【SS】穂乃果「海未ちゃんが怪我してる・・・」ことり「う、うん・・・」

穂乃果「右手に包帯巻いて眼帯までつけてたし穂乃果心配だよ・・・」

ことり「・・・」

穂乃果「今もお弁当食べたらどこかいっちゃうし・・・」

ことり「ｿ、ｿｳﾀﾞﾈ」

穂乃果「さっきなんて暗い顔して私に関わらないで下さいって・・・穂乃果嫌われちゃったのかな・・・？」

ことり「そ、それは無いんじゃないかなぁ」

穂乃果「本当に？」

ことり「うん、本当だよ！」

穂乃果「じゃあ気になるし今日の放課後海未ちゃんに聞いてみるね！」

ことり「う、うん・・・」

放課後　部室

にこ「あー・・・授業眠かった」電気ﾊﾟﾁｯ

にこ「って・・・ええ！？海未！？あんた電気も点けずにどうしたのよ！？しかもその包帯と眼帯・・・」

海未「ああ、にこですか・・・フッ」

にこ「何で今鼻で笑ったのよ・・・」

海未「いえ・・・眩しいと思いましてね、久々なんです、今の私には闇すら眩しすぎます・・・」

にこ「は？」

にこ「・・・う、海未ちゃん今日具合悪そうだから帰った方が良いに」

海未「そうですか？確かに私がここにいては・・・」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

にこ「・・・」

にこ「っていうわけ」

花陽「それで海未ちゃんｲ゛ｴ゛ﾆ゛ｶ゛ｴ゛ｯﾁ゛ｬｯﾀ゛ﾉ゛ｫ！？」

絵里「ハラショー・・・」

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

凛「ちょっと寒くないかにゃー？」

希「スピリチュアルやね」

穂乃果「皆酷いよ！海未ちゃんが心配じゃないの！？怪我してるんだよ！？穂乃果海未ちゃんの家行ってくる！」

ことり「ﾎﾉｹﾁｭﾝ・・・あ、行っちゃった・・・」

にこ「て言うかただの厨二病よね・・・」

絵里「高校二年生だから高二病ね！」ﾄﾞﾔｧ

希「えりち・・・」

真姫「て言うかこれ見なさいよ！」

希「ノート？終焉の書って書いてるけど・・・」ﾍﾟﾗ

希「こ、これは・・・」

凛「ちょっと寒くないかにゃー？」

真姫「歌詞ノートよ！１ページ目で私はギブアップの内容になってるわ、早くなんとかしなさいよ・・・」

ことり（海未ちゃん最近初めてアニメを見たらしいから・・・影響されちゃったんだろうなあ・・・）

海未宅

海未「凄いです・・・以前の私では出なかった詞がスラスラと・・・！」ｶｷｶｷ

海未「ノートを一冊失くしてしまいましたが問題ないくらいです！」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

海未「むっ、誰ですか折角良いところなのに・・・」

海未「はい・・・って穂乃果！？」ｶﾞﾁｬ

穂乃果「海未ちゃん！あれ？怪我は？」

海未「怪我・・・？あっ」

海未（さっきまで力を抑え込んでいた包帯と眼帯をお母様に怒られて取ったのでした・・・）

穂乃果「さっき右手に包帯と眼帯してたじゃん！」

海未「それは・・・」

海未（ん？今ならあの台詞を言えるんじゃないでしょうか？）

海未「すみません、今はまだ話せないのです・・・特に穂乃果、あなたには・・・」

穂乃果「何で！？海未ちゃん今日おかしいよ！困ってるんじゃないの！？」

海未「いえ、そう言うわけでは・・・」

穂乃果「穂乃果は海未ちゃんの力になりたい！」

穂乃果「それなのに穂乃果には話せないの・・・！？」ｸﾞｽｯ

海未「！？」

海未（まずいです・・・まさか泣くとは・・・このままでは友情関係に亀裂が走ってしまいます！）

海未（そうです！今ならあの台詞を使えば！）

海未「止してください・・・私のために涙を流すなど・・・あなたの顔には笑顔が似合う・・・」

穂乃果「本当？」ｸﾞｽｯ

海未「はい！本当です！（決まりましたね・・・）」

穂乃果「じゃあ海未ちゃん・・・何で今日包帯なんかしてたの？元気もなかったし・・・」

海未「あ・・・えーと、それは・・・」

海未（言いたいです・・・私は生まれる前に遺伝子操作をされた強化人間の唯一の生き残りで遺伝子操作をされた弊害により寿命が短い上に突如芽生えた強すぎる闇の力が我が身を蝕んでいると・・・そして世界に絶望をしていると・・・！）

海未（いや、しかし・・・）ﾁﾗｯ

穂乃果「海未ちゃん・・・穂乃果・・・」ｳﾙｳﾙ

海未「！」

海未（ああ・・・私はなんて馬鹿だったのでしょう・・・独り善がりな妄想で大切な友人をここまで悩ませて・・・）

海未（立ち話中に私を狙う勢力がやって来て穂乃果を助けるために封印した力を振るう妄想をするなど・・・）

海未（私は大馬鹿者です！）

海未「穂乃果！すみません、そこまで悩ませてしまい・・・穂乃果にだけ正直に言います」

海未「私は子供の頃にアニメ文化に全く触れずに育ってきました」

海未「しかし最近初めて見てみてその反動なのか夢中になってしまいました」

海未「私の今日の奇行はそれらに影響されてしまったものです、本当に申し訳ありません！」

穂乃果「本当にそれだけ？」ｸﾞｽｯ

海未「はい、それだけです」

穂乃果「・・・そっか！良かった！」

穂乃果「穂乃果本当に心配したんだよ！もう次からはやめてよね！約束だよ！」

海未「はい！もうこのような馬鹿げた行動はしないと約束します！」ﾆｯｺﾘ

海未　自室

海未（自分を客観視してしまうと本当に恥ずかしかったですね・・・しかし実際に話して包帯等のワケが悟られそうなのがにこ位なのは不幸中の幸いです）

海未（これまた幸い形には何も残っていないですし明日謝罪と共に弁解をしましょう・・・）

翌日　部室

海未「こんにちは、にこ一人ですか、昨日はご迷惑をお掛けしました・・・申し訳ありません」

にこ「別に元気なら何でも良いわよ」

海未「ありがとうございます、それでは今日も練習頑張りましょう！」

にこ「そうね」

ｶﾞﾁｬ

海未「希に凛、こんにちは」

希「おおｗｗｗｗｗ海未ちゃんｗｗｗｗｗｗｗｗｗこんにちはｗｗｗｗｗ」

凛「こんにちはにゃｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

海未「？何故笑っているのですか？」

希「凛二等兵！例のものをｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

凛「持ってきました！希隊長ｗｗｗｗｗｗｗｗ」ｽｯ

海未「何ですそれ？黒いノートのようですｇ・・・」

海未「」

後日心の底から世界に対して絶望の心を抱いた海未ちゃんがそこにはいたそうです

終わり