん「怖いよー!」

208: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 01:26:21.02 ID:scjZhNnj.net
くっすん「じゃあ私からいくねー」

絵里(なんだか、よくわからないけれど腕相撲をする流れに・・・)

絵里(ラジオのオンエア中に、お菓子でいっぱいの中、腕相撲をする・・・なかなかシュールね)

くっすん「1日で治る?」

えみつん「う~ん、わかんない」

くっすん「どうなっちゃうの!?」

絵里(でも、えみつんって小柄だし、すごく腕相撲が強そうには見えないけれど・・・)

絵里「・・・じゃあ、そろそろいくわよ。Ready・・・」

絵里「GO!!」

グググッ

絵里「あら、くっすん優勢・・・」

えみつん「・・・!」キュピーン

グイーン ドンッ

絵里「なっ・・・!?」

210: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 01:41:05.97 ID:scjZhNnj.net
くっすん「痛い~、腕折れる~!」

えみつん「ご、ごめんごめんごめん!」

絵里「くっすんがもう少し、もう少しと思ったら、そこからのえみつんの反撃・・・ハ、ハラショー・・・」

くっすん「肩ごと持ってかれた・・・」グスン

絵里(これは・・・本物、ね・・・いけない、なんだか闘争心に火がついたみたい)メラッ

絵里「・・・次は私とやりましょう!」

くっすん「絵里ちゃん!?」

えみつん「わ、わかりました、やりますやります」

絵里(伊達にスポーツ万能で通ってる訳じゃない・・・バレエの厳しい稽古にも、ダンスのハードなトレーニングにも耐えてきた・・・)

絵里(・・・負ける訳にはいかないわ!)メラメラ

くっすん「じゃあ、いくよ? Ready・・・」

くっすん「Fight!!」

226: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:39:42.66 ID:scjZhNnj.net
???「・・・・・・・・・」ニヤリ

ジョルノ「この、フタ止めシールは画期的な進化だよね」

???「・・・・・・・・・」ジリジリ

ガバッ

ジョルノ「!?!?」ワシワシ

ジョルノ「きゃあぁあぁ~~!!」

希「ふむ、発展途上・・・と言いたいところやけど・・・」

ジョルノ「の、の、希!? なにすんのよっ!?」

希「あ~、うん・・・その、希望を捨てたら、あかんと思うよ・・・?」

ジョルノ「なんか申し訳なさそうな顔すんなー!」

ジョルノ(うう、これが希のワシワシか・・・色々と精神的ダメージが・・・)

にこ「愛乃も、ずいぶん可愛らしい悲鳴を上げるじゃない」

穂乃果「えへへ~」ゾロゾロ

ジョルノ「え、みんな・・・? なんで・・・」

228: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:48:03.87 ID:scjZhNnj.net
ことり「希ちゃんが、なんちゃんが元気ないみたいだ、って言って」

穂乃果「それで、みんなで追いかけようってなったの」

海未「迷惑・・・だったでしょうか・・・」

ジョルノ「みんな・・・」

ジョルノ「まったく・・・みんな、おせっかいなんだから」

ジョルノ(・・・でも、不思議と悪い気分じゃない・・・ほっとしたような・・・)

ジョルノ(・・・やっぱ、みんな、優しいね)

にこ「それにしても、あんたの用事ってのは、こんなところで寂しくラーメン食べることなの?」

ジョルノ「あ、いや、これは単に小腹がすいただけで・・・」アセアセ

凛「うふふ」

花陽「えへへ」

ジョルノ「ん? どうしたの2人とも、笑い合って」

232: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:59:39.90 ID:scjZhNnj.net
花陽「実は、さっきなんちゃんが、コンビニからラーメン持って出てくるところを見たので・・・」

凛「だから、凛たちも・・・」

凛「買ってきたにゃ~!」ズイッ

ジョルノ「り、凛ちゃん、それは・・・カップラーメン!」

花陽「私はこれです! チャーシュー煮卵入りそば飯おにぎり!」

穂乃果「私たちはこれだよ~! じゃーん、ベビースターラーメン!」

にこ「夕食前だけど、このくらいならいいでしょ。凛は知らないけど・・・」

真姫「まったく、なんで私まで・・・」

凛「そんなこと言って、熱心にベビースターラーメンの味を選んでたにゃ~」

真姫「べっ・・・別にいいでしょ、そのくらい!」

希「ま、そういうことで。練習後に、みんなでおやつの時間っていうのも、悪くないんやない?」ニコッ

234: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:09:37.72 ID:BRVo98zN.net
ジョルノ「まったく、仕方ないなあ・・・そろそろ3分経ったし、それじゃ麺ジョルノ、スタート!」

海未「めんじょるの??」

ジョルノ「とりあえずみんなで麺っぽいもの食べればいいの。いただきまーす」

凛「うーん、ラーメン美味しいにゃ~」ズルズル

ジョルノ「ふふふ・・・凛ちゃん、これをかければもっと美味しくなるよ」スッ

花陽「そ、それは・・・マヨネーズ!?」

ジョルノ「こうしてこうしてっと~」

真姫「な、なんでラーメンにマヨネーズかけてるの!? イミワカンナイ!」

ジョルノ「こうすると味に深みが出るんだよ。やっぱシーフードにはマヨネーズだね」

凛「り、凛は、遠慮しとくにゃ・・・」

ジョルノ「え~、結構、まろやかな味わいでいけるのになあ・・・」

238: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:18:01.87 ID:BRVo98zN.net
穂乃果「でも、こうやってみんなでおやつ食べるのも楽しいね~!」

ことり「食べてるのはベビースターラーメンだから、あんまりお洒落じゃないけどね」エヘヘ

海未「・・・でも、たまにはこういうのもいいかもしれません」

真姫「・・・なんなのこれ? インスタントラーメン? お湯入れなくていいの?」

にこ「・・・真姫ちゃん、まさかベビースターラーメン食べたことないの?」

真姫「そ、そんなことないわよ! インスタントラーメンくらい食べたことあるわ!」

凛「だからインスタントラーメンじゃないにゃ~」

花陽「そば飯も美味しいです・・・! でも、やっぱり一番は白いご飯かなあ・・・」

ワイワイガヤガヤ

ジョルノ「・・・・・・・・・」

239: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:26:14.67 ID:BRVo98zN.net
希「・・・ちょっと、ほっとしたん?」

ジョルノ「希・・・」

希「今日はずっと、様子が変だったように見えたんよ・・・お節介かもしれんけど・・・」

希「無理はせんといてね。うちも、支えてあげたいんや」

ジョルノ「・・・・・・・・・」

希「ね、絵里ち」

ジョルノ「・・・・・・え?」

243: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:34:38.22 ID:BRVo98zN.net
希「え・・・あれ?」

ジョルノ「い、今、なんて・・・」

穂乃果「・・・“えり”? えーと・・・誰だっけ?」

海未「聞いたことがあるような・・・」

ことり「ないような・・・」

希「・・・あれ? おかしいなあ、なんか・・・勝手に出てきたんよ、その名前が・・・」

希「あはは・・・なんか、うちも変やなあ・・・」

ジョルノ(これ・・・もしかして・・・)

ジョルノ(戻りかけてるの・・・!? みんなの・・・希の記憶が・・・)

246: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:48:41.06 ID:BRVo98zN.net
くっすん「Ready・・・Fight!!」

ガッ

絵里「・・・・・・!?!?」

絵里(なっ・・・お、重い・・・! えみつん、ウエイトはそんなに無いはずなのに・・・)

絵里(単純な筋力の強さだけじゃない・・・! 体重の乗せ方、関節の柔らかさと使い方・・・天性のものだわ・・・!)

絵里(これは、想像以上ね・・・! 気を抜いたらやられる・・・!)

くっすん「あ、あれ、互角・・・? 絵里ちゃん、そんなに腕相撲強かったっけ・・・?」

絵里「・・・・・・・・・」ギリッ

えみつん「・・・・・・・・・!」

くっすん「て、ていうか、2人ともなんか本気すぎて怖い・・・」

248: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:58:42.88 ID:BRVo98zN.net
グググッ

えみつん「・・・・・・・・・!?」

くっすん「あ、あ、絵里ちゃんが押してる、押してる!」

絵里(負けられない・・・! 私が今まで培ってきた、努力に懸けて・・・!!)

グッグッ

くっすん「か・・・勝つの!? 絵里ちゃん勝つの!?」

えみつん「・・・・・・・・・!」

えみつん「・・・・・・・・・ごめんなさいっ」

スンッ

絵里「!?」

グイーン ドンッ

252: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:08:11.74 ID:BRVo98zN.net
くっすん「えみつん! 勝ったえみつん! すごーい!」

絵里(ま・・・負けたの・・・?)

絵里(一瞬、自分の力がスンッて入らなくなる瞬間があった・・・古武術や柔術に、そういう技術があると聞くけど・・・)

絵里(もしそれを、無意識で使いこなしているのだとすると・・・とんでもないわね・・・)

えみつん「だだ、大丈夫ですか!?」

絵里「えみつん、強いわね・・・完敗だわ・・・」

絵里(でも、それだけじゃない・・・えみつんだって、私と同じく、厳しいダンスのレッスンを続けているんだもの)

絵里(・・・だからこそ、ね。・・・あれ? くっすんも同じはずだけれど・・・まあいいか・・・)

254: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:18:50.88 ID:BRVo98zN.net
くっすん「私もこうなりたいなー」

えみつん「いやっ、あの、あのね! やめた方がいいよほんと!」

絵里「どうして?」

えみつん「ラジオでだったらOKだけど、動画ではNGって言われてるんで私」

くっすん「あはははは!」

えみつん「ちょっとマジすぎるからって」

絵里「まさかの事務所NGなのね・・・ハラショー」クスクス

くっすん「確かに、さっきの2人はマジすぎたよねー」

256: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:28:01.96 ID:BRVo98zN.net
えみつん「でも、絢瀬さんもすごかったですよ!」

くっすん「うん! あんなに強かったなんて知らなかった!」

絵里「あはは・・・ちょっとムキになり過ぎちゃったから、恥ずかしいわね・・・」

絵里(うん・・・でもなんだか、楽しかったわね。腕相撲に夢中になるなんて、そうないし)

くっすん「もー、前に私とやった時は、手加減してたんでしょー! ひどいー!」

絵里(“前にやった時”・・・その時は、入れ替わる前の、南條さんという人とやったのかしら・・・)

くっすん「・・・あれ? でも、前にやった時・・・て、絵里ちゃんだったっけ・・・?」

絵里「・・・・・・?」

258: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:38:57.29 ID:BRVo98zN.net
デーデッデー デーデッデー

くっすん「さあ残念ながらエンディングのお時間ですー」

絵里(お、終わった・・・なんとか乗り切ったわ・・・)

絵里「・・・さあ、今日はえみつんがゲストに来てくれましたが」

くっすん「どうだった?」

えみつん「楽しかったです! お菓子もいっぱいだったし」

くっすん「また遊びに来てねー! きっとまた楽しいから!」

えみつん「うん!」

くっすん「ね、なんちゃんもそう思うでしょー?」

絵里「・・・・・・え?」

260: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:48:20.50 ID:BRVo98zN.net
~オンエア終了~

絵里「く、くっすん・・・さっき、なんて・・・?」

えみつん「・・・“なんちゃん”って呼び方・・・うーん、どこかで聞いたような・・・」

くっすん「あ、うん・・・なんかね、思わず出てきたんだ。なんでだろ・・・」

くっすん「えへへ・・・なんだか変だねー、私・・・」

絵里(これ・・・もしかして・・・)

絵里(戻りかけてる・・・!? くっすんの、元の記憶が・・・)

261: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 02:04:02.36 ID:BRVo98zN.net
希「あはは・・・なんか、うちも変やなあ・・・」



・・・なんやろ。

本当に、自然に、出てきたん。その、名前が。

・・・絵里ち。

すごく、懐かしいような。

それでいて、すごく、近いような。

なんだか、ぎゅっと、胸が痛くて・・・

262: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 02:05:13.12 ID:BRVo98zN.net
くっすん「えへへ・・・なんだか変だねー、私・・・」



・・・なんだろう。

なんだっけ? 頭の中に浮かんできた、その名前。

・・・なんちゃん。南條さん。

いっつも呼んでた気がする。

最初は、遠慮がちに。だんだん、呼ぶのが嬉しくなって。

なんだっけ。思い出したい。なんだっけ・・・

263: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 02:06:09.28 ID:BRVo98zN.net
                             希「もしかして・・・うち・・・」



     くっすん「もしかして・・・私・・・」



                           希「大切な・・・」



  くっすん「誰かのこと・・・」

266: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 02:09:50.54 ID:BRVo98zN.net


              希・くっすん 「「忘れてる・・・?」」



276: (庭)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 11:05:08.71 ID:pQqB4W0S.net
no title

しえん

286: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 00:31:15.13 ID:ZFusa5VV.net
希「ほ、ほんとにどうしちゃったんやろうね、うち・・・」

ジョルノ「の、希・・・」

ジョルノ(思い出しかけてるの・・・? 絵里のこと・・・! もう少し押せば、完全に思い出すかも・・・)

ジョルノ(・・・でも、ちょっと待って。もし、希が絵里のことを思い出したとして・・・どうなる・・・?)

ジョルノ(それが、私が元の世界に戻るきっかけになるとは限らない。それどころか・・・私は、明らかに異分子だ)

ジョルノ(絵里がいなくなって・・・私という訳のわからない存在を、みんなが受け入れてくれるなんて・・・)

ジョルノ(・・・どうしたらいい? どうしたら・・・)

ジョルノ「の、希・・・あの・・・」

希「・・・よしのん」

希「・・・ごめんな。励ますつもりやったのに、逆に変なとこみせてもうて・・・」

288: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 00:37:14.09 ID:ZFusa5VV.net
希「みんなもごめんな! よしのんだけやなくて、うちも疲れてたみたいやー」

ジョルノ「希・・・」

ジョルノ(・・・自分も不安なはずなのに。いつだって、自分よりも、周りが一番なんだね)

ジョルノ(優しいけれど・・・それは、つらいよ・・・)

穂乃果「・・・まあ、希ちゃんがそう言うなら・・・」

真姫「もう、3年生が2人もそろって、しっかりしてよ」

にこ「・・・なんか今、さりげなく誰かがハブられた気がするんですけど」

海未「・・・でも、もう暗くなってきましたし、早く休まないと疲れも溜まりますね」

凛「みんな食べ終わったみたいだし・・・」

ことり「そろそろ、帰ろっか」

290: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 00:45:54.50 ID:ZFusa5VV.net
穂乃果「あ、そう言えば、『ユメノトビラ』のダンスのことなんだけど」

ことり「えっ?」

穂乃果「サビ入るところのステップ、どうも上手くいかないんだよね~。どんな風にしたらいいかな?」

海未「ほ、穂乃果・・・誰に聞いているのですか?」

穂乃果「・・・え? それは勿論、ダンスのことといったら・・・あれれ?」

ジョルノ(穂乃果・・・)

穂乃果「う~ん、おかしいなあ・・・私たちの中でダンスが抜群に上手くて、頼りになる誰か・・・いなかったかな??」

凛「ダンスが上手くて・・・」

花陽「頼りになる・・・?」

にこ「もう、しょーがないわねー。にこ直伝のプリティーなダンステクニックを・・・」

真姫「・・・にこちゃんじゃないわよ」

ジョルノ「・・・・・・・・・」

ジョルノ(・・・そっか。そうだよね)

ジョルノ(やっぱり・・・この、μ'sのみんなは・・・“あの9人”が揃ってこその、μ'sなんだ)

292: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 00:57:04.61 ID:ZFusa5VV.net
穂乃果「じゃあねー!」

ことり「また明日ー」

海未「お疲れ様でした」



凛「凛たちもここでお別れにゃー」

花陽「お疲れ様です」



にこ「さて、もうすぐスーパーのタイムセール・・・って、なんでついて来るのよ!」

真姫「ち、違うわよ! 私の家もこっちなの!」



希「・・・・・・・・・」

ジョルノ「・・・・・・・・・」

希「・・・うちらだけになってもうたね」

ジョルノ「・・・うん」



ジョルノ(怖がってちゃ駄目だ。希のためにも・・・絵里のためにも・・・)

ジョルノ「・・・ね、希」

希「ん?」

ジョルノ「・・・ちょっと、付き合ってもらえるかな?」

294: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:09:01.23 ID:ZFusa5VV.net
くっすん「なんちゃん、なんちゃん・・・う~ん、なんか喉元まで出かかってる気がするんだけど・・・」

絵里(くっすん、思い出しかけてるの・・・!? 南條さんという人のこと・・・!)

絵里(・・・でも。くっすんが、南條さんのことを思い出したら・・・私は・・・?)

絵里(くっすんにとっては、南條さんこそが現実の人間で、私は、架空の登場人物・・・少なくとも、くっすんにとっては・・・)

絵里(私の存在は嘘なんかじゃない・・・! でも、くっすんにとっては違う・・・一体、何が正しいの・・・?)

絵里(怖い・・・怖い・・・! どうしたらいいの・・・? どうしたら・・・!)

くっすん「・・・絵里ちゃん」

絵里「・・・え?」

くっすん「なんか怖い顔してるよ。大丈夫・・・? 怖くないよー」

295: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:16:46.75 ID:ZFusa5VV.net
絵里「くっすん・・・」

くっすん「えへへ」ニコッ

絵里(・・・そっか)

絵里「・・・ごめんなさい。ありがとう」

くっすん「へ?」

絵里(ごめんなさい・・・ラジオのオンエア中、何も考えてないなんて思って)

絵里(くっすんは、ただ、純粋で・・・優しいのよね。くっすんがいなかったら、私・・・不安で押し潰されていたかも)

くっすん「絵里ちゃん、今度はなんか、にやけ始めた・・・」

絵里(・・・うん。でもやっぱり・・・ちょっとだけ、腹立つわね)

296: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:26:35.52 ID:ZFusa5VV.net
えみつん「・・・さーて、そろそろ私は帰ろうかなー」セノビー

くっすん「えー、えみつん、ご飯行こうよー」

えみつん「ごめん、今日はやめとくっ。なんとなくだけど・・・」チラッ

絵里(・・・えみつん?)

えみつん「今日は、2人だけの方が良さそうな気がしてさ」

絵里(・・・気が回りすぎるのも考えものね。でも・・・ありがとう、えみつん)

えみつん「・・・あの、絢瀬さん」

絵里「え?」

えみつん「えっと・・・上手く言えないんですけど・・・」

えみつん「私も、悩んだり、落ち込んだり、もう駄目だーってなることもあります」

えみつん「でも、そういう時って、我慢してたら駄目だと思うんです。私は、色んな人に支えられてきましたけど・・・」

えみつん「だから、くっすんでも私でも、話くらいなら聞きますから! ・・・なんて、偉そうですけど・・・」

絵里「えみつん・・・さん・・・」

299: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 01:36:43.70 ID:ZFusa5VV.net
絵里(・・・そう言い残して、えみつんは帰っていった)

絵里(やっぱり・・・彼女は、穂乃果と同じ。自然と、周りに元気と勇気をくれる)

絵里(いつか私も、穂乃果に教えられた。変わることを恐れないで、突き進む勇気)

絵里(怖くないと言えば嘘になる。でも、怖がってるだけじゃ駄目なんだ。未来をつかむには、進まなきゃ)

絵里(向こうの世界で待っている、μ'sのみんなと・・・くっすんと・・・)

絵里(そして、私がまだ顔も知らない、南條さんのためにも)



絵里「・・・くっすん」

くっすん「え?」

絵里「・・・大事な話があるの」

320: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 22:59:40.64 ID:ycZ5167W.net
>>1です
ラスト
投下していきます

321: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:03:48.76 ID:ycZ5167W.net
…………

……

ジョルノ(見上げると、もう空も半分以上宵闇に覆われて、星が瞬き始めてた)

ジョルノ(私は、先を行く希の背中を見ながら、石段を登る)

ジョルノ(希は、特に何も言わない。希のことだから、何かを察しているのかも)

ジョルノ(もう薄暗くなった、アニメでも見慣れた石段を、2人で登る)

ジョルノ(そして、たどり着いたのは――)

323: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:07:45.31 ID:ycZ5167W.net
ジョルノ「ここ・・・神田明神・・・」

希「落ち着いて話せる場所って聞いて・・・思いついたのが、ここやったん」

希「今ぐらいの時間なら、人もまばらやし・・・いいかな?」

ジョルノ「・・・うん」

ジョルノ(希らしいや。でも・・・こんな信じられない話をするなら、丁度いいのかも」

希「・・・うちな。こんくらいの時間の、街の景色が好きなんよ」

希「夕闇に染まってくビル街と、その間の町並み。窓に灯り始める明かり。神社を包んでいく、夜の色・・・」

希「昼と夜の境目。なんか、どんな不思議なことでも起こりそうな気がするんよ」

ジョルノ(どんな、不思議なことでも・・・か・・・)

324: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:11:58.94 ID:ycZ5167W.net
ジョルノ「・・・ね、希」

希「・・・ん?」

ジョルノ「大事な話があるの」

希「うん」

ジョルノ「言っても信じてもらえないかもしれない・・・言うべきか迷ってた」

希「うん」

ジョルノ「でも・・・このままじゃ駄目だって思って。だから、言うね」

希「・・・うん」

ジョルノ「・・・あのね、希」

ジョルノ「私は・・・この世界の人間じゃない。別の場所から来たの」

326: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:17:33.90 ID:ycZ5167W.net
…………

……

絵里(エレベーターの中で、なんとなく私とくっすんは、無言だった)

絵里(2人っきりで話したい、と言った時、いい場所知ってるよ、とくっすんは私をエレベーターに乗せた)

絵里(上がっていくエレベーター。なんだか少し、緊張する。緊張してばかりだ、今日の私は)

絵里(くっすんは何を思っているのだろう。不安? 緊張? 期待?)

絵里(すましたような、くっすんの横顔からは、今の気持ちを窺い知ることはできない)

327: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:22:25.55 ID:ycZ5167W.net
絵里「ここ・・・屋上・・・?」

くっすん「そ! ラジオ局の屋上テラス! いいでしょ、この間見つけた、お気に入りの場所なんだー」

絵里(すっかり夜も遅くなって、屋上テラスには私たち2人以外、誰もいない)

くっすん「ね、ね、綺麗でしょ!」

絵里(屋上から見える、街の夜景。ビル街に灯る、無数の明かり。まるで、地上に星々が降りてきたみたいな・・・)

絵里「うん・・・とっても綺麗」

くっすん「でしょー? ・・・くっしゅん! うー、すっかり寒くなったね・・・」

絵里(空を見上げると・・・空気が冷えて澄んでいるせいか、都会とは思えないぐらい、今夜は星がたくさん見えた)

絵里(空に輝く無数の星と、地上に輝く無数の星――)

331: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:29:57.93 ID:ycZ5167W.net
絵里「・・・あのね、くっすん」

くっすん「・・・んー?」

絵里「これから、大事な話をするわね」

くっすん「うん」

絵里「言っても信じてもらえないかもしれない・・・私自身、今でもどこかで信じられない」

くっすん「うん」

絵里「でも・・・怖がってるだけじゃ駄目だってわかったから。だから、言うね」

くっすん「・・・うん」

絵里「・・・あのね、くっすん」

絵里「私は・・・この世界の人間じゃない。別の場所から来たの」

332: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:37:16.74 ID:ycZ5167W.net
希「・・・・・・・・・」

ジョルノ(・・・希は、すぐに答えない。夕闇に覆われた境内で、希の表情も、よく見えない)

ジョルノ(やっぱり・・・信じてもらえる訳・・・)

希「・・・よしのん」

ジョルノ「・・・!」

ジョルノ(一歩、歩み寄った希の表情には・・・優しい微笑みが浮かんでる)

希「聞かせて。もっと・・・よしのんの話」

ジョルノ「・・・うん」

ジョルノ(・・・そうだ。もう、覚悟は決めたんだ)

333: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:48:12.19 ID:ycZ5167W.net
ジョルノ(・・・それから、私は話した)

ジョルノ(私が、声優であること。希たちが登場する『ラブライブ!』という作品に参加していること)

ジョルノ(気がついたら、この世界にいたこと・・・)

ジョルノ「・・・にわかには信じられないと思う。いい年して、中二病こじらせたとしか思えないと思う」

ジョルノ「でも・・・これは・・・」

希「・・・よしのん」

ジョルノ「・・・え?」

希「よしのんが、今日、ずっと何かに悩んでたの、うち気づいてた」

希「今も、よしのんがすごく真剣なの、わかるんよ」

希「だから・・・信じるよ」

ジョルノ「希・・・」

334: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 23:53:46.74 ID:ycZ5167W.net
ジョルノ「じゃあ・・・信じてくれるなら・・・お願い、思い出して」

希「・・・え?」

ジョルノ「・・・絵里のこと。私と入れ替わった、絢瀬絵里。私が元の世界で、声をあてていた・・・」

希「え・・・り・・・?」

ジョルノ(・・・そうだ。みんなにとって・・・希にとって、必要なのは私じゃない。絵里なんだ)

ジョルノ(それに・・・希が、絵里のことを忘れたままなんて・・・そんなの・・・)

ジョルノ(・・・だから)

ジョルノ「だから、思い出して・・・! 希ならわかるはずだよ、いつだって一緒にいたんだから・・・!」

ジョルノ「お願い・・・! 思い出してあげて・・・!」

335: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:00:18.68 ID:ycZ5167W.net
“えり”・・・?

うち・・・知ってる? その、名前・・・

すごく、懐かしいような。

それでいて、すごく、近いような。

なんだか、ぎゅっと、胸が痛くて・・・


             ――うちも、絵里ちのこと、支えてあげたいんやから。

             ――まったく、かなわないわね、希には。


・・・えり。

絵里。

希「・・・絵里ち」

336: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:07:49.79 ID:XZcXWENq.net
くっすん「・・・・・・・・・」

絵里(くっすんは、すぐに答えない。夜の闇に隠れて、その表情も、よく見えない)

絵里(それはそうだ。いきなり『別の世界から来ました』と言われても、信じられる訳・・・)

くっすん「・・・え? つまり絵里ちゃんは、外人ってこと?」

絵里(・・・そういう解釈!?)

くっすん「そっかー、そうだよねー、金髪だし」

絵里「あ・・・いや、くっすん、あのね?」

くっすん「・・・違うの?」

絵里「え・・・」

くっすん「いいよ。なんとなく、さっきから変だなーって思ってたんだ」

くっすん「聞かせてよ。絵里ちゃんの話」ニコッ

絵里「・・・うん」

絵里(やっぱり・・・最後まで、ペースを乱されっぱなしね)クスリ

337: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:13:53.97 ID:XZcXWENq.net
絵里(・・・それから、私は話した)

絵里(私が、『ラブライブ!』の中の世界から来たこと。気がついたら、この世界にいたこと・・・)

絵里「・・・すぐには信じられないと思う。頭がおかしくなったと思われても仕方ないと思うわ」

絵里「でも・・・私は、本当に・・・」

くっすん「・・・・・・・・・」ポカーン

絵里(そうよね、こんなこと言って、信じられる訳ない・・・この反応も、当然の・・・)

くっすん「・・・え? てことは、絵里ちゃんってアニメの中から来たの? すごーい、ドラえもんみたい!」

絵里「・・・そういう反応!?」

絵里「ちょ、ちょっと待ってよ。こ、こんな支離滅裂な話、信じるの?」

くっすん「・・・絵里ちゃん、嘘ついてるの?」

絵里「え・・・嘘なんて・・・」

くっすん「じゃあ本当なんでしょ? さっきから絵里ちゃん、すごく真剣だもん」

くっすん「まったくもう、信じてあげるよ」ニコッ

絵里「くっすん・・・」

338: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:19:17.60 ID:XZcXWENq.net
絵里(くっすん・・・ありがとう)

絵里(でも・・・だからこそ・・・)

絵里「・・・だからこそ、思い出してほしいの。南條さんのこと」

くっすん「え・・・? 南條愛乃ちゃん? 『ラブライブ!』に出てくる・・・」

絵里「違う・・・! 私は、その人と入れ替わったの」

絵里「だからきっと、南條さんという人は、元々こちらの世界で、私の声を担当していたはず」

くっすん「なん・・・じょう、さん・・・?」

絵里「くっすんだって知ってるはずよ! 今日のラジオ番組だって、元々くっすんと南條さんの番組だったんじゃないの!?」

絵里「だから、思い出して・・・! このままじゃ、南條さんだってこちらの世界に戻ってこれないかもしれない」

絵里「お願い・・・くっすん・・・!」

339: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:26:21.38 ID:XZcXWENq.net
“なんじょうさん”・・・?

なんだっけ? いっつも呼んでた気がする、その名前。

最初は、遠慮がちに。だんだん、呼ぶのが嬉しくなって。

なんだっけ。思い出したい。なんだっけ・・・


             ――ね、なんちゃん、ご飯行こー、ご飯!

             ――はいはい、それじゃ約束ノートに書いとくね。


・・・南條さん。

なんちゃん。

くっすん「・・・なんちゃん」

340: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:32:22.49 ID:XZcXWENq.net
希「・・・絵里ち」

ジョルノ「の・・・希・・・」

ジョルノ「・・・思い出したの!? 絵里のこと・・・!」

希「・・・・・・うち」

ジョルノ「・・・え?」

希「後で・・・絵里ちに、謝っとかんといかんなあ・・・なんで、忘れてたんやろ・・・」

ジョルノ「希・・・!」

希「・・・えへへ。思い出させてくれて、ありがとうな、よしのん」

ジョルノ「希・・・良かった、良かったよ・・・」ポロッ

341: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:41:32.07 ID:XZcXWENq.net
希「あ、よしのん、泣いてるー」

ジョルノ「うるさい」ズズッ

希「・・・それにしてもなあ。絵里ちのこと、こうやって思い出してみると・・・」

ジョルノ「・・・な、何よ、ジロジロ見て」

希「あの絵里ちの“中の人”にしては、ずいぶんと可愛らしいサイズやんなあ、全体的に」ニマー

ジョルノ「う、うるさいー! 人が気にしてることを!」

希「・・・でも」

ジョルノ「え?」

希「やっぱり、よしのんは絵里ちと同じやんなあ」

希「なんだかんだゆうて、いつも周りの人のことを一番に考えてるところとか、よう似てると思うんよ」

ジョルノ「そ・・・そう・・・? そんなこと言ったって何も出ないよー・・・?」テレテレ

343: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:49:00.26 ID:XZcXWENq.net
ジョルノ「・・・でも、希」

希「ん?」

ジョルノ「気にならないの? 自分たちのこと・・・」

希「・・・何が?」

ジョルノ「だって・・・その・・・私たちにとっては、『ラブライブ!』はあくまでアニメやCDの中のお話で・・・」

ジョルノ「・・・ぶっちゃけて言っちゃえば、ただのフィクションってことになっちゃうんだよ?」

ジョルノ「そんな風に言われて・・・不安になったり、怖くなったりしないのかな、って・・・」

希「・・・よしのん」

ジョルノ「え?」

希「よしのんにとって・・・絵里ちや、私たちは・・・ただのお話の中の存在、なの・・・?」

345: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 00:54:28.39 ID:XZcXWENq.net
くっすん「・・・なんちゃん」

絵里「くっすん・・・!?」

くっすん「・・・なんちゃん! あーそうだなんちゃん! なんちゃん!」

絵里「お、思い出したの!? 南條さんのこと・・・」

くっすん「思い出した思い出したー。うわーなんで忘れてたんだろ」

絵里(な、なんか昨日の晩ご飯を思い出したようなノリだけど・・・まあいいか・・・)

くっすん「・・・なんちゃん、なんちゃん・・・えへ」

絵里「・・・?」

くっすん「良かった、思い出せて・・・絵里ちゃん、ありがとうね」

絵里「くっすん・・・」

346: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:00:14.90 ID:XZcXWENq.net
くっすん「でもやっぱりすごーい! 改めて見ると、これが本物の絵里ちゃんかー! すごーい!」

絵里「え・・・どうしたのくっすん、急に私の周りをぐるぐる回りだして・・・」

くっすん「だってだって、アニメそのまんまなんだよ!? コスプレイヤーでもここまで完全再現できないよ!?」

くっすん「絵里ちゃん、やっぱ背高いー。髪サラサラできれー。おっ〇〇大きい、うらやましー」

絵里「お、おっぱ・・・! ちょっと、やめてよ!」

くっすん「私にも背の高さとおっ〇〇分けて欲しいなー。あ、でも私よりもなんちゃんかな?」

絵里(南條さん・・・顔も見たことないけど、きっと色んな意味で苦労してるのね・・・)

347: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:05:26.79 ID:XZcXWENq.net
絵里「・・・ね、くっすん」

くっすん「んー?」

絵里「これでわかったでしょ? 私が、『ラブライブ!』の世界から来たってこと」

くっすん「うん! すごい!」

絵里「・・・どう思う?」

くっすん「え?」

絵里「だって・・・くっすんたち、こちらの世界の人たちにとって・・・私たちは、ただのフィクションの中の人物ってことでしょ・・・?」

絵里「私は今、ここにいる。私には私の意思がある。でも・・・それも全部、嘘なのかな、って・・・」

絵里「私も・・・私がいた世界も、μ'sのみんなも、全部嘘なのか、って・・・!」

くっすん「・・・絵里ちゃん」

絵里「・・・え?」

くっすん「私は・・・μ'sのみんなのこと、嘘だなんて思ったことないよ?」

349: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:10:26.95 ID:XZcXWENq.net
希「よしのんにとっては・・・絵里ちも、私も、μ'sのみんなも・・・ただの作り物、なん・・・?」

ジョルノ「私は・・・」

ジョルノ「・・・ううん、そんなことない。そりゃ最初は、すぐに終わる企画だろうと思って、そんなに思い入れもなかった」

ジョルノ「でも、他のメンバーとたくさん練習して、お話の中の絵里たちのこともどんどん好きになって・・・」

ジョルノ「正直ね。こんなに、大きな存在になると思わなかった。でも・・・」

ジョルノ「今は、絵里も、希も、他のみんなも・・・すごく大好きだよ」

希「よしのん・・・」

352: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:16:03.73 ID:XZcXWENq.net
くっすん「私ね、希がデビュー作だったの。最初は右も左もわからなくって・・・」

くっすん「アニメのレギュラーだって初めてだった。つらいことも、悩んだこともたくさんあったよ」

くっすん「でも、μ'sのみんなと、スタッフさん達と、ファンのみんなに支えてもらって、ここまでこれた」

くっすん「希と一緒に、ここまできたんだよ」

絵里「くっすん・・・」

くっすん「私ね、希がデビュー作で良かったと思ってるんだ。だって、希と一緒に、私も成長してこれたんだもの」

くっすん「だからね、私、希が嘘の存在だとか、作り物だなんて思ったこと、一度もないよ」

くっすん「だって希は、いつだって、私の一番近くにいたんだもの」

353: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:25:12.04 ID:XZcXWENq.net
希「・・・そうや。よしのんが、そう思ってくれてるように・・・」

希「好きな人がいて、思い入れのある人がいて、そんなみんなの想いが、強いなら・・・」

希「強い想いを寄せられたものは、嘘の存在なんかじゃないんと違う?」

ジョルノ「希・・・」

希「だからよしのんも、こっちの世界にやって来れた」

希「・・・うち、嬉しいんよ」

希「よしのんや・・・よしのんの世界にいるみんなが、そんな強い想いを持ってくれてるゆうことに」

355: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:33:15.44 ID:XZcXWENq.net
絵里「・・・ありがとう、くっすん」

絵里「私、ずっと不安だった・・・でも、くっすんや、きっとえみつんも・・・」

絵里「たくさんの人が、そんな強い想いを持ってくれてるのが嬉しい」

くっすん「そうだよー。絵里ちゃん、人気あるんだから」

絵里「ここにいる私も・・・私がいた世界も、μ'sのみんなも、ちゃんといるのね・・・」

356: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:39:07.84 ID:XZcXWENq.net
希「そうや、よしのんに聞いておきたいんやけど」

ジョルノ「ん、なに?」

希「うちの声やってる声優さんって、どんな人なん?」

ジョルノ「え・・・!?」

希「ねえねえ、気になるやん」

ジョルノ「え、えっと・・・くっすんっていうんだけど・・・うーんと・・・」

ジョルノ「・・・子犬みたいな子」

希「・・・犬?」キョトン

ジョルノ「まあ、なんというか・・・気分屋で、思ったまま行動して、すぐ甘えるし、泣くし・・・」

ジョルノ「・・・手のかかる子なのよ。今頃、絵里にベタベタしてるんじゃない?」マッタク

希「・・・ふふっ」

ジョルノ「・・・ん?」

希「大切なんやね、その子のことが」

357: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:46:45.30 ID:XZcXWENq.net
ジョルノ「なっ・・・」カアーッ

ジョルノ「ち、違う違う、そんなんじゃないから! 手のかかる妹みたいな感じというか・・・」

希「それって、やっぱ大事なんと違う?」

ジョルノ「ううーっ・・・もう知らんっ」

希「ふふっ・・・でも、なんか嬉しいなー。うちと絵里ちみたいに、中の人も仲いいんやね」

ジョルノ「・・・希」

ジョルノ「やっぱ・・・心配だよね。絵里のことが・・・」

希「うん・・・絵里ちのことやから、どこに行っても大丈夫だとは思うけど・・・」

希「でも・・・やっぱり、会いたいなあ・・・」

358: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 01:51:37.47 ID:XZcXWENq.net
くっすん「やっぱり、帰りたいよね。会いたいよね、μ'sのみんなや、希に」

絵里「うん・・・勿論ね」

絵里「不安だらけだったけど、ここで過ごした時間はすごく楽しかったわ。くっすんや、えみつんにも出会えて・・・」

絵里「でも・・・やっぱり私は、帰りたい。会いたい、μ'sのみんな、家族・・・そして、希に・・・」

くっすん「絵里ちゃん・・・」

絵里「でも、それはくっすんも同じでしょ?」

361: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:00:53.85 ID:XZcXWENq.net
くっすん「・・・私も?」

絵里「南條さん。会いたいでしょう?」

くっすん「・・・そりゃあ、ね。もしかしたらなんちゃん、向こうの世界で、怖いよーって泣いてるかもしれないし」

絵里(南條さんが聞いたら、多分怒るわね・・・)

絵里「・・・ね。南條さんって、どんな人?」

くっすん「うーん・・・ちっちゃい」

絵里「え」

くっすん「あと、カップ麺大好き。ネトゲ大好き。基本インドア派・・・引きこもり?」

絵里(ハ・・・ハラショー・・・)

くっすん「でもねー・・・歌がすっごく上手くて、ちょっと面倒臭がりだけどちゃんと気も遣ってくれて・・・」

くっすん「・・・うん。頼れる先輩って感じかな?」ニコッ

絵里「・・・ふふっ。ハラショー」

362: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:10:23.89 ID:XZcXWENq.net
ジョルノ「そりゃそうだ、会いたいよね・・・私も、ちょっとこっちもいいかなって思ってたけど・・・」

希「・・・思ってたけど?」

ジョルノ「やっぱり、この世界にいるべきは絵里。私だって、元の世界に帰らなきゃ」

ジョルノ「ほんとに、なんでこんな、おかしなことになっちゃったんだろう」

希「・・・あんな。うち、思うんやけど・・・」

希「・・・これって、神さんのいたずらかもしれんね」

ジョルノ「・・・神様の?」

希「・・・そ。よしのんに、こっちの世界のみんなに会ってもらって・・・」

希「絵里ちには、向こうの世界でもたくさんの人が応援してる、ってことをわかってもらえるように」

希「そんなら・・・いたずら、ゆうより・・・奇跡、なのかもしれんね」

ジョルノ「奇跡・・・か・・・」

363: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:15:36.24 ID:XZcXWENq.net
絵里「くっすんや、えみつんにに出会えたこと・・・今は、神様に感謝してるわ」

くっすん「感謝?」

絵里「こんなこと言うのは、少し恥ずかしいけれど・・・えみつんからは、勇気を・・・くっすんからは、希望をもらえた」

絵里「そして、こちらの世界でも、たくさんの人たちが私たちのことを応援してくれているのがわかった」

絵里「今は・・・こんな、普通じゃありえない出会いが出来たことに、感謝してる」

くっすん「ふふっ。私も、絵里ちゃんと出会えてよかったよっ!」

364: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:21:14.47 ID:XZcXWENq.net
希「もういっこ、気になることがあるん」

ジョルノ「なに?」

希「よしのん・・・外の世界から来たってことは・・・」

希「私たちの・・・この先のお話の結末も、知ってるゆうことやんな? ラブライブの予選や本選の結果とか・・・」

ジョルノ「うん・・・知ってる。聞きたい?」

希「・・・・・・・・・」

希「・・・ううん。やめとく」

希「よしのんも言ってたやん。迷うのは当たり前。でも、みんなと頑張れば、その後にはきっといい結末が待ってる」

希「だから、うちらは・・・自分らを信じて、最後まで頑張るよ」

ジョルノ「・・・うん」

ジョルノ(大丈夫だよ、希・・・μ'sのみんな。みんなの頑張りは、必ず・・・)

希「・・・・・・!! よしのん!」

366: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:27:00.50 ID:XZcXWENq.net
くっすん「絵里ちゃん!! 体が・・・!」

絵里(な、なに、これ・・・!? 体が、うっすら光りだしてる・・・!?)

絵里(もしかして・・・元の世界に・・・!?)

くっすん「すごーい! スーパーサイヤ人みたい!」

絵里(この子は・・・最後まで、まったく・・・)

くっすん「でも・・・お別れなの・・・?」

368: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:33:49.64 ID:XZcXWENq.net
ジョルノ「なになにこれ!? 体が光りだした!?」

希「・・・どうやら、そろそろお別れみたいやんな」

ジョルノ「お別れ・・・元の世界に、戻れる・・・? でも・・・」

ジョルノ「希・・・」

希「・・・そんな顔せーへんの。元いた場所に戻る・・・それだけやん?」

ジョルノ「で、でも・・・」

希「・・・しゃーないなあ」

希「・・・これ。あげる」スッ

ジョルノ「え・・・これ、タロットカード・・・?」

希「“星”のカードや。正位置での意味は、希望や可能性・・・」

希「うちのスピリチュアルパワー、たーっぷり詰まってるから、お守りにするとええよ?」ニコッ

ジョルノ「希・・・」

369: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:38:25.04 ID:XZcXWENq.net
くっすん「じゃ、じゃあ、お別れの前に、なにかなにか・・・」ガサゴソ

くっすん「あ、みつけた! これあげる!」

絵里「これ・・・ステッカー?」

くっすん「そう、のぞえりステッカー! ・・・あ、『のぞジョル』じゃなくて、『のぞえり』に戻ってる」

くっすん「これね、なんちゃんが10ハラショー出さないともらえないんだよ!? レア物なんだよ!」

絵里「そ、そうなの・・・? よくわからないけど・・・」

くっすん「絵里ちゃんとの出会いは10ハラショーじゃ足りないよ! 100ハラショーだよ!」

絵里「くっすん・・・」

370: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:44:14.34 ID:XZcXWENq.net
ジョルノ「・・・ありがとう、希」

ジョルノ「色々あったけど・・・希に会えて・・・μ'sのみんなと会えて、良かったよ」

希「うちもや。・・・ありがとう、よしのん」

ジョルノ「もう会えないかもしれないけど、私・・・!」

希「・・・なにゆうてるん」

希「いつでも、会えるやろ?」ニコッ

ジョルノ「希・・・!」

371: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:50:30.07 ID:XZcXWENq.net
絵里「・・・ありがとう、くっすん」

絵里「私・・・忘れない。こちらの世界に来て、くっすんやえみつんに出会えたこと」

くっすん「私も・・・忘れないから・・・!」

くっすん「あ・・・そうだ! 希に会ったら、伝えておいて!」

絵里「・・・え?」

くっすん「大好きって! いつもありがとう、って!」

絵里「・・・ええ。必ず、伝えておくわ」

くっすん「もちろん・・・絵里ちゃんも、大好きだよ!」

絵里「くっすん・・・ありがとう・・・」

372: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 02:55:46.85 ID:XZcXWENq.net
ジョルノ(真っ白な光が目の前に広がって、希の姿は、見えなくなった)

ジョルノ(まるで体が浮かんでるような、不思議な感覚)

ジョルノ(そして、だんだん光が薄れていって・・・目の前に現れたのは・・・)

ジョルノ「・・・くっすん?」

くっすん「・・・なんちゃん?」

373: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:00:37.04 ID:XZcXWENq.net
くっすん「なんちゃーん! なんちゃんなんちゃんなんちゃーーん!!」ガバッ

ジョルノ「おわっ、なによ!?」

くっすん「なんちゃん、ご飯行こ! 今すぐ行こ! 朝まで食べよ!」

ジョルノ「朝まで!?」

くっすん「ごめんね、なんちゃん・・・なんちゃんのこと忘れてて・・・」グスッ

ジョルノ(くっすん・・・)

くっすん「おかえり・・・なんちゃん」

ジョルノ「・・・ん。ただいま、くっすん」

374: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:03:34.65 ID:XZcXWENq.net
希「・・・絵里ち」

絵里「希・・・」

絵里(光が薄れて・・・目の前に現れたのは、見慣れた神田明神の境内と・・・希の姿)

希「・・・大変だったみたいやね」

絵里「・・・本当にね。こっちには、来てたの?」

希「うん」

絵里「・・・そう。ね、どうだった? その・・・私の、“中の人”は?」

希「そうやんなあ。絵里ちと違うとこもあったけど・・・」

希「・・・でもやっぱり、この人が絵里ちやんなあ、って感じやったよ」

377: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:09:10.21 ID:XZcXWENq.net
絵里「私もね、希の“中の人”に会ったわよ」

希「うちの方は、どんな人やった?」

絵里「うーん、そうねえ・・・子犬、かな?」クスッ

希「・・・ぷ。あはは、みんな印象は同じやんな」

絵里「・・・でも、大好きだって。いつもありがとう、って言ってたわ」

希「・・・そっか・・・」

希「・・・絵里ち」

絵里「・・・ん?」

希「おかえり、絵里ち」

絵里「・・・ただいま、希」

380: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:14:46.50 ID:XZcXWENq.net
…………

……



絵里(あの不思議な出来事から、また少し、月日が流れた)

絵里(あの日、私の代わりに、南條愛乃という人物がいたことは・・・不思議なことに、希以外、誰も覚えていなかった)

絵里(それどころか、みんなの記憶の中では、きちんと私がいたことになっているみたい)

絵里(これも、希が言う通り・・・神様のいたずら・・・もとい、奇跡の成せる業、なのかしら)



絵里(そして・・・私たちは、この日を迎えた)

381: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:18:58.33 ID:XZcXWENq.net
…………

……



ジョルノ(あれから、またしばらく経って、私たちはまた、いつものちょっと忙しい日常に戻った)

ジョルノ(あの日、ラジオ局に、私ではなく絵里がいたことは、くっすんを除いて、えみつんもスタッフも覚えていなかった)

ジョルノ(それどころか、あの日の放送の録音を聞くと、そこでしゃべっているのは他ならぬ私、南條愛乃だった)

ジョルノ(・・・ここまで来るとオカルトだよね。夢か、私とくっすんの頭がおかしくなったのかと疑いたくなる)

ジョルノ(・・・ま、これも神様のいたずら、ってことにしとこう)



ジョルノ(そして・・・いよいよ、今日は・・・)

382: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:22:19.27 ID:XZcXWENq.net
穂乃果「絵里ちゃん、なに見てるの?」

にこ「なにそれ・・・ステッカー? どこかのアイドルの?」

絵里「・・・これはね、プレゼント。大切な友人からの」

希「・・・ふふっ」

絵里「・・・さあ! みんな、そろそろ、準備はいい?」

383: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:27:04.46 ID:XZcXWENq.net
穂乃果「いよいよだね・・・!」

海未「ええ・・・!」

ことり「始まるんだね・・・ここから・・・」

凛「き、緊張してきたにゃ~・・・」

花陽「わ、私も・・・! 相手は、A-RISEです・・・!」

真姫「認めたくないけど・・・やっぱり、強敵よね・・・」

にこ「なな、なに言ってるのよ、気持ちで負けちゃ駄目よ!」

希「そうや。迷うのは当たり前。でも、みんなと頑張れば・・・」

絵里「・・・その後には、きっといい結末が待ってる」



絵里「・・・さあ! 今日のステージ、最高のライブにしましょう!」



~第2回ラブライブ 東京地区予選当日 UTX学院特設ステージ~

384: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:31:00.86 ID:XZcXWENq.net
えみつん「南條さん、なに見てるんですか?」

そらまる「タロットカード・・・? 南條さんにそんな趣味が?」

ジョルノ「・・・これはね、お守り。大事な人にもらった、ね」

シカコ「だ、大事な人・・・!? 聞き捨てならない・・・!」

くっすん「・・・えへへ」

ジョルノ「・・・さあー、みんな、そろそろ準備いい?」

385: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:35:36.99 ID:XZcXWENq.net
うっちー「お客さん、すごいいっぱいだ~♪」

りっぴー「なんだかテンション上がってきたね!」

シカコ「よーし、張り切っちゃうぞー」

ぱいちゃん「私は歌うぞー! 真姫ちゃんのためにも!」

そらまる「・・・私は可愛い私は可愛い・・・」ブツブツ

みもりん「あはは、そら、またやってるの、それ」

えみつん「でも、いよいよだよ! 頑張ろ、みんな!」

くっすん「おー! 行こ、なんちゃん!」

ジョルノ「よっしゃ! 行くぜ、みんな!」



~2015.1.31 さいたまスーパーアリーナ~

387: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:40:33.27 ID:XZcXWENq.net
ジョルノ「今日のステージ! 最高のライブにするぞー!」

えみつん「1!」

うっちー「2!」

みもりん「3!」

ぱいちゃん「4!」

りっぴー「5!」

シカコ「6!」

そらまる「7!」

くっすん「8!」

ジョルノ「9!」



9人「μ's ミュージック――スタート!!」



おしまい

388: (笑)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 03:41:39.77 ID:UvpjodIL.net
おつおもしろかった

400: (家)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 06:18:37.25 ID:b0BwI+AO.net
最高に笑えて泣けるSSだった。書いてくれて感謝してる!

401: (きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 06:58:11.98 ID:vAFb6OYg.net

最高だったよ

405: (鮒寿司)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 07:55:42.42 ID:ECTT8bmx.net
くっすんのキャラ便利すぎてワロタ

410: (庭)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 08:31:09.18 ID:Rr/UHMJg.net
乙でした。これ、映像で見てみたい

422: (笑)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 21:56:06.12 ID:gZXitioM.net
乙!
最高だった!泣いちゃった!

398: (笑)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 04:47:43.76 ID:WSZjbbCV.net
これは100ハラショー

425: (茸)@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 23:10:37.85 ID:VxvNQ/hl.net
うわー面白かった
お疲れ様でした!

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1417360088/

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