【SS】海未「え、絵里先輩……」絵里「動かないで、じっとしてて｣ｷﾞｭｯ

海未「絵里先輩、離してください！」

絵里「捕まえた。もう2度と離さないわ」

絵里「ケードロって楽しいわね！でももう逃げ出しちゃダメよ？」

海未(ドロケーですよ絵里)

絵里「海未、これあげる」

海未(え、絵里先輩から贈り物！？)

海未「あ……お気持ちは嬉しいのですが先輩、私コーラは……」

絵里「飲めないことも知ってるわ」

絵里「だから炭酸抜きコーラ、アスリートの海未ならよく飲むと思って」

海未「オイオイオイ」

ﾄﾞﾝｯ

海未「ぇ、絵里先輩！？廊下でこんな……」

絵里「この張り紙はなに？みゅーず……？」

絵里「すごいわね海未、うちの学校にアイドルができるんですって。今度記念のファーストライブ一緒に行かない？」

海未「……」

絵里「ていうかこの絵の子海未に似てない？」

海未「……」

絵里「好きな本取ってきていいわよ、私も好きにするから」

海未(絵里先輩と一緒に図書室……これってデートなのでは……！？)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

絵里「……青木まりこ現象って言うらしいわよ」

海未「は！？」

絵里「そわそわしてたから……したくなったのかなって///」

海未「……」

絵里「大丈夫？濡れてない？」

海未「は、はい。入れてもらえるだけでもすごく嬉しいので、どうか私のことはお構いなく」

海未(先輩と相合傘……♡今日は人生で最高の日です///)

絵里「海未｣ｷﾞｭｯ

海未「え、絵里先輩！？///だ、ダメですこんなところで……」

絵里「傘があるから大丈夫よ｣ﾊﾞｯ

海未(傘があるから見られないって、そういう問題なのですか！？というかこのままでは私、本当に絵里先輩に初めてを……！)

ﾌﾞﾛﾛﾛ…ﾊﾞｼｬｱｯ

絵里「……ふぅ、危なかったわね。濡れてない？全く、狭い道路はもう少し気を使って運転して欲しいものだわ」

海未(また、ですか……)きゅんっ

海未(え？)ｷｭﾝｷｭﾝ

海未(あれ一線を超えていないのにどうして……でも、水しぶきから守ってくれたのは事実で……あれ！？///)ｷｭﾝｷｭﾝ

絵里「海未って私と話してる時いつもじーっと見つめてくるわよね」

海未「そ、そうですか！？気に障ったのなら気をつけます…」

絵里「そうじゃなくて、どうしてそんなに熱心に、何処をどういうつもりで見つめてるのかなって……教えてくれない？」

海未「それは……｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

絵里「言わなくてもいいわ。最初にあった時から見てて、私もう気づいちゃった」

海未(先輩に私の気持ち、気づかれていたのですね……覚悟を決めて告白……)

絵里「私のこのポンデリングが気になってるんでしょ！」

海未「……」

絵里「でもこれポンデリングじゃなくてシュシュっていうのよ？あ、そうだ。いくつかあるから海未にプレゼントしちゃうわね♡」

海未「絵里先ぱ……」

絵里「先輩禁止」

海未「………絵里」

海未「やっぱりムリです……私にとって絵里先輩は『絵里先輩』なのですから」

絵里「本当にそれでいいの？」

海未「え」

絵里「本当に先輩と後輩のままでいいの？あなたは次のステップを踏みたいんじゃない？」

海未「え、と……それは……///｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

絵里「私をパシリに使ったりできるわよ！」

海未「………」

絵里「海未がたまに私のことを冷めたような目で見るから私に何かさせたいのかなって思ったのよ。そうそう、その目！今度から私になんでも」

海未「絵里」

絵里「自然に言えたじゃない♡呼び方が変わってもこれまでと一緒でいてね、海未♡♡」

ネタ切れチカ

オツーチカ

もっとがんばって

絵里「海未ってメイド服着るのに抵抗ないの？」

海未「はい。スカート丈も長いですし、露出が少ないですから」

絵里「それならよかった。海未って破廉恥なことに耐性ないから大丈夫なのかなって。よく似合ってるわ」

海未「ほ、本当ですか？///｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

絵里「写真撮っていい？」

海未「えっ！？は、はい！もちろんです！」

ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

絵里「ありがとう、大切に使わせてもらうわね」

海未(つ、使うって一体ナニをするつもりですか！？まさか私の写真で……///)

絵里(亜里沙が駄々こねていうこと聞かない時にこれで釣ることにしましょう)

海未「あ……雨……」

絵里「海未と2人きりの時って雨の時が多いわよね。雨女？」

海未「そんなつもりはありませんが……雨は好きですよ」

絵里「私も好きよ」

絵里「……ウチくる？」

海未「えっ」

海未「い、いいのですか？なにも用意していませんが……」

絵里「もちろん、亜里沙も喜ぶわ♡」

海未「………」


海未(理由はどうあれ絵里の手料理が食べられるなんて嬉しいです♡)ﾊﾟｸﾊﾟｸ

海未(ん？どうして家に誘ってくれたのでしょうか、別に絵里の家に近かったわけではないのに……)

海未(まあ、気にしなくてもいいでしょう)

絵里「海未って結婚願望ある？」

海未「えっ！！」

海未(こ、これはそういうアピールなのでは……///脈アリ行動集に書いてありました！)

海未「そうですね……ありますよ、子供も欲しいです」

絵里「ほんと？何歳くらい？」

海未「本当に一生を添い遂げたい人と結婚するのならいつでも、それこそおばあちゃんになってからでもいいです。でも家の方からお見合いを持ちかけられるかも……」

絵里「海未は渡さないわ」

海未「！！｣ﾄﾞｷｰﾝ

絵里「私の目が黒いうちは海未をどこの馬の骨とも知らぬ輩に任せるわけにはいかないもの」

海未(父親気分ですか……)ｼｭﾝ

絵里「亜里沙も私の目が黒いうちは嫁入りさせないわ」

海未(亜里沙と同じように見られているのですね私は……)

いいぞ～

・・・目が黒い？

すてきやん