【SS】海未「デート」

SS


1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:11:47.96 ID:NO4jjsheo
放課後、私達2人以外誰も居ない教室。

女生徒「海未先輩、好きです」

その一言は、静かな放課後の教室に響いた。

雰囲気で何となく察していましたけれど

女生徒「あの……」

女生徒「返事待ってますから」タタッ

海未「あっ、ちょっと……」

海未「またですか……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420798297

 

2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:13:13.41 ID:NO4jjsheo
ことり「相変わらずモテモテだね。海未ちゃんは」

海未「ことり、見てたのですか」

ことり「たまたま通りかかっただけだよ」

海未「ミューズで活動するようになってから」

海未「以前よりも数が増えてしまって」

ことり「歌ってる海未ちゃんも格好良いからね」

海未「そんな」

ことり「返事どうするの?」

海未「あの子には悪いですけど、断りますよ」

ことり「勿体無い。結構可愛い子だったのに」

海未「でも……」

 
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:15:58.90 ID:NO4jjsheo
ことり「そうだよね。だって」

ことり「海未ちゃんが好きなのは……」ボソリ

海未「!」

海未「な、何でことりがそれを?///」

ことり「部活の時の態度とか見てれば分かるよ」

ことり「ジッと見てたり、一緒に柔軟やってる時ニヤニヤしてたり」

海未「私、そんなでした?///」

ことり「うん」

ことり「モタモタしてると誰かに取られちゃうよ」

海未「!?」
 
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:18:48.52 ID:NO4jjsheo
ことり「向こうだってスクールアイドルやってるんだから凄い人気だよ」

ことり「この前も出待ちされてたし」

海未「そうなんですか?」

ことり「しちゃったら?告白」

海未「そんな簡単に出来たら苦労しませんよ」

ことり「海未ちゃんが、ちゃんとした相手決めれば他の人に告白されなくなるんじゃない?」

海未「そう……なんですけど」
 
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:21:20.02 ID:NO4jjsheo
ことり「デートでも誘ってみたら?」

海未「デート?」

ことり「うん」

ことり「一緒にお買い物行ったり、映画観たり」

ことり「告白するタイミング出来るんじゃないかな?」

海未「なる程……」

海未「…………」

海未「デートって、二人だけですよね?」

ことり「は?そんなの当たり前だよ?」

海未「二人きりだと、その……意識してしまって」

海未「上手く喋れないような」

海未「穂乃果とことりに付いてきてもらうってのは駄目でしょうか?」

ことり「それじゃ、最早デートじゃなくて、ただの皆でお出掛けだよ」

ことり「二人きりで出かけるのに意味があるんだよっ」

海未「そうですよね」

 
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:25:18.43 ID:NO4jjsheo
ことり「ちょうど明日お休みだし、デート誘っちゃえば?」

海未「今ですか?」

ことり「善は急げだよっ!」

海未「……でも」

ことり「誰かに取られちゃっても良いの?」

海未「……否」

海未「メールしてみます」

海未「えーと、えーと……」ピッピッ

海未「こんな感じですかね?」

ことり「どれどれ?」

『拝啓 新春の候。いかがお過ごしでしょうか?』

ことり「何これ?」

海未「駄目ですか?」
 
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:31:20.94 ID:NO4jjsheo
ことり「お手紙出すんじゃないんだから」

ことり「もっとシンプルに」

海未「え~とえ~と……」

ことり「ああ、もう焦れったい」

ことり「携帯貸してっ」

ことり ピッピッピッピッ

ことり「こんな感じで良いんじゃないかな?」

『もし良かったら、明日一緒にお買い物でも行きませんか?

お返事楽しみに待ってます?』

海未「文章は良いと思いますけど」

海未「ハートマークは、やりすぎかと///」

ことり「そんな事無いよ」ピッピッピッピッ

ことり「送信」ピッ

海未「ああぁっ、そんな」
 
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:35:06.89 ID:NO4jjsheo
>>7訂正

ことり「お手紙出すんじゃないんだから」

ことり「もっとシンプルに」

海未「え~とえ~と……」

ことり「ああ、もう焦れったい」

ことり「携帯貸してっ」

ことり ピッピッピッピッ

ことり「こんな感じで良いんじゃないかな?」

『もし良かったら、明日一緒にお買い物でも行きませんか?

お返事楽しみに待ってます(ハート』

海未「文章は良いと思いますけど」

海未「ハートは、やりすぎかと///」

ことり「そんな事無いよ」ピッピッピッピッ

ことり「送信」ピッ

海未「ああぁっ、そんな」

 
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:38:03.51 ID:NO4jjsheo
>>7更に訂正

ことり「お手紙出すんじゃないんだから」

ことり「もっとシンプルに」

海未「え~とえ~と……」

ことり「ああ、もう焦れったい」

ことり「携帯貸してっ」

ことり ピッピッピッピッ

ことり「こんな感じで良いんじゃないかな?」

『もし良かったら、明日一緒にお買い物でも行きませんか?

お返事楽しみに待ってます♡』

海未「文章は良いと思いますけど」

海未「ハートマークは、やりすぎかと///」

ことり「そんな事無いよ」ピッピッピッピッ

ことり「送信」ピッ

海未「ああぁっ、そんな」

 
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:40:26.99 ID:NO4jjsheo
ことり「返信待ってる間って、ドキドキするね」

海未「他人事だと思って、楽しんでません?」

ことり「そんな事無いよ」

数分後

ソルジャーゲーム♪

ことり「返信じゃない?」

海未「この着信音からして、そうですね」

海未「……見るのが怖いです」

海未 恐る恐る

海未「!」

ことり「どうなの?」
 
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:44:38.30 ID:NO4jjsheo
海未「OKですって!」

ことり「やったね海未ちゃん!」

海未「はい!」

海未「返信、返信と」

『明日、駅前に10時待ち合わせで良いですか?』ピッピッ

ソルジャーゲーム♪

海未「大丈夫よ。楽しみにしてるですって」

海未「返信、返信と」

海未「ハ、ハートマーク付けちゃいましょう///」ピッピッ

『私も楽しみにしてます♡』

海未「やーん!これは恥ずかしいです///」ジタバタ

ことり「おーい」

海未「で、でも送信///」ピッ

ことり「海未ちゃん、私が居ること忘れてない?」

海未「ハッ!///」

 
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/09(金) 19:48:19.56 ID:NO4jjsheo
ことり「じゃあ、明日は頑張ってね」

ことり「いつも通りじゃダメだよ。積極的にね」

海未「はい」


園田家

海未「明日は、どんな服装で行きましょうか」

海未「お洒落していかないと」

海未「気合入れすぎるのも変ですかね?」

海未「ああ、もうどうしたら」ジタバタ
 
33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:01:13.42 ID:Qcbn3NJSo
当日

服装は、結局無難な物に。

ことりに相談した所、気張らずにちょっとお洒落にする位で良いと言われたので

時計に目をやると9時30分。

待たせるのは失礼かと思い、早めに家を出たのですが

さすがに早すぎました。

周りを見渡すとカップルの姿がチラホラと

幸せそうに笑みが溢れています。

手を繋いだり、腕を組んだり。

やはり、デートなんだから私達もアレくらい……
 
34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:03:10.47 ID:Qcbn3NJSo
海未「さすがに破廉恥過ぎ……いえ、デートなんですから」ブツブツ

「お待たせ」

海未「!」

背後から聞き覚えのある声が

海未「いえ、私もさっき来たばかりです」

そう言いながら振り返ると、デート相手。絵里の姿が。

絵里「海未の事だから30分前には来てるかな?なーんて思ってたけど」

図星……鋭すぎます。
 
35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:05:22.03 ID:Qcbn3NJSo
海未「はは、それはさすがに……」

絵里の服装は、ロングコートにパンツルック。

長身にロングコートが似合って格好いい大人の服装です。

輝く金色の髪、白く透き通るような肌。

その姿に私は、しばし見惚れてしまいました。

絵里「……ん?」

海未「あ、コート似合ってるなと思いまして」

絵里「そう?ありがとう」

絵里「海未も、その帽子とっても似合ってて可愛いわよ」

海未「あ、ありがとうございます///」
 
36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:08:50.27 ID:Qcbn3NJSo
絵里「で、何処に行くの?」

海未「え?」

やはりデートに誘った私がリードすべきなのでしょうか?

海未「えーと……」

絵里「洋服でも見る?」

海未「あ、はい。そうですね」

何か絵里にリードされてる気が
 
37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:10:59.60 ID:Qcbn3NJSo
ことりにも言われたとおり積極的に

海未「あの……」おずおず

海未「手」ボソリ

絵里「ん?」

海未「いえ、何でも///」

絵里「……繋ぐ?手」

海未「えと、あの……はい///」

そう言うと絵里は私の手を引いて歩き出しました。

絵里「ふふ、海未の顔真っ赤よ」

海未「……///」
 
38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:15:08.36 ID:Qcbn3NJSo
洋服屋

絵里「海未は普段着では、こういうミニスカートとか履かないの?」

海未「そんなに短いのはちょっと…」

絵里「そう?衣装で着てるじゃない」

海未「あれは、衣装だから着られるんです」

絵里「綺麗な脚してるのに勿体無い」

海未「恥ずかしいんです」
 
39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:17:47.48 ID:Qcbn3NJSo
絵里「この服可愛いわね」

海未「絵里に似合いそうですね」

絵里「ううん。私より海未に似合うかなって」

海未「私ですか?わ、私には似合いませんよ」

絵里「そんな事ないわよ。海未には、こういうの似合うわよ」

絵里「試着だけでもしてみたら?」

絵里「さっきのスカートも一緒に」

海未「え ちょっ」

絵里に強引に試着室に押し込められてしまいました。

まあ、試着するくらいなら

 
40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:20:18.08 ID:Qcbn3NJSo
絵里「どう?」

海未「……ちょっと待って下さい」

海未「うぅ、これはさすがに短い気が///」ごそごそ

海未「……着替えました」

絵里「どれどれ?」

シャッ

海未「ど、どうですか?」

絵里「似合うじゃない可愛いわよ」

海未「そうですか?///」
 
41:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:22:09.58 ID:Qcbn3NJSo
絵里「とっても似合ってるわよ」

海未「……」キュン

海未「あ、あの店員さん」

店員「はい」

海未「こ、これ両方とも買います」

店員「ありがとうございます」

海未「タグも外してもらえますか?」

海未「すぐ着たいので」

店員「分かりました」
 
42:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:24:24.48 ID:Qcbn3NJSo
絵里「ふふ、恥ずかしいとか言ってたのに」

会計を済ませ、買った服に着替え戻ると

絵里「両方買っちゃうなんて」

海未「え、絵里に似合うって言われたのが嬉しくて///」

海未「お世辞でも嬉しいです」

絵里「お世辞じゃなくて本当に似合ってて可愛いわよ」

海未///

 
43:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:26:31.39 ID:Qcbn3NJSo
下着売り場

絵里「海未は、どういうの買うの?」

海未「私は、至ってシンプルなやつです」

絵里「もっと大人っぽいのにしてみたら?」

海未「大人っぽいのですか?」

絵里「例えば、こういうのとか」

海未「こ、これは過激すぎます///」

海未「そう言う絵里は、どういうのを?」

絵里「私?」

絵里「私は、こんな感じのね」

海未「こ、こんな透け透けのを?///」

 
44:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:28:44.30 ID:Qcbn3NJSo
海未「ち、ちなみに今は、どんなのを?///」

絵里「今は、コレね」

海未「こ、これってTバッ……///」

海未「こんな破廉恥なのを……」

絵里「見てみる?」

海未「え?あ、あの///……」

絵里「まあ、冗談だけど」

海未「本気にしちゃったじゃないですか///」

絵里「ふふふ」

海未「絵里なら、似合いそうですけど」
 
45:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:30:37.09 ID:Qcbn3NJSo
絵里「海未、ほらあそこにプリクラ有るわよ」

絵里「撮りましょ?」

海未「ノリノリですね」

絵里「この前皆と初めて撮ったけど」

絵里「海未とは撮らなかったから」

海未「そう言えばそうですね」

絵里「撮るわよ」

ピトッ

海未「……!!」

海未(絵里の顔が、こんな近くに///)

3 2 1

パシャッ
 
46:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:31:55.27 ID:Qcbn3NJSo
海未「……///」ポォー

絵里「海未?」

海未「は、はいっ!」

絵里「どうしたのボーッとして?」

海未「い、いえ何でもないです///」

絵里「ほら、良く撮れてるわよ」

海未「!!!」

海未(こここ、こんなに私と絵里が密着して)

海未(園田家の家宝にしましょう)
 
47:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:33:32.95 ID:Qcbn3NJSo
絵里「今度はポーズ取らない?」

海未「ポーズですか?」

海未「えーと、ポーズポーズ」

3 2 1

絵里「にゃ~」

海未「うっみうっみうー」

パシャッ

海未(密かに練習しておいて良かったです)

 
48:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 18:35:16.98 ID:Qcbn3NJSo

昼食中

絵里「クスクス」

海未「絵里、何時まで笑ってるのですか///」

絵里「だって、海未がニッコニコニーを」

海未「あれは、うっみうっみうーです///」

絵里「同じじゃない」クスクス


結局、絵里は昼食中ずっと笑ってました。

そんなに変でしたかね?うっみうっみうー

 
56:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:20:16.53 ID:ucxZ+HYVo
絵里「まだ時間有るし、映画でも観ていかない?」

海未「映画ですか。良いですね」

絵里「この恋愛映画とかはどう?」

海未「これですか?」

海未「あの、その……」

海未「観るのが恥ずかしいです///」

絵里「恥ずかしい?」

海未「だ、だって、こんなに破廉恥な事してるじゃないですか///」

絵里「?」

 
57:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:22:46.66 ID:ucxZ+HYVo
絵里「破廉恥ってキスの事?」

海未「コックリ///」

絵里「あははは、さすが海未ね」

海未「むぅっ」

海未「じゃあ、このホラー映画とかは駄目ですか?」

絵里「えぇっ?!」

絵里「ホラー?」

絵里「ホラーって、怖いやつよね?」

海未「そうですけど何か?」ニヤリ

絵里「……観るの怖い」ぼそり

海未「絵里も可愛いですね」ニヤ

絵里「いじわる///」

海未「無難に、このアクション映画にしますか」

絵里「そうね。アクション映画なら良いわ」

 
58:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:25:29.67 ID:ucxZ+HYVo
海未「絵里は飲み物何にします?」

絵里「私コーラで良いわ」

海未「コーラですか?」

絵里「何で?」

海未「私は炭酸が飲めないので、アイスティーにします」

店員「お待ちどう様」

絵里「こんなに美味しいのに」チュー

絵里「試しに一口飲んでみる?」ズィッ

海未「いえ、無理です」
 
59:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:28:03.74 ID:ucxZ+HYVo
絵里「そろそろ始まるわね」

海未「暗くなってきましたね」

海未「この感じがワクワクします」ワクワク

絵里「海未、子供みたい」

海未「あ///」

海未「つい、はしゃいでしまいました///」

絵里「可愛い」

海未「は、始まりましたよ」
 
60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:33:02.18 ID:ucxZ+HYVo
海未「ふああああぁっ///」

海未「何でアクション映画でこんな破廉恥な///」

絵里「ただのキスシーンじゃない?」

絵里「アクション映画でも、これくらいあるわよ」

海未「いけません。こんな大画面で破廉恥な事を///」

海未「アイスティーを飲んで気分を落ちつけましょう」チュー

海未「!」

海未「エフンッエフン、エフン」

間違えて絵里のコーラを飲んでしまいました。

絵里「慌てて飲むからよ」

あれ?これって間接キスでは?

海未「…………///」カチコチ

絵里(……急におとなしくなったわね?)
 
61:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:35:43.07 ID:ucxZ+HYVo
絵里「な、何でアクション映画でこんなに怖いのよ」ぶるぶる

海未「アクション映画でも、多少は怖いシーン有りますよ」

絵里「エリチカおうちに帰りたい…」ぶるぶる

絵里、可愛いですね

そうです!こういう時こそ

おずおず

キュッ

海未「あの……手握ってます///」

絵里「あ、ありがと……」ぶるぶる
 
62:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:38:38.93 ID:ucxZ+HYVo
絵里「うわー、もう駄目」

抱きつき

海未「わっ」

絵里「怖いシーン終わったら教えて」

海未「はい///」

…………

海未「絵里、怖いシーン終わりましたよ」ポンポン

海未「絵里?」

海未「返事がない。ただの屍のようだ」
 
63:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:43:28.21 ID:ucxZ+HYVo
海未「困りましたね。映画も終わったのに」

海未「仕方有りません」

海未「よいしょっと」

絵里「……あれ?私」パチ

海未「あ、目醒めました?」

絵里「ちょっと待って。何この状態?」

海未「絵里が気絶してしまったので」

絵里「これって、お姫様抱っこ///」

海未「はい」

絵里「重くない?///」

海未「大丈夫ですよ。しっかり捉まってて下さい」

絵里「うん///」ギュッ

海未「あそこのベンチで休みましょう」
 
64:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:46:53.11 ID:ucxZ+HYVo

海未「あそこでアイス売ってますね」

絵里「映画館暑かったし、食べようかしら?」

海未「えーと、じゃあバニラにします」

絵里「私チョコで」

絵里海未「いただきます」

海未「美味しいですね」

絵里「このチョコ美味しいわ」

絵里「海未もチョコ食べる?」

絵里「はい、海未。あーん」

海未「えっ?」

絵里「どうしたの?」

海未(これは、公式?の間接キス///)

海未「い、いえ。あーん///」ぱくっ

海未「美味しいです」

絵里「そう?良かった」

海未「あ、じゃあ私のバニラもどうぞ」

海未「あの、絵里も…あ、あーんってして下さい///」

絵里「あーん」ぱくっ

絵里「うん、バニラも甘くて美味しいわね」
 
65:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:50:47.93 ID:ucxZ+HYVo
絵里「結構な時間になっちゃったわね」

海未「そうですね」

絵里「そろそろ、帰りましょうか?」

海未「はい」

海未「今日は、本当にありがとうございました」

絵里「私も海未と今日一日過ごせて楽しかったわ」

絵里「色んな一面が見れたし、楽しい時間が過ごせたわ」

絵里「私の方こそありがとう」

海未「い、いえ。そんな……」
 
66:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:52:59.93 ID:ucxZ+HYVo
絵里「……そう言えば、話したいことって何?」

海未「話したいこと?」

絵里「最初のメールで言ってたじゃないの」

絵里「話したいことも有るのでって」

海未「え?」

そう言えば最初にメール送る時に

ことりが何やら打ってた様な……

すっかり忘れてましたが、このデートの本当の目的は絵里に告白する事。

今しかチャンスは……

海未「場所変えましょうか。ここじゃ」キョロキョロ

絵里「あそこはどう?休憩出来るみたいね」

海未「何処ですか?」

絵里「ほら、あそこ。休憩って書いてあるわ」指差し

『ラブホテル』
 
67:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:54:58.99 ID:ucxZ+HYVo
海未「ブーッ!!」

海未「あ、あそこは違います///」

海未「恋人同士が休憩する所です///」

絵里「そうなの?」

公園

海未「ここにしましょう」

海未「……絵里に伝えたい事が有りまして」

絵里「何?」

海未「…………」

言葉が出て来ない。

きちんと伝えたいのに。

言葉にしないと伝わらないのに。

絵里に私の気持ちを伝えなくては

絵里への想いが溢れ出してきそうなのに

伝えたい気持ちとは裏腹に、口が動きません。

私の想いを……叶わなくても絵里に伝えたかった。

なのに…………
 
68:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 15:58:10.96 ID:ucxZ+HYVo
絵里「どうしたのよ?」

絵里がグィッと顔を寄せる。

海未「え、えっと……」

思わず、視線を下へと逸らす。

絵里「海未」

海未「へっ?」

絵里「逃げちゃダメ 怯えちゃダメよ」

絵里「ちゃんと私の顔、見て」

絵里「………」

私のこと待ってる……

今なら伝えたい気持ちを伝えられる気がする。
 
69:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 16:02:02.43 ID:ucxZ+HYVo
弓道で弓を引く前にやっている様に

胸に手を当てフゥーと一つ大きく息を吐いた。

海未「絵里」

絵里の手を取り、ゆっくりと呼びかけた。

海未「私、絵里の事が好きなんです」

絵里は、真っ直ぐに私を見つめています。

これから絵里が何を言うのか、私の想いにどう答えてくれるのか。

緊張のあまり、握った手がガタガタと震えだす。

呼吸が荒くなる。

顔が熱い。

その状態のまま、少しの時間が過ぎました。
 
70:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 16:06:31.47 ID:ucxZ+HYVo
絵里「まさか、海未が告白してくるなんて」

沈黙を破り、絵里が口を開く。

絵里が片方の手で私を抱き寄せた。

ギュウゥッ

絵里「海未からデートに誘われて」

絵里「凄く嬉しかったんだから」

海未「!」

絵里「私も海未に言いたい事があって」

絵里「言いたい事を準備してきたのに」

絵里「さっきの海未の言葉で全部吹っ飛んじゃったわ」
 
71:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 16:08:59.74 ID:ucxZ+HYVo
絵里「だからシンプルに言うわ」

絵里「海未。私も、あなたの事が好きよ」

海未「………!!」

絵里が私の事を好きって……

嬉しさの余り頭が真っ白になってしまい、何を喋ったら良いのか

絵里「海未の顔が真っ赤になっちゃたわ」

海未「え、あ///」

抱きつきっ

恥ずかしさと嬉しさの余り、絵里の胸に抱きつき顔を埋めてしまいました。

海未「……は、恥ずかしいから、もう少しこのままにして下さい///」

絵里「仕方ないわね」

ぎゅっ

なでなで
 
72:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 16:12:31.06 ID:ucxZ+HYVo
絵里「海未?」

海未「はい?」

絵里は私を抱きしめていた手を離すと。

絵里「破廉恥な事しない?」

海未「破廉恥な事?」

絵里は顎を上げ、目を瞑りました。

もしかして破廉恥な事=キス?

ささ、さすがにそれは破廉恥過ぎて///

身体が動きません。

間近にキス待ちしてる絵里の顔……

身体が…………
 
73:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 16:16:19.98 ID:ucxZ+HYVo
ちゅっ

二人の唇が重なっていました。

唇が触れ合った瞬間

身体がピクンと震えたのが分かりました。

柔らかい感触。

絵里が私を抱き寄せる。

私も絵里の背中に手を回す。

身体全体で感じる絵里。

私を幸せな感情が満たしていく。

絵里 大好きです。



おしまい
 

引用元: http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1420/14207/1420798297.html

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