【SS】海未「甘えられる人」

-生徒会室-


ガチャッ

絵里「こんにちは」

海未「あ、絵里良い所に」

海未「穂乃果もことりも居なかったので、一人で寂しかったんです」

絵里「そうなんだ」

絵里「二人はまだ来ないの？」

海未「日直なので、当分来ないです」

絵里「じゃ、大丈夫ね」

絵里「ほら、おいで」ﾊﾟｯ

海未「え、えーと///」

絵里「誰も見てないから大丈夫よ」

絵里「嫌？」

海未「…嫌じゃないです///」

絵里「じゃあホラ」

海未「……はい///」ｷﾞｭｯ

絵里「ん……」ｷﾞｭｯ

海未「温かいです///」

絵里「海未も」

海未「えへへ」

絵里「うふふ」なでなで

海未「凄く気持ちが落ち着きます」

絵里「私も」

絵里「座りましょうか？」

海未「はい」

ボフッ

海未「んー」ｷﾞｭｯ

絵里「普段はクールな副生徒会長さんの、こんな姿は皆に見せられないわね」なでなで

海未「私には、こういうの似合いませんかね？」

絵里「え？」

海未「こういうキャラじゃないですよね」

絵里「もう……」

絵里「普段、皆を仕切ってる海未も格好良いけど」

絵里「私は、今みたいに甘えて来る海未も可愛くて好きよ」

絵里「だから、二人の時位は好きに甘えて良いのよ？」

絵里「海未に甘えられるのは好きだから」

海未「じゃ、じゃあ、沢山甘えちゃいます///」

海未「えりー」ｷﾞｭｳｯ

絵里「よしよし」なでなで

絵里「……やっぱり他人には、見せられないわ」

海未「え？」

絵里「甘える海未は可愛いから、他人には見せたくない」ｷﾞｭｰ

絵里「独占欲って奴ね」

海未「絵里以外には、こんな事しませんから大丈夫です」

絵里「それは良かったわ」

海未「抱きついてて暑くないですか？」

絵里「大丈夫よ」

海未「えへへ」ｽﾘｽﾘ

絵里「まるで猫ね」

海未「そうですか？」

海未「にゃー、とか猫の真似しちゃったり///」

絵里「可愛い///」

海未「そ、そうですか？///」

海未「にゃ～ん」ｽﾘｽﾘ

絵里「ふふふ」なでなで

海未「にゃーにゃー」ｽﾘｽﾘ

絵里「それそれ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

海未「にゃー……恥ずかしくなってきました///」

絵里「あら？可愛かったのに」

海未「そうだ。今日家庭科の授業でクッキー作ったんです」ｺﾞｿｺﾞｿ

絵里「へー」

海未「絵里に食べてもらおうと思って」

絵里「あら、ありがとう」

海未「で、ですね……///」

絵里「？」

海未「えーと///」

絵里「何？」

海未「あ、あ……あーんして下さい///」

絵里「ふふ……あーん」

海未「ど、どうぞ///」

絵里「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「サクサクで美味しいわよ」

海未「良かったです」

絵里「…じゃあ」ｺﾞｿｺﾞｿ

海未「え？」

絵里「海未にも、あーん」

海未「えっ、私もですか？///」

絵里「ほら」

海未「は、はい///」

海未「あ、あーんっ///」

絵里「はい」

海未「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「美味しいですね」

絵里「自画自賛ね」

海未「ハッ！///」

絵里「ごちそうさま」

海未「おそまつでした」

絵里「そうだ。ちょっと後ろ向いて？」

海未「何ですか？」

絵里「肩凝ってるでしょ？肩揉みして上げるわ」

海未「…そうですね。少し凝ってるかも知れません」

海未「お願いします」

絵里「では……」ﾓﾐﾓﾐ

海未「気持ち良いですね」

絵里「結構凝ってるわね」ﾓﾐﾓﾐ

海未「そうですか？」

絵里「お稽古とか生徒会とか部活とかで疲れてるんじゃない？」もみもみ

海未「そうかも知れませんね」

絵里「たまには休まないと」

絵里「」抱きつき

海未「わ///」

絵里「お疲れ様」ｷﾞｭｰ

海未「はい///」

海未「交代しましょうか？」

絵里「うん」

海未「えへへ///」ｷﾞｭｰ

絵里「わっ！」

絵里「もう、肩もみを交代するのかと思ってたわ///」

海未「良いじゃないですか」ｽﾘｽﾘ

海未「絵里、良い匂いがします」

絵里「そうかしら？」

海未「はい。私の好きな匂いが」

絵里「それは良かった」

海未「良い匂い」ｽﾝｽﾝ

絵里「恥ずかしいわよ///」

海未「絵里、髪キレイですよね」なでなで

絵里「ありがとう」

海未「あの……」

絵里「何？」

海未「髪……下ろしてる絵里が見たいんですけど」

絵里「へ？何で？」

海未「その…髪下ろした絵里も可愛いから」

絵里「そ、そう？///」

絵里「じゃ、見せて上げるわ」ﾌｧｻｯ

海未「やっぱり可愛いです」

絵里「照れるわね///」

絵里「海未、膝枕して上げるわ」

絵里「膝の上おいで」ぽふぽふ

海未「はい…じゃあ、失礼します///」ぽふっ

絵里「いらっしゃい」なでなで

海未「暖かくて柔らかいです///」

絵里「そう？」なでなで

海未「あうぅ///」

絵里「いーこいーこ」なでなで

海未「気持ち良いです」

海未「何だか……このまま寝ちゃいそうです」

絵里「寝ちゃっても良いわよ」なでなで

海未「でも、絵里と喋っていたいから」

絵里「そう？」

絵里「撫でてたら寝ちゃうわね」

絵里「そうだわ」ﾂﾝﾂﾝ

海未「な///」

絵里「海未のほっぺた柔らかい」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

海未「そうですか？」

絵里「もちもちね」ﾐｮｲｰﾝ

海未「ひゃ！？」

絵里「食べちゃいたい」ﾐｮｲﾝﾐｮｲﾝ

海未「や、止めてくださいよ///」

絵里「ふふふ」

海未「よいしょ」起き上がり

海未「手、握って下さい」

絵里「こう？」ｷﾞｭｯ

海未「違います」

海未「こうです」ﾕﾋﾞｶﾗﾏｾ

絵里「あ、恋人つなぎって奴ね」

海未「こっちの手も」ﾕﾋﾞｶﾗﾏｾ

海未「これで」

海未「絵里？」

絵里「ん？」

海未「大好きです」

絵里「！///」

海未「照れてます？」

絵里「…ません///」

海未「意外に照れ屋さんですね」

絵里「……ねえ海未？」

海未「はい？」

絵里「……キスしよっか？」

海未「！」

海未「……///」ｺｸﾘ

絵里「顔真っ赤になってるわよ」ｸｽｸｽ

海未「…だって、初めてですし///」

絵里「海未可愛い」

絵里「大丈夫」

海未「……はい///」

ちゅっ

絵里「海未の唇、柔らかくて気持ち良いわね」

海未「ふあぁ///」

生徒会室の外

真姫「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ！！///」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

真姫「コレ以上見てられないわ///」

花陽「あんな海未ちゃん初めて見たね///」

凛「最早別人にゃ……」

凛「海未ちゃんって二人の時は、あんな風に甘えるんだ」

花陽「あの二人が、最近付き合い始めたのは知ってたけど」

にこ「本人達はバレてないと思ってるみたいね」

希「バレバレなんやけどね」

花陽「生徒会に出す、この書類どうしようか？」

真姫「明日で良いんじゃない？」

にこ「そうね。覗かれてるの気づかない程イチャついてるし」



海未「……も、もう一回」

海未「もう一回キスしません？///」

絵里「したくなっちゃった？」

海未「……はい///」

絵里「しょうがないわね」

ちゅっ


おしまい