【SS】梨子ちゃんの「頑張れない時は頑張らなくてもいいんだよ」の言葉を信じ続けちゃった曜ちゃん【ラブライブ！サンシャイン!!】

この後どんどん堕ちていくんだよね……
　

曜「……」

梨子「曜ちゃん？」

曜「……」

梨子「大学、どうする？」

曜「…………休む」ｺﾞﾛﾝ

梨子「そっか、わかった」

曜「……」

梨子「じゃあ私も。今日もお休みしちゃおーっと」ｷﾞｭ

曜「……いいの？」

梨子「うん。大丈夫だよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

曜「……そ」

梨子「うん」

曜「……」

梨子「～♪」

曜（……）
　

曜（梨子ちゃんは……昔からずっと、どこまでだって優しい）

曜（なんでだろう。私なんて、何もないのに。才能も、輝きも、なんにもなくて）

梨子「……」

曜（梨子ちゃんにしてあげられることも、何もないのに）

梨子「……？」

曜「……」

梨子「曜ちゃん？」

曜「えっ？あっ、えっと……」

梨子「もうっ。せっかくお休みにしたんだから、も～っと一緒にいよっ？」

曜「わっ！？」

梨子「ぎゅーっ♡」

曜「……/////」
　

梨子「～♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

曜「……梨子ちゃん、さ」

梨子「うん」

曜「なんでここまで私と一緒にいてくれるの？」

梨子「えっ？」

曜「私、もう高校生の時の私とは別人だし……梨子ちゃんの理想を叶えてあげられることなんてなんにもないよ？」

梨子「……」

曜「変な期待とか、しないで欲しい。だって私ダメ人間だもん。ほら。引きこもりだし、大学行ってないし」

曜「もうみんなの憧れだった私はいなくて、ただの無個性で無価値な私だけが残って。だから……」

梨子「……」

ﾍﾟﾁﾝ!

曜「いたっ」

梨子「あのね曜ちゃん。私ね、曜ちゃんが私のヒーローだったから好きになったわけじゃないんだよ？」
　

梨子「曜ちゃんがみんなのアイドルだったから好きになったわけでも、スクールアイドルで輝いていたからでも、もちろん高飛び込みが凄かったから好きになったわけでもありません」

梨子「曜ちゃんが曜ちゃんだから、こんなに好きになったんだよ？」

曜「私が……？」

梨子「うん。どんな曜ちゃんだって、私はとっても大好きよ」

曜「……」

梨子「昔も今も私が好きな曜ちゃんは、ずーっと曜ちゃんなの。だから曜ちゃんはそのままでいいんだよ？」

曜「……そっか」

梨子「うん。いつか二人でまた大学一緒に行けるようになるといいね」

曜「うん」

梨子「～♪」ｷﾞｭｰ♡

曜「……」

曜（……ああ、やっぱり私、ダメ人間だ。こうやって梨子ちゃんのことを束縛する）
　

曜「梨子ちゃん」

梨子「ん、なあに？」

曜「えっと……好きだよ、梨子ちゃん。愛してる」

梨子「うん。私も曜ちゃんのこと、大好きよ♡」

曜（言葉で梨子ちゃんを閉じ込めて、自分の思い通りにしようとする。『好き』の言葉は甘い罠だ）

曜（私がダメな人間だってことは、痛いくらいにわかってる。でも、それでも）

曜（私、梨子ちゃんのことが———）

梨子「曜ちゃん？」

ﾑｷﾞｭ♡

梨子「ほら、もう一回お布団いこっ？」

曜「……」

梨子「いっぱい………今は一緒に楽しいことだけ、考えよっ？」

曜「……うん」



この後めちゃくちゃセ　　　した
　

【おまけ：なんとか踏みとどまった世界線】

曜「ただいまー………」ｶﾞﾁｬﾘ

梨子「あ、曜ちゃんおかえり～」

曜「……」

梨子「寒かったでしょ。先、お風呂にする？」

曜「……」

梨子「私ね、お風呂入らないで曜ちゃんのこと待ってたの。たまには一緒に……って曜ちゃん？」

曜「え？」
　

梨子「大丈夫？元気なさそうだけど」

曜「えっ？あ、いや、えっと……」

梨子「……」

曜「や、その、これは、違くて……！」

曜（ふぇっ……）ｳﾙｯ

梨子「曜ちゃん」

曜（ふぇぇぇぇぇ………）ｳﾙｳﾙ

梨子「……」

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

梨子「お仕事、すっごく頑張ったのね。もう大丈夫、大丈夫だよ」

曜「ふぇぇ、梨子ちゃぁ……」ｳﾙｳﾙｳﾙ
　

曜（ぐすん……）

梨子「お仕事、辛い？」

曜「……うん」

梨子「そっか。あのね曜ちゃん、頑張れない時は無理して頑張らなくてもいいんだよ？」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

梨子「もし辛かったら、少しの間だけお休みするとか……」

曜「それはダメっ！」

梨子「えっ？」

曜「そんなのダメ私、梨子ちゃんのこと幸せにするって決めたもん！」

梨子「……」

曜「私は甘えてちゃダメなの。ダメなんだよ、これ以上梨子ちゃんに甘えてちゃ」

曜「だからせめて、せいいっぱい走り続けることしか、私には出来ないから

梨子「曜ちゃん♪」

ｸｲｯ

曜「え！？」

梨子「ちゅっ♡」

曜「ひゃんっ/////」
　

曜「り、梨子ちゃん！？」

梨子「ありがとう。私のために頑張ってくれて♡」

曜「や、やめてよ梨子ちゃん、玄関で。恥ずかしいよ……/////」

梨子「あのね曜ちゃん。頑張るってね、頑張ってるか頑張ってないかじゃないと思うの」

曜「……？」

梨子「０か１かじゃ決められないことってあると思う。頑張れる時に頑張って、でも頑張れない時にはちょっと休んで……そうやってちょっとずつでも前に進んでいければいいんじゃない？」

曜「ちょっとずつ、前に……」

梨子「うん。私は曜ちゃんが毎日頑張ってくれてること、誰より一番わかってるよ」

曜「梨子ちゃん……」

曜（ふぇぇぇ……）

梨子「ぎゅ～っ。大好きよ、曜ちゃん♡」

曜「う、うん。ありがと、梨子ちゃん……//////」

梨子「うん」

曜（ああ、やっぱり梨子ちゃんって素敵だな。ほんと私にはもったいないくらい）
　

曜（梨子ちゃんにプロポーズしたあの日、私は梨子ちゃんを幸せにするって誓ったんだ。もう絶対、悲しい顔をさせないって）

曜（だからこの笑顔を、今日も、明日も。ずーっとずっと守れますように）

梨子「はい」

曜「えっ？」

梨子「今度は曜ちゃんの番よ」

曜「え゛！！？」
　

曜「ば、番って何！！？」

梨子「私が曜ちゃんのことぎゅ～ってしたから、次は曜ちゃんが私のことぎゅ～ってしてくれるターンなの」

曜「そ、そういうものなの？」

梨子「うん」

曜「そっかぁ……」

曜（うぅぅ、やっぱり梨子ちゃんには敵わないよぉ……）

梨子「……」

曜「え、えっと……/////」

梨子「むぅ……」

曜「うっ！？す、する！するから期限悪くしないでよ！！」

梨子「うん♪」
　

曜「ば、番って何！！？」

梨子「私が曜ちゃんのことぎゅ～ってしたから、次は曜ちゃんが私のことぎゅ～ってしてくれるターンなの」

曜「そ、そういうものなの？」

梨子「うん」

曜「そっかぁ……」

曜（うぅぅ、やっぱり梨子ちゃんには敵わないよぉ……）

梨子「……」

曜「え、えっと……/////」

梨子「むぅ……」

曜「うっ！？す、する！するから期限悪くしないでよ！！」

梨子「うん♪」
　

曜「ううっ、じゃ、じゃあ……/////」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜（うぅぅ、私、会社から帰って来たばかりなのに何やってるんだろ……/////）

曜「……//////」

ｷﾞｭｰｯ♡

梨子「『好き』は？」

曜「え゛！！？えっと、……す、好きだよ。梨子ちゃん。ちゅっ/////」

梨子「はい、合格。じゃあ一緒にお風呂入ろっ？」

曜「えぇ～！！？梨子ちゃんとのお風呂、いっつも絶対長くなる……」

ﾑｷﾞｭ♡

曜「ひゃんっ！！？」

梨子「ふふっ。今日はもう曜ちゃんのこと逃がさないも～ん」

曜「そんなぁ……」

梨子「今度は曜ちゃんが私のこと励ます番だからね？『好き』って100回言ってくれるまで寝かせません♡」

曜「えぇ～！？ゆ、許してよ～！明日からまた頑張るからぁ～！」

梨子「～♪」



この後めちゃくちゃ好きなところを言わされた
　

終わりです。お読みいただきありがとうございました。
共依存気味なようりこでした
　

ちょっと待って！
そのようりこ…


すごくいいね
　

甘やかし内すこ
　

ネタスレかと思って開いたら良きSSに出会えた
　

ええやん
もっと続けてくれてもええんやで
乙
　

うーん最高
　

共依存ようりこはどんどん書いて
　

病んだ経緯が知りたい
　

ようりこ良かった