【SS】すみれ「スクールアイドルフラワー部…?」

SS


1: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:07:40.12 ID:0Eie4n/D
ー数日前 結ヶ丘

すみれ「…で、そのスクールアイドルフラワー部ってのは一体何なの?」

可可「ククは思いマシタ…すみれにはやはり、スクールアイドルとして足りない物がアルと…」

すみれ「はぁ?歌もダンスもアンタよりは出来てるし、ギャラクシーなラップでセンターも務めたし、私に足りないものなんて全然…」

可可「無垢さデス」

すみれ「…無垢さぁ?」

可可「そう無垢さデス…スクールアイドルには可憐さや華やかさも当然必要デスが、純粋で無垢な少女らしい一面もまた必要なのデス…」

すみれ「まぁわかんなくはないけど…Liella!の無垢担当にはもう恋がいるじゃな…」

可可「甘ぁい!!チョコ渡る染みってくらい甘すぎデス!!」

すみれ「染み渡るチョコでしょ…」

可可「スクールアイドルとしての資質はメンバーの一人だけが持っていればいいというモノではないのデス!!もちろん各自のキャラクターに合わせてどの面を押し出していくのかというバランス取りは必要デスが…本質的にはメンバー全員がその資質を持っているべきなのデスヨ!わかりマスか!!!!」ズイッ

すみれ「わかったから離れなさいって!近いったら近いのよ!!」

可可「というわけで、すみれにはスクールアイドルフラワー部に参加してもらいマス」フンス

すみれ「だ~か~ら~…そのスクールアイドルフラワー部ってのは一体、何なのよったら何なのよーーー!!」

2: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:09:22.36 ID:0Eie4n/D
ー当日 沼津駅前

すみれ「…結局、とにかく沼津へ行けの一点張りだし、何聞いても延々とスクールアイドル論を語ってくるしで…ったく意味不明ったら意味不明よ…」ブツブツ…

すみれ(でも、こうして1人で旅行なんてなかなか無い機会だし…ちょっと張り切って沼津の観光スポットとか調べてきちゃってたりなんかして…)フフッ

すみれ「…ま、念のため可可が指定した時間までは駅前で待つとして、それ以降は調べたところを見て回って…」

???「あ、あの…平安名すみれさん、ですか?」

すみれ「ギャラッ…!?」

すみれ(えぇ!?道がわかんないなら他の人に聞きなさいよ!なんでいきなり私に話しかけて…)

すみれ(…ん?聞き間違いでなければこの子、私の名前を呼んだわね…。これはもしや、このあいだの予選で私がセンターだったから…?)ジーッ…

5: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:11:21.50 ID:0Eie4n/D
すみれ(確かあの動画ってば既に38万回以上再生されていたわね…とすれば、この沼津にも私を知っている子…もっと言えばファンがいてもおかしくない…?)ムムム…

???「あのー…」

すみれ(ふふっ…ふふふっ…ついに…ついに私にもファンができたのねっ!!…くぅ~っ!)

???「人違いでしたら、その、ごめんなs」

すみれ「んんっ…こほん…そう、私が結女のスクールアイドルグループ"Liella!"でセンター…を張ったこともある…平安名すみれよ!ショウビジネスの世界で生きてきた私とっても不足の無い…スクールアイドルという新しい舞台での輝きを、あなたも見てくれたのね?ふふっ…ありがたい限りだわ!でもごめんなさい…今日の私はプライベートなの…握手やサインくらいなら応じてあげられるけど、私の歌とダンスが見たいならぜひLiella!のライブへ来て頂戴。そうしたら、いずれ全宇宙に名を轟かせるこの平安名すみれのギャラクシーなパフォーマンスを見せてあげられるから!ギャラクシー☆」ギャラクシー

すみれ(決まった…!)

???「おぉー…」パチパチパチ

「おねぃちゃぁ…あの人…」

「しっ!指をさしてはいけませんわ!」

「みかん~みかん~内浦の美味しいみかんだよぉ~!」

「今日は月刊壁ドンの発売日…うふふ…」

すみれ(…は、恥ずかしい…これは…思ったよりも…///)

7: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:13:01.48 ID:0Eie4n/D
花陽「あ…申し遅れました。わたしは小泉花陽、です…花陽も、その、フラワー部のメンバーで…」

すみれ(…という事はこの子もスクールアイドルなわけ…!?)

花陽「えっと…今日はあともう1人、来るはずなんですけど…」キョロキョロ

すみれ(なーんだ…私のファンってわけじゃないのね…)ハァー…

花陽「そういえば、ノンフィクションのMV見ましたよ!センターで踊ってるすみれちゃん、すっごくよかったぁ!」

すみれ「え?あ、あぁ…MVは見てくれてたのね。ふふっ…同じスクールアイドルから評価されると素直に嬉しいわ」

花陽「特にラップのところがかっこよくて、衣装はお姫様みたいなのに、曲はいい意味でアイドルっぽくなくて、そこのギャップがまた魅力的で…花陽と同い年とは思えませんでした…!」

すみれ「…ん?同い年…!?」

すみれ(てっきり中学生くらいかと思ってたけど…まぁ冷静に考えたらスクールアイドルって高校生な訳だし、私より年下の子はいないわよね…)

すみれ「同い年なら、そんなにかしこまらなくていいわよ。私もなんだか肩凝っちゃうし」

花陽「…!」パアァァ…

花陽「それじゃあ…改めてよろしくね、すみれちゃん!」ニコッ

すみれ「う、うん…よろしく…」

すみれ(純粋な笑顔が眩しすぎる…!可可の言ってた無垢ってのはなるほど、こういうことね…)

9: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:15:05.26 ID:0Eie4n/D
すみれ「…それで、あともう1人ってのは──」

???「遅れて~~ごめんずら~~!」ドタドタ

花陽「あ、来た!」

???「ハァ…ハァ…ハァ…ま、間に合ったずら~……ぱたり」パタリ

花陽「あわわ…だ、大丈夫…?」オロオロ

すみれ(むう…上下する山脈…)ジーッ…

すみれ「ってそんなことより往来の真ん中で倒れないでよ!?」

???「ふぅ…ふぅ…ごめんずら~」ムクリ

花陽「花丸ちゃん、一体どうしたの…?」

花丸「えへへ…バスが、ちょっと…はぁ…はぁ…遅れちゃって、はぁ…はぁ…走って…きたから…」ハァ…ハァ…

すみれ「全く、そんなに慌てなくても…ほら、まだキャップを開けてないお水あげるから、これ飲んで息を整えなさいな」

花丸「これはかたじけない…んぐっ…んぐっ…ぷはぁ~!生き返ったずら~!」

花陽「よかったぁ…」ホッ

すみれ「…で、この子もスクールアイドルフラワー部とやらの参加者なんでしょ?」

花丸「そうだった!自己紹介しないと…マルは国木田花丸、フラワー部の参加者ずら~!…はっ…またずらって言っちゃったずら~…」ショボン

すみれ「またも何もさっきからセリフの9割近くに付いてるわよ…」

花陽「花丸ちゃん、久しぶりだね~」ポワポワ

花丸「花陽ちゃんも、お久しぶりずら~」ポワポワ

すみれ(…一体何なのよ…このほんわかした空間は…)

すみれ「それで?この後は一体何をするわけ?悪いけど、私は詳しいこと何も聞いてないから基本的にはノープランよ」

花丸「それなら、とりあえずお茶でも飲んで一息つくずら~」

11: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:17:22.34 ID:0Eie4n/D
─やば珈琲

花陽「では、あの…改めて、小泉花陽です。秋葉原と神保町の間くらいにある、音ノ木坂学院って高校で、スクールアイドルをやってます。」

花丸「マルはここ沼津…のちょっと先の内浦にある、浦の星女学院でスクールアイドルをやってる国木田花丸ずら!今日はマルの地元に来てくれて、どうもありがとう!」

すみれ「平安名すみれよ。原宿にある結ヶ丘女子のスクールアイドル、Liella!で活動してるわ。よろしくね」

花丸「ふわあぁぁ~!原宿!…未来じゅら~!」ズラー

花陽「原宿かぁ…なるほど、それですみれちゃん、おしゃれなんだねぇ…」

すみれ「ま、まぁ?それほどでもないけど?」

すみれ(うぅ…なんか調子狂うわね…)

すみれ「…で、スクールアイドルフラワー部ってのは一体何なの?」

花陽「えーっと…お花にちなんだ名前のスクールアイドル同士で、仲良く交流しよう…みたいな会、かな?」

花丸「マルは花丸でお花、花陽ちゃんもお花、すみれちゃんも菫のお花!つまり、マル達はお花仲間ってことずら!」

すみれ「ふーん…なるほどね」

花陽「ところで、今日は梨子さんは…」

花丸「それがね、梨子ちゃんも誘ったんだけど…『その日はどうしても外せない用事があって…ごめんね?』って断られちゃったんだ」

花陽「それは残念だねぇ…」

すみれ「何?もう一人いるはずだったの?」

花丸「うん。梨子ちゃんって子も、苗字が桜内で桜のお花だから」

すみれ(それなら恋も連れてくればよかったかしら…葉月の"葉"で、まぁ植物ではあるし…)

12: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:19:53.34 ID:0Eie4n/D
店員「ご注文の商品お待たせしましたー。抹茶ラテのお客様ー?」

すみれ「あ、はい。こっちです」

店員「紅茶と小倉トーストとナポリタンのお客様ー?」

花丸「はーい!」ウキウキ

すみれ「!?」

店員「コーヒーとやばカレー、バターチキンカレー、ほうれん草のグリーンカレー、ドライキーマカレーのお客様ー?」

花陽「あ、はい!花陽です」ウキウキ

すみれ「!?!?」

花丸「わ~!カレー全種ずら~」

店員「それと、こちらモーニングセットのおにぎりです」

花陽「ありがとうございますっ」

すみれ「!?!?!?」

花丸「やっぱり、おにぎりも注文してたんだね」

花陽「うんっ!モーニングセットにおにぎりがついてるって書いてあったから、つい…」エヘヘ

すみれ「ちょっと!?」

花陽「?」

花丸「?」

すみれ「まだ10時過ぎよ!?アンタ達朝ごはん食べてないの!?」

花丸「マルの朝ごはんは、のっぽパン2本と、デザートに頂き物の松月のみかんパウンドだけだったかな」

花陽「花陽も、今朝はおにぎり2つと、おはぎ1個だけにしてきちゃった。沼津で美味しいご飯いっぱい食べたくて…」

花丸「それなら今日は、美味しいものいーっぱい、たべるずら~!」

花陽「うん!」

すみれ「いやいや…朝食なんてそれで十分な気がするけど…ってアンタ達、さらに食べる気なの…?」

花丸「医食同源、ずら」

花陽「健康はお米から、です!」

すみれ「意味不明よ!?」

花陽・花丸「いったっだっきまーす!」

13: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:22:02.89 ID:0Eie4n/D
─沼津・狩野川沿い

すみれ「本当にあの量を食べきるなんて…アンタ達の胃袋は底なしったら底なしよ…」

花陽「えへへ…花陽は、白米ならいくらでも食べられちゃうから…」

花丸「でも、あの白米至上主義の花陽ちゃんがカレーを食べるなんて、なんだか珍しいような…」

花陽「あのね、以前の花陽は確かに真っ白なご飯をスパイスで汚すなんて!って思ってたんだけど…」

花陽「色んな個性を持った人たちと、スクールアイドルとして一緒に活動して、──例えば花丸ちゃんと花陽みたいに──お互いがお互いにいい刺激を与えあって成長していく中で、白米にもお互いがお互いを高めあえるような、そんな存在がいてもいいのかな…って思えるようになったんだ」

花丸「なるほどそれで喫茶店のカレーを…花陽ちゃん、深いずら…」

すみれ「ねぇそれ、いい話なんだかどうなんだか私にはよくわかんないんだけど…って私たちはどこへ向かってるわけ?」

花陽「商店街を抜けて、川沿いをずっと歩いて来たね」

花丸「今はね、沼津港に向かってるよ」

花陽「港…ということはつまり…?」

花丸「そう!新鮮なお刺身がたっぷり乗った海鮮丼や沼津の太陽をいーっぱい浴びた干物の定食が、マル達を待っているずら~!」

花陽「わあぁぁぁ…!」パアァァァッ

すみれ「ほんと、フラワー部って名前の割には花より団子って感じの集まりね…」

14: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:24:08.00 ID:0Eie4n/D
─沼津港

花丸「到着したずら~!」

花陽「どこもおいしそうなお店ばかりで、目移りしちゃうね…」キョロキョロ

すみれ「…ねぇ、さっきあれだけ食べたんだもの、いくらなんでも昼食にはまだ早いでしょ?私、行ってみたい場所があるんだけど…」

花陽「すみれちゃんの行ってみたい場所なら、花陽も興味あるかも…花丸ちゃんも、いいよね?」

花丸「もちろんオッケーずら!それで、すみれちゃんが行きたいところって?」

すみれ「ふふっ。こっちよ!」

花陽「あ、待って~!」

花丸「そっちは確か…」

15: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:26:18.57 ID:0Eie4n/D
─沼津港深海水族館

すみれ「ここったらここよ!」

花陽「ここって、水族館?」

花丸「深海の生き物に特化した、割とマニアックな水族館だけど…すみれちゃん、もしかして深海魚好きだったずら?」

すみれ「うーん…深海魚が特別好きってわけではないんだけどね」

花陽「この子、タコさんかなぁ?…メンダコ…?すごい、可愛い…!」

花丸「こっちのタカアシガニは、とっても大きくてとっても美味しそうずら~!」

花陽「あっちにも何か…ぴゃあ!ダレカタスケテー!!」

花丸「チョットマッテテー…って大丈夫、これは冷凍保存されたシーラカンスずら~」

花陽「なぁんだ、シーラカンスさんだったんだ…顔が怖いから、てっきり怪獣かと思ったよ~…」ホッ

花丸「冷凍シーラカンスの展示は、ここ沼津港深海水族館が世界唯一…らしいずら!」

花陽「へぇ~…すごいなぁ…ってすみれちゃんは?」

花丸「あれ?はぐれちゃったかな…」

花陽「すみれちゃーん!」

花丸「すみれちゃーん!」

16: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:29:11.40 ID:0Eie4n/D
すみれ「……」ジーッ

花丸「あ、こんなとこにいたずら」

花陽「よかったぁ…置いて行かれちゃったかと思ったよ…」

すみれ「友達を置いていくわけないでしょ…この子を見てたのよ」

花陽「わぁ~…大きなダンゴムシ…?」

花丸「ダイオウグソクムシずら」

すみれ「そ、等脚目スナホリムシ科の海生甲殻類。等脚目だから、花陽の言う通りダンゴムシの親戚みたいなものね」

花丸「すみれちゃんってこういう子が好みなの?」

すみれ「好みっていうか、そもそも実物を見るのは初めてだけど…まぁ色々と因縁があるのよ、グソクムシとは」

花陽「因縁…?」

すみれ「詳しいことは言えないけど…ま、深い意味はないわ」

花丸「…食べたずら?」

すみれ「ハァ!?」

花丸「すみれちゃん、、グソクムシを食べちゃったから、生きてる姿も見てみたいなーって思ったずら?」

すみれ「んなわけないでしょ!!違うわよ!」

花丸「ほう…でも人には言えない事となると…」

すみれ「深読みしすぎよ!」

花陽「…でも、花陽もちょっと気になるな…」

花丸「まさか、すみれちゃん、ダイオウグソクムシで人を殴って…」ガクガクブルブル

すみれ「違うったら違うわよ!!ったくもー…はぁ…わかったわよ…すぅーっ…」

花丸「?」

花陽「?」

すみれ「グソクムシーwwwwwグソクムシーwwwwwグッソクソクソクwwwwwグッソクッムシーwwwww」

花丸「!?」

花陽「!?」

17: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:31:26.12 ID:0Eie4n/D
すみれ「…って感じの歌を歌ったことがあるの!子役時代にね」

すみれ(はぁ…どうせまた笑われるんでしょ…もう慣れっこだけど…)

花丸「か…か…」

花陽「か…か…」

花丸・花陽「か、かわいい~~~~!(ずら~~!)」

すみれ「!?」

花丸「すっごく可愛い歌とダンスずら~!」

花陽「うん!うん!…あ、子役時代のすみれちゃんって、これかなぁ?ネットに上がってる昔の子供番組の…」

すみれ「ちょ、ちょっと!!///」

幼すみれ『グソクムシーwwwwwグソクムシーwwwwwグッソクソクソクwwwwwグッソクッムシーwwwww』

花丸「可愛いずら~!これはもはや、グソクムシの天使…いや、堕天使ずら~~!!」

すみれ「何よそれ!?///」

花陽「グソクムシのきぐるみが左右にちょこちょこ動いて…すみれちゃん、小さいころから可愛かったんだねぇ…」

すみれ「…本当は、お姫様の役がやりたかったのよ?でも、私が任されるのはいつもこんな役だった」

すみれ「ただ、この役がきっかけでかのんとも仲良くなれて、今があるわけだし…そう考えたらグソクムシも悪くなかったのかなって、ようやく思えるようになってきたのよ」

すみれ「それで、今まで一方的に嫌ってたグソクムシと仲直りしようかなって、ここへ寄ろうと思って…///」

花陽「…っく…ひっく…」ヒック…ヒック…

花丸「うぅ…っく…」ポロポロ

すみれ「ってアンタ達、なんで泣いてるの!?」

花陽「…だって…っく…すみれちゃんに…ひっく…そんな辛い過去が、あったなんて…花陽はぁ…!」

花丸「感動ずら~!愛ずら~!」

すみれ「もー…大げさったら大げさよ…///」

すみれ(2人とも、妙に純粋というか…なんだかこっちが恥ずかしくなってきちゃうじゃない…///)

花陽「でも本当に可愛い歌だったし…花陽も歌っていいかなぁ…?」

すみれ「…お好きにどうぞ」

花陽「うーん…うーん…あ!思いついた!」

花丸「?」

すみれ「?」

18: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:34:02.01 ID:0Eie4n/D
花陽「ユッメピリカーwwwwwサッサニシキーーwwwwwタッキタッテゴハンニwwwwwヒットメッボレーwwwww」

すみれ「!?」

花丸「グソクムシの歌・お米バージョンずら~!」

花陽「えへへ…すみれちゃんみたいに、花陽もお米への愛を歌に出来たらなって思って…」

すみれ「いや別に私は歌にグソクムシへの愛を込めたつもりは一切なかったんだけど…」

花丸「マルも何か…えーっと…うーんと…」

すみれ「張り合わなくていいのよ!?」

花丸「…あ!思いついたずら~!」

花陽「わー」パチパチ

花丸「んっんぅ……すぅ~……みっずごっr…」

∬(_c||^ヮ^|| !?

花丸「!?」

すみれ「?」

花陽「??」

花丸「……るふ~!wwwwみっずごっるふ~!wwww」チラッ

∬(_c||^ヮ^||…

すみれ「…ぷっw水ゴルフって何なの?ww」クスッ

花丸「マ、マルが考えた新しいスポーツずら!水中で行うゴルフずら!!」ドクンドクンドクン…

花陽「へぇ~…あ、そっか!沼津はダイビングもできるから…」

すみれ「何よそれw」アハハ-

花丸「あははー…」チラッ

^ヮ^|| ススス…

花丸(セーフ…!!!)

すみれ「はー…おかしかったw…笑ったらなんだか私もお腹がすいちゃったわ」

花陽「あ!実は花陽も…///」

花丸「それなら、マルとっておきのお店があるずら~!」

花陽「やったぁ!すみれちゃんも、早く早く!」

すみれ「ちょ、ちょっと!待ちなさいってば!」

───
──

19: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:36:05.54 ID:0Eie4n/D
─沼津駅前

花丸「今日は楽しかったずら~!花陽ちゃん、すみれちゃん、本当にどうもありがとう!」

花陽「ううん!こっちこそ、花丸ちゃんのおかげで沼津のいろんなところに行けて楽しかったよ!」

すみれ「はぁ…まさか沼津港のお店を片っ端から梯子して丼飯を何種類も食べ比べるなんて、前代未聞過ぎて驚きったら驚きよ…」

花陽「まぐろ丼…いくら丼…うに丼…海鮮丼…かき揚げ丼…全部美味しかったぁ…」

花丸「天ぷらも唐揚げも、堪能したずら~…」

すみれ「でも、花丸のおかげで沼津を堪能できた気がするわ。ありがとう」

すみれ(それに今日一日2人と一緒に過ごして、可可の言う無垢ってのも多分、ほんの少しわかったし…)

花丸「沼津をいーっぱい楽しんでもらえて、マルが一番うれしいずら~!…次はマルが東京へ遊びに行くね!」

花陽「うん、待ってるね!」

すみれ「原宿なら任せなさいな。私にとってはまぁ、庭みたいなものだから」

花丸「すみれちゃん、しゅごいずら~…!」

すみれ(…スカウト狙いで入り浸ってただけだけど…)

花陽「あ、もう電車来ちゃうみたい!すみれちゃん、急ごう!」

すみれ「っとそうみたいね。じゃあね、花丸、また会いましょう!」

花丸「うん!またね~!2人とも、気を付けて帰るずら~!」

花陽「ばいば~い!」

すみれ「さよならー!」


……
………

花丸「ふふっ…2人とも、沼津を楽しんでくれてよかったずら~」

花丸「花陽ちゃんも心ゆくまで海の幸を楽しんでくれたし、すみれちゃんも水族館でグソクムシと仲直りできたし…」

花丸「よし!次はマルが東京に行って2人と──!?」

∬(_c||^ヮ^||

花丸「は、半分で止めたずら!!最後までは言ってなぎぃいいいやああああああ!」

その夜、マルちゃんは半分剥ぐぅされました。

おしまい

20: (もんじゃ) 2021/10/09(土) 00:46:30.82 ID:0Eie4n/D
ここまで読んで頂きありがとうございました
感想など頂けると励みになります
前作貼っておきますので気に入ったらこっちもぜひ

かのん「か◯ん会…?」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1633265441/

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1633705660/

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