【SS】侑『親が実家に帰省してるから家に1人で暇なんだよね』 侑(あ、間違ってグループにLINE送っちゃった・・・・・・)【ラブライブ!虹ヶ咲】

ゆう SS


1: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 13:53:08.51 ID:QBP6TNNu
 
~2022年・お正月~


侑(う~ん・・・・・・ テレビはつまらない正月特番ばかりだし、ネットも見飽きたし、暇だなぁ・・・・・・) イライラ


侑「!!」


侑(そうだ! 歩夢と遊ぼうかな・・・・・・ LINE送ってみよう)


侑(えーと・・・・・・)

侑『歩夢? 良かったらウチに来て遊ばない?』 スポッ


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑(既読付かないな・・・・・・) ウーン

侑(どこかに出掛けたのかなぁ・・・・・・)


 ~♪


侑(お! 返信来た来た!)


歩夢『両親と初詣に来てるの。ごめんね』


侑(どおりでお隣から物音がしないと思ったら初詣に行ってるわけね・・・・・・) ガクッ
 

4: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 13:56:29.63 ID:QBP6TNNu
じゃあ生えてる風に書き直すわ
 
6: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 13:58:19.53 ID:QBP6TNNu
侑(まぁ、誰でもいいから誘ってみようかな・・・・・・)

侑(正月で私みたいに暇してる子いないかなぁ・・・・・・) ウーン

侑(エマさんと果林さんは実家に帰省してるらしいし・・・・・・ 愛ちゃんはもんじゃ屋の手伝いで忙しそうだし・・・・・・)

侑(しずくちゃんは家が遠いしなぁ・・・・・・)


侑(う~ん・・・・・・)


侑「!!」

侑(そうだ! あの子なら・・・・・・)


侑『親が実家に帰省してるから家に1人で暇なんだよね~』 スポッ

侑(さて、何て返信来るかなぁ・・・・・・) ワクワク


侑「!?」

侑(あれ?? 私、間違ってグループの方に送信しちゃってない??)


侑(あちゃ~・・・・・・)

侑(やっちゃったなぁ・・・・・・ まぁ仕方ないか・・・・・・) アハハ


侑(誰か反応してくれるだろうし・・・・・・)
 
8: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:00:52.49 ID:QBP6TNNu
────
──


~1時間後~


侑(ん~? あれからもう1時間経つな・・・・・・)


侑「・・・・・・」 スッ

侑(・・・って、既読1人もいないし!!)


侑(もしかして、暇なの私だけ??)

侑(やっぱり皆、親と一緒に親戚のところ行ったり、歩夢みたいに初詣行ったりしてるのかなぁ・・・・・・)


 ピンポーン


侑「!?」

侑(誰か来た!?)
 
 
9: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:02:01.65 ID:QBP6TNNu
────
──


 「お邪魔します」

侑「どうぞどうぞ~! 上がって上がって」 ニコニコ

侑「まさか璃奈ちゃんがわざわざ訪ねて来てくれるなんて嬉しいよ」 ニコニコ


璃奈「突然ごめんなさい」

侑「いやいや、暇だから全然オッケーだよ! 親もいないし!」 ニコニコ

璃奈「侑さんのグループLINE見て、私も1人で暇してたから来てみたよ」

侑「え!? 既読1人も付かなかったけど!?」

璃奈「ほら、通知画面で読めるでしょ?」

侑「あ、そっか~、言われてみればそうだよね」
 
12: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:05:37.16 ID:QBP6TNNu
侑「そうだ、何か飲む? コーヒーでいい?」

璃奈「うん、ありがとう」

侑「ちょっと用意してくるから」 ニコッ







 ガチャッ


侑「お待たせ~」


 コトッ


璃奈「あ、ありがとう」

侑「これ、砂糖とミルクね、お好みで使ってね」 スッ

璃奈「うん」


侑「ん??」

侑「それ、何??」


璃奈「冬休みで時間があるから作ってみたんだけど、侑さんと一緒に遊べるんじゃないかと思って持って来てみたんだ」

侑「へぇ~、何々?? 何して遊べるの?? タブレットみたいだけど・・・・・・」

璃奈「これはタブレットを私が改造して作ったものだよ」

侑「そうなんだ! 改造なんて凄いね!」
 
14: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:08:31.58 ID:QBP6TNNu
璃奈「起動してみるね」

侑「うん!」


 ウィーン・・・


侑「な、なんかタブレットとは思えない音してるんだけど・・・・・・」

璃奈「大丈夫。これは正常な作動音」


 ウィーン・・・


侑「んん? Googleマップ??」

璃奈「そう、ストビューを利用するんだよ」

侑「そうなんだ・・・・・・」


璃奈「どこか行きたいところある?」

侑「え!? 行きたいって言うかストビューだと画像見るだけでしょ」

璃奈「いいからいいから」


侑「??」


侑「じゃあ、初詣!!」

璃奈「初詣・・・・・・ じゃあ、スクールアイドルではお馴染みの神田明神に行ってみよう」


侑「え!? これから??」

璃奈「このイヤホン付けてみて」 スッ


侑「イヤホン??」 ピタッ


璃奈「イヤホンというか、イヤホン型の端末なんだけどね」

侑「端末??」


璃奈「よし、神田明神の場所に合わせて・・・・・・っと」

璃奈「じゃ、行くよ?」

侑「う、うん・・・・・・」


 ウィーン・・・・・・


侑「うわっ!!」
 
 
15: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:11:05.82 ID:QBP6TNNu
────
──


~神田明神~


 ワイワイガヤガヤ・・・


侑「・・・・・・・・・・・・」 キョロキョロ

璃奈「ほら、着いたでしょ? 神田明神」

侑「ほ、ホントだ・・・・・・」


 ワクワクガヤガヤ・・・


璃奈「さて、初詣でもしようか」

侑「う、うん・・・・・・」


侑「あっ! 待って! 混んでるから並ばないと!」

璃奈「大丈夫大丈夫」 スタスタスタ・・・


侑「ええ?? 透けてる??」

璃奈「私達の意識だけを飛ばしてるから幽霊みたいなものだよ」

侑「そ、そうなんだ・・・・・・」

璃奈「だから人が居ようがお構い無しにすり抜けて行ける」  スタスタスタ・・・

侑「なんか変な気分だね・・・・・・」 スタスタスタ・・・
 
16: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:13:09.81 ID:QBP6TNNu
璃奈「さて、お参りしよう」

侑「うん・・・」


 パンッ パンッ・・・


璃奈「・・・・・・・・・・・・」

侑「・・・・・・・・・・・・」


璃奈「侑さん、何のお願いした?」

侑「あ、うん・・・ 色々とね」


侑「それより、これって周りの人達からは私達はどう見えてるの?」

璃奈「さっき言った通り幽霊みたいなものだから誰にも私達が見えないよ」

侑「そうなんだ・・・・・・」


璃奈「さて、一度戻ろうか」

侑「うん」


 ウィーン・・・・・・

 
 
17: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:16:36.07 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


侑「・・・・・・ はっ!?」 ビクッ

璃奈「お疲れさま」


侑「わ、私の部屋だ・・・・・・」 キョロキョロ


璃奈「意識を飛ばしている間、私達の体は抜け殻みたいなもの。今は座ったまま意識を飛ばしたからすぐ帰ってきた」

侑「なるほど、座ったまま意識失えばちょっと危ないもんね」

璃奈「意識は無くても体は生きているわけだから、ちょっと姿勢に無理があるとツラくなってしまうからね」

侑「だとすると、ある程度長い時間遊びたい時はベッドに寝ていればいいんじゃない?」

璃奈「うん、それが一番安心」


侑「じゃあ、私のベッドに寝てやってみる?」

璃奈「うん、今度は何処行く?」

侑「うーん、そうだなぁ・・・・・・」


侑「はい、私のベッドに2人だと狭いかもしれないけど・・・・・・」


 モゾモゾ・・・


璃奈「これくらいなら平気」


 モゾモゾ・・・


璃奈「侑さんと2人でベッドに寝てるなんてなんか不思議な気分」

侑「あはは! そうだね」 ニコニコ


璃奈「じゃあ、今度の場所をセットしたから行くよ」

侑「お願いします!」


 ウィーン・・・・・・

 
 
19: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:19:40.75 ID:QBP6TNNu
────
──


侑「ここは・・・・・・」 キョロキョロ


璃奈「愛さんのもんじゃ屋の前だよ」

侑「ホントだ!」

璃奈「中の様子見てみようか」

侑「え!? 入るの??」

璃奈「うん」


璃奈「ちなみに、壁もすり抜けできる」

侑「さすが幽霊だね」

璃奈「でも、せっかくだから入り口から入ろう」

侑「まぁ、壁を抜けて行くのはなんか精神的に抵抗あるしね」


侑「こんにちは~」


 スカッ


侑「あれ?? ドアを開けられない!!」 スカッ スカッ

璃奈「私達は意識だけの存在になってるから何にも触れられないよ」


侑「あ、そっか・・・・・・」

璃奈「ドアをすり抜けて入ろう」

侑「結局すり抜けて行くんだね、あはは・・・・・・」


璃奈「こんにちは」

侑「こんにちは~!」

 
 
21: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:23:19.07 ID:QBP6TNNu




璃奈「やっぱ、お正月はお客さんが多く入るから仕込みで大急ぎなんだね」

侑「愛ちゃん凄いなぁ・・・・・・ あんなにテキパキと・・・・・・」


璃奈「愛さん・・・ 手伝えないけど頑張ってね」


侑「なんか、実体が無いとはいえ、お店の邪魔してるみたいな気がしてくるね」

璃奈「うん、私もそんな気がする・・・・・・」


侑「外に出て少し散歩してみようか」

璃奈「そうだね」


璃奈「じゃ、愛さんまた今度・・・・・・」

侑「愛ちゃん頑張ってね!」






愛「ふうっ・・・・・・」


愛「ん? なんかりなりーの気配が・・・・・・」 キョロキョロ

愛「あはは! そんなわけないか!」

 
 
22: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:26:59.86 ID:QBP6TNNu
────
──


 ブゥン・・・・・・

 ブオオオオ・・・・・・


侑「あはは! これは気分いいなぁ!!」 ニコニコ

璃奈「車が走る道路のど真ん中を堂々と歩くのやってみたかった」

侑「こんな経験、普通はできないよね」

璃奈「そうだね」

侑「璃奈ちゃんのおかげだよ」 ニコッ


璃奈「そうだ、私達その気になれば車よりも速く走ることができるよ」

侑「そうなの??」

璃奈「普通に走るだけだけど、とにかくスピードを上げる意識をしながら走ってみて」

侑「うん」


璃奈「じゃあ行くよ」 ダッ

侑「あ、待って!!」


 ピューー・・・・・・


侑「はっや!!」


侑「よし! 私も!!」 ダッ

 
 
23: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:29:43.35 ID:QBP6TNNu
────
──


侑「いやぁ、楽しかった!」 ニコニコ

璃奈「首都高を車より速く駆け抜けるなんて爽快だね」

侑「もう一周行く??」

璃奈「うん、いいよ」


侑「ん??」 キョロキョロ

璃奈「どうしたの??」


侑「なんか、私の身体に触れられているような変な感覚がある・・・・・・」 ソワソワ

璃奈「まさかとは思うけど、侑さんの部屋に誰か来てるのかも」


侑「え!?」

璃奈「それで、眠ったまま起きない私達を起こそうとしているのかも」

侑「私と璃奈ちゃんが寝ているの見られたら色々とヤバいじゃん!!」

璃奈「首都高ダッシュはまた改めてすることにして一度意識を身体に戻すよ」

侑「うん」


 ウィーン・・・・・・


 
 
25: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:32:36.49 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


侑「・・・・・・んんっ・・・」


 「侑さん!? 侑さん!?」 グラグラ


侑「あれ・・・・・・? 私の服の胸元がはだけて・・・・・・」

侑「・・・・・・って、せつ菜ちゃん??」


せつ菜「侑さん、璃奈さん! 良かった・・・・・・ 眠ったまま起きないからどうしたのかと思いましたよ」 ホッ


侑「どうしてせつ菜ちゃんが??」

せつ菜「侑さんのグループLINE見たから来てみたんですよ」

せつ菜「そうしたらこのような状況で・・・・・・」

侑「そうだったんだ。ごめんね」


せつ菜「そ、それより・・・・・・ な、なんで侑さんと璃奈さんが・・・・・・」 ワナワナ


侑「え?」

せつ菜「ど、どうして一緒にベッドに寝ているのですか!!」


璃奈「私達、ちょっと意識飛ばしてたから安全の為に寝てた」

せつ菜「い、意識!?」


せつ菜「い・・・ 意識が飛ぶほどのことを・・・・・・ していたとでも!?」 プルプル


侑「せつ菜ちゃん、どんな想像してるの??」

せつ菜「なっ! 何でもありません!!」


侑「さて、一度起きようか・・・・・・」 ムクッ


侑「何で私の服が乱れてるんだろ・・・・・・」 バサッ


せつ菜「そ、それは・・・・・・ 苦しいといけないかと思って・・・・・・」

侑「せつ菜ちゃんがやったの??」

せつ菜「は、はい・・・・・・」


璃奈「まぁまぁ、それよりせつ菜さん」

せつ菜「どうしました? 璃奈さん」
 
26: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:35:21.25 ID:QBP6TNNu
璃奈「私と侑さんはこれで遊んでいたんだよ」

せつ菜「ん? タブレット?? それとベッドに寝ることが関係あるのですか?」


璃奈「これ見て」 スッ

せつ菜「ん? Googleストリートビューですか?」


璃奈「私と侑さんがつけているイヤホン型の端末を使ってストビューの指定した場所に意識を飛ばすことが出来るんだよ」


せつ菜「そ、そんなことが!?」

璃奈「それで意識を飛ばしていたから私達は安全の為に寝てたの」

せつ菜「そ、そうだったんですか」


侑「璃奈ちゃん、イヤホン型端末はもっとないの? 今度は3人でどこか行こうよ」

璃奈「残念ながら端末は2セットしか無いんだ」

侑「そうなんだ」


璃奈「私が使ってたのをせつ菜さんに貸してあげるよ」 スッ

せつ菜「あ、ありがとうございます」


璃奈「侑さんとどこか行って来てみて」

侑「うん、分かった」

璃奈「私が残っていれば2人も安心でしょ」

侑「だね」 ニコッ

 
 
30: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:38:26.70 ID:QBP6TNNu
せつ菜「では、侑さんのベッドに横になるといいですか?」


 モゾモゾ・・・


璃奈「そうだね」

侑「そうだ、私のベッドに2人だと狭いからお客さん用の敷布団出してくるよ」 スクッ

せつ菜「えっ!?」


 バタンッ


せつ菜「・・・・・・」


璃奈「ゆったり寝ていた方が没入感も高まると思うからその方がいいかもね」

せつ菜「は、はい・・・・・・」


 ガチャッ


侑「お待たせ!」

侑「よし、ここに敷いて・・・・・・っと」 バサッ


侑「せつ菜ちゃん、私のベッドに寝ていいよ。私はこの布団使うから」

せつ菜「い、一緒でも・・・ 私は構いませんが・・・・・・」


璃奈「侑さん、せつ菜さん。行きたい場所ある? 飛ばしてあげる」


侑「うーん・・・ 私は特に思い付かないな」

せつ菜「私も・・・・・・ すぐには思い付きませんね」
 
31: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:41:46.17 ID:QBP6TNNu
璃奈「じゃあ、ランダム機能を使って飛ばすね」

侑「ランダム??」

璃奈「うん、何処に行くかは着いてのお楽しみ」

せつ菜「どうなるのでしょう・・・・・・」

璃奈「せつ菜さん、飛ばした先では意識だけの幽霊みたいな存在になるから」

せつ菜「え??」

璃奈「まぁ、詳しくは侑さんに聞きながら楽しんでね」

せつ菜「よろしくお願いします、侑さん」

侑「一応さっきまで飛んだ先でコツは掴めたから任せて!」 ニコッ


璃奈「じゃあ行くよ」


 ウィーン・・・・・・


せつ菜「・・・・・・」 ワクワク

 
 
32: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:43:10.39 ID:QBP6TNNu
────
──


~某所~


せつ菜「はっ!?」 キョロキョロ

侑「ここはどこだろう」 キョロキョロ


せつ菜「す、凄いです! 本当にどこかに来ましたね」 ワクワク

侑「日本国内ではあるようだけれど・・・・・・」


せつ菜「あっ! あそこにお城がありますよ!」

侑「えっ!?」


侑「って・・・・・・ お城というか、あれはラブ・・・・・・

せつ菜「あのお城に行ってみませんか??」 ワクワク


侑「ええ~・・・・・・ まぁいいけど・・・・・・」


せつ菜「では早速向かいましょう!!」 ピューー


侑「せつ菜ちゃん!!」

侑「って、あんなに速く走って・・・・・・ もう使いこなしてるし・・・・・・」 アハハ

 
 
33: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 14:45:59.24 ID:QBP6TNNu
────
──


~お城のような建物~


せつ菜「到着ですっ!」

侑「せつ菜ちゃん速いよ・・・・・・」


せつ菜「えーと、入り口はどこでしょう・・・・・・」 キョロキョロ


せつ菜「!!」

せつ菜「あそこに休憩と宿泊という看板がありますね」

侑「あはは・・・・・・」

せつ菜「このお城は泊まることも出来るんですね」

侑「そりゃあ、まぁね」 アハハ


せつ菜「じゃ、行きましょう!!」 ペカー


侑「せつ菜ちゃん、私達意識だけだから壁とかすり抜けられるからね」

せつ菜「分かりました!」 ペカー

 
 
34: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 15:03:34.03 ID:QBP6TNNu
────
──


~建物内~


せつ菜「このお城・・・・・・ 妙に薄暗くて照明が幻想的ですね・・・・・・」 キョロキョロ

侑「幻想的というか・・・・・・ まぁ・・・・・・」 アハハ


せつ菜「さすがお城、たくさんの部屋があるようですが・・・・・・」


侑「待って! さすがに部屋の中に入るのはまずいかと・・・・・・」

せつ菜「どうしてですか?? せっかくですし入りましょうよ!」

侑「いや、先客がいるんじゃないかな・・・・・・」

せつ菜「先客??」

侑「だってほら・・・ ああいうことする場所だもん・・・・・・」

せつ菜「んん?? ここはお城ですよ??」


侑「うーん・・・ まぁ、私達のことは周りから見ることができないし、少しだけなら覗いて来ていいんじゃないかな・・・・・・」

せつ菜「では、どの部屋にいきましょうかね」 ワクワク


侑「・・・・・・」

侑(現実を目の当たりにすればせつ菜ちゃんも分かってくれるかな・・・・・・)


せつ菜「そうでした、私達は壁をすり抜けることができるんでしたね」


 スッ・・・


侑「あっ! 行っちゃった・・・・・・」


 スッ・・・


侑「あれ? もう戻ってきたの?」
 
35: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 15:07:10.13 ID:QBP6TNNu
せつ菜「室内に何故か果林さんとエマさんがいました」

侑「え!?」


せつ菜「どうやらこれからお2人でお風呂に入ろうとしているようです」

侑「あはは・・・・・・」


侑(2人共、それぞれの実家に帰省してるんじゃなかったんだ・・・・・・)


せつ菜「ゆ、侑さん・・・・・・ このお城ってまさか・・・・・・」 オロオロ

侑「普通すぐ気付くよね」

せつ菜「ラ・・・ ラブホテル・・・・・・ ですか??」

侑「そうだよ」


せつ菜「うわああああ・・・・・・」 オロオロ


侑「果林さんとエマさんはこれからそういう事をするということだね」

せつ菜「た、大変な現場に遭遇してしまいました・・・・・・」 オロオロ

侑「まぁ、覗きは悪趣味だから帰ろうか」

せつ菜「そ、そうですね・・・・・・」


せつ菜「こ、今度は実体で来てみたいものです・・・・・・」

侑「せつ菜ちゃん、そういうの興味あるの?」


せつ菜「!?」 ビクッ


せつ菜「しゃ、社会勉強の一環です!!」

侑「保健体育じゃなくて?」 ニヤニヤ


せつ菜「なっ! もう知りません!!」 ピューー


侑「あっ! せつ菜ちゃん待って!!」

侑「飛んで行っちゃった・・・・・・ 飛ぶことも出来るんだ・・・・・・」

 
 
36: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 15:09:34.40 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


璃奈(2人とも異常は無さそうだけど、随分長いこと戻って来ないな)


 「────こんにちは~♪」


璃奈「!?」


 「────おや? 誰もいないのかな」

 「────でも、何人かの靴があるからお邪魔してみよう」






 ガチャッ


璃奈「あっ、かすみちゃん!」

かすみ「りな子!?」


かすみ「侑せんぱいが暇してるみたいだから遊びに来てみたんだけど、りな子も来てたんだね」

璃奈「うん」


かすみ「・・・って、侑せんぱいとせつ菜せんぱいはなんで寝てるの??」

璃奈「私が作ったおもちゃで遊んでるところだよ」

かすみ「おもちゃ?? 遊ぶ?? 寝てるのに??」 キョトン
 
37: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 15:12:55.33 ID:QBP6TNNu
 
かすみ「・・・・・・」 ウーム


かすみ「ま、まさか・・・・・・ あ~んなことして疲れたから寝てるとか!?」

璃奈「かすみちゃん、一体どんな想像してるの」

かすみ「えっ!? 違うの??」


璃奈「このタブレットと、侑さんとせつ菜さんが付けているイヤホン型端末を使って好きな場所に意識だけ飛ばしているんだよ」

かすみ「はえっ!?」


かすみ「い、意識だけ!?」

璃奈「うん、幽体離脱みたいなものかな」

かすみ「そ、それって・・・・・・ やりたい放題じゃん!!」


璃奈「いや、物に触れたりは出来ないからやりたい放題とまではいかないけど、車より速く走ったり空飛んだり、壁すり抜けたり出来るよ」

かすみ「なにそれ! 楽しそう!! かすみんもやりたい!!」

璃奈「待ってて、まだ2人が帰って来てないから」

かすみ「いつになったら戻ってくるの?」

璃奈「さぁ、本人達次第かな」


かすみ「う~ん・・・ この2人組だと変なことしてそうだよね・・・・・・ 長引くのかなぁ・・・・」


璃奈「私、ちょっとコンビニでおやつ買ってくるから、かすみちゃんは2人の様子見ていてね」 スクッ

かすみ「あ、うん。分かった」


 バタンッ


かすみ「・・・・・・・・・・・・」

かすみ(この2人、ピクリとも動きませんね・・・・・・)


かすみ(そうだ・・・・・・) ニヤリ
 
38: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 15:15:05.91 ID:QBP6TNNu
しばらく休憩します
 
47: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 16:19:16.20 ID:QBP6TNNu
ちなみにこのお話は生えてませんので
 
48: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 16:26:14.53 ID:QBP6TNNu
────
──


せつ菜「いやっほおおおおお~!!!」


 ビューーーーン・・・・・・


侑「せつ菜ちゃーーん! 待ってよ!!」

せつ菜「────遅いですよ! 侑さん!!」


侑「凄いなぁ・・・・・・ 自在に空飛べるなんて私には出来ないよ」






 スタッ


せつ菜「ふうっ・・・」

侑「やっと止まってくれたね」 ヤレヤレ


せつ菜「いやぁ、楽しいですね」 ペカー

侑「なんでそんなに速く綺麗に空飛べるの? 私は浮いて移動するだけでも精一杯なのに」

せつ菜「簡単ですよ、空を飛ぶイメージをするだけです」

侑「それがなかなか上手くいかないんだよなぁ」 アハハ


侑「そういえば、あれから結構時間経つから一度体に戻った方がいいんじゃない?」

せつ菜「ですね、璃奈さんをお待たせしていますし」


せつ菜「ただ、幽体の状態ではイメージである程度出来ることが分かりました」

侑「そうなんだ」

せつ菜「幽体同士ですと、スカスカですり抜けてお互いに触れ合うことが出来ないわけですが、これもイメージで何とかなるような気がします」

侑「というと??」
 
49: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 16:29:50.92 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


かすみ(いっひっひ・・・・・・)

かすみ(意識が抜けたお2人には何をしても分からないわけですねぇ) ニチャア

かすみ(いたずらしちゃおうかなぁ・・・・・・) ニヤリ


かすみ(侑せんぱいのお体・・・・・・ 触ってみたいんですよねぇ・・・・・・)

かすみ(どれどれ??)


 サスサスッ・・・


かすみ「・・・・・・」

かすみ(さ、触っても起きない!?)

かすみ(ぐっふっふ・・・・・・) ニチャア
 
50: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 16:37:19.56 ID:QBP6TNNu
────
──


せつ菜「まぁ、仮定なんですが・・・ 私が侑さんのお体に触れるイメージを持って侑さんの幽体に触れたら触覚を感じることが出来るのではないかと」

侑「ふーん」


せつ菜「ちょっと失礼しますね」

侑「うん、いいよ」


せつ菜「侑さんに触れるイメージ・・・・・・」 ウーム


 サスサスッ・・・

 スカッ


せつ菜「あ、やはりダメでした・・・・・・ 幽体同士は無理のようで・・・・・・

侑「ひゃははははは!!!」 ビクッ


せつ菜「ええ!?」

侑「ちょっと! せつ菜ちゃん!! どんな触りかたしてるの! くすぐったい!!」 アハハ


せつ菜「??」

せつ菜「いえ、触れることが出来ませんでしたが・・・・・・」

侑「でも・・・・・・ くすぐったかったけど」

せつ菜「ん~?? ではもう一度・・・・・・」


 スカッ


せつ菜「・・・・・・ やはり無理ですね」

侑「あああっ! はうんっ!」 ビクンッ


侑「せ、せつ菜ちゃん・・・・・・ ちょっと何ていう触り方するの??」

せつ菜「いえ、私は・・・・・・」


侑「さっきラブホに行ったから変な気起こしたんじゃないよね?」

せつ菜「ま、まさか!?」 ビクッ


せつ菜「と、とりあえず体に戻りましょう・・・・・・」

侑「そうだね」

 
 
51: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 16:47:39.40 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


かすみ「ぐふふ・・・・・・ 侑せんぱいのお体柔らか~い・・・・・・」 ニチャア


 サスサスッ・・・ モミモミ・・・


侑「はっ!?」 ビクッ


かすみ「ひゃあ!」 ビクッ

侑「あ、あれ? かすみちゃん??」


せつ菜「うーん・・・・・・ 実体に戻りましたね・・・・・・」 ムクッ


侑「あれ? なんで私の服がまた乱れてるの?」

かすみ「あ、ああ・・・・・・」 プルプル


せつ菜「かすみさんもいらしていたのですね」

かすみ「は、はい! かすみんも遊びに来ましたぁ!!」 アセアセ


侑「あれ? 璃奈ちゃんは?」 キョロキョロ

かすみ「りな子ならコンビニにおやつ買いに行きましたよ」

侑「おやつならウチにあるのになぁ」


かすみ「そ、それより・・・ 随分面白そうな遊びしてるみたいですね・・・・・・」

せつ菜「はい! 凄い体験ができますよ」 ペカー


侑「かすみちゃんもやってみる?」

かすみ「もちろん! かすみんにもやらせてください!!」


 ・・・ガチャッ


璃奈「ただいま」

かすみ「あ、りな子!」


璃奈「2人共、戻って来てたんだね」

せつ菜「はい! 凄く楽しめました! 自由に空を飛ぶのは最高です!!」

璃奈「え? そこまで出来るなんて・・・ せつ菜さん凄い・・・・・・」


侑「次は璃奈ちゃんとかすみちゃんで行って来たら?」

璃奈「うん、おやつ食べたら行ってみようか、かすみちゃん」

かすみ「やったー! 早く食べてやろう!!」 ニコニコ
 
54: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 17:15:57.94 ID:QBP6TNNu




璃奈「じゃあ、おやつも食べたし、かすみちゃん行きたいところある?」

かすみ「どこでも行けるの?」

璃奈「差し当たってはGoogleストビューで見れる場所であれば最初に意識を飛ばす位置に設定できるよ」

かすみ「なるほど~」


侑「かすみちゃんは何処にいくのかな??」


かすみ「そうだ! しず子の家に行こうよ!」

璃奈「別にいいけど、しずくちゃんの家に行ってもお話はもちろん出来ないし気付いても貰えないからね」

かすみ「それはいいよ、しず子が何してるか観察してみたいんだ~」 ニコニコ

せつ菜「あはは・・・・・・ 何気に怖いお話ですよね・・・・・・」

璃奈「しずくちゃん、出掛けてないといいけど・・・・・・」


侑「しずくちゃんの家、結構いいところのはずだから正月は旅行にでも行ってるんじゃないの?」

せつ菜「どうでしょう? 鎌倉の旧家みたいですし、お正月は地元のお付き合いとかお忙しいのではないでしょうか」


かすみ「とりあえず行ってみてから考えよう! いなかったら違うところにいく!!」

璃奈「りょーかい」


璃奈「えーと・・・ しずくちゃんの家は確か・・・・・・」

璃奈「あ、イヤホン型端末付けておいてね」

かすみ「うん、わかった」 スッ

侑「かすみちゃん、私のベッド使って?」

かすみ「すみません・・・ ではお借りして・・・・・・」 モゾモゾ


せつ菜「私と侑さんは何しましょうか?」

侑「うーん、さっきまで長い時間幽体だったから精神的に疲れたみたい。少し休もうよ」

せつ菜「ですね、アニメ鑑賞でもしましょう」


璃奈「・・・よし、準備オッケー、いくよ」

かすみ「楽しみだなぁ」 ワクワク


 ウィーン・・・・・・

 
 
56: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 17:21:21.71 ID:QBP6TNNu
────
──


かすみ「うわっ! 本当にしず子の家の近くに来た!!」 キョロキョロ

璃奈「ごめん、少し位置設定間違えたからずれてしまったね」

かすみ「いいよ、しず子の家すぐそこだし歩いていこう」

璃奈「うん」


 ブゥーーーン


かすみ「わあっ! 車! ひかれる!!」 ビクッ

璃奈「大丈夫だよ」


かすみ「あ、すり抜けて行ったね」

璃奈「私達は幽霊みたいなものだから」

かすみ「なるほどね」


かすみ「しず子いるかなぁ・・・・・・」 ワクワク

璃奈「どうだろう」


璃奈「じゃあ、走って行こうか」 ダッ


 ピュー・・・


かすみ「うわっ! りな子! 何そのスピード!!」

かすみ「かすみんも負けませんよぉ・・・・・・」 ダッ


 ピュー・・・

 
 
58: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 17:29:15.46 ID:QBP6TNNu
────
──


~桜坂家~


かすみ「よし、しず子の家に到着・・・・・・」

璃奈「なんか勝手にお邪魔するのも抵抗あるね」

かすみ「別にいいじゃん! 友達の家に遊びに来ただけなんだし!」

璃奈「遊びというよりは覗きに近いものがあるけど」

かすみ「りな子も来てるんだから同罪!」

璃奈「そうだね」





かすみ「さて、しず子の部屋に来たけど・・・・・・ しず子いないね」

璃奈「やはり出掛けたのかな」

かすみ「でも、家族の人達は家の中にいるようだったけど・・・・・・」

璃奈「諦めて違うところに行く?」

かすみ「うーん・・・ どうしよう」
 
61: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 17:43:42.96 ID:QBP6TNNu
 
 ガチャッ


かすみ「!?」

璃奈「!?」


かすみ「あ! しず子帰ってきた!」


 バタンッ


しずく「ふうっ・・・」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ


かすみ「私達に全く気付かないね・・・・・・」

璃奈「そりゃもちろん」

かすみ「しず子、何処に行って来たんだろう」


しずく「うーん・・・ 疲れたな・・・・・・ 着替えようかな・・・・・・」


かすみ「!?」

かすみ「ものすごい背徳感が・・・・・・」 ドキドキ

璃奈「まぁ、絶対にばれない覗きだからね。しずくちゃんの着替え終わるまで外に出てようか?」

かすみ「そ、そうしよう・・・・・・ 何となく見てるのが恥ずかしい・・・・・・」 ドキドキ


しずく「ふふふ~ん♬」 バサッ


 シュルッ・・・ パサッ


かすみ「ああっ! 着替え始めちゃった!!」


璃奈「あ、大人っぽい下着付けてるね」

かすみ「えっ!?」


かすみ「しず子~! そんな下着付けてどうするの!!」 オロオロ


しずく「ふ~ん♬ ふふ~ん♬」 スルッ


璃奈「結局しずくちゃんの着替え見ちゃったね」

かすみ「ま、まぁ・・・ 学校でも更衣室で一緒に着替えてるから・・・・・・」


璃奈「部屋着みたいだけど、今日はもう出掛けないつもりなのかな」

かすみ「そうかもね」


しずく「よしっと・・・・・・♪」


かすみ「しず子、これから何するつもりなんだろ・・・・・・」
 
65: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 18:53:37.32 ID:QBP6TNNu
 
しずく「・・・・・・」 ガタッ


璃奈「あ、本棚から何か本を出して来たね」

かすみ「読書か~、しず子らしいといえばらしいのかも・・・・・・」


しずく「・・・・・・・・・・・・」 ピラッ


かすみ「何読んでるんだろ・・・・・・」 チラッ

かすみ「・・・・・・すご! 演劇関連の書籍だね」

璃奈「さすがしずくちゃん、勉強熱心だね」


しずく「・・・・・・・・・・・・」 ピラッ


かすみ「しず子って、普段の生活も見られて困ることとか無さそうな感じするよね」

璃奈「うん、わかるかも」

かすみ「私は他人に見られたら超恥ずかしいことだらけだけど・・・・・・」 アハハ


しずく「・・・・・・・・・・・・」 ピラッ


かすみ「なんかつまんないなぁ・・・・・・ しず子の弱み握りたいのに!」 モヤモヤ
 
66: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 18:56:22.81 ID:QBP6TNNu
璃奈「弱み握ってどうするの?」

かすみ「そりゃあもちろん・・・・・・」 グフフ


かすみ「この大きな本棚にエ 本とか混ざってないかな??」 チラッ

璃奈「さすがに無さそうな気がする」

かすみ「完璧過ぎるよ、しず子・・・・・・」 ハアッ


しずく「んっ・・・・・・」 ガタッ


かすみ「はっ!?」 ビクッ

璃奈「しずくちゃん、本読むのやめたのかな?」

かすみ「今度は違う本を物色してるね」


しずく「・・・・・・」 スッ


かすみ「今度は何読むんだろ・・・・・・」

璃奈「また演劇関連じゃないかな」

かすみ「うーん・・・・・・ せっかくしず子の家に来たのにつまんない!!」

璃奈「仕方ないよ」
 
67: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 18:59:48.14 ID:QBP6TNNu
かすみ「しず子が人に見られて困るものとか見たいんだけどなぁ・・・・・・」 ウロウロ・・・


璃奈「あっ・・・・・・」


かすみ「ん? りな子どうしたの?」

璃奈「んーん、何でもない・・・・・・」

かすみ「えっ? なになに??」 チラッ


かすみ「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ


かすみ「何これ、スマホで撮った画像をわざわざプリントアウトしてアルバム作ってるのかな」

璃奈「開きっぱなしになっているということは作業途中なのかも・・・・・・」


かすみ「んー? 演劇部関連? それともスクールアイドル関連??」

璃奈「というよりは・・・・・・ 校内での日常という感じかな」


かすみ「あっ、私の写真だ・・・・・・」

かすみ「あ、これも・・・」

璃奈「私のもあるけど、かすみちゃんの写真が多くない?」


かすみ「え、ええ~!?」 ドキドキ


かすみ「この重ねてある写真の下も見たいけど・・・・・・ すり抜けてしまうから掴めない・・・・・・」 グヌヌ

璃奈「こればかりは幽体の限界だね」


かすみ「ていうか、しず子はいつの間にこんなに写真撮ってたんだろ・・・・・・」
 
68: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 19:03:13.61 ID:QBP6TNNu
 

しずく「・・・・・・」 ガタッ


かすみ「!?」 ビクッ

かすみ「し、しず子がこっちに来る!!?」


璃奈「大丈夫、私達が見えるわけじゃないから」


しずく「作りかけのアルバム、開きっぱなしにしてたんだ・・・・・・」


 パタンッ


しずく「さすがに親に見られたら恥ずかしいな・・・・・・」


かすみ「・・・・・・」


しずく「本当は満遍なく皆との交流をおさめて行きたいのだけれど・・・・・・ 何故か、かすみさんの画像ばかり増えていく・・・・・・」


かすみ「し、しず子・・・・・・」


しずく「かすみさん・・・ お正月は何してるんだろ・・・・・・ 会いたいな」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「か、かすみんがここに居るって言っても分からないよねぇ・・・・・・」

璃奈「そうだね」
 
69: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 19:04:08.84 ID:QBP6TNNu
かすみ「な、なんだか・・・・・・ もう十分かなぁ・・・・・・」 アハハ

璃奈「体に戻ろうか?」

かすみ「うん、今度はこんな手段じゃなくてちゃんとこのアルバム見せてもらいに来よう」

璃奈「そうだね」


かすみ「じゃ、しず子・・・ また学校でね」

璃奈「もどるよ」 スッ

かすみ「うん」





しずく「ん??」 キョロキョロ

しずく「何か気配がしたような・・・・・・」

しずく「かすみさん??」


しずく「そんなわけないか・・・・・・」

 
 
70: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 19:23:11.61 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


侑「私もさっきまでこんな風に意識失ってたんだよね」

せつ菜「そうですよ、私が侑さんの部屋に来た時は本当にびっくりしたんですから!」

侑「たしかにこれなら何も知らない人はビビるよねぇ」 アハハ


かすみ「んっ・・・・・・」 ピクッ


せつ菜「あ、戻って来ましたね」


かすみ「うーん・・・ 侑せんぱいの部屋だ・・・・・・」 キョロキョロ

侑「しずくちゃんは何してた?」 ニコニコ


かすみ「しず子は・・・・・・ 本読んでました!」 ニコッ

侑「ええっ!? それだけ?」

かすみ「はい、それだけです・・・・・・」

せつ菜「休みの日は、そんなものですよねぇ」


璃奈「次は誰が行く?」

侑「かすみちゃん、また行きなよ」

かすみ「かすみんがですか?」
 
71: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 19:25:44.36 ID:QBP6TNNu
璃奈「じゃあ、せつ菜さんとかすみちゃんで行けば?」

せつ菜「じゃあ、行きましょう! かすみさん!」

かすみ「分かりました♪」


璃奈「何処に行く?」

せつ菜「かすみさんの行きたいところでいいですよ」

かすみ「うーんと・・・・・・ あっ! そうだ!」

璃奈「ん?」


かすみ「そういえば、今日はスクールアイドルの名門校が複数集まってフェスをしているはずなんだよね」


せつ菜「ウチは残念ながら呼ばれませんでしたものね・・・・・・」

かすみ「よし! そのフェスの様子を見に行きましょ~う!」


侑「いいなぁ、私も行きたい!」

せつ菜「私の代わりに行きます?」

侑「いや、せつ菜ちゃん行ってきなよ」

せつ菜「すみません」


璃奈「端末耳に付けたら横になってね」

せつ菜「はい! オッケーです」


璃奈「よし、会場の場所にセットしたから飛ばすよ」

かすみ「よろしく頼むよ! りな子~!」


 ウィーン・・・・・・

 
 
73: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 19:26:35.03 ID:QBP6TNNu
>>72
生えてないぞ
 
75: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 19:40:22.01 ID:QBP6TNNu
────
──


~フェスの会場~


 ワーーワーー・・・・・・


せつ菜「おお~! さすが名門校が集まるフェスですね」 キョロキョロ

かすみ「お客さんの入りが凄いです・・・・・・」 キョロキョロ


 ワーーワーー・・・・・・


せつ菜「それにしても凄い盛り上がり! 私達もライブやりたくなりませんか!? かすみさん!」 ワクワク

かすみ「ですねぇ・・・ あのステージに立っているのが私じゃないのが悔しいです・・・・・・」


せつ菜「せっかく幽体なんですから、最前列まで行きませんか?」


かすみ「いや、もっと特等席がありますよぉ」 ニヤリ

せつ菜「え??」


かすみ「ステージの上です!」

せつ菜「な、なるほど!」


せつ菜「じゃあ、飛んで行きますか!」 フワッ


かすみ「えっ!? せつ菜せんぱい! それどうやってるんですか!?」

せつ菜「空を飛ぶイメージを頭の中に描くだけですよ」

かすみ「えー!? かすみんにもできるかなぁ・・・・・・」


かすみ「うーん・・・・・・」 フワッ


かすみ「あっ! 飛べた!」

せつ菜「そのままステージまで飛んでいきましょう」


 ヒューーン・・・


かすみ「あっ! せつ菜せんぱ~い! 待ってくださいよ~!」

 
 
76: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 19:51:29.72 ID:QBP6TNNu
────
──


かすみ「ふむふむ・・・ 名門校のアイドルのダンスを目の前で見るというのは凄く勉強になりますね・・・・・・」

せつ菜「たしかに・・・・・・ 客席からでは気づかない、ちょっとしたポイントも分かりますね」


 ワーーワーー・・・・・・


 「ありがとうございました~!!」


かすみ「あっ、この学校の出番は終わりのようですね」

せつ菜「ですね」


かすみ「次は・・・・・・ どこの学校だろ・・・・・・」


せつ菜「次は、東雲みたいですよ?」

かすみ「え!? 東雲も参加してたんだ・・・・・・」


かすみ「・・・ ってことは、彼方せんぱいも応援に来てるのかなぁ」

せつ菜「遥さんも出場しているでしょうし、いらしてるでしょうね」


かすみ「・・・あっ! 舞台の袖に彼方さんらしき人影が!?」

せつ菜「えっ? 彼方さん、関係者として来ているのでしょうか?」


かすみ「せつ菜せんぱい! ちょっと行ってみませんか?」

せつ菜「はい、東雲のみなさんが大きな会場のライブ前はどのような様子なのか気になります」
 
77: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 20:26:40.42 ID:QBP6TNNu
────
──


~控室~


かすみ「ここが東雲の控室のようですけれど、誰もいませんね・・・・・・」


 ガチャッ


せつ菜「!?」

かすみ「誰か来ましたね」


遥「はあっ・・・・・・」 ガクッ


せつ菜「遥さん・・・ ライブ前だというのにどうしたのでしょう・・・・・・」

かすみ「調子でも落としているのでしょうかね・・・・・・」


 ガチャッ


かすみ「ん?」


彼方「遥ちゃん・・・ どうしたの?? 調子上がらないのかな?」

遥「お姉ちゃん・・・・・・」


彼方「お姉ちゃんに話してごらん? そうすれば少しは楽になるかもよ?」

遥「ううっ・・・ こんな大きなステージの前なのに、コンディションを万全に整えてくる事が出来なかった自分が情けなくて・・・・・・」


かすみ「・・・・・・」

せつ菜「・・・・・・」


彼方「そういう時だってあるよ~! 気にしないで頑張ろうよ~、ね?」 ニコッ

遥「で、でも・・・・・・」
 
78: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 20:36:20.09 ID:QBP6TNNu
かすみ「何となく気持ち分かる気がしますね・・・・・・」

せつ菜「ですね・・・・・・ 私もそういう時がありましたし・・・・・・」


彼方「ほら、みんなが待ってるよ? 頑張ろう?」 ニコッ

遥「お姉ちゃん・・・・・・」 ギュッ


かすみ「!?」


彼方「よしよ~し・・・ いいこいいこ・・・・・・」 ナデナデ

遥「ねぇ、お姉ちゃん・・・・・・?」

彼方「どうしたの? 遥ちゃん」


遥「キスして? お願い・・・・・・」


せつ菜「!?」 ビクッ


彼方「そ、それは・・・・・・ まずいんじゃない? おうちじゃないんだよ?」 キョロキョロ

遥「私のこと嫌い?」

彼方「そ、そんなわけないけど・・・・・・ 誰かが来たら・・・・・・」 ソワソワ

遥「大丈夫だよ、すぐだから・・・・・・」


彼方「で、でも・・・・・・」

遥「お姉ちゃん・・・・・・」


彼方「んっ・・・・・・・・・・・・」

遥「・・・・・・っ・・・・・・」


かすみ「はわわわわわ・・・・・・」 ドキドキ

せつ菜「あっ・・・ ああっ・・・・・・」 オロオロ


彼方「んっ・・・ ぷはっ・・・・・・」 ハァハァ


遥「もう一回・・・・・・ ね?」

彼方「は、遥ちゃん・・・・・・」


遥「お姉ちゃん・・・・・・」 ギュッ・・・


彼方「んっ・・・・・・」

遥「・・・・・・んむっ・・・」


かすみ「あ・・・・・・ ああ・・・・・・」 ボーッ

せつ菜「な、何が・・・・・・ 起きて・・・・・・」 プルプル・・・


彼方「・・・・・・」 ハァハァ

遥「・・・・・・」 ハァハァ


彼方「ほら、もう始まる時間だよ」

遥「頑張ってくるね」 ニコッ


 バタンッ


彼方「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「や、ヤバいもの見ちゃいましたね・・・・・・」

せつ菜「は、はい・・・・・・」
 
80: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 21:12:20.16 ID:QBP6TNNu
かすみ「うーん・・・ なんて言いますか・・・・・・ この遊びは、無闇に他人に関わろうとしない方がいいのかもしれませんねぇ・・・・・・」

せつ菜「ですね・・・・・・ 空飛んだり、色々な景色を見に行って楽しむのが1番良いのかもしれません・・・・・・」


かすみ「せつ菜せんぱい・・・ 東雲のライブ・・・ 見ていきます?」

せつ菜「見たい気持ちもありますけれど・・・・・・ 今はちょっと偏った見方になりそうな気がするので諦めましょうか・・・・・・」


かすみ「ですね・・・・・・ 体に戻りましょう」

せつ菜「はい・・・・・・」


────
──
 
82: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 21:18:14.90 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


璃奈「あっ、そういえば今日は私がやってるネトゲのイベントの日だった・・・・・・ 早く帰らないと間に合わなくなる・・・・・・」

侑「え? 璃奈ちゃんもう帰るの?」


璃奈「あとこの2人は帰ってくるだけだから問題無いよ」

侑「そっか、今日は色々とありがとね」 ニコッ

璃奈「また遊ぼう」

侑「そうだね」





璃奈「じゃ、お邪魔しました」 ペコッ

侑「またね」


 バタンッ


璃奈「・・・・・・」

璃奈「・・・あ、イベントは今日じゃなくて明日だった・・・・・・」

璃奈「今更戻るのも何だし、帰ろっと・・・・・・」
 
83: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 21:26:04.19 ID:QBP6TNNu
 
璃奈「ん?」


歩夢「あれ? 璃奈ちゃん?」

璃奈「あ、歩夢さん・・・・・・」


歩夢「どうしたの?」

璃奈「今まで侑さんの部屋で遊んでた」

歩夢「そっか、侑ちゃんグループに暇だって入れてたもんね」

璃奈「まだ侑さんの部屋にかすみちゃんとせつ菜さんが寝てるよ」


歩夢「・・・・・・寝てる??」

璃奈「うん、私が作ったタブレットで意識だけ違うところに飛ばせるの」

歩夢「えっ? なにそれ? 凄いね」


璃奈「まだ侑さんの部屋に一式置いてきてあるから歩夢さんもやってみるといいよ」

歩夢「ふぅん・・・ じゃあ私も侑ちゃんの部屋に行ってみようかな」


璃奈「じゃ、私は帰るね」

歩夢「うん! またね」 ニコッ
 
84: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 21:36:50.78 ID:QBP6TNNu
────
──


~侑の部屋~


侑(2人共遅いなぁ・・・ そんなにフェスが楽しいのかな・・・・・・)

侑(交代してもらって私も見てみたいなぁ・・・・・・) ソワソワ


侑「!!」


侑(そうだ・・・・・・ さっき、せつ菜ちゃんとかすみちゃんに私の体イタズラされた形跡があったんだよなぁ・・・・・・)

侑(2人共何も言わなかったけど、私が気付かないとでも思ってるのかな・・・・・・)

侑(よし、仕返ししてやろう・・・・・・) ニヤリ


侑(どれどれ・・・ まずはせつ菜ちゃんから・・・・・・) ウェヒヒ


侑「・・・・・・」 ゴクリ


侑(せつ菜ちゃんって、何気に胸大きいんだよね・・・・・・)


侑(これはやられたことに対する対価だからやましいことは何もない・・・・・・)


 サスサスッ・・・


せつ菜「・・・・・・」

侑「んっ・・・・・・」 ゴクリ


侑(どれどれ??)


 モミモミ・・・・・・


侑(おおっ・・・・・・) モミモミ・・・

侑(な、生で揉んでみたい・・・・・・) ドキドキ


侑(ちょっと服を失礼しますよ・・・・・・) ドキドキ


 プチッ・・・ プチッ・・・


侑「・・・・・・」 ドキドキ


 「・・・・・・・・・ゃん」


侑「ん? 何か聞こえた?」 キョロキョロ

侑「気のせいかな・・・・・・」


 「・・・・・・うちゃん・・・」

侑「ん? 誰も居ないのに・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん・・・・・・」

侑「えっ!? 歩夢??」 ビクッ


侑「あ、あああああ歩夢・・・・・・ いつの間に来てたの?」 ワナワナ
 
87: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 21:50:39.56 ID:QBP6TNNu
歩夢「今玄関の外で璃奈ちゃんに会ったんだけど、凄いのがあるみたいだね」 ニコニコ


侑「う、うん! 意識だけ好きなところに飛ばせるんだよ!」 ニコニコ


歩夢「で、せつ菜ちゃんとかすみちゃんが今それをしているの?」

侑「うん! そういうこと!!」 アハハ


歩夢「で、侑ちゃんはせつ菜ちゃんの服脱がそうとして何してるわけ?」

侑「い、いや!? せつ菜ちゃんの衣服を直してあげてたんだぁ」 アハハ

歩夢「そう? そうには見えなかったけどな」

侑「気のせいだよ・・・・・・ あはは」


侑「せつ菜ちゃんとかすみちゃんもそのうち戻ってくるから歩夢もやってみようね」 ニコニコ

歩夢「うん、楽しみだな」 ニコニコ


せつ菜「ううっ・・・・・・」 ムクッ


侑「あっ! 戻ってきた!」

せつ菜「おや? 歩夢さん・・・・・・」

歩夢「こんにちは、せつ菜ちゃん」 ニコニコ


かすみ「んんっ・・・・・・」

かすみ「はぁ・・・ とんでもないもの見てしまいましたねぇ・・・・・・」

歩夢「あ、かすみちゃんも起きたね」 ニコッ

かすみ「あ、歩夢せんぱい、こんにちは」


せつ菜「あれ? 私の上着・・・・・・ どうして半分脱げているのでしょう・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」 ニコニコ

侑「あはは・・・・・・」


かすみ「せんぱい方・・・・・・ かすみんは帰りますね・・・・・・」

せつ菜「私も帰ります・・・・・・」


侑「2人共どうしたの??」


かすみ「いえ・・・ やはり踏み込んで良いものと悪いものがあるんですよ・・・・・・」

せつ菜「はい・・・・・・ 私達は遊び方を間違えていたようです・・・・・・」


かすみ「では・・・・・・」 ペコッ

せつ菜「私も失礼します」 ペコッ


 バタンッ


侑「・・・・・・」

侑「何かあったのかな・・・・・・」


歩夢「さて、侑ちゃん・・・・・・」

侑「じゃ、早速やってみようか!」 ニコニコ


侑「このイヤホン型の端末を耳に付けてみてくれる?」 スッ

歩夢「うん!」 ニコニコ
 
89: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 22:07:01.50 ID:QBP6TNNu
侑「??」


侑「なんで付けないの? じゃないと出来ないよ?」

歩夢「これって、意識だけ好きなところに飛ばせるんだよね?」

侑「う、うん・・・」


歩夢「それって、誰にもバレずに覗きとか出来たりするということだよね」

侑「まぁ、やろうと思えばね」


歩夢「私は意識を飛ばしたい場所に自分自身がもういるから必要無いよ」 ニコッ

侑「えっ!?」


歩夢「逆に、私の存在が見えて、声も聞こえる方がいいと思う」

侑「そ、そうなんだ・・・・・・」


歩夢「じゃないと、侑ちゃんと対面してさっきのせつ菜ちゃんへの行いの言い訳を聞けないからね」 ニコッ

侑「だ、だからアレは・・・・・・」 オロオロ

歩夢「だから? 何??」


侑「ううっ・・・・・・」


歩夢「どうしてあんなことしてたのか聞かせてくれる??」 ニコニコ

侑「ううっ・・・・・・ ま、まずはコレを体感して貰いたいな! 歩夢にも!」 アハハ


歩夢「はぐらかすつもり?」 ニコッ

侑「いや、そうじゃないよ・・・・・・」 アハハ


歩夢「わかった、このイヤホンみたいな物を付けるといいんだね」 スッ

侑「!?」


侑「う、うん! やってみると楽しさが分かると思うよ!」


侑「よーし! 歩夢は行きたいところある?」

歩夢「どこでもいいよ」 ニコッ


侑「じゃあ、ランダムで飛ばすね」

歩夢「うん」


侑「あ、そうだ・・・ 横になった方いいよ、ベッド使っていいから」

歩夢「うん、侑ちゃんは?」

侑「私はこっちの敷布団に横になる」


歩夢「私の隣は嫌なの?」


侑「!?」

侑「そ、そういうわけじゃ・・・・・・」


歩夢「侑ちゃんの隣がいいなぁ」 ニコッ

侑「わ、分かったよ・・・・・・」


 モゾモゾ・・・


侑「じゃ、スタートするね」

歩夢「うん!」
 
92: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 22:19:50.94 ID:QBP6TNNu
────
──


歩夢「うわぁ! 本当にどこかに来ちゃった」 キョロキョロ

侑「ね、凄いでしょ?」


歩夢「ここは何処だろう??」 キョロキョロ


侑「あれ? ここって学校じゃない??」

歩夢「ホントだ! 虹学だ!」


侑「せっかく何処にでも行けるのにランダムで来た先が学校とはね・・・・・・」 アハハ


歩夢「お正月だから誰もいないね」

侑「うん」


歩夢「さて、静かで誰もいない場所だから返って好都合かな・・・・・・」

侑「え?」


歩夢「さぁ、邪魔になる要素は何もないよ? さっきの言い訳、聞かせて貰おうかな」 ニコニコ


侑「あ・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん・・・ 私の問い詰めから逃げたいから意識飛ばしてごまかそうと思ったみたいだけど、この方が逆に侑ちゃんが不利だよね?」 ニコッ


侑「ううっ・・・・・・」


侑「あ、あの・・・・・・ さっきね、私が意識飛ばしている間に、せつ菜ちゃんとかすみちゃんに私の体イタズラされたみたいだから仕返ししてたんだ・・・・・・」


歩夢「それでせつ菜ちゃんの体触ってたの?」

侑「うん・・・・・・」


歩夢「仕返しという割には随分と楽しそうだったけど・・・・・・」

侑「ううっ・・・・・・」 ビクッ


歩夢「で、せつ菜ちゃんにはどこまでされて、侑ちゃんはどこまでするつもりだったの?」

侑「そ、それは・・・・・・ わからない・・・」


歩夢「分からない?? なんで?」

侑「意識が無かったから・・・・・・」


歩夢「もし、せつ菜ちゃんにやる事やられてたらどうするの?」

侑「そ、それは無いんじゃないかなぁ・・・・・・」 アハハ

歩夢「意識無かったんだよね?」

侑「うん」

歩夢「じゃあ侑ちゃんは自分が何されたかわからないよ」

侑「うん・・・・・・」
 
93: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 22:30:03.24 ID:QBP6TNNu
歩夢「せつ菜ちゃん、真面目だからイタズラなんかしてなくて侑ちゃんが勝手に思い込んでるだけかもよ?」

侑「ううっ・・・・・・」


歩夢「もし、そうだったとしたら、侑ちゃんが一方的にせつ菜ちゃんに性的イタズラしたことになるよね?」

侑「そ、そうだね・・・・・・」


歩夢「まずは、せつ菜ちゃんに事実確認するところからスタートしなきゃいけなかったんじゃない?」

侑「ご、ごもっともです・・・・・・」 シュン


歩夢「現状では、侑ちゃんはせつ菜ちゃんにイタズラしたくてしたという事実しかないよね」

侑「はい・・・・・・」


歩夢「どうするの?」


侑「・・・・・・・・・・・・」

侑「ごめんなさい・・・・・・」


歩夢「なんで謝ってるの?」

侑「悪いことしたから・・・・・・」


歩夢「謝る先は私じゃないんじゃない?」

侑「ひいっ」 ビクッ


侑「だって、さっきから歩夢怒ってるんだもん・・・・・・」

歩夢「私は怒ってないよ? せつ菜ちゃんにちゃんと謝らないとダメだよ?」

侑「はい・・・・・・」 シュン


歩夢「まぁでも、私も気分悪い光景見せられてキズ付いてるんだけどな」

侑「ううっ・・・」


歩夢「そうだ、この状態だと空飛んだりできるんだよね?」

侑「うん! 空飛ぶイメージを思い描くと自在に飛べるってせつ菜ちゃんが言ってた!」


歩夢「こうかな・・・・・・」 フワッ

侑「そうそう! そんな感じ!」


歩夢「えい!」


 ビューーーーーン・・・


侑「あれ? 歩夢どこいくの!? 待って!!」
 
94: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 22:39:48.07 ID:QBP6TNNu
 
 ビューーーーーン・・・・・・


侑「あれ~? 歩夢どこまで飛んで行っちゃったんだろ・・・・・・」 キョロキョロ


侑「歩夢~?? どこにいるの~???」

侑「せつ菜ちゃん級にこの世界を使いこなしてるじゃん・・・・・・」


侑「参ったなぁ・・・・・・」

侑「とりあえず待つしかないか・・・・・・」 ハアッ


侑「あ、東京タワーだ・・・・・・ あそこの高いところで寝てようっと・・・・・・」 スタッ


侑(そういえば、私は行けなかったけど歩夢はみんなと東京タワーに遊びに行ったんだよね・・・・・・)

侑(私も行きたかったなぁ・・・・・・ 他校のスクールアイドルも来たって話だし・・・・・・)


侑「・・・・・・・・・・・・」





侑「ん? あれ??」 ソワソワ


侑「ああっ・・・・・・」 ビクッ

侑「んっ・・・ なっ・・・・・・」 ハァハァ・・・


侑「ああああっ!!」 ビクンッ

侑「な、何で体が・・・・・・」 ドキドキ


侑「ああっ! 」

侑「あっ! き、気持ちいい・・・・・・」 ビクンッ


侑「はぁ・・・ はぁ・・・」

侑「おかしいな・・・ 何が起きて・・・・・・」 ドキドキ


侑「まさか、私の体に何か起きて??」

侑「歩夢は見つからないけど、一度体に戻るか・・・・・・」


────
──
 
95: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 22:44:29.45 ID:QBP6TNNu
 
侑「んんっ・・・・・・」


侑「戻ったかな・・・・・・」


侑「んあっ・・・・・・」 ビクッ

侑「えっ? 歩夢??」


歩夢「侑ちゃんおかえり」 ニコッ

歩夢「侑ちゃんにお仕置きしてたよ?」


侑「え?? 私なんで裸なの??」


歩夢「侑ちゃんは放っておくと何するか危ないから体で覚えさせてあげるね」 ニコッ

侑「えっ??」


侑「ああああああっ・・・・・・」 ビクンッ

歩夢「気持ちいい?」 ニコッ
 
96: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 22:50:15.40 ID:QBP6TNNu
────
──


~璃奈の部屋~


璃奈「・・・・・・」


璃奈(ん? 侑さんの部屋に置いてきたタブレットのデータが更新されてる・・・・・・)

璃奈(イヤホン型端末を付けた人がどういう体感をしたか測定できるようにしてあるけど・・・・・・)

璃奈(これは・・・・・・ どういう使い方したんだろう・・・・・・)


璃奈(片方が意識飛ばして、もう片方が・・・・・・ってこと??)


璃奈(うーん・・・・・・ そういう使い方の為に開発したんじゃないんだけどな)


璃奈(ま、いいか・・・ 私も今度愛さんとやってみよう・・・・・・)


 
 
97: (さくらんぼ) 2022/01/03(月) 22:50:40.50 ID:QBP6TNNu
~おしまい~
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1641185588/

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