【SS】近江遥(4歳)「はるか、おねえちゃんとけっこんする!」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1: (らっかせい) 2021/08/07(土) 18:13:02.32 ID:rYGkHVne
近江遥(6歳)「はるか、おねえちゃんのおよめさんになりたい!」

――

近江遥(8歳)「おねえちゃんはわたしとこんやくしてるもん!」

――

近江遥(10歳)「お姉ちゃんお姉ちゃん! みて、お姉ちゃんの子供が出来ちゃった!」

――

近江遥(12歳)「やだっ、お姉ちゃんがお嫁さんが良い!」

――

近江遥(14歳)「ねぇ、やっぱりどう考えてもお姉ちゃんがお嫁さんだと思う」

2: (らっかせい) 2021/08/07(土) 18:23:07.46 ID:rYGkHVne
遥(現在)「お姉ちゃん。そろそろ婚姻届にサインしてくれないと……先に出来ちゃうよ?」

彼方「してもないのに何ができるのかなぁ……」

遥「あ、そっか……」

遥「そうだよね」

遥「ごめん」フイッ

彼方「んっ?」

遥「お姉ちゃんは、知らないんだっけ」

彼方「遥ちゃん?」

遥「えへへ~なんでもないよ~」

彼方「遥ちゃん!?」ガタッ

5: (らっかせい) 2021/08/07(土) 18:31:39.87 ID:rYGkHVne
彼方「何かやってるの……?」

遥「してないよ?」

彼方「遥ちゃん?」

遥「してないってば~」

彼方「……」

彼方「……最近、朝に疲れが残ってたりするのって」

彼方「遥ちゃんまさか……」

遥「してないよ~」

遥「お姉ちゃんが疲れてるのに、そんなことしないよっ」

彼方「……ほんと?」

遥「うんっ」

6: (らっかせい) 2021/08/07(土) 18:37:41.21 ID:rYGkHVne
遥「お姉ちゃんがしていいって言うなら、するけど」

彼方「言わないよ~」

遥「……小さい頃は、お姉ちゃん私のことお嫁さんにしてくれるって言ったのに」

遥「結婚もしてくれるって言ったのに」

彼方「……」

彼方「ん~……」

彼方「でも、遥ちゃんお嫁さんは嫌だって」

遥「だって」

遥「だって……」

遥「どう考えても、お姉ちゃんがお嫁さんの方が良いよ」

遥「……子供産んで欲しい」

彼方「そっかぁ」

8: (らっかせい) 2021/08/07(土) 18:46:28.31 ID:rYGkHVne
遥「お姉ちゃんは私がお嫁さんの方が良い?」

彼方「お嫁さんは可愛い方がなるものだからねぇ」

彼方「だから、遥ちゃんかなぁ」

遥「え~」

遥「可愛いなら、お姉ちゃんだと思う」

彼方「それこそ、え~……だよ」

彼方「遥ちゃんの方が似合ってるよ」

遥「……」

遥「タキシードを着るお姉ちゃんも良いけど」

遥「でも、やっぱり、お姉ちゃんのウェディングドレス着せたい」

9: (らっかせい) 2021/08/07(土) 18:55:16.03 ID:rYGkHVne
遥「……あと数ヶ月で私、16歳なんだよ?」

遥「結婚、できるんだよ?」

彼方「……ん~」

彼方「でも、ね」

彼方「遥ちゃんは妹だから」

彼方「私は、お姉ちゃんだから」

彼方「……できないんだよ~」

遥「お姉ちゃん」

彼方「?」

遥「それは、守らなくてもいい法律だよ」

彼方「遥ちゃん……?」

遥「私、知ってるよ」

遥「婚姻届が受理されないだけで、結婚は出来るんだよ」

11: (らっかせい) 2021/08/07(土) 19:09:29.94 ID:rYGkHVne
彼方「遥ちゃん、物知りだねぇ」

遥「断る理由を潰……し」

遥「知ってて損はないと思って!」

遥「えへへっ」

彼方「……本気?」

遥「本気だよ」

遥「だって……10年間、ずっとお姉ちゃんと結婚したかったんだもん」

遥「小学校の将来の夢だって、お姉ちゃんとの結婚って書いたし」

遥「中学校だって、私には婚約者がいるって全部の告白断ってきたんだもん」

遥「お姉ちゃんだって、そうでしょ?」

彼方「……」

彼方「彼方ちゃんは、呼び出された場所に人が来てくれた記憶がないかなぁ」

12: (らっかせい) 2021/08/07(土) 19:14:28.92 ID:rYGkHVne
遥「そうだっけ」

遥「……あ」

遥「そうだったね」

彼方「……」

彼方「彼方ちゃん知ってるよ~?」

彼方「遥ちゃんが、みーんな断ったんだよねぇ?」

彼方「……彼方ちゃんへの、告白」

遥「そ、そうだったかなぁ」

彼方「……そうだったんだよ~?」

ギュッ

彼方「いじわる~」

13: (らっかせい) 2021/08/07(土) 19:21:17.64 ID:rYGkHVne
彼方「……まぁ」

彼方「修学旅行では、たまりにたまった告白されたけど」

遥「え゛!?」ガタッ

遥「き、聞いてないよ!」

彼方「言ってないからねぇ~」

彼方「それに」

彼方「何もなかったから、言う必要もないでしょ~?」

遥「……なにもなかったんだ」

彼方「その頃にはもう、ニジガクに行くとか特待生枠狙うとか」

彼方「いろいろ考えてたから」

遥「……私との結婚は?」

彼方「考えてたよ~」

遥「うそつき」

16: (らっかせい) 2021/08/07(土) 19:30:22.31 ID:rYGkHVne
彼方「怒った?」

遥「怒った」

遥「……明日の朝、お姉ちゃんが寝坊しても知らないからね」

彼方「怖いなぁ」

遥「……本気だよ」

遥「私、本気でお姉ちゃんのことお嫁さんにしたいって思ってる」

遥「今は……」

遥「今も、正直不安だけど」

遥「高校卒業したら、また、お姉ちゃんが狙われるかもしれないし」

遥「だから」

遥「だからね!」

ガタンッ
     ドサッ

彼方「遥、ちゃん?」

遥「既成事実が必要だと思うの!」

彼方「遥ちゃん!?」

19: (らっかせい) 2021/08/07(土) 19:43:21.19 ID:rYGkHVne
彼方「待って、今既成事実は困っちゃう」

彼方「あと1年……いや、2年くらいは待ってくれないと……」

遥「……それ、去年も聞いた」

彼方「そ、そう……だったかなぁ?」

ギシッ
    キシッ

遥「去年から1年……経ったよ?」

ギュッ
     スッ

彼方「は、遥ちゃん!」

彼方「遥ちゃん落ち着こう? ねっ?」

彼方「彼方ちゃんには、明日寝坊できない理由が――」

遥「……しちゃえっ」

ギシッ

彼方「あっ」

20: (らっかせい) 2021/08/07(土) 19:53:43.51 ID:rYGkHVne
――――――
―――

彼方「って、感じで……」

彼方「最近、遥ちゃんが怖いんだよねぇ」

果林「へぇ……」ペラッ

彼方「……」

彼方「……果林ちゃん?」

果林「そう」

彼方「話、聞いてた?」

果林「……」

果林「……聞いてたわ」

果林「よかったじゃない」

果林「結婚おめでとう」

21: (らっかせい) 2021/08/07(土) 19:58:59.44 ID:rYGkHVne
彼方「まだ結婚してないのに~」

果林「でもするんでしょ?」

果林「良いじゃない、既成事実」

果林「やられる前にやっちゃえば?」

彼方「……」

彼方「……果林ちゃん、適当に言ってない?」

果林「……ん」

果林「そうね。本の方に集中してるかも」

彼方「いじわる」

果林「だって、私に助言できることなんて何一つないじゃない」

果林「子供の名前くらいなら考えてあげても良いけど、2人で考えた方が良いだろうし」

彼方「果林ちゃんっ!」

果林「冗談よ。冗談」

22: (らっかせい) 2021/08/07(土) 20:09:23.63 ID:rYGkHVne
果林「なら聞くけど、彼方は遥ちゃんと結婚する気がないの?」

彼方「それは」

果林「ちなみに、彼方が結婚しない場合」

果林「遥ちゃんは自暴自棄になって、どこの馬の骨とも知らない男と結婚するかもしれないけど」

彼方「えっ……」

果林「いいの?」

彼方「……」

彼方「私、遥ちゃんを誰かに渡す気なんてないよ」

果林「ならいいじゃない」

果林「既成事実」

彼方「ううん」

彼方「彼方ちゃんは、遥ちゃんをお嫁さんにしたい」

24: (らっかせい) 2021/08/07(土) 20:20:11.52 ID:rYGkHVne
果林「でも、遥ちゃんは彼方を嫁さんにしたいんでしょ?」

果林「良いじゃない、折れてあげれば」

果林「結果は変わらないし」

彼方「え~」

果林「そもそも……現実的じゃないわよ?」

果林「本気で事実婚に持っていくの?」

果林「お母さんには? ちゃんと言える?」

彼方「……」

彼方「言わなければ、ばれないよ」

果林「バレるでしょ」

果林「家でだって、遥ちゃんが我慢しきれてないって今さっき言ってたじゃない」

果林「独り暮らししたって、貴女のところに遥ちゃんが入り浸ってたりしたら」

果林「もしかして……とか、冗談だと思って勘繰るかもしれないわ」

25: (らっかせい) 2021/08/07(土) 20:25:49.19 ID:rYGkHVne
彼方「そう、かなぁ?」

果林「そうよ」

彼方「……果林ちゃんがお母さんなら」

彼方「娘がそういう関係だったらどう思う?」

果林「そうね……分かると思う?」

彼方「……」

彼方「だよね」

果林「……心配?」

彼方「ん」

彼方「高校卒業したら、遥ちゃんと離れ離れにされちゃうかもしれないって思って」

果林「それが一番、ありえるかも」

果林「……」

果林「……ねぇ」

果林「遥ちゃんじゃなくて、私と……付き合ってみる?」

彼方「えっ……」

26: (らっかせい) 2021/08/07(土) 20:42:24.61 ID:rYGkHVne
彼方「どうしたの?」

彼方「もう、人生が嫌になった?」

果林「……違うわよ」

彼方「でも」

彼方「果林ちゃん、明日学校これなくなっちゃうよ?」

果林「来るわよ」

彼方「……それなら、いいけど」

彼方「でも」

彼方「ごめんね」

彼方「私は、遥ちゃん意外とは付き合えないよ」

彼方「……付き合う気はないよ」

27: (らっかせい) 2021/08/07(土) 21:00:59.00 ID:rYGkHVne
果林「そう」

果林「なら、それでいいじゃない」

果林「どうなっちゃうか知らないけど」

彼方「……良いのかな」

果林「貴女が悩んでるのだって」

果林「どっちがお嫁さんか。なんて話で」

果林「それ以外の大事なことなんてこれっぽっちも考えてないくせに」

彼方「えへへ~」

果林「だから、作っちゃいなさい」

果林「既成事実」

彼方「……作れないよ」

彼方「姉妹、だからね~」

果林「それはそれ。これはこれ。でしょ」

彼方「そうだねぇ」

29: (らっかせい) 2021/08/07(土) 21:19:26.42 ID:rYGkHVne
――――――
―――

彼方「ということで、やっぱり遥ちゃんは彼方ちゃんのお嫁さんになって」

遥「えぇっ!?」

遥「なんで!」

彼方「だって、遥ちゃんはお嫁さんにしたい」

彼方「……お嫁さんに、なって欲しい」

遥「……」

遥「ベッドでは負けてるくせに」

彼方「うっ……」

遥「教えてあげる」

彼方「えっ」

彼方「は、遥ちゃん!?」

遥「どっちがお嫁さんになるべきか……教えてあげる」

彼方「あっ……まっ……」

30: (らっかせい) 2021/08/07(土) 21:27:14.11 ID:rYGkHVne
ギシッ
    ギシギシッ

彼方「お嫁さんになるっ……お嫁さんになるからっ!」

遥「だめっ」

サワサワ

彼方「遥ちゃ……っ……」

彼方「んっ……」

サワサワ....
       ギシッ....

遥「……」

遥「だって」

遥「お姉ちゃん……可愛いんだもん」

彼方「やっ……もっ……」

彼方「もうっ……もうっ……無理っ……」

ギシギシ....
        ギシッ

遥「 だ め 」ボソッ

31: (らっかせい) 2021/08/07(土) 21:52:52.90 ID:rYGkHVne
彼方「うぅ……」

遥「……ね?」

遥「お姉ちゃんがお嫁さんになるべきでしょ?」

彼方「……うん」

遥「……」

ギシ.....

遥「あと1時間……」

遥「ううん、あと、30分だけしよ?」

彼方「えっ」

彼方「……」チラッ

彼方「えぇっと……」

遥「大丈夫……明日は、私が起こしてあげるから」

彼方「そ、そういう問題じゃっ……は、遥ちゃんっ!」

35: (らっかせい) 2021/08/07(土) 23:35:23.56 ID:rYGkHVne
――――――
―――

近江母「ねぇ、かな」

彼方「……な、なに?」

近江母「えぇっと」

近江母「その」

近江母「……」

近江母「もしかして、なんだけど」

近江母「貴女とはるって、まさか」

近江母「……なにか、してたりする?」

彼方「し、してないよ~?」

37: (らっかせい) 2021/08/08(日) 09:44:57.59 ID:Mjmum24V
近江母「でも……」

近江母「最近、洗濯物が増えてる気がするの」

彼方「そ、そうだったかなぁ~……」

近江母「布団だって、毎日のように干してるし」

彼方「て、天気がいいから」

近江母「最近、二人そろって色気づいてきてる気もするし」

彼方「そ、そんなことないよ~」

近江母「……」

近江母「……避妊は、してね?」

彼方「しなくてもできないよ~」

近江母「……」

彼方「……」

彼方「……あっ」

彼方「し、してるわけじゃないよ?」

彼方「してたとしても、できないって話で……」チラッ

43: (らっかせい) 2021/08/08(日) 10:43:24.87 ID:Mjmum24V
近江母「してたとしても、できない?」

彼方「う、うんっ」

近江母「……もしかして」

近江母「……」

彼方「ち、違……」

彼方「違うよ!」

彼方「遥ちゃんとは何にもないよ!」

彼方「ほんと……」

近江母「……でも」

近江母「姉妹でえ ちなことする、このくらいのサイズの漫画を2人の部屋で見かけたのだけど」

彼方「え゛っ!?」ガタッ

近江母「……隠したはずって顔ね。彼方」

44: (らっかせい) 2021/08/08(日) 11:18:26.26 ID:Mjmum24V
彼方「か、隠したというか……」

彼方「そんなもの、あるとは思ってなくて」

近江母「そう……」

近江母「ねぇ、遥と彼方どっちから言い出したの?」

彼方「それは……」

近江母「遥から言い出したら、貴女、断れないわよね」

彼方「違っ……違うよ!」

近江母「あら、小さいころからずっとあの子からだったじゃない」

近江母「ずっとあの子から、かなに対して求婚してた」

近江母「お母さんとお姉ちゃんどっちが好き? って聞いてもね」

45: (らっかせい) 2021/08/08(日) 11:28:22.54 ID:Mjmum24V
彼方「そう、だけど」

近江母「まさか、それを真に受けたの?」

近江母「……」

近江母「って言っても、あの子ったら小学生になっても中学生になっても高校生になっても」

近江母「ずっと変わらず、彼方にべったり」

近江母「東雲に進学した時は、反抗期にでもなったのかと思っちゃった」

彼方「遥ちゃんは、反抗期が来たことないよ~」

彼方「それに……」

彼方「私も、遥ちゃんのこと大事に思ってる」

彼方「……」

近江母「それは、どういった意味でかしら」

46: (らっかせい) 2021/08/08(日) 13:38:19.78 ID:Mjmum24V
近江母「別に、怒ってるわけじゃないのよ?」

近江母「……正直、思うところがないと言えば嘘になるけど」

近江母「でも」

近江母「幸せが一番だと思うし」

彼方「……」

彼方「ほんと?」

彼方「幸せなら、良いって思う?」

近江母「本当に幸せなら、ね」

彼方「……」

近江母「幸せに、なれると思う?」

彼方「うん」

近江母「幸せに、できると思う?」

47: (らっかせい) 2021/08/08(日) 13:50:56.56 ID:Mjmum24V
彼方「……」

彼方「将来のことは、分からないけど」

彼方「けど……」

彼方「幸せにしてあげたいとは、思ってるし……」

彼方「それに……」

彼方「……」

彼方「きっと」

彼方「遥ちゃんは、ほかの誰にも幸せには出来ないって思うから」

近江母「……そう?」

彼方「うん」

近江母「……」

近江母「そっか」

48: (らっかせい) 2021/08/08(日) 14:41:31.98 ID:Mjmum24V
近江母「遥も大概だけど」

近江母「貴女も貴女ね」

近江母「……」

近江母「遥のこと、好き?」

彼方「愛してる」

近江母「……お母さんよりも?」

彼方「……ん」

近江母「そう」

近江母「貴女も、ね」

彼方「えっ?」

近江母「いいわ」

近江母「でも、ほどほどに」

近江母「ね?」

彼方「う、うん……?」

49: (らっかせい) 2021/08/08(日) 15:17:24.26 ID:Mjmum24V
――――――
―――

ギシ.....

遥「お母さん、ずっと知ってたと思うよ?」

彼方「そっか」

彼方「……」

彼方「……えっ!?」ガタッ

グイッ
     ガタンッ

遥「おきちゃだめっ」

彼方「違……ま、待って」

彼方「遥ちゃん、知ってたの?」

遥「だって、将来的にはお姉ちゃんと二人暮らししたいって話してたし」

彼方「なにそれお姉ちゃん知らない」

遥「なにより……私は、お姉ちゃん以外は考えられないって、ずっと言ってたもん」

50: (らっかせい) 2021/08/08(日) 17:24:00.23 ID:Mjmum24V
遥「お母さんに言ったら、凄く困ってたけど」

彼方「それは、ねぇ……」

遥「でも、ずっと……」

遥「ずっと、本気で言ってきたってお母さんも分かっててくれたよ」

遥「……」

遥「4歳くらいの時だって、たぶん、本気だった」

遥「勢いだけだったかもしれないけど」

遥「……お姉ちゃんが好きだった」

遥「お姉ちゃんとずっと一緒にいたかった」

遥「お母さんよりも、ずっと、大好きだった」

遥「その気持ちは……今も」

遥「今は……」

ギシッ....

彼方「んっ……」

遥「今はもっと、強い」

51: (らっかせい) 2021/08/08(日) 17:36:40.17 ID:Mjmum24V
遥「お姉ちゃん、好き」

遥「大好き」

遥「たとえ、世界中のみんなが認めてくれなかったとしても」

遥「永遠に逃げ続ける必要があっても」

遥「……お姉ちゃんと結婚したい」

遥「お姉ちゃんと一緒にいたい」

遥「お姉ちゃんのお腹……大きくさせたい」

ギシ.....

彼方「……っ」

ギシ....
      ギシッ

彼方「んっ……」

遥「ほかの誰にも、そんなことはさせたくない」

52: (らっかせい) 2021/08/08(日) 17:43:26.78 ID:Mjmum24V
遥「お姉ちゃんは、私のだもん」

遥「……」

遥「私のお姉ちゃんで」

遥「私のお嫁さんで」

遥「私の奥さんで」

遥「私だけの……可愛い女の子」

サワサワ

彼方「んっ……っ……」

ちゅっ

彼方「!」ビクッ

遥「絶対……誰にもあげない」ギュッ

53: (らっかせい) 2021/08/08(日) 18:09:40.55 ID:Mjmum24V
遥「お姉ちゃん、2人で暮らそう?」

彼方「……ん」

遥「お姉ちゃん、結婚しよ?」

彼方「うん……」

遥「お姉ちゃん、私の子供産んで」

彼方「……」

彼方「いいよ」ギュッ

彼方「遥ちゃんが、子供を身籠らせてくれるなら」

彼方「……産んで、あげる」ボソッ

遥「!」

遥「任せて!」ギュッ

54: (らっかせい) 2021/08/08(日) 18:39:29.58 ID:Mjmum24V
彼方「遥ちゃん、可愛い」

彼方「可愛いよ」

彼方「彼方ちゃんも、好き」

彼方「愛してる」

遥「ほんと?」

彼方「ほんと」

彼方(ほんと)

彼方(きっと、遥ちゃんが彼方ちゃんを好きな気持ちよりもずっと)

彼方(彼方ちゃんを妊娠させようとしてる遥ちゃんが好き)

彼方(でも……してあげない)

彼方(もっと、もっと……頑張る遥ちゃんを見せて)

彼方「……大好きだよ。遥ちゃん」ギュッ

55: (らっかせい) 2021/08/08(日) 19:20:08.11 ID:Mjmum24V
彼方「来年は、彼方ちゃんになんて言ってくれるの?」

遥「え?」

彼方「来年のプロポーズ」

遥「ん~……」

遥「ひみつ」

彼方「え~」

遥「だって、言っちゃったらつまらないでしょ?」

彼方「知りたいな~」

遥「だ~め」

彼方「愛してる?」

遥「それは、いっつも言ってあげる~」

彼方「好き?」

遥「大好き」

彼方「……妊娠しちゃった?」

遥「認知してって言うと思う」

56: (らっかせい) 2021/08/08(日) 20:10:09.41 ID:Mjmum24V
遥「でも……」

ちゅっ

彼方「んっ……」

遥「認知するのは私だよ?」

遥「お姉ちゃんが、お腹をおっきくするの」

サワサワ

彼方「っ……」

遥「お姉ちゃん、好き……」

遥「結婚、絶対にしてね?」ギュッ

彼方「……いいよ」

ちゅっ

彼方「絶対、する」

58: (らっかせい) 2021/08/08(日) 20:18:17.79 ID:Mjmum24V
彼方「お母さんも、良いって……言ってたし」

遥「幸せになれるなら?」

彼方「うん」

遥「してくれる?」

彼方「する」

彼方「……」

彼方「遥ちゃんは?」

遥「絶対、する」

遥「……後悔も、させないよ」

彼方「遥ちゃん」ギュッ

遥「えへへっ」

遥「……」

遥「私、お姉ちゃんと結婚する」

遥「……絶対に」

59: (らっかせい) 2021/08/08(日) 20:25:09.70 ID:Mjmum24V
終わり。

このまま続けるとシリアス書きそうなので

61: (SB-iPhone) 2021/08/08(日) 22:09:48.50 ID:Dx2cq82t
乙。かなはるはシリアスもいいと思う

63: (もんじゃ) 2021/08/08(日) 23:55:13.30 ID:yOPWw7rb
かなはるほんっとすき

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1628327582/

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